2019年8月 

『Tenging(つながり)』

Losen Records LOS222-2 jazz 


インギ・ビャルニ・スクーラソン Ingi Bjarni Skúlason は、アイスランドのピアニスト、作曲家。ブレーメン、ハンブルク、リレハンメル、ヴィルニュス、コペンハーゲン、レイキャヴィーク、フェロー諸島のジャズ・フェスティヴァルに参加、スタイルやジャンルにこだわらない創作を続けています。新しいアルバム『Tenging(つながり)』は、伝統的なジャズのピアノ・トリオによる2つのアルバムを作った後、さらなる芸術の歩みを進めるため制作されました。スウェーデンのヨーテボリで行ったセッションに彼が「ディレクター、彩色者(カラリスト)、ソリスト」の視点から選んだのは、作曲の修士号の研究を行うために住んだヨーテボリ、コペンハーゲン、オスロで出会った「素晴らしい」プレーヤーたちです。ノルウェーのヤコブ・エリ・ミューレ Jakob Eri Myhre とエストニアのメリエ・カグ Merje Kägu が見せるトランペットのラインとギターの色彩の「音色の相乗効果」、敏感な反応で支えるスウェーデンのダニエル・アンデション Daniel Andersson のベースとノルウェーのトーレ・リョーケルソイ Tore Ljøkelsøy のドラム。人間性と音楽家としての才能を重視して選んだメンバーで演奏するためインギ・ビャルニは、8つの曲を作り、編曲しました。フォーク風のワルツ《Já i dag(そうだ、今日だ)》、ギターとトランペットのメロディが優美な《Kannski blús(たぶんブルース)》、ジャズ・エネルギーの燻る《Ballad for My Fearless Frien(怖いもの知らずの友人のためのバラード)》、インギ・ビャルニのデリケートなピアノの切なげなメロディが印象を残す《Á sunnudegi(日曜日に)》、クインテットの心を美しくひとつにする《Tenging(つながり)》、「カンタービレ」の《Angurvært(苦甘いメランコリー)》、朗々としたベースを中心にみんなが自由にプレーを楽しむ《Falin laglína(隠れたメロディ)》、優しい、ビル・エヴァンズ的な小品《Ekki þjóðlag, ekki jazz(フォークソングでもなくジャズでもない)》。

『Tenging(つながり)』
 Já i dag(Ingi Bjarni Skúlason)
 Kannski blús(Ingi Bjarni Skúlason)
 Ballad for My Fearless Friend(Ingi Bjarni Skúlason)
 Á sunnudegi(Ingi Bjarni Skúlason)
 Tenging(Ingi Bjarni Skúlason)
 Angurvært(Ingi Bjarni Skúlason)
 Falin laglína(Ingi Bjarni Skúlason)
 Ekki þjóðlag, ekki jazz(Ingi Bjarni Skúlason)
  インギ・ビャルニ・スクーラソン(ピアノ)
  ヤコブ・エリ・ミューレ(トランペット)
  メリエ・カグ(エレクトリックギター)
  ダニエル・アンデション(ベース)
  トーレ・リョーケルソイ(ドラム)

録音 2018年10月 スタジオ・エピデミーン(Studio Epidemin)(ヨーテボリ、スウェーデン)
制作 インギ・ビャルニ・スクーラソン
録音 ユハンネス・ルンドベリ 

価格 ¥2,350(本体価格) 

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『Old Times, Beautiful Boy』

Losen Records LOS229-2 jazz 


マティアス・マーシュトランデル Mathias Marstrander(1993-)は、ベルゲンのグリーグ・アカデミーとオスロのノルウェー国立音楽大学で学び、ベルゲンでギタリスト、作曲家、プロデューサー、スタジオ・エンジニアとして活動しています。彼がグリーグ・アカデミーで出会った音楽家たち、ベースのアルネ・トイヴォ・フョーセ・サンベルグ Arne Toivo Fjose Sandberg(1995–)とドラムのシーグル・スタインコフ Sigurd Steinkopf(1997–)と結成したトリオのデビュー・アルバム『Old Times, Beautiful Boy(過ぎた日々、美しかった少年)』。9つのナンバーはすべてマーシュトランデルが、ジャズ、ロック、コンテンポラリーミュージック、自由な即興、映画音楽からインスピレーションを得て作曲しました。映画的なサウンド・タッチの《Opening(オープニング)》、いろいろなサウンドが混ぜ合った《Window Song(窓の歌)》《Final Soldier(最後の兵士)》、抽象的、さらには概念的な歌として書かれた《Buliding Towers(塔を建てる)》《A Long Story(長い話)》。気の合った仲間たちとの即興を楽しむスペースも残して作られています。セッションの録音を担当したジェム・アラプキルリオウル Cem Arapkirlioglu は、イギリスのキングストン大学とトルコのイスタンブール・ビルギ大学で音楽制作を学び、ミクシング・エンジニア、ジャズやロックのセッション・ギタリストとしてベルゲンで活動しています。

『Old Times, Beautiful Boy』
 Opening(Mathias Marstrander)
 Window Song(Mathias Marstrander)
 Building Towers(Mathias Marstrander)
 Inside a Head(Mathias Marstrander)
 Perspectives(Mathias Marstrander)
 A Long Story(Mathias Marstrander)
 Old Times, Beautiful Boy(Mathias Marstrander)
 Thoughts(Mathias Marstrander)
 Final Soldier(Mathias Marstrander)
  マーシュトランデル・トリオ
   マティアス・マーシュトランデル(エレクトリックギター)
   アルネ・トイヴォ・フョーセ・サンベルグ(ベース)
   シーグル・スタインコフ(ドラム)

録音 2018年11月 グリーグ・アカデミー Studio A(ベルゲン、ノルウェー)
制作 マティアス・マーシュトランデル
録音 ジェム・アラプキルリオウル 

価格 ¥2,350(本体価格) 

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Choice

『音の跡(Klangspuren)』

Arcantus ARC17007 brass band/classical 


ドイツ、イェーナの「ブラスバンド・ブレへクラング Brass Band BlechKLANG」は、1971年、「ブラスバンド・カール・ツァイス・イェーナ」として発足。21世紀に入り、トランペット、テノールホルンをコルネット、バリトン、ユーフォニアムに替え、英国式ブラスバンド「ブラスバンド・ブレへクラング(シートメタルの音)」に改組されました。メンバーのアレクサンダー・リヒター Alexander Richter とパトリシオ・コセンティーノ Patricio Cosentino が共同で指揮を担当、ブラスバンドのためのオリジナル曲と別ジャンルの作品の編曲をレパートリーにホール・コンサート、ピクニック・コンサート、フィルハーモニー・オーケストラとのジョイント・コンサートと、さまざまな活動を行ってきました。2017年、創設10周年を記念して制作された『音の跡(Klangspuren)』では、団の歴史を振り返り、スコットランドとイングランドの作品が中心に演奏されます。オーストラリアの作曲家リチャード・グランタム Richard Grantham の《アフリカ・オデッセイ》は、初録音の作品。制作は、BIS レーベルの録音で知られる Take5 Music Production のインゴ・ペトリが担当しました。

『音の跡(Klangspuren)』
ジェームズ・カーノウ(カーナウ)(1943–)
 レジェンド・イン・ブラス(Legend in Brass
 - ファンファーレ(Fanfare)
ヤコブ・デ・ハーン(1959–)
 オレゴン(Oregon)
アラン・ファーニー(1960–)
 鋼鉄の空(Stål Himmel)
ダロル・バリー(1956–)
 北欧三部作(A Nordic Trilogy)
  バイキング船団(The Longboats)
  オーディン賛歌(Hymn to Odin)
  危険な航海(Perilous Voyages)
マーク・テイラー(サンディ・スミス 編曲)
 クレージー・ブラス・マシン(The Crazy Brass Machine)
リチャード・グランタム
 アフリカ・オデッセイ(African Odyssey)
  大草原(Open Plains)* サハラ(Sahara) フィナーレ(Finale)
ケイティ・モス(1881–1947)(デレク・ブロードベント 編曲)
 花の踊り(フローラル・ダンス)(The Floral Dance)
ピーター・グレーアム(1958–)
 世界の窓(Windows of the World)- アマゾン熱帯雨林(Amazonia)
ハンス・ジマー(1957–)(アラン・ファーニー 編曲)
 ライオン・キング(The Lion King)
  ブラスバンド・ブレへクラング
  ロベルト・フォイクト(フリューゲルホルン)*
    
録音 2017年3月24日–27日、4月21日–23日 「グレーテ・ウンライン」総合学校講堂(イェーナ、ドイツ)
制作 インゴ・ペトリ(Take5 Music Production)
録音 ファビアン・フランク(Arcantus Musikproduktion)

価格 ¥2,350(本体価格) 

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『トビアス・ブルーストレム 管弦楽作品集』

Swedish Society Discofil SCD1165 contemporary/classical 


1970年代生まれの世代を代表するスウェーデン作曲家のひとり、トビアス・ブルーストレム Tobias Broström は、2019年3月にマルメで初演された「魂の暗い夜」の副題をもつ新作、2つのトランペットと管弦楽のための《Nigredo(ニグレド)》が BBC Proms でも再演され、注目を集めました。この機会にリリースされアルバムには、彼の近作を中心とする管弦楽作品が4曲収録されています。《Beatnik(ビートニク)》は、マルメの新しいホール「マルメ・ライヴ」のこけら落としコンサートでホーカン・ハーデンベリエル(ハーデンベルガー)が初演したピッコロ・トランペットと管弦楽のための《Sputnik(スプートニク)》をオーケストラ・バージョンに作った「指揮者とオーケストラのためのミニ協奏曲のような」作品。グスタフ・フローディングの詩『アトランティス(Atlantis)』のC・D・ロコックによる英訳に作曲、宮廷歌手アンナ・ラーション Anna Larsson に献呈した《Crimson Seas(紅の海)》。マルメ交響楽団の首席フルート奏者マーリン・ヌードレーヴ Malin Nordlöf とのコラボレーションで作曲した、穏やか、抒情的な《Stellar Skies(星空)》。2人の打楽器奏者と管弦楽のための《Theatron(テアトロン)》は、〈volante(飛ぶように軽快に)〉〈molto tranquillo(とても穏やかに)〉〈deciso(決然と)〉の3楽章の作品です。タイトルの示す「劇場的(theatrical)要素」を表に出しながら、ヴィルトゥオーゾ的な2つの打楽器群がオーケストラと統合一体化する音楽として書かれました。ユーハン・ブリッジャー Johan Bridger とパトリック・ローブ Patrick Raab の打楽器アンサンブル「マレウスインクス MalleusIncus」とブルーストレムの長年のコラボレーションから生まれた作品です。

『トビアス・ブルーストレム 管弦楽作品集』
トビアス・ブルーストレム(1978–)
 Beatnik(ビートニク)(2016)(管弦楽のための)
 Crimson Seas(紅の海)(2007)(アルトと管弦楽のための)
 Stellar Skies(星空)(2015)(フルートと弦楽オーケストラのための)
 Theatron(テアトロン)(2014–15)(2人の打楽器奏者と管弦楽のための)
  マルメ交響楽団 インガル・ベルグビュー(指揮)
  アンナ・ラーション(アルト)
  マーリン・ヌードレーヴ(フルート)
  ノルランド歌劇場交響楽団 ユハンネス・グスタフソン(指揮)
  マレウスインクス
   ユーハン・ブリッジャー(打楽器) パトリク・ローブ(打楽器) 

価格 ¥2,450(本体価格) 

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『トロンボーンと管弦楽のための3つの作品』

BIS SACD2333 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] contemporary/classical 


現代のトロンボーン・ヴィルトゥオーゾのひとり、1997年からロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者を務めるオランダのヨルゲン・ファン・ライエン Jörgen van Rijen の演奏するトロンボーンと管弦楽のための3つの作品。スコットランドのマクミラン James MacMillan の《トロンボーン協奏曲》は、5つのオーケストラ共同委嘱で作曲、2017年4月、コンセルトヘボウで初演され好評を得ました。「7つの音(と3つのピッチ)の『幽霊のような』主題に基づく1楽章の作品」。ファン・ライエンと、マクミランの孫娘サラ・マリアの思い出に献呈された作品の「初演」の録音。テオ・ファーベイ Theo Verbey は、オランダの「ポストモダン」の作曲家です。アルバン・ベルクの《ピアノソナタ》Op.1 をオーケストレーションしたことで注目されました。《LIED》は、ファン・ライエンのために書かれた作品です。ルチアーノ・ベリオ Luciano Bercio の《SOLO》は、1999年、クリスチャン・リンドベリのために作曲された「ばかげたほどと言っていいくらい、極めてむずかしいソロ・パート……トロンボーンとオーケストラは、同じ主調音を共有することがありながら、互いにコミュニケートすることがない……協奏曲というより『ふたつの孤独』の出会い」という作品。リンドベリの録音(BIS-SA 1638)と同じ「2000年改訂版」が演奏されます。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の自主制作レーベル RCO Live の「Horizon」シリーズに収められていた録音のライセンス・リリースです。

『トロンボーンと管弦楽のための3つの作品』
ジェイムズ・マクミラン(1959–)
 トロンボーン協奏曲(2016)*
テオ・ファーベイ(1959–)
 LIED(2007)(トロンボーンと管弦楽のための)**
ルチアーノ・ベリオ(1925–2003)
 SOLO(1999 rev.2000)(トロンボーンと管弦楽のための)***
  ヨルゲン・ファン・ライエン(トロンボーン)
  ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  イヴァン・フィッシャー(指揮)*
  マルクス・シュテンツ(指揮)**
  エト・スパンヤールト(指揮)***

録音 2017年4月20日、21日、23日 *、2007年9月18日、19日 **、2014年12月16日、17日 *** コンセルトヘボウ(アムステルダム)

価格 ¥2,650(本体価格) 

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『Shades in Blue(青の色合い)』

Proprius PRCD2085 contemporary/classical 


スウェーデンのギタリスト、セリア・リンデ Celia Linde は、トルコ人とスウェーデン人を両親にヨーテボリで生まれ、マルメ音楽大学のペール・オーロフ・ユーンソン、王立デンマーク音楽アカデミー、マンハッタン音楽学校のカルロス・バルボサ=リマに学びました。ソリスト、室内楽のプレーヤー、作曲家として活動。ルーマニア出身のスウェーデンの音楽家ジョルジュ・ミハラケや、ハンガリー出身のデンマークのヴァイオリニスト、アントン・コントラたちと組んでコンサートを行い、CDをリリースしています。新しいアルバムでは、印象主義的な各国の小品と舞曲と、万里の長城の朝の散歩がインスピレーションとなったという《中国の印象》をはじめとする彼女の作品を演奏。映画『ディア・ハンター』のためにスタンリー・マイアーズが書いた《カヴァティーナ》など数曲は、バルボサ=リマ Carlos Barbosa-Lima とのデュエットで演奏しています。

『Shades in Blue(青の色合い)』
セリア・リンデ
 エピローグ(Epilogue)
レオ・ブローウェル(1939–)
 クレオールの田舎者(Guajira Criolla)
セリア・リンデ
 黙想(Contemplation)
レオ・ブローウェル(1939–)
 性格的舞曲(Danza caracteristica)
セリア・リンデ
 フォンテーヌブロー(Fontainebleau)
セリア・リンデ
 中国の印象(China Impression)
  曲がりくねる龍(Winding Dragon)(万里の長城)
  山霞(Mountain Mist) 北京帰還(Beijing Return)
セリア・リンデ(カルロス・バルボサ=リマ(1944–)編曲)
(ギター・デュオのための)
 イメルダのワルツ(Imelda's Waltz)*
ヘンティル・モンターニャ(1942–2011)
 ポロ(Porro)
セリア・リンデ(グスターボ・コリーナ 編曲)
 ルンバ・サプライズ(Rumba Surprise)**
パブロ・エスコバル
 チョピ(Chopi)
マリー=ジョゼフ・カントルーブ(1879–1957)
(バイロン・ヤスイ(1940–)編曲)(ギター・デュオのための)
 バイレロ(O' Baïlèro)*
ソフィヤ・グバイドゥーリナ(1931–)
 セレナード(Sereade)
レイネ・ヨンソン(1960–)
 光、影…青(Light, shadows…blue)(2014)
[bonus track]
スタンリー・マイアーズ(1933–)(バイロン・ヤスイ(1940–)編曲)
(ギター・デュオのための)
 カヴァティーナ(Cavatina)*
  セリア・リンデ(ギター)
  カルロス・バルボサ=リマ(ギター)*
  グスターボ・コリーナ(ギター、クアトロ)**

制作 セリア・リンデ
録音 トゥールビョーン・サミュエルソン
 
価格 ¥2,450(本体価格) 

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『He (a) r』

Sono Luminus DSL92224 Pure Audio Blu-ray + CD contemporary/classical 


「ノルディック・アフェクト Nordic Affect」は、アイスランドの音楽家たちが2005年に創設したピリオド楽器アンサンブルです。スウェーデンのマルメ音楽大学の博士課程に学ぶヴァイオリニスト、作曲家のハトラ・ステイヌン・ステファウンスドウッティル Halla Steinunn Stefánsdóttir が芸術監督。レイキャヴィーク音楽大学、ケルン音楽大学、ハーグ王立音楽院で学び、レイキャヴィーク室内管弦楽団の芸術監督を務めるグヴズルーン・フルンド・ハルザルドウッティル Guðrún Hrund Harðardóttir(1974–)のヴィオラ。モーテン・ソイテン、ヤープ・テル・リンデンとフィリップ・ピエルロに学び、コンチェルト・コペンハーゲン(CoCo)を経て、フリーランスで活動するハンナ・ロフツドウッティル Hanna Loftsdóttir のチェロとヴィオラ・ダ・ガンバ。ハープシコードのグヴズルーン・オウスカルスドウッティル Guðrún Óskarsdóttir(1962–)は、スヴェーリンク音楽院やバーゼルのスコラ・カントールムで学び、アイスランド交響楽団、レイキャヴィーク室内管弦楽団、CAPUT アンサンブルに参加。レイヴル・ソウラリンソンの《夏の到来》と《Da 幻想曲》(Smekkleysa SMK15)が代表的録音です。

フーギ・グヴズムンソンの《ヘンデルーシヴ》(Smekkleysa SMK82)やアルバム『Clockworking』(Sono Luminus SLE70001)につづくノルディック・アフェクトの新作。ハトラ・ステイヌンの作曲した《He (a) r》の7曲にアイスランドとエストニアの音楽家とのコラボレーションから生まれた6つの作品を挟む構成がとられています。マリーア・フルド・マルカン・シグフースドウッティル María Huld Markan Sigfúsdóttir(1980–)は、インティーズ・バンド「amiina」のメンバー。《Spirals(スパイラル)》は、「時」をコンセプトにノルディック・アフェクトのために書いた三部作のひとつ。《Loom(織機)》は、ヴィジュアルアートとのコラボレーションのために作られた音楽です。エストニアのミルヤム・タッリュ Mirjam Tally(1976–)は、新表現主義のサウンド・イマジネーションとポストミニマリストのユーモア・センスの作曲家と言われます。《Warm life at the foot of the iceberg(氷山のふもとの暖かい暮らし)》は、エストニアの詩人クリスティーナ・エヘインの詩からインスピレーションを得て作曲されました。《Reflections(反射)》と《Impressions(印象)》のアンナ・ソルヴァルスドウッティル Anna Þorvaldsdóttir(1977–)は、今日、もっとも目覚ましい活動をするアイスランド作曲家のひとりに挙げられます。2012年、NOMUS(北欧音楽委員会)の作曲家賞、2015年、ニューヨーク・フィルハーモニックの「Kravis Emerging Composer」に選ばれています。ヒルドゥル・グヴズナドウッティル Hildur Guðnadóttir(1982–)は、チェリスト、合唱団メンバーとしても活動、「Pan Sonic」などのバンドとのコラボレーションを行い、映画とテレビのための音楽を多数手がけてきました。《Point of Departure(出発点)》は、4つの楽器と4人の声が「ひとつの楽器、ひとつの声」となることを求めた作品。すべて初録音の作品です。

Sono Luminus は、ノルウェーの 2L と似た経歴をもつアメリカのレコード・レーベルです。1995年に創立、ヴァージニア州の田舎町ボイスのかつて教会だった築100年に近い建物を拠点にメジャーとインディ・レーベルの録音を担当、2005年から、録音サービスと平行して Sono Luminus レーベルのディスク制作を始めました。2L が開発に参加した Pure Audio Blu-ray のアルバムを初めてアメリカでリリース。ダニエル・ショアズ Daniel Shores がエンジニアリングを担当した「Apollo's Fire」の『Songs of Orpheus(オルフェウスの歌)』で2019年グラミー賞の最優秀クラシカル・ソロヴォーカル・アルバムを獲得しています。

『He (a) r』
ハトラ・ステイヌン・ステファウンスドウッティル
 He (a) r: I
マリーア・フルド・マルカン・シグフースドウッティル(1980–)
 Spirals(スパイラル)
ハトラ・ステイヌン・ステファウンスドウッティル
 He (a) r: II
ミルヤム・タッリュ(1976–)
 Warm life at the foot of the iceberg(氷山のふもとの暖かい暮らし)
ハトラ・ステイヌン・ステファウンスドウッティル
 He (a) r: III
アンナ・ソルヴァルスドウッティル(1977–)
 Reflections(反射)(2016)(ヴィオリン、ヴィオラとチェロのための)
ハトラ・ステイヌン・ステファウンスドウッティル
 He (a) r: IV
アンナ・ソルヴァルスドウッティル(1977–)
 Impressions(印象)(2015)(プリペアド・ハープシコードのための)
ハトラ・ステイヌン・ステファウンスドウッティル
 He (a) r: V
ヒルドゥル・グヴズナドウッティル(1982–)
 Point of Departure(出発点)
ハトラ・ステイヌン・ステファウンスドウッティル
 He (a) r: VI
マリーア・フルド・マルカン・シグフースドウッティル(1980–)
 Loom(織機)
ハトラ・ステイヌン・ステファウンスドウッティル
 He (a) r: VII
  ノルディック・アフェクト
   ハトラ・ステイヌン・ステファウンスドウッティル
   (ヴァイオリン、ヴォイス)
   グヴズルーン・フルンド・ハルザルドウッティル(ヴィオラ、ヴォイス)
   ハンナ・ロフツドウッティル(チェロ、ヴォイス)
   グヴズルーン・オウスカルスドウッティル(ハープシコード、ヴォイス)

[He (a) r]
録音 2017年12月14日–15日 Inter Arts Center’s Studios(マルメ、スウェーデン)
制作 ハトラ・ステイヌン・ステファウンスドウッティル
録音 ハトラ・ステイヌン・ステファウンスドウッティル、ケント・オーロフソン
[other works]
録音 2017年9月11日–15日 Sono Luminus Studios(ボイス、ヴァージニア)
制作 ダン・マーセルイオ
録音 ダニエル・ショアズ

[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 9.1 Dolby Atmos(48kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),  9.1 Auro-3D(96kHz), mShuttle Region ABC] 

価格 ¥2,450(本体価格) 

Pure Audio Blu-ray ディスクとCDをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu–ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu–ray プレーヤーもしくは Blu–ray 対応のPCをお使いください。

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『Aequa』

Sono Luminus DSL92227 Pure Audio Blu-ray + CD contemporary/classical 


アンナ・ソルヴァルスドウッティル Anna Þorvaldsdóttir(Anna Thorvaldsdottir)(1977–)は、アイスランドの作曲家。カリフォルニア大学サンディエゴ校で作曲を学び、ロンドンを本拠に作曲活動を行なっています。「風景と自然」から得たインスピレーションを「無限にあるかのような想像力ゆたかなテクスチュア」(ニューヨーク・タイムズ)の音楽に創作。オーケストラ、アンサンブル、デュオ、ソロ、合唱、映画とラジオ放送のための作品のほか、オペラも手がけています。2008年に作曲した管弦楽曲《Dreaming》で、作曲家に与えられる2012年の「NOMUS(北欧音楽委員会)賞」を獲得。2015年のニューヨーク・フィルハーモニックの「Kravis Emerging Composer」に選ばれました。彼女は、各国のオーケストラ、ベルゲンの BIT20 アンサンブルやベルギーの「Musiques Nouvelles」といったアンサンブルとのコラボレーションを積極的に行っていて、「インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル International Contemporary Ensemble(ICE)」もそのひとつです。2001年から活動する ICE は、ニューヨーク・シティとシカゴに拠点を置き、弦楽器、木管楽器、ピアノ、打楽器、ヴォーカル、ライティング・デザイナー、サウンド・デザイナーの36人のメンバーが、自在に編成を変えながら創作を行う芸術家集団です。このアルバムでは、「ノルディック・アフェクト」がアルバム『He (a) r』(DSL92224)に録音した《Reflections(反射)》など、彼女の近作を7曲、演奏しています。

『Aequa』
アンナ・ソルヴァルスドウッティル(1977–)
 Scape(2011)(ピアノのための)*
 Spectra(2017)(ヴィオリン、ヴィオラとチェロのための)
 aequilibria(2014)(室内管弦楽団のための)**
 Sequences(2016)(バスフルート、バスクラリネット、
  バリトン・サクソフォーンとコントラファゴットのための)
 Illumine(2016)(3つのヴァイオリン、2つのヴィオラ、
  2つのチェロ、コントラバスのための)**
 Reflections(2016)(ヴィオリン、ヴィオラとチェロのための)
 Fields(2016)(バスクラリネット、打楽器、ピアノ、
  エレクトリックギター、チェロとコントラバスのための)
  インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル(ICE)
  スティーヴン・シック(指揮)** コーリー・スマイズ(ピアノ)*

録音 2018年5月28日–30日 Oktaven Audio(マウント・ヴァーノン、ニューヨーク)
制作 ダン・マーセルイオ
録音 ダニエル・ショアズ

[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 9.1 Dolby Atmos(48kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),  9.1 Auro-3D(96kHz), mShuttle Region ABC]

価格 ¥2,450(本体価格)

Pure Audio Blu-ray ディスクとCDをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu–ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu–ray プレーヤーもしくは Blu–ray 対応のPCをお使いください。

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『Vernacular(お国言葉の)』

Sono Luminus DSL92229 contemporary/classical 


アイスランド系アメリカのチェリスト、サイウン・ソルスタインスドウッティル Sæunn Thorsteinsdóttir の「チェロ・ソロ」のリサイタル・アルバム。「アイスランドの外で生活することがほとんどだったにもかかわらず、私はアイスランド語で夢を見ます。私の母国語がアイスランド語だということは、そのほかのことにも見受けられ、そのことは、チェリストとしての教育を受ける過程の最初ごろ、私がテクスチュアと倍音に極めて敏感に反応することを先生から指摘されて知りました。アイスランド語には声に出さない子音がたくさんあることと関係があるのでしょう……アイスランドの文化は静けさと節約した表現を尊びます。それが私には心地よく、とてもおもしろいことに思えます」(サイウン)。このアルバムには、母国語を共有する作曲家4人の作品が選ばれました。パウトル・ラグナル・パウルソン Páll Ragnar Pálsson(1977)の《Afterquake》は、チェロと管弦楽のための《Quake》で始まったコラボレーションの延長で作られた一作です。スーリーズル・ヨウンスドウッティル Þuríður Jónsdóttir(1967–)の「チェロという楽器の色彩パレットを広げた」《48 Images of the Moon(月の48の姿)》は、サイウンが短い自然の瞑想の「タイムカプセル」と呼ぶ作品。マグヌース・ベルグソン Magnús Bergsson が、アイスランドのオーヌンダルフィヨルド、ホルトスタンギに近い場所で夜間に収録したフィールド・レコーディングが使われています。ハトルドウル・スマウラソン Halldór Smárason(1989)の《O》は「光と闇」を探求する〈Ljós(光)〉〈Minni(私の)〉〈Skollna(癒されて)〉の3楽章の音楽。ハブリジ・ハトルグリームソン  Hafliði Hallgrímsson(1941–)は《Solitaire(ソリテア)》で自身の楽器チェロの音世界を広げることを探求。1969年に自身が初演した後、1991年に大幅に改訂しています。〈Oration(演説)〉〈Serenade(セレナード)〉〈Nocturne(ノクターン)〉〈Dirge(哀歌)〉〈Jig(ジグ)〉の5楽章。

『Vernacular(お国言葉の)』
パウトル・ラグナル・パウルソン(1977
 Afterquake
スーリーズル・ヨウンスドウッティル(1967–)
 48 Images of the Moon(月の48の姿)
ハトルドウル・スマウラソン(1989
 O(2017)(アンプリファイド・チェロのための)
ハブリジ・ハトルグリームソン(1941–)
 Solitaire(ソリテア)(1969 rev.1991)
  サイウン・ソルスタインスドウッティル(チェロ)

録音 2018年3月12日–16日 Sono Luminus Studios(ボイス、ヴァージニア)
制作 ダン・マーセルイオ
録音 ダニエル・ショアズ

価格 ¥2,350(本体価格)

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『South of the Circle』

Sono Luminus DSL92232 contemporary/classical 


シッギ弦楽四重奏団 Siggi String Quartet は、レイキャヴィークで2012年に開催されたフェスティヴァル「Young Scandinavian Composers」の期間中に創設されました。ウーナ・スヴェインビャルナルドウッティル Una Sveinbjarnardóttir とヘルガ・ソウラ・ビョルグヴィンスドウッティル Björgvinsdóttir のヴァイオリン、ソウルン・オウスク・マーリノウスドウッティル Þórunn Ósk Marinósdóttir のヴィオラ、シーグルズル・ビャルキ・グンナルソン Sigurður Bjarki Gunnarsson のチェロ。ルネサンスから古典時代の巨匠たちの作品を経て今日の作曲家の音楽をレパートリーに活動、21世紀の作曲家たちに多くの作品を委嘱、初演してきました。「South of the Circle」のプロジェクト。ダニーエル・ビャルナソン Daníel Bjarnason(1980–)の「ある高貴な生まれの夫人のきれぎれの思い出」を描いた、シャコンヌに似た形式の夢想と郷愁の小品《Stillshot(静止画)》。ヴァルゲイル・シーグルズソン Valgeir Sigurðsson(1971–)が、ネブラスカ大学リンカン校ミュージックスクールの「カルテット・イン・レジデンス」キアラ弦楽四重奏団の委嘱で作曲した〈Flat Water(飲み水)〉〈Landlocked(内陸)〉〈Erosion(浸食)〉〈Plainsong(プレーンソング)〉の4楽章の《Nebraska(ネブラスカ)》。マミコ・ディース・ラグナルスドウッティル Mamiko Dís Ragnarsdóttir(1984–)の《Fair Flowers(美しい花)》は、アイスランドの画家エッゲルト・ピェートゥルソンの北アイスランドとトロラスカギ半島の自然を描いた『Án titils(無題)』と「モスグリーン、グレー、グリーンの果てしない色の広がりと、明るい紫と黄色の花を咲かせるアイスランド野生の小さな花」のイメージに基づいて作曲された作品。ヘイクル・トウマソン Haukur Tómasson(1960–)の緊張感のある堅い作りの《Serimonia(セリモニア)》。ヴァイオリンのウーナが作曲した《Opacity(不透明)》は、第2ヴァイオリンが主役の〈More(もっと大きく)〉、チェロ・ソロの〈Opacity(不透明)〉、ヴィオラの嘆く〈Elegia(悲歌)〉、第1ヴァイオリンの即興を交えた〈Less(もっと小さく)〉で構成した「弦楽四重奏の4つの柱の概念を広げた」という作品です。

『South of the Circle』
ダニーエル・ビャルナソン(1980–)
 Stillshot(静止画)(2015)
ウーナ・スヴェインビャルナルドウッティル
 Opacity(不透明)(2014)
ヴァルゲイル・シーグルズソン(1971–)
 Nebraska(ネブラスカ)(2011)
マミコ・ディース・ラグナルスドウッティル(1984–)
 Fair Flowers(美しい花)(2018)
ヘイクル・トウマソン(1960–)
 Serimonia(セリモニア)(2014)
  シッギ弦楽四重奏団
   ウーナ・スヴェインビャルナルドウッティル(ヴァイオリン)
   ヘルガ・ソウラ・ビョルグヴィンスドウッティル(ヴァイオリン)
   ソウルン・オウスク・マーリノウスドウッティル(ヴィオラ)
   シーグルズル・ビャルキ・グンナルソン(チェロ)

録音 2018年6月10日–14日 Masterly Studios(セルチャルトナルネース、アイスランド)
制作 ダン・マーセルイオ
録音 ダニエル・ショアズ

価格 ¥2,350(本体価格)

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『ちびっ子のためのニュー・オーケストラ・ヒッツ(New Orchestral Hits 4 Kids)』

Naxos 8.574126 contemporary/classical 


「子供のためのキャッチーな現代音楽」。オーケストラに親しんでいる子供とこれからオーケストラを聴こうという子供の両方にオーケストラの響きの素晴らしさを楽しんでもらうことを「狙った」企画です。ノルウェーのバンド「Jaga Jazzist(ジャガ・ジャジスト)(ヤガ・ヤシスト)」のエーリク・ヨハンネセン Erik Johannessen(1975–)「Mr. E」と、ソングライターのマッティン・ハーグフォシュ Martin Hagfors(1960–)「Me」が、作詞と作曲、編曲、演奏を担当。アンデシュ・エリヤスとインガル・ベルグビューのふたりがノルウェー放送管弦楽団を指揮しました。アンデシュ・エリヤス Anders Eljas(1953–)は、ABBA のヨーロッパとオーストラリアのツアーにキーボード奏者として参加、ベニ・アンデションとビョーン・ウルヴェーウスのミュージカル『チェス』の編曲とオーケストレーションを手がけ、ブロードウェイの公演を指揮したことで有名になりました。インガル・ベルグビュー Ingar Bergby(1964–)は、古典から現代まで広いレパートリーをもち、とりわけ BIT20 アンサンブルを指揮した現代曲の演奏で知られます。そのほか、アンネ・カーリン・スンダール=アスク Anne Karin Sundal-Ask 指揮のノルウェー少女合唱団、サーミの歌手マーリ・ボイネ Mari Boine、オスロ・フィルハーモニックの打楽器奏者ヘミング・ヴァーレビョルグ Heming Valebjørg もセッションに参加しました。

『ちびっ子のためのニュー・オーケストラ・ヒッツ(New Orchestral Hits 4 Kids)』 
エーリク・ヨハンネセン(1975–)/マッティン・ハーグフォシュ(1960–) 
 Sleep lik a Rock(岩のように眠る)
 What's the Number on Your Door?(君のドアナンバーは?)
 Wet Socks(濡れ靴下) Long, Long(長く、長く)
 A Major Birthday(メジャー・バースデイ) 
 The Story of the Girl on the Moon(月の娘の物語)
 Planet of the Rats(ネズミの惑星) 
 The P Dance(P ダンス) Mistake #9(ミステイク #9)
 Robot XP3(ロボット XP3) The Woods at Night(夜の森)
 Lonesome Bird(孤独な鳥) 
  Mr. E and Me
  ノルウェー放送管弦楽団
  アンデシュ・エリヤス(指揮) インガル・ベルグビュー(指揮)
  ノルウェー少女合唱団
  アンネ・カーリン・スンダール=アスク(指揮)

価格 ¥1,100(本体価格)

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『ハッリ・アハマスのオルガン音楽』

Toccata Classics TOCC0525 contemporary/classical 


ハッリ・アハマス Harri Ahmas(1957–)は、フィンランド放送交響楽団を経て1989年からラハティ交響楽団の首席ファゴット奏者を務め、サヴォンリンナ・オペラ・フェスティヴァルのオーケストラにも参加、フィンランドでもっとも高い評価を受けるオーケストラ・プレーヤーのひとりとみなされています。シベリウス・アカデミー在学中、彼はエングルンドとラウタヴァーラのクラスで作曲を学び、作曲家としても活動。ファゴットのための作品を中心とする室内楽、トロンボーン、テューバ、ヴィオラといった楽器のための8曲の協奏曲、4つの交響曲、ウィンドバンドのための作品などを作曲しています。彼の作曲スタイルは、自由調性から、より半音階的なスタイルに移行、近年は十二音技法を 織りこんだ作品も発表しています。フィンランドのオルガニスト、「フィンランドの歴史的オルガン」シリーズ、サン=サーンス(ABCD225)やナジ・ハキム(ABCD285)などの Alba レーベルの録音でも知られるヤン・レヘトラ Jan Lehtola と親しく、彼のための作品も含め、オルガンのための作品も手がけてきました。ペトリ・コムライネン Petri Komulainen とレへトラが、2004年、ヤルヴェンパーのカッリオ=クニンカラ音楽祭で初演した「ヴェローチェ」「センプリーチェ」「カプリッチョ」「ジョコーゾ」の《4つのバガテル》。初期の作品、ヨハンナ・トリッカがラハティで初演した《コラールとフゲッタ》。ヘルシンキの「オルガノ・ノヴォ・フェスティヴァル」でレへトラにより初演された《さえぎられた賛歌》。「モデラート」「クワジ・パッサカリア」「レント」の3楽章の《オルガンソナタ》は、2016年、レへトラがシュトゥットガルトで初演した作品です。

ハッリ・アハマス(1957–)
 4つのバガテル(Four bagatelli)(2004)(ホルンとオルガンのための)*
 オルガンのためのコラールとフゲッタ(Chorale e Fughetta per organo)
 (1980)
 さえぎられた賛歌(Hymnus interruptus)(2013)(オルガンのための)
 オルガンソナタ(Organ Sonata)(2015)
  ヤン・レヘトラ(オルガン)
  ペトリ・コムライネン(ホルン)* 

録音 2006年6月12日–13日 聖パウロ教会(ヘルシンキ)*、2018年5月22日 トゥルク大聖堂(トゥルク、フィンランド) 

価格 ¥2,250(本体価格)

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『ハンス・ガル ヴィオラのための音楽』

Toccata Classics TOCC0535 classical 


ハンス・ガル Hans Gál は、オーストリア生まれ、後期ロマンティシズムの作曲家。1938年のナチス・ドイツのオーストリア併合にともないイングランドに移住、スコットランドのエディンバラで作曲のほか、指揮者、ピアニスト、音楽学者、音楽教師として活動しました。彼はヴィオラのための作品を数多く作曲、エディンバラで新しい生活を始めた最初の10年間には、4楽章で書かれた実質的に「ヴィオラ協奏曲」の《協奏的組曲》など、注目に値すると言われる曲を発表しています。オストロボスニア室内管弦楽団の首席ヴィオラ奏者、ハンナ・パッカラ Hanna Pakkala のアルバムには、サカリ・オラモ Sakari Oramo の指揮によるこの協奏曲と、ガルのトレードマークと言われる「抒情」の注ぎこまれた3つの室内楽作品が収録されました。

ハンス・ガル(1890–1987) ヴィオラのための音楽 第1集
 協奏的組曲(Suite Concertante) Op.102a(1949)
 (ヴィオラと管弦楽のための)*
 ディヴェルティメント Op.90 no.3(1969)
 (ヴァイオリンとヴィオラのための)
 ソナタ Op.101(1942)(ヴィオラとピアノのための)
 三重奏曲 Op.94(1941)(オーボエ、ヴァイオリンとヴィオラのための)*
  ハンナ・パッカラ(ヴィオラ)
  レイヨ・トゥンカリ(ヴァイオリン)
  イリーナ・ザハレンコヴァ(ピアノ)
  高島拓哉(オーボエ)
  オストロボスニア室内管弦楽団 サカリ・オラモ(指揮)
  [* 世界初録音] 

録音 2018年9月29日(組曲)、10月14日–17日(ディヴェルティメント)、2019年3月2日–3日(三重奏曲) スネルマンホール(コッコラ、フィンランド)、2019年2月26日–28日 コンサートホール「Akustiikka(アクスティーカ)」(ユリヴィエスカ、フィンランド)

価格 ¥2,250(本体価格)

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『プロメテウスの創造物』

Naxos 8.573853 classical 


トゥルク・フィルハーモニックとセーゲルスタムのベートーヴェン。『オリーヴ山上のキリスト』(8.573852)につづいて、イタリアの舞踊家サルヴァトーレ・ヴィガノが振付を担当するバレエのためにベートーヴェンが作曲した《プロメテウスの創造物》の音楽がリリースされます。「ギリシャ神話、ティーターン神族のひとり、プロメテウスは土塊から男女一体ずつ、ふたつの像を造った。人間となった像をプロメテウスはパルナッソスのアポロとムーサたちの元に届ける」。序曲、序奏、第1幕と第2幕(16曲)の作品です。 

ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 バレエ《プロメテウスの創造物(Die Geshöopfe des Prometheus)》
  Op.43
  トゥルク・フィルハーモニック管弦楽団
  レイフ・セーゲルスタム(指揮) 

録音 2017年5月22日24日 トゥルク・コンサートホール(トゥルク、フィンランド)

価格 ¥1,100(本体価格)

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『Military Beethoven』

Naxos 8.573928 classical 


2020年、生誕250年のアニバーサリーイヤーを迎えるベートーヴェンの珍しい作品集。管弦楽版とピアノ編曲版が残された、〈行進曲〉〈ドイツの歌〉(5曲)〈狩の歌〉〈愛の歌(ロマンス)〉〈戦いの歌〉〈酒の歌〉〈ドイツ舞曲〉〈コーダ〉の12曲からなる『騎士のバレエ』のための音楽。《ウェリントンの勝利》のベートーヴェン自身のよるピアノ版が作られた〈ヴィトリアの戦い〉。『現代デンマークのピアノ音楽』(Grand Piano GP717)やブルクミュラーの『練習曲』(GP816)などのソロアルバムを録音したスウェーデンのピアニスト、カール・ペッテション Carl Petersson(1981–)の演奏。

『Military Beethoven』
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 ピアノのための音楽
 『騎士のバレエ』のための音楽 WoO.1 Hess 89
 創作主題による6の変奏曲 WoO.77
 『ゴッド・セイヴ・ザ・キング』による7つの変奏曲 ハ長調 WoO.78
 『ルール・ブリタニア』による5つの変奏曲 ニ長調 WoO.79
 ウェリントンの勝利 Op.91 - ヴィトリアの戦い(2台の大砲とピアノ版)
 「タルペイア」のための凱旋行進曲 WoO.2a Hess 117
 行進曲 変ロ長調 WoO.29 Hess 87(初稿)
 行進曲 変ロ長調 WoO.29 Hess 87(改訂版)
 行進曲 へ長調(第1番)《ボヘミア守備隊のための》
 (ヨルク軍団行進曲) WoO.18 Hess 99
 ピアノ三重奏曲 ト長調 Op.1 no.2 第3楽章(断章) Hess 98
 (カール・ペッテションによる完成版)
 メヌエット 変イ長調 WoO.209 Hess 88
 メヌエット へ長調 WoO.217 Biamonti 66
 メヌエット ニ短調 Gardi 10
 (D・P・ジョンソンによるピアノ版/L・ビスガードによる演奏会版)
 ワルツ ハ短調 WoO.219 Hess 68 バガテル イ長調 WoO.81
 (A・シュミッツによるピアノ編曲版)
 アングレーズ ニ長調 WoO.212 Hess 61
 エコセーズ 変ホ長調 WoO.86
 エコセーズ ト長調 WoO.23(C・チェルニー編曲)
  カール・ペッテション(ピアノ) 

録音 2018年3月7日、4月7日

価格 ¥1,100(本体価格)

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Our Select

『ボリス・ゴドゥノフ』

BIS SACD2320 2SACD's hybrid(5.0 surround/stereo) classical 


2017年3月、ヨーテボリのコンサートホールでムソルグスキーの歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》が、ヨーテボリ交響楽団の首席客演指揮者ケント・ナガノの指揮で上演されました。演奏に使われたのは、ムソルグスキーが帝室マリインスキー劇場委員会に提出したものの、上演を却下された「1869年原典版」です。却下の理由は、ムソルグスキーが最初に書いた作品が、主要な登場人物を男性が占める「歴史悲劇」として作られ、「ヒロイン」と「恋愛」を欠くことにあったとされています。そのためムソルグスキーは、1871年から1872年にかけて作品を大幅に改訂。「悪女」マリーナの役とポーランドを舞台とする2つの場を追加、「聖ワシーリー大聖堂の場」を削除、「ボリスの死」につづく「革命の場」で幕を閉じるフィナーレなど、「プロローグと4幕」の作品に改めました。ケント・ナガノは、2014年、バイエルン国立歌劇場で「1869年原典版」で上演。この公演で主役を歌ったアレクサンドル・ツィムバリュクが、ヨーテボリの公演にも起用されています。

[追記]
ケント・ナガノは、ハンブルク州立歌劇場の総音楽監督と首席指揮者を務め、オペラ作品の録音も多く手がけています。プロコフィエフの《3つのオレンジへの恋》、プーランクの《カルメル派修道尼の対話》、ブリテンの《ビリー・バド》、ブゾーニの《ファウスト博士》、サーリアホの《はるかな愛》など、彼のディスコグラフィにあるオペラ録音はいずれも高い評価を獲得してきました。ロシアの優れた歌手を客演に迎えた《ボリス・ゴドゥノフ》も、ヴィルヘルム・ステーンハンマルたちに育てられたヨーテボリのオーケストラの特色を活かし、ムソルグスキーのこのオペラの「原典版」の素晴らしさを感じさせる演奏を展開しています。

モデスト・ムソルグスキー(1839–1881)
 歌劇《ボリス・ゴドゥノフ(Boris Godunov)》(1869)(原典版)
  アレクサンドル・ツィムバリュク(バス、ボリス・ゴドゥノフ)
  マクシム・パステル(テノール、シュイスキー)
  ミカ・カレス(バス、ピーメン)
  セルゲイ・スコロホドフ(テノール、グリゴーリー)
  オレク・ブダラツキー(バス、ニキーティチ、警吏)
  アントン・ユングクヴィスト(バスバリトン、農夫ミチューハ)
  ワシーリー・ラデューク(バリトン、シチェルカーロフ)
  アレクセイ・チホミロフ(バス、ヴァルラーム)
  ボリス・ステパノフ(テノール、ミサイール、聖愚者)
  オッカ・フォン・デア・ダメラウ(メゾソプラノ、旅籠の女将)
  マルガリータ・ネクラソワ(メゾソプラノ、乳母)
  ハンナ・フサール(ソプラノ、クセニヤ皇女)
  ヨハンナ・ルードストレム(メゾソプラノ、フョードル皇子)
  ヨーテボリ歌劇場合唱団 ブルンスブー音楽学校合唱団
  ヨーテボリ交響楽団 ケント・ナガノ(指揮)

録音 2017年3月2日–11日 ヨーテボリ・コンサートホール(ヨーテボリ、スウェーデン)(ライヴ録音・セッション録音追加)
制作 ロバート・サフ
録音 カール・タルボット 

価格 ¥5,000(本体価格)

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『スウェーデン・ロマンティシズムの2つの交響曲』

Sterling CDS1120-2 CDR classical 


ロマンティシズム時代スウェーデンのあまり知られていない交響曲。ベンクト・ヴィルヘルム・ハルベリ Bengt Wilhelm Hallberg は、1824年、スウェーデンのスコーネ地方、アスムンドトルプの生まれ。亡くなった父の後を継いで1836年から町のオルガニストを務め、王立スウェーデン音楽アカデミーの音楽院でオルガン、教会音楽、作曲を学びました。1849年から2年間、フランス・ベールヴァルドに私的に学んだ後、スコーネに戻り、ランツクルーナの教区オルガニストに就任。1872年に地元の音楽協会を設立、1883年に没しました。《レクイエム》と教会のための音楽、手稿譜の残る弦楽六重奏曲、5曲の弦楽四重奏曲、2曲のピアノ三重奏曲を作曲しています。C・M・ベルマンの《フレードマンの手紙》の第82番「この泉のほとりで休息を(Vila vid denne källa)」を素材のひとつに使った《演奏会序曲第2番》。《交響曲 へ長調》は、「アレグロ」「メヌエット・スケルツァンド」「アダージョ」「スケルツァンド・エ・モルト・ヴィヴァーチェ」の4楽章で書かれた、「ベールヴァルド風」とも呼ばれる曲です。ユーセフ・デンテ Joseph Dente は、ストックホルムの軍楽隊長の家に生まれました。王立管弦楽団のヴァイオリニストだったエドゥアルト・ドベール、作曲家ベールヴァルド、ブリュッセルのユベール・レオナールに学び、ヴァイオリニスト、宮廷指揮者、作曲家として活動。1876年から1882年まで音楽院の対位法、管弦楽法、作曲法の教師を務め、オット・オールソン、ペッテション=ベリエル、ステーンハンマル、イーヴァル・ヴィデーンたちを教えています。《交響曲 ニ短調》は、「アンダンテ-アレグロ、マ・ノン・トロッポ」「スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ・エ・コン・ブリオ」「アンダンテ」「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章の作品です。

『スウェーデン・ロマンティシズムの2つの交響曲』
ベンクト・ヴィルヘルム・ハルベリ(1824–1883)
 演奏会序曲第2番 へ長調(c.1853)
 交響曲 へ長調(c.1870)
  マルメ交響楽団 ペール・エングストレム(指揮)
ユーセフ・デンテ(1835–1905)
 交響曲 ニ短調(1887)
  スウェーデン放送交響楽団 ウーラ・カールソン(指揮) 

録音 1984年6月5日(序曲)、6月4日(交響曲へ長調)、1992年2月28日(交響曲ニ短調)
制作 ラーシュ・ブルーム(ハルベリ)、テーエ・ウールハーゲン(デンテ)

価格 ¥2,450(本体価格)

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。

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『ヴィルヘルム・ステーンハンマルの遺産』

Caprice CAP22069 4CD's+Book classical 


「ペッテション=ベリエル、自作自演」(第14集)(CAP21910)、「アッテルベリ、ラーション、リードホルム、自作を指揮」(第15集)(CAP21920)につづく「コレクターズ・クラシックス」の第16集。指揮者、ピアニストとしても高名だった作曲家ヴィルヘルム・ステーンハンマル Wilhelm Stenhammar(1871–1927)の「遺産」を二人の指揮者、トゥール・マンとシクステン・エケルベリが「スウェーデン放送」のために指揮した録音がリリースされます。トゥール・マン Tor Mann(1894–1974)は、ストックホルム生まれ。チェリストから指揮者に転向、1925年から1939年までヨーテボリ交響楽団の首席指揮者。1965年にスウェーデン放送交響楽団が組織される前、ストックホルム・フィルハーモニックがスウェーデン・ラジオ放送のオーケストラとして演奏する際の首席指揮者を1959年まで務めました。得意とするレパートリーは、ステーンハンマルと、ステーンハンマルの親友だったシベリウス、ニューストレム、カール・ニルセン、ベールヴァルドたちの作品。王立スウェーデン音楽アカデミーの会員。スモーランド出身のシクステン・エケルベリ Sixten Eckerberg(1909–1991)は、指揮者、ピアニスト、作曲家として活動。ヨーテボリ放送管弦楽団(実体は「ヨーテボリ交響楽団」)を指揮したラジオ放送で親しまれていました。このコレクションには、ステーンハンマルの代表作のひとつ、北欧のピアニストたちが大切にしているピアノ協奏曲第2番が収録されています。ソリストのハンス・レイグラーフ(ライグラフ) Hans Leygraf(1920–2011)は、ストックホルム生まれ。コンサート・ピアニストと教育者として国際的に知られ、1972年から1990年にかけてモーツァルテウム音楽院(現 ザルツブルク・モーツァルテウム大学)のピアノ科の教授を務めました。トゥール・マンが指揮した《セレナード》の第2楽章「カンツォネッタ」のヴァイオリン・ソロは、1928年から1958年までストックホルム・フィルハーモニックのコンサートマスターを務めたエルンスト・トーンクヴィスト Ernst Törnqvist(1893–1988)が弾いています。

『Collector's Classics Vol.16 - ヴィルヘルム・ステーンハンマルの遺産(The Heritage of Wilhelm Stenhammar)』
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927)
[Disc 1]
 交響曲第2番 ト短調 Op.34
  第1楽章「アレグロ・エネルジーコ」 第2楽章「アンダンテ」
  第4楽章「終曲」
 [録音 1959年2月23日(リハーサル録音)]
 [テープ録音 SR(スウェーデン放送) Ma 59/204:2]
[Disc 2]
 交響曲第2番 ト短調 Op.34
  第1楽章「アレグロ・エネルジーコ」
 [録音 1959年2月25日(総練習録音)]
 [テープ録音 SR(スウェーデン放送) Ma 59/204:2]
 交響的カンタータ《歌(Sången)》 Op.44 間奏曲(Mellanspel)
 [録音 1943年3月4日(レコード録音)]
 [ラジオ放送 RA 118(matriser Rtj 886/87)]
 交響曲第1番 ヘ長調
 [録音 1949年9月25日(公開収録)]
 [ラジオ放送 SR LB+ 10.924(ラッカー盤からの復刻)]
[Disc 3]
 セレナード(Serenad) ヘ長調 Op.31(管弦楽のための)
 [録音 1938年1月14日(公開収録)]
 [ラジオ放送 R 7(未発表)(matriser 142–153)]
 交響曲第2番 ト短調 Op.34
 [録音 1941年3月13日(公開収録)]
 [スチールテープ録音 ラッカー盤(L-B 4.790)に復刻
  (1943年11月5日)]
  スウェーデン・ラジオ放送交響楽団
  (王立ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団)
  トゥール・マン(指揮)
  エルンスト・トーンクヴィスト(ヴァイオリン)(《セレナード》第2楽章)
 [録音場所 ストックホルム・コンサートホール 大ホール
  (ストックホルム)]
[Disc 4]
 ピアノ協奏曲第2番 ニ短調 Op.23
 [録音 1945年12月10日、11日(レコード録音)]
 [ラジオ放送 RE 701–04(Matris Rtj 1313–20 A)(78回転レコード)]
 劇音楽《ロドレッツィは歌う(Lodolezzi sjunger)》 組曲 Op.39
 - エレジー(Elegy)
 [録音 1948年11月15日(レコード録音)]
 [ラジオ放送 RE 709(matris Rtj 2904 A)(78回転レコード)]
 交響曲第2番 ト短調 Op.34
 [録音 1947年12月17日(レコード録音)]
 [ラジオ放送 RE 709–14(matris Rtj 2314–24 A)(78回転レコード)]
  ヨーテボリ放送管弦楽団(ヨーテボリ交響楽団)
  シクステン・エケルベリ(指揮)
  ハンス・レイグラーフ(ピアノ)(協奏曲)
 [録音場所 ヨーテボリ・コンサートホール 大ホール(ヨーテボリ)]

セレクション・復刻・プロセシング・テクスト カール=グンナル・オーレーン
マスタリング ユーハン・ヒュットネス

価格 ¥7,200(本体価格)

ブックレットのライナーノートは英訳がなく、スウェーデン語の原文だけが掲載されています。

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『バルトーク ヴァイオリンと管弦楽のための音楽』

Orfeo C950191 classical 


ラトビアのバイバ・スクリデ Baiba Skride(1981–)の Orfeo レーベル第8作。ノルウェーのアイヴィン・オードラン Eivind Aadland(1956–)の指揮するケルンWDR交響楽団の共演でバルトークのヴァイオリンと管弦楽のための作品を3曲、演奏しています。五音音階と十二音技法を駆使、躍動する音楽に作られたヴァイオリン協奏曲第2番とハンガリーの民謡素材を使った緩急の2つの楽章で構成した2曲のラプソディ。

『バルトーク ヴァイオリンと管弦楽のための音楽』
ベーラ・バルトーク(1881–1945)
 ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112 BB.117(1937–38)
 ヴァイオリンと管弦楽のためのラプソディ第1番
  Sz.87 BB.94b(1928–29)
 ヴァイオリンと管弦楽のためのラプソディ第2番
  Sz.90 BB.96b(1928–29 rev.1935)
  バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)
  ケルンWDR交響楽団 アイヴィン・オードラン(指揮) 

録音 2017年3月20日–24日 ケルン・フィルハーモニー(ケルン、ドイツ)

価格 ¥2,450(本体価格)

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『Masters of Fog』

ACT Music ACT9892-2 jazz/crossover


e.s.t.(Esbjörn Svensson Trio) のベーシスト、ダン・ベリルンド Dan Berglund のカルテット「トゥーンブルーケット Tonbruket」(音工房)の ACT Music 第6作。新しいアルバムで彼らが主張するのは、陶酔と五感の想像力だと言います。「音工房」のアンサンブルとして彼らが取り入れてきた、ジャズ、プログレッシヴ・ロック、アメリカーナ、サイケデリック・ミュージック、ワールドミュージック、アヴァンギャルド・ポップ、アンビエント・ミュージックといったさまざまな要素を縦横に織りこみ、その集合状態を常に変化させながら緊迫感のある音楽を展開して行きます。マッティン・ヘーデロス Martin Hederos のピアノ、ユーハン・リンドストレム Johan Lindström のギター、アンドレアス・ヴェーリーン Andreas Werliin のドラム。最初のアルバム『Tonbruket』(ACT9023–2)以来のメンバーによるアンサンブル。《The Enders》と《Enter the Amazonas》には「クヴァッツ(Kvarts)」(4分の1たち)の弦楽四重奏が加わります。

『Masters of Fog』
 Masters of Fog(Johan Lindström/Tonbruket)
 AM/FM(Dan Berglund/Tonbruket)*
 The Enders(Martin Hederos/Tonbruket)**
 Enter the Amazonas(Tonbruket)**
 Tonability(Johan Lindström/Tonbruket)
 Waiting for Damocles Swords
 (Johan Lindström/Dan Berglund/Tonbruket)
 Wheel No.5(Johan Lindström/Tonbruket)
 The Barn(Johan Lindström/Tonbruket)
 Chain Rule Formula(Johan Lindström/Tonbruket)
 A Tale of Fall(Johan Lindström/Dan Berglund/Tonbruket)
 The Enders(Martin Hederos/Tonbruket)
  トゥーンブルーケット
   ダン・ベリルンド(ベース、エレクトリックベース)
   ユーハン・リンドストレム
   (ギター、ペダルスティール・ギター、キーボード)
   マッティン・ヘーデロス(ピアノ、シンセサイザー、ヴァイオリン)
   アンドレアス・ヴェーリーン(ドラム、パーカッション、radio *)
  クヴァッツ **
   アルヴァ・プレス(ヴァイオリン)
   マティルダ・ノルレーヴ(ヴァイオリン)
   アンナ・ルービンステイン(ヴィオラ)
   エーリク・エルヴクール(チェロ)

制作 トゥーンブルーケット
録音 ミケール・リューアンデル、アントン・スンデル、ユーハン・リンドストレム、ヤンネ・ハンソン
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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Choice

『ファリャ』

Harmonia Mundi HMM902271 classical


Harmonia Mundi のオーケストラ録音。パブロ・エラス=カサドがマーラー・チェンバー・オーケストラを指揮、1919年の初演から100年のファリャのバレエ《三角帽子》とそれに先立つ《恋は魔術師》の2曲がリリースされます。エラス=カサド Pablo Heras-Casado(1977–)は、スペインのグラナダ生まれ。グラナダの音楽院で音楽を学び、グラナダ大学で美術史と演技を専攻。アルカラ・デ・エナーレスのアルカラ大学でハリー・クリストファズとクリストファー・ホグウッドに指揮を学びました。アーリーミュージック、前衛音楽、合唱音楽と幅広く活動。2008年、パリ国立オペラで初演されたマルク=オリヴィエ・デュパンのバレエ《Les enfants du paradis(天井桟敷の人々)》の指揮を担当、2011年、細川俊夫のオペラ《松風》の初演を指揮しました。2013年、ヴェルディの《リゴレット》でメトロポリタン歌劇場にデビュー。2016年のシーズン、ウィーン・フィルハーモニー、スウェーデン放送交響楽団、イスラエル・フィルハーモニックに初めて客演しました。CD録音も多く、シューベルトとメンデルスゾーンの交響曲、バルトーク、ドビュッシーなどのディスクが Harmonia Mundi レーベルからリリースされています。《三角帽子》と《恋は魔術師》は、彼が長年録音を望んでいたという作品です。演奏と表現の技術を備えたマーラー・チェンバー・オーケストラと、《恋は魔術師》にはフラメンコの代表的カンタオーラ、マリーナ・エレディア Marina Heredia(1980)を起用。インスピレーション豊かな、輝かしい色彩とリズムに満ちあふれた「ファリャのバレエ」を実現しています。

マヌエル・デ・ファリャ(1876–1946)
 バレエ《三角帽子(El sombrero de tres picos)》(1918–19)*
 バレエ《恋は魔術師(El amor brujo)》(1914–15 rev.1915–16)**
  マーラー・チェンバー・オーケストラ
  パブロ・エラス=カサド(指揮)
  カルメン・ロメウ(メゾソプラノ)*
  マリーナ・エレディア(カンタオーラ)**

価格 ¥2,600(本体価格)

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『旋回の世界(Whirl's World)』

Dacapo 8.226136 contemporary/classical 


ヘアニング現代美術館(HEART)を拠点とする「アンサンブル・ミトヴェスト(Ensemble MidtVest)」は、2002年の創設以来、クラシカル音楽を過去に根ざしながら今日とも直接関係のある「生きている伝統」と理解しながら活動。ペッカ・クーシスト、マッティン・フロースト、トゥールレイフ・テデーン、クリスティーナ・ビャアケー、クリスチャン・イーレ・ハドラン、デンマーク弦楽四重奏団といった「今」の音楽家たちと共演。即興、バロックと初期古典音楽といった研究を深めるため、2007年から2017年の間、ジャズピアニストのカーステン・デール、2014年から2019年にかけてイタリアのファゴット奏者、セルジオ・アッツォリーニを芸術顧問に迎えました。モーツァルト、ニルス・W・ゲーゼ、ブラームス、カール・ニルセン、ハンス・エーブラハムセンをはじめとする現代デンマークの音楽など幅広いレパートリーによるコンサートと録音を行っています。2018年録音の新しいアルバム『旋回の世界』では、ペア・ヌアゴー Per Nørgård の膨大な数の作品から4つの室内楽曲を演奏しています。デンマーク木管五重奏団のために書かれた1970年の《旋回の世界》と1973年の「催眠術的」な《Spell(呪文)》。1975年の《Dream Play》、1981年の《Dream Songs》、1991年の《Dream Duet》の「夢」も大きな役割を担った、ヌアゴーのもっとも新しく、もっとも簡潔な作品のひとつ《トリオ・ブレーヴェ》。ガブリエル・アクセル監督がカーアン・ブリクセンの短編を映画化、1988年のアカデミー外国語映画賞を受賞した『バベットの晩餐会(Babettes Gæstebud/Babette's Feast)』のためにヌアゴーが作曲したスコアから8曲を選んだ「組曲」。〈砂丘. 丘を馬で行く者(The Dunes. Rider on the Hill)〉〈砂丘 II(The Dunes II)〉〈バベットがひとりで(Babette by herself)〉〈晩餐(Dinner)〉〈田園詩(Pastorale)〉〈出発(Departure)〉〈最後の別れ(The Final Parting)〉〈帰郷(Homecoming)〉。

『旋回の世界(Whirl's World)』 
ペア・ヌアゴー(1932–)
 Spell(呪文)(1973)
 (クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲第2番)
 『バベットの晩餐会』組曲(Suite fra "Babettes Gæstebud")
 (1987)(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための)
 トリオ・ブレーヴェ(Trio Breve)(2012)
 (3つの断片(ある夢による)(Three Fragments (After a Dream))
 (ヴァイオリン、チェロとピアノのための)
 旋回の世界(Hvirvelverden/Whirl's World)(1970)
 (木管五重奏のための)
  アンサンブル・ミトヴェスト 
   アナ・フェイソーサ(ヴァイオリン)
   サンナ・リパッティ(ヴィオラ)
   シャロテ・ノアホルト(フルート) 
   ペーター・クリスタイン(オーボエ)
   トンマーゾ・ロンクイク(クラリネット)
   ニール・ペイジ(ホルン) 
   ヤヴォル・ペトコフ(ファゴット)
   マーティン・クヴィスト・ハンセン(ピアノ) 

録音 2018年12月10日–12日、14日 HEART(ヘアニング現代美術館)(ヘアニング、デンマーク) 
制作・録音 モーテン・モーウンセン 

価格 ¥2,350(本体価格)

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『破片(Scherben)

Dacapo 8.226556 contemporary/classical 


セーアン・ニルス・アイクベア Søren Nils Eichberg は、1973年、シュトゥットガルト生まれ。デンマークで育ち、現在はドイツに住み、作曲活動を行っています。2001年、《ヴァイオリン協奏曲》がエリザベート王妃国際コンクールの作曲部門の第1位に選ばれ、2010年から2015年までデンマーク国立交響楽団の最初のコンポーザー・イン・レジデンスを務めました。第1番《われらが火の中に身を投じると》・第2番《天の前に、地の前に》(8.226109)と第3番(8.226144)の3つの交響曲がデンマーク国立交響楽団の演奏でアルバムに作られ、2014年には室内オペラ《Glare》がロンドンのコヴェントガーデンの王立歌劇場で上演されました。Dacapo レーベルの新しいアルバム『破片』には、ピアノを中心とする彼の作品がピアニストのエミール・グライステン Emil Greysten(1985–)と友人たちによる演奏で収録されています。デンマーク文学からインスピレーションを得た《破壊行為》。イタリア、ボルザーノのフェルッチョ・ブゾーニ国際ピアノ・コンペティション決勝の課題曲として委嘱された「パッサカリア」「ブギウギ」「タランテラ」「ロマンティック・ラプソディ」など19の「エチュード=後奏曲」の《Scherben(破片)》。プロイセン文化財団(ベルリン国立図書館)の委嘱作、ベルリンの新博物館所蔵の「ネフェルティティの胸像」の「放射する不思議な魅力」からエジプト王妃の人物像に思いを馳せたというピアノのソロ曲。芭蕉の俳句をインスピレーションとする《Natsukusa-Ya(夏草や)》は、「5-7-5」が音程、和声、リズム音型をコントロールする、広がりのある空間に哀歌の気分の漂う「ピアノ四重奏曲」。広島への原爆投下から60年の2005年、犠牲者を追悼するために行われたコンサートのために作曲、ベルリン・フィルハーモニーのコンサートマスター、樫本大進を中心にしたアンサンブルにより初演された作品です。 

『破片(Scherben)- ピアノとアンサンブルのための作品集』
セーアン・ニルス・アイクベア(1973–)
 破壊行為(Hærvæk)(2002 rev.2003)
 (ピアノと10の楽器のための小協奏曲)
 Scherben(破片)(2000)(ピアノのための19のエチュード=後奏曲)
 ネフェルティティ(Nofretete(2011)(ピアノのための)
 Natsukusa-Ya(夏草や)(2005)(ピアノ四重奏のための)
  エミール・グライステン(ピアノ)
  ヴァルデマ・ウルリケホルム(フルート) ラディ・ラデフ(オーボエ)
  エレイン・ルディ(クラリネット) ニコライ・ヘンリケス(ファゴット)
  パウトル・ソウルステイン(ホルン)
  キアスティーネ・スナイダー(ヴァイオリン)
  カハン・チャン(ヴァイオリン) ヤーコプ・リュツェン(ヴィオラ)
  トビアス・ヴァン・デル・パルス(チェロ) ヨハン・クラロプ(チェロ)
  マティアス・パルム(コントラバス)
  セーアン・ニルス・アイクベア(指揮)

録音 2018年7月4日–5日、8月25日–26日 王立デンマーク音楽アカデミー スタジオシアター(Studiescenen)(コペンハーゲン)
制作・録音 メテ・ドゥーウ

価格 ¥2,350(本体価格)

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『調律したピアノ(The Tempered Piano)』

Dacapo 8.226077 contemporary/classical 

 
ニルス・ヴィゴ・ベンソン Nils Viggo Bentzon(1919–2000)は、生前、デンマーク現代音楽を象徴する音楽家として、名前を知られるようになった1940年代初頭から亡くなるまで「彼自身がジャンル」と言われる創作活動を続けました。ベンソンの13巻の《調律したピアノ(Det tempererede klaver)》は、J・S・バッハの《平均律クラヴィーア曲集》、ヒンデミットの《ルードゥス・トナリス(Ludus Tonalis)》、ショスタコーヴィチの《24の前奏曲とフーガ》からインスピレーションを得た作品です。デンマークのピアニスト、ペア・サロ Per Salo(1962–)の新しいアルバムは、作曲者による全曲録音(Classico CLASSCD210–25)もあるこの作品(Books I(1964), II(1975), IV(1978), V(1978), VII(1989), VIII(1989), XIII(1996))から個人的な好みで彼が選んだ、「躁病質 - ジュピター的 - 陽気(Det maniske – Jupiteriske – Overstadige)」「鬱病質 - 悲しみ ー 憂鬱(Det depressive – Triste – Vemodige)」「悪党 - 辛辣 - けんか腰(Det skælmske – Sarkastiske – Trodsige)」「暴力的なもの - ディオニュソス的 - 破滅的(Det voldsomme – Dionysiske – Katastrofale)」の気分に大別される24曲で構成されています。

『調律したピアノ(The Tempered Piano)』
ニルス・ヴィゴ・ベンソン(1919–2000)
 調律したピアノ(Det tempererede klaver/The Tempered Piano)
  前奏曲とフーガ ハ長調(Bk. VII) 前奏曲とフーガ ハ短調(Bk. I)
  前奏曲とフーガ 嬰ハ長調(Bk. VIII) 前奏曲とフーガ 嬰ハ短調(Bk. II)
  前奏曲とフーガ ニ長調(Bk. VIII) 前奏曲とフーガ ニ短調(Bk. VIII)
  前奏曲とフーガ 変ホ長調(Bk. II) 前奏曲とフーガ 変ホ短調(Bk. IV)
  前奏曲とフーガ ホ長調(Bk. VIII) 前奏曲とフーガ ホ短調(Bk. V/IV)
  前奏曲とフーガ へ長調(Bk. IV) 前奏曲とフーガ へ短調(Bk. VIII)
  前奏曲とフーガ 嬰ヘ長調(Bk. XIII/VIII)
  前奏曲とフーガ 嬰へ短調(Bk. VII)
  前奏曲とフーガ ト長調(Bk. V) 前奏曲とフーガ ト短調(Bk. IV)
  前奏曲とフーガ 嬰ト長調(Bk. IV/XIII)
  前奏曲とフーガ 嬰ト短調(Bk. IV)
  前奏曲とフーガ イ長調(Bk. VII) 前奏曲とフーガ イ短調(Bk. VIII)
  前奏曲とフーガ 変ロ長調(Bk. V/IV)
  前奏曲とフーガ 変ロ短調(Bk. IV)
  前奏曲とフーガ ロ長調(Bk. V) 前奏曲とフーガ ロ短調(Bk.II)
  ペア・サロ(ピアノ) 

録音 2019年5月19日–21日 オーフス・コンサートホール シンフォニーホール(Symfonisk Sal)(オーフス、デンマーク)
制作・録音 プレーベン・イーヴァン 

価格 ¥2,350(本体価格)

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『エグモントの音楽』

Ondine ODE1331-2 classical 


ピリオド楽器アンサンブルのヘルシンキ・バロック管弦楽団がハッキネン Aapo Häkkinen(1976–)の指揮で演奏したベートーヴェンの劇付随音楽《エグモント》の全曲。オーストリアのソプラノ、エリーザベト・ブロイアー Elisabeth Breuer(1984–)とスイスの俳優、ロベルト・フンガー=ビューラー Robert Hunger-Bühler1953–)が参加してヘルシンキのミュージックセンターで行われたコンサートのライヴ録音です。ベートーヴェンのこの音楽は、ナポレオン戦争中の1809年、ゲーテの同名の劇をウィーン宮廷劇場で上演するため支配人のヨーゼフ・ハルトルから依頼を受けて書かれた作品です。スペイン・ハプスブルク家の支配下にあった16世紀ネーデルラントの貴族エフモント(エグモント)伯ラモラールの生きざまと英雄的行為を題材にした戯曲のためベートーヴェンは、〈序曲〉、ソプラノの歌う〈リート〉2曲、〈間奏曲〉4局、朗読をともなう〈メロドラマ〉、〈勝利のシンフォニア〉を作曲。1810年6月に初演されました。第7番と第8番の交響曲の前、ピアノソナタ《告別》と同じころの作品です。

『エグモントの音楽』
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 劇付随音楽《エグモント(Egmont)》 Op.84
 (ソプラノ、朗読、管弦楽のための)
  序曲 リート「太鼓は響く(Die Trommel gerühret)」
  間奏曲第1番 間奏曲第2番
  リート「喜びに満ち、悲しみに満ち(Fruedvoll und Leidvoll)」
  間奏曲第3番 間奏曲第4番
  クレールヒェンの死(Klärchens Tod)
  メロドラマ「甘い眠り(Süßer Schlaf)」 勝利のシンフォニア
  エリーサベト・ブロイアー(ソプラノ)
  ロベルト・フンガー=ビューラー(朗読)
  ヘルシンキ・バロック管弦楽団 アーポ・ハッキネン(指揮)

録音 2018年12月31日–2019年1月2日 ミュージックセンター(ヘルシンキ)(ライヴ録音)

価格 ¥2,350(本体価格)

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『リスト、ペルト 合唱のための音楽』

Ondine ODE1337-2 contemporary/classical 


『シュニトケとペルトの作品』(BIS-SA 2291)、『エストニアの呪文 1』(Toccata Next TOCN0002)を録音したエストニア・フィルハーモニック室内合唱団と芸術監督、首席指揮者のカスパルス・プトニンシュ Kaspars Putniņš(1966–)の新作。ペルトのアカペラ作品が4曲。音列、サウンドクラスターといった技法を使った清冽な雰囲気の詩的な小品、彼が最初に手がけたアカペラ合唱曲《ソルフェッジョ》。ラテン語の典礼文「クレド(われは信ず)」をテクストに採った1977年の《スンマ》は、「ティンティナブリ」スタイルの一作。さまざまな楽器のための版が作られる、最初の作品です。『新約聖書』をテクストとする《二人の祈る人(ふたりの嘆願者)》(『ルカによる福音書』(18章9–14節)による)と《石膏の壺をもつ女》(『マタイによる福音書』(26章6–13節))。リストの《十字架の道行き(十字架への道)》は、ローマに滞在した1878年の秋から作曲が始められ、翌年2月、ブダペストで完成された作品です。グレゴリオ聖歌、パレストリーナの音楽、ルターのコラール、J・S・バッハのコラールなど、さまざまな音楽からインスピレーションを得て、混声合唱とオルガンのためのオラトリオとして作曲されました。この録音は、リストが後に作った「ピアノ版」で演奏され、ネーメ・ヤルヴィの『偉大なマエストロたち』のシリーズ(Estonan Record Productions)のカッレ・ランダル Kalle Randalu(1956–)がピアノを担当しています。

アルヴォ・ベルト(1935–) 
 ソルフェッジョ(Solfeggio)(1963)(アカペラ混声合唱のための) 
 スンマ(Summa)(1977)(アカペラ混声合唱のための) 
 二人の祈る人(Zwei Beter)(1998)(アカペラ女声合唱のための) 
 石膏の壺をもつ女(The Woman with the Alabaster Box)(1997)
 (アカペラ混声合唱のための) 
フランツ・リスト(1811–1886) 
 十字架の道行き(Via Crucis/Les 14 stations de la Croix)(1878–79)
 (混声合唱とピアノのための)* 
  エストニア・フィルハーモニック室内合唱団
  カスパルス・プトニンシュ(指揮) 
  カッレ・ランダル(ピアノ)*

録音 2019年1月14日–18日 聖ニコラス教会(タリン、エストニア)

価格 ¥2,350(本体価格)

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『リスト、ペルト 合唱のための音楽』

Alpha ALPHA544 classical 


フランスのエヴィアン(エヴィアン=レ=バン)で毎年夏に開催される室内音楽フェスティヴァル「ランコントル・ミュジカル・デヴィアン(Les Rencontres musicales d'Évian)」の2018年のライヴ。「エヴィアンでの音の楽との出会い」と名付けられたこの音楽祭は、1976年、ダノン・グループの創業者アントワーヌ・リブーにより始められ、友人のロストロポーヴィチが長年、音楽監督を務めました。1993年、木材を多く使った、パトリク・ブシャン設計のホール「ラ・グランジュ・オ・ラック(La Grange au Lac)」が完成。2018年、フェスティヴァルのフィナーレのため、ヨーロッパ各地のオーケストラから集まったプレーヤーたちの「シンフォニア・グランジュ・オ・ラック」が結成されました。ベートーヴェンの《エロイカ》とこの交響曲の第2楽章の「葬送行進曲」を素材にしたリヒャルト・シュトラウスの《メタモルフォーゼン》。コンサートのライヴ録音です。

リヒャルト・シュトラウス(1864–1949)
 メタモルフォーゼン(Metamorphosen)(1945)
 (23のソロ弦楽器のための習作) 
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55 《エロイカ(Eroica)》
  シンフォニア・グランジュ・オ・ラック
  エサ=ペッカ・サロネン(指揮)

録音 2018年7月 ラ・グランジュ・オ・ラック(エヴィアン、フランス)(ライヴ録音) 

価格 ¥2,450(本体価格)

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『Painting Music』

ACT Music ACT9891-2 jazz 


デンマークのジャズ・ピアニスト、カーステン・デール(ダール) Carsten Dahl(1967–)の ACT Music 第1作。デールのグループ「Experience」に参加したデンマークのプレーヤーたち、ベーシストのニルス・ボー・デーヴィズセン Nils Bo Davidsen とドラマーのステファン・パスボー Stefan Pasborg と組んだ「カーステン・デール・トリニティ Carsten Dahl Trinity」としての録音です。デールが自身の目で見つめ、自分の音楽にしたジェローム・カーンやハロルド・アーレンたちのスタンダード・ナンバーとデンマークで広く歌われる《ある夏の日、小鳥の歌を聴きに出かけた》、そして「トリニティ」のオリジナル・ナンバーが2曲が演奏されます。ジャケットのアートワークにはデールが描いた「The Violinist」が使われました。

『Painting Music』
 Sailing with No Wind(Carsten Dahl, Nil Bo Davidsen/Stefan Pasborg)
 All the Things You Are(Jerome Kern)
 Somewhere over the Rainbow(虹の彼方に)(Harold Arlen)
 Jeg gik mig ud en sommerdag(Danish folk song)
 Bluesy in Different Ways(ある夏の日、小鳥の歌を聴きに出かけた)
 (Carsten Dahl, Nil Bo Davidsen/Stefan Pasborg)
 Solar(Miles Davis) Be My Love(Nicholas Brodszky)
 Your and the Night and the Music(Arthur Schwartz)
 Blue in Green(Miles Davis)
 Autumn Leaves(枯葉)(Joseph Kosma)
  カーステン・デール・トリニティ
   カーステン・デール(ピアノ)
   ニルス・ボー・デーヴィズセン(ベース)
   ステファン・パスボー(ドラム)

録音 2019年 レインボースタジオ(オスロ)、The Village Studios(コペンハーゲン)
制作 カーステン・デール
録音 アウドゥン・ボルマン、トマス・ヴァング 

価格 ¥2,350(本体価格)

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Our Select

『プーランク』

LAWO Classics LWC1173 classical 


「世紀を超え、多種多様なスタイルからインスピレーションを得て、苦もなく自分の音楽に織りこんでゆく。その美しさと優美さに魅せられてしまったら、それに代わることのできるものがどれほどあるだろうか」。20世紀、比類のない作曲家フランシス・プーランク(1899-1963)の3つの協奏曲を、優美さと鋭敏な感覚をあわせもった「魅力あるヴィルトゥオーゾ」たちがノルウェー放送管弦楽団と共演しました。スカルラッティ、モーツァルト、シューマン、ショパン、ブラームス、シンディング、現代ノルウェーと、幅広い時代の作品を手がけ、ノルウェーの音楽シーンに新しい風をもたらしたクリスチャン・イーレ・ハドラン Christian Ihle Hadland(1983–)が2曲のピアノ協奏曲を弾き、ハドランに先立つ世代の「ナンバーワン」ピアニスト、シベリウスのピアノ作品の全曲録音で国際的に知られアルヴェ・テレフセンやトルルス・モルクが信頼を寄せるホーヴァル・ギムセ Håvard Gimse(1966–)が、2台の協奏曲の第2ピアノ。2009年から2012年までノルウェー放送管弦楽団(KORK)の首席指揮者を務めたトマス・スナゴー(セナゴー) Thomas Søndergård(1969–)が、2曲の指揮をしています。オルガン協奏曲は、オスロ大聖堂で録音が行われました。大聖堂オルガニストのコーレ・ノールストーガ Kåre Nordstoga(1954–)のソロ、ベートーヴェンから後期ロマンティシズムの音楽を主なレパートリーとし、現代ノルウェー音楽の初演や録音を数多く任せているペーテル・シルヴァイ Peter Szilvay(1971–)の指揮による演奏です。

フランシス・プーランク(1899–1963)
 ピアノ協奏曲(1949)*
 2台のピアノと管弦楽のための協奏曲  ニ短調(1932)**
 オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲 ト短調(1938)†
  クリスチャン・イーレ・ハドラン(ピアノ)*/**
  ホーヴァル・ギムセ(ピアノ)**
  コーレ・ノールストーガ(オルガン)†
  ノルウェー放送管弦楽団
  トマス・スナゴー(指揮)*/**
  ペーテル・シルヴァイ(指揮)†

録音 2012年1月23日–25日 ノルウェー放送コンサートホール(大スタジオ)(オスロ)*、2011年1月27日–28日  ノルウェー放送コンサートホール(大スタジオ)(オスロ)**、2012年10月13日 オスロ大聖堂(ノルウェー)†
制作 ジェフ・マイルズ
録音 ノルウェー放送(NRK)

価格 ¥2,350(本体価格)

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『グリーグ 管弦楽作品全集』

audite AU21439 5SACD's hybrid(Multichannel/stereo) classical 


ノルウェーの指揮者アイヴィン・オードラン Eivind Aadland(1956–)とケルンWDR交響楽団のグリーグの管弦楽作品が、オリジナルの SACD hybrid 仕様でセット・リリースされます。《交響的舞曲》、演奏会序曲《秋に》、組曲《ホルベアの時代から》 、《抒情小曲集 第5集》による《抒情組曲》、《古いノルウェーのロマンスと変奏《2つの悲しい旋律》《交響曲 ハ短調》《ピアノ協奏曲 イ短調》、劇付随音楽《ペール・ギュント》と《十字軍兵士シーグル》の組曲、《管弦楽つきの6つの歌》、バリトンと管弦楽のための《山にとらわれし者》……。オードランは、1981年から1989年にかけてベルゲン・フィルハーモニックのコンサートマスターを務めた後、シベリウス・アカデミーのヨルマ・パヌラの下で指揮法を学びました。ノルウェーと北欧各国のオーケストラを指揮、ノルウェー軍音楽隊を指揮した『グレインジャー、シュミット、ホルストのウィンドバンド音楽』(Simax PSC1208)やスタヴァンゲル交響楽団を指揮した『ノルウェー・ラプソディ』(BIS CD1367) などCD録音も行っています。audite レーベルのオーナー、トーンマイスターのルトガー・ベッケンホフ Ludger Böckenhoff の録音。WDR(西部ドイツ放送)との共同制作です。 

『グリーグ 管弦楽作品全集』
エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)
[Disc 1]
 交響的舞曲(Symfoniske danser) Op.64
 《ペール・ギュント(Peer Gynt)》 組曲第1番 Op.46
 《ペール・ギュント(Peer Gynt)》 組曲第2番 Op.55
 リカルド・ノルドロークのための葬送行進曲
 (Sørgemarsj til minne om Rikard Nordraak) EG107
  ケルンWDR交響楽団 アイヴィン・オードラン(指揮)
 [録音 2010年10月4日–8日 ケルン・フィルハーモニー(ケルン)]
 [WDR制作][AU92651]
[Disc 2]
 2つの悲しい旋律(To elegiske melodier) Op.34
  心の傷み(Hjertesår)(傷つけられしもの)
  最後の春(Siste vår)(春)
 組曲《ホルベアの時代から(Fra Holbergs tid)》 Op.40
 2つの旋律(To melodier) Op.53
  ノルウェーの旋律(Norsk) はじめての出会い(Det første møte)
 2つのノルウェーの旋律(To nordiske melodier) Op.63
  民謡の調子で(I folketonestil)
  牛寄せの歌と農夫の踊り(Kulokk og stabbelåten)
  ケルンWDR交響楽団 アイヴィン・オードラン(指揮)
 [録音 2009年8月31日–9月2日
   クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ケルン)]
 [WDR制作][AU92579]
[Disc 3]
 演奏会序曲《秋に(I høst)》 Op.11
 抒情組曲(Lyrische suite) Op.54
  羊飼いの少年(Gjetergut) ガンガル(Gangar)(歩き踊り)
  夜想曲(Notturno) トロルの行進(Trolltog)
 鐘の音(Klokkeklang) Op.54 no.6(ザイドル 編曲)
 古いノルウェーのロマンスと変奏
 (Gammelnorsk romanse med variasjoner) Op.51
 《十字軍兵士シーグル(Sigurd Jorsalfar)》組曲 Op.56
  王の歌(Kongekvadet)(第1幕への前奏曲)
  ボルグヒルの夢(Borghilds drrm)(間奏曲)
  忠誠行進曲(Hyldningsmarsj)
  ケルンWDR交響楽団 アイヴィン・オードラン(指揮)
 [録音:2012年10月1日–2日、4日–6日
   ケルン・フィルハーモニー(ケルン)][WDR制作][AU92670]
[Disc 4]
 交響曲 ハ短調 EG119 ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
  ヘルベルト・シュフ(ピアノ) ケルンWDR交響楽団
  アイヴィン・オードラン(指揮)
 [録音 2013年12月9日–13日(交響曲)、2014年2月24日–26日
   ケルン・フィルハーモニー(ケルン)][WDR制作][AU92670]
[Disc 5]
 劇付随音楽《ペール・ギュント(Peer Gynt)》 Op.23 -
  農家の婚礼の庭で(I Bryllupsgården)
  ドヴレ山の王の娘の踊り(Dans av Dovregubbens datter)
 管弦楽つきの6つの歌(Sechs Lieder mit Orchester) EG177 *
  ソールヴェイの歌(Solveigs sang)(Op.23 no.18)
  ソールヴェイの子守歌(Solveigs vuggesang)(Op.23 no.23)
  モンテ・ピンチオから(Fra Monte Pincio)(Op.39 no.1)
  白鳥(En Svane)(Op.25 no.2)
  春(Våren)(Op.33 no.2)
  ヘンリク・ヴェルゲラン(Henrik Wergeland)(Op.58 no.1)
 2つの抒情の小品
  山の夕べ(Aften på høyfjellet)(Op.68 no.4)
  ゆりかごの歌(子守歌)(Bådnlåt)(Op.68 no.5)
 山にとらわれし者(Den bergtekne) Op.32 **
 ノルウェー舞曲(Norske danser) Op.35(ハンス・ジット 編曲)
  カミッラ・ティリング(ソプラノ)*
  トム・エーリク・リ(バリトン)**
  ケルンWDR交響楽団 アイヴィン・オードラン(指揮)
 [録音 2012年10月1日–6日(抒情の小品、山にとらわれし者)、
   2013年12月9日13日(ノルウェー舞曲)、
   2014年2月25日(ペール・ギュント)、11月3日4日(歌曲)
   ケルン・フィルハーモニー(ケルン)][WDR制作][AU92671]

価格 ¥6,000(本体価格)

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『ベートーヴェン 、シベリウス ヴァイオリン協奏曲』

Ondine ODE1334-2 classical 


 
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61
 (第1楽章カデンツァ:ピアノ協奏曲 ニ長調 Op.6la から転用)
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
  クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
  ベルリン・ドイツ交響楽団 ロビン・ティチアーティ(指揮)

録音 2018年10月30日–31日 Großer Sendesaal, Haus des Rundfunks Berlin(シベリウス)、11月16日–17日 Philharmonie Berlin(ベートーヴェン)

価格 ¥2,350(本体価格)

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『物語(Stories)』

BIS SACD2293 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] contemporary/classical 


スウェーデンのトランペット奏者、ホーカン・ハーデンベリエル(ハーデンベルガー) Håkan Hardenberger(1962–)のために書かれた音楽。ブレット・ディーンとルカ・フランチェスコーニの協奏曲(BIS SA 2067)につづき、ベッツィ・ジョラスとオルガ・ノイヴィルトの協奏的作品のアルバムがリリースされます。

ベッツィ・ジョラス Betsy Jolas(1926–)は、パリ生まれ。1940年からアメリカで一般教育を受けた後、ポール・ベップルに作曲、ヘレン・シュナーベルにピアノ、カール・ワインリックにオルガンを学びました。1946年、ベニントン大学を卒業後、パリ音楽院でミヨー、シモーヌ・プレ=コサード、メシアンの下で作曲の研究を続けました。「ピアノ、トランペットと管弦楽のための協奏的組曲」として書かれた《真実の物語》は、2015年の作品です。「ピアニスト」のミュラロと「トランペッター」のハーデンベリエルのふたりから寄せられた、一緒に演奏したいという願いを叶えたという「真実」、「私たちが聞かないようにしている音」を意識して使ってみせたという「真実」。「モンテカルロの芸術の春」フェスティヴァルの委嘱で作曲されました。

オーストリアの作曲家オルガ・ノイヴィルト Olga Neuwirth(1968–)は、子供ころからトランペットの音に魅せられ、プロのジャズ・トランペッターをめざしたものの、15歳の時、交通事故で顎を負傷したため夢を実現できなかったといいます。「世界を眺める時の見方の多様性」を意味する曲名をもつ《…miramondo multiplo…》は、トランペットと大編成の管弦楽のために書かれた、夢幻的とも言える瞬間をさまざまに示した作品です。「空気」ないし「雰囲気」と「旋律」を意味する “aria”(アリア、エア)のタイトルを共通して与えられた5つの楽章で構成されています。〈天使のアリア(aria dell’angelo)〉〈記憶のアリア(aria della memoria)〉〈冷血のアリア(aria del sangue freddo)〉〈平安のアリア(aria della pace)〉〈喜びのアリア(aria del piacere)〉。2006年ザルツブルク音楽祭、ハーデンベリエルとピエール・ブーレーズ指揮ウィーン・フィルハーモニーの共演で初演されました。

ジョラスとノイヴィルトの間に置かれたサリー・ビーミッシュ Sally Beamish(1956–)のトランペット協奏曲は、彼女のオーケストラ作品集(BIS SA 2156)に入っていたものと同じ録音です。イタロ・カルヴィーノの『見えない都市』、「12歳の息子が家で鳴らしていたジャズ・プレーヤー、クリフォード・ブラウンのトランペットの豊かな音」と「もちろん、ハーデンベリエルの素敵な演奏」をインスピレーションに作曲された「前奏曲:アダージョ - アレグロ」「アンダンテ」「アレグロ - プレスト」の3楽章の音楽です。 

『物語(Stories)』
ベッツィ・ジョラス(1926–)
 真実の物語(Histoires vraies)(2015)
 (ピアノ、トランペットと管弦楽のための協奏的組曲)*
サリー・ビーミッシュ(1956–)
 トランペット協奏曲(2003) **
オルガ・ノイヴィルト(1968–)
 …miramondo multiplo…(2006)(トランペットと管弦楽のための)
  ホーカン・ハーデンベリエル(トランペット)
  ロジェ・ミュラロ(ピアノ)*
  マルメ交響楽団
  ナショナル・ユース・オーケストラ・オブ・スコットランド **
  マーティン・ブラビンズ(指揮)

録音 2017年6月 マルメ・ライヴ・コンサートホール(マルメ、スウェーデン)(ジョラス、ノイヴィルト)、2014年8月 ヘンリー・ウッド・ホール(グラスゴー、スコットランド)(ビーミッシュ)
制作 マリオン・シュヴェーベル(ジョラス、ノイヴィルト)、トゥーレ・ブリンクマン(ビーミッシュ)
録音 ディルク・リューデマン(ジョラス、ノイヴィルト)、インゴー・ペトリ(ビーミッシュ)

価格 ¥2,650(本体価格)

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青ひげ公の城

Chandos CHSA5247 SACD hybrid(Multichannel/stereo) classical 


ベルゲン・フィルハーモニックと首席指揮者エドワード・ガードナーのバルトーク第2作。《管弦楽のための協奏曲》と2つの《ヴァイオリンと管弦楽のためのラプソディ》(CHSA5189)を演奏した前作は、彼がメルボルン交響楽団を指揮した《弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽》と《不思議なマンダリン》(CHSA5130)と同様、「感情の高まりを呼ぶ」と形容され、好評を博したと言われます。新しく録音された作品は、バルトークの唯一のオペラ《青ひげ公の城》です。暗い城の大広間、錠のかかった7つの扉が見える。いつとも知れぬ時。青ひげに連れられユーディトが到着する。このままとどまるか、それとも帰りたいか。ユーディトは、青ひげの元にいることを選ぶ。閉ざされた扉の向こうには何が……。1911年、ベーラ・バラージュの執筆した台本に作曲、改訂を経て1918年に初演された作品です。指揮者ガードナー Edward Gardiner(1974–)は、イングランド、グロスターのキングズ・スクールとイートン・カレッジ、ケンブリッジ大学で学び、王立音楽アカデミーの学生だった時、ミヒャエル・ギーレンに招かれてザルツブルク音楽祭のレペティトゥールを務めました。その後、メトロポリタン歌劇場、ロイヤル・オペラ・ハウス、パリ国立歌劇場、シカゴ・リリック・オペラ、グラインドボーン音楽祭など、各地のオペラハウスで経験を積んできました。バスバリトンのジョン・レリア John Relyea(1972–)は、カナダのトロント生まれ。フィラデルフィアのカーティス音楽院で父のガリー・レリア、ジェローム・ハインズ、エドワード・ザンバラに学び、サンタフェ・オペラ、メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク・フィルハーモニックやスウェーデン放送交響楽団に客演してきました。メゾソプラノのミシェル・デヤング Michelle DeYoung(1968–)は、ミシガン州グランド・ラピッズ生まれ。メトロポリタン歌劇場の若いアーティスト養成プログラムを卒業、バイロイト音楽祭、ベルリン国立歌劇場、シカゴ・リリック・オペラ、ヒューストン・グランドオペラの舞台に立っています。オペラに先立ち、物語の象徴するものを詩人が語る「プロローグ(前口上)」は、ハンガリーの俳優、パール・マーチャイ Pál Mácsai(1961–)が担当しました。2018年11月、この録音と同じ頃に行われたグリーグホールのコンサートは、第1部でハイドンの交響曲第90番ハ長調が演奏され、第2部でこのオペラが演奏会形式で上演されました。

ベーラ・バルトーク(1881–1945)
 歌劇《青ひげ公の城》 Op.11 Sz.48 BB.62
  ジョン・レリア(バスバリトン、青ひげ)
  ミシェル・デヤング(メゾソプラノ、ユーディト)
  パール・マーチャイ(朗読、プロローグ)
  ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団
  エドワード・ガードナー(指揮)

録音 2018年11月16日–17日、19日 グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)

価格 ¥2,800(本体価格)

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『エアリング・ブレンダール・ベンクトソンへの捧げ物 デンマーク放送録音(1966年-2002年)』

Danacord DACOCD844 2CDR's for price of 1 classical


デンマークのチェリスト、エアリング・ブレンダール・ベンクトソン Erling Blöndal Bengtsson(1932–2013)の音楽をレコードや放送の録音でたどる「トリビュート」シリーズ。デンマーク放送(DR)に保存される「ステレオ」録音が、正式許可を得てリリースされます。[Disc 1]には、多くのチェリストがレパートリーとする2曲が収められました。王立デンマーク管弦楽団がスクロヴァチェフスキの指揮で共演したショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番。リヒャルト・シュトラウスの《ドン・キホーテ》は、デンマーク放送交響楽団をミケール・シュンヴァント Michael Schønwandt が指揮、「サンチョ・パンサ」のヴィオラを首席奏者のクラウス・ミューロプ Claus Myrup が弾いています。[Disc 2]には、比較的珍しい作品が収録されています。「意識をなくしたり取り戻したり、昏睡状態にでもあるような」ベリオの《スノヴィデニアへの回帰》は、パウル・サッヒャーがロストロポーヴィチのために委嘱した作品。リゲティの協奏曲は、《アトモスフェール》《アヴァンチュール》《レクイエム》後の1966年、ジークフリート・パルムのために作曲されました。スウェーデンのスヴェン=エーリク・ベック Sven-Erik Bäck がベンクトソンに献呈したチェロ協奏曲は、「レント・カンタービレ - モルト・リトミコ」「グラーヴェ」「ヴィーヴォ - アダージョ」の3楽章の作品。1966年9月29日の初演の録音です。デンマークのニルス・ヴィゴ・ベンソン NIels Viggo Bentzon のチェロ協奏曲第3番もベンクトソンのために作曲されました。多作のベンソンが書いた41曲の協奏的作品を代表する一作。活力と創造性が特徴的な、時として文体的にカール・ニルセンを思わせる3楽章の作品です。

『エアリング・ブレンダール・ベンクトソンへの捧げ物 デンマーク放送録音(1966年-2002年)』 
[Disc 1] 
ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906–1975) 
 チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107(1959) 
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ) 
  王立デンマーク管弦楽団 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮) 
 [録音 2002年3月8日 チボリ公園(コペンハーゲン)(ライヴ録音)] 
 [制作 ヘンリク・スライボー  録音 ローナル・スコウデール] 
リヒャルト・シュトラウス(1864–1949) 
 交響詩《ドン・キホーテ(Don Quixote)》 Op.35(1897) 
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)
  クラウス・ミューロプ(ヴィオラ) 
  デンマーク放送交響楽団 ミケール・シュンヴァント(指揮) 
 [録音 1994年4月14日 デンマーク放送第1スタジオ
  (コペンハーゲン)(ライヴ録音)] 
 [制作 クラウス・ドゥーウ  録音 ヤン・オルロプ] 
[Disc 2] 
ルチアーノ・ベリオ(1925–2003) 
 スノヴィデニアへの回帰(Ritorno degli snovidenia)(1976-77)
 (チェロと30の楽器のための) 
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ) 
  デンマーク放送交響楽団 ジャン・レイサム=ケーニック(指揮) 
 [録音 1983年10月10日 デンマーク放送第1スタジオ
  (コペンハーゲン)(ライヴ録音)] 
 [制作 ニルス・ペータス  録音 クヌーズ・ドラウセン] 
ジェルジュ・リゲティ(1923–2006) 
 チェロ協奏曲(1966) 
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ) 
  オーフス交響楽団 ディエゴ・マソン(指揮) 
 [録音 1988年4月18日 オーフス(デンマーク)(ライヴ録音)] 
 [制作 ヘンリク・スライボー、ペア・エーリク・ヴェング
  録音 トーベン・モヴァング] 
スヴェン=エーリク・ベック(1919–1994) 
 チェロ協奏曲(1966) 
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ) 
  デンマーク放送交響楽団 ミルティアディス・カリディス(指揮) 
 [録音 1966年9月29日 デンマーク放送第1スタジオ
  (コペンハーゲン)(ライヴ録音)] 
ニルス・ヴィゴ・ベンソン(1919–2000) 
 チェロ協奏曲第3番 Op.444(1981–82) 
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ) 
  南ユラン交響楽団 アレクサンドル・ラザレフ(指揮) 
 [録音 1988年4月18日 スポーツ会館(オーベンロー、デンマーク)
  (ライヴ録音)]
 [制作 ヘンリク・スライボー] 

アルバム制作 メレーテ・ブレンダール・ベンクトソン 
デジタル・マスタリング クラウス・ビューリト 

価格 ¥2,450(本体価格)

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。

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『2018年フーズム城音楽祭 稀少ピアノ作品集』

Danacord DACOCD839 contemporary/classical


かつてのデンマーク領、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン(スレースヴィ=ホルステン)の港町フーズムに1987年に創設され、毎年8月に開催される「フーズム城音楽祭」(稀少ピアノ音楽祭(Rarities of Piano Music Festival))の第32回フェスティヴァルのライヴ録音。2018年のこのフェスティヴァルにもさまざまな国から幅広い年齢のピアニストが参加しました。ドイツのファビアン・ミュラー Fabian Müller(1990–)、セヴェリン・フォン・エッカルトシュタイン Severin von Eckardstein(1978–)とジーナ・クローケ Sina Kloke、日本の広瀬悦子、リトアニアのムーザ・ルバツキーテ Mūza Rubackytė(1959–)とリトアニア-ロシアのルーカス・ゲニューシャス Lukas Geniušas(1990–)、イギリスのサイモン・カラハン(キャラハン) Simon Callaghan(1983–)、オーストリアのイングリート・マルソナー Ingrid Marsoner(1970–)、そして、「ハイライト」のひとり、イタリアのアントニオ・ポンパ=バルディ Antonio Pompa-Baldi(1974–)。Centaur レーベルにグリーグのピアノ作品を録音したポンパ=バルディは、ピアニストのロベルト・ピアーナ Roberto Piana(1971–)が彼のために書いた作品をはじめ4曲の演奏が収録されています。

『2018年フーズム城音楽祭 稀少ピアノ作品集』
クロード・ドビュッシー(1862–1918)
 バラード(Ballade)(1903)
  ファビアン・ミュラー(ピアノ)
ガブリエル・デュポン(1878–1914)
 ピアノ曲集《砂丘の家(La maison dans les dunes)》(1910)
  第1曲 晴れた朝の砂丘で(Dans les dunes par un clair matin)
  第10曲 うねり(Houles)
  セヴェリン・フォン・エッカルトシュタイン(ピアノ)
ルイ・ヴィエルヌ(1870–1937)
 12の前奏曲(12 préludes) Op.36(1914–15)
  第7曲 苦悩の日の喚起(Evocation d'un jour d'angoisse)
  第12曲 孤独…(Seul…)
  ムーザ・ルバツキーテ(ピアノ)
パンチョ・ヴラディゲロフ(1899–1978)
 12の印象(12 Impressions) Op.9(1920) 第8曲 情熱(Passion)
シャルル・ヴァランタン・アルカン(1813–1888)
 コオロギ(Le grillon) Op.60bis(1859)(夜想曲第4番)
  広瀬悦子(ピアノ)
レイナルド・アーン(1875–1947)
 思い惑うナイチンゲール(Le rossignol éperdu)(1912)
  第31曲 カイークに乗り(En caïque)
  第51曲 夕暮れ時のいとまごい(Adieux au soir tombant)
ヴァレーリー・アルズマノフ(1944–)
 ピアノのための27の小品 Op.74(1985)
  より良き未来に寄す(To a Brighter Future)
  忘れられ打ち捨てられ(Forgotton and Abandoned)
  マーラーに献呈(Dedication to Mahler)
  試験の前に(Before the Exam)
レオニード・デシャトニコフ(1955–)
 《ブコヴィナの歌(Songs from the Bukovina)》(2017)から
  ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)
ジャン・ルイ・ニコデ(1853–1919)
 愛の人生(Ein Liebesleben) Op.22(1880)
  第6曲 悔恨(Reue) 第8曲 記憶(Erinnerung)
  サイモン・カラハン(ピアノ)
ロベルト・フックス(1847–1927)
 ソナタ第1番 変ト長調 Op.19(1877)
  - 第4楽章 アレグロ・モルト-クワジ・プレスト
  イングリート・マルソナー(ピアノ)
アントン・アレンスキー(1861–1906)
 24の性格的小品(24 morceaux caractéristiques) Op.36(1894)
  第12曲 間奏曲(Intermezzo)
  ジーナ・クローケ(ピアノ)
セルゲイ・ラフマニノフ(1873–1943)
アントニオ・ポンパ=バルディ(1974–)
 ヴォカリーズ(Vocalize) Op.34 no.14(1912 rev.1915)
ロベルト・ピアーナ(1971–)
 S・メルカダンテの『バラ』による即興
 (Improvvisazione sopra La Rosa di S. Mercadante)(2017)
ガブリエル・グロヴレーズ(1879–1944)
 7つのピアノ曲《ファンシー(Fancies)》(1915)
  第1曲 セレナード(Sérénade)
アストル・ピアソラ(1921–1992)/ロベルト・ピアーナ(1971–)/
アントニオ・ポンパ=バルディ(1974–)
 リベルタンゴ(Libertango)(1974)
  アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)
  
録音 2018年8月 フーズム城(フーズム、ドイツ)
 
価格 ¥2,450(本体価格)

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