2013年9月



ラーシュ・ペッテル・ハーゲン 管弦楽作品集

Aurora ACD5074 classical/contemporary


南ドイツの町ドナウエッシンゲンで毎年開催される音楽祭は、「同時代の音楽」のもっとも重要な音楽祭のひとつとして国際的に知られています。初めて行われた1921年にはヒンデミットの弦楽四重奏曲第2番、1925年にはストラヴィンスキーのピアノソナタ、1954年にはブーレーズの《ポリフォニーX》、1960年にはメシアンの《クロノクロミー》と、「新しい音楽」の作曲家たちの作品が初演されてきました。このフェスティヴァルを主催する南西ドイツ放送 (SWR) がノルウェーのラーシュ・ペッテル・ハーゲン Lars Petter Hagen に新作を委嘱したのは、最初が2005年、2度目が2011年です。ノルウェー作曲家協会のレーベル、Aurora の新しいアルバムには、この2つの委嘱作を含む、ハーゲンの管弦楽のための全作品(2013年5月現在)がオスロ・フィルハーモニックによる新録音で収録されました。彼は、ブックレットに掲載された作曲家のアイヴィン・ビューエネ Eivind Buene (1973–) との対話の中でこう語っています。「今のオーケストラはマーラーとシュトラウスのころから変わっておらず、好むと好まざるとにかかわらず、そのこととうまく折り合わねばならない。オーケストラの編成と響きがマーラーの時代と同じなら、マーラーより優れたオーケストラ曲を書くという不可能を受け入れることが、私にとって前提条件となる。マーラーの後、オーケストラの歴史は廃墟となった」。

ドナウエッシンゲンで2005年に初演された《ノルウェー・アーカイヴ》は、室内オーケストラとエレクトロニクスのための作品です。〈自然として見るノルウェー性 (Det norske som natur)〉〈6つの賛美歌 (6 Salmer)〉〈メランコリーの劇 (Hørespill om melankoli)〉〈聖トマス調律 (St Tomas Stille)〉〈葬送行進曲 (Sørgemarsjer)〉の5曲が続けて演奏されます。ライヴ・エレクトロニクスは、SWR の EXPERIMENTALSTUDIO(実験スタジオ)の担当です。つづく3つの作品、《古代遺跡の偉容を前にした芸術家の絶望》《トヴェイト断片》《エドヴァルド・グリーグに基づく葬送行進曲》はそれぞれ、オスロ・フィルハーモニック、ノルウェー室内管弦楽団、ベルゲン・フィルハーモニックがノルウェー文化評議会の支援を得て、ハーゲンに委嘱しました。「聴き手」の受ける印象を第一に考えるからか、ハーゲンは作品について明確に語ることを避けています。《ノルウェー・アーカイヴ》と同様にこの3作も、《トヴェイト断片》が火災に遭ったトヴェイト農場の焼け跡から見つかった手稿譜の「断片」を素材としたことに触れた以外、作品の「ヒント」は示されません。

2011年の音楽祭で演奏された《ツァイトブロムに》は、ノルウェーの民俗楽器、ハリングフェレ(ハルダンゲルフィドル)とオーケストラのための協奏曲として作曲されました。この作品は途中にハーゲンの英語のスピーチとヴィーラント・ホーバン Wieland Hoban によるドイツ語の通訳が挟まれます。その中でハーゲンは、共鳴弦をもち、独特の「音」を響かせるハリングフェレを使ったことに言及しました。「ハリングフェレはノルウェー民俗音楽の中心にあり、グリーグの《抒情小曲集》の出発点となりました。私がハリングフェレの音楽を使うことを私が選んだのは、グリーグと同じ理由です。音楽的な個性 (Eigenart) と異国趣味 (Exotismus) の感じを出すためです。前回参加したフェスティヴァルでこの戦略が成功を収めたようなので、ふたたびその成功に預かれればと思いました」と、聴衆の笑いを誘っています。

オスロ・フィルハーモニックを指揮するロルフ・グプタ Rolf Gupta (1967–) は、作曲家としても活動しています。ハリングフェレのソロを弾くイェルムン・ラーシェン Gjermund Larsen (1981–) は、2011年10月16日、フランソワ=クザヴィエ・ロトが指揮した初演(Neos Music NEOS11214–16)のソリストです。オーレ・ブル・アカデミーと国立音楽アカデミーに学び、フィドルアンサンブルのマヨルシュトゥーエン(2L11)のメンバーとして活躍。イェルムン・ラーシェン・トリオとして録音したアルバムや子供のためのアルバムがスペルマン賞(ノルウェー・グラミー賞)にノミネートされ、ジャンルを超えた活動で今日のノルウェーの音楽シーンをリードするひとりとみなされています。

ラーシュ・ペッテル・ハーゲン (1975–) 管弦楽作品集
 ノルウェー・アーカイヴ (Norsk arkiver) (2005)
 (室内オーケストラとエレクトロニクスのための)
 古代遺跡の偉容を前にした芸術家の絶望
  (Kunstnerens fortvilelse foran de antikke fragmenters storhet) (2010)
 (管弦楽のための)
 トヴェイト断片 (Tveitt-fragmenter) (2006)(弦楽オーケストラのための)
 エドヴァルド・グリーグに基づく葬送行進曲
  (Sørgemarsj over Edvard Grieg) (2007)
 (室内アンサンブルとステージ外の管弦楽のための)
 ツァイトブロムに (To Zeitblom) (2011)
 (ハリングフェレと管弦楽のための協奏曲)*
  オスロ・フィルハーモニック管弦楽団 ロルフ・グプタ(指揮)
  イェルムン・ラーシェン(ハリングフェレ)
  ラーシュ・ペッテル・ハーゲン(スピーチ)*
  ヴィーラント・ホーバン(スピーチ) *

録音 2011年8月22日–24日、2013年5月13日 オスロ・コンサートホール
制作 クシシュトフ・ドラーブ
録音 ショーン・ルイス
ライヴ・エレクトロニクス(ノルウェー・アーカイヴ)
 EXPERIMENTALSTUDIO des SWR(フライブルク、ドイツ)
 ライヴ・エレクトロニクス ラインホルト・ブライク
 プログラミング ミヒャエル・アッカー

価格 ¥2,450(本体価格)

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シベリウスフリーメーソンの儀式音楽

BIS CD1977 classical


18世紀の中期、スウェーデン経由でフィンランドに伝わった友愛団体フリーメーソンは、ロシア支配の時代には禁止され、独立後の1922年初頭、「フィンランド・ロッジ」(Suomi Loosi 1)が新たに設置されることになりました。シベリウスは、最初のメンバー27人のひとり。ロッジの設立当初はオルガニストも務め、モーツァルト、ベートーヴェン、ヘンデルの曲や即興を演奏していました。シベリウスがフィンランド・フリーメーソンの委嘱を受けて作曲した儀式音楽は、交響詩《タピオラ》(1926)の翌年の作品です。〈冒頭の讃歌〉〈思考はわれらが励み〉〈行列と讃歌「若葉は緑なれど」〉〈行列と讃歌「パンに涙を流したことのなきもの」〉〈なんと美しき大地〉〈サレム「進め、兄弟よ〉〈憧れ熱き魂はみな〉〈葬送行進曲〉が1927年1月12日に初演され、1946年、彼の最後の創作とされる〈友愛の讃歌「ともにする兄弟のすばらしさよ」〉と〈讃歌「御名を讃える声よ響け」〉の2曲が追加されました。《フリーメーソンの儀式音楽》は、ハルモニウムの伴奏する歌を中心に書かれ、その後、男声合唱のための版を含む改訂も行われました。手稿譜と出版譜によって曲と曲順が異なり、ハンヌ・ユルム Hannu Jurmu、ハッリ・ヴィータネン Harri Viitanen、マッティ・ヒュオッキ Matti Hyökki 指揮のヘルシンキ男声合唱団は、別の機会に作曲された〈頌歌「高きところの主よ」〉と、初演のソロを歌い作品を献呈されたヴァイノ・ソラの詩による〈フィンランディア讃歌〉を加えた「12曲」をダールストレムのシベリウス作品目録の順序で演奏しています。この新しいディスクには、そのシベリウス作品全集第13集 (CD1936/38) の録音と、シベリウスホールで行われる祝賀コンサートのためフリーメーソンがヤーコ・クーシスト Jaakko Kuusisto に編曲を依頼したテノール独唱、管弦楽とオルガンのための版の新録音が合わせて収録されています。

ジャン・シベリウス (1856-1957)
 フリーメーソンの儀式音楽 (Rituaallmusiikki/Musique réligieuse) Op.113
 (テノール、男声合唱とオルガンのための)
  ハンヌ・ユルム(テノール) ヘルシンキ大学男声合唱団(YL)
  マッティ・ヒュオッキ(指揮) ハッリ・ヴィータネン(オルガン)
 [ヘルシンキ大聖堂のマークセン・オルガン][BIS CD1936/38]
ジャン・シベリウス (1856-1957)(ヤーコ・クーシスト (1974–) 編曲)
 フリーメーソンの儀式音楽 (Rituaallmusiikki/Musique réligieuse) Op.113
 (テノール、管弦楽とオルガンのための)
  ミカ・ポホヨネン(テノール) パウリ・ピエティライネン(オルガン)
  ラハティ交響楽団 ヤーコ・クーシスト(指揮)

価格 ¥2,550(本体価格)

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イェアシル 室内楽作品集

dacapo 8.226072 classical


ヤーアン・イェアシル Jørgen Jersild はコペンハーゲン生まれ。〈私の大好きな谷〉〈夜の雨〉〈荒涼とした冬が去り〉の《3つのロマンティックな合唱曲》は各国の合唱団の歌で親しまれ、ハープ協奏曲や弦楽オーケストラのための《田園詩》は録音 (DCCD9108) で紹介されました。イェアシルの室内楽作品集。ヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネットとファゴットのために作曲された初期の《四重奏曲》から、出世作となったピアノのための《3つの演奏会小品》と木管五重奏のためのセレナード《森で音楽を》を経て、1980年の弦楽四重奏曲まで、彼が独自のスタイルを確立していく過程をアンサンブル・ミトヴェスト Ensemble MidtVest の演奏でたどります。

ヤーアン・イェアシル (1913–2004) 室内楽作品集
 弦楽四重奏曲 (Quartetto per archi) (1980)
 セレナード《森で音楽を (At spille i skoven)》(1947)
 (フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとホルンのための)
 3つの演奏会小品 (Trois piéces en concert) (1945)(ピアノのための)
  タンブラン (Tambourin) ロマネスク (Romanesque)
  ファランドール (Farandole)
 四重奏曲 (1934)
 (ヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネットとファゴットのための)
  アンサンブル・ミトヴェスト

録音 2013年1月14日–15日、6月5日–7日、11日–13日 HEART(ヘアニング現代美術館)(ヘアニング、デンマーク)
制作・録音 プレーベン・イーヴァン  [DXD (32bit/352.8kHz) 録音]

ハイセ 男声合唱のための歌

dacapo 6.220598 SACD hybrid (Multichannel/stereo) classical


歌曲とロマンス、室内楽作品、劇場のための音楽で知られるハイセ Peter Arnold Heise (1830-1879) は、デンマーク文化の黄金時代を彩った作曲家のひとり。彼は、ライプツィヒ留学から帰国後、学生合唱協会 Studenter-Sanforeningen に参加し、後に指揮者も務めたこともあって、かなりの数の男声合唱や男声四重唱のための歌を作曲しています。芸術、自然、祖国、「ご婦人」を歌う。合唱曲がオリジナルの〈春に〉、歌曲の編曲を集めた4曲の曲集《春と夏》など、デンマーク・ロマンティシズムのもっとも美しい姿をハイセの男声合唱作品に見ることができると言われます。デンマーク国立ヴォーカルアンサンブルとコンサート合唱団を、カール・ニルセンの交響曲や歌劇、王立オペラ公演の《ニーベルングの指輪》で知られるシェーンヴァント Michael Schønwandt (1953–) が指揮。ピアノを担当したマリング Amalie Malling (1948–) はシェーンヴァントの友人。彼女がシューマンの《フモレスケ》と《ダーヴィト同盟舞曲集》を弾いたアルバム (Kontrapunkt 32201) のジャケットにシェーンヴァントが撮影した写真が使われていました。

ペーター・アーノル・ハイセ (1830-1879) 男声合唱のための歌
 序奏とワルツ (Introduktion og vals) (c.1874)
 舞い上がるメロディ (Tonernes flugt)
 三匹の猫 (Tre katte) (1858) ユラン (Jylland) (1860)
 酒神バッコスに (Til Bacchus) 冬よさらば (Afsked med vinteren)
 目覚める春 (Det vågnende forår)
 春と夏 (Forår og sommer) (1878)
  (2人のソプラノ、アルト、バリトンとピアノのための)
  春に (I foråret) 野バラの茂み (Den vilde rosenbusk)
  夏の歌 (Sommervise) 夏の歓び (Sommerlyst)
 野バラの茂み (Den vilde rosenbusk)(男声四重唱のための)
 森 (I skoven) 秋だ (Det er efterår) (1855)
 女王の墓のほとりで歌うジプシーの歌
  (Sigøjnernes sang ved deres dronnings grav)
 ロマンス「暗い井戸のほとりで」 (Romance: ”Ved den dunkle brønd”)
 城の乙女 (Borgjomfruen) 美しきもの (De smukke)
 婚礼の歌 (Bryllupssang) デンマークのために (For Danmark)
 デンマークの巨大な墓 (Danmarks kæmpegrave) (1850)
 シェイクスピアの『シンベリーン』の悲歌
  (Gravsang af Shakespeares “Cymbeline”)
  デンマーク国立ヴォーカルアンサンブル デンマーク国立コンサート合唱団
  ミケール・シェーンヴァント(指揮) アメーリエ・マリング(ピアノ)

録音 2012年9月11日、12日、14日、15日、10月29日 デンマーク放送コンサートホール(コペンハーゲン)
制作・録音 プレーベン・イーヴァン  [DXD (32bit/352.8kHz) 録音]

ラスムセン 木管五重奏のための作品集

dacapo 6.220643 SACD hybrid (Multichannel/stereo) contemporary


ソンライフ・ラスムセン Sunleif Rasmussen は1961年フェロー諸島生まれ。1990年から1995年まで王立デンマーク音楽アカデミーでイブ・ネアホルムに作曲、イーヴァル・フロウンベアに電子音楽を学びました。アカデミー入学後は、それまでのロックとジャズを背景とした作風から、「自然」を色濃く反映する音楽のスタイルに移り、その代表的な一作、交響曲第1番《海洋の日々》(dacapo 6.220506) で2002年NOMUS(北欧音楽委員会)賞を受賞しました。現在、北欧でもっとも注目される作曲家のひとりとして、コペンハーゲンとフェロー諸島を行き来して作曲活動を行っています。一時期ノルウェーに住んだこともある彼は、フィンランドとも緊密な関係があり、とりわけ、ラップランド室内管弦楽団の芸術監督を務める指揮者、ヴァイオリニストでもあるヨン・ストゥールゴールズ John Storgård (1963–) とは音楽を通じた友情で結ばれているといいます。ラスムセンの最新アルバムは、そのストゥールゴールズとラップランド室内管弦楽団(ロヴァニエミ市管弦楽団)の委嘱により作曲した2011年の《モーション/エモーション》、コペンハーゲンの学生時代の《冬の描画》と《北風の歌》(BIS CD1085)、フェローの詩人ヴィリアム・ハイネセンの短編によるラスムセンの室内オペラ《狂人の庭 (The Madman’s Garden)》に因んだタイトルをもつ《4つの庭》、木管楽器のデュオのための3曲の《アンダラグ》(室内楽作品集『踊る雨だれ』(8.226567) に2つのフルートのための第2番、収録)が演奏されています。

ソンライフ・ラスムセン (1961–)
 モーション/エモーション (Motion/Emotion) (2010/2011)
 (木管五重奏のための)
 アンダラグ第1番 (Andalag #1) (2010)(フルートとクラリネットのための)
 4つの庭 (Four Gardens) (2003)(木管五重奏、ピアノ四重奏のための)
  Furioso Tranquillo Furioso Espressiveo
 アンダラグ第3番 (Andalag #3) (2010)(クラリネットとホルンのための)
 北風の歌 (Cantus Borealis) (1995)(木管五重奏のための)
 冬の描画 (Vetramyndir) (1990)(木管五重奏とピアノのための)
 アンダラグ第11番 (Andalag #11) (2011)
 (アルトフルートとファゴットのための)
  ラップランド室内管弦楽団木管五重奏団
  ラップランド室内管弦楽団 ヨン・ストゥールゴールズ(指揮)

録音 2012年4月13日–14日 コルンディ・ホール(ロヴァニエミ、フィンランド)
制作・録音 プレーベン・イーヴァン  [DXD (32bit/352.8kHz) 録音]

モーツァルト 交響曲集 第11集(1783年–1788年)

dacapo 6.220546 SACD hybrid (Multichannel/stereo) classical


W・A・モーツァルト (1756–1791) 交響曲第36番 ハ長調 K.425《リンツ》
 交響曲第39番 変ホ長調 K.543
  デンマーク国立室内管弦楽団 アダム・フィッシャー(指揮)

録音 2012年8月–12月、2013年2月 デンマーク放送 (DR) コンサートホール第2スタジオ(コペンハーゲン)
制作 ヨン・フランセン ラース・C・ブルーン

モーツァルト 交響曲集 第12集(1788年)

dacapo 6.220639 SACD hybrid (Multichannel/stereo) classical


W・A・モーツァルト (1756–1791) 交響曲第40番 変ホ長調 K.550
 交響曲第41番 ハ長調 K.551《ジュピター》
  デンマーク国立室内管弦楽団 アダム・フィッシャー(指揮)

録音 2013年2月 デンマーク放送 (DR) コンサートホール第2スタジオ(コペンハーゲン)
制作 ヨン・フランセン ラース・C・ブルーン

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ファゴットの抒情

2L 2L097SACD SACD hybrid (5.1 surround/stereo) classical


ファゴットとピアノのための作品を集めたアルバム『ファゴットの抒情』。木管楽器のための室内楽曲に興趣にあふれた作品の多いサン=サーンスのソナタに始まるプログラム。木管楽器のための室内楽作品に実り多かった20世紀前半の作品が中心です。この時代、試験の課題曲としてパリ音楽院の委嘱により書かれた作品も多数あり、その代表的な作品、デュティユーの《サラバンドとコルテージュ》とタンスマンの《ソナティナ》がこのアルバムでも演奏されています。オスロ・フィルハーモニックの首席ファゴット奏者、ペール・ハンニスダール Per Hannisdal (1958–) とグリーグ三重奏団のピアニスト、ヴェービョルン・アンヴィーク Vebjørn Anvik (1962–)。ノルウェーを代表する優れた音楽家ふたりの共演です。ノルウェーのクヴァンダール Johan Kvandal が作曲した《伝説曲》のノスタルジックなページでプログラムを閉じます。

ファゴットの抒情 (The Lyrical Bassoon)
カミーユ・サン=サーンス (1835–1921) ファゴットソナタ Op.168 (1921)
パウル・ヒンデミット (1895–1963) ファゴットソナタ (1938)
アンリ・デュティユー (1916–2013)
 サラバンドとコルテージュ (Sarabande et Cortège) (1942)
エドワード・エルガー (1857–1934) ロマンス (Romance) Op.62 (1910)
アレクサンドル・タンスマン (1897–1986) ソナティナ (Sonatine) (1952)
シャルル・ケクラン (1867–1950) ファゴットソナタ Op.71 (1919)
ヨハン・ クヴァンダール (1919–1999) 伝説曲 (Legende) Op.61b (1983)
  ペール・ハンニスダール(ファゴット)
  ヴェービョルン・アンヴィーク(ピアノ)

録音 2012年4月30日–5月3日 ヤール教会 (ベールム、ノルウェー)
制作 ヨルン・シメンスタ
録音 モッテン・リンドベルグ、ビーアトリス・ヨハンネセン

[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]

価格 ¥2,450(本体価格)

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印象の軌跡

2L 2L098SACD SACD hybrid (5.1 surround/stereo) classical


「沈みゆく太陽が流れをバラ色に変え、生あたたかい震えが麦畑を駆けぬける、幸せであれと願う声、万物より湧きいで、悩める心に向かいのぼりくる」。ブールジェの『美しき夕べ』。詩人ポール・ブールジェは若き日のドビュッシーがインスピレーションを受けたひとりだと言われます。ドビュッシーが『美しき夕べ』をテクストに歌曲を書いたのは1883年でした。数回の万国博覧会を通じフランスがヨーロッパ文化の中心として栄えようとしていた時代。新しい世紀に向け、音楽の分野では、いわゆる「印象主義」が芽吹こうとしていた時代です。アルバム『印象の軌跡』は、その時代をリードしたふたり、ドビュッシーとラヴェルの音楽をノルウェーの音楽家が「今」の感覚と思考で見つめたアルバムです。アンデシュ・シェルベリ・ニルソン Anders Kjellberg Nilsson (1983–) はオスロ生まれ。オスロ、ベルリン、ストックホルムで学び、2008年からハルダンゲル音楽祭の芸術監督に就任し、グラミー賞にノミネートされた『ディヴェルティメント』(2L50SABD) ではトロンハイム・ソロイスツのコンサートマスターを共同で務めています。スヴァイヌング・ビェラン Sveinung Bjelland (1970–) はスタヴァンゲル生まれ。ザルツブルクとベルリンでハンス・レイグラーフに学び、1999年にノルウェー・コンサート協会の最優秀若手ソロ奏者に選ばれた後、ノルウェーの音楽シーンを中心に活動を続けています。彼がスカルラッティとメンデルスゾーンのソナタを演奏したソロアルバム (Simax PSC1294) は、2006年スペルマン賞(ノルウェー・グラミー賞)にノミネートされました。ドビュッシーの《美しき夕べ》はハイフェッツ、同じく《亜麻色の髪の乙女》はドビュッシーの友人アーサー・ハートマン Arthur Hartmann の編曲、ラヴェルの《亡き王女のためのパヴァーヌ》はシェルベリ・ニルソンとビェランの編曲による編曲で演奏されます。印象主義の美しい残像。作曲家のヴォルフガング・プラッゲ Wolfgang Plagge (1960–) が制作を担当し、オスロのソフィエンベルグ教会で録音セッションが行われました。

印象の軌跡 (Trace of Impressions)
クロード・ドビュッシー (1862–1918)
 (ヤッシャ・ハイフェッツ (1901_1987) 編曲)
 美しき夕べ (Beau soir)
モーリス・ラヴェル (1875–1937) ヴァイオリンソナタ ト長調
 ヴォカリーズ – ハバネラ形式のエチュード
  (Vocalise-étude en forme de habanera)
 ソナタ(遺作)(Sonate Posthume)(ヴァイオリンとピアノのための)
クロード・ドビュッシー (1862–1918)
 (アーサー・ハートマン (1881–1956) 編曲)
 亜麻色の髪の乙女 (La fille aux cheveux de lin)
クロード・ドビュッシー (1862–1918) ヴァイオリンソナタ (1916–17)
モーリス・ラヴェル (1875–1937)(シェルベリ・ニルソン、ビェラン 編曲)
 亡き王女のためのパヴァーヌ (Pavane pour une infante défunte)
  アンデシュ・シェルベリ・ニルソン(ヴァイオリン)
  スヴァイヌング・ビェラン(ピアノ)

録音 2011年12月、2012年1月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作 ヴォルフガング・プラッゲ
録音 ビーアトリス・ヨハンネセン

[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]

価格 ¥2,450(本体価格)

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トルストイ、カールソン — A Moment of Now

ACT Music ACT9727-2 jazz


女性ヴォーカリストのヴィクトリア・トルストイ Victoria Tolstoy とピアニストのヤコブ・カールソン Jacob Karlzon。長年にわたって共演をつづけてきたスウェーデンの人気ジャズミュージシャンふたりの初めてのデュオアルバム。パット・メセニー、ジョー・ザヴィヌル、マイケル・マクドナルド、ピーター・ゲイブリエル、フィル・コリンズ、スティーヴィー・ワンダーたち、ジャズとポップミュージックのプレーヤーの曲に、コール・ポーター、カールソンの自作、フランスのフォーレの曲を加えたプログラムが組まれました。

ヴィクトリア・トルストイ、ヤコブ・カールソン — A Moment of Now
 I Can Let Go (Michael McDonald) Deep River (Bendik Hofseth)
 Red Rain (Peter Gabriel)
 A Moment of Now (Pat Metheny/Anna Alerstedt)
 Against All Odds (Phil Collins)
 Hand In My Pocket (Alanis Morissette/Glen Ballard)
 Taking It All Too Hard (Anthony Banks/Phil Collins/Mike Rutherford)
 Lessons in Love (Mark King/Waliou Badarou/Rowland Gould)
 Shadow And Light (John Lang/Joe Zawinul/Richrd Page)
 Satisfied (Lewis Taylor/Michael Mondesir)
 I Concentrate on You (Cole Porter)
 Scent of Snow (Jacob Karlzon/Anna Alerstedt)
 Send One Your Love (Stevie Wonder)
 Northern Star (Gabriel Fauré/Anna Alerstedt)
  ヴィクトリア・トルストイ(ヴォーカル)
  ヤコブ・カールソン(ピアノ、ポンプオルガン、チェレスタ、
   フェンダーローズ)

録音 2013年4月22日–24日 ニレント・スタジオ(ヨーテボリ、スウェーデン)
制作 ニルス・ランドグレーン
共同制作 ヤコブ・カールソン、ラッセ・ニルソン

トンブルーケット — Nubium Swimtrip

ACT Music ACT9558-2 jazz


e.s.t. (Esbjörn Svensson Trio) の元メンバー、ダーン・ベリルンド Dan Berglund のカルテット。最初のアルバム『Tonbruket』 (ACT9023-2) のタイトルをバンド名にしています。マッティン・ヘーデロス Martin Hederos のピアノ、ユーハン・リンドストレム Johan Lindström のギター、アンドレアス・ヴェルリン Andreas Werliin のドラムズと、前の2作と同じメンバーです。第3作のこのアルバムも彼らのオリジナル曲で構成。ロンドンのアビーロード・スタジオでセッションが行われ、ブリティッシュ・ロックの要素も取り入れられていると言われます。

トンブルーケット (Tonbruket) — Nubium Swimtrip
 A Road [to Anders Burman] (Johan Lindström)
 Nightmusic (Johan Lindström) Little Bruk (Martin Hederos)
 Liga (Johan Lindström) * Nubium Swimtrip (Dan Berglund)
 The Harmonist (Martin Hederos/Johan Lindström)
 Dukes And Wells (Johan Lindström) Arbat (Andreas Werliin)
 Peace (Johan Lindström) Closing (Johan Lindström)
 Floatsome (Tonbruket)
  ダーン・ベリルンド(ベース)
  マッティン・ヘーデロス(ピアノ、キーボード、ヴァイオリン)
  ユーハン・リンドストレム(ギター、ペダルスティール、キーボード、
   ピアノ)
  アンドレアス・ヴェルリン(ドラムズ、パーカッション)
  ゲスト マグヌス・ホルムストレム(ニッケルハルパ)*

録音 アビーロード・スタジオ(ロンドン)
制作 ユーハン・リンドストレム、トンブルーケット

ゲイル・リスネ — New Circle

ACT Music ACT9561-2 jazz


ノルウェーの作曲家でサクソフォーン奏者、ゲイル・リスネ Geir Lysne の新しいセクステットに、グエン・レNguyen Le、ヘルゲ・スンネ Helge Sunde、フォン・タン Huong Thanh、ソロ・シッソコ Solo Cissoko たちゲストを迎えた「エスニック」な色彩のセッション。

ゲイル・リスネ — New Circle
 Please Welcome! (Geir Lysne) Sakn (Geir Lysne)
 Kaa Is Back in Town (Geir Lysne/Reidar Skår)
 A Million Stars (Geir Lysne/Huong Thanh) 22 (Geir Lysne)
 Amana Na Nunga (Geir Lysne) Alwilly (Geir Lysne/Solo Cissoko)
  ゲイル・リスネ(サクソフォーン、フルート、口琴、ヴォーカル、
   キーボード、バラフォーン、カリンバ、プログラミング、パーカッション)
  ライダル・スコール(キーボード、プログラミング)
  エクハルト・バウアー(トランペット、フリューゲルホルン、ヴォーカル)
  イェルムン・シルセット(ベース)
  オラヴ・トルゲット(エレクトリックギター、ギター)
  クヌート・オーレフィエル(ドラムズ、パーカッション)
  ゲスト
   グエン・レ(エレクトリックギター) ヘルゲ・スンネ(トロンボーン)
   フォン・タン(ヴォーカル) ソロ・シッソコ(ヴォーカル、コラ)
   アウドゥン・エルリーエン(ベース)
   ペーター・バーデン(パーカッション、エレクトロニクス)
   ヘルゲ・ノルバッケン(パーカッション)
   レナーテ・アルシング(マリンバ)

録音 2011年–2013年 7 etage studio、ブラトップ・スタジオ、Studio Louxor、バーデン・スタジオ
制作 ライダル・スコール、ゲイル・リスネ
録音 ライダル・スコール、ゲイル・リスネ、グエン・レ、ペーター・バーデン

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ビャーネ・ルペ — Light and Dark

Stunt Records STUCD13102 jazz


ビャーネ・ルペ Bjarne Roupé は、スウェーデン生まれ、デンマーク在住のギタリスト。Stunt Records 初期の “Passion Play” (18801) から25年、コペンハーゲンのリズミック音楽大学の教授職を退いた彼がひさびさにリーダーを務めたアルバム。スウェーデンのテナーサックス奏者、トゥーマス・フランク Tomas Franck にデンマークのレナート・ギンマン Lennart Ginman とオーエ・タンゴー Aage Tanggaard の加わったカルテット。全作品、彼の作曲です。

ビャーネ・ルペ — Light and Dark
ビャーネ・ルペ(曲)
 Sign of Four Waltz for Jan Light and Dark Trekvarts Blues
 MST Miles Across Tucas Dream
  ビャーネ・ルペ(ギター) トゥーマス・フランク(テナーサックス)
  レナート・ギンマン(ベース) オーエ・タンゴー(ドラムズ)

録音 2008年5月  AT オーディオフォン・スタジオ

ニルス・HP — Bumpy Road

Sundance Music SU9086-2 jazz


ニルス・HP Niles H. P. は、1989年に結成されたデンマークのソウル・ファンク・オーケストラ、ライディン・サム Ridin’ Thumb のリードヴォーカリストを1997年まで務め、2004年にソロデビューしたデンマークのソウルシンガー。デンマークのキーボード奏者、ヤコブ・クリストファセン Jacob Christoffersen とヴォーカリストのヴェロニカ・モーテンセン Veronica Mortensen も参加。彼女とアスガー・ステーンホルト Asger Stenholdt がニルス・HP と共同で作詞したナンバーも含めすべてニルス・HP が作曲しました。

ニルス・HP — Bumpy Road
ニルス・HP(曲)
 Just Let Go Bumpy Roads She Can Go on I’ve Got You
 Move on Strange Harmony Better Story Be a Man
 Tomorrow One a Dime Head’s in The Cloud
  ニルス・HP(リードヴォーカル、バッキングヴォーカル、ドラムズ、
   ワーリツァー、ピアノ、クラヴィネット、モーグベース、コンガ、
   パーカッション、ボンゴ)
  マーティン・フィニング(ギター)
  アスガー・J・ステーンホルト(ベース、ギター)
  ヤコブ・クリストファセン(ワーリツァー)
  ヴェロニカ・モーテンセン(ヴォーカル) 他

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ヴァスクス フルートのための作品集

Naxos 8.572634 classical/contemporary


ペーテリス・ヴァスクス (1946–) フルートのための作品集
 フルート協奏曲 (2007–08 rev.2011)
 無伴奏フルートとアルトフルートのためのソナタ (1992)
 アリアと舞曲 (1972 rev.2010)
 無伴奏フルートのための《鳥のいる風景》 (1980)
  マイケル・ファウスト(フルート、アルトフルート)
  シーラ・アーノルド(ピアノ)
  シンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラ
  パトリック・ガロワ(指揮)

録音 2010年5月5日–6日 ハンカサルミ教会(ユヴァスキュラ、フィンランド)、2012年1月13日 ヴィスマンシュトラーセ(ケルン、ドイツ)

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スカンディナヴィアのロマンティック・ソナタ

Antes Edition BM31.9284 classical


デュオ・アパッショナータは、ドイツのヴァイオリニスト、イザベル・シュタインバッハとインドのムンバイ出身のペルヴェツ・モディが2002年に結成したアンサンブル。

スカンディナヴィアのロマンティック・ソナタ
クリスチャン・シンディング (1856–1941)
 ヴァイオリンソナタ ヘ長調 Op.73
ニルス・W・ゲーゼ (1817–1890)
 ヴァイオリンソナタ第2番 ニ短調 Op.21
エドヴァルド・グリーグ (1843–1907)
 ヴァイオリンソナタ第3番 ハ短調 Op.45
  デュオ・アパッショナータ
   イザベル・シュタインバッハ(ヴァイオリン)
   ペルヴェツ・モディ(ピアノ)

録音 2012年5月31日、6月1日、7月13日–14日 エッティンゲン(ドイツ)

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