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『レ・シエクル+ラヴェル』

Harmonia Mundi HMM905282 classical


近代フランスを中心とする管弦楽作品を初演のころの楽器で演奏し、作曲者のイメージした音の再現を試みるレ・シエクルとロトのシリーズ。新作は、ラヴェルがオーケストレーションを手がけたムソルグスキーの《展覧会の絵》とラヴェルの《ラ・ヴァルス》です。《展覧会の絵》は、〈古城〉がセルマーのスーパーアクション・シリーズのアルトサックス、〈ビドロ〉が1913年ケノンのモノポールC管6バルブのフレンチ・テューバで演奏。ラヴェルがクーセヴィツキーの考えを入れてファゴットに変更した〈バーバ・ヤガー〉のソロは、元のアルトサックスで演奏されます。

モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)
(モーリス・ラヴェル(1875-1937)編曲)
 組曲《展覧会の絵》(1874 arr.1922)
モーリス・ラヴェル(1875-1937)
 ラ・ヴァルス(La Valse)(1919–20)
  レ・シエクル フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)

録音 2019年11月 フィルハーモニー・ド・パリ(ライヴ)

価格 ¥2,600(本体価格)

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『Free America!(アメリカ解放)- 抵抗と反乱の初期の歌』

Harmonia Mundi HMM902628 classical


「ボストン・カメラータ(The Boston Camerata)」は、ヨーロッパとアメリカの数多い古楽グループの中でもユニークな位置を占めています。1954年、ボストン美術館の楽器コレクションに付属するアンサンブルとして設立されました。中世初期から19世紀、中東から初期ニューイングランドの音楽を主要なレパートリーにコンサートやレコード録音を行っています。シェーカー教徒の賛美歌を歌った『ささやかな贈り物(Simple Gifts)』(Erato)が代表的ディスクです。1969年から2009年までジョエル・コーエンが芸術監督を務め、2009年にアンヌ・アゼマ Anne Azéma(1957–)が後を継ぎました。アゼマは、フランス生まれのソプラノ歌手。中世のフランスとプロヴァンスの俗謡が中心分野の学者、舞台監督として活動、ボストン・カメラータのプログラム編成に携わり、ソリストも務めてきました。

『Free America!(アメリカ解放)- 抵抗と反乱の初期の歌』は、ボストン・カメラータと Harmonia Mundi の初めてのコラボレーションによるアルバムです。「ボストン虐殺」の1770年からリンカーンがアメリカ合衆国第16代大統領に選ばれた1860年の時代に歌われた揺籃期の「共和国アメリカ」の歌を特集。「Let tyrants shake their iron rod(圧政者ども、鉄の棒を振り回すがよい)」と始まる《チェスター》や《ヤンキードゥードゥル》といった独立戦争の時代を代表する愛国歌など、集会の自由を要求、代償を承知した上で反逆し戦いに臨む意欲と決意を示した歌、とりわけ、新しい「約束の地」に向かう長い旅をともにした歌、賛美歌、マーチが29曲、アコーディオン、フィドル、笛、太鼓の演奏をともない、さまざまなヴォーカルの組み合わせで歌われます。

1775年4月19日、独立戦争の始まるきっかけとなった戦闘が起きたマサチューセッツのレキシントン、6月17日のイギリス軍と大陸軍の「バンカーヒルの戦い」、ボストンの公園「ボストンコモン(ザ・コモン)」にあった「自由の木」と呼ばれる楡の木……。ボストン・カメラータのメンバー、バス歌手のジョエル・フレデリクセン Joel Fredeeriksen がリーダーを務めるアンサンブル・フェニックス・ミュンヘンが、同じ時代の宗教的内容の歌を中心に歌った『シャロンのばら(Rose of Sharon) - アメリカ音楽の100年 1770年–1870年』(HMC902085)や「アノニマス4」の『1865年-アメリカ南北戦争時代の希望と故郷の歌』(HMU807549)と同様、アメリカの歴史を歌とともにたどる一枚です。

『Free America!(アメリカ解放)- 抵抗と反乱の初期の歌』
[みな団結せよ(All unite!)]
作者不詳(from『Hymns and Spirituals(1823)』)
 Friendly Union(友愛の団結)
 (music based on "The New Union" by Jeremiah Ingalls)
作者不詳(18世紀アングロ=アメリカン・マーチ)
/ジェレマイア・インガルズ(from『Christian Harmony(1805)』)
 The Cuba March – The New Union
 (キューバ・マーチ - 新しい団結)(器楽)
アンドルー・ロー(1749–1821)
 Bunker Hill(バンカーヒル)
作者不詳(from『American Patriotic Songbook(1813)』)
 Liberty Tree(自由の木)
ウィリアム・ビリングズ(1746–1800)
 Chester(チェスター)
[戦場へ行ってしまった(Gone for a soldier)]
伝承のバラード
 Captain Robert Kidd(キャプテン・ロバート・キッド)(器楽)
作者不詳(from 『The Social Harp(1855)』)
 Jolly Soldier(ほろ酔い兵士)
作者不詳(from 『Moses Kimball's manuscript(c.1790)』)
 Boston March(ボストン・マーチ)(器楽)
作者不詳のスピリチュアル
(from 『Moses Kimball's manuscript(c.1790)』)
 Saw You My Hero(あなたを見た、わたしの英雄)
ウィリアム・ビリングズ(1746–1800)
 David's Lamentation(ダビデの嘆き)
伝承のバラード
 Johnny Has Gone for a Soldier(ジョニーは戦場へ行ってしまった)
作者不詳(from 『Moses Kimball's manuscript(c.1790)』)
 Prince William's March(ウィリアム王子のマーチ)
[悔恨(Repentance)]
シェーカー教徒の歌(オーティス・ソイアー(1815–1884)記譜)
 Repentance(悔恨)
ロシア伝承曲(ダニエル・リード(1757–1836)編曲)
 Thirst for Gold(金に飢えて)
作者不詳(from『Slave Songs of the United States(1867)』)
 My Body Rock 'Long Fever(おれのからだが熱で揺れる)
アフリカ系アメリカ人伝承歌
 Didn't My Lord Deliver Daniel(主はダニエルを救われなかったか)
シェーカー教徒の歌(オーティス・ソイアー(1815–1884)記譜)
 Sanctum Te
シェーカー教徒の歌(シスター・パッツィ・ウィリアムソン(19世紀))
 Pretty Home(きれいな家)
作者不詳(from 『The Sacred Harp(1911)』)
 Hebrew Children(ヘブライの子ら)
[富める者(The Rich Man)]
トマス・コマック(1804–1855)
 False Are the Men of High Degree(欺くは高き位の人たち)
ジェレマイア・インガルズ(from『Christian Harmony(1805)』)
 The Rich man(富める者)
作者不詳(from『American Musical Miscellany(1798)』) 
 The Jolly Sailor(ほろ酔い水夫)
[自由の地(A land of freedom)]
ジェレマイア・インガルズ(from『Christian Harmony(1805)』)
 The Apple Tree(りんごの木)(器楽)
シェーカー教徒の歌
(from『A Sacred Repository of Anthems and Hymns(1852)』
 Trumpet of Peace(平和のラッパ)
シェーカー教徒の歌(from a Whitewater manuscript(1863–64)』)
 March(Clamanda)(マーチ(クラマンダ))
シェーカー教徒の歌(from a South Union manuscript(c.1840)』
 O Zion Arise(シオンよ、起きよ)
作者不詳(music adapted from "The British Grenadier"(18世紀))
 Free Americay!(解放せよアメリカを!)
トマス・アーン(1710–1778)(music adapted from "Rule Britannia")
 Rise Columbia!(立てコロンビア!)
作者不詳
 Yankee Doodle or the Lexington March
 (ヤンキー・ドゥードゥル、または、レキシントン・マーチ)
  ボストン・カメラータ アンヌ・アゼマ(指揮)

録音 2018年9月 「Le Ferme de Villefavard en Limousin」講堂(ヴィルファヴァール、フランス)
芸術監修・録音 アルバン・モロー
 
価格 ¥2,600(本体価格)

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『田園交響曲』

Harmonia Mundi HMM902425 classical


Harmonia Mundi レーベルの「ベートーヴェン生誕250年」を記念するアルバム。バロックオーケストラ「ベルリン古楽アカデミー Akademie für Alte Musik Berlin」による交響曲第6番がリリースされます。録音に際し、ベルリン古楽アカデミーのメンバーは、ベートーヴェンがウィーンで演奏したことのある会場をくまなく訪ねてまわり、音響を研究しています。そうした小さなホールの響きを考慮した結果、弦楽器の数を少なくした編成の録音が行われました。オーケストラ全体の編成は、ベートーヴェン当時の演奏会の詳細な記録や絵画も残っていないため、当時の劇場年鑑の記録が参考にされています。オーケストラのレイアウトにも工夫が凝らされ、聴衆から見て左側に弦楽器、右側に管楽器、トロンボーンとトランペットとティンパニの少し後ろにコントラバスを置くという配置がとられました。これにより、指揮者を置かない演奏に必要な奏者間のコンタクトが容易になったと言われています。

クネヒト Justin Heinrich Knecht の《自然の音楽による描写、あるいは大交響曲》は、ベートーヴェンの《田園》が初演される(1808年12月)の30年近く前、1780年にト長調の調性で書かれた作品です。第1楽章〈美しい風景。太陽が輝き、風が穏やかにそよぎ、谷を小川のせせらぎが流れ、鳥がさえずり、山からも美しい清水が注ぎ、羊飼いが笛を奏で、羊たちが戯れ羊飼いの娘たちが甘い声で歌う。(Eine schöne Gegend, in der die Sonne scheint, die zarten Zephirwinde wehen, die Bächlein das Tal durchellen, die Vögel zwitschern, ein Gebirgsbach herabplätschert, der Hirte flötet, die Schafe hüpfen und die Schäferin ihre liebliche Stimme ertönen lässt.)〉第2楽章〈突然空が曇り、あらゆる土地が苦しみおびえ、黒い雲が湧きおこり、風がうねり、雷が鳴り、嵐が少しずつ近づいてくる。(Der Himmel verdunkelt sich schnell, die ganze Umgebung atmet mühsam und erschrickt, die dunklen Wolken türmen sich, die Winde fangen an zu heulen, der Donner grollt und das Gewitter nähert sich langsam.)〉第3楽章〈激しい風と打ちつけるような雨の嵐がものすごい勢力になる。こずえがざわめき、土砂降りの雨がものすごい音で打ちつける。(Das Gewitter, begleitet von sausenden Winden und mächtigen Regensüssen, die Wipfel der Bäume rauschen und der Bergstrom wälzt seine Wasser mit entsetzlichem Lärm.)〉第4楽章〈嵐が少しずつおさまり、雲が切れ、空が明るくなってくる。(Das Gewitter verzieht sich langsam, die Wolken zerstreuen sich und der Himmel hellt sich auf.)〉第5楽章〈自然は喜び、天に向かって、創造主である神への大いなる感謝を表し、甘やかな喜びの歌を歌う。(Die Natur ist von Freude erfüllt, erhebt ihre Stimme gen Himmel und dankt dem Schöpfer mit lieblichen, angenehmen Gesängen.)〉。当時行われていたという、自然を音楽で模倣する試みのひとつとされる作品です。

ベルリン古楽アカデミーによるベートーヴェンの交響曲は、第1番、第2番、第4番、第8番がリリースされる予定です。

『田園交響曲』
ユスティン・ハインリヒ・クネヒト(1752–1817)
 自然の音楽による描写、あるいは大交響曲
 (Le Portrait musical de la nature)
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 交響曲第6番 ヘ長調 Op.68 《田園(Pastoral)》
  ベルリン古楽アカデミー
  ベルンハルト・フォルク(コンサートマスター)

録音 2019年6月 テルデックス・スタジオ・ベルリン Teldex Studio Berlin(ドイツ) 

価格 ¥2,600(本体価格)

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『アレクサンドル・ネフスキー』

Reference Recordings FR735SACD SACD hybrid(5.0 surround/HDCD stereo) classical


ユタ州、ソルトレイクシティのユタ交響楽団は、2020年、創設から80周年を迎えます。このオーケストラは、1947年に音楽監督に就任したモーリス・アブラヴァネルがアメリカを代表する地方オーケストラのひとつに育てあげ、アメリカのオーケストラでは初めてのマーラーの交響曲全集を Vanguard Records に録音しました。ヴァルジャン・コジアン、ジョーセフ・シルヴァスタイン、キース・ロックハートに続き、2009年からティエリー・フィッシャーが音楽監督を務めています。 

《アレクサンドル・ネフスキー》は、1938年に製作されたエイゼンシテイン監督の作品のためにプロコフィエフが書いたフィルム・スコアを作曲者自身が翌年、メゾソプラノ、合唱と管弦楽のための「カンタータ」に仕立てた作品です。〈モンゴル治下のロシア〉〈アレクサンドル・ネフスキーの歌〉〈プスコフの十字軍〉〈起て、ロシアの民よ〉〈氷上の戦い〉〈死者の原野〉〈アレクサンドルのプスコフ入場〉の7曲。〈死者の原野〉では戦死者を悼む哀歌がメゾソプラノによって歌われ、強い印象を残します。組曲《キージェ中尉》も、ファインツィンメル監督の映画のために作曲したフィルム・スコアに基づくコミカルで洒落た作品です。 

アメリカのオーケストラによる《アレクサンドル・ネフスキー》は、ステレオの初期から録音が行われ、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団(RCA)とトマス・シッパーズ指揮ニューヨーク・フィルハーモニック(Columbia)によるレコードが1950年代の終わりから1960年代にかけてリリースされています。ティエリー・フィッシャーは、BBCウェールズ交響楽団を指揮したライヴをラジオ録音したドビュッシーの《聖セバスチャンの殉教》に示されるように、スケールの大きな作品を巧くまとめることに長けていると言われます。「大きな軌跡、知性、明晰さ、美しい響き」(「Gramophone」)と評されたマーラーの交響曲第8番(FR725SACD)につづく Referencd Recordings による録音です。 

セルゲイ・プロコフィエフ(1891–1953) 
 カンタータ《アレクサンドル・ネフスキー》 Op.78 
 組曲《キージェ中尉》 Op.60 
  アリサ・コロソワ(メゾソプラノ)
  ユタ大学アカペラ合唱団 ユタ大学室内合唱団 
  ユタ交響楽団 ティエリー・フィッシャー(指揮) 

録音 2016年11月18日–19日 モーリス・アブラヴァネル・ホール(ソルトレイクシティ、ユタ州) 
 
価格 ¥2,500(本体価格)

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