2020年6月 

『Exclusive(独占)』

Footprint Records FRCD105 contemporary/classical


「スヴァンホルム・シンガーズ Svanholm Singers」は、テノール歌手セト・スヴァンホルムの子、エヴァ・ブーリーン Eva Bohlin により、1998年、大学都市ルンドに創設されました。2001年からはソフィア・セーデルベリ(セーデルベリ・エーベルハード) Sofia Söderberg(1972–)が指揮者を務め、国内のコンサートと日本を含む海外ツアーを重ね、ウプサラのオルフェイ・ドレンガル(OD)とともにスウェーデンと世界を代表する男声合唱団として知られるようになりました。 

2018年、シンガーズの20周年に際して録音されたアルバム第7作『Exclusive』。ルンド市にある水浴場が改装され、再開イベントのためにセーデルベリが作曲した《水浴場のイントロ》。彼女の編曲で歌われるスウェーデン2つの伝承曲、《アメージング・グレース》と《赤とんぼ》。デンマークのペーター・ブルーン Peter Bruun が、コペンハーゲンで開催された「合唱音楽世界シンポジウム」のため委嘱を受け、ジェラード・マンリー・ホプキンズ Gerard Manley Hopkins の『Peace(平和)』とウィルフレッド・オーウェン Wilfred Owen の『The Next War(次の戦争)』をテクストにして作曲した《平和》。スウェーデンのクリスチャン・エングクヴィスト Christian Engquist が個人的体験を詩に書き作曲した、シンガーズ主宰の作曲コンペティションのための《ここは今とても穏やかだ》。エレノア・ルーズベルトの「世界人権宣言」のスピーチをテクストにした、シンガーズのテノール、エミール・フレードベリ Emil Fredberg の《家に近いところ》。シンガーズのヘンリク・ダールグレーン Henrik Dahlgren が、「世界人権宣言」から70年の記念コンサートのために団から委嘱され、マヤ・アンジェロウ Maya Angelou の詩に作曲した《息子から母へ》。ノルウェーのニューステット Knut Nystedt が、スヴァンホルム・シンガーズと創設者エヴァ・ブーリーンに献呈した《サルヴェ・レジナ》。スカンディナヴィアの主にクリスマスのシーズンに歌われる B. S. インゲマンの詩による歌にいくつかの詩を付け加え、大きく展開させた《この世はうるわし》。ユニークな個性とカリスマ性のあるスタイルで知られるシンガーズの「独占」する曲を「スナップショット」のように並べた構成のプログラムです。

『Exclusive(独占)』 
ソフィア・セーデルベリ(1972–) 
 水浴場のイントロ(Badhusintro) 
伝承曲(ソフィア・セーデルベリ(1972–)編曲) 
 リム・リム・リーマ(Limu, Limu, Lima) 
 ホルガローテン(Hårgalåten) 
ジョン・ニュートン(1725–1807)/山田耕筰(1886–1965)
(ソフィア・セーデルベリ(1972–)編曲) 
 アメージング・グレース(Amazing Grace)/赤とんぼ(Akatonbo) 
ソフィア・セーデルベリ(1972–) 
 セレナード(Serenad)
 (ヤーコブ・アクセル・ユーセフソン(1818–1880)の歌による) 
ペーター・ブルーン(1968–)  
 平和(Peace)
 (ジェラード・マンリー・ホプキンズ(1844–1889)/
  ウィルフレッド・オーウェン(1893–1918)の詩) 
クリスチャン・エングクヴィスト(1979–) 
 It Is So Peaceful Here Now(ここは今とても穏やかだ) 
ヘンリク・ダールグレーン(1991–) 
 Son to Mother(息子から母へ)
 (マヤ・アンジェロウ(1928–2014)の詩) 
エミール・フレードベリ(1993–) 
 Close to Home(家に近いところ)
 (エレノア・ルーズベルト(1884–1962)のスピーチから) 
ソフィア・セーデルベリ(1972–) 
 キリエ(Kyrie)(グレゴリオ聖歌の主題による) 
 アヴェ・マリア(Ave Maria)(グレゴリオ聖歌の主題による) 
クヌート・ニューステット(1915–2014) 
 サルヴェ・レジナ(Salve Regina) 
ソフィア・セーデルベリ(1972–) 
 この世はうるわし(Härlig är jorden)
 (べアンハート・セヴェリン・インゲマン(1789–1862)、
  セシリア・ボート・ホルムベリ(1857–1920)、
  ノア・シアトル(c.1786–1866)、『スウェーデン葬送ミサ』から) 
  スヴァンホルム・シンガーズ 
  ソフィア・セーデルベリ(指揮)

録音 2018年6月8日–10日 マーシュヴィンスホルム教会(マーシュヴィンスホルム、スコーネ、スウェーデン) 
制作・録音 ペール・ショーステーン 
 
価格 ¥2,450(本体価格)

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『Fields of Light(光の原野)』

Footprint Records FRCD109 traditional/contemporary/classical


ソフィア・オーグレーン Sofia Ågren(1985–)が音楽監督と首席指揮者を務めるウプサラ・ヴォーカルアンサンブル Uppsala Vokalensemble、スウェーデン伝統のキー付きフィドル、ニッケルハルパ奏者のユセフィーナ・パウルソン Josefina Paulson(1984–)、スウェーデン系アメリカの作曲家マシュー・ピータソン Matthew Peterson(1984–)のコラボレーション・アルバム。フィンランドの詩人エーディト・セーデルグレーン(1892–1923)の詩にマシュー・ピータソンが作曲した《光の原野》を中心に、スウェーデンの伝承曲とノルウェー伝承曲の《ヴァルソイフィヨルドの結婚行進曲》により、夜明けから夕暮れまで、さまざまな光に映る原野の姿とメランコリックな気分の風景をたどるプログラム。

『Fields of Light(光の原野)』
伝承曲(エリーアス・カステグレーン 編曲)
 花咲く季節がやってきた(Den blomstertid nu kommer)
伝承曲(モクリンタのポルスカ)(マシュー・ピータソン(1984–)編曲)
 山の夏(Sommar i bergen)
ヴェストマンランドの伝承曲
 フットゥリ・ペッテルのポルスカ(Polska efter Futturi Petter)
伝承曲(グンナル・エーリクソン(1936–)編曲)
 やさしい春になった(Den blida vår är inne)
伝承曲(グレーテ・ペーデシェン(1960–)/
 ヘンニング・ソンメッロ(1964–)編曲)
 ヴァルソイフィヨルドの結婚行進曲(Bruremarsj fra Valsøyfjord)
伝承曲(トゥーマス・ヨンソン(1964–)編曲)
 この世はうるわし(Härlig är jorden)
伝承曲(グンナル・エーリクソン(1936–)/
 ソフィア・オーグレーン(1985–)/
 ユセフィーナ・パウルソン(1984–)編曲)
 イェンディーネの子守歌(Gjendines bådnlåt)
ヴェストマンランドの伝承曲
 初めてのポルスカ(Första polskan)
伝承曲(ベンクト・ウッレーン(1950–)編曲)
 トリロ(Trilo)
伝承曲(ヒューゴ・アルヴェーン(1872–1960)編曲)
 牧場の歌「リム・リム・リーマ」(Vallvisa “Limu, limu, lima”)
マシュー・ピータソン(1984–)
 光の原野(Ljusfälten)
 (エーディト・セーデルグレーン(1892–1923)の詩)
  森の湖(Skogssjön) ノクターン(Nocturne)
  ひと筋の海(En strimma hav) 星の夜(Stjärnenatten)
  捕らわれの鳥(En fången fågel) 光の原野(Ljusfälten)
伝承曲(アンデシュ・オールヴァル(1932–2012)/
 ソフィア・オーグレーン(1985–)/
 ユセフィーナ・パウルソン(1984–)編曲)
 このすばらしい夏に(I denna ljuva sommatid)
ユセフィーナ・パウルソン(1984–)
 ワシミミズク(Uven)
 (トゥーマス・トランストレーメル(1931–2015)の詩)  
  ウプサラ・ヴォーカルアンサンブル
  ソフィア・オーグレーン(指揮)
  ユセフィーナ・パウルソン(ニッケルハルパ)

録音 2019年3月29日–31日 ベリンゲ教会(ベリンゲ、スウェーデン)
制作・録音 ペール・ショーステーン
 
価格 ¥2,450(本体価格)

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『In Paradisum(天国に)』

Footprint Records FRCD112 contempotary/classical


ソフィア・ヴォーカルアンサンブル Sofia Vokalensemle は、1995年、ベンクト・ウッレーン Bengt Ollén(1950–)によりストックホルムのソフィア教区に創設されました。教区とスウェーデン国内のコンサート活動と海外ツアーを行い、各国のフェスティヴァルやコンペティションに参加。2009年にノルウェーのベルゲンで行われたグリーグ国際合唱祭ではグランプリを受賞しました。録音活動も行い、イギリスとアメリカの作品を歌った『The Darkness Is No Darkness』(2009)(FRCD047)、北欧のクリスマスの歌を集めた『A Spotless Rose(清らな一輪のばら)』(2011)(FRCD060)、『スウェーデン・クリスマス・オラトリオ』(2012)(FRCD069)を Footprint Records に録音しています。

新しいアルバムは、スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム Sven-David Sandström の《レクイエム》の〈天国に〉から始まり、スウェーデン、ノルウェー、アメリカ、スコットランド、ロシア、エストニア、ウェールズの作曲家による宗教曲が歌われます。スウェーデン系アメリカのマシュー・ピータソン Matthew Peterson(1984–)がソフィア・ヴォーカルアンサンブルの委嘱で書いた『詩編』(98番「新しい歌を主に向かって歌え」)による《カンターテ・ドミノ》。スウェーデンの作曲家ヤコブ・ミュールラード Jacob Mühlrad(1991–)が作曲した、ユダヤ教の安息日の朝、シナゴグの集まりを終える宗教詩による《Anim zemirot(甘美な歌を歌おう)》。シュニトケの「傑作」のひとつとされる《3つの聖歌》。ペルト Arvo Pärt が『ルカによる福音書』のテクストに作曲した《“…which was the son of…”》(「イエスの系図」(3章23節–38節「イエスが宣教を始められたときは」)と《主よ、今こそあなたは》(2章29節–32節)。ウプサラ大学の神学者ヤコブ・アレニウス Jacob Arrhenius が1694年に伝承賛美歌を基に書いたテクストにカーリン・レーンクヴィスト Karin Rehnquist が作曲した《わたしは手を挙げ》。ポール・ミーラー Paul Mealor の《至福(Beatitudes)》は、 『マタイによる福音書』(5章3節–12節「心の貧しい人々は、幸いである」)による作品です。

『In Paradisum(天国に)』
スヴェン=ダーヴィド・サンドストレム(1942–2019)
 天国に(In Parasisum)(2016)(《レクイエム》から)
オーラ・ヤイロ(1978–)
 サンクトゥス(Sanctus)(2009)
マシュー・ピータソン(1984–)
 カンターテ・ドミノ(Cantate Domino)(2018)
ヤコブ・ミュールラード(1991–)
 Anim zemirot(甘美な歌を歌おう)(2013)
ジェイムズ・マクミラン(1959–)
 ミゼレレ(Miserere)(2009)
アルフレート・シュニトケ(1934–1998)
 3つの聖歌(Drei geistliche Gesänge)(1983–84)
アルヴォ・ペルト(1935–)
 “...which was the son of…”(2000)
 主よ、今こそあなたは(Nunc dimittis)(2001)
カーリン・レーンクヴィスト(1958–)
 わたしは手を挙げ(Jag lyfter mina händer)(2017)
ポール・ミーラー(1975–)
 至福(Beatitudes)(2013)
  ソフィア・ヴォーカルアンサンブル
  ベンクト・ウッレーン(指揮)

録音 2019年5月3日–5日 ホーロー教会(セーデルテリエ、スウェーデン)
制作・録音 ペール・ショーステーン
 
価格 ¥2,450(本体価格)

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『Det blåser upp(風が向きを変え)』

Footprint Records FRCD108 folk/traditional/world music


『Det blåser upp(風が向きを変え)』は、サンナ・シェルマン Sanna Källman の作った詩的でリズミカルなスウェーデン語の歌詞でハイチの伝承歌を歌ったアルバム。彼女とともにスウェーデンのワールドミュージック・シーンで活躍するステーン・シェルマン Sten Källman をはじめとするミュージシャン、ブートシルカの児童合唱団「スペクトルム Spektrum」とクニヴスタの児童合唱団「プリスマ Prisma」がセッションに参加。クレオール語の歌が、新たな表情と意味をもつ歌として歌われます。

『Det blåser upp(風が向きを変え)』 
 Det blåser upp igen(Anba siklòn)(風が向きを変え)
 (Sanba Zao/Sanna Källman) 
 Hallå alla(やあ、みんな)(trad./Sanna Källman) 
 Hatten ramlade av(Panama m tonbe)(帽子が落ちた)
 (trad./Sanna Källman) 
 Tre blad(Twa fey)(三枚の葉)(trad./Gôran Berg/Sanna Källman)* 
 Solen den är för alla(larenn kongo leve o)(太陽はみんなのもの)
 (trad./Sanna Källman) 
 Vad är sanning(Verite o la la)(真実とは何?)
 (trad./Sanna Källman) 
 Si och så(Kreyol pale)(まあそんなところ)
 (Sanba Zao/Sanna Källman) 
 Min fjäril(Papa loko)(わたしの蝶々)(trad./Sanna Källman) 
 Bortom bergen(Dèye mòn-la, ann prale wè)(山なみの向こうに)
 (trad./Sanna Källman) 
 Når vi ses igen(Wangol)(わたしたちが再会する時)
 (trad./Sanna Källman) 
  サンナ・シェルマン(ヴォーカル) 
  ステーン・シェルマン(テナーサックス、バリトンサックス、
   ソプラノサックス、ホイッスル、ヴォーカル *) 
  スペクトルム児童合唱団 プリスマ児童合唱団 
  ミケール・アンデション(ハイチ・ドラム、マラカス、ベル) 
  ヘンリク・セーデルブルム(ギター、バスギター、バンジョー) 
  アーレ・モッレル(アコーディオン、フルート、柳笛、ハーモニカ、口琴) 
  クラース・ニルソン(トランペット、テューバ) 
  フィリッパ・リューデル(ヴォーカル)* 
録音 2019年4月6日–7日 クルトゥルフューレン(ストックホルム) 
録音 ペール・ショーステーン 
 
価格 ¥2,450(本体価格)

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『ハンス・エークルンド 3つの交響曲』

cpo 555 087-2 classical


ハンス・エークルンド Hans Eklund(1927–1999)は、ストックホルムの北、約190キロのところにあるサンドヴィーケンの音楽家の家庭に生まれました。15歳の時には自身のバンドとの演奏で成功を収め、ジャズのソリスト賞を受賞しました。王立ストックホルム音楽大学でラーシュ=エーリク・ラーションに学び、ベルリンでエルンスト・ペッピングに師事しました。彼は十二音技法や無調による作曲を拒否、ヒンデミットや、師ラーションの「アイドル」だったモーツァルトたちの音楽をモデルにした伝統的スタイルによる作曲を手がけました。エークルンドの音楽の個性として、簡潔さ、節約した色彩の使い方、「旋律の美しいファンタジーとエネルギッシュなリズム」(カッレ・フリードネル)といったことがしばしば挙げられています。彼の作品は、LPリリースされた音源をデジタル・リマスターして収録したアルバム(Swedish Society Discofil SCD1038)(《管弦楽のための音楽》《チェロと弦楽オーケストラのための幻想曲》《弦楽四重奏曲第3番》《おしゃべり(Småprat)》)や、《レクイエム》(Phono Suecia PSCD18)がCDで紹介されています。

ノルショーピング交響楽団とヘルマン・ボイマー Herman Bäumer によるこのアルバムでは、エークルンドが作曲した13曲の交響曲から3曲が演奏されています。「田舎の交響曲」の副題をもつ第3番《シンフォニア・ルスティカ》は、バルト海のゴットランド島の景色と民俗音楽からインスピレーションを得て書かれた作品です。1967年から1968年にかけて作曲。1969年1月4日、スティーグ・ヴェステルベリの指揮するスウェーデン放送交響楽団によるラジオ放送で初めて演奏されました。1977年の交響曲第5番《クアドリ》は、戦争の破壊力をテーマに扱い、どんよりとした、鋭角的な響きの音楽として作曲されました。1979年4月7日、ヴェステルベリ指揮スウェーデン放送交響楽団による王立スウェーデン音楽アカデミーでの演奏が初演です。1994年から翌年にかけて作曲された第11番《シンフォニア・ピッコラ》は「ラーシュ=エーリク・ラーション追悼(Lars-Erik Larsson in memoriam)」の音楽として作られました。「小さな交響曲」の名にかかわらず、彼の交響曲ではもっとも長い、演奏時間が約28分の作品です。ステファン・ソリヨム指揮スウェーデン放送交響楽団によるラジオ放送のための録音が初演です。

ハンス・エークルンド(1927–1999)
 交響曲第3番《シンフォニア・ルスティカ(Sinfonia rustica)》(1967–68)
 交響曲第5番《クアドリ(Quadri)》(1977)
 交響曲第11番《シンフォニア・ピッコラ(Sinfonia piccola)》(1994–95)
  ノルショーピング交響楽団 ヘルマン・ボイマー(指揮)

価格 ¥2,600(本体価格)

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『カレヴィ・アホ』

BIS SACD2336 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] contemporary/classical


多作で知られるフィンランドの作曲家カレヴィ・アホ Kalevi Aho の作品をリリースするシリーズ。《前奏曲、トッカータと後奏曲》や《ピアノソナタ第2番》を収めた室内楽作品集(BIS SA2186)につづき、管弦楽作品のアルバムが制作されました。珍しい形をした岩など、古代の祭儀の場所を意味するサーミの言葉を曲名とする《シエイディ》
は、イギリスの「ヴィルトゥオーゾ」打楽器奏者コリン・カリー Colin Currie から委嘱を受け、「独奏打楽器と管弦楽のための協奏曲」として作曲されました。この作品は、一般の打楽器協奏曲と異なり、打楽器奏者がオーケストラの前面で演奏するスタイルで作られています。アフリカのジャンベ、アラビアのダラブッカ(コブレット・ドラム)、トムトム5個、スネアドラム、5オクターブ・マリンバ、ウッドブロック、テンプル・ブロック、ヴィブラフォーン、タムタムと、9つの打楽器が右から左に並べられ、順番に「ソロ楽器」として演奏されます。この曲は、ティンパニ奏者をはじめとする3人の打楽器奏者を擁するオーケストラにも重要な役割を担わせ、「管弦楽のための協奏曲」と言えるほど存在を主張させています。一楽章の構成。速いテンポ、遅いテンポ、荒々しいリズム、抒情、静謐と、音楽が、さまざまに表情を変えて行きます。2012年4月14日、オスモ・ヴァンスカ指揮ロンドン・フィルハーモニックの共演でロンドンで初演。作品は人気を集め、2020年3月の時点までで80回近い演奏を重ね、今後も5大陸の打楽器奏者たちによる演奏が予定されています。

交響曲第5番は、フィンランド放送の委嘱により、1975年から1976年にかけて作曲されました。「この世界や私たちの生活には、完全だとか明確だとか言い切れるものは一切ない。喜びには悲しみがまぎれこみ、悲痛は滑稽と、愛は怒りと入り交じっている。人々の互いの興味はぶつかり合い、コミュニケーション問題と理解不足が発生する。国と国の関係は矛盾にあふれ、異なる社会的イデオロギーや宗教が張り合い、たびたび戦争という結果をもたらす」(カレヴィ・アホ)。作品は一楽章で書かれ、作曲者の語る「ビジョン」を反映する「混沌」と「矛盾」が全曲を支配していきます。途中、何度かオーケストラが2つの部分に分かれるため、演奏にはメインの指揮者とは別にもうひとりの指揮者が必要とされます。1977年4月19日、オッコ・カム指揮のフィンランド放送交響楽団によりヘルシンキで初演。作品を完成させたことにより「作曲家」カレヴィ・アホが大きな躍進を遂げることができた、記念碑的な作品です。
 
カレヴィ・アホ(1949–)
 独奏打楽器と管弦楽のための協奏曲《シエイディ(Sieidi)》(2010)*
 交響曲第5番(1975–76)**
  ラハティ交響楽団 ディーマ・スロボデニューク(指揮)
  コリン・カリー(打楽器)* ヤーン・オツ(第2指揮)**

録音 2020年1月 *、2017年1月 ** シベリウスホール(ラハティ、フィンランド)
制作 マリオン・シュヴェーベル *、マルティン・ナゴルニ **
録音 クリスティアン・シュタルケ *、マリオン・シュヴェーベル **
 
価格 ¥2,650(本体価格)

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『ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲』

Hyperion CDA68340 classical



ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906–1975)
 チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107
 チェロ協奏曲第2番 ト長調 Op.126
  アルバン・ゲルハルト(チェロ)
   ケルンWDR交響楽団 ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮) 

録音 2018年11月6日–9日 ケルン・フィルハーモニー(ケルン、ドイツ)

価格 ¥2,350(本体価格)

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Our Select

『アンジェラス(Angelus)- ボリソワ=オッラス 管弦楽作品集』

BIS SACD2288 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] contemporary/classical


「鳥が歌わず、鐘が鳴らない都市は、死んでしまっている。毎日、どんな強さで鐘が鳴っているかを基準にすれば、ミュンヘンこそ間違いなく現代ヨーロッパでもっとも躍動する都会だろう」(ボリソワ=オッラス)。ミュンヘン市の850周年に際しミュンヘン・フィルハーモニーとミュンヘン市議会から委嘱を受けた管弦楽作品に始まる『アンジェラス』は、スウェーデンの作曲家ボリソワ=オッラスの管弦楽曲による「ポートレート」として制作されたアルバムです。

ヴィクトリア・ボリソワ=オッラス Victoria Borisova-Ollas は、1969年、モスクワ生まれ。モスクワ中央音楽学校とチャイコフスキー音楽院を卒業後、スウェーデンのマルメ音楽大学とロンドンの王立音楽大学で学びました。1993年からスウェーデンに住み、作曲活動を行っています。彼女の作品は、ロンドン交響楽団をはじめとする各国のオーケストラで演奏され、王立スウェーデン歌劇場で初演された2017年の歌劇『ドラキュラ(Dracula)』は、2シーズンのチケットが完売し、話題になりました。スウェーデン作曲家協会のメンバー。王立スウェーデン音楽アカデミーの会員に選ばれています。

カトリック教会の「お告げの祈り」の始まりを知らせる「鐘」を曲名にとった《アンジェラス》は、「古い時代からのごく漠然とした挨拶」として、ケルト聖歌を思わせるメロディに始まる約22分の作品です。ボリソワ=オッラスは、「『われわれの主への信仰がどれほど多くの機会に失われようと、われわれへの信念を決してなくさない』ひとりの孤独な修道士が、将来ミュンヘン市となる町の中心で初めて鳴らした鐘」に思いを馳せて作曲。ペータース教会の早朝の鐘やマリエン広場のラートハウス・グロッケンシュピールを模した旋律を織りこみながら、さまざまな歴史をもつ都会の姿を描いて行きます。2008年6月8日、シルヴァン・カンブルランがミュンヘン・フィルハーモニーを指揮して初演しました。

ボリソワ=オッラスは、イギリスの「マスタープライズ国際作曲コンペティション」(1998年)の2位に選ばれ、彼女が最初に国際的に知られるきっかけとなった『詩編104番』に基づく交響詩《風の翼(Wings of the Wind)》(1997)(Phono Suecia PSCD171)をはじめ、『旧約聖書』の『詩編』に関連する作品をいくつか書いています。「一生を終えた後、私たちが行く神秘の国」を示す《沈黙の王国》は、自由な翻訳によるロシア語版『聖書」の『詩編94番』から曲名のアイデアを得たという作品です。グロッケンシュピールとチェレスタによる「子守歌」に始まり、「夢」の中に入って行く。ロシアの作曲家ニコライ・コルンドルフ(1947–2001)を追悼して作曲され、作品を委嘱したヨーテボリ・アート・サウンド(GAS)のフェスティヴァルで初演されました。

《山々が生まれる前から》は、『詩編90番「主よ、あなたは代々にわたしたちの宿るところ。山々が生まれる前から 大地が、人の世が、生み出される前から」』(新共同訳による)をインスピレーションに作曲されました。シュトゥットガルト放送交響楽団の委嘱で作られ、作品の後半に木管楽器の首席奏者4人による「カデンツァ」が配されています。アンドレイ・ボレイコ Andrey Boreyko 指揮のシュトゥットガルト放送交響楽団が初演。作品は彼に献呈されました。

《賛歌の創造》は、カナダ放送協会の室内楽フェスティヴァルのための「ヴィルトゥオーゾ」弦楽四重奏曲として作られていた作品です。2013年1月、ストックホルム・コンサートホールの「作曲者の週末」のために弦楽オーケストラの版に改作。ミケール・バットシュ指揮ムシカ・ヴィテにより初演されました。「調性と無調をめぐるゲーム……現代音楽で何が『現代的』で何が『伝統的』かというテーマ……どちらが『美女』でどちらが『野獣』か……まったくの混沌から何か美しい物を創り出すことは簡単にできるだろうか……」といったことに思いをめぐらしたという作品です。

《開いた地面》は、サルマン・ラシュディの小説『The Ground Beneath Her Feet(彼女の足下の地面)』をインスピレーションに作曲されました。「私たちが存在するこの瞬間、足下にある地面は、安定したものだろうか……地面が突然動きだしたら、どんな感じがするか、想像しようとする者はいるだろうか」。スウェーデン放送交響楽団の委嘱作。マンフレート・ホーネックの指揮で初演されました。

このアルバムの演奏は、王立ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団をアンドレイ・ボレイコ、マーティン・ブラビンズ Martin Brabbins、首席指揮者サカリ・オラモ Sakari Oramo が指揮してストックホルム・コンサートホールで作曲者が立ち会って収録されました。《アンジェラス》のみ、コンサートのライヴ録音です。ロバート・サフ Robert Suff がエグゼクティヴ・プロデューサーを担当、ミュンヘンの「Der Friedensengel(自由の天使)」像の写真がアルバム・アートワークに使われています。

『アンジェラス(Angelus)- ボリソワ=オッラス 管弦楽作品集』
ヴィクトリア・ボリソワ=オッラス(1969–)
 アンジェラス(Angelus)(2008)*
 沈黙の王国(The Kingdom of Silence)(2003)**
 山々が生まれる前から(Before the Mountains Were Born)(2005)***
 賛歌の創造(Creation of the Hymn)(2013)
 (弦楽オーケストラのための)†
 開いた地面(Open Ground)(2006)††
  王立ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団
  アンドレイ・ボレイコ(指揮)*/†
  マーティン・ブラビンズ(指揮)**/***
  サカリ・オラモ(指揮)††
  アンドレーアス・アリーン(フルート)***
  ペール・アンデション(オーボエ)***
  ユーハン・フランセーン(クラリネット)***
  イェンス=クリストフ・レムケ(ファゴット)***
  ヨアキム・スヴェンヘーデン(ヴァイオリン)†
  ヨハンネス・ロスタモ(チェロ)†  

録音 2016年8月 ††、2017年11月 */†、2019年8月 **/*** ストックホルム・コンサートホール(スウェーデン)(* ライヴ録音)
制作 インゴ・ペトリ ††/*/†、トーレ・ブリンクマン **/***
録音 マリオン・シュヴェーベル ††、トーレ・ブリンクマン */†、マッティアス・スピッツバルト **/***
 
価格 ¥2,650(本体価格)

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『J. P. E. ハートマン ピアノ作品集 第1集』

Danacord DACOCD874 classical


フィニ・ヘンリケスのピアノ音楽(DACOCD840)を録音したデンマークのピアニスト、トマス・トロンイェム Thomas Tronhjem(1954–)の新しいアルバム。デンマーク文化の黄金時代を代表する作曲家のひとり、J. P. E. ハートマン J. P. E. Hartmann が、シューマンやグリーグのスタイルで書いた小品と小品集。第1集の32曲はすべて世界初録音です。

『J. P. E. ハートマン ピアノ作品集 第1集』
J. P. E. ハートマン(1805–1900)
 H. C. アンデルセンの詩をもつ6つの小品のノヴェレッテ
 (Novellette i 6 småstykker med digt i 6 vers af H. C. Andersen)
 (1852)
 「Det er en Højtidsfest(祝いの時だ)」へ長調
 「Se, nu er alt istand(ごらん、準備がすべて整い)」ニ長調
 「Den Sang jo klinger, som en Menuet!
  (メヌエットのような歌が響いている)」イ短調
 「Ja bamle Minder!(そうだ、古い記憶だ!)」ト長調
 「”Idag er Friday!”(「今日は休日だ!」)イ長調
 「De storme bort!(ひどい嵐だ!)」ホ短調
 幻想的小品(Fantasistykke) ト長調(1871)
 幻想的小品(Fantasistykke) ハ長調(1875)
 アルバムのページ(Albumsblad) へ長調(1871)
 アルバムのページ(Albumsblad) 嬰ハ短調(1854)
 H. C. アンデルセンとカール・アンデルセンの詩をもつ4つのピアノの小品
 (4 klaverstykker med digte af H. C. Andersen og Carl Andersen)
 (1864)
 「Gudfa’er fortæller(おじいさんの話)」ト長調
 「Vikingefruens Drøm(ヴァイキング女の夢)」ホ短調
 「TYS!」へ長調
 「Juletrøst(クリスマスの慰め)」ホ長調
 シェランのリールダンス(Sjællandsk Reel) ニ長調(1860)
 ハンブルクのショッティーシュ(Hamburger Skotsk) へ長調(1841)
 9つの習作とノヴェレッテ(9 Studier og Novelletter) Op.65
  変ロ長調 ニ短調 イ長調 嬰へ短調 ト長調 イ短調
  へ長調 ホ短調 ハ長調
 夕べの気分(Aftenstemning) ハ長調(1869)
 無言歌「郷愁」(Sang uden Ord “Hjemvee”) 嬰へ短調(1847)
 カンツォネッタ(Canzonetta) ホ長調(1840)
 2つのピアノの小品(2 Klaverstykker)(1866)
  ロ短調 変ホ長調
 冬(Vinteren) ホ短調(1847)
 春に(Om Foråret) イ長調(1847)
  トマス・トロンイェム(ピアノ)

[楽器 Piano: Steinway Model D]

録音 2019年8月–9月 ホルステブロ音楽学校・音楽大学コンサートホール(ホルステブロ、デンマーク)
録音・マスタリング クラウス・ビューリト
編集 トマス・トロンイェム


価格 ¥2,450(本体価格)

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『ラウニ・グランデールの遺産(The Launy Grøndahl Legacy)第1集』

Danacord DACOCD881 2CDR’s for price of 1 classical


ラウニ・ヴァルデマ・グランデール(グレンダール) Launy Valdemar Grøndahl(1886–1960)は、世紀の変わり目のデンマーク音楽界でヴァイオリニストとしてキャリアをスタート。コペンハーゲン管弦楽協会の奨学金を得てパリ、ローマ、ミラノ、ウィーンで学びました。1925年、デンマーク放送局に新たに設立されたオーケストラの指揮者に就任、10月28日に初めてのラジオ放送のために指揮。11人程度から始まったアンサンブルを「交響楽団」の規模に育てあげ、1956年に引退するまでに289回の公開コンサートと5528回の放送のためのスタジオ演奏を行ったと伝えられます。彼の「遺産」をドキュメントとして残すシリーズ。第1集に収録されるのは、彼が親しかったカール・ニルセンの交響曲第2番と、HMV がリリースした第4番の「古典的録音」。ニルセンの第2番と同じ日にライヴ録音されたベートーヴェンの交響曲第4番とデンマーク放送交響楽団のメンバーをソリストとするハイドンの協奏交響曲は、初めてのディスク化です。

『ラウニ・グランデールの遺産(The Launy Grøndahl Legacy)第1集』
[Disc 1]
カール・ニルセン(1865–1931)
 交響曲第2番 ロ短調 FS29(Op.16)
 《四つの気質(De fire Temperamenter)》(1901–02)
 [録音 1956年6月7日 デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)
  (ライヴ録音)]
 交響曲第4番 FS76(Op.29)
 《消しがたきもの(Det uudslukkelige)(不滅)》(1914–16)
 [録音 1951年8月17日–19日
  デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)][HMV DB 20156–60]
[Disc 2]
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 交響曲第4番 変ロ長調 Op.60(1806)
ヨーゼフ・ハイドン(1732–1809)
 協奏交響曲 変ロ長調 Hob.I/105(Op.84)*
 [録音 1956年6月7日 デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)
  (ライヴ録音)]
カール・ニルセン(1865–1931)
 若き芸術家の棺のかたわらで(Ved en ung Kunstners Baare)FS58
 (1910)
 [録音 1947年9月28日 デンマーク放送第1スタジオ
  (コペンハーゲン)][HMV Z 294]
 歌劇《仮面舞踏会(Maskerade)》 FS39(1904–06)
 - 若い雄鶏たちの踊り(Hanedans)
 [録音 1951年8月19日 デンマーク放送第1スタジオ
  (コペンハーゲン)][HMV DB 20156]
 交響曲第3番 FS60(Op.27)
 《シンフォニア・エスパンシーヴァ(Sinfonia espansiva)》(抜粋)**
  第1楽章「アレグロ・エスパンシーヴォ」(第385小節-第661小節)
  第2楽章「アンダンテ・パストラーレ」(第101小節-第126小節)
  第4楽章「終曲.アレグロ」(第151小節-第301小節)
 [録音 1931年10月19日 ステアカセン(コペンハーゲン)
  (「カール・ニルセン追悼コンサート」ライヴ録音)]
  デンマーク放送交響楽団 ラウニ・グランデール(指揮)
  レーオ・ハンセン(ヴァイオリン)*
  アルベルト・メディチ(チェロ)*
  ヴァルデマ・ヴォルシング(オーボエ)*
  カール・ブロク(ファゴット)*
  ヨハネ・カーステンス(ソプラノ)**
  ホルガー・ブルースゴー(バリトン)** 

復刻 クラウス・ビューリト 

価格 ¥2,450(本体価格)

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。

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『カール=オスカ・ウスタリン、エミール・グリューステン』

Danacord DACOCD875 classical


スカンディナヴィアの彼の世代を代表する音楽家のひとり、チェロのカール=オスカ・ウスタリン Carl-Oscar Østerlind(1984–)のソリストとしての初めてのアルバム。ブラームスの作品が3曲。J. S. バッハからメロディのインスピレーションを得て作曲、《フーガの技法》の第4と第13の〈コントラプンクトゥス〉を主題に使った「J. S. バッハへのオマージュ」の《チェロソナタ第1番 ホ短調》。約20年後に書かれ、第1番の人気を高めることに貢献したとされるロベルト・ハウスマンに献呈された《チェロソナタ第2番 へ長調》。ウスタリンがチェロとピアノのために編曲、ピアノを担当するグリューステンが「チェロにより素晴らしい温もりがもたらされた」と語る、まろやかで親密な気分の漂う《クラリネット・ソナタ第2番》。

ウスタリンは、王立ストックホルム音楽大学エツベリ・キャンパスのトゥールレイフ・テデーン、王立デンマーク音楽アカデミーのモーテン・ソイテン、南カリフォルニア大学のラルフ・カーシュボームに学び、ピテオーのフランス・ヘルメションとシカゴのハンス=ヤーアン・イェンセンにも師事しました。デンマーク・アーツカウンシルの「ヤング・エリート」奨学金を獲得。デンマーク、スウェーデン、アメリカをはじめとする各国のコンペティションやフェスティヴァルに参加、高い評価を得てきました。コペンハーゲンのメシアン四重奏団のチェリスト。デンマーク・チェンバー・プレーヤーズ、アンサンブル・ミトヴェスト、エスビェア・アンサンブルのソロ奏者、コペンハーゲン・フィルハーモニック、ヘルシングボリ交響楽団、アイスランド交響楽団の首席客演チェロ奏者を務めています。現在の楽器は、アウグスティヌス・ファウンデーションから貸与された1703年製の「ジョヴァンニ・グランチノ」です。シューベルトの《ピアノソナタ ハ短調》と《楽興の時》(DACOCD769)とリストの《ピアノソナタ ロ短調》や〈オーベルマンの谷〉(DACOCD772)を録音したデンマークのエミール・グリューステン Emil Gryesten(1985–)の共演。デンマーク、ユラン半島にあるキアステン・ケーア美術館 Kirsten Kjær Museet のコンサートホールでセッション録音されました。

ヨハネス・ブラームス(1833–1897) 
 チェロソナタ第1番 ホ短調 Op.38(1862–65) 
 チェロソナタ第2番 へ長調 Op.99(1886) 
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
(カール=オスカ・ウスタリン(1984–)編曲) 
 チェロソナタ 変ホ長調 Op.120 no.2(1894)
 (クラリネット・ソナタ第2番) 
  カール=オスカ・ウスタリン(チェロ) 
  エミール・グリューステン(ピアノ)

[楽器 Cello: Giovanni Grancino, Milan(1703))/Piano: Bösendorfer Concert Grand 280]

録音 2018年12月1日–2日、28日–29日、2019年2月9日–10日 キアステン・ケーア美術館ジョンズ・ホール(フレストロプ、ヴィボー、デンマーク) 
制作・録音 ラグンヘイズル・ヨウンスドウッティル

価格 ¥2,450(本体価格)

Trailer

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『エアリング・ブレンダール・ベンクトソンへの捧げ物 ヨーロッパ放送局録音(1978年-1986年)』

Danacord DACOCD871 2CDR’s for price of 1 classical


デンマークのチェリスト、エアリング・ブレンダール・ベンクトソン Erling Blöndal Bengtsson(1932–2013)の「トリビュート」シリーズの第12作。WDR(西部ドイツ放送)、SWR(南西ドイツ放送)、イギリスの BBC Radio のアーカイヴ録音が、2枚のディスクでリリースされます。[Disc 1]は、ケルンの WDR Saal 2 での録音が4曲。ベンクトソンがカーティス音楽院で学んだピアティゴルスキーのために作曲されたトッホの《即興曲(Impromptus)》。スロヴェニア出身のヴァイオリニスト、イゴール・オジム Igor Ozim(1931–)とケルン出身のヴィオラ奏者、ライナー・モーク Rainer Moog(1941–)と共演した、モーツァルトの傑作のひとつ、弦楽三重奏のための《ディヴェルティメント変ホ長調》。オッフェンバックの《2つのチェロのための二重奏の演奏法(Cours méthodique de duos pour deux violoncelles)》は、自身チェロのヴィルトゥオーゾだったオッフェンバックが1847年にパリで出版した「革新的」といわれる二重曲集です。この曲集のト短調の作品と、オーストリアの宮廷作曲家ヴァーゲンザイルの《ソナタ第3番》は、レニングラード生まれのチェリスト、ボリス・ペルガメンシコフ Boris Pergamenschikov(1948–2004)とのデュオによる演奏です。

[Disc 2]のメンデルスゾーンの古典的スタイルによる《チェロソナタ 変ロ長調》と、ロースソーンの独自の思考に基づく個人的な音世界をもった《チェロソナタ ハ長調》は、SWR が創設された1946年、最初の放送ピアニストに採用されたドイツのマリア・ベルクマン Maria Bermann(1918–2002)が共演した演奏です。BBC Radio 3 の録音も2曲。ウォルトンの憂いをおびた主題と10の変奏の《パッサカリア》。コペルの《チェロソナタ》は、ハイセ、ロウシング・オールセン、ルイ・グラスたちのソナタとも比べられる、デンマークのこのジャンルを代表するとされています。ベンクトソンが同行したコペルの1956年のソ連ツアーの直前にコペンハーゲンで初演、ツアー中に再演されました。ウィーンで生まれ、1941年にイギリスに移住したポール・ハンバーガー Paul Hamburger(1920–2004)の共演。ベンクトソンとコペルの共演した1959年の演奏もリリースされています(DACOCD565–566)。

このアルバムの8曲はすべて、初めてディスクとしてリリースされる、それぞれの放送局の正規ライセンスによる「ステレオ」録音です。

『エアリング・ブレンダール・ベンクトソンへの捧げ物 ヨーロッパ放送局録音(1978年-1986年)』
[Disc 1]
エルンスト・トッホ(1887–1964)
 即興曲 Op.90c(1963)(チェロ独奏のための)
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)
 [録音 1978年10月9日 WDR Saal 2(ケルン)]
W.A.モーツァルト(1756–1791)
 ディヴェルティメント変ホ長調 K.563(弦楽三重奏のための)
  イゴール・オジム(ヴァイオリン) ライナー・モーク(ヴィオラ)
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)  
 [録音 1980年1月14日 WDR Saal 2(ケルン)]
ジャック・オッフェンバック(1819–1880)
 2つのチェロのための二重奏の演奏法 Op.51(第2巻 ト短調)
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)
  ボリス・ペルガメンシコフ(チェロ)
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715–1777)
 ソナタ第3番 ハ長調 WWW.445《小品の組曲(Suites des pièces)》 
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)
  ボリス・ペルガメンシコフ(チェロ) ゲオルク・ファウスト(チェロ)
  ヴァルター・モイター(コントラバス)
 [録音 1979年11月26日 WDR Saal 2(ケルン)]
[Disc 2]
フェリクス・メンデルスゾーン(1809–1847)
 チェロソナタ第1番 変ロ長調 Op.45(1838)
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)
  マリア・ベルクマン(ピアノ)
 [録音 1982年12月25日 SWR(シュトゥットガルト)]
アラン・ロースソーン(1905–1971)
 チェロソナタ ハ長調(1948)
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)
  マリア・ベルクマン(ピアノ) 
 [録音 1982年11月15日 SWR(シュトゥットガルト)]
ウィリアム・ウォルトン(1902–1983)
 パッサカリア(1979–80)(チェロ独奏のための)
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)
ヘアマン・D・コペル(1908–1998)
 チェロソナタ Op.62(1956)
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)
  ポール・ハンバーガー(ピアノ)
 [録音 1985年1月6日 BBC Radio 3(ロンドン)]

アルバム制作 メレーテ・ブレンダール・ベンクトソン
デジタル・マスタリング クラウス・ビューリト

価格 ¥2,450(本体価格)

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。

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『デンマークの偉大なピアニスト、ヴィクト・シューラー 第5集』

Danacord DACOCD872–873 2CDR’s classical



『デンマークの偉大なピアニスト、ヴィクト・シューラー 第5集』
[Disc 1]
ピョートル・チャイコフスキー(1840–1893)
 ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調 Op.23
  ヴィクト・シューラー(ピアノ)
  デンマーク放送交響楽団 カール・フォン・ガラグリ(指揮)
 [録音 1961年9月2日(ライヴ録音)]
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
  ヴィクト・シューラー(ピアノ)
  デンマーク放送交響楽団  トマス・イェンセン(指揮)
 [録音 1962年(ライヴ録音)]
フレデリク・ショパン(1818–1849)
 夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9 no.2 練習曲 ハ短調 Op.10 no.12《革命》
 練習曲 ハ長調 Op.10 no.7
 [録音 1925年]
エドゥアルト・ゲルトナー(1801–1877)
/イグナツィ・フリードマン(1882–1948)
 ウィーン舞曲第1番
 [録音 1925年]
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 ハリング(Halling) Op.71 no.5
 [録音 1953年]
クリスチャン・シンディング(1856–1941)
 春のさざめき(Frühlingsrauschen) Op.32 no.3
  ヴィクト・シューラー(ピアノ)
 [録音 1953年]
[Disc 2]
ヨーゼフ・ハイドン(1732–1809)
 ピアノ三重奏曲第39番 ト長調 Hob.XV:25
  チャーレス・センデローヴィツ(ヴァイオリン)
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)  
  ヴィクト・シューラー(ピアノ)
 [録音年不詳]
W・A・モーツァルト(1756–1791)
 ピアノ三重奏曲第4番 ホ長調 K.542
  チャーレス・センデローヴィツ(ヴァイオリン)
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)  
  ヴィクト・シューラー(ピアノ)
 [録音 1952年]
フレデリク・ショパン(1818–1849)
 夜想曲第5番 嬰へ短調 Op.15 no.2 夜想曲第19番 ホ短調 Op.72
 [録音 1952年]
 即興曲第1番 変イ長調 Op.29 子守歌 変ニ長調 Op.57
 練習曲 ホ長調 Op.10 no3《別れの曲》
 練習曲 嬰ハ短調 Op.10 no.4 練習曲 変ト長調 Op.10 no.5《黒鍵》
 [録音 1954年]
 バラード第1番 ト短調 Op.23
 [録音 1942年]
フェリクス・メンデルスゾーン(1809–1847)
 ロンド・カプリッチョーゾ ホ長調 OP.14
 [録音 1947年]
セルゲイ・ラフマニノフ(1873–1943)
 前奏曲 嬰ハ短調 Op.3 no.2
  ヴィクト・シューラー(ピアノ)
 [録音 1947年]

トランスファー・エンジニアリング クラウス・ビューリト 
 
価格 ¥4,900(本体価格)

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。

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『We’ve Just Begun』

Stunt Records STUCD19132 jazz


デンマークのヴォーカリスト、シネ・エーイ(シーネ・エイ) Sinne Eeg とデンマーク放送ビッグバンド Danish Radio Big Band の長年にわたるコラボレーションは、ファンの間でよく知られています。彼女のもっとも大編成のアルバムのひとつに挙げられる『We’ve Just Begun』(始めたばかり)は、2019年11月と2020年5月に予定された彼らのツアーに先立って録音が行われました。プログラムは、このアルバムのためにシネ・エーイたちが作ったオリジナル曲が5曲、スタンダード・ナンバーの《My Favorite Things(私のお気に入り)》《Detour Ahead》と《Comes Love》、デンマークのポピュラーソングの《Hvorfor er lykken så lunefuld》(なぜ幸せは気まぐれなの)と英語歌詞で歌われる《Talking to Myself(Snakker med mig selv)》(わたしのひとり言)。ビッグバンドのメンバーには、トランペットのマス・ラ・クーア、トロンボーンのペーテル・ダールグレーン、サックスのペーター・フールサング、ハンス・ウルリク、ヤン・ハーベク、ピアノのヘンリク・ゴネ、ギターのペア・ゲーゼ、ベースのカスパー・ヴァズホルト、ドラムのセーアン・フロストといった、ソロやリーダー・アルバムで知られるプレーヤーたちが参加しています。レイ・チャールズ、ナット・キング・コール、フランク・シナトラ、ポール・マッカートニーのアルバムを手がけたアメリカのエンジニア、89歳のアル・シュミット Al Schmidt がミクシングを担当しています。

『We’ve Just Begun』
 We’ve Just Begun(Sinne Eeg/Mark Winkler/S. Nyman)
 Like a Song(Sinne Eeg)
 Those Ordinary Things(Sinne Eeg/Helle Hansen)
 Talking to Myself(Snakker med mig selv)(Otto Francker/L. Freeman)
 Hvorfor er lykken så lunefuld(Karen Jönsson/Carl Viggo Meincke)
 My Favorite Things(Richard Rodgers/Oscar Hammerstein II)
 Samba em Comum(Sinne Eeg/C. Adolfo/Helle Hansen)
 Detour Ahead(Herb Ellis/Johnny Frigo/Lou Carter)
 Comes Love(Sam H. Stept/Lew Brown/Charles Tobias)
 To a New Day(M. Schack/Sinne Eeg)
  シネ・エーイ(ヴォーカル)
  デンマーク放送ビッグバンド
  ニコライ・ブーイロン(指揮)

[編曲 イェスパー・リース、ペーター・イェンセン、ローワー・ノイマン] 

録音 2019年1月28日–31日 DR(デンマーク放送)コンサートホール、スタジオ3(コペンハーゲン) 

価格 ¥2,350(本体価格

このアルバムには、Stunt Records のカタログから選んだ12曲のコンピレーションアルバム Vol.28『Stunt Records 2020』(SU9099-2)が、数量限定(STUM23191)で添付されます。 

スノッレ・シルク、スティーヴン・ライリー Unsentimental(STUCD19112)
シネ・エーイ&デンマーク・ビッグバンド
 Talking to Myself(STUCD19132)
キューバン・ジャズ・レポート A Cuban Blues(STUCD19072)
ユリア・ヴェールプ The Thrill Is Gone(STUCD20032)
マルバ・オーケストラ Vibe(STUCD19042)
キャロライン・ヘンダーソン Der var engang(STUCD20012)
イェスパー・ティロ・カルテット I Can’t Get Started(STUCD19142)
ペータ・ローセンデール Solstik(STUCD19152)
ハネ・ボール Between Dark & Daylight(STUCD19082)
イブラヒム・エレクトリック Manic Zigaman(STUCD20042)
キラ・スコウ I en verden så urolig(STUCD19122)
カーステン・マイナト・カルテット C. M. Music Train(STUCD20022) 

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『The Thrill of Loving You』

Stunt Records STUCD20032 jazz


ユリア・ヴェールプ Julia Werup は、1987年、スウェーデンのマルメ生まれ。ミュージシャン、作家、詩人、舞台芸術家、脚本家として活躍した父、ジャック・ヴェールプ Jacques Werup(1945–2016)の下で育ち、20代の初めにコペンハーゲンに移りました。詩人として活動、独学で歌を身につけ、聴けば彼女とわかる、特別な声と語り口をもった歌手として活動を始めました。彼女がジャズ・ヴォーカリストとしてデビューするアルバム『The Thrill of Loving You』(あなたを愛することのスリル)。ベーシストのヨニー・オーマン Johnny Åman、ピアニストのスヴェン=エーリク・ルンデクヴィスト Sven-Erik Lundequist、ドラマーのトマス・ブラクマン Thomas Blachman が共演、ブラクマンとふたりで会った時にふたりの間に散った「ロマンティックな火花」がきっかけとなってプロジェクトが進められました。「わたしの気に入りの歌とわたし自身を映していると感じる歌詞をもった」8曲のプログラム。ニーナ・シモンの《Blackbird》、ダイナ・ショアが1947年に録音した《The Thrill Is Gone》、チェット・ベイカーのレコードで知られる《The Touch of Your Lips》、デイヴ・ブルーベックのアルバム『Time Out』に収録された《Take Five》をモニカ・セッテルルンドがべぺ・ヴォルゲシュのスウェーデン語歌詞で歌った《I New York》(ニューヨークで)、ハンガリーのレジュー・シェレシュが作曲、ビリー・ホリデイの歌でヒットした《Gloomy Sunday》(暗い日曜日)、モンゴ・サンタマリアの《Afro Blue》、メル・トーメの《Born to Be Blue》。ジャック・ブレルの《Ne me quitte pas》(行かないで)は、ユリアの書いたスウェーデン語の歌詞で歌われます。

『The Thrill of Loving You』
 Blackbird(H. Sacher/Nina Simome)
 The Thrill Is Gone(Ray Henderson/Lew Brown)
 The Touch of Your Lips(Ray Noble)
 Take Five/I New York(Paul Desmond/Beppe Wolgers)
 Gloomy Sunday(Rezső Seress/Billie Holiday)
 Afro Blue(Oscar Brown/Mongo Santamaria)
 Born to Be Blue(Mel Tormé/Robert Wells)
 Ne me quitte pas/Lämna inte mig(Jacques Brel/Julia Werup)
  ユリア・ヴェールプ(ヴォーカル)
  スヴェン=エーリク・ルンデクヴィスト(ピアノ)
  ヨニー・オーマン(ベース)
  トマス・ブラクマン(ドラム) 

録音 2019年8月 Village Studios(コペンハーゲン)
制作 トマス・ブラクマン 

価格 ¥2,350(本体価格

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『Organ(オルガン)』

Stunt Records STUCD20072 jazz


エストニアに生まれ、作曲家、サクソフォーン奏者としてコペンハーゲンを本拠に活動するマリア・ファウスト Maria Faust(1979–)は、ソロ活動の他、スタイルの異なるいくつかのバンドを主宰しています。そのプロジェクトのひとつ、金管楽器、木管楽器と鍵盤楽器のアンサンブル「サクルム・ファチェレ Sacrum Facere」(MFSF)はは、2014年にアルバム『Sacrum Facere(人身御供)』をリリース。エストニア伝統の音楽をジャズ、フォーク、クラシカル、ポップの要素と結合した音楽が注目され、デンマーク音楽賞の「最優秀作曲家」と「最優秀ジャズ・クロスオーバー・リリース」を受賞しました。 

MFSF の新しいアルバム『Organ(オルガン)』は、人間と神の媒体として作られ「神を讃える楽器」と呼ばれる大聖堂のオルガンの響きと楽器にまつわる物語をコンセプトに制作されました。彼らが録音セッションを行った聖ニコラス教会は、エストニアの首都タリンの世界遺産に登録された「歴史地区」にある歴史建造物のひとつです。この教会は、13世紀中期、商人と船乗りの守護聖人「聖ニコラス」に捧げるため建立され、第二次世界大戦中の1944年3月9日、ソ連軍の大空襲とそれにともなう火災で大きな被害を受けました。1953年から30年以上かけて修復が行われ、1984年、エストニア芸術博物館の一部門として再開。現代美術の展示やコンサートホールとして使われています。新アルバムのセッションは、アメリカのテナーサックス奏者、ネッド・ファーム Ned Ferm 以下、前作とほぼ同じメンバーで行われました。ピアニストのエマヌエーレ・マニスカルコ Emanuele Maniscalco はオルガンを担当、ダニエル・ヘシュケダールに代わるテューバ奏者としてヨナタン・アールボム Jonatan Ahlbom が参加。《Stroma I, II, III》のオルガンは、エストニアのウッラ・クリグル Ulla Krigul が弾いています。

『Organ(オルガン)』 
 Stroma Part I(Maria Faust) Move(Maria Faust)
 Hold(Maria Faust) Milk(Maria Faust) 
 Nin(Maria Faust) Stroma Part II(Maria Faust)
 Bloom(Maria Faust) Stroma Part III(Maria Faust)
 Room(Maria Faust) 
  サクルム・ファチェレ 
   マリア・ファウスト(アルトサックス) 
   ネッド・ファーム(テナーサックス) 
   フランチェスコ・ビゴーニ(クラリネット) 
   トビアス・ヴィークルンド(トランペット) 
   マス・ヒューネ(トロンボーン) 
   ヨナタン・アールボム(テューバ) 
   エマヌエーレ・マニスカルコ(オルガン) 
   ウッラ・クリグル(オルガン)(Stroma I, II, III)

録音 聖ニコラス教会(タリン、エストニア)

価格 ¥2,350(本体価格

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『New Legend(新しい伝説)』

Prophone PCD222 jazz


ドイツのジャズ・ミュージシャン、エーファ・クルーゼ(エヴァ・クルーゼ) Eva Kruse は、ブッゲ・ヴェッセルトフトが参加した2014年のアルバム『In Water』と新アルバムと同じメンバーによる2016年の『On the Mo』がいずれも賞賛され、「Jazz-Echo」賞(ドイツ版グラミー)の最優秀国内ベーシストにも選ばれました。力強さ、詩情、「ノリ」の良さ、自由さといった彼女の美点が評価され、ジャズには珍しい編成のクインテットについてNDR(北ドイツ放送)の「Jazz-Album of the week」を担当するM. ハインツェルマンは「オーボエの澄んだ音が、音風景を広げ、サクソフォーンと一緒になり、聴き手を未知の領域への旅に連れてゆく」と書いています。クインテットは、エルバジャズ、ジャズ・バルティカ、バーゼル・ジャズフェスなどのフェスティヴァルに参加。クルーゼは、トロンボーン奏者のニルス・ランドグレーンをはじめとするプレーヤーやアンサンブルとも共演してきました。新作アルバム『New Legend(新しい伝説)』は、2020年3月、ヨーテボリのスタジオでセッション録音されました。熟練の即興を聞かせるチャディーナ・ウェイク=ウォーカー Tjadina Wake-Waker のオーボエ、ソプラノとアルトを巧みに持ち替えるウーヴェ・シュタインメツ Uwe Steinmetz のサックス、スカンディナヴィアの民俗音楽にルーツをもちバンドの雰囲気作りをするスウェーデンのクリスチャン・ヨルミン Christian Jormin のピアノ、リズムとサウンドを支配するエリック・シェーファー Eric Schaefer のドラム。一層の有機性を増したプレーヤーたちの音の結合が、クルーゼの私生活を取り巻く日常の環境と、政治的、社会的な活動を反映する「心のうちにある人生の異なるテーマ」が7つの「物語」を音楽として表現していきます。アルバム最後の《I nådens år》は、ペーテル・リリエクヴィストの作曲したナンバー。慣例的に「西暦◯年」として使われるスウェーデン語を言葉どおりの「慈悲の年に」として作り、2019年、レーナ・スヴァンベリとクルーゼの3人で録音しました。ヴォーカルを省いた、楽器だけによる演奏です。

『New Legend(新しい伝説)』
 New Legend(Eva Kruse) Passacaglia(Eva Kruse)
 Små diamanter i ett vattenfall
 (滝の中の小さなダイアモンド)(Eva Kruse)
 Epilog(Eva Kruse)
 Still on the Mo(Der Hahn ist tot)(Eva Kruse)
 Lifesaving Day(Eva Kruse) I nådens år(Peter Liljeqvist)
  エーファ・クルーゼ(ベース)
  チャディーナ・ウェイク=ウォーカー(オーボエ)
  ウーヴェ・シュタインメツ(アルトサックス、ソプラノサックス)
  クリスチャン・ヨルミン(ピアノ)
  エリック・シェーファー(ドラム)

録音 2020年3月 Svenska Grammofonstudion(ヨーテボリ、スウェーデン)

価格 ¥2,350(本体価格

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Choice

『Spheres(球体)- クラリネット・トリオのための音楽』

Prospero Classical PROSP0002 classical/contemporary


シェイクスピアの『テンペスト』の主人公「プロスペロー」をレーベル名にとった「Prospero Classical」は、フランスの新しいレコード・レーベルです。2019年、Sony Classical や EMI のエグゼクティヴ・プロデューサーを務めたマーティン・コーンと、デザイナーでソーシャルメディア専門家のクリスティーネ・シュヴァイツァーが設立、スイスのマヤ・ヴェーバーによるバッハの《無伴奏チェロ組曲》の全曲(PROSP0001)を第1作にアルバムのリリースを始めました。

第2作の『Spheres(球体)』は、バーゼルの音楽アカデミーで出会った3人の音楽家が結成したアンサンブル「トリオ・エクリプス Trio Eclipse」のデビュー・アルバムです。ローザンヌ生まれのリオネル・アンドレイ Lionel Andrey のクラリネット、ヴィンタトゥール生まれのセバスティアン・ブラウン Sebastian Braun のチェロ、ハンガリー出身のベネデク・ホルヴァート Benedek Horváth のピアノ。トリオは、2017年「大阪国際室内楽コンクール」と2019年「ミグロス室内楽コンペティション」に入賞、2019年夏のルツェルン音楽祭で「デビューコンサート」を行いました。

2019年に録音セッションが行われたこのアルバムでは、トリオ・エクリプスの委嘱で作曲された3曲とアンドレイの友人のシュテファン・シュレーダーが委嘱で編曲した《パリのアメリカ人》、クラリネット三重奏のスタンダード・レパートリーの曲が演奏されます。ジャズ、ミニマルミュージック、クラシカルの現代音楽の要素がインスピレーションとなった、さまざまな音楽スタイルから影響を受けた作品。チェリストとして活動するトマス・デメンガ Thomas Demenga(1954–)、ヴァイオリニストでもあるジモン・ヘッゲンドルン Simon Heggendorn(1982–)、ジャズのリード楽器プレーヤーのダニエル・シュニーダー Daniel Schnyder(1961–)の3人は、スイスの作曲家。ショーン・ヒッキー Sean Hickey(1970–)は、ミシガン州デトロイトで生まれ、ニューヨークを本拠に作曲家、詩人、音楽批評と紀行文の作家として活動しています。ニーノ・ロータ Nino Rota(1911–1979)の《三重奏曲》は、ヨハン・シュトラウス二世へのオマージュとも言われるワルツのテンポの「アレグロ」、風変わりな和声スタイルの「アンダンテ」、彼のフィルム・スコアの音楽を思わせる「アレグリッシモ」の3楽章の作品です。個性の異なる楽器のインタープレイを均質な音色とテクスチュアで自由に推進力とともに展開させていく、彼らの音楽の特徴をはっきりと示したプログラムによるアルバム。初回プレス限定のリリースです。

『Spheres(球体)- クラリネット・トリオのための音楽』
ジョージ・ガーシュウィン(1898–1937)
(シュテファン・シュレーダー 編曲)
 パリのアメリカ人(An American in Paris)
ニーノ・ロータ(1911–1979)
 クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲(1973)
トマス・デメンガ(1954–)
 Summer Breeze II(夏の微風 II)
ジモン・ヘッゲンドルン(1982–)
 シエナ(Siena)
ショーン・ヒッキー(1970–)
 ティーアガルテン(Tiergarten)
ダニエル・シュニーダー(1961–)
 A Friday Night in August(八月のある金曜の夜)
  トリオ・エクリプス
   リオネル・アンドレイ(クラリネット)
   ベネデク・ホルヴァート(ピアノ)
   セバスティアン・ブラウン(チェロ) 

録音 2019年10月7日–10日

価格 ¥2,550(本体価格

Trailer

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『母(Moderen)』

Dacapo 6.220648 SACD hybrid(Multichannel/stereo) classical


カール・ニルセンの劇付随音楽『母(Moderen)』は、1920年、第一次世界大戦終結にともなうユラン半島南部のデンマーク復帰を記念する「ガラ」のために作曲されました。この作品の音楽は、フルートとハープの演奏する〈霧が晴れていく(Tågen letter)〉(第2番)、〈わが恋人は琥珀と輝き(Min pige er så lys som rav)〉(第6番)と〈デンマークの歌「いつでも出帆できる船のように」 (Sangen om Danmark “Som en rejselysten flåde”)〉(第22番)が「3つの情景音楽(Scenemusik)」として親しまれ、プロローグの〈行進曲(Marsch)〉、第1場の〈信仰と希望が大事(Tro og håb spiller)〉(第3a番)、第3場の〈鷲が飛ぶ準備ができていたとき(Dengang ørnen var flyveklar)〉(第8番)、第4場の〈前奏曲(Forspil)〉(第10番)〈わが心はかくもつらく(Så bittert var mit hjerte)〉(第11番)と〈子供たちが遊んでいる(Børnene leger)〉(第12番)、第6場の〈死が待ちかまえていたとき(Dengang døden var i vente)〉、第7場の〈前奏曲(Forspil)〉(第19番)と〈エコーの歌(Ekkosang)〉(第20番)といった曲も、デンマークのオーケストラ、室内アンサンブル、合唱団、歌手たちにより演奏されてきました。デンマークのナショナル・レーベル「Dacapo」制作の新しいアルバムは、カール・ニルセンがヘリエ・ローゼ Helge Rode(1870–1937)の台本による「プロローグと7場の劇」のために作曲した音楽の初めての全曲録音です。演奏は、王立図書館の『カール・ニルセン・エディション』(シリーズ I「舞台音楽」第9巻)(2007)に基づき、第1番〈行進曲(Marsch)〉から第22番〈デンマークの歌〉まで、全曲が26のトラックに収録されています。オーゼンセ交響楽団とデンマーク国立ヴォーカル・アンサンブルによる演奏。壮大な〈デンマークの歌〉は約60人のアンサンブル「フィルハーモニー合唱団」が加わって演奏されます。指揮者のアンドレーアス・デルフス Andreas Delft は、旧デンマーク領のシュレースヴィヒ出身。2001年から2004年までミネソタのセントポール室内管弦楽団の音楽監督を務め、デンマーク国立交響楽団、オーフス交響楽団、南ユラン交響楽団といったデンマークのオーケストラに客演してきました。

『母(Moderen)』
カール・ニルセン(1865–1931)
 劇付随音楽《母(Moderen)》 FS94/CNW65(Op.41)(1920)
  エーダム・リース(テノール、吟遊詩人)
  パレ・クヌセン(バリトン、愚者)
  デンマーク国立ヴォーカル・アンサンブル フィルハーモニー合唱団
  オーゼンセ交響楽団 アンドレーアス・デルフス(指揮)

録音 2020年1月27–2月1日 オーゼンセ・コンサートホール、カール・ニルセン・ホール(オーゼンセ、デンマーク)
制作・録音 プレーベン・イーヴァン

価格 ¥2,350(本体価格)

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『国王フレゼリク九世の指揮』

Dacapo 8.204001 4CD’s classical


デンマーク国王フレゼリク九世 Frederik IX(1899–1972 在位 1947–1972)は、音楽に対して特別な興味をもち、王家の一員には珍しく、オーケストラを指揮することが気に入りの余暇の過ごし方だったと言われます。フレゼリク九世は、独学で指揮法を身につけ、ワーグナーのオペラのような技術的に難しい作品にも挑戦しました。王が王立デンマーク管弦楽団とデンマーク国立交響楽団を指揮した演奏は録音にも残され、ナショナルレーベル Dacapo が「8.224011」「8.224158–59」の2つのアルバムでCDリリースしていました。新たにリリースされる『国王フレゼリク九世の指揮』は、2020年、デンマーク女王マルグレーテ二世が80歳を迎えることを記念して限定制作されるアルバムです。マルグレーテ二世も音楽に造詣が深く、王立劇場の公演を収録した『コペンハーゲン・リング』の演出家、カスパー・ホルテンとの対話でも、父王に連れられて観たワーグナーの《ニーベルングの指輪》に基づく女王自身の考え方が語られていました。新しいセットにはフレゼリク九世が残した歴史的演奏が、Dacapo の2組のアルバムに収められていた録音に新たにメタルマスターが発見された Tono の録音を加え、Danacord Records の復刻シリーズなどで知られるクラウス・ビューリト Claus Byrith による復刻とリマスタリングで収められました。

『国王フレゼリク九世の指揮』
[Disc 1]
フリードリク・クーラウ(1786–1832)
 劇付随音楽《妖精の丘(Elverhøj)》 Op.100(1828)序曲
ハンス・クリスチャン・ロンビュー(ロンビ)(1810–1874)
 幻想曲《夢の絵(Drømmebilleder)》(1846)
 ギャロップ《オギュスト・ブルノンヴィルに敬礼
 (Salute to August Bournonville)》(1869)
フランツ・シューベルト(1797–1828)
 交響曲第8番(第7番)ロ短調 D.759《未完成》(1822)
 [録音 1948年12月]
[Disc 2]
リヒャルト・ワーグナー(1813–1883)
 歌劇《タンホイザー(Tannhäuser)》序曲 WWW.70(1845)
 [録音 1949年2月23日]
 歌劇《リエンツィ(Rienzi)》序曲 WWW.49(1840)
 [録音 1953年9月15日]
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 交響曲第7番 イ長調 Op.92(1811–12)
 [録音 1954年2月21日]
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 2つの悲しい旋律(To elegiske melodier) Op.34(1880)
 - 最後の春(Siste vår)
 [録音 1949年12月12日]
[Disc 3]
ニルス・W・ゲーゼ(1817–1890)
 演奏会序曲《オシアンの余韻(Efterklange af Ossian)》 Op.1
 (1839–40)
 [録音 1949年12月12日]
ヘーコン・バーアセン(ベアセン)(1876–1954)
 歌劇《高貴な訪問客(Den kongelige gæst)》(1919)- 前奏曲
 [録音 1953年9月15日]
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55 《エロイカ(Eroica)》(1804)
 [録音 1950年4月27日]
[Disc 4]
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 交響曲第1番 ハ長調 Op.21(1800)
 [録音 1969年]
リヒャルト・ワーグナー(1813–1883)
 楽劇《神々の黄昏(Götterdämmerung)》 WWW.86D(1874)
 - ジークフリートの葬送行進曲(Siegfrieds Trauermarsch)
 歌劇《さまよえるオランダ人(Der fliegende Holländer)》序曲
  WWW.63(1841)
 [録音 1969年]
カール・マリア・フォン・ヴェーバー(1786–1826)
 歌劇《オイリアンテ(Euryanthe)》序曲 Op.81(1823)
 [録音 1942年]
 歌劇《魔弾の射手(Der Freischütz)》序曲 Op.77(1821)
 [録音 1946年]
  王立デンマーク管弦楽団(Disc 1)
  デンマーク国立交響楽団(Disc 2-4)
  フレゼリク九世(指揮)

録音 オッドフェロー・パレス・ホール(コペンハーゲン)(Disc 1)。デンマーク放送コンサートホール(コペンハーゲン)(Disc 2_4)、ステーアカセン劇場(コペンハーゲン)(Euryanthe)
復刻・デジタル編集 クラウス・ビューリト

価格 ¥4,200(本体価格)

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『ダウスゴー+ニルセン 第2集』

Seattle Symphony Media SSM1024 classical


デンマークの指揮者トマス・ダウスゴー Thomas Dausgaard(1963–)と彼が音楽監督を務めるシアトル交響楽団の演奏するカール・ニルセンの交響曲シリーズ。第3番と第4番(SSM1017)につづく第2作がリリースされます。第1番は、1891年から1892年にかけて作曲。1894年3月、ヨハン・スヴェンセン指揮の宮廷管弦楽団(現、王立デンマーク管弦楽団)により初演され、ニルセンの妻、アネ・マリーエに献呈されました。後期ロマンティシズムの性格を残しながら、彼の交響曲に特徴的な「進行調性(progressive tonality)」が初めて使われ、ト短調で始まる音楽がハ長調で終わります。第2番は、1901年から1902年に作られた作品です。彼がインスピレーションを得たというシェランの旅籠の壁に掛かっていた「胆汁質」「粘液質」「憂鬱質」「多血質」の4枚のコミカルな絵の性格を反映した4つの楽章で構成されています。ニルセン自身が指揮して初演。作品はフェルッチョ・ブゾーニに献呈されました。

 カール・ニルセン(1865–1931)
 交響曲第1番 ト短調 FS16(Op.7)
 交響曲第2番 ロ短調 FS29(Op.16)
 《四つの気質(De fire Temperamenter)》
  シアトル交響楽団 トマス・ダウスゴー(指揮)

録音 2020年1月30日、2月1日(第1番)、2019年4月4日–6日 S. Mark Taper Foundation Auditorium, Benaroya Hall(シアトル、ワシントン州) 

価格 ¥2,250(本体価格)

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