2019年9月 

『クッレルヴォ』

Ondine ODE1338-5 SACD hybrid(Multichannel/stereo) classical 


《クッレルヴォ》は、シベリウスが26歳だった1892年に発表した作品です。フィンランド民族叙事詩『カレヴァラ』(第31章–第36章)の「兄と妹」の悲劇に題材をとり、伝統の吟唱法を暗示するスタイルも導入、「真にフィンランド的」な音楽に作曲しました。1892年4月28日、シベリウスがヘルシンキ管弦楽協会(現 ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団)のオーケストラと合唱を指揮して初演。初演に接した作曲家オスカル・メリカントの「それまで耳にしたことはなかったにしろ、これこそ、われらフィンランド人の旋律だとわかった」という言葉にも示されるように、ロシア支配下にあったフィンランドの人々を熱狂させました。シベリウスは、その後、この作品を撤回。「若書きの音楽」に改訂の手を入れる意図があったとも推測されています。シベリウスの死後、娘婿のユッシ・ヤラスが再演。パーヴォ・ベリルンドとボーンマス交響楽団による最初のセッション録音がリリースされ、シベリウスの初期を代表する作品のひとつとみなされるようになりました。かなりの数の録音があり、Ondine レーベルからもセーゲルスタムとヘルシンキ・フィルハーモニックによる2007年の録音(ODE1122-5)がリリースされています。ハンヌ・リントゥ Hannu Lintu のシベリウスは、《タピオラ》と《ある伝説》(ODE1289-5)や《レンミンカイネン》と《ポホヨラの娘》(ODE1262-5)にみられるように、シベリウスの音楽にある「色彩」を表現の重要な要素として使うことに特色があるように思います。ヨルマ・パヌラとトゥルク・フィルハーモニックの録音(Naxos 8.553756)(1997年)でクッレルヴォの妹を歌ったヨハンナ・ルサネン Johanna Rusanen(1971–)と、ラウタヴァーラの《アレクシス・キヴィ》(ODV4009)でキヴィの青年時代を歌ったヴィッレ・ルサネン Ville Rusanen(1977–)がセッションに参加しています。 

ジャン・シベリウス(1865–1957)
 クッレルヴォ(Kullervo) Op.7(1892)
 (メゾソプラノ、バリトン、男声合唱と管弦楽のための交響詩)
  ヨハンナ・ルサネン(ソプラノ)
  ヴィッレ・ルサネン(バリトン)
  エストニア国立男声合唱団 ポリテク合唱団
  フィンランド放送交響楽団 ハンヌ・リントゥ(指揮) 

録音 2018年8月14日–16日 ヘルシンキ・ミュージックセンター(フィンランド) 
 
価格 ¥2,350(本体価格) 

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『ヘイノ・エッレル 交響詩集』

Ondine ODE1335-2 classical 


エストニアの作曲家エッレル Heino Eller の管弦楽作品。ヴァイオリン協奏曲と交響曲第2番(ODE1321-2)につづき交響詩を収めた第2集がリリースされます。エッレルは、ナショナル・ロマンティシズムの様式を基本に表現主義、印象主義、モダニズムの影響による色使いを作品によってアレンジ、エストニアの民謡を巧みに織りこんだ語法も大きな特徴として挙げられています。バルト海の向こうにフィンランドを臨むエストニアの自然をインスピレーションに1917年に作曲された《たそがれ》と、1918年のピアノ曲をオーケストラ作品に改訂した1920年の《夜明け》--「湖の上の空が白み、葦笛が朝を告げる。日の光に目覚めた鳥は朝の歌を歌い、野に森に、新たな一日が訪れる」。北国に暮らす人々の生活をしのばせる舞曲や行進曲のリズムを織りこみ組曲とした《白夜》。第1集と同じエストニア国立交響楽団とオラリ・エルツ Olari Elts(1971–)によるセッション録音です。

『ヘイノ・エッレル 交響詩集』
ヘイノ・エッレル(1887–1970)
 交響組曲《白夜(Valge öö)》(1939)
  白夜(Valge öö) 舞曲のリズムで(Tantsurütmis)
  回想(Meenutused) キャプファイア(Lõkketuli) 
  漁師の歌(Kaluri laul) 行進曲のリズムで(Marsirütmis)
  白夜(Valge öö)
 交響詩《たそがれ(Videvik)》(1917)
 交響詩《夜明け(Koit)》(1918 rev.1920)
  エストニア国立交響楽団 オラリ・エルツ(指揮)

録音 2018年4月(白夜)、2019年3月25日–28日 エストニア・コンサートホール(タリン、エストニア)
 
価格 ¥2,350(本体価格) 

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『オスロ・フィルハーモニック+ペトレンコ』

LAWO Classics LWC1184 classical 


オスロ・フィルハーモニックとヴァシーリー・ペトレンコのリヒャルト・シュトラウスのシリーズ。《ツァラトゥストラはこう語った》と《英雄の生涯》を収めた第2作がリリースされます。《ドン・キホーテ》のチェロとヴィオラのソロを担当するルイーザ・タック Louise Tuck とカスリーン・ブロック Cathrine Bullock は、それぞれのサクションの首席奏者。タックは、コロ・ガリアーノの1745年製のチェロを弾いています。《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》のヴァイオリン・ソロは、第1コンサートマスターのひとり、エリセ・ボートネス Elise Båtnes。前作と異なるチームによる制作と録音です。 

『オスロ・フィルハーモニック+ペトレンコ』
リヒャルト・シュトラウス(1864–1949)
 交響詩《ドン・キホーテ(Don Quixote)》 Op.35
 交響詩《ドン・ファン(Don Juan)》 Op.20
 交響詩《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
 (Till Eulenspiegels lustige Streiche)》 Op.28
  オスロ・フィルハーモニック管弦楽団
  ヴァシーリー・ペトレンコ(指揮)
  ルイーザ・タック(チェロ) 
  カスリーン・ブロック(ヴィオラ)
  エリセ・ボートネス(ヴァイオリン) 

録音 2017年10月17日–21日、11月29日 オスロ・コンサートホール(オスロ)
制作 アンドルー・ウォルトン
録音 トマス・ヴォルデン、ヴェーガル・ランドース

価格 ¥2,350(本体価格) 

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『シアトル交響楽団+ダウスゴー』

Seattle Symphony Media SSM1023 classical


シアトル交響楽団の自主レーベルの新しいアルバム。2018年/19年のシーズンから音楽監督を務めるデンマークのダウスゴー Thomas Dausgaard(1963–)の指揮による2曲がライヴ録音で収録されました。〈前奏曲〉が演奏される「最後の審判の日」のオペラ《反キリスト(Antikrist)》は、デンマーク後期ロマンティシズムの作曲家ランゴー Rued Langgaard の最も重要な作品とみなされています。ダウスゴーは、2002年の8月と9月にコペンハーゲンの「騎士の館」で行われた公演を指揮、ライヴ録音(Dacapo 6.220523–24)と録画(2.110402 DVD/2.110409BD Blu-ray)がリリースされ、このオペラの真価を示した演奏として高く評価されています。前奏曲は「原典版」による初めての録音です。『Der Antichrist: Eine Alpensinfonie(反キリスト:アルプス交響曲)』のワークタイトルでスケッチされたリヒャルト・シュトラウスの《アルプス交響曲》との組み合わせです

『シアトル交響楽団+ダウスゴー』
ルーズ・ランゴー(1893–1952)
 歌劇《反キリスト(Antikrist)》 BVN170 - 前奏曲(原典版)
リヒャルト・シュトラウス(1864–1949)
 アルプス交響曲(Eine Alpensinfonie) Op.64
  シアトル交響楽団 トマス・ダウスゴー(指揮)

録音 2019年4月4日、6日、7日(ランゴー)、2017年6月15日、17日(シュトラウス) ベナロヤホール(シアトル、ワシントン州)(ライヴ録音) 
 
価格 ¥2,250(本体価格) 

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『ブロッケス受難曲』

cpo 555 286-2 2SACD's hybrid(Multichannel/stereo) ealry music/classical 


コンチェルト・コペンハーゲン Concerto Copenhagen(CoCo)は、1991年に最初のコンサートを行い、以来、スカンディナヴィアを代表するアーリーミュージック・アンサンブルといわれる存在に成長してきました。1999年からチェンバロ奏者のラース・ウルリク・モーテンセン Lars Ulrik Mortensen が首席芸術監督を務め、海外ツアーも行い人気を集めました。《ブランデンブルク協奏曲》(555 158-2)や《ミサ曲 ロ短調》(777 851-2)をはじめとするJ・S・バッハの作品などのアルバムも各国のメディアから高い評価を獲得しています。《合奏協奏曲 Op.3》(777 488-2)につづくヘンデル。《ブロッケス受難曲》は、18世紀初頭の文学ベストセラーとされる、ハンブルクの文筆家バルトルト・ハインリヒ・ブロッケス Barthold Heirich Brockes(1680–1747)の詩に作曲されたヘンデルの手がけた唯一の「キリストの受難の音楽」です。イギリスに移った後の1716年に作曲され、ドイツ語のテクストを使いながら、イタリア音楽のスタイルに沿った、バロック・オペラを思わせる音楽言語で書かれています。ハレ版による演奏。

ジョージ・フレデリック・ヘンデル(1685–1759)
 ブロッケス受難曲(Passion nach Brockes) HWV.48
  マリア・ケオへイン(ソプラノ)
  ジョアン・ラン(ソプラノ)
  ハンナ・ツムザンデ(ソプラノ)
  ダニエル・カールソン(カウンターテナー)
  ダニエル・エルヘルスマ(カウンターテナー)
  エド・ライオン(テノール)
  グウィリム・ボウエン(テノース)
  ピーター・ハーヴィ(バス)
  ヤコブ・ブロク・イェスパセン(バス)
  コンチェルト・コペンハーゲン(CoCo)
  ラース・ウルリク・モーテンセン(音楽監督、チェンバロ) 

録音 2019年1月14日–19日 ガーニソン教会(コペンハーゲン)
 
価格 ¥5,000(本体価格) 

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『人間の声(Vox Humana)』

cpo 999 286-2 classical 


ペッテション Allan Pettersson の《人間の声(Vox Humana)》は、1974年、チリの詩人パブロ・ネルーダ Pablo Neruda(1904–1973)の詩がテクストに使われた交響曲第12番《広場に死す者たち(De döda på torget)》の完成直後、ネルーダを含むラテンアメリカと南米インディオの詩をテクストに作曲に着手された、虐げられた人々の苦しみと怒りを直截的な音楽に表現した三部のカンタータです。スウェーデンの歌手、合唱団、精緻なアンサンブルで知られる室内管弦楽団「ムシカ・ヴィテ」を、マルメ大学の芸術監督と指揮者のダニエル・ハンソンが指揮。スティーグ・ヴェステルベリとスウェーデン放送交響楽団・合唱団のディスク(BIS CD55)以来の録音です。カンタータにつづき、スタファン・ストルム Staffan Storm(1964–)の編曲したペッテションの初期の歌曲が収録されています。

『人間の声(Vox Humana)』
アッラン・ペッテション(1911–1980)
 カンタータ《人間の声(Vox Humana)》(1974–76)
 (4人の独唱者、混声合唱、弦楽オーケストラのための)
アッラン・ペッテション(1911–1980)
(スタファン・ストルム(1964–)編曲)
 6つの歌曲(声、弦楽オーケストラとハープのための)*
  クリスティーナ・ヘルグレーン(ソプラノ)
  アンナ・グレヴェリウス(アルト)
  コニー・ティマンデル(テノール)
  ヤコブ・ホーグストレム(バリトン)*
  アンサンブル SYD
  ムシカ・ヴィテ
  ダニエル・ハンソン(指揮)

録音 2016年5月26日–27日 パラディウム・マルメ(マルメ、スウェーデン) 

価格 ¥2,600(本体価格) 

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『4 Wheel Drive Live』

ACT Music ACT9895-2 jazz 


ACT Music を代表するミュージシャンたち、スウェーデンのニルス・ランドグレーン(ラングレン) Nils Landgren とラーシュ・ダニエルソン Lars Danielsson、ドイツのミヒャエル・ヴォルニ Michael Wollny とヴォルフガング・ハフナー Wolfgang Haffner のカルテットは、2019年3月、スタジオ・セッションによるアルバム『4 Wheel Drive』(四輪駆動)(ACT9875-2)をリリース。メンバーのオリジナル曲にフィル・コリンズ、スティング、ポール・マッカートニー、ビリー・ジョエルたちの曲を加えたアルバムは、ドイツのジャズチャートで4ヶ月連続でトップになり、話題を呼びました。その約1ヶ月後、彼らがシュトゥットガルトの「Teaterhaus Jazztage Stuttgart」で行ったコンサートのライヴ録音によるアルバムがリリースされます。8つのトラックのうち7曲はスタジオ録音と同じナンバーを演奏。高揚感、疾走感といった「ライヴ」の雰囲気を堪能させるアルバムに作られました。

『4 Wheel Drive Live』
 4WD(Lars Danielsson) Lobito(Wolfgang Haffner)
 That's All(Phil Collins/Michael Rutherford/Anthony Banks)
 Shadows in the Rain(Sting) Polygon(Michael Wollny)
 Le chat sur toit(Nils Landgren)
 If You Love Somebody Set Them Free(Sting)
 Silent Way(Wolfgang Haffner)
  ニルス・ランドグレーン(トロンボーン、ヴォーカル)
  ミヒャエル・ヴォルニ(ピアノ)
  ラーシュ・ダニエルソン(ベース、チェロ)
  ヴォルフガング・ハフナー(ドラム) 

録音 2019年4月19日 Teaterhaus Jazztage Stuttgart(シュトゥットガルト、ドイツ)
制作 ニルス・ランドグレーン、ミヒャエル・ヴォルニ、ラーシュ・ダニエルソン、ヴォルフガング・ハフナー
録音 アドリアン・フォン・リプカ

価格 ¥2,350(本体価格) 

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『音の墓所(Tomba sonora)』

2L 2L155SABD Pure Audio Blu-ray + SACD hybrid(5.0 surround/stereo) contemporary 


オスロのスレムダールにあるエマヌエル・ヴィーゲラン美術館は、彫刻家グスタフの弟、エマヌエル Emanuel Vigeland(1876–1948)が彫刻と絵画の作品を展示するため1926年に建設されました。この施設には「Tomba Emmanuelle(エマルエル墓所)」と名付けられたマウソレウムがあり、オスロ観光の穴場のひとつとされています。この墓室は、低く狭い入り口の上に彼の遺灰を納めた壺が置かれ、『Vita(人生)』と題したフレスコ画の描かれた800平方メーターの壁が巨大な空間を形成しています。『Tomba sonora(音の墓所)』は、このマウソレウムのための音楽プロジェクトとして企画されました。プロジェクトの音楽は、多彩な活動をする作曲家クリスティン・ボルスタ Kristin Bolstad が、この部屋の残響時間を念頭に置き、固有の周波数特性とそれから派生する倍音を音楽要素としながら作詞、作曲した作品です。2人のヴォーカリストのための《Echoes & Shadows(エコー&影)》、3人の《Stilla(静寂)》と《Mellom Skyene(雲と雲の間に)》、5人で歌う《TRY》と4人のチェリストが加わる《Tomba sonora(音の墓所)》。ボルスタもメンバーのヴォーカルアンサンブル「ステンメクラング(Stemmeklang)」(声の響き)の歌手の配置は、マウソレウムの空間を「創作」に活かすため、それぞれの曲の音楽の流れと動きの全体の姿を考えながら決められていきました。2L のモッテン・リンドベルグ Morten Lindberg が、プロジェクトを楽しみながら制作と録音にあたっています。



[プロフィール] 
クリスティン・ボルスタ Kristin Bolstad(1981–)は、ノルウェーのヴォス生まれ。民俗音楽とクラシカル・ミュージックをベースに、ジャズ、ポップ、ロック、ソウル、ファンクも経験し、オスロに住み、作曲家、ヴォーカリスト、即興音楽家として活動。2010年から2017年まで「新音楽作曲家グループ(Ny Musikkis Komponistgruppe)」に所属、特定の場所や空間で演奏する音楽を主に手がけ、内外の演奏家やアンサンブルとのコラボレーションによる作品を発表しています。

『音の墓所(Tomba sonora)』
クリスティン・ボルスタ Kristin Bolstad(1981–)
 Echoes & Shadows(エコー&影)(2011)
 Stilla(静寂)(2011)
 TRY(2017)
 Mellom Skyene(雲と雲の間に)(2011)
 Tomba sonora(音の墓所)(2009)
  ステンメクラング
   クリスティン・ボルスタ(ヴォーカル)
   ユリー・クライヴェ(ヴォーカル)
   リンネア・スンフェール・ハウグ(ヴォーカル)
   カロリーネ・ダール・グッルベルグ(ヴォーカル)
   ガブリエーレ・ソーレンセン(ヴォーカル)
  エルレン・ハッベスタ(チェロ)
  ダグ・オイスタイン・ベルゲル(チェロ)
  ヴィルデ・アルメ(チェロ)
  カトリーネ・ペーデシェン(チェロ) 

録音 2018年8月 エマヌエル・ヴィーゲラン美術館マウソレウム(オスロ)
制作・バランスエンジニアリング モッテン・リンドベルグ
編集 クリスティン・ボルスタ、モッテン・リンドベルグ 

[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.0 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 7.0.4. Dolby Atmos(48kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz),  7.0.4. Auro-3D(96kHz), mShuttle: MQA + FLAC + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.0 surround DSD/2.0 stereo DSD)/CD 2.0 stereo(16bit/44.1kHz)/MQA-CD] 
 
価格 ¥3,900(本体価格) 

Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu–ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu–ray プレーヤーもしくは Blu–ray 対応のPCをお使いください。SACD ディスクの CD 層は MQA-CD 仕様になっており、MQA デコーダーを搭載した機器を使用すればハイレゾ・スペックの音を聴くことができます。

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『おとぎ話(Skazki)』

2L 2L156SACD SACD hybrid(5.1 surround/stereo) classical 


「1970年代のある日、耳慣れないピアノ音楽がラジオから聞こえてきた。独特な、何かを呼び起こすような、時として催眠術にでもかけるような音楽。同時に、そこには豊富な対位法とはっきりした構造があった。手短に言うと、心と頭の両方のための音楽だ。ニコライ・メトネルの〈回想ソナタ〉、ピアニストは他ならぬエミール・ギレリスだった。この作品を弾ければ!……」(グンナル・サーマ)。ノルウェーのピアニスト、グンナル・サーマ Gunnar Sama(1949–)は、2000年、最初のメトネル作品集(Lindberg Lyd PIANO-002)をリリース。当時、世界初録音の作品を2曲含む5つの作品を弾いていました。メトネルの第2作は、2018年、前作と同じオスロのソフィエンベルグ教会でのセッション録音です。「ノームの嘆き」の副題をもつ〈楽興の時〉など、帝政ロシアの時代の《4つの小品》。シューマンの《ノヴェレッテ》を思わせる曲名がつけられた《3つの話》。「おとぎ話」の曲名で書かれ個人的経験や人の内面の対立を語ると言われる作品からは、1916年と1924年の2つの曲集。「ソ連」となった祖国を離れた後、1926年から1928年にかけて、プロテスタントの労働倫理の表現とみなされる曲名で作曲した《3つの労働の賛歌》。アルバムの最後に歌曲集《プーシキンの6つの詩》の一曲をピアノ・ソロ曲に編曲した初録音の作品が演奏されます。グンナル・サーマは、オスロのリヴ・グラーセルとローベット・リフリング、王立ノザーン音楽大学のリシャルト・バクスト、イジー・フリンカに学び、1975年にオスロでデビューしました。ノルウェー国立音楽大学で伴奏ピアニストを務め、ソリストとしても活動。一般的なレパートリーに加え、メトネルの他、アルカン、ブゾーニ、シチェドリンといった比較的珍しい作曲家の作品を広く手がけています。このアルバムの録音には、メトネルの気に入りの楽器といわれ彼がロンドンのアパートメントに置いていた Bechstein の新しいモデル D282 のピアノが使われました。

『おとぎ話(Skazki)』
ニコライ・メトネル(1880–1951) ピアノ作品集
 4つの小品(Quatre Morceaux)Op.4(1897–1902)
  練習曲(Etude) カプリース(Caprice)
  楽興の時(Moment musical) 前奏曲(Prelude)
 3つの話(Drei Novellen) Op.17(1908–09)
  アンダンテ(ダフニスとクロエ)(Daphnis und Chloe)
  テンポ・ジュスト アレグロ、モルト・ソステヌート
 4つのおとぎ話(4 Skazki) Op.35(1916)
  アンダンテ・マエストーゾ
  カプリッチョーゾ、コン・グラツィア
  カンタービレ、ナランテ
  アレグロ・アパッショーナート・エ・テンペストーゾ
 3つのおとぎ話(4 Skazki) Op.42(1924)
  ロシアのおとぎ話(アレグロ・ソステヌート)
  コン・モート・ディジンヴォルト・エ・グラツィオーゾ(フリギア旋法)
  モデラート、ナランテ  
 3つの労働の賛歌(Drei Hymnen an die Arbeit) Op.49(1926–28)
  労働の前の賛歌(Vor der Arbeit)
  賛歌「鉄敷に向かって(Am Amboss)」
  労働の後の賛歌(Nach der Arbeit)
 バラはもうしおれ(When rosed fade) Op.36 no.3
  グンナル・サーマ(ピアノ) [Piano: Bechstein Concert D282] 

録音 2018年10月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング モッテン・リンドベルグ 

[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[SACD: 5.1 multichannel DSD/2.0 stereo DSD/RedBook PCM: MQA CD]

価格 ¥2,450(本体価格) 

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『バルトーク 管弦楽作品集 第1集』

Onyx ONYX4210 classical 


BBCスコットランド交響楽団と首席指揮者ダウスゴー Thomas Dausgaard による新しいシリーズ。「バルトークの多様なスタイルを示すため、2曲以上の対照的な作品を1枚のディスクに収める」というコンセプトで制作されます。1905年の若々しい活力あふれる《組曲第1番》と、アメリカに渡ったバルトークが完成させた最後の管弦楽作品、1943年の《管弦楽のための協奏曲》。《組曲第1番》は、カットのない「初稿」による初録音。バルトークが《組曲第1番》(初稿)の「5楽章」の構成に立ちかえって作曲した《管弦楽のための協奏曲》は、作曲者による最終変更を組みこんで演奏されました。 

『バルトーク 管弦楽作品集 第1集』
ベーラ・バルトーク(1881–1945)
 組曲第1番 Op.3 Sz.31 BB.39(1905)(初稿版)
 管弦楽のための協奏曲 Sz.116 BB.123(1943)
  BBCスコットランド交響楽団 トマス・ダウスゴー(指揮)
 
価格 ¥2,350(本体価格) 

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Choice

『ハーゲン四重奏団 ブラームス』

Myrios Classics MYR021 classical 


ハーゲン四重奏団の Myrios レーベルのブラームス。《クラリネット五重奏曲》(MYR007)につづき《弦楽四重奏曲第3番》と《ピアノ五重奏曲》がリリースされます。変ロ長調の弦楽四重奏団は、1875年の夏に作曲された、「ヴィヴァーチェ」の楽章に始まり、主題との8つの変奏曲の第4楽章で終わる、伸びやか、朗らかな作品です。交響曲第1番の1週間前、1876年10月30日にベルリンで初演。ブラームスがこの曲について、交響曲の深刻な表情に面と向かうことを避けた「役に立たないちょっとした作品」と語ったといわれます。モーツァルトの《春》と《狩》の四重奏曲(MYR017)と同じ2014年12月のゼンデザールで行われたセッションでの録音です。《ピアノ五重奏曲》は、ブラームスが1864年夏に完成させた作品です。同じ編成によるシューマンの変ホ長調の作品とも比べられ、「天才的発想」のメロディで彩るシューマンの魅力に対して、「動機ともみなされる簡素な旋律」を大きな全体に構築してゆくブラームスの手腕と、それぞれの特色が語られます。ハーゲン四重奏団の演奏する《ピアノ五重奏曲》は、これまでに2つの録音がリリースされていました。「ロッケンハウス室内楽フェスティヴァル」でオレク・マイセンベルクと共演したライヴの録音(Philips)(第2ヴァイオリンは、アンネッテ・ビク)とパウル・グルダとのセッション録音(DG)。どちらの録音にも新たな地平線を求めつづける彼らの「その時」が示されています。キリル・ゲルシュタインの共演する演奏は、2014年8月、ケルンのドイツ放送室内楽ホールでセッション録音されました。 

ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
 弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 Op.67
 ピアノ五重奏曲 へ短調 Op.34
  ハーゲン四重奏団
   ルーカス・ハーゲン(第1ヴァイオリン)
   ライナー・シュミット(第2ヴァイオリン)
   ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)
   クレメンス・ハーゲン(チェロ)
  キリル・ゲルシュタイン(ピアノ) 

録音 2014年8月 ドイツ放送室内楽ホール(ケルン)(五重奏曲)、2014年12月 ゼンデザール(ブレーメン、ドイツ)
 
価格 ¥2,350(本体価格) 

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『ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集』

BIS SACD2274 2SACD's hybrid(5.0 surround/stereo) classical 


オランダのピアニスト、ロナルド・ブラウティハム Ronald Brautigam(1954–)は、フォルテピアノによる演奏の名手として知られ、BIS レーベルの多くの録音で親しまれています。2020年のベートーヴェンのアニヴァーサリ・イヤーに合わせてセット化された2003年から2015年の録音の『ピアノソナタ』(BIS SA2000)と『変奏曲、バガテル、小品』(BIS SA2403)に続き、ピアノ協奏曲の全曲録音がリリースされます。ブラウティハムがモーツァルトやメンデルスゾーンの協奏曲の録音を通じて信頼関係を築いてきたというアメリカの指揮者マイケル・アレグザンダー・ウィレンズ Michael Alexandeer Willens とウィレンズが音楽監督を務めるケルン・アカデミー Kölner Akademie の共演。2017年と2018年、ケルンのドイツ放送室内楽ホールでセッションが行われ、「彼の製作したレプリカ楽器を弾くと、演奏と解釈の面でも新しいインスピレーションを得ることができる」とブラウティハムが語るマクナルティによるアントン・ヴァルターとコンラート・グラーフのレプリカ楽器が、作曲の時期によって使い分けられています。ヘンレ出版の原典版よる演奏です

『ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集』
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
[Disc 1]
 ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15
 ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19 
 ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58 
[Disc 2]
 ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37 
 ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73《皇帝(Emperer)》
  ロナルド・ブラウティハム (フォルテピアノ)
  ケルン・アカデミー
  マイケル・アレグザンダー・ウィレンズ(指揮)

[楽器 ポール・マクナルティ製作(2012年)のアントン・ヴァルター(1805年頃)のレプリカ(第1番・第2番・第3番)、ポール・マクナルティ製作(2007年)のコンラート・グラーフ(1819年頃)のレプリカ(第4番・第5番)]

録音 2017年7月(第1番・第3番)、2018年7月(第2番・第4番・第5番) ドイツ放送室内楽ホール(ケルン)
制作 インゴ・ペトリ
録音 クリスティアン・シュタルケ
調律 ポール・マクナルティ 

価格 ¥5,000(本体価格) 

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『ブラームス 交響曲全集 第1集』

Chandos CHSA5236 SACD hybrid(Multichannel/stereo) classical 



ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
 交響曲第1番 ハ短調 Op.68 交響曲第3番 へ長調 Op.90
  ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団
  エドワード・ガードナー(指揮)

録音 2018年10月2日–5日 グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)
 
価格 ¥2,450(本体価格)(特別価格)

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『エセル・スマイス ミサ曲』

Chandos CHSA5240 SACD hybrid(Multichannel/stereo) classical 


BBC交響楽団と首席指揮者サカリ・オラモのシベリウスの《レンミンカイネン》(CHAN20136)に続く録音。イギリスの作曲家で女性参政権運動家のエセル・スマイス Dame Ethel Mary Smyth(1858–1944)の作品が取り上げられました。《ミサ曲 ニ調》は、トマス・ア・ケンピスの『The Imitation  of Christ(キリストに倣いて)』から刺激を受け、1891年夏、ナポレオン三世の妃だったウジェニー・ド・モンティジョの客としてモナコに近いカップ・マルタンに滞在中にほぼ全曲が書かれたという作品です。スマイスは、英国国教会の中でもカトリックの伝統を重んじる高教会派に属し、このミサ曲もカトリックのミサ典礼文に作曲しています。〈キリエ〉〈クレド〉〈サンクトゥス〉〈ベネディクトゥス〉〈アニュス・デイ〉〈グローリア〉と、通常文とやや異なる順序のとられた、ニ短調とニ長調を主調とするコンサート用の音楽です。コーンウォールの村に伝わる話を基にした歌劇《難船略奪者》の〈序曲〉が合わせて収録されました。
 
エセル・スマイス(1858–1944)
 歌劇《難船略奪者(The Wreckers)》- 序曲
 ミサ曲 ニ調(Mass in D)(独唱、合唱と管弦楽のための)
  スザンナ・ハレル(ソプラノ)
  カトリオーナ・モリソン(メゾソプラノ)
  ベン・ジョンソン(テノール)
  ダンカン・ロック(バリトン)
  BBC交響楽団・合唱団 サカリ・オラモ(指揮)

録音 2019年1月26日–27日 ワトフォード・コロシアム(ワトフォード、イングランド) 

価格 ¥2,800(本体価格) 

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