2014年9月



Our Select

メンデルスゾーン ピアノと管弦楽のための作品全集

Danacord DACOCD734-736 3CD's+Bonus CD classical


オレク・マルシェフ Oleg Marshev(1961–)は、旧ソ連、アゼルバイジャン共和国のバクー(バキュ)生まれ。モスクワ音楽院でミハイル・ヴォスクレセンスキーに学び、1988年にディプロマを取得、ロシア・ピアニズムの伝統を継ぐ音楽家のひとりです。ソ連の崩壊後、デンマークのレーベル Danacord Records と契約を結び、プロコフィエフのソナタ全曲録音から始まり、エミール・フォン・ザウアーのソロ・ピアノ曲全曲、シューベルト、リストのソロ曲、ルビンシテイン、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、シューマンの協奏曲など、30を超えるアルバムを録音。ヴィンディングやエミール・ハートマンなどデンマークのロマンティック・ピアノ協奏曲シリーズの録音にも参加しています。

マルシェフが南ユラン交響楽団と共演するメンデルスゾーン。このアルバムには、優れたピアニストとして知られ《無言歌集》の8巻などソロ・ピアノのための作品を数多く残したメンデルスゾーンがピアノとオーケストラのために書いた作品10曲がすべて収められました。「森の伝説」とでもいった気分の第2楽章アンダンテをもったト短調のピアノ協奏曲第1番。心を誘う旋律の醸し出す詩情と色彩的なオーケストレーションが特徴的なニ短調の協奏曲第2番。メンデルスゾーンが十代に書いた弦楽オーケストラ共演のイ短調協奏曲。「華麗な」を曲名にもったロンドとカプリッチョ。彼の遺作となったホ短調の協奏曲(第3番)は、第1楽章と第2楽章のソロ・パートのスケッチ、第1楽章冒頭のオーケストレーション、終楽章の素案を基にマルチェッロ・ブファリーニ Marcello Bufalini が再構成した2006年の版による演奏です。「信じられないほど素晴らしいピアノ書法で書かれた、魅力、輝かしさ、優雅さ、戯れ、旋律の美しさにあふれた音楽を演奏できる」と、マルシェフが心待ちにしていたプロジェクトです。

2台のピアノのための協奏曲はイ短調協奏曲と同じ十代の作品です。コペンハーゲンの王立音楽アカデミーの上級ソロイスト・クラスで学んだアネ・メテ・ステーア Anne Mette Stæhe の共演。変イ長調はマルシェフが、ホ長調はステーアが第1ピアノを弾いています。ヴァイオリン、ピアノと管弦楽のための協奏曲は、ブルガリア生まれ、1997年から南ユラン交響楽団のコンサートマスターを務めるルメン・ルカノフ Rumen Lukanov(1968–)がヴァイオリンのソロを弾いています。

南ユラン交響楽団 Sønderjyllands Symfoniorkester は、対外的には「南デンマーク・フィルハーモニック」の名称を使っています。ユラン(ユトランド)半島の最南にあるセナボー Sønderborg の地域オーケストラ。団員数は65名。人口70万の南デンマークの各地で、教会コンサート、学校コンサート、夏のロックコンサートなど、年間150回を超すコンサートを開催し、ユラン・オペラの南デンマーク・ツアーではオーケストラピットに入ります。2010年からはオランダの指揮者ダーヴィト・ポーセリン(ダーヴィド・ポルセリン) David Porcelijn(1947–)が首席指揮者を務めています。「心をこめて演奏する私たちの音楽が、聴いている人たちに届くように」をモットーとするアンサンブル。「芸術に奉仕する」が信条のマルシェフとともに歓びにあふれた音楽を聴かせます。

ドイツ・ロマンティシズムが「若葉」の香りを漂わせていた時代に生まれた音楽。「いたるところで演奏される(ubiquitous)」ホ短調のヴァイオリン協奏曲に「疲れて」しまっている耳に、メンデルスゾーンの一連のピアノと管弦楽のための音楽はとても新鮮に聞こえるでしょう。

ピアノとオーケストラをコンサートバランスに捉えた録音は、ベテランのクラウス・ビューリト Claus Byrith。メンデルスゾーン(Kontrapunkt 32105)やゲーゼ(32077)の三重奏曲を録音したコペンハーゲン三重奏団のピアニスト、モーテン・モーウンセン Morten Mogensen が制作と編集を担当しました。

フェリクス・メンデルスゾーン(1809–1847)
 ピアノと管弦楽のための作品全集
 ピアノ協奏曲第1番 ト短調 Op.25/MWV.O7(1831)
 セレナードとアレグロ・ジョコーゾ ロ短調 Op.43/MWV.O12(1838)
 ピアノ協奏曲第2番 ニ短調 Op.40MWV.O11(1837)
 華麗なロンド 変ホ長調 Op.29/MWV.O10(1834)
 華麗なカプリッチョ ロ短調 Op.22/MWV.O8(1832)
 ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲 イ短調 MWV.O2(1822)
 ピアノ協奏曲第3番 ホ短調 MWV.O13(1844)
 (マルチェッロ・ブファリーニ 再構成)
 2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 変イ長調 MWV.O6(1824)*
 2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 ホ長調 MWV.O5(1823)*
 ヴァイオリン、ピアノと管弦楽のための協奏曲 ニ短調 MWV.O4(1823)†
 (CD4 bonus)
  オレク・マルシェフ(ピアノ) アネ・メテ・ステーア(ピアノ)*
  ルメン・ルカノフ(ヴァイオリン)†
  南ユラン交響楽団(南デンマーク・フィルハーモニック)
  ダーヴィト・ポーセリン(指揮)

録音 2011年8月8日–13日、2012年5月7日–12日、14日 アルシオン(スナボー、デンマーク)
制作・編集 モーテン・モーウンセン
録音 クラウス・ビューリト

価格 ¥7,350(本体価格)

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マニフィカト

2L 2L106SABD Pure Audio Blu-ray + SACD hybrid(5.1 surround/stereo) contemporary/classical


天使ガブリエルが乙女マリアの元に遣わされ、彼女が神の子の母となることを告げた。『聖書』のこの秘蹟を讃える「マリアの賛歌」をテクストにした聖歌『マニフィカト』をタイトルに採ったアルバムは、「バラの窓」で知られるトロンハイムのニーダロス大聖堂の少女合唱団 Nidarosdomens jentekor と、グラミー賞にノミネートされた『ディヴェルティメント』(2L50SABD)のトロンハイム・ソロイスツ TrondheimSolistene が協同して制作されました。

《マニフィカト》を作曲したキム・アンドレ・アルネセン Kim André Arnesen(1980–)は、トロンハイム生まれ。トロンハイム音楽院に学び、アカペラ合唱曲と合唱と管弦楽のための大規模な作品を中心とする作曲活動を行っています。2014年、ノルウェー作曲家協会の会員に選ばれました。《マニフィカト》は、ニーダロス大聖堂少女合唱団と、1992年の創設から合唱団を指揮する芸術監督アニタ・ブレーヴィク Anita Brevik の委嘱による作品です。〈わたしの魂は主をあがめ(Magnificat anima mea)〉〈今から後、いつの世の人も(Ecce enim)〉〈力ある方が、わたしに偉大なことを(Quia fecit)〉〈その憐れみは(Et misericordia)〉〈主はその腕で力を振るい(Fecit potentiam)〉〈その僕イスラエルを(Suscepit Israel)〉〈栄光は父と子と聖霊に(Gloria Patri)〉(「新共同訳」による)の7つの部分から構成され、合唱、オルガンと弦楽オーケストラに、曲によってソプラノとピアノが加わります。『ルカによる福音書』(1章 46節–56節)の「マリアの賛歌」を「病める人、貧しい人のための祈り、もがく人々の助けと希望の歌」とすることを意図したと、作曲者アルネセンが語っています。

アメリカのアーロン・ジェイ・カーニス Aaron Jay Kernis(1960–)は、ニューヨーク・シティに住み、コネティカット州のイェール大学音楽学部で教えています。彼の世代を代表する作曲家のひとりとみなされ、ミネソタ管弦楽団の音楽顧問も務めました。《天上の音楽》は、カーニスのスタイルが「新しい透明性と雄弁な感情表現を手に入れた」とされる1990年に作曲された、ロマンティシズムとルネサンスの時代、そしてヒルデガルト・フォン・ビンゲンの和声、ラテンのリズム、ジャズとラップの要素と、幅広い音楽語法を使い、シンプルなメロディによる変奏を展開させた作品です。

オーラ・ヤイロ Ola Gjeilo(1978–)は、ノルウェーのピアニスト、作曲家です。2001年にアメリカに渡ってジュリアード音楽学校で作曲を学び、ニューヨーク・シティを本拠に活動を行っています。ピアノ曲と合唱曲が作曲の主なジャンルです。簡素な旋律にコード進行を織り交ぜたスタイルから生まれる美しく新鮮な音楽は広く支持され、《サンクトゥス(Sanctus)》《慈しみと愛のあるところ(Ubi Caritas)》といった作品は、各国の合唱団により歌われています。アリゾナ州のフェニックス合唱団(Phoenix Chorale)の《北極光(Northern Lights)》やワシントン州のセントラル・ワシントン大学室内合唱団(CWU Chamber Choir)の《魂の輝く夜(Luminous Night of the Soul)》は委嘱による代表的な作品です。

このアルバムで演奏される《ツンドラ》は、弦楽オーケストラをともなう合唱のために作曲されました。《魂の輝く夜》《茫洋たる永遠の空を渡り(Across the Vast, Eternal Sky)》をはじめとするヤイロの曲で共同作業してきた詩人、チャールズ・アンソニー・シルヴェストリ Charles Anthony Silvestri(1965–)の歌詞。ヤイロは、彼心の故郷とする「祖国ノルウェーの一地方」、彼の父の育ったところに近いハルダンゲル高原の写真を数枚シルヴェストリに見せ、「ツンドラ」を曲名とすることを提案したと言います。「見渡すかぎり、くたびれ、天候にさらされた 聖なる広がり 緑と白とグラナイトグレーの」。ソプラノのソロとヤイロの弾くピアノが音楽を彩ります。

《普遍者の歌(Song of the Universal)》も合唱と弦楽オーケストラのための作品です。「大きく、温かく、鼓動する心臓というプリズムを通した、気おくれすることのない楽観主義、あふれるほどの豊かさ、より深い、私たちの人間性への揺るぎない確信」と、ヤイロが愛でてやまないという詩人のひとり、ホイットマンの詩からテクストが採られました。「さあと『詩神(ミューズ)』が言った、どんな詩人も歌った例(ためし)のない歌をどうかわたしに歌っておくれ、どうかわたしに普遍者の歌を」(ウォルト・ホイットマン『草の葉』酒本雅之 訳(岩波文庫版)による)。音楽家と詩人の想いが大聖堂の空間にこだまします。

トロンハイム・ソロイスツの芸術監督、チェリストのオイヴィン・ギムセ Øyvind Gimse(1968–)。ニーダロス大聖堂とヴォル・フルー教会(聖母教会)のカントルを務めるオルガニストのマグネ・H・ドローゲン Magne H. Draagen(1974–)。ソプラノのリーセ・グランデン・ベルグ Lise Granden Berg と、大聖堂少女合唱団の首席伴奏者のマリア・ネス Maria Næss は、トロンハイム音楽院の出身です。

録音セッションは、ノルウェーの守護聖人、聖オラヴゆかりの大聖堂で行われ、5.1 surround に「高さ」成分の 4 channel を加えた 9.1 channel で録音されました。Auro-decoder を搭載した機器で再生する 9.1 Auro-3D のフォーマットが、オリジナルをミックスダウンした 5.1 DTS-HD MA、Dolby Atmos、2.0 LPCM とともに Pure Audio Blu-ray ディスクに収められています。5.1 surround DSD と 2.0 stereo DSD の SACD hybrid のディスクとの「コンボ」仕様のアルバムです。

マニフィカト(Magnificat)
キム・アンドレ・アルネセン(1980–) マニフィカト(Magnificat)
アーロン・ジェイ・カーニス(1960–)
 天上の音楽(Musica Celestis)(弦楽オーケストラのための)
オーラ・ヤイロ(1978–)
 ツンドラ(Tundra) 普遍者の歌(Song of the Universal)
  ニーダロス大聖堂少女合唱団 トロンハイム・ソロイスツ
  リーセ・グランデン・ベルグ(ソプラノ)
  セシーリェ・エルトソース・オーヴェルライン(ソプラノ)
  マグネ・H・ドローゲン(オルガン) マリア・ネス(ピアノ)
  オーラ・ヤイロ(ピアノ) エルセ・ボネスロンニング(ソプラノ)
  オイヴィン・ギムセ(芸術監督) アニタ・ブレーヴィク(指揮)

録音 2013年5月、2014年1月、5月 ニーダロス大聖堂(トロンハイム、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング モッテン・リンドベルグ
録音エンジニアリング ビアトリス・ヨハンネセン

Artwork: Håkon Gullvåg

“Magnificat”

[DXD(352.8kHz/24bit)録音]
[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(192kHz/24bit), Dolby Atmos(48kHz/24bit), 9.1 Auro-3D(96kHz/24bit), 2.0 LPCM (192kHz/24bit), mShuttle: FLAC 96kHz + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.1 surround DSD/2.0 stereo DSD)]

価格 ¥3,900(本体価格)

Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu–ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu–ray プレーヤーもしくは Blu–ray 対応のPCをお使いください

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ランゴー 弦楽四重奏曲集 第3集

dacapo 6.220577 SACD hybrid(Multichannel/stereo) classical


ナイチンゲール弦楽四重奏団のランゴー Rued Langgaard 弦楽四重奏曲シリーズ。第1集(6.220575)がデンマーク放送の「最優秀デンマークCD」に選ばれ、第2集(6.220576)は「グラモフォン・アウォード」を受賞しました。第3集は3曲。これで「全集」が完結します。第1番は、ランゴーが21歳だった1914年5月から1915年1月15日にかけて作曲された作品です。1916年11月30日、王立デンマーク管弦楽団のメンバーが初演。ランゴーの叔父、アクセル・ゲーゼ Axel Gade が第1ヴァイオリンを担当しました。この曲の第1楽章と第2楽章の主題は、後に第4番《夏の日》(BVN215)の第2楽章の作曲に使われます。第5番は、ランゴーが「現代音楽の恐怖」に背を向け古典主義とロマンティシズムの理想に基づく簡素な作品を目指し始めた後、1925年の9月から12月にかけて作曲されました。1926年から1928年、第1楽章と第3楽章を中心に大幅に改訂され、《遥かな旋律(Fjerne Melodier)》の曲名をもった版が1929年に演奏されました。新聞評は、旋律の自然な美しさ、コントラストを抑えた進行、そして作品の「美しく新鮮な音楽作り」を強調し、好意的だったと言われます。改訂は1938年まで続けられ、1942年にデンマーク放送で初演されました。このときの《健忘の気分(Glemsels-Stemninger)》の副題は、その後、作曲者自身が破棄しています。《イタリア風スケルツォ》の副題に曲の性格が示される《弦楽四重奏曲の楽章(Strygekvartetsats)》は1950年10月21日に完成した小品です。1968年11月6日、スウェーデン放送のスタジオ制作で初めて演奏され、翌年の2月24日にデンマーク放送でデンマーク初演されました。これが初録音です。ゴンヴォ・シーム Gunvor Sihm、ヨセフィーネ・ダルスゴー Josefine Dalsgaard、マリーエ・ルイーセ・ブロホルト・イェンセン Marie Louise Broholt Jensen、ルイーサ・スヴァプ Louisa Schwab。コペンハーゲンの王立デンマーク音楽アカデミーでティム・フレゼリクセンに室内楽を学んだ4人により2007年に結成されました。その気品ある演奏によりランゴーの四重奏曲のもつ魅力があらためて知られることになりました。

ルーズ・ランゴー(1893–1952)
 弦楽四重奏曲集 第3集
 弦楽四重奏曲第1番 BVN68(1914–15 rev.1936)
 弦楽四重奏曲第5番 BVN189(1925 rev.1926–38)
 弦楽四重奏曲の楽章《イタリア風スケルツォ(Italiensk scherzo)》
  BVN408(1950)
  ナイチンゲール弦楽四重奏団 
   ゴンヴォ・シーム(ヴァイオリン)
   ヨセフィーネ・ダルスゴー(ヴァイオリン)
   マリーエ・ルイーセ・ブロホルト・イェンセン(ヴィオラ)
   ルイーサ・スヴァプ(チェロ)

録音 2013年8月19日–24日(BVN68)、9月3日–6日(BVN189)、1月10日(BVN408) 王立デンマーク音楽アカデミー、コンサートホール(コペンハーゲン)
制作 ティム・フレゼリクセン、シモン・ブリンクマン
録音 シモン・ブリンクマン

価格 ¥2,250(本体価格)

Langgaard String Quartet No3 - Nightingale String Quartet DR P2 Prisen

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マーラー 交響曲第5番

Profil PH14045 classical


2010年/2011年のシーズンから首席指揮者を務めるユッカ=ペッカ・サラステ Jukka-Pekka Saraste(1956–)がケルンWDR交響楽団を指揮したコンサートのライヴ録音シリーズ。第5作はマーラーの交響曲第5番です。2013年6月にケルンのフィルハーモニーで行われた定期演奏会の録音です。サラステはこの交響曲を、1990年5月、音楽監督だったフィンランド放送交響楽団を指揮してセッション録音していました(Virgin Classics)。同じオーケストラを指揮した最初のシベリウス交響曲の全曲録音(RCA)とほぼ同じ時期にあたります。三十代のサラステがスコアを洞察し思い描いた「マーラー」の姿を美しく深い響きのオーケストラに率直に映した演奏は、20年以上経った今も新鮮に響きます。第1楽章〈葬送行進曲〉、「嵐のように荒々しい動きの」第2楽章、第3楽章〈スケルツォ〉、弦楽器とハープだけで演奏される第4楽章〈アダージェット〉、『子供の不思議な角笛』の〈高い知性への賛歌〉の引用に始まる第5楽章〈ロンド – 終曲〉。ケルンのシリーズの第1作、「ケルンの新しい時代の夜明け」とサラステの誠実な音楽が好意をもって受けとめられた第9番(PH10035)、オスロ・フィルハーモニックを指揮、確固とした歩みの、引き締まった音楽を聴かせた第6番(Simax PSC1316)。新しい第5番も、期待される一枚です。

グスタフ・マーラー(1860–1911) 交響曲第5番 嬰ハ短調(1901–02)
  ケルンWDR交響楽団 ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)

録音 2013年6月14日–15日 ケルン・フィルハーモニー(ライヴ)
制作 シュテファン・ハーン
録音 マルク・ホーン

価格 ¥2,350(本体価格)


[関連ディスク]

PH10035 グスタフ・マーラー(1860–1911) 交響曲第9番 ニ長調
  ケルンWDR交響楽団 ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
[録音 2009年12月6日–7日]

PH11041 イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882–1971)
 バレエ《火の鳥》(1910) 幻想的スケルツォ Op.3
  ケルンWDR交響楽団 ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
[録音 2010年9月17日–18日(火の鳥)、12月6日、10日]

PH12021 アルノルト・シェーンベルク(1874–1951)
 交響詩《ペレアスとメリザンド》 Op.5 交響詩《期待》 Op.17
  ジャンヌ=ミシェル・シャルボネ(ソプラノ)
  ケルンWDR交響楽団 ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
[録音 2011年1月(ペレアス)、3月]

PH13028 ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
 交響曲第1番 ハ短調 Op.68 交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
  ケルン WDR 交響楽団 ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
[録音 2013年1月23日–27日]
[すべてケルン・フィルハーモニー(ライヴ)]

Simax PSC1316 グスタフ・マーラー(1860–1911)
 交響曲第6番 イ短調
  オスロ・フィルハーモニック管弦楽団 ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
[録音 2010年3月10日–12日 オスロ・コンサートホール(ライヴ)]

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ベートーヴェン ディアベッリ変奏曲

Danacord DACOCD747 classical


《ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲》。1818年《ハンマークラヴィーア》ソナタを創ったベートーヴェンが、その翌年から1823年にかけて作曲、同時期の3つのソナタ(ホ長調 Op.109、変イ長調 Op.110、ハ短調Op.111)とともに、新たなピアノのテクスチュアと深い表現を追求したという一作です。クリスティーナ・ビャアケー Christina Bjørkøe(1970–)はコペンハーゲン生まれ。テレーセ・コペルからピアノの手ほどきを受け、19歳の時、ニューヨークに渡ってジュリアード音楽学校のシーモア・リプキンに師事。帰国後、王立デンマーク音楽アカデミーのアネ・ウーランに学びました。コペンハーゲンのティヴォリ・コンサートホールでベートーヴェン、ショパン、シューベルトの作品をシリーズで演奏し、スウェーデン、ドイツ、チェコ、クロアチア、ポーランド、フランス、南米、アジア、アメリカ合衆国でソロコンサート、オーケストラと室内楽のコンサートに出演してきました。デンマーク音楽賞の2009年度最優秀ソロ録音に選ばれたカール・ニルセンのピアノ作品全集(cpo 777 413-2)が代表的録音。ニルス・W・ゲーゼのピアノ作品集(cpo 777 628-2)とホルムボーのヴァイオリンとピアノのための作品集(dacapo 8.226063)も高い評価を受けているアルバムです。「わたしたちは子供の世界にいる。素朴で単純で初歩のふたつの和音とトリル。だが、このあと、天真爛漫なワルツは、数々の豊かな変奏曲に姿を変えていく」(モーウンセン)。《アントン・ディアベッリのワルツによる変奏曲》の録音セッションは、彼女が准教授を務めるオーゼンセの南デンマーク音楽演劇アカデミー Syddansk Musikkonservatorium og Skuespiller skole で行われ、ピアニストのモーテン・モーウンセン Morten Mogensen が制作と録音を担当しました。「ピアノの姿」が安定して捉えられ、ピアニストとプロデューサーがひとつひとつの「変容」に洞察をめぐらしベートーヴェンの音楽を「音」に表現していく様子が鮮やかに感じとれる録音です。ユニークな「ディアベッリ」。演奏時間は72分31分。アルバムのライナーノートもモーウンセンが執筆しました。

ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲 ハ長調 Op.120
  クリスティーナ・ビャアケー(ピアノ)

録音 2011年9月9日–11日 南デンマーク音楽演劇アカデミー(オーゼンセ)
制作・録音 モーテン・モーウンセン

価格 ¥2,450(本体価格)

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ブルンヴォル、カウスラン ― In Our House

Lunde Records LUCD1105 jazz


『In Our House(私たちの家に)』は、『Your Song(君の歌)』(Prophone PCD127)(2011年録音)のノルウェーの女性ヴォーカル、ヘッレ・ブルンヴォル Helle Brunvoll が2009年に録音したデビューアルバムです。プログラムの10曲は、ギタリストで作曲家、夫君のハルヴァル・カウスラン Halvard Kausland(1945–)と彼女が共作。「わたしたちの音楽は、ジャズ伝統の古典的作品、なかでも、ヘッレが気に入りのシンガーとして挙げるブラッサム・ディアリー、シャーリー・ホーン、モニカ・セッテルルンド、カーリン・クルーグがインスピレーションの源」(ハルヴァル・カウスラン)。トランぺッターのトーレ・ヨハンセン Tore Johansen(1977–)は、チック・コリア、スティーヴ・スワロウ、ラーシュ・ヤンソン、ヤン・グンナル・ホフとの共演で知られるプレーヤー。トロンハイム生まれのホーヴァル・フォッスム Håvard Fossum(1971–)は、アメリカで数年、フリーランスのミュージシャンとして活動し、帰国後はアレンジャー、作曲家としても活躍しています。ピアニストのマグネ・アルネセン Magne Arnesen と、精神科医でベーシストのアグナル・アスポース Agnar Aspås(1955–)。ドラマーのルーゲル(ロジャー)・ヨハンセン Roger Johansen (1972–)は、トーレの兄。この後、彼は『Your Song』にも参加します。ギタリストのハンス・マティセン Hans Mathisen(1967–)が制作を担当し、ヤン・エーリク・コングスハウグ Jan-Erik Kongshaug のレインボー・スタジオでセッションが行われました。

ヘッレ・ブルンヴォル、ハルヴァル・カウスラン
― In Our House(私たちの家に)
 Latitude Be Cool Scat Cat Blossom Our Waltz Eastbound
 Lullaby Dimanche Matin(日曜日の朝) In Our House Finale
  ヘッレ・ブルンヴォル(ヴォーカル) ハルヴァル・カウスラン(ギター)
  トーレ・ヨハンセン(トランペット)
  ホーヴァル・フォッスム(サクソフォーン) マグネ・アルネセン(ピアノ)
  アグナル・アスポース(ベース) ルーゲル・ヨハンセン(ドラムズ)

録音 レインボースタジオ(オスロ)
制作 ハンス・マティセン
録音 ヤン・エーリク・コングスハウグ

価格 ¥2,450(本体価格)


[関連ディスク]

Prophone PCD127 ヘッレ・ブルンヴォル ― Your Song(君の歌)
 Your Song It’s April in Laigueglia The Apple Tree
 Go for the Good Life Just a Second More
 Say No More I Fly Dreams of a Childhood
  ヘッレ・ブルンヴォル(ヴォーカル)
  ハルヴァル・カウスラン(エレクトリックギター)
  ハンス・バッケンロート(ベース) ルーゲル・ヨハンセン(ドラムズ)

録音 2011年11月 レソナント・スタジオ(オスロ)
制作 ヘッレ・ブルンヴォル、ハルヴァル・カウスラン
録音 アンデシュ・スヴィンダール
マスタリング ヤン・エーリク・コングスハウグ(レインボー・スタジオ)

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ハバナ、リオ、モスクワ

Simax PSC1313 classical


ブロウウェル、デュオーテ、ヴォスレフ、クチュラ、カステレードのソロ作品を演奏した『オマージュ』(PSC1008)に始まり、ノルウェーのギタリスト、スタイン=エーリク・オールセン Stein-Erik Olsen は Simax レーベルに8枚のアルバムを録音してきました。『ハバナ、リオ、モスクワ』と題した新作では、ギターと管弦楽のための作品を3曲演奏しています。BBC とガレス・ウォルターズがジュリアン・ブリームのためにブロウウェル Leo Brouwer に委嘱、ジャワのガメラン音楽と、作曲者の祖国のアフリカ系キューバ音楽の影響がみられる《コンチェルト・エレジアーコ》。ブラジルのヴィラ=ロボス Heitor Villa-Lobos がアンドレス・セゴビアのために「幻想曲」をイメージして作曲した《ギターと小管弦楽のための協奏曲》。ロシアのギタリストで作曲家、ニキータ・コシュキン Nikita Koshkin の《ベルゲン協奏曲》は、「スタイン=エーリク・オールセンのために」の献辞をもつ、ギターとフル・オーケストラのための協奏曲です。フルート奏者グルー・サンヴィークによるコシュキンの《フルートとギターのためのソナタ》の初録音でオールセンが共演したことからふたりは知り合い、フルートとギターのための組曲《Oratorium Lacrimae》が作曲され、オールセンの提案からこの協奏曲が生まれました。「新しい協奏曲は、先に書いた2つの協奏曲とはかなり異なる、幸せで新鮮な気分の音楽にしようと思った」(コシュキン)。3つの協奏曲は、アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズをノルウェーのテリエ・ミケルセン Terje Mikkelsen(1957-)が指揮して共演、ロンドンのアビーロードスタジオで録音が行われました。サイモン・キルン Simon Kiln のプロデュース、オールセンの8枚のアルバムをプロデュースしたアルネ・アクセルベルグ Arne Akselberg の録音エンジニアリング。数々の録音でグラミー賞を受けたベテランふたりが参加し、「素晴らしい響きと雰囲気」のセッションが実現しました。

[プロフィール] 
スタイン=エーリク・オールセンは、1953年生まれ。ベルゲン音楽院とノルウェー国立音楽アカデミーに学び、卒業後、パリの国立高等音楽院のアレクサンドラ・ラゴヤとチェコのピアニスト、イジー・フリンカに師事。1974年、スウェーデンで行われたエクスポ・ノール・フェスティヴァルにノルウェーを代表して出場し、プロのギタリストとしてのキャリアをスタートさせました。1986年、ロンドンのウィグモアホールにデビュー。ベルゲン大学の音楽学部、グリーグ・アカデミーの教授を務め、ソリスト、室内楽奏者として活動しています。

ハバナ、リオ、モスクワ
レオ・ブロウウェル(1939–)
 コンチェルト・エレジアーコ(Concerto Elegiaco)(ギター協奏曲第3番)
エイトル・ヴィラ=ロボス(1887–1959)
 ギターと小管弦楽のための協奏曲(1951)
ニキータ・コシュキン(1956–)
 ベルゲン協奏曲(Bergen Concerto)(2007)
  スタイン=エーリク・オールセン(ギター)
  アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ
  テリエ・ミケルセン(指揮)

録音 2013年6月25日–27日 アビーロードスタジオ、第1スタジオ(ロンドン)
制作 サイモン・キルン
録音 アルネ・アクセルベルグ

価格 ¥2,450(本体価格)

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カルステニウス 管弦楽作品集

cpo 777 361–2 classical


エドヴィン・カルステニウス Edvin Kallstenius は、ラングストレム Rangström(1884–1947)、ニューストレム Gösta Nystroem(1890–1966)、ルーセンベリ Hilding Rosenberg(1892–1985)、ペルガメント Moses Pergament(1893–1977)、フェーンストレム John Fernström(1897–1961)と同じ、十九世紀に生まれ二十世紀前期のスウェーデン音楽シーンで活動した作曲家です。この時代のスウェーデン音楽のアンソロジー、Phono Suecia の "Musica Sveciae Modern Classics" は、最初のアルバム(PSCD701)を彼の管弦楽作品集にあて、《ダーラナ・ラプソディ》、バリトンと管弦楽のためカンタータ《歌の捧げもの》、交響曲第2番を紹介しました。カルステニウスはヴェルムランド地方の町フィリップスタードの生まれ。ルンド大学で自然科学を修め、1904年から1907年にかけてライプツィヒに留学し、シュテファン・クレールの下で音楽を学びました。音楽批評家として活動し、1928年から1946年までスウェーデン放送の音楽資料係として働きました。その間、スウェーデン作曲家協会と著作権協会の役員も務めています。カルステニウスの作品は、5曲の交響曲、4曲のシンフォニエッタ、ピアノ協奏曲、チェロ協奏曲、8曲の弦楽四重奏曲、クラリネット五重奏曲など。彼がスウェーデン民謡を編曲した《なんじ古き、なんじ自由の(Du gamla, Du fria)》は、事実上のスウェーデン国歌として歌われています。彼の音楽に特徴的なこととしては、ベートーヴェンの雄大さと抒情を讃え、古い形式に新しい可能性が残されていることを認めながら、独自の和声設計を行ったことが挙げられています。「カルステニウスはスウェーデン作曲家の中の『一匹狼』であり、今もそれは変わらない。若いころから他の作曲家たちにくらべ急進的な立場をとり、特定の『派』に属する、あるいは、同世代の理想とするものに同調するのを拒んだことが、その理由だ。自由気ままで独創的な和声の考え方に特徴づけられる音楽語法は、1913年にフランツ・シュレーカーのオペラ《はるかな響き(Der ferne Klang)》を知ったことが大きく、決定的だったと、カルステニウス自身が述べている」(レッナールト・ヘードヴァル。指揮者、音楽学者)(Musica Svecia Modern Classics PSCD708(2000)ブックレット)。ヘルシングボリ交響楽団とフランク・ベールマン Frank Beermann が2007年に録音したアルバムで紹介される交響曲第1番は、「憧れの和声(längtans harmoni)」と「はるかな響き(fjärran klang)」を求めつづけたカルステニウスが、異なる「個性的コード(karaktärsackord)」を試した作品(ヘードヴァル)。初演を聴いたラングストレムは、「カルステニウスはチャーミングな作曲家ではないが、拍手は送りたい……彼は、自分のモダニズムに媚びてはいない」と評したと言われます。

エドヴィン・カルステニウス(1881–1967) 管弦楽作品集
 交響曲第1番 変ホ長調 Op.16(1926 rev.1942)
 シンフォニエッタ第2番 ト長調 Op.34(1946)
 ムジカ・シンフォニカ(Musica Sinfonica) Op.42(1959)
  ヘルシングボリ交響楽団 フランク・ベールマン(指揮)

録音 2007年10月1日–5日 ヘルシングボリ・コンサートホール(ヘルシングボリ、スウェーデン)

価格 ¥2,500(本体価格)

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ブルックナー 交響曲第5番

cpo 777 616-2 classical



アントン・ブルックナー(1824–1896)
 交響曲第5番 変ロ長調(1878年版)
  タピオラ・シンフォニエッタ マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)

録音 2014年3月10日–12日 タピオラホール(エスポー、フィンランド)

価格 ¥2,500(本体価格)

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アナス・コペル マリンバと管弦楽のための協奏曲

dacapo 6.220595 SACD hybrid(Multichannel/stereo) contemporary


アナス・コペル Anders Koppel は、デンマークの音楽界でもユニークな作曲家のひとりです。ヨーロッパの伝統音楽を基礎に、ロック、ジャズ、ワールドミュージック、とさまざまな音楽に興味をもち、異なる文化を今日の音楽語法の中に統合する作品を生むことを「使命」と考えながら作曲活動を続けています。独奏楽器と管弦楽のための音楽は彼の作品リストの中でも重要な位置を占めるジャンルのひとつです。子息のベンヤミン・コペルによる録音のあるサクソフォーンと管弦楽のための作品集(8.226036)の他、ヴァイオリンとアコーディオン、サクソフォーンとピアノ、フルートとハープ、テューバ、アコーディオンのための作品が録音で紹介されてきました。各国の打楽器奏者が演奏してきたマリンバと管弦楽のための協奏曲。1995年にルクセンブルクで行われた国際打楽器作曲コンペティションの最終選考のために書かれ、マリンバのための「スタンダード」な協奏曲となった第1番。「時を刻むチクタク」を出発点とする「音楽ダイナモ」が推進力となる第2番。オーストリアのマリンバ奏者、マルティン・グルービンガーのために作曲され、「後期ロマンティシズム・スタイル」のブルックナー管弦楽団が共演してリンツで初演された第3番。グルービンガーに献呈、モーツァルト生誕250周年祝賀の一環としてウィーンのムジークフェラインで初演された第4番。この初録音にはポーランドのマリアンナ・ベドナルスカ Marianna Bednarska が起用され、オルボー交響楽団がヘンリク・ヴァウン・クリステンセン Henrik Vagn Christensen の指揮で共演しています。

アナス・コペル(1947–)
 マリンバと管弦楽のための協奏曲第1番(1995)
 マリンバと管弦楽のための協奏曲第2番(2000)
 マリンバと管弦楽のための協奏曲第3番《リンツ(Linzer)》
 (2002 rev.2003)
 マリンバと管弦楽のための協奏曲第4番
 《移ろいゆくものへの追悼(In Memory of Things Transient)》(2006)
 協奏曲への追伸(P.S. to a Concerto)(1995)(マリンバ・ソロのための)
  マリアンナ・ベドナルスカ(マリンバ) オルボー交響楽団
  ヘンリク・ヴァウン・クリステンセン(指揮)  

録音 2012年6月26日–29日、6月24日–28日 オルボー・シンフォニーホール(オルボー、デンマーク)
制作・録音 プレーベン・イーヴァン

価格 ¥2,250(本体価格)

Trailer: Marianna Bednarska plays Anders Koppel

Concerto No.1 – Allegro

Concerto No.3 – Andante


カール・ニルセン 交響曲第4番・第1番

dacapo 6.220624 SACD hybrid(Multichannel/stereo) classical


「ロマンティシズム作家とモダニストの間で均衡を保つ感性」とニューヨーク・タイムズ紙から評されたアラン・ギルバートとニューヨーク・フィルハーモニックのカール・ニルセン Carl Nielsen の交響曲。第2集は第1番と第4番の2作品です。第1番は、1889年か1890年ごろ作曲が始められ、1893年12月に最初の3楽章、1894年1月のなかばに最終楽章の清書ができあがりました。1894年3月14日、外部の優れた音楽家たちを臨時に加えた編成の王立管弦楽団をヨハン・スヴェンセンが指揮して初演。「ポリティケン」紙の批評を担当したチャーレス・ケアウルフ Charles Kjerulf が、翌日、熱狂的で「詩的」な批評を寄せました。彼は、二十代の青年の作り上げた「新しい」音楽について、「この音楽では『光』がこれ以上ないというほどめざましい効果をあげている。流れる水の上を雲の影が急ぎすぎゆく。陽が射したと思えば、太陽の姿が隠れる。高波が押し寄せては、またひいていく。……落ち着きのない冷酷な和声と転調、だが、実に素晴らしいほど無邪気だ。まるでダイナマイトで遊ぶ子供のようだ」と述べています。第4番の交響曲は第一次世界大戦中の1916年1月に完成しました。「生きることの基本意志」を掲げた「ひとつの流れとなる大きな楽章」の作品。「生は不屈であり、消してしまうことはむずかしい……音楽は生であり、同様に消しがたい」。ニルセンはこの交響曲の副題を《Det uudslukkelige》としました。

カール・ニルセン(1865–1931)
 交響曲第4番 FS76(Op.29) 《消しがたきもの(Det uudslukkelige)》 
 交響曲第1番 ト短調 FS16(Op.7)
  ニューヨーク・フィルハーモニック アラン・ギルバート(指揮)

録音 2014年3月12日–15日 エイヴリー・フィッシャー・ホール(リンカンセンター、ニューヨーク)
制作 プレーベン・イーヴァン、マッツ・エングストレム
録音 プレーベン・イーヴァン [DXD(352.8kHz/24bit)録音]

価格 ¥2,250(本体価格)

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ヨーナ・トイヴァネン ― Polarities

Footprint Records FRCD077 jazz


「ヨーナ・トイヴァネン・トリオ」で知られるフィンランドのジャズピアニスト、ヨーナ・トイヴァネン Joona Toivanen(1981–)の初めてのソロアルバム。グランドピアノ(Fazioli)、アップライト、プリペアドピアノを弾きわけ、ピアノという楽器の可能性を探るというコンセプトで制作されました。トイヴァネンは、現在、Footprint Records のあるヨーテボリを拠点に活動しています。

ヨーナ・トイヴァネン ― Polarities
 Early August, Early May Seconds before Sleep Darkroom
 Polarities Three Small Rooms Plannes Obsolescence
 Morning Music Split Story Elegy Hymn Solace
 Last Day One Sindhu
  ヨーナ・トイヴァネン(ピアノ、アップライト・ピアノ、プリペアドピアノ)

価格 ¥2,450(本体価格)

ステファン・フォシェーン ― 太陽が踊る

Footprint Records FRCD078 jazz/crossover


スウェーデンのジャズ・ピアニスト、作曲家。ステファン・フォシェーン Stefan Forssén には歌えるメロディを創る才能があると言われます。彼がリーダーを務めるアンサンブル、エングラスペル Änglaspel(天使の音楽)の『バッハの美』(FRCD001)に次ぐアルバム。ニルス・フェーリン、ラーシュ・フォシェル、レッナールト・ヘルシング、ペール・ラーゲルクヴィスト、バルブルー・リンドグレンの詩をテクストとする歌、フォシェーン自身の詩によるユーモラスな歌と自然を歌う歌、24曲の「歌のアルバム」です。ジャズ、バラード(スウェーデン語で “visa”)、「歌曲(Lied)」の境界のどこか、といった響きをもつフォシェーンの音楽。ジャズ感覚の音楽もレパートリーにするヨーテボリ室内合唱団で歌うソプラノのスサンネ・エンセ Susanne Ence と、オペラとコンサート、オルフェイ・ドレンガル(OD)との共演で知られる美声のバリトン、ウッレ・ペーション Olle Persson のヴォーカル。フォシェーンのピアノ、エングラスペルのメンバー、リーヴェット・ヌード Livet Nord のヴァイオリン、弦楽四重奏団の共演。シンガーのブリット・リング Britt Ling が2曲、ヨーテボリ室内合唱団が1曲に参加しています。

ステファン・フォシェーン ― 太陽が踊る(Solarna dansar)
 Kuckeliku 今はすばらしい時(Nu är den ljuva tid)
 君は言葉をなくしてしまった(Du har tappat ditt ord)
 雨の中の少女(Flicka i regn) Crocusen 水の精(Näcken)
 太陽は変わらない(Solen är densamma) ヒルッカの歌(Hilkkas sång)
 悩むな(Oroas ej)
 われらはいつか死ぬ/今、御子が生まれた
 (Någon gång ska vi dö/Nu föds ett barn)
 夢の中で、そのとき(I drömmen då)
 真夏の夜の夢(En midsommarnattsdröm) N. N.
 愛でなければ(Om kärlek ej) 新年の夜(Nyårsnatt)
 アオゲラ(Gröngölingen) 黄昏(Skymningen) 月(Månen)
 もっとも美しい時は黄昏(Det är vackrast när det skymmer)
 夜は暗い(Natten är mörk) もう夜だろう(Och kanske är det natt)
 眠れ(Sov gott) おやすみ(Gonatt) にわかワルツ(Provisorisk vals)
  ステファン・フォシェーン(ピアノ) スサンネ・エンセ(ヴォーカル)
  ウッレ・ペーション(ヴォーカル) ブリット・リング(ヴォーカル)
  弦楽四重奏 ヨーテボリ室内合唱団

価格 ¥2,450(本体価格)

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マティルダ・モルク ― Matilda Mörk

Ladybird 79556831 jazz


スウェーデンの女性ヴォーカル、マティルダ・モルク Matilda Mörk の『Rastlös(落ち着かなくて)』(Ladybird 79556820)に次ぐセカンド・アルバム。軽やかな、ムードあるヴォーカルとサウンドのボサノヴァ、スウィングミュージック、フォークミュージック。彼女のオリジナルが2曲含まれています。前作にも参加したフレードリク・ヘルマンソン Fredrik Hermansson が編曲と制作を担当しました。

マティルダ・モルク ― Matilda Mörk
 Blus Sus Kom till mig(わたしのところへ) Flyt
 För en sån som jag(わたしのような誰かのために)
 Molnpolska(雲のポルスカ) Rusar Lika bra New York
 Nästa dag(次の日に) Vingevals(翼のワルツ)
 I Won’t Dance Waltz on Demand (English version)
  マティルダ・モルク(ヴォーカル) グスタフ・ルンドグレーン(ギター)
  フレードリク・ヘルマンソン(ピアノ) クリスチャン・リンド(ベース)
  フィリップ・イェーシュ(ハーモニカ)
  クラース・トゥーレソン(サックス、フルート)
  モウッサ・ファデラ(ドラムズ) セシリア・リンネ(チェロ)

価格 ¥2,450(本体価格)

アンデシュ・ヴィードマルク ― Horses on the Run

Ladybird 79556833 jazz


アンデシュ・ヴィードマルク Anders Widmark(1963–)。スウェーデン、ウプサラ生まれのジャズ・ミュージシャン、作曲家、ピアニスト。ストックホルムの王立音楽アカデミーで学び、ボブ・ブルックマイアー、エディー・ハリス、クラーク・テリー、シンガーのルイーセ・ホフステーン、サラ・イーサクソン、ヘレン・シェーホルム、レベッカ・トーンクヴィストたちと共演。男声合唱団オルフェイ・ドレンガル(OD)、ウプサラ大学合唱団、スンツヴァル交響楽団、ウプサラ・チェンバーソロイスツのコンサートに出演しました。『Horses on the Run』(「馬が逃走中」?)は、ジャズ・ポップ、エレクトリックビート、ハウスビート、ユーロディスコなど、さまざまな要素を織り込み、新しい表現の可能性を好奇心たっぷりに追求したというアルバムです。ペーテル・ビュリーン Peter Bylin のドラムズ、ヤン・ルンドクヴィスト Jan Lundkvist のベース。ルンクヴィストは、ルーベット・ヴァールストレム Robert Wahlström とともにプログラミングも担当しました。歌手で作曲家のマーリカ・ヴィルステット Marika Willstedt と、スーイ・フィーネル Zoie Finer がヴォーカルで参加しています。

アンデシュ・ヴィードマルク ― Horses on the Run
 For the Nameless Voices Love of My Life Now Is the Time
 I Was Dreaming of You Horses on the Run Ta Ta Ta
 Falling out of Love So Rests the Sky against the Earth
  アンデシュ・ヴィードマルク(ヴォーカル、ピアノ)
  マーリカ・ヴィルステット(ヴォーカル)
  スーイ・フィーネル(ヴォーカル) ペーテル・ビュリーン(ドラムズ)
  ヤン・ルンドクヴィスト(ベース、プログラミング)
  ルーベット・ヴァールストレム(プログラミング)

価格 ¥2,450(本体価格)

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ショパン ピアノと管弦楽のための作品全集

Danacord DACOCD701-702 2CD's classical



フレデリク・ショパン(1810–1849) ピアノと管弦楽のための作品全集
 ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
 ポーランドの歌による幻想曲 イ長調 Op.13
 演奏会ロンド ヘ長調 Op.14 《クラコヴィアク(Krakowiak)》
 ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21
 モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』の「お手をどうぞ」による変奏曲 Op.2
 アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
  オレク・マルシェフ(ピアノ)
  南ユラン交響楽団(南デンマーク・フィルハーモニック)
  ダーヴィト・ポーセリン(指揮)

録音 2010年8月2日–10日 アルシオン(スナボー、デンマーク)
制作・編集 レッナールト・デーン
録音 トゥルビョーン・サミュエルソン

価格 ¥4,900(本体価格)

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ユーハン・ベルケ ― Consistency

GASON CD756 jazz


ギタリスト、ユーハン・ベルケ Johan Berke のグループ『Upstairs Five』(CD718)(2004)や『Eastern Scene in Grey Minor』(CD2739)(2008)の「アップステアズ・ファイヴ(Upstairs Five)」の新作。エネルギッシュなライヴ・アルバム、前作の『Open Door』にくらべ「抒情」を重視した、自由な即興ではなくメロディのある主題とソロにウェイトを置いた音楽作りが行われたと言います。

ユーハン・ベルケ ― Consistency
 Anything Can Still Happen Short, but Sweet no.23 Centipede
 Portrait #3 Shelter Wiry Existence The Chief Ingredient
 Resemblance Short, but Sweet no.24
  ユーハン・ベルケ(エレクトリックギター、アクースティックギター)
  ホーカン・グーデ(エレクトリックギター)
  ニルス・ヤンソン(トランペット)
  フィリップ・アウスグトソン(ベース)
  フレードリク・ルンドクヴィスト(ドラムズ)

録音 2013年5月

価格 ¥2,450(本体価格)

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マッティ・ボーウ 歌曲と合唱曲

Danacord DACOCD748 classical


マッティ・ボーウ Matti Borg(1956–)はデンマーク生まれの作曲家。王立デンマーク音楽アカデミーで作曲と歌を学び、ロンドンとスウェーデンに留学しました。後期ロマンティシズムのスタイルをベースに、歌曲、合唱曲、室内楽曲、劇場のための音楽、ミュージカルを主に作曲しています。彼の父はフィンランド生まれのバス歌手キム・ボーウ(ボルイ)です。マッティ・ボーウの声楽曲コレクション。グスタフ・フローディング Gustaf Fröding(1860–1911)はスウェーデンのヴェルムランドに生まれた作家、ジャーナリスト、詩人。ペッテション=ベリエルも歌曲に作った『愛の歌』と『冬の歌』など15の詩による歌曲を、マッティ・ボーウの夫人でスウェーデン生まれのギタ=マリア・シェーベリ Gitta-Maria Sjöberg とスウェーデンのバリトン歌手マティアス・ニルソン Mattias Nilsson が室内アンサンブルの共演で歌っています。コペンハーゲン大学の合唱団 Lille MUKO が歌う合唱曲は、自然主義時代デンマークの作家、J・P・ヤコブセン(イェンス・ペーター・ヤコブセン) Jens Peter Jacobsen(1847–1885)の詩がテクストです。ヤコブセンの詩はカール・ニルセンたちデンマークの作曲家にインスピレーションを与え、スウェーデンのステーンハンマルも『わたしに孫息子がいたら』を含む《3つのアカペラ合唱曲》(1890)を作曲しています。

マッティ・ボーウ(1956–) 歌曲と合唱曲
 グスタフ・フローディングの詩による15の歌
 (15 Sånger till dikter av Gustaf Fröding)(2007–08)
  ヨンテとブルンテ(Jonte och Brunte) ティタニア(Titania)
  インガリル(Ingalill)
  三人の娘っ子が歌を口ずさみ(Tre trallande jäntor) フィリア(Fylgia)
  青春時代に(I ungdomen) カーリンに寄せる歌(En visa till Karin)
  われらの教区長は(Våran prost)
  春に結婚の誓いを(春の婚約者)(En vårfästmö)
  愛の歌(En kärleksvisa) 世のなりゆき(Världens gång)
  冬の夜(Vinternatt) 結婚の疑問(Äktenskapsfrågan)
  学生自治会の娘(Studentkårens dotter)
  春まだきの春の歌(En vårvintervisa)
  ギタ=マリア・シェーベリ(ソプラノ)
  マティアス・ニルソン(バリトン)
  ノルディック室内アンサンブル エーリク・ヤコブソン(指揮)
 景色 ― J・P・ヤコブセンの詩による12の混声合唱曲
 (Landskab – 12 satser for blandet kor til digte af J. P. Jacobsen)
 (2009–10)
  景色(Landskab) さあ春よおいで(Lad våren komme) 
  悲しみばかりの一日が終わり(Har dagen sanket al sin sorg)
  わたしに孫息子がいたら(Havde jeg, o havde jeg)
  イルメリンのばら(Irmelin Rose) 気分(Stemning)
  風俗画「小姓は高い塔の上で」(Genrebillede "Page højt på tårnet sad")
  五月には花嫁をわが家に(Til majdag fører jeg hjem min brud)
  露にぬれた花よ(Du blomst i dug) そして止まった(Så standsed)
  海景色(Marine) 絹靴は金の型から(Silkesko over fylden læst)
  コペンハーゲン大学合唱団 Lille MUKO
  イェスパー・グローヴェ・ヨーアンセン(指揮)

録音 Sågtäktens Bygdegård(ヘルシングランド、スウェーデン)(歌曲)、カステレト教会(コペンハーゲン、デンマーク)(合唱曲)

価格 ¥2,450(本体価格)

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東風の彼方

Danacord DACOCD750 classical/contemporary


コレギウム・ヴォカーレ Collegium Vocale は、デンマーク、オーフスの室内合唱団。プロフェッショナルの歌手と合唱経験のあるアマチュアが集まり1992年に創設されました。バロックから現代スカンディナヴィアの作品が主なレパートリー。現在は17人の編成。指揮者のミハエル・デルチェフ Michael Deltchev はブルガリア生まれ。エーリクソン、ステーンルンド、ヒリヤーに学び、デンマークを拠点に活動しています。オルガニストのルイーセ・ボル Louise Boll(1991–)は、オーフスの王立音楽アカデミーの修士課程在学中。ウルリク・スパング=ハンセン教授とオーフス大聖堂オルガニストのクリスチャン・クローウスーの下で学んでいます。ポーランドのグレツキ、エストニア出身のペルト、ロシアのシュニトケ、ラトビアのヴァスクスたち東欧の作曲家とポーランド生まれドイツのヤン・ヤンカ Jan Janca とフィリピンのジェリー・ダダップ Jerry Dadap の作品。「われわれの希望、祈り、人間性の純粋さと美しさへの信頼の表現」(ミハエル・デルチェフ)という『東風の彼方』。コレギウム・ヴォカーレのファーストアルバムです。

東風の彼方(Beyond the Eastern Wind) ― 東欧の音楽
ヘンリク・M・グレツキ(1933–2010)
 すべてあなたのもの(Totus Tuus)Op.60(1987)
 (アカペラ混声合唱のための)
アルヴォ・ペルト(1935–)
 神の母よ(Bogoróditse Djévo)(1990)(アカペラ混声合唱のための)
アルフレート・シュニトケ(1934–1998)
 3つの聖なる歌(Drei geistliche Gesänge)(1983–84)
 (アカペラ混声合唱のための)
ペーテリス・ヴァスクス(1946–)
 オルガンのためのテ・デウム(Te Deum per organo)(1991)
アルヴォ・ペルト(1935–)
 マニフィカト(Magnificat)(1989)(アカペラ混声合唱のための)
ヤン・ヤンカ(1933–)
 『主よ、わが生命を助けたまえ』によるオルガン詩
 (Orgelverse über “Hilf, Herr, meines Lebens”)(1979)
アルヴォ・ペルト(1935–)
 スンマ(Summa)(1977)(アカペラ混声合唱のための)
ジェリー・ダダップ(1974–)
 アレルヤ(Alleluja)(1974)(オルガンのための)
アルヴォ・ペルト(1935–)
 主よ平和を与えたまえ(Da Pacem Domine)(2004)
 (アカペラ混声合唱のための)
  コレギウム・ヴォカーレ ミハエル・デルチェフ(指揮)
  ルイーセ・ボル(オルガン)

録音 2013年6月1日–2日、2014年1月19日 ドロービュー教会(オーフス、デンマーク)
制作・録音 ヘンリク・ヴィンター・ハンセン

価格 ¥2,450(本体価格)

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2013年度フーズム城音楽祭

Danacord DACOCD739 classical


シュレスヴィヒ=ホルシュタイン(スレースヴィ=ホルステン) の町フーズム Husum の城で1987年から毎夏開催されるピアノ・フェスティヴァル。2013年8月の第27回フェスティヴァルには北欧からノルウェーのギムセ Håvard Gimse(1966–)とフィンランドのシーグフリードソン Henri Sigfridsson(1974–)が参加しました。現代ノルウェーを代表するピアニストに挙げられるギムセは、グリーグの《25のノルウェーの民謡と踊り》から〈ヨルスレルの踊り〉、トヴェイトの《家に伝わる銀細工》(Fabra FBR-CD10)とシンディングの《即興曲》。シベリウスの交響曲第2番・第5番(Ondine ODE1179-2)やラフマニノフのピアノ協奏曲第2番・第3番(hänssler CD98.259)などの録音で知られるシーグフリードソンは、シベリウスの劇付随音楽《ベルシャザールの饗宴》組曲。彼が録音したシベリウスのピアノ・トランスクリプション集(hänssler CD98.261)と同じシベリウス自身の編曲による4曲が演奏されます。

2013年度フーズム城音楽祭ライヴ録音 - 稀少ピアノ作品集
エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)
 ヨルスレルの踊り(Jølstring) Op.17-5
ゲイル・トヴェイト(1908-1981) 家に伝わる銀細工 (Arvesylv)
クリスチャン・シンディング(1856–1941)
 即興曲(Impromptu) Op.31-4
  ホーヴァル・ギムセ(ピアノ)
ジャン・シベリウス(1865–1957) ピアノソナタ ヘ長調 Op.12
  ジャン=フレデリク・ノイブルガー(ピアノ)
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 劇付随音楽《ベルシャザールの饗宴(Belsazars gästabud)》組曲
  Op.51(ピアノのための)
  オリエンタル行進曲(Orietalisk marsch) 孤独(Solitude)
  夜想曲(Nocturne) ハンドラの踊り(Khandras dans)
  ヘンリ・シーグフリードソン(ピアノ)
フレデリク・ショパン(1818–1849)  マズルカ イ短調 Op.67-4
アレクサンドル・ミハウォフスキ(1851–1938) マズルカ 嬰ハ短調 Op.17
  ルドミル・アンゲーロフ(ピアノ)
イグナーツ・フリードマン(1882–1948) パッサカリア Op.44
  ソフィヤ・ギュルバダモワ(ピアノ)
レオ・オーンスタイン(1893–2002) ピアノソナタ第4番(1924)
  セシル・リカド(ピアノ)
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897–1957)
 おとぎ話の絵(Märchenbilder) Op.3 ― エンドウ豆の上に寝たお姫様
  おとぎ話のエピローグ
  アルトゥール・ピサロ(ピアノ)

録音 2013年8月17日–24日 フーズム(ドイツ)(ライヴ)
制作 ピーター・フロウンジャン、イェスパー・ブール
録音 スヴェン・ヴィルモーウンセン

価格 ¥2,450(本体価格)

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ニルセン、モーツァルト クラリネット協奏曲

Signum Classics SIGCD390 classical


ニルセンが、コペンハーゲン木管五重奏団の演奏するモーツァルト ― 《木管楽器とピアノのための五重奏曲 変ホ長調》と《木管楽器と管弦楽のための協奏交響曲 変ホ長調》 ― を聴き、彼らのための木管五重奏曲、フルートのギルバート=イェスパセンのためのフルート協奏曲につづき、1928年、クラリネットのオーウ・オクセンヴァズ Aage Oxenvad のために作曲したクラリネット協奏曲。「アレグレット・ウン・ポコ ― ポコ・アダージョ ― アレグロ・ノン・トロッポ ― アダージョ ― アレグロ・ヴィヴァーチェ」の単一楽章。「活気に満ちた音楽に熟練の技巧をみせる、アラベスクに似た性格をもつ」(クヌーズ・ケティング)。ジュリアン・ブリス Julian Bliss(1989–)は、イギリスのクラリネット奏者、クラリネット設計者。ハーペンデンのデイヴィッド・ジョンストン、インディアナ州立大学のハワード・クラッグ、リューベック音楽アカデミーのザビーネ・マイヤーに学び、ソロ奏者、室内楽奏者として活動しています。

ジュリアン・ブリス
W・A・モーツァルト(1756–1791) クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
カール・ニルセン(1865–1931) クラリネット協奏曲 FS.129(Op.57)
W・A・モーツァルト(1756–1791)(ジュリアン・ブリス 編曲)
 アリア「愛の清純な感情(Die Liebe himmlisches Gefühl)」 K.119/382h
 アリア「いや、それはあなたにはできない(No, che non sei capace)」
   K.419
  ジュリアン・ブリス(クラリネット)
  ロイヤル・ノーザン・シンフォニア マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)

録音 2014年4月1日–4日 セイジ・ゲイツヘッド(ゲイツヘッド、イングランド)

価格 ¥2,350(本体価格)

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ペッテション 交響曲第4番・第16番

BIS SACD2110 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)+ DVD video contemporary/classical


ノルショーピング交響楽団とクリスチャン・リンドベリ Christian Lindberg によるペッテション Allan Pettersson のシリーズ。《8つの裸足の歌》、弦楽オーケストラのための協奏曲第1番・第2番(CD1690)、弦楽オーケストラのための協奏曲第3番(CD1590)、交響曲第1番・第2番(CD1860)、交響曲第6番(SACD1980)、交響曲第9番(SACD2038)につづく第6作。単一楽章の交響曲が2曲、37分半の演奏時間の第4番、アルトサクソフォーンの独奏をもつ第16番(演奏時間27分)に、スウェーデン放送が1974年に制作した作曲者自身のインタビュー映像を含む『アッラン・ペッテション、おまえは一体何者だ』(英語字幕つき)を収録した DVD を組み合わせたアルバム。

アッラン・ペッテション(1911–1980)
 交響曲第4番(1959) 交響曲第16番(1979)*
 『アッラン・ペッテション、おまえは一体何者だ』
  ノルショーピング交響楽団 クリスチャン・リンドベリ(指揮)
  ユリエン・ペッテション(アルトサックス)*

録音 2013年1月 ルイ・ド・イェール・コンサートホール(ノールショーピング、スウェーデン)

価格 ¥2,650(本体価格)

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北欧のチェロの心

Sterling CDA1688-2 CD-R classical/contemporary


ハムプス・リンデルホルム Hampus Linderholm は1977年生まれ。ストックホルム群島のヴァクスホルムの芸術家の家庭で育ち、1994年、シェシュティン・テューレソンにチェロを学び始めました。ヨーテボリ大学音楽演劇アカデミー、ストックホルムの王立音楽アカデミー、ケルン音楽舞踊大学。フランス・ヘルメションの下で学び、マッツ・ロンディン、トゥールレイフ・テデーエン、リン・ハレルに師事。トルルス・モルクやハインリヒ・シフのマスタークラスにも参加しました。2009年からヨーテボリ歌劇場管弦楽団の副首席チェロ奏者を務め、オレブルー大学音楽舞台芸術学校、ヨーテボリ大学音楽演劇アカデミーで教え、ノルウェー国立音楽アカデミーの客員教授でもあります。2007年からストレングネスの音楽フェスティヴァルの芸術リーダー。ストレングネスの貯蓄銀行の支援を受けて購入した古いイタリアの楽器を弾いています。アルバム『北欧のチェロの心』のプログラムは、シベリウスの十代から二十代の作品、リードホルム Ingvar Lidholm の《チェロとピアノのための4つの小品》(Tempo robusto, Tempo fantastico, Tempo ritmato, Tempo con espressione)、グリーグは、1866年の《間奏曲》、1882年から83年にかけて作曲された《チェロソナタ イ短調》、ヴァイオリンソナタ第3番(1886–1887)の第2楽章を編曲した《アレグレット・エスプレッシーヴォ》と、時代の異なる3曲を演奏しています。[レーベル・オフィシャル、工場製作の CD-R によるリリース]

北欧のチェロの心(Nordic Cello Soul)
ジャン・シベリウス(1865–1957) アンダンティーノ ハ長調
 アンダンテ・モルト ヘ短調
 テンポ・ディ・ヴァルス(ルル・ワルツ)
 (Tempo di valse, Lulu Waltz) 嬰ヘ短調 JS194
 主題と変奏(チェロ独奏のための)
イングヴァル・リードホルム(1921–)
 チェロとピアノのための4つの小品
 (Quattro Pezzi per violoncello e pianoforte)(1955)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 間奏曲(Intermezzo) イ短調 EG115 チェロソナタ イ短調 Op.36
 アレグレット・エスプレッシーヴォ ホ長調(チェロとピアノのための)
 (ヴァイオリンソナタ第3番 第2楽章の編曲)
  ハムプス・リンデルホルム(チェロ) マッツ・ヤンソン(ピアノ)

録音 2013年6月1日–2日 オレブルー大学コンサートホール(オレブルー、スウェーデン)

価格 ¥2,450(本体価格)

シヴ・ヴェンベリ

Sterling CDA1689–2 CD-R classical


シヴ・ヴェンベリ Siv Wennberg(1944–)。スウェーデン、スンツヴァル生まれのドラマティック・ソプラノ。ピアニストを目指し王立音楽アカデミーのグレータ・エーリクソンとザルツブルクのモーツァルテウムのハンス・レイグラフの下で学び、声楽教師のアルネ・スンネゴードに教わったことをきっかけに歌手に転向しました。1972年、《ヴァルキューレ》のジークリンデ役でストックホルムの王立オペラにデビュー。話題になりました。エレクトラ、サロメ、イゾルデ、《影のない女》の皇后、アイーダ、アメリアをはじめとする役で欧米のオペラハウスに出演。グリーグの《ハウグトゥッサ》やシベリウスの歌曲を録音しています。1994年、宮廷歌手に任命されました。共演のピアニストは、ニコライ・イェッダ(ゲッダ)のペッテション=ベリエル歌曲集(Bluebell)のヤン・エイロン Jan Eyron。“Jan Eyron (1934–2012) in memoriam”。2012年に亡くなった彼への「追悼アルバム」です。[レーベル・オフィシャル、工場製作の CD-R によるリリース]

シヴ・ヴェンベリ ― 偉大なプリマドンナ 第1集
W・A・モーツァルト(1756–1791)
 夕べの想い(Abendempfindung) K.523
フェリクス・メンデルスゾーン(1809–1847) ズライカ Op.34-4
 歌の翼に(Auf Flügeln des Gesanges)
フランツ・シューベルト(1797–1828) 夜と夢(Nacht und Träume)
 夜曲(Nachtstück) アヴェ・マリア(Ave Maria)
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927) 森で(I skogen)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 ソールヴェイの歌(Solveigs sang) Op.23-19
 ソールヴェイの子守歌(Solveigs vuggesang) Op.23-26
 王女(Prinsessen) EG133 希望(Et Håb) Op.26-1
ヒューゴ・アルヴェーン(1872–1960)
 森は眠る(Skogen sover) Op.28-6
 君に想いこがれて(Jag längter dig) Op.28-5
リヒャルト・シュトラウス(1864–1949)
 ときめく胸(Schlagenden Herzen) OP.29-21
 献呈(Zueignung) Op.10-1
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル(1867–1942)
 夕暮れどきの太陽は優しく(Solen skinner vakkert om kvælden) Op.12-2
  シヴ・ヴェンベリ(ソプラノ) ヤン・エイロン(ピアノ)

録音 1986年7月1日 貴族会館(Riddarhuset)(ストックホルム)

価格 ¥2,450(本体価格)

フロトー、オッフェンバック ピアノとチェロのための作品集

Sterling CDA1686–2 CD-R classical


スウェーデン、ルンド生まれのピアニスト、カール・ペッテション Carl Peterssson(1981–)。コペンハーゲンの王立デンマーク音楽アカデミーでホセ・リベラに学びました。フロトーのピアノ協奏曲(CDS1077-2)とゴドフスキーの《フォノラマ(ジャワ組曲)》(CDA1671-2)に続くアルバムは、フロトーがオッフェンバックと共作した《夕べの歌》を中心とするチェロとピアノのデュオ曲と、ピアノの小品。コペンハーゲンのアカデミーに学んだポーランドのチェリスト、エステラ・ライニツカ Estera Rajnicka(1989–)の共演です。[レーベル・オフィシャル、工場製作の CD-R によるリリース]

フロトー、オッフェンバック ピアノとチェロのための作品集
フリードリヒ・フォン・フロトー(1812–1883)
 シジュウカラ(La Mesange)
フリードリヒ・フォン・フロトー(1812–1883)
 /ジャック・オッフェンバック(1819–1880)
 夕べの歌(Chants du soir)(ed.1839)
 (チェロとピアノのための6つの歌)
  海辺で(Au bord de la mer) 舞踏会の思い出(Souvenir du bal)
  夕べの祈り(Prière du soir) 隠遁(La Retraite)
  羊飼いのバラード(Ballade du pâtre)
  ノルウェー舞曲(Danse norvégienne)
フリードリヒ・フォン・フロトー(1812–1883)
 グリニッジのワルツ(Valse de Greenwich)
 召使いたちのギャロップ(Galop de Servantes)
 庭の千草(夏の名残りのバラ)(Letzte rose)
 おお、敬虔な(Ach,so fromm)
 カモンイスの奴隷(L’esclave du Camoens)
  カール・ペッテション(ピアノ) エステラ・ライニツカ(チェロ)

録音 2012年3月10日–11日 スウェーデン

価格 ¥2,450(本体価格)


バッハとレーガーのオルガン音楽

Sterling CDA1687–2 CD-R classical


エーリク・ブーストレム Erik Boström(1947–)。ストックホルムのオスカル教会のオルガニスト。王立音楽大学のアルフ・リンデルに師事。音楽教師としても活動し、ショーンダール大学の教会音楽プログラムで教え、1989年からは王立音楽大学のオルガン科講師を務めています。パリで教わったオリヴィエ・メシアンの作品全集(Proprius PRCD9009/9010/9011/9012–13/9014–15)が代表的録音。1997年、王立音楽アカデミーの会員に選出されました。[レーベル・オフィシャル、工場製作の CD-R によるリリース]

バッハとレーガーのオルガン音楽
J・S・バッハ(1685–1750) トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
 コラール「おお愛する魂よ、汝を飾れ」 BWV.654 幻想曲 ト長調 BWV.572
マックス・レーガー(1873–1916)
 コラール「暁の星のいと美しきかな」による幻想曲 Op.40-1
 《52のやさしいコラール前奏曲》 Op.67 から わが命なるキリスト(Christus, der ist mein Leben)
  汝エホヴァに、われ歌わん(Dir, dir Jehova, will ich singen!) 魂の花婿(Seelenbräutigham)
 《12のオルガン小品》 Op.59 から ベネディクトゥス
 B-A-C-H の名による幻想曲とフーガ Op.46
  エーリク・ブーストレム(オルガン) [オスカル教会(ストックホルム)のマークソン・オルガン]

録音 2013年6月3日–4日 オスカル教会(ストックホルム)

価格 ¥2,450(本体価格)

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