2014年5月



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ラーション 管弦楽作品集 第1集

cpo 777 671-2 SACD hybrid(multichannel/stereo) classical


ラーシュ=エーリク・ラーション Lars-Erik Larsson。20世紀スウェーデンの作曲家の中で、人々の心と感情に直接訴えかけることにかけて、他に並ぶものがいない存在といわれます。1908年、スコーネ地方、ルンドとマルメの間に位置するオーカープ生まれ。マルメでオーケルベリに学び、ヴェクシェーで「ジュニア・オルガニスト」のディプロマを取得。ヘンニング・マンケルについてピアノを学んだ1925年には最初のピアノの小品を作曲しています。この年、ストックホルムの国立音楽アカデミーに入学、作曲をエルンスト・エッルベリに、指揮をオラッリョ・モラーレスに学びました。アカデミーに在学中に交響曲第1番を作曲。1929年4月27日に行われた学生コンサートでみずから指揮して初演しました。1929年から翌年にかけて、ウィーンのアルバン・ベルクに作曲を、ライプツィヒのフリッツ・ロイターに音楽形式を学びます。帰国後は、ストックホルムのオペラでレペティトゥール、メルメとルンドで音楽教師を務めながら作曲活動を行い、1932年にはスウェーデンの作曲家としては初めて「十二音技法」による作品を手がけました。その1作、弦楽オーケストラのための《シンフォニエッタ》(Op.10)が、1934年、フィレンツェで開催された ISCM(国際現代音楽協会)で演奏され、ラーションは国際的な注目を集めます。スウェーデン放送局の指揮者、作曲家、プロデューサーなど、多方面に活躍。第二次世界大戦中の1940年には、抒情組曲(カンタータ)《姿を変えた神(変装した神)》がラジオ放送され、ノルウェーとデンマークにも届いたこの音楽は、ドイツ軍占領下にあった人々を勇気づけたとされ、ラーションの代表作のひとつになりました。

ラーションの管弦楽のための作品。交響曲第1番は、とりわけシベリウスを思わせるページももち、典型的北欧スタイルとみなされる一作です。「(第1楽章は)明るく楽天的な気分……抒情的な部分は、ロマンティックにやさしく、雰囲気が感じられる……おなじ音調の序奏にはじまる第2楽章〈アダージョ〉……生気にみち、挑戦的な気分の主部と『歌』と呼びたいようなトリオをもつ〈スケルツォ〉……エネルギッシュな〈終曲〉」(レッナールト・ヘードヴァル)。シェイクスピアの『冬物語』のための劇付随音楽として作曲した22曲から選んだ組曲《冬物語》には「シェイクスピアの劇への4つのスケッチ風小品(Fyra vinjetter till Shakespeares skådespel)」の副題がつけられました。〈シチリアーナ(Siciliana)〉〈間奏曲(Intermezzo)〉〈田園詩(Pasotoral)〉〈エピローグ(Epilog)〉。〈シチリアーナ〉の主題のひとつは、このあと、《田園組曲》の〈ロマンス〉にも使われます。小編成の管弦楽で演奏される小品《田園詩(牧歌)》も、劇『貞節」のための付随音楽が原曲です。1949年の《管弦楽のための音楽》は、マルメ・コンサートホール基金の25周年を記念して作曲されました。「旋律らしい旋律」は示されず、ゆったりと、有機的に展開する構造的な音楽です。1967年の《抒情的幻想曲》は、《田園組曲》の姉妹作ともみなされる、素朴で美しい音楽です。

ヘルシングボリ交響楽団はラーションの交響曲第1番を1989年にドイツのハンス=ペーター・フランクの指揮で録音しています(BIS CD426)。アンドリュー・マンゼ Andrew Manze(1965–)は、イギリスのヴァイオリニストで指揮者。2006年からヘルシングボリ交響楽団の首席指揮者を務めています。2011年1月、ヘルシングボリ・コンサートホールでの録音。制作は、Danacord のディーリアス作品集のレッナールト・デーン Lennart Dehn。カール・ニルセンの「木管のための室内楽作品全集」(cpo 777 872-2)のトゥルビョーン・サミュエルソン Torbjörn Samuelson が録音エンジニアリングを担当しました。演奏、録音とも優れた、北欧音楽のレパートリーにとって大切なアルバムになりそうです。

ラーシュ=エーリク・ラーション(1908–1986) 管弦楽作品集 第1集
 交響曲第1番 ニ長調 Op.2(1927–28)
 冬物語(En vintersaga)Op.18(1937–38)
 (シェイクスピアの劇への4つのスケッチ風小品)
 管弦楽のための音楽(Musik för orkester)Op.40(1949)
 田園詩(Pastoral)(1937)(小管弦楽のための)
 (劇付随音楽『貞節(Kyskhet)』から)
 抒情的幻想曲(Lyrisk fantasi)Op.54(1967)(小管弦楽のための)
  ヘルシングボリ交響楽団 アンドリュー・マンゼ(指揮)

録音 2011年1月24日–28日 ヘルシングボリ・コンサートホール(スウェーデン)
制作 レッナールト・デーン
録音 トゥルビョーン・サミュエルソン

価格 ¥3,200(本体価格)

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アウゴスト・エナ 管弦楽作品集

cpo 777 674-2 classical


デンマーク・ロマンティシズム時代のひとり、アウゴスト・エナ August Enna。彼の祖父は、イタリア、おそらくシチリア島のエンナに生まれ、兵士としてナポレオン戦争を戦った後、ドイツ生まれの妻とともデンマークに移住ました。アウゴストは、靴作りを生業とした父のもと、ロランのナクスコウで生まれました。1870年、一家はコペンハーゲンに移り、アウゴストは、靴職人の見習いをするかたわら、ヴァイオリン、ピアノと音楽理論を学びます。フィンランドのポリ(ビョーネボリ)とスウェーデンでヴァイオリニストとして活動した後、1883年にデンマークに戻り、旅回りのヴェアナー劇団で音楽監督として働き始めます。1884年、最初のオペラ《アウライア(Agleia)》、ピアノのための小品、器楽曲を作曲。1886年に発表した交響曲ハ短調がニルス・W・ゲーゼの目にとまり、1890年から1891年のシーズン、コペンハーゲンのダウマー劇場の指揮者を務めます。1892年に《魔女(Heksen)》(1889)、1894年に《クレオパトラ》(1893)とオペラを初演、1897年に《マッチ売りの少女(Den lille pige med svovlstikkerne)》を発表しました。エナのオペラは、ロマンティックなスタイルの音楽が人気を集め、ベルリン、ハンブルク、ヴァイマール、マグデブルク、ケルンでも上演されています。ヴァイオリン協奏曲は1897年の作品。第1楽章と終楽章には、彼が教わったことのあるヨハン・スヴェンセンやP・E・ランゲ=ミュラーの明らかな影響がみられ、第2楽章では、レオンカヴァッロの《道化師》のアリア『衣装をつけろ』を主題に採ったきめめて表現的なカンティレーナが展開していきます。1930年から1931年に作曲されたロマンティックな《交響的幻想曲》は、エナの巧みな管弦楽法の際立ったと曲とされながらも、ほとんど忘れられてしまっていた作品のひとつです。

アウゴスト・エナ(1859–1939) 管弦楽作品集
 歌劇《クレオパトラ(Kleopatra)》Op.6(1893-94) ― 序曲
 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(1897)
 交響的幻想曲(Symfonisk fantasi)(1930–31)
  カトリーン・ラーブス(ヴァイオリン)
  ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
  ヘルマン・ボイマー(指揮)

録音 2011年2月14日–18日 北ドイツ放送局 Großer Sendesall(ハノーファー、ドイツ)
制作 ハンス=ウルリヒ・バスティン
録音 マーティン・ローマン

価格 ¥2,500(本体価格)

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クラウス シンフォニアとヴァイオリン協奏曲

Hungaroton HCD32733 classical


ハンガリーの Hungaroton は、2014年にレーベル創設64周年を迎えました。新しいCDのリリースがしばらく途絶えていたこのレーベルが、ひさしぶりに新録音を発表しました。その一枚は、ハンガリー最古の都市ソンバトヘイに1981年に設立されたピリオド楽器アンサンブル、カペラ・サヴァリアの演奏するユーセフ・マッティン・クラウス Joseph Martin Kraus のシンフォニアとヴァイオリン協奏曲です。クラウスはドイツ生まれ。スウェーデンに渡ってグスタフ三世の宮廷で華々しく活躍し、1792年、暗殺された国王の葬儀の音楽を書いた後、病没しました。クラウスが1780年から1792年にかけて作曲した一連のシンフォニアは、オペラの序曲や貴族の食卓のバックグラウンド・ミュージックだった「シンフォニア」が、コンサートホールのための「大交響曲(グランド・サンフォニー)」へと変わることに貢献した重要な作品と位置づけられています。1777年の作曲とされるヴァイオリン協奏曲は、ウプサラ大学図書館所蔵の手稿譜をウォルター・リーバマンが校訂。独奏ヴァイオリン、2つのフルート、2つのホルンと弦楽合奏のための作品です。

ユーセフ・マッティン・クラウス(1756–1792)
 シンフォニアとヴァイオリン協奏曲
 シンフォニア ハ長調 VB138《ヴァイオリン・オブリガート》
 ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 VB151
 シンフォニア 嬰ハ短調 VB140
  ジョルト・カッロー(ヴァイオリン)
  カペラ・サヴァリア ニコラス・マッギーガン(指揮)

録音 2013年9月21日–23日 バルトーク・コンサートホール(ソンバトヘイ、ハンガリー)

価格 ¥2,350(本体価格)

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Eliangelis ― クラリネットのための現代フィンランド音楽

Alba ABCD368 SACD hybrid (5.0 multichannel/stereo) contemporary


ミッコ・ラーサッカ Mikko Raasakka はヘルシンキ在住のクラリネット奏者。ブザンソンの音楽院に学び、シベリウス・アカデミーで音楽博士号を取得しました。ユヴァスキュラのオーケストラ、シンフォニア・フィンランディアの首席クラリネット奏者を務めながら、現代音楽のソロ奏者、室内楽奏者として広く活動。オスモ・ヴァンスカ指揮のラハティ交響楽団をはじめとするフィンランド各地のオーケストラにソロ奏者として客演しています。ウィーンの音楽アカデミーとノーザンイリノイ大学に客員して教え、現代のクラリネット奏法を総合した著作を2005年と2010年に発表しています。アンティ・アウヴィネン Antti Auvinen がアスコ・ヘイスカネンのために作曲した《Eliangelis》をタイトルとする現代フィンランドの作品集。1982年から2011年にかけてクラリネットのソロ、あるいはデュオのために作曲された、「どんな音楽だろう?」と興味をひく曲名の作品が7曲選ばれ、そのうちの1曲、マルッティネン Tauno Marttinen の《幻影》は、その「断片」が曲と曲のあいだに演奏され、アルバムの最後に作品「全体」(6分35秒)が演奏されます。デュオの作品、リーカ・タルヴィティエ Riika Talvitie の《とぎれとぎれの子守歌》とオッリ・ヴィルタペルコ Olli Virtaperko の《ガラスの穴》では、ノーザンイリノイ大学の教授、「フィンランドのクラリネット」(ABCD126)を録音したアメリカのグレゴリー・バレット Gregory Barrett が共演しています。

Eliangelis ― クラリネットのための現代フィンランド音楽
アンティ・アウヴィネン(1974–)
 Eliangelis(2005)(変ロ管(B♭)クラリネット独奏のための)
タウノ・マルッティネン(1912–2008) 幻影(Illusio)(断片)
ハンヌ・ポホヤンノロ(1963–)
 島、果てしない(Saari, rannaton)(1994)
 (バスクラリネットとテープのための)†
タウノ・マルッティネン(1912–2008) 幻影(Illusio)(断片)
アディナ・ドゥミトレスク(1964–)
 ネックレス(Necklace)(2011)(バスクラリネット独奏のための)
タウノ・マルッティネン(1912–2008) 幻影(Illusio)(断片)
ペルットゥ・ハーパネン(1972–)
 扁桃体(Amygdala)(2008/09)(クラリネット独奏のための)
タウノ・マルッティネン(1912–2008) 幻影(Illusio)(断片)
リーカ・タルヴィティエ(1970–)
 とぎれとぎれの子守歌(Broken Lullaby)(2009)
 (クラリネットとバスクラリネットのための)*
タウノ・マルッティネン(1912–2008) 幻影(Illusio)(断片)
オッリ・ヴィルタペルコ(1973–)
 ガラスの穴(Glass Orifice)(2010)
 (2つの変ロ管(B♭)クラリネットのための)*
タウノ・マルッティネン(1912–2008)
 幻影(Illusio) Op.214(1982)(クラリネット独奏のための)
  ミッコ・ラーサッカ(クラリネット、バスクラリネット)
  グレゴリー・バレット(クラリネット)*

録音 2008年5月26日、2010年9月20日–21日、2012年3月21日 聖ペテロ教会(シウンティオ)、2009年10月15日–16日 ルオツィンピュフター教会(ロヴィーサ)、2011年5月25日 ムルトソイントゥ・スタジオ(ケラヴァ、フィンランド)†
制作 ミッコ・ムルトニエミ、ミッコ・ラーサッカ
録音・編集 ミッコ・ムルトニエミ

価格 ¥2,300(本体価格)

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ユルキ・リンヤマ 教会オペラ《洗礼者ヨハネの誕生》

Alba ABCD370 SACD hybrid (5.0 multichannel/stereo) classical/contemporary


1960年代生まれの世代のフィンランド作曲家。ユルキ・リンヤマ Jyrki Linjama の音楽は「感情に訴えかける感性をもったモダニズム」(キンモ・コルホネン)とも呼ばれます。室内楽曲、器楽曲、声楽曲、管弦楽曲と幅広く作曲し、近年は教会音楽にとりわけ強い関心を寄せています。《洗礼者ヨハネの誕生(Die Geburt des Täufers)》は、リンヤマが手がけた最初の舞台作品。『新約聖書』の『ルカによる福音書』第1章に基づくプロローグと3幕の教会オペラです。ユダヤの王ヘロデの時代。祭司ザカリア、その妻エリサベト、天使ガブリエル、聖母マリアに独唱が与えられ、さまざまな音楽作品の題材に採られてきた〈マニフィカト(マリアの賛歌)「わたしの魂は主をあがめ」〉(第1章 第46節–第56節)と〈ザカリアの預言「ほめたたえよ、イスラエルの神である主よ」〉(第1章 第67節–第80節)はそれぞれ第2幕と第3幕で歌われます。テクストはドイツ語。2010年、彼がコンポーザー・イン・レジデンスを務めていたオーストリアのカリンティシュ夏季音楽祭で初演されました。オリジナルの楽器編成は、ホルン、2つのヴァイオリン、2つのヴィオラ、チェロ、コントラバス、打楽器、チェンバロ。2011年に弦楽器が追加されました。ランミンマキ Juhani Lamminmäki 指揮の録音では、この室内オーケストラ版が使われています。

ユルキ・リンヤマ(1962–)
 教会オペラ《洗礼者ヨハネの誕生(Die Geburt des Täufers)》(2009)
  ウルスラ・ラングマイル(ソプラノ、マリア) 
  トゥーラ・パーヴォラ(アルト、エリサベト)
  ナイオール・コレル(テノール、ガブリエル)
  エサ・ルートゥネン(バリトン、ザカリア)
  ソリ・デオ・グローリア室内管弦楽団 ユハニ・ランミンマキ(指揮)

価格 ¥2,300(本体価格)

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Choice

ロバート・カイア 合唱のための作品集

Harmonia Mundi HMU807577 SACD hybrid(Multichannel/stereo) classical/contemporary


コンスピラーレのアルバム、アフリカ系アメリカ人のスピリチュアルを集めた『歌え自由を!(Sing Freedom!)』(Harmonia Mundi HMU807525)で《Freedom Song(自由の歌)》が紹介されたロバート・カイア Robert Kyr はアメリカの作曲家。1974年、イェール大学を最優等で卒業、イギリスに渡りロンドンの王立音楽大学、ピーター・マックスウェル・デイヴィスの教えるダーティントン芸術サマースクールで学び、帰国後、ペンシルベニア大学のジョージ・ロクバーグとジョージ・クラムの下で研究、1978年に修士号を取得しました。博士号を取得したハーバード大学ではドナルド・マーティノーとアール・キムに学んでいます。現在、オレゴン大学ミュージック・ダンス・スクールの作曲と音楽理論の教授を務め、オレゴン・バッハ・フェスティヴァル作曲家シンポジウムをはじめとするワークショップやフェスティヴァルに携わっています。幅広いジャンルに作曲、12の交響曲、3つの室内交響曲、3つのヴァイオリン協奏曲、多数の室内楽曲と声楽曲を完成させています。交響曲第10番《Ah Nagasaki: Ashes into Light(ああ長崎よ、灰より光へ)》は、2008年10月、日本とアメリカの音楽家300人を集め、ミネソタ州セントポールで初演されています。

クレイグ・ヘッラ・ジョンソン Craig Hella Johnson の指揮するコンスピラーレ Conspirare による、カイアの合唱のための作品集。《The Singer's Ode》(歌手頌歌)はアカペラ混声合唱のための小品。《The Cloud of Unknowing》(不可知の雲)は、同名の14世紀の瞑想と祈りの書と、『旧約聖書』の『詩編』、16世紀スペイン、アビラの聖テレサの著作をテクストとする、それぞれ4曲からなる二部構成の「神と愛の賛歌」。《Songs of the Soul》(魂の歌)はバッハに倣った対位法を用い、絶望から歓喜へと向かう魂を描いたという「カンタータ」。ウォールストリート・ジャーナル紙が「絶望から超絶への旅程を目に見えるように鮮やかにたどった、アメリカ音楽が達成した力強く新しい作品のひとつ」と評した作品です。

ロバート・カイア(1952–) 合唱のための作品集
 The Singer's Ode(歌手頌歌)(2012)(アカペラ混声合唱のための) 
 The Cloud of Unknowing(不可知の雲)(2013)
 Songs of the Soul(魂の歌)(2011)
  エステリ・ゴメス(ソプラノ)
  デイヴィッド・ファーウィグ(バリトン)
  ヴィクトリア・バッハ・フェスティヴァル管弦楽団
  コンスピラーレ クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指揮)

録音 2013年6月 テキサスA&M大学コーパスクリスティ、パフォーミングアーツ・センター(コーパスクリスティ、テキサス州)
制作・録音 ブラッド・マイケル

価格 ¥2,650(本体価格)

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Choice

レ・シエクル — 《春の祭典》《ペトルーシュカ》

Actes Sud ASM15 classical


バーデン・バーデン&フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者を務めるフランスのフランソワ=グザヴィエ・ロト François-Xavier Roth(1971–)と、2003年に彼が創設したレ・シエクル Les Siècle は、バロック期から今日まで幅広い時代の楽器コレクションを使った、作品の様式に則った演奏による、サン=サーンス、ドビュッシー、デュカスなど近代フランスを中心とする作曲家の管弦楽作品をライヴ録音で発表してきました。2011年リリースの《火の鳥》(ASM6)につづきストラヴィンスキーの《春の祭典》と《ペトルーシュカ》を組み合わせたアルバムが新たにリリースされます。いずれも「初版」による演奏です。《春の祭典》は、1913年5月29日にシャンゼリゼ劇場で行われた初演に使われたパウル・ザッハー財団の所蔵する自筆譜に基づき、ロシア音楽出版社が1922年に出版した初版スコアと「スキャンダル」として音楽史に伝わる初演を指揮したピエール・モントゥーが1920年代の演奏に使ったスコアを合わせて検討し、音の誤りやストラヴィンスキーが改訂した個所を明確にした上で演奏。冒頭の旋律を演奏する1900年ビュッフェ・クランポン製のバソン、小型のフレンチ・テューバ、小トロンボーン、ピストンを備えた古い形のホルンなど、楽器も時代を考証して選ばれ、「初演の音」の再現が試みられています。《ペトルーシュカ》は、四管編成の1911年初版により演奏され、ピアノは1892年製のエラールが使われました。2013年のライヴ録音です。

イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882–1971)
 バレエ《春の祭典(Le sacre du printemps)》(1913年初版)
 バレエ《ペトルーシュカ(Pétrouchka)》(1911年初版)
  レ・シエクル フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)

録音 2013年5月14日 メス・アルセナル、5月16日 グルノーブル MC2、9月29日 フランクフルト旧オペラ座(以上、春の祭典)、2013年5月14日 メス・アルセナル、5月16日 グルノーブル MC2(ペトルーシュカ)(すべてライヴ)

価格 ¥2,450(本体価格)

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マリウス・ネセット & トロンハイム・ジャズオーケストラ ― Lion

ACT Music ACT9031-2 jazz


マリウス・ネセット Marius Neset(1985–)は、ノルウェー、ホルダラン県オスの生まれ。コペンハーゲンのリズミック・ミュージック音楽院のジャンゴ・ベイツ教授の下で学びました。ベルリン・ジャズフェスティヴァル、ブルクハウゼン・ジャズウィーク、ジャズ・バルティカ・フェスティヴァル(ミヒャエル・ヴォルニとデュオ)に参加し、ケルン・フィルハーモニーとも共演しました。イギリスのガーディアン紙は「マイケル・ブレッカーの力強さとヤン・ガルバレクの音の繊細さを結びつけた」とネセットを評しています。ACT Music レーベルへの第1作。チック・コリア、ジョシュア・レッドマンとのコラボレーションでも知られるトロンハイム・ジャズオーケストラ Trondheim Jazz Orchestra が、2012年、ネセットに作品を委嘱、共演したことをきっかけに制作されました。

マリウス・ネセット & トロンハイム・ジャズオーケストラ ― Lion
 Lion(Neset) Golden Xposion(Neset) In the Ring(Neset)
 Interlude(Neset) Sacred Universe(Neset)
 Weight of the World(Neset) Raining(Neset) Birds(Neset)
  マリウス・ネセット(テナーサックス、ソプラノサックス)
  トロンハイム・ジャズオーケストラ

録音 2013年9月 Village Recording(コペンハーゲン、デンマーク)
制作 マリウス・ネセット、トロンハイム・ジャズオーケストラ
録音・ミクシング アウグスト・ヴァングレン

価格 ¥2,350(本体価格)

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フィグラ・アンサンブル・エディション I ― 災害へのプレリュード

Neos Music NEOS11401 contemporary


デンマークのグループ、フィグラ・アンサンブル FIGURA Ensemble は、室内オペラや室内アンサンブルのための作品など、「今日の音楽」を演奏するため1993年に結成されました。ヌアゴーの歌曲を歌った『「夕べの国」からの歌』(dacapo 8.226060)、ベーター・ブルーンの《海への手紙(Letters to the Ocean)》(8.226553)など、おもに現代デンマーク作品の録音で知られるメッツォソプラノ歌手ヘレーネ・ギェリス Helene Gjerris(1968–)、クラリネット奏者アナ・クレット Anna Klett、ベーシストのイェスパー・エーエロン Jesper Egelund、打楽器奏者フランス・ハンセン Frans Hansen、作曲家ペーター・ブルーン Peter Bruun、詩人ウルスラ・アンキャー・オルセン Ursula Andkjær Olsen、建築家で舞台デザインも手がけるフィリパ・ベアロン Filippa Berglund といったデンマークの芸術家をメンバーに、ノルウェーのアコーディオン奏者フルーデ・アンデシェン Frode Andersen など、現代を代表するプレーヤーたちも参加しています。フィグラ・アンサンブルの音楽を紹介するエディション。第1集では、フィグラ・アンサンブルが共同して活動するパートナーグループのひとつ、アメリカ、ワシントン州のシアトル・チェンバープレーヤーズ Seattle Chamber Players が加わり、3つの作品が演奏されます。ブルーンの《災害へのプレリュード》はセルバンテスの『ドン・キホーテ』、アナス・ブレスゴー Anders Brødsgaard の《絞首台の10の歌》は、ドイツの作家、詩人のクリスチャン・モルゲンシュテルン Christian Morgenstern(1871–1914)の詩、フィグラ・アンサンブルのコンポーザー・イン・レジデンス(2010年–2011年)、アイスランドのステイングリームル・ルクロフ Steingrímur Rohloff の《Still Not/Not Yet》は、デンマークの詩人、劇作家、ペーター・ラウエセン Peter Laugesen(1942–)の『Frø go stængler』(1988)『De sagde hans hund havde lopper』(2010)の詩を、それぞれテクストに採った音楽です。

フィグラ・アンサンブル・エディション I
 ― 災害へのプレリュード(Preludes to Disaster)
ペーター・ブルーン(1968–)
 災害へのプレリュード(Preludes to Disaster)(2008/09)
 (メゾソプラノと大アンサンブルのための)*
  Forging fool’s armour Tribute: Thoughtfulness Tribute: Fury
  The Aftermath
アナス・ブレスゴー(1955–)
 絞首台の10の歌(10 Galgenlieder)(2006)
 (メゾソプラノ、フルートと室内アンサンブルのための)**
  Galgenberg Bundeslied der Galgenbrüder Nein!
  Des Galgenbruders Gebet und Erhörung Nachtbild
  Der Tanz Bim, Bam, Bum Der Hecht Die beiden Esel
  Der Seufzer
ステイングリームル・ルクロフ(1971–)
 Still Not/Not Yet(2011)(メゾソプラノと7つの楽器のための)†
  Sooner or later The doors of perception Language
  We look at each other And maybe one isn’t born yet
  フィグラ・アンサンブル 
   ヘレーネ・ギェリス(メゾソプラノ)
   アナ・クレット(バスクラリネット)
   フランス・ハンセン(打楽器)
   イェスパー・エーエロン(コントラバス)
   フルーデ・アンデシェン(アコーディオン)
  シアトル・チェンバープレーヤーズ
   ポール・トーブ(フルート)
   ミハイル・シュミット(ヴァイオリン)
   デイヴィッド・サビー(チェロ) 
   ローラ・デルーカ(クラリネット)
  エーリク・ヤコブソン(指揮)* カスパー・シュライバー(指揮)†

録音 2010年–2011年

価格 ¥2,350(本体価格)

FIGURA Ensemble official website

Seattle Chamber Playes official website

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クラリネットのための音楽

Bongiovanni GB5181 classical


デンマーク・ロマンティシズムを美しく彩ったひとり、ニルス・W・ゲーゼ Niels W. Gade の《4つの幻想的小品》をはじめとする、クラリネットのための作品集。ジャンルカ・カンパニョーロ Gianluca Campagnolo は、イタリア、シチリア島を中心に活躍するプーレヤー。フランチェスコ・ロンバルドに学び、カターニアのヴィンチェンツォ・ベッリーニ音楽院を卒業。シチリアと海外で1000以上のコンサートに出演してきました。モディカの State Institute of Music E. Ciaceri の教授。クラリネット制作のビュッフェ・クランポン Buffet Crampon 公式アーティストです。カンパニョーロのクラリネットは、明るい音色に特徴があると言われます。

クラリネットのための音楽
カール・マリア・フォン・ヴェーバー(1786–1826)
 大協奏的二重奏曲 Op.48
ニルス・W・ゲーゼ(1817–1890)
 4つの幻想的小品(4 Fantasiestücke/Fantasistykker)Op.43
ガエターノ・ドニゼッティ(1797–1848)
 練習曲第1番(Studio primo)(クラリネットソロのための)
ヨハネス・ブラームス (1833–1897)
 クラリネットソナタ第2番 変ホ長調 Op.120
ボフスラフ・マルチヌー(1890–1959)
 クラリネットとピアノのためのソナティナ
  ジャンルカ・カンパニョーロ(クラリネット)
  フランチェスコ・スクロファーニ(ピアノ)

価格 ¥2,350(本体価格)

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シベリウス 劇付随音楽《ペレアスとメリザンド》

Chandos Classics CHAN10828X classical


フィンランドのペトリ・サカリ Petri Sakari(1958–)が、アイスランド交響楽団の首席指揮者・芸術監督を務めていたころ、マデトヤ、アルヴェーン、スヴェンセン、グリーグの作品とともに Chandos レーベルに録音した一枚。ミッドプライスの Chandos Classics シリーズで復刻されます。

ジャン・シベリウス(1865–1957)
 劇付随音楽《ペレアスとメリザンド(Pelléas et Mélisande)》 組曲 Op.46
  城の門で(Vid slottsporten) メリザンド(Mélisande)
  浜辺で(På stranden vid havet) 外苑の泉(En källa i parken)
  三人の盲目の姉妹(De trenne blinda systrar)
  田園詩(Pastorale) 糸を紡ぐメリザンド(Mélisande vid sländan)
  間奏曲(Mellanaktsmusik) メリザンドの死(Mélisandes död)
 劇付随音楽《白鳥姫(Svanevit)》 組曲 Op.54(抜粋)
  竪琴(Harpan) ばらの花をもった乙女たち(Tärnorna med rosor)
  王子がひとりで(Prinsen allena)
  白鳥姫と王子(Svanevit och prinsen) 賛歌(Lovsång) 
 劇付随音楽《国王クリスチャン二世(Kung Kristian II)》組曲 Op.27
  夜想曲(Nocturne)  エレジー(Elegie) ミュゼット(Musette)
  メヌエット(Menuetto)
  愚者の歌う蜘蛛の歌(Sången om korsspindeln)*
  セレナード(Serenade) バラッド(Ballade)
  アイスランド交響楽団 ペトリ・サカリ(指揮)
  サウリ・ティーリカイネン(バリトン)* [CHAN9158]

録音 1992年10月6日–9日 ハウスコウラビーオウ(レイキャヴィーク、アイスランド)
制作 クリス・ウェブスター
録音 ビャウルニ・ルーナル・ビャルナソン

価格 ¥1,800(本体価格)

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アリス・バブス ― What a Joy

Prophone PCD147 2CD’s special price jazz


スウェーデンで国際的にもっとも名前を知られたジャズシンガー、2月11日に亡くなったアリス・バブス Alice Babs(1924–2014)を彼女が Prophone と Swedish Society Discofil に残した録音で偲ぶアルバム。



アリス・バブス ― What a Joy
[CD1] Swing It, Magistern Jag har en liten radiola
 Stigbergsgatan 8 Address Rosenhill Två hjärtan i swing
 Regntunga skyar En gång jag seglar i hamn På söndag
 How do you do, Mr. Swing Vårat gäng Killen är “Crazy”
 Puck, Muck, Mack, Jack, Pim, Tim, Tom Lille Prins Sol
 Hey Diddle-Diddle Jag undrar vem Ha ha ha Sjung och le
 Ett glatt humör Jitterbug från Söder Gå opp och pröva dina vingar
[CD2] God Bless the Child Nobody Knows the Trouble I’ve Seen
 What a Joy  Ev’ry Time I Feel the Spirit
 Sometimes I Feel like a Motherless Child Yesterday Close to You
 Said the Willow Tree Don’t Get Around Much Anymore
 In a Mellow Tone Vocalise Freedom I There’s Something about Me
 Warm Valley It Don’t Mean a Thing
  アリス・バブス(ヴォーカル) ケニー・ドルー(ピアノ)
  ラーシュ・エーシュトランド(ヴァイブ)
  ウルフ・ヴェッスレーン(オルガン)
  ニルス・リンドベリ・オーケストラ 他  

価格 ¥2,800(本体価格)

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