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『モーツァルト 弦楽四重奏曲 ト長調・変ロ長調』

Myrios Classics MYR017 SACD hybrid(5.0 surround/stereo) classical


ハーゲン四重奏団は、結成から30年の2011年、『ハーゲン四重奏団30年』(MYR006)を発表しました。「ハーゲン四重奏団を代表する作品を小さく要約する」このアルバムでは、ベートーヴェンのホ短調《ラズモフスキー》第2番、ヴェーベルンの《5つの楽章》と《6つのバガテル》とともに、モーツァルトの変ホ長調の四重奏曲が演奏されました。モーツァルトが、ハイドンの『太陽四重奏曲』に触発されて作曲し、ハイドンに献呈した、いわゆる『ハイドン四重奏曲(ハイドン・セット)』の第3曲。「自由で柔軟な作曲様式による楽想は豊かに湧出する。そこには驚異的なまでに深遠な思想が表現されている」(シルヴェット・ミリヨ『弦楽四重奏』(白水社・文庫クセジュ)山本省・訳 p.28)。かつてDGに録音し、1998年「ザルツブルク音楽祭」のライヴ演奏が EuroArts (Medici Arts) からリリースされた作品を「30年」の節目に選んだ背景について彼らは、こう語っています。「モーツァルトでは、これまでに採ったことのない方法により、劇的な効果を高めることを追求しようと思っています。休止、フェルマータ、不協和音、確かだと思えば、極めて激しい感情の姿を、できるかぎり鮮やかに描く。わたしたちは、今、そうしたことに、より大きな関心を寄せています」。そして、Myrios Classics の第4作。『ハイドン四重奏曲』からさらに2曲がプログラムに選ばれました。「フーガ」の終楽章をもつト長調(第1曲)と、「深遠で激烈な(第3楽章)アダージョ……第1楽章と同等の重要性を最終楽章に与えた……」(ミリヨ)変ロ長調《狩》(第4曲)。グリーグの四重奏曲とブラームスのクラリネット五重奏曲(MYR007)、ベートーヴェンの3曲(Opp.18-3, 18-5, 135)(MYR009)の思考と知覚の空間に聴き手を誘う音楽。ブレーメンのゼンデザール Sendesaal で録音セッションが行われ、制作と録音を担当したシュテファン・カーエン Stephan Cahen が、ハーゲン四重奏団の演奏の精妙な陰影とグラデーションを、禁欲的な、落ち着いた響きに捉えています。ハーゲン四重奏団は、この録音でも、2013年なかばから使っている、日本音楽財団から貸与された楽器、「パガニーニ」四重奏として知られるアントニオ・ストラディヴァリで演奏しています。

W・A・モーツァルト(1756–1791)
 弦楽四重奏曲第14番 ト長調 K.387《春(Frühling)》
 弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調 K.458《狩(Jagd)》
  ハーゲン四重奏団
   ルーカス・ハーゲン(第1ヴァイオリン)
   ライナー・シュミット(第2ヴァイオリン)
   ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)
   クレメンス・ハーゲン(チェロ)

録音 2014年12月 ゼンデザール(ブレーメン、ドイツ)
制作・録音 シュテファン・カーエン

価格 ¥2,600(本体価格)

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『サン=サーンス ピアノ協奏曲第2番・第5番』

Aparté AP112 classical


ルイ・シュヴィツゲーベル(シュヴィツゲーベル=ワン) Louis Schwizgebel(1987–)は、スイスのジュネーヴ生まれ。BBC Radio 3 の 2013年「New Generation Artists」のひとり。彼がティエリ・フィッシャー指揮ロンドン・フィルハーモニックと共演したベートーヴェンの第1番と第2番の協奏曲(AP098)は、BBC Music Magazine のレビューに取り上げられ、「落ち着き、元気よく、細かい表情が常に鋭敏に変化する演奏……第1番の第1楽章は、ピアノとオーケストラだけでなく、ピアニストの右手と左手が、実にうまく対話し、音楽が調子よく進む……適度な重量感をもった緩徐楽章……第2番の第2楽章が終わるところの処理、彼と指揮者フィッシャーが、明快さを貫くことにより、力みなく静寂の感覚を創出するやり方に、聞き惚れた……」(Erica Jeal, BBC Music Magazine, April 2015)と評されました。協奏曲の第2作はサン=サーンスの2曲。1868年、アントン・ルビンシテインのために書かれた、J・S・バッハの前奏曲を思わせるカデンツァに始まる〈アンダンテ・ソステヌート〉、チャーミングな〈アレグロ・スケルツァンド〉、タランテラのリズムで始める〈プレスト〉の第2番。1895年から1896年に作曲された〈アレグロ・アニマート〉、《エジプト風》の副題が連想させる異国情緒の感じられる〈アンダンテ〉、〈モルト・アレグロ〉の第5番。このサン=サーンスの録音でもシュヴィツゲーベルは、これまでのブラームス、ラヴェル、リスト、シューベルト、ハイドン、そしてベートーヴェンの録音と同じように、作品と時代の様式を意識し、19世紀に書かれた作品を鮮やかな、瑞々しい音楽に表現します。第2番はフランスのファビアン・ガベル Fabien Gabel、第5番はマーティン・ブラビンズ Martyn Brabbins が、BBC交響楽団を指揮。BBCのメイダ・ヴェイル・スタジオでセッション録音されました。

カミーユ・サン=サーンス(1835–1921)
 ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op.22 *
 ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 Op.103《エジプト風(Egyptique)》
  ルイ・シュヴィツゲーベル(ピアノ) BBC交響楽団
  ファビアン・ガベル(指揮)* マーティン・ブラビンズ(指揮)

録音 2014年2月18日(第2番)、2015年4月7日(第5番) BBCメイダ・ヴェイル・スタジオ(ロンドン)
制作 Little Tribeca (Paris)、BBC Radio 3
芸術監督 アン・マッケイ
録音 ニール・ペンバトン

価格 ¥2,450(本体価格)

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『遠く天国に(Far in the Heavens)』

Reference Recordings FR716CD contemporary/classical


作曲家スティーヴン・ポーラス Stephen Paulus は、ニュージャージー州サミットの生まれ。2歳の時にミネソタ州に移り、ミネソタ大学でポール・フェトラーに学んで、1978年に作曲の博士号を取得しました。1983年までミネソタ管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンス。ロバート・ショーが指揮者だったアトランタ交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを1988年から務め、ショーのヴォーカルアンサンブルのために多くの合唱曲を作曲しています。調性のある、メロディックでロマンティックなスタイル。管弦楽、ウィンドバンド、室内アンサンブルのため作品、ピアノ、ギター、オルガンの作品、独唱曲、合唱曲、オペラと、広いジャンルに作曲、セントルイス・オペラ劇場の委嘱で作曲した1982年の《郵便配達は二度ベルを鳴らす》がオペラの代表作とされています。

ポーラスの近作と初録音の合唱曲によるアルバム『遠く天国に』。《祈りと追想》は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件から10年を記念するトルー・コンコード・ヴォイセズ&オーケストラのコンサートのために作曲されました。愛する人、愛する人たちを追悼する「レクイエム」。ヘンリー・ヴォーン、アッシジの聖フランチェスコ、パーシー・ビッシュ・シェリー、ジョン・イェロー・ラーク英訳の伝承詩、ナバホの祈り、ウィリアム・ブレイク、『レビ記』19章18節「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい」とムハンマドの祈り--「聖と俗」の詩が歌われます。『ルカによる福音書』(2章29節-32節)をテクストする《主よ、今こそあなたは》は、サンフランシスコのグレース大聖堂の第7代主席司祭アラン・ジョーンズを追悼するため指揮者のドナルド・ラニクルズが委嘱した作品です。「遠く天国にわたしの神は退かれた」と歌うアイザック・ウォッツの詩による《知り尽くしえないもの》は、トルー・コンコード・ヴォイセズ&オーケストラの5周年を記念するシーズンのための委嘱作です。《わたしはあなたの名を呼ぶ》は『イザヤ書』43章、《小さな哀歌》はエレナー・ワイリー、《音楽が響くとき》はウォルター・デ・ラ・メアの詩がテクストです。

トルー・コンコード・ヴォイセズ&オーケストラ True Concord Voices & Orchestra は、2004年、音楽監督のエリック・ホールタン Eric Holtan がアリゾナ州ツーソンにツーソン・チェンバーアーティスツ Tucson Chamber Artists として創設しました。彼らが国際的に紹介される最初のアルバム。録音の監修を担当したポーラスが、セッションから6週間後の2013年7月4日、発作で倒れ、2014年10月9日に逝去したため、ポーラスに捧げる「祈りと追想」のアルバムとしてリリースされます。

遠く天国に(Far in the Heavens )- スティーヴン・ポーラスの合唱音楽
スティーヴン・ポーラス(1949–2014)
 祈りと追想(Prayers and Remembrances)(2011)
 (混声合唱と管弦楽のための)
  みんな行ってしまった(They Are All Gone)
  主よ、私をあなたの平和の道具としてください
  (Lord, Make Me an Instrument)
  音楽は、柔らかな声が死ぬ時(Music, When Soft Voices Die)*
  偉大なる魂(Great Spirit)
  美の中を歩く(In Beauty It Walks) 永遠(Eternity)
  われらが愛することを許したまえ(Grant That We May Love)*/**
 主よ、今こそあなたは(Nunc dimittis)(2008)
 (混声合唱とオルガンまたはフルートと弦楽のための)
 知り尽くしえないもの(The Incomprehensible)(2009)
 (混声合唱、オーボエとハープのための)†
 わたしはあなたの名を呼ぶ(I Have Called You by Name)(2010)
 (混声合唱のための)
 小さな哀歌(Little Elegy)(2010)(混声合唱のための) 
 音楽が響くとき(When Music Sounds)(2012)(混声合唱のための)
  トルー・コンコード・ヴォイセズ&オーケストラ
  エリック・ホールタン(指揮)
  キャスリン・ミュラー(ソプラノ)*/**
  テイア・ロボ(メゾソプラノ)**
  オーウェン・マッキントッシュ(テノール)**
  マシュー・ゴインズ(バリトン)**
  サラ・フレーカー(オーボエ)† 
  クリスティーン・ヴィヴォーナ(ハープ)†

録音 2013年5月22日–24日 カタリーナ・フットヒルズ・ハイスクール講堂(トゥーソン、アリゾナ州)
制作 ピーター・ルーテンバーグ
録音監修 スティーヴン・ポーラス
録音 スティーヴン・カプラン

価格 ¥2,000(本体価格)

“Far in the Heavens”

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『セヴァーン川の歌』

Signum Classics SIGCD424 contemporary/classical


イアン・ヴェナブルズ Ian Venables はイギリスの作曲家。ロンドンのトリニティ音楽大学でリチャード・アーネル、バーミンガム音楽院でアンドリュー・ダウンズ、ジョン・メヤー、ジョン・ジュベアに学びました。歌曲、合唱曲、室内楽曲、金管楽器アンサンブルのための曲、ピアノ曲、オルガン曲と作曲。イギリス芸術歌曲の伝統にそった良質の歌曲は、フィンジやガーニーの作品にも比べられてきました。1986年からウスターに住むヴェナブルズの歌曲アルバム『セヴァーン川の歌』。「ウスタシャーの中心を堂々たるセヴァーンの川が流れる。州の大動脈として生命の元として、川は、われら人間ドラマの変わる景色を何世紀にもわたり目撃してきた。川はまた、作曲家にとっても画家にとっても、インスピレーションのみなもとでありつづけた」(イアン・ヴェナブルズ SIGCD424 ブックレット)。ジョン・メイスフィールドの詩による〈モールヴァンの丘で〉と〈笑え、楽しめ〉や、バタワースの歌曲集でも知られる『シュロプシャーの若者』を書いたA・E・ハウスマンの詩による〈なんと澄み、みごとなほど明るい〉など5曲の《セヴァーン川の歌》。グロスター音楽協会80周年のため委嘱され、ウスターの下流にあるグロスターに住んだ、ジョージ五世時代の詩人で作曲家、アイヴァー・ガーニー(1890–1937) と彼を追悼するレナード・クラーク(1905–1981)の詩をテクストに採った《音楽のおよばない松の枝の》。2つの歌曲集は初録音です。ロデリック・ウィリアムズ Roderick Williams は、『バタワース歌曲集』(Naxos 8.572426)を録音したイギリスのバリトン。王立ノザーン音楽大学でリシャルト・バクストとデニス・マシューズに学び、ソリスト、室内楽のピアニスト、教師、編曲者として活動するグレアム・J・ロイド Graham J. Lloyd(1963–)。フィンランドのクフモ国際室内楽コンペティションの優勝経験をもち、ロンドンのウィグモアホールやコペンハーゲンのティヴォリ・コンサートホールのコンサートに出演、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲(SIGCD418)などを録音したカルドゥッチ弦楽四重奏団 Carducci String Quartet。2014年、オクスフォードのセントマイケル教会 St. Michael’s Church での録音です。

セヴァーン川の歌 - イアン・ヴェナブルズ(1955–) 歌曲集と歌曲
 セヴァーン川の歌(The Song of the Severn) Op.43
 (バリトン、弦楽四重奏とピアノのための)
  モールヴァンの丘で(On Malvern Hill)
  なんと澄み、みごとなほど明るい(How clear, how lovely bright)
  エルガーの音楽(Elgar’s Music)
  笑え、楽しめ(Laugh and be Merry)
  十二月の川(The River in December)
 音楽のおよばない松の枝の(The Pine Boughs Past Music) Op.39
 (バリトンとピアノのための)
  寂しき道すがら、わが心より歌が生まれる
  (My heart makes songs on lonely roads)
  ゆるやかな雨(Soft Rain) 風(The Wind)
  追悼アイヴァー・ガーニー(In Memoriam: Ivor Gurney)
 弦楽四重奏共演の歌曲(* グレアム・J・ロイド 編曲 )
  まっすぐ飛べない(Flying Crooked) Op.28-1 *
  くちづけ(A Kiss) Op.15 *
  夕まぐれの鐘(Evening Bells) Op.31-3
  夜は千の目を持つ(The Night has a Thousand Eyes) Op.41-2 *
 ピアノ共演の歌曲
  砕けよ、砕け(Break, break, break) Op.33-5
  真夜中の哀歌(Midnight Lamentation) Op.6
  カバ(The Hippo) Op.33-6
  ゴンドラへの誘い(The Invitation to the Gondola) Op.22-3
  フルッティ・ディ・マーレ(Frutti di Mare) Op.41-1
  ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
  カルドゥッチ弦楽四重奏団 グレアム・J・ロイド(ピアノ)

録音 2014年12月12日–13日 セントマイケル教会(サマタウン、オクスフォード)
制作 エイドリアン・ピーコック
録音 マイク・ハッチ

価格 ¥2,350(本体価格)

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『メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲全集 第2集』

BIS SACD1990 SACD hybrid(5.0 surround/stereo) classical


マンハッタン音楽学校に学んだ音楽家たちが2005年に結成した、ニューヨーク市を拠点とするアンサンブル、エッシャー弦楽四重奏団 Escher String Quartet のメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲集。第1番と第4番、生前に出版されなかった変ホ長調の曲を収録した第1集(SACD1960)につづく第2集では、第2番、第3番と《弦楽四重奏のための4つの小品》からの2曲が演奏されます。メンデルスゾーンのもっとも情熱的な作品のひとつに挙げられるイ短調の第2番は、1827年、18歳の時の作品です。〈アダージョ-アレグロ・ヴィヴァーチェ〉〈アダージョ・ノン・レント〉〈間奏曲:アレグレット・コン・モト-アレグロ・ディ・モルト〉〈プレスト-アダージョ・ノン・レント〉の4楽章。第3番も、4楽章の構成です。〈モルト・アレグロ・ヴィヴァーチェ〉、ウン・ポコ・アレグレットの〈メヌエット〉、〈アンダンテ・エスプレッシーヴォ・マ・コン・モト〉、〈プレスト・コン・ブリオ〉の終曲。作曲は1838年。メンデルスゾーンがスウェーェーデン皇太子に献呈した Op.44 の一曲です。〈アンダンテ(変奏曲)〉と〈スケルツォ〉は1847年に作曲され、メンデルスゾーンが没する少し前に《弦楽四重奏のための4つの小品》として出版されました。アダム・バーネット=ハート Adam Barnett-Hart とアーロン・ボイド Aaron Boyd のヴァイオリン、ピエール・ラポワント Pierre Lapointe のヴィオラ、デイン・ジョーハンセン Dane Johansen のチェロ。美しい音色のアンサンブルと誇張のない表現によりメンデルスゾーンの「ロマンティシズム」が瑞々しい第1集と同じくトゥーレ・ブリンクマン Thore Brinkmann が制作とエンジニアリングを担当、サフォーク州のポットンホールで録音セッションが行われました。

フェリクス・メンデルスゾーン(1809–1847) 弦楽四重奏曲全集 第2集
 弦楽四重奏曲第2番 イ短調 Op.13
 弦楽四重奏のための4つの小品 Op.81 - アンダンテ(変奏曲) ホ長調
  スケルツォ イ短調
 弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.44–1
  エッシャー弦楽四重奏団
   アダム・バーネット=ハート(第1ヴァイオリン)
   アーロン・ボイド(第2ヴァイオリン)
   ピエール・ラポワント(ヴィオラ)
   デイン・ジョーハンセン(チェロ)

録音 2014年9月 ポットンホール(サフォーク、イングランド)
制作・録音 トゥーレ・ブリンクマン

価格 ¥2,650(本体価格)

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『フランス-スペイン』

Actes Sud ASM17 classical


ベルリオーズの《幻想交響曲》(ASM02)、サン=サーンスの交響曲第3番とピアノ協奏曲第4番(ASM04)、ドビュッシーの管弦楽組曲第1番と《海》(ASM10)、ストラヴィンスキーの《火の鳥》(ASM06)、《春の祭典》と《ペトルーシュカ》(ASM15)《春の祭典》と《ペトルーシュカ》(ASM15)をはじめとする作品を当時の楽器で演奏し、新たな発見のある音楽として示すレ・シエクルとロトのライヴ録音シリーズ。「フランスの作曲家の見たスペイン」をテーマにした『フランス-スペイン』がリリースされます。「セビリアのヒラルダの塔では、塔の衛兵の若い娘たちがふたり、私たちにアンダルシアのバイレを踊ってくれた……パリに戻ったら、この素晴らしい旅の記憶を、これこそスペインという幻想曲に書こう」と、指揮者のラムルーに宛てて書いたシャブリエの《スペイン》。オペラの音楽を〈カスティリャーナ〉〈アンダルーサ〉〈アラゴネーサ〉〈オーバード〉〈カタルーニャ〉〈マドリレーナ〉〈ナバレーサ〉の7曲に編んだマスネの《ル・シッド》組曲。ピアノのための曲を輝かしく繊細な色彩のオーケストラに映したラヴェルの《道化師の朝の歌》。〈街の通や抜け道を通って〉〈夜の香り〉〈祭の日の朝〉の3曲で構成されたドビュッシーの《管弦楽のための映像》の〈イベリア〉。ラ・シューズ・デュー音楽祭など、3回のコンサートをライヴ収録。深く美しい「音と響き」はため息を誘い、「スペイン」に別れを告げたあと、どこか懐かしい気分を覚える。そんな音楽です。

フランス-スペイン
エマニュエル・シャブリエ(1841–1894)
 ラプソディ《スペイン(España)》
ジュール・マスネ(1842–1912)
 歌劇《ル・シッド(Le Cid)》- バレエ組曲
モーリス・ラヴェル(1875–1937)
 道化師の朝の歌(Alborada del gracioso)
クロード・ドビュッシー(1862–1918)
 管弦楽のための映像(Images pour orchestre)
 - イベリア(Iberia)
  レ・シエクル フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)

録音 2012年8月24日 ラ・シューズ・デュー音楽祭、2013年2月9日 サル・プレイエル(パリ)、2014年3月28日 ラルシペル(ペルピニャン、フランス)(ライヴ)
制作・録音 イジー・ヘーガー

価格 ¥2,450(本体価格)

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『美しき水車小屋の娘 - ホルツマイアー』

Wigmore Hall Live WHLIVE0072 classical


オーストリアのバリトン歌手ホルツマイアー Wolfgang Holzmair(1952–)は、1989年の「シューベルティアーデ」でウィグモアホールにデビューし、以来、2013年11月16日の「フェアウェルコンサート」まで、37回にわたってこのホールのステージに立ちました。シューベルトの《美しき水車小屋の娘》は、イェルク・デームス(Preiser 93337)(1983)、イモージェン・クーパー(Philips)(456 581-2/476 200-2)(1999)の共演で、2度セッション録音した作品です。1994年11月にジェフリー・パーソンズ Geoffrey Parsons(1929–1995)と共演したコンサートを BBC がライヴ収録したアーカイヴの録音がCDリリースされます。

フランツ・シューベルト(1797–1828)
 歌曲集《美しき水車小屋の娘(Die schöne Müllerin)》 D.795
  ヴォルフガング・ホルツマイアー(バリトン)
  ジェフリー・パーソンズ(ピアノ)

録音 1994年11月4日 ウィグモアホール(ロンドン)(ライヴ)
制作 BBC

価格 ¥1,100(本体価格)

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『イギリスのオーボエ協奏曲』

Harmonia Mundi HMU807573 SACD hybrid(Multichannel/stereo) classical/contemporary


レスター国際フェスティヴァル Leicester International Festival の芸術監督を務めるオーボエ奏者、指揮者としても活動するニコラス・ダニエル Nicholas Daniel(1962–)が、彼がオーボエを担当するブリテン・シンフォニアと演奏するイギリスのオーボエ協奏曲。ヴォーン・ウィリアムズのオーボエと弦楽のための協奏曲は、彼の「人生の最後の章」に書かれました。〈ロンド・パストラーレ〉〈メヌエットとミュゼット〉〈終曲(スケルツォ)〉。ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス《The Lark Ascending(舞いあがる雲雀)》を想わせるページや、色とりどりの楽想が自然に湧き出てくる音楽が、ヴォーン・ウィリアムズの「抒情」を優雅に語る作品です。オーボエに技巧が求められ、ダニエルは18歳の時、この協奏曲で BBC ヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

マクミラン James MacMillan の『One』は、「モノディ」に書かれた作品です。オーケストラの楽器が、ただひとつの旋律を次々と受け継ぎ、それぞれの色彩で描いていく。アイルランドと彼の故郷スコットランドの伝承曲からインスピレーションを得て、ブリテン・シンフォニア創立20周年を祝う2012年に作曲され、10月に初演されました。オーボエ協奏曲は2010年の作品です。リズミカルな(マルカート・エ・リトミコ)第1楽章と〈アレグロ〉の第3楽章に挟まれる〈ラルゴ〉は、マクミランが2001年の「9・11テロ(アメリカ同時多発テロ事件)」の後に書いたオーボエ・ソロのための《In Augstiis(困難の時に)》を大幅に書き直した、「深く心を動かす、オペラティックともいえる楽章」(ダニエル)。

ブリテンの《過ぎ去りし時》(Suite on English Folk Tunes: A Time There Was)は17世紀と20世紀のイギリス民謡を素材に採った作品です。〈Cakes and Ale〉〈The Bitter Whey〉〈Hanki Booby〉〈Hunt the Squirrel〉〈Lord Melbourne〉の5つの楽章から構成され、それぞれ2曲の民謡が使われています。複雑なリズムとひねりを効かせた色彩的なハーモニーの合間から民謡の旋律が浮かびあがってくる、機知にあふれた音楽。終曲の〈Lord Melbourne〉ではソロを担当するコールアングレ奏者が立って演奏するよう指示され、ダニエルも録音セッションで指示どおりに演奏しています。

ブリテン・シンフォニア Britten Sinfonia は、ロンドン、バービカンBarbican のアソーシエイト・アンサンブルです。ノリッジ、ブライトン、ケンブリッジでも演奏し、ウィグモアホールの室内音楽シリーズ、オールドバラや BBC プロムスなどのフェスティヴァルに出演しています。

制作のロビーナ・G・ヤング Robina G. Young とエンジニアリングのブラッド・マイケル Brad Michel は、コンスピラーレの歌った『歌え自由を!』(HMU807525)、ケヴィン・プッツの合唱曲(HMU907580)、アノニマス4の『1865年』(HMU907580)などを手がけたチームです。

レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872–1958)
 オーボエと弦楽のための協奏曲 イ短調(1944)*
ジェイムズ・マクミラン(1959–)
 One(2012)(室内オーケストラのための)**
 オーボエ協奏曲(2010)**
ベンジャミン・ブリテン(1913–1976)
 イギリス民謡による組曲《過ぎ去りし時》 Op.90(1974)†
  ニコラス・ダニエル(オーボエ、コールアングレ†、指揮*)
  ブリテン・シンフォニア ジェームズ・マクミラン(指揮)**

録音 2014年2月 セント・ジョンズ・スミス・スクエア(ロンドン)
制作 ロビーナ・G・ヤング
録音 ブラッド・マイケル、マシュー・ベネット

価格 ¥2,650(本体価格)

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『メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲全集 第1集』

BIS SACD1960 SACD hybrid(5.0 surround/stereo) classical


エッシャー弦楽四重奏団 Escher String Quartet は、マンハッタン音楽学校に学んだ音楽家たちが2005年に結成した、ニューヨーク市を拠点とするアンサンブルです。アダム・バーネット=ハート Adam Barnett-Hart とアーロン・ボイド Aaron Boyd のヴァイオリン、ピエール・ラポワント Pierre Lapointe のヴィオラ、デイン・ジョーハンセン Dane Johansen のチェロ。オランダのグラフィックアーティスト、M・C・エッシャーの個々の構成要素を相互に作用させながら全体像に作っていく創作方法に共感し、彼の名をグループ名に採りました。2007年から2009年にかけてニューヨーク州立大学ストーニーブルック校のレジデント・カルテット。2010年から2012年の BBC Radio 3「次世代アーティスト」としてロンドンのウィグモアホールと、カドガンホールの BBC Proms にデビューし、2013年にはエイヴリ・フィッシャー・キャリアグラントを受賞しました。現在、リンカン・センター室内楽協会「アーティスト」として活動しています。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブラームス、バルトーク、ブリテン、ラヴェル、シベリウス、ショスタコーヴィチ、Naxos レーベルの全曲録音が完成したツェムリンスキーなど、弦楽四重奏のための主要な作品がレパートリー。美しい音色と響き、作品と様式への洞察、誠実なアプローチが高く評価されています。

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲は、エッシャー弦楽四重奏団の BIS レーベルへの最初の録音です。全集として企画され、第1集には Opus 番号付きの2曲と作曲者の生前に出版されなかった1曲が収録されました。第1番変ホ長調は、ベルリンで作曲が始められ1829年にロンドンで完成された作品です。〈アダージョ・ノン・トロッポ-アレグロ・ノン・タルダンテ〉〈カンツォネッタ:アレグレット ト短調〉〈アンダンテ・エスプレッシーヴォ〉〈モルト・アレグロ・エ・ヴィヴァーチェ〉の4楽章。もうひとつの変ホ長調は、1823年、メンデルスゾーンが14歳の時、弦楽のための交響曲を完成させた後に書かれました。〈アレグロ・モデラート〉〈アダージョ・ノン・トロッポ〉〈メヌエットとトリオ〉〈フーガ〉の構成。ホ短調の第4番は、スウェーデン皇太子に献呈された Op.44 の一作です。〈アレグロ・アッサイ・アパッショナート〉、アレグロ・ディ・モルトの〈スケルツォ〉、「重く引きずることなく演奏されねばならない」〈アンダンテ〉、〈プレスト・アジタート〉の終曲。ベートーヴェンの影のうかがえる第1番に対し、メンデルスゾーンの独創性の芽吹きが見られる作品です。

アルバムの録音セッションは、イングランド、サフォークのポットンホールで行われました。2014年のグラミーを受賞したオスモ・ヴァンスカとミネソタ管弦楽団のシベリウス交響曲第1番と第4番(SACD1996)を担当した BIS の録音チーム、Take5 Music Production のトゥーレ・ブリンクマン Thore Brinkmann が、エッシャー弦楽四重奏団とメンデルスゾーンの音楽を瑞々しく、リアルな音にとらえています。

フェリクス・メンデルスゾーン(1809–1847) 弦楽四重奏曲全集 第1集
 弦楽四重奏曲第1番 変ホ長調 Op.12 弦楽四重奏曲 変ホ長調 MWV.R18
 弦楽四重奏曲第4番 ホ短調 Op.44-2
  エッシャー弦楽四重奏団
   アダム・バーネット=ハート(第1ヴァイオリン)
   アーロン・ボイド(第2ヴァイオリン)
   ピエール・ラポワント(ヴィオラ)
   デイン・ジョーハンセン(チェロ)

録音 2014年4月 ポットンホール(サフォーク、イングランド)
制作・録音 トゥーレ・ブリンクマン

価格 ¥2,650(本体価格)

Officilal website

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『Spirit of the American Range』

Pentatone PTC5186481 SACD hybrid(Multichannel/stereo) classical


オランダのレーベル Pentatone がリリースするオレゴン交響楽団のシリーズ第3作。前作、エルガーの《コケイン》、ヴォーン・ウィリアムズの交響曲第5番、ブリテンの《4つの海の間奏曲》と《パッサカリア》の「イギリス」プログラム(PTC5186471)につづき、こんどはアメリカ音楽の特集です。「広がり」「並び、連なり、山脈」あるいは「牧場」をあらわす "range"。『Spirit of the American Range』をタイトルに、20世紀アメリカの作曲家3人、ピストン、アンタイル、コープランドの作品が演奏されます。

アメリカ西海岸、オレゴン州のポートラーンドを本拠とするオレゴン交響楽団は、1896年、ポートランド交響楽団として創設されました。ミシシッピ以西のアメリカで最古のオーケストラです。オットー・クレンペラー、エーリヒ・ラインスドルフ、ミトロプーロス、エネスク、ストラヴィンスキー、コープランド、ルドルフ・ゼルキン、ホロヴィッツ、カザルスといった音楽家が客演してきました。現在、カルロス・カルマーが音楽監督を務め、アーリーン・シュニッツァー・コンサートホールを中心にクラシカル、ポップ、青少年のためのコンサートなどを行い、2011年5月には、ニューヨークのカーネギーホールで行われた「音楽の春フェスティヴァル(Spring for Music Festival)」に出演しました。カルロス・カルマー Carlos Kalmar(1958–)はウルグアイ人とオーストリア人を両親に生まれ、15歳の時、一家でオーストリアに戻り、ウィーン国立音楽大学に入学しました。カール・エスターライヒャーの下で指揮法を学び、ハンブルク交響楽団、シュトゥットガルト・フィルハーモニー、デッサウのアンハルト劇場の音楽監督、ウィーンのトーンキュンストラー管弦楽団の首席指揮者を経験し、2003年にオレゴン交響楽団の音楽監督に任命されました。

ウォルター・ピストン Walter Piston はメイン州のロックランド生まれ。ハーヴァード大学を卒業、1924年から1926年にかけてパリに留学し、ナディア・ブーランジェに作曲と対位法、ポール・デュカスに作曲、ジョルジェ・エネスクにヴァイオリンを学びました。1926年から教授職を退く1960年までハーヴァードで教え、リーロイ・アンダソン、レナード・バーンスタイン、エリオット・カーター、アーヴィング・ファインも彼のクラスで学んでいます。《不思議な笛吹き》は、官能的な笛の調べで蛇や蛇使いや商人の娘を誘惑する、「パイド・パイパー」を思わせる笛吹きが主人公のバレエ。旋律的で巧みに作られた「組曲」が彼の音楽のなかでももっとも広く愛されていると言われる作品です。〈導入:市場の昼寝〉〈行商人の登場〉〈商人の娘のタンゴ〉〈サーカスの到着〉〈サーカス行進曲〉〈メヌエット〉〈シチリアーナ:笛付きと商人の娘の踊り〉〈ポルカ・フィナーレ〉など11曲。アーサー・フィードラーの依頼により作曲され、1938年、ダンサーで振付師のハンス・ウィーナーのバレエ団とボストン・ポップスにより初演されました。

ジョージ・アンタイル George Antheil はニュージャージー州トレントン生まれの作曲家です。主に、前衛的手法の《バレエ・メカニーク(Ballet Méchanique)》などの実験的な作品と、ゲーリー・クーパー主演、セシル・B・デミル監督の『平原児(The Plainsman)』(1936年)をはじめとする多くの映画のための音楽でアメリカ音楽史に名を残しました。《ジャズ交響曲》は、「ティン・パン・アリー、アフリカ=キューバ・ジャズ、ピアノやトランペットやクラリネットの表現的なソロ、不協和音をパッチワーク・キルティングにした混成曲(a crazy-quilt pastiche)」(エリザベス・シュウォーツ)。1923年に作曲され、改訂を経て、1927年、アンタイルのカーネギーホールでのデビューコンサートで初演されました。このアルバムの演奏には1955年版が使われています。

コープランド Aaron Copland は、チャールズ・アイヴズとともに「真のアメリカ音楽」を模索し、開拓していった音楽家として、音楽史に大きな足跡を残しました。交響曲第3番はクーセヴィツキー財団の委嘱により作曲された作品です。ロイ・ハリスとウィリアム・シューマンの「第3番」に倣い、交響音楽により「アメリカ」の個性を示す。第二次世界大戦中の1944年10月に作曲が始められ、翌年の夏に第1楽章と第2楽章が完成。秋から第3楽章に取りかかり、翌1946年の7月に第4楽章の草稿が完成しました。オーケストレーションが進められ、10月18日、クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団により初演されました。1942年に作曲された《市民のためのファンファーレ》が終楽章の主題に使われ、作品の英雄的資質と高潔さを象徴しています。

この3曲は、2013年4月と2014年1月のアーリーン・シュニッツァー・コンサートホールで行われたコンサートのライヴ録音です。サウスダコタ合唱団の『生と愛を歌う聖歌集』(PTC5186530)を制作したブラントン・アルスポー Blanton Alspaugh がジョン・ニュートン John Newton と録音を担当。オレゴン交響楽団とカルマーの音楽を広がりとリアルな手触りのテクスチュアのある音に捉え、「オーケストラ音楽を聴く」歓びを伝えます。《不思議な笛吹き》(RCA Victor 60798-2-RC)とコープランドの第3番(60149-2-RC)はレナード・スラトキンとセントルイス交響楽団の録音が知られています。『Spirit of the American Range』も同じように、楽しい、価値あるアルバムです。

"Spirit of the American Range"
ウォルター・ピストン(1894–1976)
 バレエ《不思議な笛吹き(The Incredible Flutist)》組曲
ジョージ・アンタイル(1900–1959)
 ジャズ交響曲(A Jazz Symphony)(1923 rev.-1925/1955)
アーロン・コープランド(1900–1990)
 交響曲第3番(1944–46)
  オレゴン交響楽団 カルロス・カルマー(指揮)

録音 2013年4月13日–15日(ピストン)、4月20日–22日(アンタイル)、2014年1月5日(コープランド) アーリーン・シュニッツァー・コンサートホール(ポートランド、オレゴン州)(ライヴ)
録音 ジョン・ニュートン、ブラントン・アルスポー
ミクシング・マスタリング Soundmirror(ボストン)

価格 ¥2,550(本体価格)

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Choice

『シマノフスキ、ストラヴィンスキー』

Aparté AP095 classical


ストラヴィンスキーとシマノフスキのヴァイオリンとピアノのための作品。フランスのヴァイオリニスト、ソレンヌ・パイダシの Aparté レーベルへの初めての録音です。ストラヴィンスキーがサミュエル・ドゥシュキン Samuel Dushkin(1891–1976)の協力を得てバレエ《妖精のくちづけ(Le Baiser de la fée)》とバレエ《プルチネッラ(Pulcinella)》の音楽をヴァイオリンとピアノのために編曲した《ディヴェルティメント》と《イタリア組曲》。シマノフスキも2曲。ギリシャ神話の世界からインスピレーションを授かった〈アレトゥーサの泉(La Fontaine d’Aréthuse/Żródło Aretuzy)〉〈ナルキッソス(Narcisse/Narcyz)〉〈ドリュアスとパン(Dryades et Pan/Driady i Pan)〉の「3つの詩」《神話》と、パガニーニがヴァイオリンソロのために書いた《24のカプリース》の第20曲、第21曲、ラフマニノフの《パガニーニの主題によるラプソディ》にも使われた第24曲を自由に編曲した《パガニーニの3つのカプリース》。パイダシ Solenne Païdassi は、1985年、ニースの生まれ。ジュネーヴ音楽院とロンドンの王立音楽アカデミーで学び、カーティス音楽学校でジョーセフ・シルヴァスタインに師事。2010年のロン=ティボー・コンクールに参加、第1位に選ばれました。「シマノフスキの音楽の曖昧さと脆さに、ひどく心を動かされる」。アルバムのブックレットのノートも彼女が執筆しました。「臆することなくエロティシズムを表現する。卑俗に堕することなく官能を描写する。いつか過ぎ行く思いを伝える。作曲者の意図に正しく沿いながら、その音楽を私たち自身のものにする。どうすれば私たち音楽家にそうしたことができるか。この疑問がプロジェクトの間ずっと頭を離れなかった」。4つの作品とその背景が洞察と「音楽家の感覚」により語られます(フランス語・英語)。ピアノのフレデリク・ヴァイセ=クニッテル Frédéric Vaysse-Knitter(1975–)は、ポーランド系フランス人。パリのコンセルヴァトワールでヴェンティスラフ・ヤンコフとミシェル・ベロフに教わり、ドイツ、フライブルクの音楽院でソリストのディプロマを取得しました。ソリスト、室内楽奏者として活動、マリア・ジョアン・ピレシュのリレ・ピアノフェスティヴァルをはじめとするフェスティヴァルに出演、スイスのアマデウス・フェスティヴァルではアレクサンドル・タローのアシスタント、自身が創設した南フランスのタルヌの A Tempo フェスティヴァルの芸術監督を務めています。サティ、ハイドン、ショパン、リスト、ベートーヴェン、シューマン、ドビュッシーの作品を録音、シマノフスキはピアノ曲の全曲録音が Integral レーベルで予定され、最初のディスクがリリースされています。

シマノフスキ、ストラヴィンスキー
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882–1971)
(ストラヴィンスキー、サミュエル・ドゥシュキン 編曲)
 ディヴェルティメント (Divertimento)
 イタリア組曲(Suite italienne)
カロル・シマノフスキ(1882–1937)
 神話(Mythes/Mity) Op.30
 パガニーニの3つのカプリース(Trois caprices de Paganini) Op.40
  ソレンヌ・パイダシ(ヴァイオリン)
  フレデリク・ヴァイセ=クニッテル(ピアノ)

録音 2014年6月18日–20日 サン・ピエール(聖ペテロ)教会(パリ)
アーティスティックディレクション・録音 Maximilien Ciup(Little Tribeca)

価格 ¥2,450(本体価格)

Solenne Païdassi official website

Frédéric Vaysse-Knitter official website

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