2017年8月

Our Select

『時を超える光(Timeless Light)』

BIS CD1887 contemporary/classical


「音楽は、つねに比類なく、光と同じように私たちに触れ、そのスペクトルいっぱいに私たちを豊かにする」。エストニアのチェロ奏者、アッラル・カーシク Allar Kaasik が、「時を超える価値」を求めつづけた旅の跡をエストニアの作曲家の作品でたどるアルバム『時を超える光』。ウクライナ出身のガリーナ・グリゴリエヴァ Galina Grigorjeva の作品が2曲。祭壇の前に跪き、祈りを捧げる人の姿を音楽イメージとしたサクソフォーンとオルガンのための曲を改作した《祈り》。チェロという楽器の色彩と表現をいっぱいに活用し、「無伴奏チェロの個人的な告白」の音楽とした《レチタティーヴォ・アコンパニャート》(管弦楽をともなうレチタティーヴォ)。クルダル・シンク Kuldar Sink の《主よ、われらを憐れみたまえ》は、田舎の静かな暮らしと丘の散歩をこよなく愛したという作曲家の「真理を求めた人間の音楽による遺言」。トヌ・コルヴィツ Tõnu Kõrvits の「はるか遠い国を舞台にした音楽による童話」《七羽の鳥の七つの夢》から選んだ4曲を「切れ目なく演奏される4楽章」としたチェロと合唱のための作品。アルヴォ・ペルト Arvo Pärt がロストロポーヴィチに献呈した《プロ・エ・コントラ》は、作曲者から手稿譜の写しを渡されていたカーシクが、「歌う革命」(1987年–1991年)の際、ペーテル・リリエ Peeter Lilje(1950–1993)指揮エストニア国立交響楽団の共演でエストニア初演した作品です。エルッキ=スヴェン・トゥール Erkki-Sven Tüür の《スペクトラム IV》は、チェロがオルガンを設置したロフトではなく祭壇の前で演奏、チェロとオルガンを隔てる「教会の空間」を「アンサンブルの第3の演奏者」とした作品です。「私にとって、教会に響く音楽はミサの一部」(カーシク)。シンク、コルヴィツ、トゥールは新録音、その他は、ERR(エストニア公共放送)と Forte Records の新旧録音をリマスタリングして収録。2018年のエストニア独立100周年に捧げるアルバムとして制作されました。 

[プロフィール] 
アッラル・カーシク Allar Kaasik は1949年生まれ。モスクワ、ラトビアのリガ、エストニアのタリンでチェロを学び、エストニア国立交響楽団とエストニア国立歌劇場管弦楽団の首席チェロ奏者を務めています。タリン室内管弦楽団とバロッコ・レヴァリエンシスで演奏、ホルトゥス・ムジクスの創設メンバーでもあります。教育者として、東ヘルシンキ音楽学校とシベリウス・アカデミーで教え、ヨーロッパとアメリカでマスタークラスを主宰してきました。作曲者との関わりも深く、このディスクの作曲者の他、ペンデレツキ、ラウタヴァーラ、シュトックハウゼン、ヘルムート・ロゼンヴァルト、エステル・マギ、ウルマス・シサスク、ペーテリス・ヴァスクスに代表される作曲家と共同作業を行っています。

『時を超える光(Timeless Light)』 
ガリーナ・グリゴリエヴァ(1962–) 
 祈り(Molitva)(2005/2013)(チェロと男声合唱のための版) * 
クルダル・シンク(1942–1995)(アッラル・カーシク 補筆完成) 
 主よ、われらを憐れみたまえ(Gospodi, pomilui nas)(1994/2012)
 (チェロ独奏のための) 
トヌ・コルヴィツ(1969–) 
 《七羽の鳥の七つの夢(Seitsme linnu seitse und)》(抜粋)(2009)
 (チェロと合唱のための) ** 
アルヴォ・ペルト(1935–) 
 チェロ協奏曲《プロ・エ・コントラ(Pro et contra)》(1966) *** 
ガリーナ・グリゴリエヴァ(1962–) 
 無伴奏チェロソナタ《レチタティーヴォ・アコンパニャート
 (Recitativo accompagnato)》(2003) 
エルッキ=スヴェン・トゥール(1959–) 
 スペクトラム IV(Spectrum IV)(2004)(チェロとオルガンのための) † 
  アッラル・カーシク(チェロ)
  エストニア国立男声合唱団 * ミック・ウレオヤ(指揮) * 
  ラトビア国立合唱団 ** マリス・シルマイス(指揮) **
  エストニア国立交響楽団 *** ペーテル・リリエ(指揮) ***
  クリスティーネ・アダマイテ(オルガン) †
 
[楽器 Benoit Fleury(1763)(グリゴリエヴァ、シンク)、Justin Derazey(1869)(コルヴィツ、ペルト、トゥール)]
 
録音 2014年2月20日 エストニア・コンサートホール(タリン、エストニア)(祈り)、2016年5月9日 聖ヤコブ教会(ヴィームシ、エストニア)(主よ、われらを)、2014年4月4日 パルヌ・コンサートホール(パルヌ、エストニア)(七羽の鳥)、1988年 エストニア・コンサートホール(プロ・エ・コントラ)、2014年3月3日 エストニア・コンサートホール(レチタティーヴォ)、聖ヨハネ教会(ヘルシンキ、フィンランド)(スペクトラム) 
制作総指揮 ローベット・フォン・バール 
録音 タネル・クレスメント(祈り、主よ、レチタティーヴォ)、ヴィーヴェ&エンノ・マエメツ(七羽の鳥、スペクトラム)、エン・トムソン(プロ・エ・コントラ) 
編集・ミクシング・マスタリング エンノ・マエメツ
 
価格 ¥2,550(本体価格)

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『シクストゥス・ラウヴォルフのリュート(A Lute by Sixtus Rauwolf)』

BIS SACD2265 SACD hybrid(5.0 surround/stereo) classical/early music


スウェーデンのリュート奏者、ヤコブ・リンドベリ Jakob Lindberg (1952–) の新録音は、バロック期ドイツとフランスの音楽。アルバムタイトルの「シクストゥス・ラウヴォルフのリュート」は、1590年頃、アウグスブルクで製作された7コースあるいは8コースの楽器です。響きと音色、デザインの美しさで知られるこのリュートは、現在、リンドベリが所有。『ジェームズ一世時代のリュート音楽』(BIS SACD2055)をはじめとするアルバムをこの楽器で録音しています。

エザイアス・ロイスナー(1636–1679)
 パドゥアーナ(Padoana)
フランソワ・デュフォー(before 1604?–c.1672?)
 前奏曲(Prelude) アルマンド(Allemande)
 クラント《傲慢な女》(Courante 'La Superbe')
 クラント(Courante) サラバンド(Sarabande) ジグ(Gigue)
シャルル・ムートン(c.1626–1699)
 前奏曲《プロムナード》(Prelude 'La promenade')
 アルマンド《イリスをめぐる女神たちの対話》
 (Allemande  'Le dialogue des graces sur Iris')
 カナリー《ムートン氏》(Canaries 'Le Mouton')
 クラント《移り気な女》(Courante 'La Changeante')
 ガイヤルド《奇怪な女》(Gaillarde 'La Bizarre')
 サラバンド《マラシス夫人》(Sarabande 'La Malassis')
 メヌエット《陽気な女》(Menuet 'La Ganbade')
ヨハン・ペーター・ケルナー(1705–1772)
 カンパネッラ(プレスト・アッサイ)(Campanella)
 クラント(Courante) サラバンド(Sarabanda)
 アリア(ラルゴ)(Aria) ジグ(Giga) ガヴォット(Gavotte)
M・パッヘルベル(おそらく、ヨハン・パッヘルベル(1653–1706))
 アルマンド(Allemande 'L'Amant mal content'
 クラント(Courante 'L'Amant soulage')
 サラバンド(Sarabande 'L'Amant soupirant')
 ジグ(Gigue 'Raillerie des amans')
シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1686–1750)
 前奏曲(Prelude) アルマンド(Allemande) クラント(Courante)
 ブレ(Bourée) サラバンド(Sarabande) メヌエット(Menuet)
 ジグ(Gigue) チャコーナ(Chacona)
  ヤコブ・リンドベリ(リュート)

[楽器 1590年頃 シクストゥス・ラウヴォルフ(アウグスブルク)]

録音 2016年5月 レンナ教会(ノルテリエ、スウェーデン)
制作 ユーハン・リンドベリ
録音 マティアス・スピツバット
 
価格 ¥2,650(本体価格)

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Choice

『心地よき憂鬱(A Pleasing Melancholy)』

BIS SACD2283 SACD hybrid(5.0 surround/stereo) classical/early music


古代ギリシャの弦楽器をグループ名とする「チェリス Chelys」は、イギリスのヴィオール・コンソート。クリストファー・シンプソンのエアとディヴィジョンを演奏した『Ayres & Graces』(BIS-2153)を2015年にリリース、「素晴らしくしなやか、推進力と活気のある」と「ガーディアン」紙から評されるなど、高い評価を得ました。『心地よき憂鬱(A Pleasing Melancholy)』と題した第2作アルバムは、ジョン・ダウランド John Dowland の「7つの情熱的なパヴァーヌの姿をした」コンソート曲集《ラクリメ、または7つの涙(Lachrimae, or Seaven Teares)》(涙のパヴァーヌ)の《流れよ、わが涙》の旋律による7曲とその他の器楽曲、そしてエマ・カークビー Emma Kirkby の歌う《流れよ、わが涙》をはじめとするダウランドと彼の同時代の作曲家の歌曲によるプログラム。アルバムを覆う悲しみの気分を変えるため、《ラクリメ》から〈ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド〉とトマス・シンプソンの『ターフェル・コンソート(Taffel-Consort)』(ハンブルク、1621年出版)に収められた《パドゥアン》と《ヴォルタ》の「今の調性感覚では『長調』」の作品が3曲挟まれます。ケンブリッジ、ガートン・カレッジのチャペルでのセッション録音です。

『心地よき憂鬱(A Pleasing Melancholy)』
ジョン・ダウランド(1563–1626)
 昔の涙(Lachrimae Antiquae)
 流れよ、わが涙(Flow my tears)
 新たにした昔の涙(Lachrimae Antiquae Novae)
ロバート・ジョーンズ(c.1577–c.1615)
 横たわれ、悲しい心よ(Lie down poor heart)
ジョン・ダウランド(1563–1626)
 もし涙の洪水が(If floods of tears)
 ため息の涙(Lachrimae Gementes)
 悲しみの涙(Lachrimae Tristes)
 悲しめ、昼は闇の中に去った(Mourn, mourn, day is with darkness fled)
 ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド
 (M. George Whitehead his Almand)
トバイアス・ヒューム(c.1579–1645)
 どれほどの悲しみが(What greater Grief)
ジョン・ダウランド(1563–1626)
 パドゥアン(Paduan) ヴォルタ(Volta)
ジョン・ダウランド(1563–1626)
(ウィリアム・ウィグソープ(c.1570–c.1610)編曲)
 悲しみよ、来れ(Sorrow, come)
ジョン・ダニエル(1564–c.1625)
 うつろな瞳(Eyes look no more)
ジョン・ダウランド(1563–1626)
 強いられた涙(Lachrimae Coactae)
 愛するひとの涙(Lachrimae Amantis)
アントニー・ホルボーン(c.1545–1602)(イブラヒム・アジズ 編曲)
 わが重き魂は(My heavy sprite)
ジョン・ダニエル(1564–c.1625)
 望まぬまま扉を閉ざすことができたなら
 (If I could shut the gate against my thoughts)
ジョン・ダウランド(1563–1626)
 真実の涙(Lachrimae Verae)
  チェリス・コンソート・オブ・ヴァイオルズ
   エミリー・アシュトン イブラヒム・アジズ
   ジェニファー・ブロック アリソン・キンダー
   サム・ストールデン
  エマ・カークビー(ソプラノ)
  ジェイムズ・エイカーズ(リュート)

[楽器 Treble viol: Kazuya Sato, Japan, 2006/Robert Eyland, Totnes, England, 1988 Tenor viol: Joe Lotito,  West Dean, England, 2012/Robert Foster, England, 2004  Bass viol: Renate Fink, Osterwieck, Germany, 2007/Wang Zhi MIng, Beijing, 2010  Great bass viol: Robert Eyland, Totnes, England, 2006  10-course lute: Stephen Gottlieb, London, 2002]

録音 2016年3月 ガートン・カレッジ・チャペル(ケンブリッジ、イングランド)
制作 マシュー・ベネット
録音 サイモン・イードン
 
価格 ¥2,650(本体価格)

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『しっかり目を開けて(Eyes Wide Open)』

Losen Records LOS184-2 jazz


ニーナ・ペーデシェン Nina Pedersen は、ノルウェー南岸の小さな町、ギリムスタに生まれました。ギターと歌を祖母に教わり、年少のころから地元の音楽活動に参加しました。クリスチャンサンの高校で最初の音楽教育を受けた後、オスロの学校で編曲と合唱指揮を学び、エリン・ロッセランの下で初めてジャズに取り組みました。1989年にはミュージカル『チェス(Chess)』の主役のひとりを務めています。1990年にローマに移り、イタリアとアメリカで声楽の勉強を続け、トリップ=ホップ・グループ「マタ・ハリ(Mata Hari)」のリードシンガー、「ムーンライト・ビッグバンド(Moonlight Big Band)」やアッティロ・ベルニのプロジェクト「サクソフォービア(Saxophobia)」のヴォーカリストなど、さまざまなプロジェクトに歌手、ミュージシャンとして参加してきました。2011年に『Songs from the Top of the World』(Alfa Music)、2014年にソングライターとしての最初のアルバム『So Far So Good』(2014, Sweet Morning Music)をリリースしています。『Eyes Wide Open』は、ノルウェーのレーベル Losen Records への初めての録音。バラードの《Mother and Son》など彼女が作詞作曲した7曲と、ジョン・サーマンとカーリン・クローグの《Ribbon of Sand》のプログラムが組まれ、彼女の「シンガーソングライター」としての顔がクロースアップされます。「ニーナの暗く熟成した声で表情豊かに歌われる、お話を語るメロディアスな歌……とってもコンテンポラリーな感覚の素晴らしいバンド……」(カーリン・クローグがアルバムに寄せたメッセージから)。

『しっかり目を開けて(Eyes Wide Open)』
 Eyes Wide Open(Nina Pedersen)
 Ribbon of Sand(John Surman/Karin Krog)*
 Granny's Waltz(Nina Pedersen) * Now I'm Here(Nina Pedersen)
 These Empty Waltz(Nina Pedersen)
  Mrs. Nilsen(Nina Pedersen) **
 Me, Myself & I(Nina Pedersen)
 Mother and Son(Nina Pedersen) **
  ニーナ・ペーデシェン(ヴォーカル)
  ピエルパオロ・プリンチパート(ピアノ、キーボード)
  マルコ・ロッド(ベース)
  ジャンパオロ・スカトッツァ(ドラム、ライヴエレクトロニクス)
  ゲスト・ミュージシャン
   アルド・バッシ(トランペット) *
   パオロ・インナレッラ(サクソフォーン) **

録音 2016年6月22日、7月3日 Extrabeat Recording Studio(ローマ、イタリア)
制作 ニーナ・ペーデシェン
録音 クライヴ・シンプソン
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『One』

Prophone PCD170 jazz


カッレ・ラスムソン Calle Rasmusson はスウェーデンの音楽家。ストックホルムの王立音楽大学の修士号(Fine Arts)を取得、ドラマー、作曲家、アレンジャー、オーケストレーター、プロデューサーとして音楽シーンの第一線で活躍しています。リグモル・グスタフソン、マティアス・アルゴットソン、ペーテル・アスプルンドといったジャズシーンのスターたちと共演。チャカ・カーン、コリー・ヘンリー、レイラ・ハサウェイ、イブラヒム・マアルーフをはじめとする国際的アーティストのために編曲とオーケストレーションを行い、映画とCMの音楽、劇場のための音楽も手がけています。『One』は、ラスムソンのソロアルバム第1作です。スウェーデン南部ハランド県の委嘱を受け、約10人編成のアンサンブルのためにラスムソンが作曲した「The Roots Project」と、ジャズのピアノトリオに豊かなテクスチュアの室内管弦楽団を合体させることを試みた「The Orchestra Project」の2つの異なるプロジェクトで構成。オーケストラのプロジェクトでは、アダム・フォルケリード Adam Forkelid とクリスチャン・リンド Kristian Lind と組んだトリオの録音が行われ、その録音に基づいてラスムソンが編曲、作曲した音楽をダーラ・シンフォニエッタ DalaSinfoniettan が演奏。ふたつの録音を「ひとつ」に重ねて「作品」に作られました。 

『One』 
 The Kingdom(Calle Rasmusson)
 Här och Där(あちらこちらに)(Calle Rasmusson) 
 Ishtmus(Calle Rasmusson) October(Adam Forkelid) 
 Promenad(プロムナード)(Calle Rasmusson)
 Dubbelmoral(ダブルスタンダード)(Kristian Lind) 
 Eleven Steps(Calle Rasmusson)
 Dubbelmoral – reprise(Kristian Lind)
 The Stars(Adam Forkelid) 
  プロジェクト・アンサンブル
  カッレ・ラスムソン(指揮、ドラム)
  ダーラ・シンフォニエッタ 
  アダム・フォルケリード(ピアノ)
  クリスチャン・リンド(ベース) 

[The Roots Project 器楽アンサンブル]
 ビョーン・クレーソン(フルート、アルトサックス、
  アコースティックギター)
 ペーテル・フレードマン(フルート、クラリネット、
  バスクラリネット、ソプラノサックス、バリトンサックス)
 ペール・トゥーンベリ(テナーサックス、キーボード)
 フレードリク・ダーヴィドソン(トランペット、フリューゲルホルン)
 マッティン・ソーデルルンド(トロンボーン)
 カール・モルネル・リングストレム(アコースティックギター、
  エレクトリックギター)
 マグヌス・ユート(ピアノ)
 マックス・トゥーンベリ(ベース)
 クラース・アッサション(ヴィブラフォーン、マリンバ、パーカッション)
 アダム・フォルケリード(ピアノ)
 クリスチャン・リンド(ベース)
 カッレ・ラスムソン(指揮、ドラム、パーカッション、
  ティンパニ、キーボード)
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『これがわたし(This Is Me)』

Orland OR0029 classical/contemporary


スウェーデン王女ヴィクトリアの婚礼を祝うアルバム『王室の婚礼のための音楽(Music for a Royal Wedding)』(DAPHNE1039)を録音したスウェーデンのソプラノ歌手、スサンナ・アンデション Susanna Andersson(1977–)の新録音。アンデションは、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校で学び、同行の2003年度「金メダル」を受賞しました。2006年から2007年のシーズン、ヨーロッパ・コンサートホール協会(ECHO)の「Rising Stars」シリーズの一環として欧米の都市でリサイタルを行い、2008年に彼女のために書かれたスチュアート・マクレーの《Gaudete》を歌って BBC Proms にデビューしました。彼女がオペラのアリアと歌曲を歌う『これがわたし(This Is Me)』。スウェーデンの若い世代でもっとも注目される作曲家のひとり、アルベット・シュネルツェル Albert Schnelzer の《動物の歌》から2曲。アンデションは、彼の室内楽作品集『捕食の踊り(Predatory Dances)』(DAPHNE1031)で《レクイエム》を歌っていました。

『これがわたし(This Is Me)』 
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678–1741) 
 歌劇《ラ・カンダーチェ(La Candace)》 RV704
 - Certo timor ch'ho in petto
 歌劇《貞節なニンフ(La fida ninfa)》 RV714
 - アルマは残酷な運命に苦しめられて(Alma oppressa) 
W・A・モーツァルト(1756–1791) 
 ああ、あなたに明かしたい、おお神よ(Vorrei spiegarvi, oh Dio) K.418 
 ジングシュピール《魔笛》 K.620
 - 復讐の心は地獄のようにわが胸に燃え(Der Höolle Rache) 
ヒューゴ・アルヴェーン(1872–1960)
 森は眠る(Skogen sover) Op.28 no.6 
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907) 
 ソールヴェイの歌(Solveigs sang) EG177 no.1 
ジョージ・フレデリック・ヘンデル(1685–1759) 
 歌劇《リナルド(Rinaldo)》 HMV7
 - 私を泣かせてください(涙の流れるままに)(Lascia ch'io pianga) 
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882–1971) 
 歌劇《放蕩者のなりゆき(The Rake's Progress)》
 -トムから音沙汰がない(No word from Tom) 
フランツ・シューベルト(1797–1828)/フランツ・リスト(1811–1886) 
 魔王(Erlkönig) D.328 
アルベット・シュネルツェル(1972–) 
 動物の歌(Animal Songs)- 第3曲 ネズミの歌(Rat Song)
  第4曲 鶏頭の歌(Song of the Hen's head) 
レオ・ドリーブ(1836–1891) 
 歌劇《ラクメ(Lakmé)》 - 鐘の歌(Bell song) 
ジャコモ・プッチーニ(1858–1924) 
 歌劇《ジャンニ・スキッキ(Gianni Schicchi)》
 - 私のお父さん(O mio babbino car) 
リヒャルト・シュトラウス(1864–1949) 
 あすの朝(Morgen) Op.27 no.4 
ミシェル・ルグラン(1932–)(ビョーン・クレイマン(1978–)編曲) 
 《イェントル》- パパ、聞こえる?(Papa, can you hear me?) 
  スサンナ・アンデション(ソプラノ) 
  ヘルシングボリ交響楽団 テクウィン・エヴァンズ(指揮)

録音 2015年6月9日–12日 ヘルシングボリ・コンサートホール(ヘルシングボリ、スウェーデン)
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『ファンタジア(Fantasia)』

Avie AV2385 classical


《ファンタジア》は、フィンランドの作曲家、2016年に亡くなったラウタヴァーラ Einojuhani Rautavaara の最後の作品。「ソロ・ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」は、アメリカのヴァイオリニスト、アン・アキコ・マイアーズの委嘱により作曲され、2017年3月24日ミズーリ州カンザス・シティ、マイケル・スターン指揮カンザス・シティ交響楽団の共演で初演されました。初録音。 

『ファンタジア(Fantasia)』
エイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928–2016)
 ファンタジア(Fantasia)(2015)
 (ソロ・ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲)
カロル・シマノフスキ(1882–1937)
 ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.35(1916)
モーリス・ラヴェル(1875–1937)
 ツィガーヌ(Tzigane)(1924)
  アン・アキコ・マイアーズ(ヴァイオリン)
  フィルハーモニア管弦楽団 クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)

録音 2016年5月8日–9日 エア・スタジオ(Air Studios)(ロンドン、イギリス)
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『ルイ・グラス 交響曲全集 第2集』

cpo 777 494-2 classical


デンマーク後期ロマンティシズムの作曲家ルイ・グラス Louis Glass のシリーズ。交響曲第3番《森の交響曲》に組曲《夏の生活》を組み合わせたディスク(777 525-2)につづく第2集には、「神智を得る手段を黙想と直観に求める神秘思想」神智学を精神的背景に作曲された2つの作品が収録されました。

 「安寧」を意味するサンスクリットの "svast " を語源とし、幸運をもたらす印とも輪廻の象徴とも言われる「卍(svastica)」を副題とする交響曲第5番は、4楽章構成の作品です。「アレグロ・エネルジーコ」の第1楽章《一日の仕事(Dagvirke)》。さわやかな抒情、黄昏の時のしっとりとした情緒の漂よう「アンダンテ・トランクイッロ」の第2楽章《憩い(Hvile)》。「すべてのデンマーク音楽のなかでもっとも独創的、センセーショナルですらある」とも評された「プレスト」の第3楽章《影(Skygger)》。静かな夜明けから、燦々と輝く太陽を描いたと考えられる終結まで、音楽がゆっくりと高揚していく「アダージョ・マ・ノン・トロッポ」の第4楽章《夜明け (Morgengry)》。ラウニ・グランデール指揮デンマーク放送交響楽団(Danacord DACOCD370–371)、ピーター・マーチバンク指揮、南アフリカ国営放送協会交響楽団(Marco Polo 8.223486)、ナイデン・トドロフ指揮プロヴディフ・フィルハーモニック管弦楽団(Danacord DACOCD544)につづく録音です。

 《ピアノと管弦楽のための幻想曲》は、「霊の永遠の住みかから音が響き、人に呼びかける。そこで人は、心の平安を見出すため俗世から顔をそむける」という作曲者自身によるモットーの添えられた作品です。この音楽を特徴づける神秘的な響きとリズムは、スクリャービンからインスピレーションを受けたとされています。ソリストのマリアンナ・シリニャン Marianna Shirinyan(1978–)は、アルメニア出身、デンマークのピアニスト。ノルウェー国立音楽アカデミーの教授を務め、ノルウェーのヴァイオリニスト、クレーヴェン・ハーゲンと共演してラヴェル、プーランク、プロコフィエフのソナタを演奏したアルバム『夢に涙を流させる』(Simax PSC1354)をリリースしています。

『ルイ・グラス 交響曲全集 第2集』
ルイ・グラス Louis Glass(1864–1936)
 交響曲第5番 Op.57 《卍の交響曲(Sinfonia Svastica)》(1919–20)
 ピアノと管弦楽のための幻想曲 Op.47(1913)
  ライン州立フィルハーモニー管弦楽団
  ダニエル・ライスキン(指揮)
  マリアンナ・シリニャン(ピアノ)
 
価格 ¥2,600(本体価格)

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『バルバロッサ』

cpo 777 666-2 classical


ジークムント・フォン・ハウゼッガー Siegmund von Hausegger は、オーストリアの作曲家、指揮者。リヒャルト・ワーグナーの音楽に傾倒した父、フリートリヒから最初の音楽教育を受け、19歳の時に合唱と管弦楽のための《ミサ曲》を書き、作曲家、指揮者としてデビュー。後期ロマンティシズムのスタイルによるオペラ、交響詩、合唱曲、歌曲を作曲。第1次世界大戦後は「時代遅れ」とみなされた作風のため忘れ去られてしまったものの、ゲーテの詩による《自然交響曲》の録音がリリースされ、再評価の動きがみられるようになってきています。ワーグナーの影響が強く、「誠実さは強く感じられるものの、時代遅れの様式のせいで想像力が損なわれてしまった」と、かつて評されたこともある交響詩のひとつ《バルバロッサ》。「小さな交響曲」ともみなされる堅固な構成をもった、ゴットフリート・ケラーの詩による《夜に寄せる3つの賛歌》。スウェーデンのノルショーピング交響楽団をオランダのアントニー・ヘルムス Antony Hermus(1973–)が指揮。ドイツのバリトン、ベーゲマン Hans Christoph Begemann(1962–)が共演しています。

ジークムント・フォン・ハウゼッガー(1872–1948)
 交響詩《バルバロッサ(Barbarossa)》
 夜に寄せる3つの賛歌(Drei Hymnen an die Nacht)
 (バリトンと管弦楽のための)
  ノルショーピング交響楽団 アントニー・ヘルムス(指揮)
  ハンス・クリストフ・ベーゲマン(バリトン)
 
価格 ¥2,600(本体価格)

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『カバレフスキー 弦楽四重奏曲』

cpo 555 006-2 classical


ソビエト連邦公認の芸術家、組曲《道化師》により国際的にも知られるカバレフスキーが作曲した2曲の弦楽四重奏曲。1995年創設のスウェーデンのアンサンブル、ステーンハンマル(BIS SACD1659、SACD2009、SACD2019)、ラーション(DAPHNE1035)、アッテルベリとラングストレム(cpo 777 270-2)などを録音しているステーンハンマル四重奏団の演奏。

ドミートリー・カバレフスキー(1904–1987)
 弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.8
 弦楽四重奏曲第2番 ト短調 Op.44
  ステーンハンマル四重奏団
 
価格 ¥1,800(本体価格)

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『プロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番・第5番』

Ondine ODE1288-2 classical


フィンランドのピアニスト、オッリ・ムストネン Olli Mustonen(1967–)とハンヌ・リントゥ Hannu Lintu(1967–)指揮フィンランド放送交響楽団によるプロコフィエフの協奏曲の第1番、第3番、第4番(ODE1244-2)に次ぐディスク。第2番は、サンクトペテルブルク音楽院で学んでいた時期、1912年の終わりから1913年の4月にかけて作曲された作品。初演に先立ってスコアを読んだ作曲家のミャスコフスキーが、「気が狂わんばかりに感嘆した」とプロコフィエフ書き送ったことが伝わります。初演後、ロシア革命の混乱の中でオリジナルのスコアが失われ、1923年に作曲者自身の手で復元されました。第1楽章アンダンティーノ、ヴィッヴァーチェの第2楽章〈スケルツォ〉、アレグロ・モデラートの第3楽章〈間奏曲〉、アレグロ・テンペストーゾの第4楽章〈終曲〉。1932年に作曲され、彼の最後のピアノ協奏曲となった第5番は、それまでの4曲とは性質が異なり、「簡素(simplicity)」に向けたスタイルで作曲されました。〈アレグロ・コン・ブリオ〉〈モデラート・ベン・アクセントゥアート〉〈トッカータ。アレグロ・コン・フォコ〉〈ラルゲット〉〈ヴィーヴォ〉の5楽章構成。ソリストと管弦楽に高度な技巧と表現能力が求められることで知られる作品です。

セルゲイ・プロコフィエフ(1891–1953) 
 ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op.16 
 ピアノ協奏曲第5番 ト長調 Op.55 
  オッリ・ムストネン(ピアノ)
  フィンランド放送交響楽団 ハンヌ・リントゥ(指揮)

録音 2017年3月(第2番)、2016年4月(第5番) ミュージックセンター(ヘルシンキ、フィンランド)
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『エーブラハムセン 室内楽作品集』

Dacapo 8.226091 contemporary/classical


デンマーク、ヘアニング現代美術館(HEART)のレジデントアーティスト、ニルス・W・ゲーゼの生誕200年を記念して cpo レーベルが制作する室内楽作品のシリーズや Dacapo レーベルのイェアシルの作品集(8.2260720)などの録音で知られるアンサンブル・ミトヴェスト Ensemble MidtVest によるハンス・エーブラハムセン Hans Abrahamsen 作品集の第2作。《風景》と《ウォールデン》にシューマンの《子供の情景》とラヴェルの《クープランの墓》の編曲を加えた最初のアルバム『木管五重奏のための作品集』(8.226090)と同じ趣向のプログラム。初期の作品《6つの小品》と弦楽四重奏曲第1番《10の前奏曲》と、エーブラハムセンの編曲したサティのピアノ曲《3つのジムノペディー》とカール・ニルセンのオーボエとピアノのための《幻想的小品》が演奏されます。

ハンス・エーブラハムセン(1952–)
 6つの小品(Six Pieces)(1984)
 (ヴァイオリン、ホルンとピアノのための)
エリーク・サティ(1866–1925)
 (ハンス・エーブラハムセン(1952–) 編曲)
 3つのジムノペディー(Trois Gymnopédies)(1888)
 (オーボエと弦楽四重奏のための)(arr.1988)
カール・ニルセン(1865-1931)
 (ハンス・エーブラハムセン(1952–) 編曲)
 幻想的小品(Fantasistykke) FS8(Op.2)(1889)
 (オーボエと弦楽三重奏のための)(arr.1988)
ハンス・エーブラハムセン(1952–)
 10の前奏曲(10 Preludes)(弦楽四重奏曲第1番)(1973)
  アンサンブル・ミトヴェスト

録音 2014年1月14日(風景)、5月22日–23日(ウォールデン)、11月25日–28日(クープランの墓)、2015年1月14日–16日(子供の情景) HEART(ヘアニング現代美術館)(ヘアニング、デンマーク)
制作・録音  プレーベン・イーヴァン 
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『疑いの歌(Songs of Doubt)』

Dacapo 8.226598 contemporary


デンマーク「新音楽」の作曲家、ニルス・ランスホルト Niels Rønsholdt(1978–)の合唱、男声ソロ、オンドマルトノのための「ソング・サイクル」。「Prospect/Retrospect」の副題をもち、〈夜(The Night)〉〈あなたは言った(You said)〉〈湖(The Lake)〉〈ひたすら私が気にかけていることは(All I care about)〉〈光の森(Forest of Light)〉〈あなただけ(It's only you)〉〈待つこと(Waiting)〉〈雲(Clouds)〉〈雨(The Rain)〉〈風(The Wind)〉の10曲から構成されています。「ケイト・ブッシュ、ゴスペル、フィリップ・グラスの初期のオペラ、ブルース、グレゴリオ聖歌の『余韻』を感じさせるかもしれない」音楽。2015年9月20日、オランダ、マーストリヒトのデ・ボンデンハルで初演され、今日の音楽のフェスティヴァル、2015年オランダの「November Music」と2016年デンマークの「SPOR Festival」の「ハイライト」プログラムとして演奏されました。

ニルス・ランスホルト(1978–)
 疑いの歌(Songs of Doubt)(2015)
 (合唱、男声ソロ、オンドマルトノのための)
  ロデリック・ポヴェル(ヴォーカル)
  ナタリー・フォルジェ(オンドマルトノ)
  ストゥディウム・コラーレ ハンス・レーンデルス(指揮)

録音 2016年5月13日–14日 デンマーク国立オペラ、リハーサルホール(オーフス、デンマーク)
制作 ピーター・バーナウ
編集・ミクシング ピーター・バーナウ、ニルス・ランスホルト
 
価格 ¥1,750(本体価格)

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『Celebration』

Dacapo 8.226595 contemporary/electronic music


カリフォルニア生まれの作曲家ウェイン・シーゲル Wayne Siegel は、コンピューターを使用、応用する音楽のパイオニアのひとり。デンマークを本拠に活動しています。《Celebration》は、2014年の「作品」です。レイキャヴィークのハトルグリーム教会のオルガンをロボット制御の「4人の仮想ミュージシャン」が演奏。アイスランド賛美歌の断片や、気象衛星から送られるライブデータが換算された「音」を、「正確な規律と偶然性」の融合により壮大な建造物に創った音楽。

ウェイン・シーゲル(1953–) 
 Celebration(2014)(ロボット制御パイプオルガンと気象衛星のための)

録音 2014年10月24日 ハトルグリーム教会(レイキャヴィーク、アイスランド) 
 
価格 ¥1,750(本体価格)

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『ノルウェーのフルート(La Flûte Norvégienne)』

LAWO Classics LWC1127 classical


トム・オッタル・アンドレーアセン Tom Ottar Andreassen(1963–)は、ノルウェー国立歌劇場とノルウェー放送のオーケストラを経て、現在、オスロ・フィルハーモニックのフルート共同首席奏者を務めています。ソロアルバム『ノルウェーのフルート』には、多様な個性とスタイルの作曲家たちが作品を発表、ノルウェー音楽界が活気を呈していた1953年から1963年にかけての10年間に書かれた作品が4曲、収録されています。フリフレート・ブレイン Edvard Fliflet Bræin(1924–1976)は、おおらかなメロディが特徴的な《外海へむけて》で知られ、《フルート小協奏曲》は、第2楽章「ラルゲット」が彼の書いたもっとも美しい音楽のひとつに挙げられる作品です。オルヌルヴ・グルブランセンによる録音がフリフレート・ブレインの作品集(Simax PSC3117)に収録されています。クヴァンダール Johan Kvandal(1919–1999)の《フルート協奏曲》は、〈カプリッチョ〉〈アリア〉〈カデンツァ〉〈フィナーレ〉の4楽章から構成されたネオクラシカルな作品。グルブランセン(Simax PSC1806)とペール・オイエン(Aurora ACD4986)も録音した、20世紀ノルウェーを代表するフルート協奏曲のひとつです。エギル・ホーヴラン Egil Hovland(1924–2013)は、20世紀ノルウェーを代表する作曲家のひとり。第二次世界大戦後、教会音楽の再興をめざすとともに、現代的な語法を用いながら聴き手が親しみを覚えるような作風の曲を幅広いジャンルに作曲しました。ソロ楽器とオーケストラの協奏曲も多く、〈イントラーダ〉〈オスティナート〉〈スケルツォ〉〈パッサカリア〉〈フィナーレ〉の5曲からなる《フルートと弦楽のための組曲》は1959年に作曲され、アルフ・アンデシェンとフィルハーモニック協会(現オスロ・フィルハーモニック)の共演で翌年初演されました。アンドレーアセンとノルウェー放送管弦楽団による新しい録音は、初めての商用録音と思われます。アンデシェンが初演したフィン・モッテンセン Finn Mortensen(1922–1983)の《ソナタ》は、〈序奏〉〈主題と変奏〉〈アレグロ・ジョコーゾ〉の4楽章。ペール・オイエン(BIS CD103)、インゲラ・オイエン(Simax PSC1118)など、いくつかの録音のある作品です。

『ノルウェーのフルート(La Flûte Norvégienne)』
エドヴァルド・フリフレート・ブレイン(1924–1976)
 フルート小協奏曲
 (Concertino for fløyte og orkester)Op.10(1959)
ヨハン・クヴァンダール(1919–1999)
 フルートと弦楽のための協奏曲
 (Konsert for fløyte og strykere) Op.22(1963)
エギル・ホーヴラン(1924–2013)
 フルートと弦楽のための組曲
 (Suite for fløyte og strykere) Op.31(1959)
フィン・モッテンセン(1922–1983)
 フルート・ソロのためのソナタ
 (Sonate for fløyte solo) Op.6(1953)
  トム・オッタル・アンドレーアセン(フルート)
  ノルウェー放送管弦楽団
  インガル・ベルグビ(指揮)

録音 2014年12月8日–12日 NRK(ノルウェー放送)ラジオ・コンサートホール(オスロ、ノルウェー)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『戦場(Battleground)』

LAWO Classics LWC1128 contempoary/classical


王立ノルウェー海軍音楽隊のトロンボーン奏者、マリウス・ヘスビ Marius Hesby(1976–)と、ブラゲルネス教会のカントルを務め、ソリスト、室内楽奏者としても活動するアンデシュ・アイステン・ダール Anders Eidsten Dahl(1976–)の「オムストリット・デュオ Omstridt Duo(「論争」デュオ)」は、活動を始めてから20年が経とうとしています。『戦場』と題したアルバムでは、彼らのレパートリーの核となっているペトル・エベン Petr Eben の《2つの呪文》と彼らのために作曲された作品が合わせて演奏されます。クラリネット奏者のスティーグ・ヌールハーゲン Stig Nordhagen(1966–)の「爆発的」に始まる《Macchia nera di polvere(黒色火薬)》。指揮者でもあるラーシュ=トマス・ホルム Lars-Thomas Holm(1981–)が作曲した力強い「サウンドの大聖堂」《戦いの地のファンファーレ》。オルガニスト、ヨン・ラウクヴィーク Jon Laukvik(1952–)がジャズとブルーズからインスピレーションを得て作曲した《アラベスク》。アルネ・ローヴェルト・オールセン Arne Rodvelt Olsen(1949–)は、3曲。快活な気分の《イントラーダ》、風格があり変化に富んだ《幻想曲》。〈キリエ〉〈グローリア〉〈クレド〉〈サンクトゥス〉〈アニュス・デイ〉から構成され、広大な宇宙を思い描く《ミサ》は、オムストリット・デュオが、オスロ大聖堂、ロシアのアルハンゲリスク・フェスティヴァル、作曲者がオルガニストを務めるトンスベルグ大聖堂でも演した作品です。

『戦場(Battleground)』- トロンボーンとオルガンのための音楽
スティーグ・ヌールハーゲン(1966–)
 Macchia nera di polvere(黒色火薬)(2002)
アルネ・ローヴェルト・オールセン(1949–)
 幻想曲(Fantasia)(1999)
 イントラーダ(Intrada)(2005)
 ミサ(Missa)(2003)
ラーシュ=トマス・ホルム(1981–)
 戦いの地のファンファーレ
 (Fanfares over Battled Ground)(2005/14)
ヨン・ラウクヴィーク(1952–)
 アラベスク(Arabeske)(2010)
ペトル・エベン(1929–2007)
 2つの呪文(Two Invocations)(1988)
  オムストリット・デュオ
   マリウス・ヘスビ(トロンボーン)
   アンデシュ・アイステン・ダール (オルガン)

録音 2015年11月23日–25日、2016年2月22日–24日 ブラゲルネス教会(ドランメン、ノルウェー)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『Some Place Called Where』

Losen Records LOS187-2 jazz


イタリアのヴォーカリスト、マリネーラ・パラディージ Marilena Paradisi と、1937年、デトロイト生まれのピアニスト、カーク・ライトシー Kirk Lightsey のデュオ・アルバム。チャーリー・ミンガスの《Portrait》、レナード・バーンスタインのミュージカル『On the Town』(映画化邦題『踊る大紐育』)から《Some Other Time》、ネルソン・モッタ作詞、ドリ・カミーイ作曲のボサノバ曲にアラン&マリリン・バーグマン夫妻が英語歌詞をつけた《Like a Lover》(「朝の太陽は恋人のように ゆるやかに昇り、目覚めの口づけをする……」)、マル・ウォルドロン作詞、作曲のバラード《Soul Eyes》、ロン・カーターの《Little Waltz》、なだらかに上り下りするシンプルな旋律とともに、どこともしれない世界が広がっていく、ウェイン・ショーターの《Some Place Called Where(Someplace Called "Where")》、「去年の秋の恋」をしのぶジョーセフ・マイローとキム・ギャノンの《Autumn Nocturne》。作曲家としても活動、ジャズ、即興、コンテンポラリー・クラシックスと幅広い分野で「人の声」のもつ可能性を探る試みをつづけるパラディージが、サニー・スティットやチェット・ベイカーとの録音、デクスター・ゴードンとのツアーに参加したピアニストの共演で歌う「スタンダード」ナンバー。ふたりが共作したナンバー、ライトシーのリリカルなフルート・ソロが「さわやかな空気」を演出する《Fresh Air》でアルバムを閉じます。

『Some Place Called Where』
 Portrait(Charles Mingus)
 Some Other Time(Leonard Bernstein/Adolph Green/Betty Comden)
 Like a Lover(Dori Caymmi/Nelson Motta/Marilyn & Alan Bergman)
 Soul Eyes(Mal Waldron)
 Little Waltz(Ron Carter)
 Some Place Called Where
 (Wayne Shorter/Dianne Reeves/R. Cummings)
 Autumn Nocturne(Josef Myrow/Kim Gannon)
 Fresh Air(Kirk Lighsey/Marilena Paradisi) *
  マリネーラ・パラディージ(ヴォーカル)
  カーク・ライトシー(ピアノ、フルート *)

録音 2017年5月 Studio Extra Beat(ローマ、イタリア)
制作 マリネーラ・パラディージ
録音 クライヴ・シンプソン

価格 ¥2,350(本体価格)

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