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『1865年 - アメリカ南北戦争時代の希望と故郷の歌』

Harmonia Mundi HMU807549 SACD hybrid(Multichannel/stereo) traditional/classical


Harmonia Mundi グループに属する Harmonia Mundi USA は、カリフォルニアのバーバンクに本拠を置き、芸術性と娯楽性がほどよく融合したアルバムを継続して制作してきました。アフリカ系アメリカ人のスピリチュアルを集めたコンスピラーレの『歌え自由を!(Sing Freedom!)』(HMU807525)、現代アメリカの作曲家、ケヴィン・プッツ(HMU907580)とロバート・カイア(HMU807577)の作品集。エストニア・フィルハーモニック合唱団がトルミス、シベリウス、クレーク、ベリマンの曲をポール・ヒリヤーの指揮で歌った『バルト海のルーン(Baltic Runes)』(HMU807485)も Production USA の制作です。Harmonia Mundi USA の主要アーティスト、アメリカの女性ヴォーカルグループ、アノニマス4 Anonymous 4 はこれまでに20枚を超すアルバムを作ってきました。ヒルデガルトの詩歌、13世紀イングランドの頌歌、アメリカのフォークソングとゴスペル、グループのための新作と、いずれも高い評価を受け、音楽ファンから支持されているアルバムです。ルース・リード・カニングハム Ruth Reid Cunnigham、マーシャ・ジェネンスキー Marsha Genensky、スーザン・ヘラウアー Susan Hellauer、ジャクリーン・ホーナー=クウィアテク Jacqueline Horner-Kwiatek の4人。1986年春にグループを結成。休止の時期を挟み、30年近く活動を続けてきました。そのアノニマス4が2015年から2016年のシーズンを最後に活動をやめることが発表され、最後となるアルバムが制作されました。1861年から1865年にかけての時代、北軍と南軍、双方の兵士や市民の間に広まっていた「希望と故郷の歌」を歌った『1865年』。フィドル奏者のブルース・モルスキーをゲストアーティストに迎えて行う最終ツアーのプログラムによるこのアルバムは、アメリカ南北戦争の終戦150年を記念するとともに、『アメリカの天使(American Angels)』(HMU907326)と『グローリーランド(Gloryland)』(HMU907400)とつづいたアノニマス4の「アメリカ三部作」を完結させる一枚でもあります。

北軍の歌として書かれ、南北双方で版を重ねた《Weeping, Sad and Lonely(悲しくて、寂しくて、涙を)》から始まるプログラム。つづいて、奴隷制度廃止論者の歌《Darling Nelly Gray》。フォスターの《Hard Times Come Again No More(つらい時代は、二度と来ないでくれ)》。キトレッジ作詞作曲の《Tenting on the Old Camp Ground》はチャールズ・アイヴズが《They Are There》に引用した歌です。「今夜は昔のキャンプ場で夜営だ。疲れた心が元気になる歌を歌ってくれ。故郷を思い、いとしい友人たちを思う歌を。今夜、大勢の心が疲れている。大勢が望んでいる、この戦争が終わることを。大勢の心が、正義を望んでいる、平和の夜明けを見ることを。今夜は夜営だ。かつて布教の集いのあったキャンプ場。……今日、古いキャンプ場で戦ってきた。大勢の戦友がそこに横たわっている。死んでしまったもの、息をひきとろうとしているもの。多くのものが泣いている。大勢の心が、正義を望んでいる、平和の夜明けを見ることを。今夜、死んでゆく。古いキャンプ場で死んでゆく」。春、クロウタドリが柳の枝にとまり歌うという《オーラ・リー》は、エルヴィス・プレスリーの《ラヴ・ミー・テンダー》の原曲です。優しいメロディが愛され、日本のグリークラブでも歌われていました。《ホーム・スウィート・ホーム》は「埴生の宿」の邦題で親しまれています。アイヴズの歌曲《川のほとりで(At the River)》の基になった賛美歌《Shall We Gather at the River》がプログラムの最後です。

これら、南北戦争の後も広く歌われている歌を含む20曲は、アカペラの五重唱と四重唱、バンジョー、ギターあるいはフィドルが伴奏するヴォーカル、フィドルのソロと、変化のある編成で歌われ、演奏されます。アノニマス4のメンバーとモルスキーが、各地の図書館の「南北戦争コレクション」に保存されている当時の楽譜や兵士がポケットに入れていた「歌集(songster)」にあたって、編曲を行いました。フィドルのブルース・モルスキー Bruce Molsky(1955–)は、主にアパラチア地方の音楽のスペシャリストとして知られ、バークリー音楽大学の終身客員教授を務めています。ソロ活動に加え、「スーパーグループ」モザイク Mozaik や、シェトランドのフィドラー、アリ・ベイン Aly Bain とスウェーデンのマルチミュージシャン、アーレ・モッレル Ale Möller(『ペガサス(Pegasus)』Prophone PCD121)と組んだトリオなどのグループ活動も行っています。制作を担当したロビーナ・G・ヤング Robina G. Young と録音のブラッド・マイケル Brad Michel は『歌え自由を!』のチームです。

『1865年』は、オリジナルの英語歌詞、フランス語とドイツ語に翻訳された歌詞、そして当時の図版や写真を多数掲載したブックレットをつけた、ジパック仕様でリリースされます。アメリカ独立戦争の時代から南北戦争の時代にかけての音楽を集めた『シャロンのばら(Rose of Sharon)』(Harmonia Mundi France HMC902085)や『歌え自由を!』とならぶ、アメリカ音楽を楽しむための貴重なアンソロジーです。

1865年 - アメリカ南北戦争時代の希望と故郷の歌
(Songs of Hope and Home from the American Civil War)
 Weeping, Sad and Lonely(When This Cruel War Is Over)
 (Charles Carroll Sawyer/Henry Tucker)
 Darling Nelly Gray(B. R. Hanby)
 Hard Times Come Again No More(Stephen Foster)
 Sweet Evelina(M/T) Bright Sunny South(trad.)
 The Southern Soldier Boy(Capt. C. W. Alexander/trad.)/
  Rebel Raid(trad.)
 Tenting on the Old Camp Ground(Walter Kittredge)
 Aura Lea(W. W. Fosdick/George R. Poulton)
 Listen to the Mocking Bird(Alice Hawthorne)
 Camp Chase(trad.) Brother Green(trad.)
 The Faded Coat of Blue(The Nameless Grave)
 (J. H. McNaughton)
 The Maiden in the Garden(trad.)
 The True Lover’s Farewell(trad.)
 Home, Sweet Home(John Howard Payne/Henry Bishop)/
  Polly Put the Kettle on(trad.)
 The Picture on the Wall(Henry Clay Work)
 Abide with Me(Henry F. Lyte/William H. Monk)
 Shall We Gather at the River(Robert Lowry)
  アノニマス4
   ルース・リード・カニングハム(ヴォーカル)
   マーシャ・ジェネンスキー(ヴォーカル)
   スーザン・ヘラウアー(ヴォーカル)
   ジャクリーン・ホーナー=クウィアテク(ヴォーカル)    
  ブルース・モルスキー(フィドル、バンジョー、ギター、ヴォーカル)

録音 2014年6月 ドルー大学コンサートホール(マディソン、ニュージャージー州)
制作 ロビーナ・G・ヤング
録音 ブラッド・マイケル

価格 ¥2,650(本体価格)

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『ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番・第2番』

Aparté AP098 classical


1999年、イギリスの BBC Radio 3 は “New Generation Artists” という計画を新たに発足させました。「世界を舞台にした活動を始めようとする若い音楽家が次のステージに進む手助けをする」。最初の年には、ジョージア(グルジア)のヴァイオリニスト、リサ・バティアシュヴィリや、イギリスのピアニスト、スティーヴン・オズボーンとポール・ルイスたち12人が、翌年度からは6人から8人のミュージシャンが選ばれ、Radio 3 の録音、イギリス各地にある BBC のオーケストラとの共演、チェルトナム音楽祭 Cheltenham International Festival や BBC Proms といった音楽祭への出演、Harmonia Mundi、Decca、BIS をはじめとするレコード会社と共同制作するCD録音など、3年間にわたりさまざまな演奏機会を与えられてきました。北欧ではスウェーデンのクラリネット奏者マッティン・フローストとノルウェーのピアニストのクリスチャン・イーレ・ハドランが、それぞれ2003年と2011年のアーティストに選ばれています。スイスのピアニスト、シュヴィツゲーベルは、イギリスのメッツォソプラノ歌手キティ・ホウェイトリーやデンマーク弦楽四重奏団とともに2013年のアーティストに選出された6人(グループ)のひとりです。

ルイ・シュヴィツゲーベル Louis Schwizgebel。1987年、ジュネーヴ生まれ。ローザンヌのブリギッテ・マイヤーとベルリンのパスカル・ドヴァイヨンに学び、ジュリアード音楽学校のエマヌエル・アックスとロバート・マクドナルドに師事しています。2007年、ライプツィヒの Young Concert Artists European Auditions とニューヨークの Young Concert Artists International Auditions で第1位。New Generation Artists に選ばれてまもなく、シューベルトのイ短調(D.845)、ベートーヴェンの《月光》、ハイドンのハ長調(Hob XVI:50)の3つのソナタを2013年11月と2014年2月にロンドンの BBC スタジオで録音。その音源を収録したCD(BBC Music Magazine 2014 August)により彼の名は国際的にも知られるようになりました。現在はロンドンに住み、王立音楽アカデミーのパスカル・ネミロフスキの下で学んでいます。

シュヴィツゲーベルはレコード録音契約を Harmonia Mundi グループの Aparté レーベルと結んでいます。チェロのオフェリー・ガイヤール、クラリネットのファビオ・ディ・カソラと共演したブラームスの室内楽(AP053)と、ラヴェル、リスト、ホリガー、シューベルトの曲を弾いた最初のソロアルバム(AP067)を2013年にリリース。つづく第3作として、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と第2番を収めたアルバムが制作されました。彼はベートーヴェンの5曲の協奏曲をレパートリーにしていて、第1番は、2013年のヴェルビエ音楽祭でシャルル・デュトワの指揮する音楽祭オーケストラと共演。スイスの「Le Temps」紙から「新鮮で生命力にあふれ、楽器の美感をいっぱいに発揮した」演奏と評されました。Aparté のアルバムは、ティエリ・フィッシャー指揮のロンドン・フィルハーモニック管弦楽団が共演し、2014年6月30日と7月1日、ロンドンでセッション録音されました。「二十代」のベートーヴェンが書いた音楽にひたすら共感を寄せるピアニストとオーケストラ。シュヴィツゲーベルのピアノの音と響きも「リアル」で、美しく、スイスの新聞の評した音楽が実感されます。

ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15 ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19
  ルイ・シュヴィツゲーベル(ピアノ)
  ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団 ティエリ・フィッシャー(指揮)

録音 2014年6月30日、7月1日 ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)
アーティスティックディレクション・ミクシング・マスタリング Ken Yoshida(Little Tribeca)
録音 フレデリク・ブリアン

価格 ¥2,450(本体価格)

Louis Schwizgebel official website

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『白鳥の歌 - ホルツマイアー』

Preiser PRCD90828 classical


オーストリアのバリトン、ホルツマイアー Wolfang Holzmair(1952–)が歌曲集《白鳥の歌》を再録音しました。この録音は《鳩の使い(Die Taubenpost)》(D.965A)から始まり、ペータース版「追補」の《秋》(D.945)を《わが宿(Aufenthalt)》と《遠い国で(In der Ferne)》の間に挟み、《別れ(Abschied)》につづいて、チェロ助奏する《流れの上で》、そして第13曲《影法師(Der Doppelgänger)》の後、J・C・ゼンの詩による《白鳥の歌》(D.744)を歌う構成がとられています。選ばれた曲に違いはあるものの、イモージェン・クーパーと共演した最初の録音(Philips)と同じく「《白鳥の歌》を中心としたコンサート」として企画され、その構成と選曲についてホルツマイアーがブックレットのノーツで触れています。ヨークシャー生まれ、ロンドンの王立音楽アカデミーとウィーン音楽大学で学んだリート・ピアニスト、チャールズ・スペンサー Charles Spencer の共演です。

フランツ・シューベルト(1797–1828) 白鳥の歌
 歌曲集《白鳥の歌(Schwanengesang)》 D.957/D.965A  
 秋(Herbst) D.945 流れの上で(Auf dem Strom) D.943 *
 白鳥の歌(Schwanengesang) D.744 
  ヴォルフガング・ホルツマイアー(バリトン)
  チャールズ・スペンサー(ピアノ)
  フリードリヒ・クラインハブル(チェロ)*

録音 2011年6月 ウィーン

価格 ¥2,350(本体価格)

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『パリ1937年 ― パリ木管三重奏団へのオマージュ』

Coviello Classics COV91408 classical


オーボエ、クラリネット、ファゴットによる木管三重奏というアンサンブルは歴史が浅く、パリ・オペラ座のバソン(ファゴット)奏者フェルナン・ウブラドゥ Fernand Oubradous が1927年に「パリ木管三重奏団(Trio d'anches de Paris)」を結成したのが最初だとされます。さまざまなスタイルの曲を小さなアンサンブルで色彩いっぱいに演奏する音楽はフランス人に親しまれ、パリ木管三重奏団は1937年には名声の頂点にあったといわれます。アルバム『パリ1937年(Paris 1937)』。リヴィエ Jean Rivier、モーリス・フランク Maurice Franck、フェルー Pierre-Octave Ferroud、エミール・グエ Émile Goué、パリのスコラ・カントルムでダンディ、ルーセル、デュカスに学んだルーマニアのスタン・ゴレスタン Stan Golestan たち、彼らと同時代の作曲家に委嘱した新作、シャンソン歌手シャルル・トレネの歌の編曲、1920年代から1950年代にかけて活躍し、アーサー・フリードと組んだ MGM のミュージカル映画『雨に唄えば』で知られるアメリカのポピュラーミュージック作曲家ナシオ・ハーブ・ブラウン Nacio Herb Brown の《アローン》。レイナルド・アーン Reynaldo Hahn の《牧歌》は、パリ木管三重奏団による1937年の録音から採譜されました。第二次世界大戦の前夜、コスモポリタンな空気の漂うパリの色鮮やかなポートレート。ステファーヌ・エーゲリング Stéphane Egeling のオーボエ、ヤン・クロイツ Jan Creutz のクラリネット、シュテファン・ホフマン Stefan Hoffmann のファゴット。1990年にザールラント音楽大学に創設されたトリオ・レザール Trio Lézard がパリ木管三重奏団に捧げるオマージュ。

パリ1937年 ― パリ木管三重奏団へのオマージュ
ジャン・リヴィエ(1896–1987)
 小組曲(Petite Suite) 
  ユモレスク(Humoresque) 牧歌(Idylle)
  ワルツ(Valse) 旅立ち(Départ)
シャルル・トレネ(1913–2001) 君の手をとって(J’ai ta main)
モーリス・フランク(1897–1983)
 三重奏曲(Trio)
  田園詩(Pastorale)(アレグレット)
  スケルツォ(Scherzo)(アレグロ) アンダンテ
  終曲(Final)(アレグロ)
ジョン・ヘス(1915–1983)/シャルル・トレネ(1913–2001)
 去りゆく君(Vous, qui passes sans me voir)
ピエール=オクターヴ・フェルー(1900–1936)
 三重奏曲 ホ長調(Trio en Mi)
ナシオ・ハーブ・ブラウン(1896–1964) アローン(Alone/Seul)
エミール・グエ(1904–1946)
 3つの小品(Trois Pièces)
  バガテル(Bagatelle) 挽歌(Mélopée) スケルツォ(Scherzo)
レイナルド・アーン(1874–1947) 牧歌(Églogue)
スタン・ゴレスタン(1875–1956)
 田園小組曲(Petite Suite bucolique)
  ユモレスク(Humoresque) 嘆き(Lamento) 戯れ(Jeux)
ディノ・オリヴィエリ(1905–1963)
 待ちましょう(Tornerai/J'attendrai)
  トリオ・レザール
   ステファーヌ・エーゲリング(オーボエ、コールアングレ、バスオーボエ)
   ヤン・クロイツ(クラリネット、バセットホルン、バスクラリネット、
    ソプラノサックス)
   シュテファン・ホフマン(ファゴット、コントラファゴット)

録音 2013年5月9日–12日 フライブルク・エゲルザール(フライブルク、ドイツ)

価格 ¥2,550(本体価格)

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『ラモー氏の庭園で(Le jardin de Monsieur Rameau)』

Les Arts Florissants Editions AF002 classical


ジャン=フィリップ・ラモー Jean-Philippe Rameau(1683–1764)の生誕330年にあたる2013年の3月、『ラモー氏の庭園で』と題するコンサートがウィリアム・クリスティ William Chrstie(1944–)と彼の主宰するバロック音楽アンサンブル、レザール・フロリサン Les Arts Florissants によりパリで開催されました。ラモーと彼の同時代の作曲家たちのオペラのアリアと序曲を中心とするプログラム。このコンサートは、クリスティとポール・アグニューが教えた、優秀な若い歌手による『声の庭園(Jardins des Voix)』シリーズの6回目にあたり、イスラエルのハイファ生まれのダニエラ・スコルカ Daniela Skorka(1987–)、イギリスのエミリ・ルナール Emilie Renard、イタリアのベネデッタ・マッツカート Benedetta Mazzucato、イーストマン音楽学校とヒューストン大学のムーアズ・ミュージックスクールに学んだアメリカ生まれのテノール、ザカリー・ワイルダー Zachary Wilder(1984–)、フランス西部のラ・ロシェル生まれ、モーツァルトのバリトン役を得意とするというヴィクトル・シカール Victor Sicard(1987–)、フランス南東部トゥーロン生まれのシリル・コスタンゾ Cyril Costanzo(1985–)が起用されました。ラモー没後250年のリリース。デラックス仕様のアルバムにはCDと一緒に2冊のブックレットが収められています。最初のブックレットには解説と仏英対訳の歌詞、もう一冊には、1966年生まれのフランスの作家、ジャーナリスト、美術史家のアドリアン・ゲッツ Adrien Goetz がレザール・フロリサンの委嘱により執筆した『ノルマンディの庭園で』が掲載されています。

『ラモー氏の庭園で(Le jardin de Monsieur Rameau)』
ジャン=フィリップ・ラモー(1683–1764)
 《イポリートとアリシ(Hipplyte et Aricie)》から
 《エベの祭り(Les Fêtes d’Hébé)》― 第1アントレ『詩』から
 《ダルダニュス(Dardanus)》から
 《優雅なインドの国々(Les Indes galantes)》から
 カノン《笑いから離れ(Ah! Lois de rire)》
 カノン《起きろ、いつまでも寝ている奴め(Réveilez-vous dormeur)》
アントワーヌ・ドーヴェルニュ(1713–1797)
 《死に行くエルキュル(Hercule mourant)》から
 《ヴェネツィアの女(La Vénetienne)》から
アンドレ・カンプラ(1660–1744)
 《優雅なヨーロッパ(L’Europe galante)》― 第2アントレ『フランス』から
ミシェル・ピニョレ・ド・モンテクレール(1667–1737)
 《ジェフテ(Jephté)》― プロローグから
ニコラ・ラコ・ド・グランヴァル(1683–1764)
 カンタータ《何もない(Rien du tout)》
クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714–1787)
 《改心した大酒飲み(L’ivrogne corrigé)》から
  ダニエラ・スコルカ(ソプラノ) エミリ・ルナール(メゾソプラノ)
  ベネデッタ・マッツカート(メゾソプラノ)
  ザカリー・ワイルダー(テノール)ヴィクトル・シカール(バリトン)
  シリル・コスタンゾ(バス)
  レザール・フロリサン ウィリアム・クリスティ(指揮)

録音 2013年3月29日–31日 パリ

価格 ¥2,600(本体価格)

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春の祭典 ペトルーシュカ』

Actes Sud ASM15 classical


バーデン・バーデン&フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者を務めるフランスのフランソワ=グザヴィエ・ロト François-Xavier Roth(1971–)と、2003年に彼が創設したレ・シエクル Les Siècle は、バロック期から今日まで幅広い時代の楽器コレクションを使った、作品の様式に則った演奏による、サン=サーンス、ドビュッシー、デュカスなど近代フランスを中心とする作曲家の管弦楽作品をライヴ録音で発表してきました。2011年リリースの《火の鳥》(ASM6)につづきストラヴィンスキーの《春の祭典》と《ペトルーシュカ》を組み合わせたアルバムが新たにリリースされます。いずれも「初版」による演奏です。《春の祭典》は、1913年5月29日にシャンゼリゼ劇場で行われた初演に使われたパウル・ザッハー財団の所蔵する自筆譜に基づき、ロシア音楽出版社が1922年に出版した初版スコアと「スキャンダル」として音楽史に伝わる初演を指揮したピエール・モントゥーが1920年代の演奏に使ったスコアを合わせて検討し、音の誤りやストラヴィンスキーが改訂した個所を明確にした上で演奏。冒頭の旋律を演奏する1900年ビュッフェ・クランポン製のバソン、小型のフレンチ・テューバ、小トロンボーン、ピストンを備えた古い形のホルンなど、楽器も時代を考証して選ばれ、「初演の音」の再現が試みられています。《ペトルーシュカ》は、四管編成の1911年初版により演奏され、ピアノは1892年製のエラールが使われました。2013年のライヴ録音です。

イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882–1971)
 バレエ《春の祭典(Le sacre du printemps)》(1913年初版)
 バレエ《ペトルーシュカ(Pétrouchka)》(1911年初版)
  レ・シエクル フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)

録音 2013年5月14日 メス・アルセナル、5月16日 グルノーブル MC2、9月29日 フランクフルト旧オペラ座(以上、春の祭典)、2013年5月14日 メス・アルセナル、5月16日 グルノーブル MC2(ペトルーシュカ)(すべてライヴ)

価格 ¥2,450(本体価格)

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『ロバート・カイア 合唱のための作品集』

Harmonia Mundi HMU807577 SACD hybrid(Multichannel/stereo) classical/contemporary


コンスピラーレのアルバム、アフリカ系アメリカ人のスピリチュアルを集めた『歌え自由を!(Sing Freedom!)』(Harmonia Mundi HMU807525)で《Freedom Song(自由の歌)》が紹介されたロバート・カイア Robert Kyr はアメリカの作曲家。1974年、イェール大学を最優等で卒業、イギリスに渡りロンドンの王立音楽大学、ピーター・マックスウェル・デイヴィスの教えるダーティントン芸術サマースクールで学び、帰国後、ペンシルベニア大学のジョージ・ロクバーグとジョージ・クラムの下で研究、1978年に修士号を取得しました。博士号を取得したハーバード大学ではドナルド・マーティノーとアール・キムに学んでいます。現在、オレゴン大学ミュージック・ダンス・スクールの作曲と音楽理論の教授を務め、オレゴン・バッハ・フェスティヴァル作曲家シンポジウムをはじめとするワークショップやフェスティヴァルに携わっています。幅広いジャンルに作曲、12の交響曲、3つの室内交響曲、3つのヴァイオリン協奏曲、多数の室内楽曲と声楽曲を完成させています。交響曲第10番《Ah Nagasaki: Ashes into Light(ああ長崎よ、灰より光へ)》は、2008年10月、日本とアメリカの音楽家300人を集め、ミネソタ州セントポールで初演されています。

クレイグ・ヘッラ・ジョンソン Craig Hella Johnson の指揮するコンスピラーレ Conspirare による、カイアの合唱のための作品集。《The Singer's Ode》(歌手頌歌)はアカペラ混声合唱のための小品。《The Cloud of Unknowing》(不可知の雲)は、同名の14世紀の瞑想と祈りの書と、『旧約聖書』の『詩編』、16世紀スペイン、アビラの聖テレサの著作をテクストとする、それぞれ4曲からなる二部構成の「神と愛の賛歌」。《Songs of the Soul》(魂の歌)はバッハに倣った対位法を用い、絶望から歓喜へと向かう魂を描いたという「カンタータ」。ウォールストリート・ジャーナル紙が「絶望から超絶への旅程を目に見えるように鮮やかにたどった、アメリカ音楽が達成した力強く新しい作品のひとつ」と評した作品です。

ロバート・カイア(1952–) 合唱のための作品集
 The Singer's Ode(歌手頌歌)(2012)(アカペラ混声合唱のための) 
 The Cloud of Unknowing(不可知の雲)(2013)
 Songs of the Soul(魂の歌)(2011)
  エステリ・ゴメス(ソプラノ)
  デイヴィッド・ファーウィグ(バリトン)
  ヴィクトリア・バッハ・フェスティヴァル管弦楽団
  コンスピラーレ クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指揮)

録音 2013年6月 テキサスA&M大学コーパスクリスティ、パフォーミングアーツ・センター(コーパスクリスティ、テキサス州)
制作・録音 ブラッド・マイケル

価格 ¥2,650(本体価格)

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『ホルツマイアー シューマンとライマンを歌う』

Wigmore Hall Live WHLIVE 0063 classical


2013年11月16日、ロンドンのウィグモアホール、オーストリア生まれのバリトン歌手ヴォルフガング・ホルツマイアーの「フェアウェルコンサート」が行われました。プログラムは、マイアホーファーの詩によるシューベルトの歌曲。ピアニストは、コンサートやレコード録音で彼と共演をつづけてきたイモージェン・クーパーです。37回にわたりウィグモアホールのステージに立ったというホルツマイアーがウィグモアホールにデビューしたのは1989年。最後のフルリサイタルとなる夕べの終わりには、ホールのディレクター、ジョン・ギルフーリーからホルツマイアーに彼が1989年にウィグモアホールにデビューした「シューベルティアーデ」のプログラムの複製を入れた額が贈呈されたと言われます。Wigmore Hall Live のシリーズ。新しい一枚は、ホルツマイアーが、2010年12月14日、クーパーと共演したコンサートの録音です。アイヒェンドルフの詩による《リーダークライス》の6曲、《ロマンスとバラード 第3集》からハイネの詩による〈哀れなペーター〉の3曲、ケルナーの詩をテクストとした《12の詩》などロベルト・シューマンの歌曲、そして、アイヒェンドルフの詩によるライマン Aribert Reimann の《夜曲》。ホルツマイアーやソロのリサイタルからは退いたものの、今後、ウィグモアホールでは彼のマスタークラスや2015年にはナッシュ・アンサンブルとの共演も予定されています。

『ホルツマイアー、クーパー — シューマンとライマンを歌う』
ロベルト・シューマン(1810–1856) 私の馬車はゆっくりと Op.142–4
 私の恋は輝く Op.127–3 哀れなペーター Op.53–3
 浜辺の夕暮れ Op.45–3 二人の擲弾兵 Op.49–1 異郷にて Op.39–1
 静けさ Op.39–4 月の夜 Op.39–5
アリベルト・ライマン(1936–) 夜曲(Ständchen)
ロベルト・シューマン(1810–1856) 悲しみ Op.39–9 黄昏 Op.39–10
 美しい異郷 Op.39–6 12の詩 Op. 35
[アンコール]
ロベルト・シューマン(1810–1856) 歌による慰め Op.142–1
 歌手の慰め Op.127–1
  ヴォルフガング・ホルツマイアー(バリトン)
  イモージェン・クーパー(ピアノ)

録音 2010年12月14日 ウィグモアホール(ロンドン)(ライヴ)

価格 ¥1,100(本体価格)

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