2020年10月 

『Christmas with My Friends VII』

ACT Music ACT9916-2 jazz

 
ニルス・ランドグレーン Nils Landgren と「友人たち」のクリスマス・パーティ。ACT Music の同僚を中心にしたヨーロッパの音楽家が集まるこのプロジェクトは、14年前に始まり、隔年でアルバムをリリースしてきました。新しいアルバムには第6集(ACT9872-2)と同じメンバーが参加、スウェーデン、ポーランド、アイルランドなど、世界各国のクリスマス・ソングを楽しんでいます。シューベルトの《アヴェ・マリア》、ロシアの子供の歌《he Forest Raised a Chiristmas Tree(森がクリスマスツリーを育てた)》、アイスランドのポップシンガー、インギビョルグ・ソルベルグスの《Hin fyrstu jó(はじめてのクリスマス)》、ベンジャミン・ブリテンの《キャロルの祭典》から〈Hodie Christus natus est(今日キリストは生まれたもう)〉、フィンランドのカール・コッランの《Sylvian Joululaulu(ナイチンゲールのクリスマスの歌)》、プエルト・リコからホセ・フェリシアーノの《Feliz Navidad(メリークリスマス)》。歌、コーラスだけのアカペラ、ホーン・アンサンブルをバックにしたナンバーと、多彩な編成で演奏されます。2019年12月、ストックホルムのアトランティス・スタジオでセッション録音。COVID-19 の影響で世界中の生活がすっかり変わってしまった2020年、真のクリスマスの心を届けたいというメッセージをこめてリリースされます。

『Christmas with My Friends VII』
 This Chiristmas(from Sweden)(Johan Norberg)
 Comin’ Home for Christmas(Eva Kruse/Peter Liljeqvist)
 Ave Maria(from Austria)(Franz Schubert)
 This Endris Night(from Ireland)(traditional)
 The Forest Raised a Christmas Tree(from Russia)
 (Raisa Kudasheva/Leo Beckman)
 Gdy śliczna Panna/Listen to My Lullaby(from Poland)
 (traditional/English lyrics by Sharon Dyall)
 Sizalelwe Indodana/Unto Us a Son Is Born(from South Africa)
 (traditional)
 Sweet Was the Song(from Great Britain)(traditional)
 Hin fyrstu jó(from Iceland)(Ingibjörg Þorbergs)
 Hodie Christus natus est(from Great Britain)(Benjamin Britten)
 Just Another Christmas Song(from USA)(Homer Steinweiss)
 Sylvian Joululaulu(from Finland)(Karl Collan/Zaharias Topelius)
 En förtvivlad vän(from Belgium)
 (Jacques Brel/Swedish translation Andreas Mattson)
 Feliz Navidad(from Puerto Rico)(José Feliciano)
  ニルス・ランドグレーン(トロンボーン、ヴォーカル)
  シャロン・デューアル(ヴォーカル)
  ユーナス・クヌートソン(サクソフォーン)
  シャネッテ・シェーン(ヴォーカル)
  エヴァ・クルーセ(ベース)
  イェシカ・ピールネス(ヴォーカル)
  イーダ・サンド(ヴォーカル、ピアノ)
  ユーハン・ノルベリ(ギター、マンドリン)

録音 2019年12月7日–8日 Atlantis Studio(ストックホルム)
制作 ユーハン・ノルベリ、ニルス・ランドグレーン
録音 ラーシュ・ニルソン 

価格 ¥2,350(本体価格)

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『出会い:ライプツィヒ(Rendezvous: Leipzig)』

dB Productions dBCD197 classical


スウェーデンのアマンダ・マイエル Amanda Maier(1853–1894)、イギリスのエセル・スマイス Ethel Smyth(1858–1944)。ふたりは女性作曲家の先駆けといわれ、ともに1870年代にライプツィヒで学びました。このアルバムでは、現地で交流があったと考えられている二人がそれぞれ、そのころに作曲した弦楽四重奏曲が演奏されています。マイエルの曲は、作曲家でもある指揮者のB. トミー・アンデション B. Tommy Andersson が、2019年に第1楽章「アレグロ」の後半を補筆、第4楽章「終曲:プレスト」を再構成して完成させた版による演奏です。マイエル四重奏団は、2018年、ストックホルム・フィルハーモニックのメンバーにより結成されました。ユハンネス・ロースタード Johannes Lörstad の第1ヴァイオリン、パトリク・スヴェードルプ Patrik Swedrup の第2ヴァイオリン、アルネ・ステーンルンド Arne Stenlund のヴィオラ、クラース・ガッゲ Klas Gagge のチェロ。この録音では、フィルハーモニックの同僚、ヘンリク・ペッテション Henrik Petterson が、ゲスト参加、スマイスの曲の第2ヴァイオリンを弾いています。

『出会い:ライプツィヒ(Rendezvous: Leipzig)』
アマンダ・マイエル(1853–1894)
(B. トミー・アンデション(1964–)補筆・再構成)
 弦楽四重奏曲 イ長調 *
エセル・スマイス(1858–1944)
 弦楽四重奏曲 ハ短調 **
  マイエル四重奏団
   ユハンネス・ロースタード(第1ヴァイオリン)
   パトリク・スヴェードルプ(第2ヴァイオリン)*
   アルネ・ステーンルンド(ヴィオラ)
   クラース・ガッゲ(チェロ)
  ヘンリク・ペッテション(第2ヴァイオリン)** 

録音 2020年(?) ストックホルム・コンサートホール(ストックホルム)

価格 ¥2,450(本体価格)

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『[BLUE]- ラース・ハニバル、作曲、編曲集』

Our Recordings 8.226914 classical


デンマークのギタリスト、リュート奏者、作曲家のラース・ハニバル Lars Hannibal(1951–)は、一風変わった、どこか異端とされるキャリアを歩んできました。クラシカル・ギターとリュートを学びながら、1960年代と1970年代の「カウンターカルチャー・オーフス(Counter Cultral Århus)」のさまざまなバンドと創造的なアンサンブルで演奏するという、実りある二重生活を経験。この時、バロック音楽、古典の形式、デンマーク民俗音楽、ポピュラーソング、モーダル・ジャズと、幅のあるジャンルに彼自身の「クリエイティヴな声」を見出すようになったと言います。『[BLUE]』をタイトルとするアルバムは、彼の音楽活動50周年を記念して制作されました。「いくつもの顔をもつ音楽家、ネオクラシカルの作曲家、ポップソングライター」の作品によるアルバム前半。後半では「デンマーク民俗音楽の編曲者」の《8つのデンマークの歌》を演奏。夫人ミカラ・ペトリ Michala Petri のリコーダーが共演。フォークソングのスタイルで書かれた3つの歌は、長女アウネーテ・ハニバル・ペトリ Agnete Hannibal Petri と次女アメーリエ・ハニバル・ペトリ Amalie Hannibal Petri を加えた「カルテット」による演奏です。

『[BLUE]- ラース・ハニバル、作曲、編曲集』
ラース・ハニバル(1951–)
 グラウンドの黄昏(Twilght on a Ground)(ギターとリコーダーのための)
 庭の夕べ(Evening in the Garden)(ギターとリコーダーのための)
 グラウンドのブルー(BLUE on a Ground)(ギターとリコーダーのための)
 秋の雨(Autumn Rain)(ギター、リコーダー、チェロと歌のための)
 夢(Dreams)(ギターとリコーダーのための)
 サンセット・ダンス(Sunset Dance)(ギターとリコーダーのための)
 春の太陽(Springtime Sun)(ギター、リコーダー、チェロと歌のための)
 湿原(The Moor)(リコーダー・ソロのための)
 グラウンドの波(Waves on a Ground)(ギターとリコーダーのための)
 考えることの不思議(The Magic of Thoughts)
 (ギター、リコーダー、チェロと歌のための)
ラース・ハニバル(1951–)(編曲)
 8つのデンマークの歌(リコーダーとギターのための)
  トーヴァル・オーゴー(1877–1937)
   スズメは枝のかげでものも言わず(Spurven sidder stum bag kvist)
  トマス・ラウプ(1852–1927)
   見わたすかぎり雪(Det er hvidt herude)
  カール・ニルセン(1865–1931)
   素晴らしい夕べのそよ風(Underlige aftenlufte)
  トマス・ラウプ(1852–1927)
   心よしずまれ、太陽が沈んでいく(Stille hjerte, sol går ned)
  ヨハン・クリスチャン・ゲバウアー(1808–1884)
   道の曲がるところに(Hist, hvor vejen slår en bugt)
  カール・ニルセン(1865–1931)
   ぼくはひばりの巣を知っている(Jeg ved en lærkerede)
   (ギター・ソロ)
  オーロフ・リング(1884–1946)
   旅立ちの時が近い(Sig nærmer tiden, da jeg må væk)
  クリストフ・エアンスト・フリーズリク・ヴァイセ(1774–1842)
   夜のしじまに(Natten er så stille)(ギター・ソロ)
  ラース・ハニバル(ギター)
  ミカラ・ペトリ(リコーダー)
  アウネーテ・ハニバル・ペトリ(チェロ)
  アメーリエ・ハニバル・ペトリ(歌)

価格 ¥2,350(本体価格)

Trailer

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Choice

『In Paradisum(天国へ)』

Aparté AP228 classical


ヴォーン枢機卿記念学校 The Cardinal Vaughan Memorial School は、ロンドンのホランドパークにあるカトリック系の学校です。1903年に没したウェストミンスター大司教ハーバート・ヴォーンを記念して1914年に設立されました。合唱団「スコラ・カントルム(Schola Cantorum)」は、トレブル(ソプラノ)とアルトを歌う少年とテノールとバスを担当する青年、11歳から18歳の在校生を集めて1980年に創設され、学校の宗教行事をはじめさまざまな活動を担っています。フランスのスタジオ「Little Tribeca」の Aparté レーベルがリリースするアルバム。カトリックの『レクイエム(死者のためのミサ』のアンティフォナ『In Paradisum(天国へ)』(「In paradisum deducant te Angeli; in tuo adventu suscipiant te martyres…(天使があなたを天国へ運んでくださるように。あなたがそこへ着くと殉教者たちが出迎え…)」)をタイトルに採り、彼らのレパートリーから「天国(楽園)」に関連する作品を歌っています。

ヴァンゲリスがスコアを書いた映画『1492: Conquest of Paradise』(邦題『1492 コロンブス』)の《楽園の征服者》。ヴァンゲリスが音楽を担当した『Chariots of Fire』(『炎のランナー』)のサウンドトラックに使われたアッレグリの《ミゼレーレ》。アルビノーニ作とされてきた《アダージョ》をジョン・キャメロン John Camron が「山上の説教」をテクストに、合唱のために編曲した《至福の教え》。エルガーの《エニグマ変奏曲》の〈ニムロッド〉は、「永遠の安息を(Requiem aeternam)」の典礼文を使ったデイヴィッド・ヒル David Hill の編曲で歌われます。スコラ・カントルムがサウンドトラックの録音に参加した、マイケル・ダナ(ミケル・ダナ) Mychael Dnna がスコアを書いた映画『ライフ・オブ・パイ』の《ツィムツーム》も「永遠の安息を」をテクストとする歌です。ピーター・ジャクソン監督の映画『ロード・オブ・ザ・リング(The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring)』で「旅の仲間」が分裂する場面に流れる、ハワード・ショア Howard Shore 作曲、フラン・ウォルシュ Fran Walsh 作詞の《夢の中で》。ローリゼンの合唱とピアノのための《Dirait-on(そういうことらしい)》は、作曲者の許可を得て作った「オルガン」共演版の初めての録音。「ある一日は大聖堂の礼拝で歌い、次の日はロンドンでプロフェッショナルのオペラの舞台に立つ、その次の日はハリウッド映画のために録音スタジオに入る」。スコラ・カントルムの幅広い活動を反映する多彩なプログラムです。

『In Paradisum(天国へ)』
ヴァンゲリス(1943–)
 Conquest of Paradise(楽園の征服者)
 (『1492: Conquest of Paradise』(1992)から)
グレゴーリオ・アッレグリ(1582–1652)
 ミゼレーレ(Misere mei, Deus)(c.1638)
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548–1611)
 アヴェ・マリア(Ave Maria)(c.1580)
アントン・ブルックナー(1824–1896)
 キリストは、十字架の死に至るまで(Christus factus est) WAB.11
W.A.モーツァルト(1756–1791)
 アヴェ・ヴェルム・コルプス(Ave verum corpus) K.618
トマゾ・アルビノーニ(1671–1750)/レモ・ジャゾット(1910–1998)
(ジョン・キャメロン(1944–)合唱編曲)
 至福の教え(The Beatitudes)(1945)(《アダージョ ト短調》)
ガブリエル・フォーレ(1845–1924)
 天国へ(In Paradisum)(《レクイエム》 Op.48 から)
ジョン・ラター(1945–)
 主があなたを祝福し、守られるように
 (The Lord bless you and keep you)(1981)
エドワード・エルガー(1857–1934)
(デイヴィッド・ヒル(1957–)編曲)
 永遠の安息を(Requiem aeternam)
 (《エニグマ変奏曲》 Op.36 から〈ニムロッド〉)
ハワード・ショア(1946–)
 夢の中で(In Dreams)
 (『The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring』(2001)から)
 (フラン・ウォルシュ(1959–)作詞)
フランチェスカ・カッチーニ(1587–c.1641)/ヴラディーミル・ヴァヴィーロフ(1925–1973)(スコット・プライス 編曲)
 アヴェ・マリア(Ave Maria)(c.1970)
アントニオ・ロッティ(c.1667–1740)
 十字架にかけられ給いて(Crucifixus)(c.1718)
ヨーゼフ・ラインベルガー(1839–1901)
 夜の歌(Abendlied)
 (《3つの神聖な歌(Drei geistliche Gesänge)》 Op.69 から)
モーテン・ローリゼン(1943–)
 Dirait-on(そういうことらしい)
 (《3つのバラの歌(Les Chansons des Roses)》(1993)から)
 (ライナー・マリア・リルケ(1875–1926)詩)
エリック・ウィテカー(1970–)
 金色の光(Lux Aurumque)(2000)
 (エドワード・エッシュ(1970–)詩、
  チャールズ・アンソニー・シルヴェストリ(1965–)ラテン語訳)
チャールズ・ヴィリアズ・スタンフォード(1852–1914)
 青い鳥(The Blue Bird)(《8つのパートソング》 Op.119 から)
 (メアリー・エリザベス・コールリッジ(1861–1907)詩)
マイケル・ダナ(1958–)
 ツィムツーム(Tsimtsum)(『Life of Pi』(2012)から)
ジョナサン・ダヴ(1959–)
 すばるとオリオンを造りしお方を探せ
 (Seek Him that makes the seven stars)(1995)
 (『アモス書』5章8節)
  ヴォーン枢機卿記念学校「スコラ・カントルム」
  スコット・プライス(指揮)
  イースティン・エヴァンズ(オルガン)

録音 2019年7月3日–5日 聖ヨハネ福音教会(ロンドン)
制作 エイドリアン・ピーコック、ジェレミー・サマリー
録音 デーヴ・ローウェル [24bit/96kHz 録音]
 
価格 ¥2,450(本体価格)

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『2017』

BIS SACD2418 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] contemporary/classical


スウェーデンのトロンボーン奏者、クリスチャン・リンドベリ Christian Lindberg は、近年、「作曲家」として注目されることが多くなり、各国のオーケストラやプレーヤーから委嘱される音楽の作曲に意欲的に取り組んでいると言います。彼がアントワープ交響楽団を指揮して2018年に録音した新しいアルバムでは、10年以内に作曲された3つの管弦楽曲が演奏されます。《ウロンゴンの波》は、オランダの若いプレーヤーたちが2001年に結成した「ニュー・トロンボーン・コレクティヴ」と共演するための作品としてロッテルダム・フィルハーモニックから委嘱を受け、作曲されました。作曲のヒントとなったのは、オーストラリア南東部沿岸の都市ウロンゴンで実際に目にした、ニュージーランドのホークス・ベイからタスマン海を越えて押し寄せる波。その大小さまざまな波の姿をニュー・トロンボーン・コレクティヴの9本のトロンボーンに変える音楽が生まれます。「祝いの花火」に終わる音楽をリンドベリは、BIS Records の CEO、フォン・バールに献呈しました。

《リヴァプールの子守歌》は、デイムの称号を授かった打楽器奏者エヴェリン・グレニー Evelyn Glennie とリンドベリ自身のトロンボーンの「二重協奏曲」として指揮者ジョン・ラボックから依頼を受けた作品です。クリスチャンが6歳の時、ビートルズの大ファンだった母親が子守歌に歌ってくれた歌の「胚芽」をベースに作曲。名高い音楽祭のひとつ「チェルトナム・フェスティヴァル」で、グレニーとリンドベリが、ラボックのオーケストラ、セント・ジョンズ・スミス・スクエア管弦楽団と共演して初演しました。

《2017》は、2013年、フランダース・フィルハーモニック(現、アントワープ交響楽団)のヘールト・リームとハンス・フェルブークトからストラヴィンスキーの《春の祭典》をモデルにした同規模の管弦楽曲について打診され、さまざまな状況から作曲が延び延びになってしまっていた作品です。作曲のきっかけは、2016年11月のアメリカ大統領選挙だったと言います。「世界が、突然ひっくりかえり……2016年11月8日から2017年1月1日までの間、あまりのショックに心理的に麻痺してしまった」。そして「2017年」の最初の日にアイデアが浮かび、一年かけて作品を完成させます。〈The World Upside Down(ひっくりかえった世界)〉〈Lonely Creatures(孤独な生き物)〉〈Fake News(フェイクニュース)〉〈Inner Soul(内なる魂)〉〈The Bragger(自慢屋)〉〈Reflection(内省)〉〈Train from Hell(地獄発の列車)〉の7曲で構成した約33分の作品。アメリカ、MSNBC のテレビ番組のキャスターを務めるジャーナリストのレイチェル・マドウ(マドー)に献呈されました。

『2017 - クリスチャン・リンドベリ 管弦楽のための作品集』
クリスチャン・リンドベリ(1958–)
 ウロンゴンの波(The Waves of Wollongong)(2006–09)
 (9本のトロンボーンと管弦楽のための)*
 リヴァプールの子守歌(Liverpool Lullabies)(2015–16)
 (トロンボーン、打楽器と管弦楽のための)**
 2017(管弦楽のための)
  アントワープ交響楽団
  クリスチャン・リンドベリ(指揮、トロンボーン **)
  ニュー・トロンボーン・コレクティヴ *
   アレクサンデル・フェルベーク(アルト・トロンボーン)
   アレックス・ガルシア(アルト・トロンボーン) 
   ダニ・キエレス・カスカント(アルト・トロンボーン)
   セバスティアン・ケムネル(テナー・トロンボーン)
   ホセ・ルナ・アグード(テナー・トロンボーン)
   バネッサ・バイレーン(テナー・トロンボーン)
   ブラント・アッテマ(バス・トロンボーン)
   マルク・ボーンストラ(バス・トロンボーン)
   ロエル・アーフォンズ(バス・トロンボーン)
  エヴェリン・グレニー(打楽器)**
  
録音 2018年9月 エリザベートホール(アントワープ、ベルギー)
制作 ロバート・サフ
録音 シュテファン・レー
 
価格 ¥2,650(本体価格)

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『アーチ形の天空の下で(under the arching heavens)』

BIS CD2592 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] contemporary/classical


シュヴェケンディーク Nils Schweckendiek が芸術監督を務めるヘルシンキ室内合唱団は、意欲的なプログラムのアルバムを定期的に作ってきました。『報告(Reports)- ハーパネンの合唱作品』(BIS 2452)とラウタヴァーラの《ヴィジリア》(SACD2422)につづく新作ではフィンランドの作曲家アレックス・フリーマンのアカペラ混声合唱作品を取り上げています。《Under the Arching Heavens: A Requiem(アーチ形の天空の下で:レクイエム)》は、1918年のフィンランド内戦の終結100年を記念する音楽としてシュヴェケンディークとヘルシンキ室内合唱団から委嘱を受けて作曲されました。フリーマンは、『レクイエム』の典礼文に加え、フィンランドのアレクシス・キヴィ、エーディト・セーデルグラン、ヴィルヨ・カヤヴァ、イギリスのジーグフリード・サスーン、アメリカのホイットマンの詩をテクストに採り、内戦の続くシリアとイエメンの惨たらしい姿をイメージしながら筆を進めた、と語っています。 

《A Wilderness of Sea(海の原野)》は、「人間という存在に共通する『水とはかなさ』を語った」シェイクスピアの作品からテクストが採られました。『テンペスト(The Tempest)』の「水底深く父は眠る(Full fathom five thy father lies)」と「あの音楽はどこから?(Where should this music be?)」、ソネット64番「いまは埋もれ朽ちはてたいにしえの時代の(When I have seen by Time’s fell hand defaced)」、『間違いの喜劇(A Comedy of Errors)』の「おれはこの世にとっては一滴の水のようなもの(I to the world am like a drop of water)」。2016年、シュヴェケンディーク指揮ヘルシンキ室内合唱団が、ヘルシンキのテンペリアウリキオ教会で初演しました。 

アレックス・フリーマン Alex Freeman(1972–)は、ノースカロライナ州ローリーの育ち。イーストマン音楽学校からジュリアード音楽院の博士課程に進み、「シベリウスの第4交響曲の第1楽章;スケッチ研究とスタイル分析」をテーマとする博士論文を書くため、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーに留学。その後、フィンランドに帰化。家族とともにフィンランドに住み、作曲家として活動しています。

『アーチ形の天空の下で(under the arching heavens)』 
アレックス・フリーマン(1972–) 
 Under the Arching Heavens: A Requiem
 (アーチ形の天空の下で:レクイエム)(2018)(混声合唱のための) 
  第1章〈Sydämeni laulu(心の歌)〉(アレクシス・キヴィ) 
  第2章〈Requiem æternam(神よ、彼らに永遠の安らぎを与え)〉 
  第3章〈Sequence: Dies iræ(続唱:怒りの日)〉
  〈Thrushes(ツグミ)〉(ジーグフリード・サスーン)
  〈Sequence: Rex tremendæ(続唱:恐るべきみついの大王よ)〉
  〈Fientliga stjärnor(敵意ある星)〉(エーディト・セーデルグラン)
  〈Sequence: Inter overs(続唱:羊の群のなかに席を与え〉 
  第4章〈Sanctus(聖なるかな)〉 
  第5章〈MIkä lienee se lintu ollut?(あれはどの鳥だったのだろうか)〉
  (ヴィルヨ・カヤヴァ) 
  第6章〈Agnus Dei(神の子羊)〉 
  第7章〈O Years and Graves!(おお歳月よ墓穴よ)〉
  (ウォルト・ホイットマン「死んだわが子を悲しげに見つめながら
   (Pensive on her Dead Gazing)」) 
 A Wilderness of Sea(海の原野)(2016)(混声合唱のための) 
  ヘルシンキ室内合唱団 ニルス・シュヴェケンディーク(指揮)  

録音 2016年10月(Wilderness)、2018年6月(Under) ニュー・パヴィリオン Uusi paviljonki(カウスティネン、フィンランド) 
制作・録音 マルック・ヴェイヨンスオ(Wilderness)、ハンス・キプファー(Under) 

価格 ¥2,650(本体価格)

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『彷徨いながら不思議に思う(I wonder as I wander)』

BIS SACD2475 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] classical


イギリスのバリトン歌手、ジェームズ・ニュービー James Newby(1993–)の BIS レーベル第1作『彷徨いながら不思議に思う』。「遠くにあって、欲しいと願うものを、いつ終わるともなく求めつづける」ことをコンセプトに作られたアルバムです。「この空の下を彷徨いながら不思議に思う、どうしてわれらの救い主イエスは死ぬためにやって来たのか。あなたや私のような貧しい者や普通の者は、この空の下を彷徨いながら不思議に思う……」。ジョン・ジェイコブ・ナイルズの歌を編曲したこの作品などブリテンの5曲が「ブックエンド」の役割を担い、シューベルト、ベートーヴェン、マーラーの曲を挟む構成です。シューベルトがシュミットとシュレーゲルの詩に曲をつけた2つの《さすらい人》。アロイス・ヤイテレスの詩にベートーヴェンが作曲した《遥かなる恋人に》。戦いで殺された鼓手が恋する人の家の前を通って死の世界に向かう、『子供の不思議な角笛』の作者不詳の詩によるマーラーの《死んだ鼓手》。「メッセージを伝える」ことに秀でた歌手として知られる彼のもっとも得意とするレパートリーによるプログラムです。ジェームズ・ニュービーは、2016年のキャサリン・フェリア賞をはじめとする受賞歴をもち、2018年から2020年の「BBC New Generation Artist」にも選ばれました。ジョーセフ・ミドルトン Joseph Middleton は、室内楽と歌曲のピアニストとして人気を集め、トマス・アレン、フェリシティ・ロット、クリストファー・モルトマン、ヴォルフガング・ホルツマイアーたちと共演。キャロリン・サンプソンがイギリスの詩による歌曲を歌った『コントラスト』(BIS SA 2413)も高い評価を獲得しました。

『彷徨いながら不思議に思う(I wonder as I wander)』
ベンジャミン・ブリテン(1913–1976)(編曲)
 彷徨いながら不思議に思う(I wonder as I wander)
 なぐさめる人もなく(There’s None to Soothe)
 (《民謡編集第3集『イギリスの歌」》から)
フランツ・シューベルト(1797–1828)
 さすらい人(Der Wanderer) D.489
 さすらい人(Der Wanderer) D.649 
 ドナウ川の上で(Auf der Donau) D.553
 戸外にて(Im Freien) D.880
 夕星(Abendstern) D.806
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 アデライーデ(Adelaide) Op.46
 五月の歌(Maigesang) Op.52 no.4
 歌曲集《遥かなる恋人に(An die ferne Geliebte)》Op.98
グスタフ・マーラー(1860–1911)
 シュトラスブルクの砦に(Zu Straßburg auf der Schanz)
 死んだ鼓手(Revelge) 原光(Urlicht)
ベンジャミン・ブリテン(1913–1976)(編曲)
 真夜中に(At the Mid Hour of Night)
 (《民謡編集第4集『アイルランドの歌」》から)
 夏のなごりのバラ(庭の千草)(The Last Rose of Summer)
 (《民謡編集第4集『アイルランドの歌」》から)
 Sail on, Sail on(《民謡編集第4集『アイルランドの歌」》から)
  ジェームズ・ニュービー(バリトン)
  ジョーセフ・ミドルトン(ピアノ)

[Piano: Steinway D]

録音 2019年10月 ポットンホール(ウェスルトン、サフォーク、イングランド)
制作 ロバート・サフ
録音 ジェフリー・ジン
 
価格 ¥2,650(本体価格)
 
“An die ferne Geliebte”

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アランフェス協奏曲

BIS SACD2485 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] contemporary/classical


ヴァイオリニストのダニエル・ミグダールと組んだ「デュオ KeMi」の『シューベルトのソナタ』(BIS SA 2375)でチャーミングな音楽を聴かせたスウェーデンのギタリスト、ヤコブ・ケッレルマン Jacob Kellermann(1984–)の新しいアルバム。ジャズ・トランペッターのマイルズ・デイヴィスがギル・エヴァンズと共同制作した1960年のアルバム『Sketches of Spain(スケッチ・オブ・スペイン)』からインスピレーションを得て、スペインという国を「場所というより考え方をプリズムを通して見たような」アルバムに作られています。

ロドリーゴの《アランフェス協奏曲》、ファリャの《クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌》、アルベニスの《エボカシオン》のギターとアンサンブルの編曲、そして、彼のために作曲されたフランシスコ・コルとピート・ハーデンの新曲。フランシスコ・コル Francisco Coll(1985–)は、バレンシア生まれ。トロンボーンの学位を取得した後、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校でリチャード・ベーカーに作曲を学び、トマス・アデスに私的に師事しました。ギターとアンサンブルのための協奏曲《トゥリア》は、干上がった川床に庭園やカフェや新しいオペラハウスが作られた、かつてバレンシアを流れていた川の思い出を5楽章の音楽に作った作品です。「私のもっともフラメンコ色の作品」と作曲者自身が語っています。

ピート・ハーデン Pete Harden(1979–)の《慰めと揺らめき》は、「乾いた、南ヨーロッパの暑さへの印象主義的頌歌」として書かれた作品です。ロドリーゴの協奏曲の「アダージョ」楽章の一連のコードを土台にし、ギターの四分音が、暑さによる「揺らめき」を表す、「夢をみているような穏やかなビジョン」。作曲者のハーデンは、ハーグ音楽院でルイ・アンドリーセンとリチャード・エアズに学びました。「アンサンブル・クラング Ensemble Klang」の創設メンバーとして、ギターと芸術監督を担当しています。ハーデンとコルの作品は、指揮者クリスチャン・カールセン、ヤコブ・ケッレルマン、スウェーデン現代室内音楽協会 NU(Föreningen Kammarmusik NU)が、ノルボッテン NEO と共同で委嘱。2017年12月14日、ルレオーの文化ホールで初演されました。

ノルボッテン NEO (Norbotten NEO)は、現代の室内音楽をプロモートするため2007年に結成されたアンサンブルです。このアルバムのアルベニスの曲では、「デュオ KeMi」のダニエル・ミグダール Daniel Migdal がヴァイオリンを担当しています。クリスチャン・カールセン Christian Karlsen は、スウェーデンの指揮者。ハーグ音楽院で学び、エサ=ペッカ・サロネンのアシスタントとしてキャリアをスタートさせました。2018年、若い人たちのための交響フェスティヴァル「Gränslandet(グレンスランデット)」をピアニストのデイヴィッド・ファンと共同でストックホルムに創設、芸術監督を務めています。

『アランフェス協奏曲』
ホアキン・ロドリーゴ(1901–1999)
 アランフェス協奏曲(Concierto de Aranjuez)(1939)*
フランシスコ・コル(1985–)
 トゥリア(Turia)(2017)(ギターとアンサンブルのための協奏曲)**
マヌエル・デ・ファリャ(1876–1946)
 クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための賛歌
 (Homenaje pour le tombeau de Claude Debussy)(1920)
 (ソロ・ギターのための)
イサーク・アルベニス(1860–1909)(クリスチャン・カールセン編曲)
 エボカシオン(喚起)(Evocació))(1905)
 (組曲《イベリア》から)(ギターとアンサンブルのための)**
ピート・ハーデン(1979–)
 慰めと揺らめき(Solace and Shimmer)(2016)
 (ギターとアンサンブルのための)**
  ヤコブ・ケッレルマン(ギター) ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団 *
  ノルボッテン NEO ** クリスチャン・カールセン(指揮)

[Guitar: Matthias Dammann]

録音 2019年10月 ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)(ロドリーゴ)、2017年12月 スタジオ・アークスティクム(ピテオー、スウェーデン)(コル、ハーデン)、2019年9月 スウェーデン放送第3スタジオ(ストックホルム)(ファリャ、アルベニス)
制作 ハンス・キプファー(ロドリーゴ、ファリャ、アルベニス)、クリスチャン・カールセン、アルネ・ボック(コル、ハーデン)
録音 イェンス・ブラウン(ロドリーゴ)、アルネ・ボック(コル、ハーデン)、ハンス・キプファー(ファリャ、アルベニス)
 
価格 ¥2,650(本体価格)

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『100の超絶技巧練習曲

BIS CD2433 2CD’s classical


イギリスの作曲家、ピアニストのカイクシュルー・シャプルジ・ソラブジ Kaikhosru Shapurji Sorabji(1892–1988)の《超絶技巧練習曲》は、全100曲を演奏すると7時間かかる、「身の毛のよだつ難曲」ともいわれる大作です。スウェーデンのピアニスト、ウッレーン Fredrik Ullén(1968–)は、ソラブジの《Opus Clavicembalisticum》(BIS 1062)《Transciptions for Modern Piano》(BIS 1306)といったアルバムを録音した後、この作品を全曲録音することに挑みました。最初のディスク「第1番-第25番」(BIS 1373)を2006年にリリース。2016年に「第72番-第83番」(BIS 2223)を発表、「第84番-第100番」を収めたこのアルバムで全曲の録音を完成させました。ストックホルムの医科大学「カロリンスカ研究所 Karolinska Institutet」の1000席のホール(講堂)「アウラ・メディカ Aula Medica」でのセッション録音です。

『100の超絶技巧練習曲』
カイクシュルー・シャプルジ・ソラブジ(1892–1988)
 100の超絶技巧練習曲(100 Transcendental Studies)- 第84番-第100番
  フレードリク・ウッレーン(ピアノ)

[Piano: Steinway D]

録音 2018年6月、2019年5月、2019年12月 カロリンスカ研究所「アウラ・メディカ」(ストックホルム、スウェーデン)
制作・録音 トーレ・ブリンクマン

価格 ¥5,000(本体価格)

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『noûs

BIS SACD2490 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] contemporary


フィリップ・ルルー Philippe Leroux は、1959年、フランスのブローニュ=ビヤンクール生まれ。パリ国立高等音楽学校でイーヴォ・マレク、クロード・バリフ、ピエール・シェフェール、ギィ・レイベルに学び、メシアン、ドナトーニ、ベッツィ・ジョラス、ジャン=クロード・エロワ、クセナキスのクラスにも参加しました。「スペクトル楽派」第二世代と呼ばれる音楽語法により、管弦楽、室内楽、声楽のための作品、エレクトロニックとアクースマティックの音楽を手がけ、フランス文化省、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、IRCAM のほか、ノルウェーの BIT20 からも委嘱を受けてきました。現在、カナダのモントリオールを拠点に活動しています。サクソフォーン奏者のクロード・ドラングル Claude Delangle とは30年来の付き合いといわれ、彼らがインスピレーションを与えあった中で生まれた作品によるこのアルバムは、ルルーの立会いで行われたセッションで録音されました。

『noûs』
フィリップ・ルルー(1959–) ソプラノサックスとピアノのための作品集
 SPP(2000)(ソプラノサックスとピアノのための)
 AMA(2009)(ピアノのための)
 Conca Reatina – Ruban de Möbius(2017)(ソプラノサックスのための)
 Répéter…Opposer(反復…反対)(2017)(ピアノのための)
 Dense…Englouti(密集している…沈める)(2011)(ピアノのための)
 Noûs(理性)(2019)(ソプラノサックスとピアノのための)
  クロード・ドラングル(ソプラノサックス)
  オディル・ドラングル(ピアノ)

録音 2019年10月 セーヌ=サン=ドニ県立音楽院 モーツァルト・ホール(オルネー=スー=ボワ、セーヌ=サン=ドニ、フランス)
制作・録音 マリオン・シュヴェーベル

価格 ¥2,650(本体価格)

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『北欧コネクション(Nordic Connections)』

Daphne DAPHNE1065 classical


スウェーデンのヴィオラ奏者、ヨーラン・フローストのデビュー・アルバム。フロースト Göran Fröst は、2011年から2014年までBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の首席ヴィオラ奏者を務め、2016年にスウェーデン室内管弦楽団の首席ヴィオラ奏者に就任しました。めざましい活動をするスウェーデンの現代音楽グループ「室内アンサンブルN(KammarensembleN)」に所属。作曲家、編曲者としても活動しています。デビューアルバムのプログラムは、3曲。20世紀スウェーデンを代表する作曲家のひとり、ヨースタ・ニューストレム Gösta Nystroem(1890–1966)のヴィオラ協奏曲《フランスへのオマージュ(Hommage à la France)》は、第二次世界大戦が始まってまもない1940年に作曲されました。「(レント・モルト・トランクィッロの)緩徐楽章は、北欧メランコリーにみちた、スウェーデンの作曲家がヴィオラのために書いたもっとも美しい曲のひとつ」と、フローストが語る音楽です。ルードヴィーグ・ノルマン Ludvig Norman(1831–1885)は、19世紀スウェーデンのロマンティシズム時代に幅広いジャンルの作曲を手がけ、交響曲第2番(Musica Sveciae MSCD512)、ピアノ四重奏曲と弦楽四重奏曲(MSCD518)、《森の歌》などの歌曲集(MSCD525)といったアルバムが「スウェーデン音楽アンソロジー」に収められました。《ヴィオラとピアノのためのソナタ ト短調》は、初録音の作品です。「アレグロ・アパッショナート」「アンダンテ・カンタービレ」「スケルツォ-アレグロ・フェローチェ」「終曲-アレグロ・モデラート」の4楽章。ノルマンと、著名なヴァイオリニストだったヴィルマ・ネルダの結婚生活が破綻、妻が家を出た後に書かれた作品です。グリーグ Edvard Grieg(1843–1907)の《ヴァイオリンソナタ第3番 ハ短調》は、ノルマンのソナタと「ちょっとしたつながり(コネクション)」のある作品です。1886年夏から1887年暮れの間に書かれ、ライプツィヒでの初演の後、デンマークで演奏して大きな成功を収めました。「愛すべき作品」と語るフロースト自身が「ヴィオラとピアノ」のために編曲した版による演奏です。

『北欧コネクション(Nordic Connections)』
ヨースタ・ニューストレム(1890–1966)
 ヴィオラ協奏曲《フランスへのオマージュ(Hommage à la France)》
 (1940)
ルードヴィーグ・ノルマン(1831–1885)
 ヴィオラとピアノのためのソナタ ト短調 Op.32
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)(ヨーラン・フロースト 編曲)
 ヴィオラとピアノのためのソナタ ハ短調 Op.45
 (原曲:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45)
  ヨーラン・フロースト(ヴィオラ)
  オスカル・エークべり(ピアノ)
  スウェーデン室内管弦楽団 クレメンス・シュルト(指揮)

録音 2018年10月4日(ライヴ)(協奏曲)、2019年8月30日–9月1日(ソナタ) オレブルー・コンサートホール(オレブルー、スウェーデン)
制作・編集 ビョーン・ウッデーン
録音 トゥルビョーン・サミュエルソン(協奏曲)、モーリス・モガール(ソナタ)

価格 ¥2,450(本体価格)

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『聖ルカ受難曲(St. Luke Passion)』

Daphne DAPHNE1066 2CD’s contemporary/classical


ロルフ・マッティンソン Rolf Martiosson(1956–)は、もっとも国際的に知られる現代スウェーデンの作曲家のひとり。管弦楽のための《Open Mind》(DAPHNE1029)は、2010年のストックホルム・フィルハーモニックの日本ツアーでも演奏され、日本で名を知られるきっかけとなりました。《聖ルカ受難曲》は、2011年、スウェーデンの12の合唱団と研究機関「Sensus」の共同委嘱で作曲された作品です。『新約聖書』の『ルカによる福音書』から「バロック受難曲」にならって選んだテクストと、スウェーデンの社会民主主義ジャーナリスト、作家で詩人のヨーラン・グレイデル Göran Greider(1959–)と詩人ラーシュ・ビョルクルンド Lars Bjöklund のテクストで構成。通常の技術水準の合唱、6つの楽器によるアンサンブル、「プロフェッショナル」のソプラノとバス、ナレーターより演奏されます。この作品は、2012年春、委嘱した12の合唱団が各々初演。2020年の春までに70回を超す演奏が重ねられてきました。このアルバムの演奏は、2019年4月にヴェクショー大聖堂で行われたコンサートのライヴ録音です。ソリストのリサ・ラーション Lisa Larsson(1967–)はヨーロッパ各地のオペラハウスやフェスティヴァルで歌い、ペーテル・ブーマン Peter Boman(1965–)はアルヴェーンの《黙示録カンタータ》(Sterling CDS1058-2)などの録音に参加しています。マッティンソンの《聖ルカ受難曲》を、この作品の真の生みの親、ゲルマンス音楽出版(Gehrmans Musikförlag)の前CEOのシェティル・スカルビュー Kettil Skarby に献呈されました。

ロルフ・マッティンソン(1956–) 
 聖ルカ受難曲(St. Luke Passion)(2012)
 (合唱、器楽アンサンブル、ソプラノ、バスとナレーターのための) 
  リサ・ラーション(ソプラノ、福音史家)
  ペーテル・ブーマン(バス、イエス) 
  マーク・レヴェングッド(ナレーター) 
  ヴェクショー大聖堂オラトリオ合唱団・器楽アンサンブル 
  ステーン=インゲ・ペッテション(指揮)
 
録音 2019年4月12日–14日 ヴェクショー大聖堂(ヴェクショー、スウェーデン)(ライヴ)

価格 ¥4,800(本体価格)

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『エンデニヒの書きつけ(Notes from Endenich)』

Daphne DAPHNE1067 contemporary/classical


ショスタコーヴィチの室内楽作品(Intim Musik)や『王室の婚礼のための音楽』(DAPHNE1039)といったアルバムで知られるピアニスト、フランシスカ・スクーグ Francisca Skoogh(1973–)は、作曲家のスタファン・ストルム Staffan Storm(1964–)と長年にわたり共同作業をつづけてきました。2010年には彼のピアノ作品を集めたアルバム(DAPHNE1036)をリリース。新作の『エンデニヒの書きつけ(Notes from Endenich)』も、スクーグとストルムが共同で作った「ピアノ・アルバム」です。ロベルト・シューマンの書いた音楽モチーフとテクストの断片を素材とする《Unbekanntes Blatt aus Endenicher Zeit(エンデニヒ時代の知られていない書きつけ)》と、「音楽表現の類まれなパレットを誇らしげに示す」とストルムが語る、シューマンの最初のソナタ。「古典的作品が、私たちの時代にどう生きるかということを掘り下げて理解する」ことをめざし、進められたプロジェクトです。アルバムには、ロベルト・シューマンが生涯の最後を過ごしたエンデニヒに因むタイトルがつけられました。

『エンデニヒの書きつけ(Notes from Endenich)』 
スタファン・ストルム(1964-) 
 Unbekanntes Blatt aus Endenicher Zeit
 (エンデニヒ時代の知られていない書きつけ) 
  Zum neuen Jahr den ersten Gruß(新年の最初の挨拶) 
  Lieber Julie(親愛なるジュリー)
  Wie dank’ ich Dir für Deine Gaben(贈り物をありがとう) 
  Aufschwung(飛翔)
  Liebe Clara und Kinder(愛しいクララと子供たち) 
ロベルト・シューマン(1810–1856) 
 ピアノソナタ第1番 嬰へ短調 Op.11 
  フランシスカ・スクーグ(ピアノ)

録音 2019年11月30日–12月1日 マルメ音楽大学(マルメ、スウェーデン)

価格 ¥2,450(本体価格)

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『バッハと踊る(Dancing with Bach)』

Daphne DAPHNE1068 classical/traditional


スウェーデンのリコーダーとバロックフルートのプレーヤー、クリスティーネ・ヴェスト Kristine West は、『クリスティーネ・ヴェスト、リコーダー』(DAPHONE1055)と『J.S.バッハ フルートのためのソナタ』(DAPHONE1058)をリリース、ユニークかつ誠実な音楽が注目されました。新しいアルバムでは、ストックホルムのフォークミュージック・グループ「Nordic」のメンバー、ニッケルハルパ奏者のエーリク・リュドヴァル Erik Rydvall(1983–)と共演、「編曲しようと変更の手を入れようと壊れることのない」バッハの音楽を「スウェーデン民俗音楽をルーツにもつ」という共通の視点で捉えた音楽を展開しています。《ゴルトベルク変奏曲》の「アリアと2つの変奏」、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータとソナタといったバッハの曲、ニッケルハルパ奏者のトゥルビョーン・ネースブム Torbjörn Näsbom やスペルマンのスヴェン・ドゥーナット Sven Donat たちの曲。《バッハと踊る/バディヌリー》は、ヴェストとリュドヴァルとバッハが「共作」した楽しいナンバーです。

『バッハと踊る(Dancing with Bach)』
トゥルビョーン・ネースブム
 水(Vatten)
スヴェン・ドゥーナット(1755–1815)
 スヴェン・ドゥーナットのポルスカ(Polska efter Sven Donat)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988 - アリアと変奏第1・第5
エーリク・リュドヴァル(1983–)

 Di Man * 祝祭のポルスカ(Jubileumspolska)**
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006
 - 前奏曲
エーリク・リュドヴァル(1983–)
 祝典行進曲(Högtidsmarsch)
クリスティーネ・ヴェスト/エーリク・リュドヴァル/J.S.バッハ
 バッハと踊る(Dancing with Bach)/バディヌリー(Badinerie)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005
 - アレグロ・アッサイ *
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 BWV.1003
 - アンダンテ
 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004
 - ジグ ***
 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004
 - シャコンヌ
ユーナス・オールソン(1965–2010)
 献身(Innerligheten)*
エーリク・リュドヴァル(1983–)
 パスタヴァッゲ(Pastavagge)
  クリスティーネ・ヴェスト(リコーダー、フルート)
  エーリク・リュドヴァル(ニッケルハルパ)
  ゲスト・ミュージシャン
   オスカル・ロイター(ギター *、マンドリン **)
   アーレ・モッレル(マンドラ)**
   サミュエル・ルンステーン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)***

録音 2018年10月23日、2019年11月25日–27日、2020年1月27日 聖ペテロ教会(ストックスンド、スウェーデン)
制作 ビョーン・ウッデーン
録音 トーレ・ブリンクマン

価格 ¥2,450(本体価格)

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『エレジー(Elegy)』

Danacord DACOCD731 contemporary/classical


デンマークのボー・ホルテン Bo Holten(1948–)は、コペンハーゲン大学で音楽学、王立デンマーク音楽アカデミーでファゴットを学んだ後、数年間、音楽教師とコペンハーゲンの新聞の批評家として活動しました。1979年にヴォーカルアンサンブル「アルス・ノーヴァ」を創設。指揮者と作曲家としてさまざまに活動しながら、コペンハーゲンとデンマークの音楽生活に中心的役割を担いました。1996年にヴォーカルアンサンブル「ムシカ・フィクタ」を設立。1990年から2006年までBBCシンガーズの客演指揮者、2008年から2011年までブリュッセルのフランダース放送合唱団の首席指揮者を務めました。彼がフランダース放送合唱団と録音した自作の合唱作品集『ヴィーナスの輪』(Dacapo 8.226062)は、ホルテンの作品の多彩なスタイルを示し、高い評価を獲得しています。フランダース放送合唱団を指揮した新しいアルバムでは、さまざまな作曲家たちの「悲しい気分」を描いた歌を中心に演奏。合唱作品の合間にアンドレ・プレヴィンのソプラノとチェロとピアノのための《ヴォカリーズ》とラフマニノフのチェロとピアノの《ヴォカリーズ》を挟むプログラム構成を取っています。チェロのリュク・トーテン Luc Tooten はブリュッセル・フィルハーモニックの首席チェロ奏者。ピアニストのステファーヌ・ド・メイ Stéphane De May は、リエージュとロッテルダムの音楽院で教えながらソリストと室内楽奏者として活動。ふたりは「トリオ・ポルティチ」でも一緒に演奏しています。独唱は、フランダース放送合唱団の歌手たちが担当。ヒルデ・フェンケン Hilde Venken とサラ・ファン・モル Sarah van Mol は、『ヴィーナスの輪』でもソロを歌っていました。

『エレジー(Elegy)』
ボー・ホルテン(1948–)
 北欧組曲(Norisk Suite) 第1部 *
アンドレ・プレヴィン(1929–2019)
 ヴォカリーズ(Vocalise)(ソプラノ、チェロとピアノのための)**
セルゲイ・ラフマニノフ(1873–1943)
 ヴォカリーズ(Vocalise) Op.34 no.14
 (ソプラノ・ソロ、チェロ、ピアノと混声合唱のための)
ガブリエル・フォーレ(1845–1924)
 エレジー(Élégie) Op.24(混声合唱とピアノのための)†
ボー・ホルテン(1948–)
 北欧組曲(Norisk Suite) 第2部
ヴィク・ネース(1936–2013)
 オリーヴの園(Jardin des Olives)
 (《3つの哀歌(3 complaintes)》から)†
レオシュ・ヤナーチェク(1854–1928)
 娘オルガの死に寄せるエレジー(Elegie na smrt dcery Olgy)††
ハーバート・ハウエルズ(1892–1983)
 Take Him, Earth, for Cherishing
 (大地よ、彼を手に取り、慈しんでください)
セルゲイ・ラフマニノフ(1873–1943)
 ヴォカリーズ(Vocalise) Op.34 no.14(チェロとピアノのための)
エドワード・エルガー(1857–1934)
 Go, Song of Mine(行け、わが歌よ)
ボー・ホルテン(1948–)
 ローマ悲歌(Römische Elegie)
  フランダース放送合唱団 ボー・ホルテン(指揮)
  リュク・トーテン(チェロ) ステファーヌ・ド・メイ(ピアノ)
  エファ・グーディー・ファルケンバッハ(ソプラノ・ソロ)*
  ヒルデ・フェンケン(ソプラノ・ソロ)**
  サラ・ファン・モル(ソプラノ・ソロ)***
  フィリップ・スーヴァジー(バリトン・ソロ)†
  イヴァン・ゴーセンス(テノール・ソロ)††

価格 ¥2,450(本体価格)

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『ラウニ・グランデールの遺産(The Launy Grøndahl Legacy)第3集』

Danacord DACOCD883 2CDR’s for price of 1 classical


ラウニ・グランデール Launy Valdemar Grøndahl(1886–1960)の「遺産」シリーズ。カール・ニルセン、ベートーヴェンとハイドンの作品を指揮した第1集(DACOCD881)、自作の管弦楽作品を集めた第2集(DACOCD882)。第3集では、ロマンティシズム時代と20世紀のデンマーク音楽が、SPレコードで発売されたことのあるスタジオ録音と初めて発表されるライヴ・コンサートの録音で特集されます。ゲーゼがスコットランドの伝説を題材に作曲、出世作となった序曲《オシアンの余韻》。ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話に基づき、アウゴスト・エナ、ゲーゼ、リスエーヤ、フフディング、ヘンリケスたちが書いた音楽。1945年、ナチス・ドイツの占領から解放されたことを祝って作曲された《自由の序曲》。「デンマーク放送のテーマ」を主題にした管弦楽のための色彩的な変奏曲。すべて、オリジナルテープから新たにリマスターした音源が使われています。自国の音楽を積極的に紹介したグランデールと70年近く前のデンマーク放送交響楽団(現、デンマーク国立交響楽団)の高い演奏水準、そしてデンマーク文化の豊かさが記録されたアルバムです。

『ラウニ・グランデールの遺産(The Launy Grøndahl Legacy)第3集』
[Disc 1:「1955年4月1日 H.C. アンデルセン生誕150年記念コンサート」
  ライヴ]
ニルス・W・ゲーゼ(1817–1890)
 演奏会序曲《オシアンの余韻(Efterklange af Ossian)》 Op.1(1839–40)
 [録音 1950年][HMV Z 343–4(2CS52737/9)]
アウゴスト・エナ(1859–1939)
 歌劇《マッチ売りの少女(Den lille pige med svovlstikkerne)》(1897)
 - 序曲
ニルス・W・ゲーゼ(1817–1890)
 アウネーテと人魚の男(Agnete og havmanden) Op.3 *
 青の洞窟で(I den blå grotte)(1842)
 [録音 1950年][HMV Z 344(2CS52742)]
クヌーズオーウ・リスエーヤ(1897–1974)
 バレエ《郵便馬車で来た十二人(Tolv med Posten)》 Op.37(1939–42)
 - 8月(August) 10月(Oktober)
フィン・フフディング(1899– 1997)
 まったくほんとう(Det er ganske vist) Op.37(1940)(管弦楽のための)
ハンス・クリスチャン・ロンビュー(ロンビ)(1810–1874)
 幻想曲《夢の絵(Drømmebilleder)》(1846)
 [録音 1951年][HMV Z 345 Mtx. 2743–44]
フィニ・ヘンリケス(1867–1940)
 バレエ《人魚姫(Den lille havfrue)》(1920)
 - 人生の喜びの踊り(Livsglædens dans)
ポウル・シアベク(1888–1949)
 ブリキの箱(Tinboksen) Op.61(1942)(朗読と管弦楽のための)••
[Disc 2:1957年5月5日 ライヴ・コンサート]
ペーザー・グラム(1881– 1956)
 イントラーダ・セリア(Intrada seria) Op.34(1946)
ヘニング・ヴェレユス(1919–2002)
 自由の序曲(Frihedsouverture) Op.45(1945)
エベ・ハンメリク(1898–1951)
 古いデンマークの主題による管弦楽変奏曲
 (Orkester variationer over et gammel-dansk motiv)(1933)
ルーズ・ランゴー(1907–09)
 ドラーパ(頌歌)(Drapa) BVN.20(1907–09)
ヴァルダー・スクレザー(1895–1976)
 ザルツブルク序曲(Salzburg oveture)(1955)
スヴェン・S・シュルス(シュルツ)(1913–1998)
 歌劇《雷雨(Tordenvejret)》(1950)- 序曲
  デンマーク放送交響楽団 ラウニ・グランデール(指揮)
  エルセ・ブレムス(メゾソプラノ)* デンマーク放送合唱団 *
  モーウンス・ヴィト(朗読)**
 [mono(全トラック)]

復刻 クラウス・ビューリト

価格 ¥2,450(本体価格) 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。

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『フンパーディンク 劇のための音楽』

Naxos 8.574177 classical


ワーグナーの技法を民衆の音楽に応用した歌劇《ヘンゼルとグレーテル》で親しまれているフンパーディンク Engelbert Humperdinck は、一般に知られている以上の数の同じようなスタイルによるオペラや劇のための音楽を作曲しています。イタリア系イギリスの指揮者ダリオ・サルヴィDario Salvi とマルメ歌劇場のオーケストラによるこのアルバムには、初録音の作品を含むフンパーディンクの「劇」の音楽が5作品、収録されました。最初期の「総天然色」無声映画のひとつ、壮大な『奇跡』のための音楽。情熱的、この世のものと思われない雰囲気のバラード(小カンタータ)《ケヴラールへの巡礼》。アリストファネスの劇『女の平和』のための古代ギリシャ風味たっぷりの音楽。《奇跡》のオルガン・ソロによる〈前奏曲〉は、ルンド大聖堂のオルガニスト、ローベット・ベネシュ Robert Bennesh(1986–)の演奏です。

『フンパーディンク 劇のための音楽』
エンゲルベルト・フンパーディンク(1854–1921)
 歌劇《いやいやながらの結婚(Die Heirat wider Willen)》(1905)
 - 第2幕前奏曲
 劇付随音楽《ヴェニスの商人(Der Kaufmann von Venedig)》(1905)
  舟歌(Barcarole) ポーシャ(Porzia) サラバンド(Sarabande)
  3つのトランペット(Drei Trompetenstöße)
  仮装行列(Der Maskenzug) 小箱の歌(Das Kästchenlied)
  あの夜に「愛の情景」(In solcher Nacht “Liebesszene”
 無声映画付随音楽《奇跡(Das Wunder)》組曲(1912)
 (アドルフ・ロッター編曲)*
  前奏曲(Vorspiel)(オルガン・ソロのための)
  行列と子供の踊り(Prozession und Kindertanz)
  宴会の情景と尼僧の踊り(Bankett-Szene und der Tanz der Nonne)
  軍隊の行進と死の動機(Marsch der Armee und Todesmotiv)
  第1幕:クリスマスの情景と終曲(Die Weihnachtszene und Finale)
 バラード《ケヴラールへの巡礼(Die Wallfahrt nach Kevlaar)》
 (1878年原典版)*
  アンダンテ:母は窓際に立っていた(Am Fenster stand die Mutter)
  モデラート(クワジ・アンダンティーノ):ケヴラールの神の母
  (Die Mutter Gottes zu Kevlaar)
  アンダンテ:病気の息子と母(Der kranke Sohn und die Mutter)
 劇付随音楽《女の平和(Lysistrata)》(1908)*
  パレード(Festzug)
  「女の平和」の締めくくりの歌「さあ、至福の酔い!」
  (Schlussgesang aus Lysistrata: Komm, selige Trunkenheit!)
  終幕の踊り(Schlusstanz)
  マルメ歌劇場合唱団・管弦楽団 ダリオ・サルヴィ(指揮)
  ローベット・ベネシュ(オルガン)
  アンドレーア・チュダーク(ソプラノ)
  ルクサンドラ・フォーダ・ファン・デア・プラス(アルト)
  ハリー・ファン・デア・プラス(テノール) [* 世界初録音]

録音 2019年8月13日–17日 マルメ歌劇場 ベンクト・ハル・ホール(マルメ、スウェーデン)
 
価格 ¥1,100(本体価格)

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『クリスマス・イブのために(Per la Nòtte di Natale)』

Naxos 8.574264 early music



『クリスマス・イブのために(Per la Nòtte di Natale)
 - イタリア・バロックのクリスマス協奏曲』
アルカンジェロ・コレッリ(1653–1713)
 合奏協奏曲 ト短調 Op.6 no.8《クリスマス・イブ(La Nòtte di Natale)》
ジュゼッペ・トレッリ(1658–1709)
 合奏協奏曲 ト短調 Op.8 no.6《祝福されたクリスマスのための牧歌
 (Pastorale per il santissimo Natale)》
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678–1741)
 ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV270
 《聖なるクリスマスのための安らぎの協奏曲
  (Concerto Il riposo per il santissimo Natale)》*
フランチェスコ・マンフレディーニ(1684–1762)
 合奏協奏曲 ハ長調 Op.3 no.12《祝福されたクリスマスのための牧歌
 (Pastorale per il santissimo Natale)》
ピエトロ・ロカテッリ(1695–1764)
 合奏協奏曲 へ短調 Op.1 no.8《クリスマス・イブ(La Nòtte di Natale)》
  コンチェルト・コペンハーゲン
  ラース・ウルリク・モーテンセン(指揮)
  フレズリク・フロム(ヴァイオリン)*

録音 2020年1月13日–15日 ガーニソン教会(コペンハーゲン)
 
価格 ¥1,100(本体価格)

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『聖なる宝物(Sacred Treasures)

Footprint Records FRCD113 early music


ステファン・パルクマン Stefan Parkman は、1952年、スウェーデンの大学都市ウプサラに生まれ、スウェーデン放送合唱団の首席指揮者を2002年から2005年まで務めました。ウプサラ大学教授。「エーリク・エーリクソン合唱指揮職」として、1983年からウプサラ大学室内合唱団(Uppsala Akademiska Kammarkör)を指揮。「スウェーデン音楽アンソロジー」が制作した、アルヴェーン、ペッテション=ベリエル、ステーンハンマルの曲を歌った『混声合唱のための抒情的な歌とバラード』(Musica Sveciae MSCD612)が、パルクマンとウプサラ大学室内合唱団の代表的音に挙げられます。新しいアルバム『聖なる宝物(Sacred Treasures)』では、ウプサラの『デューベン・コレクション』と、デンマークのブクステフーデがオルガニストを務めたドイツ、リューベックの聖マリア教会の合唱作品によるプログラムが組まれました。『デューベン・コレクション(Dübens skattkista)』は、ウプサラ大学図書館の所蔵する楽譜集。アンドレーアス・デューベン(父)に始まるデューベン家の音楽家ひとり、宮廷楽長を務めたグスタフ・デューベン(父) Gustav Düben d. ä.(c.1628–1690)が収集した国内外の作品、1500曲の声楽曲と300曲の器楽曲の楽譜が保存され、スウェーデン音楽史の貴重な遺産とみなされています。アルバムの録音セッションにはケルンWDR放送合唱団の歌手が参加、トゥンダーの《ダビデの子にホザンナ「喜べ、踊れ」》をはじめとする曲の独唱とオルランド・ディ・ラッソの5声の《私の心は死ぬほど悲しい》のアンサンブルを担当しました。プロ音楽家の集まった器楽アンサンブル「ウプサラ・コンソート(Uppsala Consort)」も共演。オルフェイ・ドレンガルの録音にも使われるベーリンゲ教会で録音されました。 

『聖なる宝物(Sacred Treasures)- 「デューベン・コレクション」とリューベック聖マリア教会の音楽』
フランツ・トゥンダー(1614–1667)
 ダビデの子にホザンナ「喜べ、踊れ」
 (Hosianna dem Sohne Davi: Jubilate et exultate)
パウロ・クアリアーティ(1555–1628)
 めでたし、いと聖なるマリア
 (Ave santissima Maria: Jesu ex penetrali cordis)
ハインリヒ・シュッツ(1585–1672)
 サウル、サウル、なぜわたしを迫害するのか
 (Saul, Saul, was verfolgst du mich?)
シモーネ・ヴェーシ(1610–1667)
 サルヴェ・レジナ(Salive Regina)
ディートリク・ブクステフーデ(c1637-1707)
 ミサ・ブレヴィス(Missa alla brevis) BuxWV.114
シモーネ・ヴェーシ(1610–1667)
 マニフィカト(Magnificat)
オルランド・ディ・ラッソ(1532–1594) 
 私の心は死ぬほど悲しい(Tristis est anima mea)
フランツ・トゥンダー(1614–1667)
 主はわが光なり(Dominus illuminatio mea)
ハインリヒ・シュッツ(1585–1672)
 天にましますわれらの父よ(Vater unser, der du bist im Himmel)
ディートリク・ブクステフーデ(c1637-1707)
 信頼する主よ、統べたまえ(Domine salvum fac Regem) BuxWV.18
  ウプサラ大学室内合唱団 ケルンWDR放送合唱団 独唱者
  ウプサラ・コンソート ステファン・パルクマン(指揮)

録音 2019年9月13日–15日 ベーリンゲ教会(ウプサラ、スウェーデン)
 
価格 ¥2,450(本体価格)

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『北欧の声楽音楽(Nordisk Vokalmusik)』

Ars Musici 232255 classical [未案内旧譜]


ドイツのヴォーカルアンサンブル「ジンガー・プル Singer Pur)」は、1991年、「レーゲンスブルク大聖堂の雀たち(Regensburger Domspatzen)」として親しまれている少年聖歌隊の旧メンバーが集まって結成されました。1994年、スウェーデンのソプラノ、カロリーネ・ホーグルンド Crhistine Höglund が加わり、女声と男声の六重唱団としての活動が始まりました。ルネサンス期から現代のクラシカル音楽、伝承曲と、幅広く取り上げ、コンサート、ワークショップ、CD録音にと、活動を続けています。『北欧の声楽音楽』は、彼らが1997年に録音した旧譜アルバムです。ステーンハンマルからヘルムードソンといったスウェーデンの作曲家の曲、フィンランドとノルウェーの作品が歌われます。

『北欧の声楽音楽(Nordisk Vokalmusik)』
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927)
 スルタンの宮殿の庭で(I serailles have)(《3つの合唱曲》から)
ホーカン・パルクマン(1955–1988)
 ソネット147番「私の愛は熱情のようなものだ(My love is a fever)」
 (《3つのシェイクスピアの歌》から)
ニルス=エーリク・フォウグステット(1910–1961)
 ただ黙って(Tiga blott)
エイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928–2016)
 聖餐式(Nattvaren) Op.22
伝承曲(マールングの古い婚礼歌)(マッツ・ニルソン 編曲)
 夕暮れの時(Kvällen stunder)
ニルス・リンドベリ(1933–)
 トゥーン・エーリクの歌(Visa om Torn Erik)
ヘイッキ・サルマント(1939–)(アウヴォ・サルマント 編曲)
 夕べの祈り(Iltarukous)
エルナ・タウロ(1916–1993)(レイフ・オステルルンド 編曲)
 秋の歌(Höstvisa)
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル(1867–1942)
(ペール・ルンドクヴィスト 編曲)
 ばらに寄せて(Till rosorna)(《フローセの花 第1巻》から)
ウルフ・ロングバッカ(1957–)
 はやしことば(Refräng)(《3つのエロティックな歌》から)
モーリス・カルコフ(1927–2013)
 ゲーム(Lek)
ビョルン・クルーセ(1946–)
 ヴァニタス(Vanitas)
トロン・クヴェルノ(1945–)
 聖体拝領のキャロル(Corpus Christi Carol)
ホーカン・パルクマン(1955–1988)
 マドリガル(Madrigal)(《3つのシェイクスピアの歌》から)
アルネ・メルネス(1933–2002)
 時には(Någon gång)(《宇宙(Kosmos)》から)
ダーヴィド・ヴィーカンデル(1884–1955)
 スズランの王(Kung Liljekonvalje)
ブー・ハンソン(1950–)
 一日の明ける時のように(Som när handen)
シェル・ペルデル(1954–)(編曲)
 イェムトランドの民謡(Jämtländsk folkvisa)
ニルス・リンドベリ(1933–)
 きみを夏の一日にくらべたらどうだろう(Shall I compare thee)
 (シェイクスピアのソネット)
アルネ・メルネス(1933–2002)
 宇宙(Universum)(《宇宙(Kosmos)》から)
エリーサベト・ヘルムードソン(1927–2017)
(グンナル・エーリクソン 編曲)
 フォローに寄せる歌(Visa till Fårö)
  ジンガープル(Singer Pur)
   カロリーネ・ホーグルンド(ソプラノ)
   クラウス・ヴェンク(テノール)
   マルクス・ツァップ(テノール)
   クリスティアン・ヴェークマン(テノール)
   トマス・バウアー(バリトン)
   マルクス・シュミードル(バス)

録音 1997年4月 Musikwerkstatt Schlosspark Ebnet(フライブルク、ドイツ)
制作・編集 アンドレーアス・ヴェルナー
録音 ハーラルト・ハスラー
 
価格 ¥1,800(本体価格)

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『In Motion』

BIS SACD2449 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] contemporary/classical


近年、弦楽オーケストラの水準は、めざましい向上を遂げてきたといわれます。楽譜を響きのある音にする技術、なによりも重要な、楽譜の奥にある「作曲家の音楽」を表現する技術をもったアンサンブルが多く現れ、世界の音楽シーンを豊かなものにしています。BIS レーベルは、こうした優れたグループの紹介に努め、カメラータ・ノルディカ、ムシカ・ヴィテ、オストロボスニア室内管弦楽団、オーストラリア室内管弦楽団、アムステルダム・シンフォニエッタといったアンサンブルのアルバムを積極的にリリースしてきました。BIS が新しく紹介する「ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパ(United Strings of Europe)」(USE)は、ロンドンに本拠を置くアンサンブルです。ヨーロッパ連合とスイスの若いプロフェッショナルたちが音楽と文化の協力を最高度の水準で促進することを目標に集まり、「独創的なプログラムと『高度な技術による表現豊かな』演奏」(「ザ・タイムズ」)といった賛辞をすでに得ています。リーダーは、レバノン系イギリスのヴァイオリニスト、ジュリアン・アズクール Julian Azkoul。彼は、スウェーデンのカメラータ・ノルディカの客演ディレクターのほか、各国のオーケストラに客演しています。副指揮者のフランク・フォンクベルト Franck Fontcouberte は、打楽器奏者から転向、デーヴィッド・ロバートソン、ピエール・ブーレーズたちに指揮法を学びました。

『In Motion』(動いている)は、ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパのデビュー・アルバムです。シューベルトの《四重奏断章》は、第2楽章をスケッチしたところで作曲が放棄されたため、「アレグロ・アッサイ」の楽章が単独の曲として出版されました。シューベルトの円熟期を告げる、劇的、表現的な音楽です。オーストラリアのマシュー・ハインドソン Matthew Hindson(1968–)の《マラリンガ》は、イギリスが大気中核実験を行い、アボリジニとオーストラリア軍兵士に放射線被害を与えた、現地の言葉で「雷」を意味する場所を曲名にした音楽です。このアルバムでは、ウェリントン管弦楽団のリーダー、ニュージーランドのアマーリア・ホール Amalia Hall がソリストを務め、オーストラリア室内管弦楽団の委嘱による「ソロ・ヴァイオリンと弦楽オーケストラ」の版を演奏しています。

ボッケリーニの《マドリードの通りの夜の音楽》は、彼の数少ない標題音楽のひとつ。弦楽五重奏のために作曲され、〈アヴェ・マリアの鐘(La campane de l’Ave Maria)〉〈兵士たちの太鼓(Il tamburo dei Soldati)〉〈盲目の物乞いたちのメヌエット(Minuetto dei Ciechi)〉〈ロザリオ(Il Rosario)〉〈流しの歌手たちのパッサカリア(Passa Calle)〉〈太鼓(ll tamburo)〉〈マドリードの夜の帰営ラッパ(La Ritirata di Madrid)〉の7曲で構成。アズクールの編曲では第1曲と第2曲、第5曲と第6曲がつづけて演奏されます。

アルトゥーロ・コラレス(1973–)は、エルサルバドル出身。作曲家、指揮者としてスイスで活動しています。《Señores, les voy a contar…(殿方よ、あなたがたに話そう…)》は、母国エルサルバドルの人々が伝えるさまざまな物語、神話、伝説、伝承歌を思い描きながら作られたという、約5分の小品です。《Mondo Rondo(モンド・ロンド)》は、ニュージーランドの作曲家ガレス・ファー(1968–)のもっとも演奏されることの多い作品に挙げられています。〈Mondo Rondo(モンド・ロンド)〉〈Mumbo Jumbo(マンボ・ジャンボ)〉〈Mambo Rambo(マンボ・ランボ)〉の短い3曲の中に、エキゾティックなメロディと打楽器的なファンキーなリズムを組み合わせ、独特の音世界を作り上げた作品です。この作品とシューベルト、ボッケリーニの曲は、アズクールが「今日の」発想で取り組んだ、弦楽オーケストラのための編曲で演奏されます。

『In Motion』
フランツ・シューベルト(1797–1828)(ジュリアン・アズクール 編曲)
 四重奏断章(Quarttettsatz) ハ短調 D.703(弦楽四重奏曲第12番) *
マシュー・ハインドソン(1968–)
 マラリンガ(Maralinga)(2009/11)
 (ソロ・ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)**
ルイジ・ボッケリーニ(1743–1805)(ジュリアン・アズクール 編曲)
 マドリードの通りの夜の音楽(Musica notturna delle strade di Madrid)*
アルトゥーロ・コラレス(1973–)
 Señores, les voy a contar…(殿方よ、あなたがたに話そう…)
 (2010)***
ガレス・ファー(1968–)(ジュリアン・アズクール 編曲)
 Mondo Rondo(モンド・ロンド)(1997)•
  ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパ
  アマーリア・ホール(ヴァイオリン)**
  ジュリアン・アズクール(ディレクター、コンサートマスター)*
  フランク・フォンクベルト(指揮)**/***

録音 2020年3月 セント・シラス教会(ケンティッシュ・タウン 、ロンドン、イングランド) 
制作 マシュー・ベネット
録音 デーヴ・ローウェル
 
価格 ¥2,650(本体価格)

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『トマス・シマク 室内楽作品集』

BIS SACD2449 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] contemporary/classical


アルバニア出身、イギリスの作曲家トマス・シマクの室内楽作品集。シマク Thomas Simaku(1958–)は、アルバニアのティラナ音楽院を卒業、イギリスのヨーク大学でデーヴィッド・ブレイクに学び、1996年に作曲の博士号を授与されました。タングルウッドでバーナード・ランズ、カリフォルニア州立大学の「作曲家ワークショップ」でブライアン・ファーニホウに学んでいます。ヨーク大学作曲科の教授。作品は、ヨーロッパやアメリカで演奏され、緊迫感とモダニズムを独特の方法で融合させた表現力豊かな音楽に対して称賛が寄せられてきました。

ラテン語の「鎖」が曲名の《Catena I》は、「音楽的なもの、そうでなければ、曲の冒頭の反復音の『行列』のようなものと、さまざまなレベルのものが関連するネットワーク」。ディオティマ四重奏団により初演された、ハッダスフィールド現代音楽祭の委嘱作《弦楽四重奏曲第5番》。《ドビュッシーの忘れられた映像》は、2018年、「York Late Music」のドビュッシー没後100年を記念するコンサート・シリーズのため「ドビュッシーの曲をひとつ選び、1分程度引用、各自のスタイルでその先を続ける」という求めに応じて作曲された小品。《con-ri-sonanza》は、音楽出版界の「偉大な君主」だった「ビル・コレラン追悼(Bill Colleran in Memoriam)」の曲。コレランの名からとった4つの音を中心に作曲されています。《クルターグへのオマージュ》は、“György Kurtág” に因む「A と G」の2音によるコードを軸にした作品。「ディオティマ四重奏団のために作曲、献呈された」《弦楽四重奏曲第4番》は、4つの楽章と2つの「間奏曲」で構成した約22分の音楽です。

イギリスのピアニスト、ジョーセフ・ヒューストン Joseph Houston は、ベルリンに住み、現代音楽と実験音楽のジャンルで主に活動しています。ロンドン本拠のニューミュージック・グループ、1945年以降の作品をレパートリーとする「オクタンドル・アンサンブル」のピアニスト。ディオティマ四重奏団 Quatuor Diotima は、1996年、パリ国立高等音楽学校の卒業生により結成されました。各国の音楽祭に参加。2018年、フランス政府から「ヨーロッパ文化遺産賞」を授与されています。ユン=ペン・チャオ Yun-Peng Zhao とコンスタンス・ロンザッティ Constance Ronzatti のヴァイオリン、フランク・シュヴァリエ Franche Chevalier のヴィオラ、ピエール・モルレ Pierre Morlet のチェロ。この録音ではコンスタンス・ロンザッティの替わりにレオ・マリリエ Léo Marillier が、第2ヴァイオリンを弾いています。

『トマス・シマク 室内楽作品集』
トマス・シマク(1958–)
 Catena I(2019)(ピアノのための)
 弦楽四重奏曲第5番(2015)
 ドビュッシーの忘れられた映像(L’image oubliée d’après Debussy)
 (2018)(ピアノのための)
 con-ri-sonanza(2018)(ピアノと弦楽四重奏のための)
 クルターグへのオマージュ(Hommage à Kurtág)(2011)
 (ピアノのための)
 弦楽四重奏曲第4番(2010–11)
  ジョーセフ・ヒューストン(ピアノ)
  ディオティマ四重奏団
   ユン=ペン・チャオ(第1ヴァイオリン)
   レオ・マリリエ(第2ヴァイオリン)
   フランク・シュヴァリエ(ヴィオラ)
   ピエール・モルレ(チェロ)

録音 2019年12月 ヨーク大学、サー・ジャック・ライオンズ・コンサートホール(ヨーク、イングランド)
制作・録音 クリスチャン・スターク
 
価格 ¥2,650(本体価格)

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『ツァラトゥストラはこう語った+法悦の詩』

Seattle Symphony Media SSM1025 classical



Seattle Symphony Media SSM1025
リヒャルト・シュトラウス(1864–1949)
 交響詩《ツァラトゥストラはこう語った(Also sprach Zarathustra)》
  Op.30
アレクサンドル・スクリャービン(1872–1915)
 交響曲第4番 Op.53《法悦の詩(Le Poème de l’extase)》
  シアトル交響楽団 トマス・ダウスゴー(指揮)

録音 2019年9月14日(シュトラウス)、11月21日、23日 S. Mark Taper Foundation Auditorium, Benaroya Hall(シアトル、ワシントン州)(ライヴ)

価格 ¥2,250(本体価格)

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『旅人・遠い光・声』

BR-Klassik 900334 contemporary/classical


ラトビア出身の人気作曲家、ペーテリス・ヴァスクス Pēteris Vasks の作品集。落ち着くことのないさすらい人という孤独な存在を描いた《旅人》は、アルヴォ・ペルトに献呈された作品。ドイツの教会音楽家、指揮者のシュテファン・ファンセロフ Stefan Vanselow による「11の独奏弦楽器のための」編曲版による演奏。ザルツブルク音楽祭がギドン・クレーメルのために委嘱したヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏曲《遠い光》。ソリストのスタンコ・マディチ Stanko Madić(1984–)は、ベルグラード生まれ。2018年からミュンヘン放送管弦楽団の第1コンサートマスター。弦楽オーケストラのための交響曲第1番《声》は、フィンランドのオストロボスニア室内管弦楽団の委嘱で作曲されました。〈沈黙の声(Klusuma balsis)〉〈人生の声(Dzīvības balsis)〉〈良心の声(Sirdsapziņas balss)〉の3楽章。ミュンヘン放送管弦楽団と首席指揮者イヴァン・レプシッチ Ivan Repušić による演奏。COVID-19 の影響でストップしていた活動の再開後、バイエルン放送のスタジオでのセッション録音です。
 
ペーテリス・ヴァスクス(1946-) 弦楽オーケストラのための作品集
 旅人(Viatore)(2001)(11の独奏弦楽器のための)
 (シュテファン・ファンセロフ(1980–)編曲)
 ヴァイオリン協奏曲 《遠い光(Tālā gaisma)》(1997)
 交響曲第1番《声(Balsis)》(1996/97)
  ミュンヘン放送管弦楽団 イヴァン・レプシッチ(指揮)
  スタンコ・マディチ(ヴァイオリン)

録音 2020年6月23日–27日 バイエルン放送第1スタジオ(ミュンヘン、ドイツ) 
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『TAMAYURA(玉響)』

Losen Records LOS246-2 jazz


アンデシュ・ヨルミーンのアルバム『Poems for Orchestra(オーケストラの詩)』(LOS219-2)のメイン・アーティストのひとり、25絃筝奏者の中川果林の新作。イタリアの音楽家ふたり、サックス奏者のハンス・トゥツァー Hans Tutzer とベーシストのパオリーノ・ダッラ・ポルタ Paolino Dalla Porta と組んだトリオのアルバムです。ソプラノサックス、琴、ヴォーカルとベースの出会いから生まれる多彩なハーモニーとリズム、ゆたかなサウンドスケープから見えてくる喜びの色。日本民謡を中川果林が編曲した《Kokiriko Bushi - こきりこ節》。移ろう色彩の「日本の秋」を想い、トゥツァーと共作した《Colors of Autumn(秋の色彩)》。『いろは歌』と『大般涅槃経』の「Verse of impermanence(無常の詩)」を歌詞に使った《Utsuroi - うつろい》。鴨長明の『方丈記』の冒頭の「A river’s current is ceaselsss…(ゆく河の流れは絶えずして…)」を引用した《Komoriuta - 子守唄》。日本神話の月の神「ツキヨミ」を曲名にとった《月読》は、中川果林が、ECM のアルバムを一緒に作ったというイタリアの作曲家マルコ・アンブロシーニ Marco Ambrosini がニッケルハルパ、カタリーナ・ドゥストマン Katharina Dustmann がパーカッションでゲスト参加しています。「想像をかきたてる音楽を創りつづけたいという欲求」が託された《Lifelong Deam(終生の夢)》。トゥツァーは50年近く前に交通事故でなくした姉ゲルトルートを偲び、中川果林は冬の訪れを感じる秋の日々の憂鬱と変化の中に見える美しさを思ったという《Shorter Days(短くなってゆく日々)》。ポルタが彼の子供たちに捧げた曲のひとつ《Lullaby for Ugo(ウーゴの子守唄)》は、ポルタと中川果林のふたりが夜更けて行ったセッションで録音されました。

『TAMAYURA(玉響)』
 Kokiriko Bushi - こきりこ節(trad. arr. Karin Nakagawa)
 Colors of Autumn(Hans Tutzer/Karin Nakagawa)
 Utsuroi - うつろい(Karin Nakagawa)
 Komoriuta - 子守唄(Karin Nakagawa)
 Tsukiyomi - the Moon God Song - 月読(Karin Nakagawa)
 Lifelong Dream(Hans Tutzer/Christian Ebnicher)
 Shorter Days(Hans Tutzer/Karin Nakagawa)
 Lullaby for Ugo(Paolino Dalla Porta)
  中川果林(25絃筝、ヴォーカル)
  ハンス・トゥツァー(ソプラノサックス)
  パオリーノ・ダッラ・ポルタ(ベース)
  ゲスト・ミュージシャン
   マルコ・アンブロシーニ(ニッケルハルパ)
   カタリーナ・ドゥストマン(パーカッション)
   
録音 2018年 Studio Katharco(ハッツフェルト(エーダー)、ドイツ)
制作 ハンス・トゥツァー、中川果林
録音・ミクシング・マスタリング カタリーナ・ドゥストマン、マルコ・アンブロシーニ
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『ロマンティシズム時代のホルン(The Horn in Romanticisms)』

2L 2L162SABD Pure Audio Blu-ray + SACD hybrid(5.0 surround/stereo) classical


「ホルンの音は、ロマンティック音楽の作曲家たちにとって、荒れ狂うような強い感情を典型的に示すものだった。ロベルト・シューマンは、ホルンはオーケストラの魂だと語ったといわれ、詩人たちは、ホルンの音を魂の憧れの象徴とみなした。そして、ホルン奏者にとっては、バルブの発明に明らかなようにホルンが新しい技術による実験と変化に直面したため、ロマンティシズムのほとんどの時代を通じてホルンそのものの魂が問題になった……」。第62回グラミー賞「最優秀イマーシブオーディオ・アルバム」を受賞したモッテン・リンドベルグ Morten Lindbeg の制作した新しいアルバム『ロマンティシズム時代のホルン』。『初期ロマンティシズムのホルンソナタ』(2L113SABD)を録音したナチュラルホルンの名手、ノルウェーのスタイナル・グランモ・ニルセン Steinar Granmo Nilsen の 2L レーベル第3作です。このアルバムでは、ロマンティシズム時代の作曲家たちがホルンのために作った作品が、それぞれの作曲家ゆかりの楽器で演奏されます。デュカスの《ヴィラネル》とグノーの《アンダンテ》は、マルセル=オギュスト・ラウーが1836年に製作したピストン・バルブ付きホルン、サン=サーンスの《ロマンス》とシャブリエの《ラルゲット》はラウーのナチュラル・ホルン、チェルニーの《アンダンテ・エ・ポラッカ》はボヘミアのラウマン製作のナチュラル・ホルン、フランツ・シュトラウスとシューマンとリヒャルト・シュトラウスの曲はレーオポルト・ウールマンが1900年頃に作ったウィーン・ホルン。いずれも、ニルセンの前のアルバムと同じアンドレーアス・ユングヴィルトの製作したコピー楽器です。ホルンという楽器の進化を探り具体的な姿に示してゆく試み。前作と同じ、ノルウェー音楽アカデミーでフォルテピアノを担当するクリスティン・フォスハイム Kristin Fossheim(1963–)が共演。オスロのソフィエンベルグ教会で録音セッションが行われました。

『ロマンティシズム時代のホルン(The Horn in Romanticisms)』
ポール・デュカス(1865–1935)
 ヴィラネル(田園詩)(Villanelle)(1906)(ホルンとピアノのための)
シャルル・グノー(1818–1893)
 アンダンテ(Andante)
 (《ピストン・ホルンとピアノのための6つのメロディ》(1839)から)
カミーユ・サン=サーンス(1835–1921)
 ロマンス(Romance) Op.36(1874)
エマニュエル・シャブリエ(1841–1894)
 ラルゲット(Larghetto)(1875)
カール・チェルニー(1791–1857)
 アンダンテ・エ・ポラッカ(Andante e Polacca)(1848)
フランツ・シュトラウス(1822–1905)
 夜想曲(Nocturno) Op.7(1864)
ロベルト・シューマン(1810–1856)
 アダージョとアレグロ(Adagio und Allegro) Op.70(1849)
リヒャルト・シュトラウス(1864–1949)
 アンダンテ(Andante)(1888)
  スタイナル・グランモ・ニルセン(ヒストリカル・ホルン)
  クリスティン・フォスハイム(フォルテピアノ)

[楽器 Horn: Marcel-Auguste Raoux, horn with piston valves (sauterelle), Paris 1836(Dukas/Gounod)/Marcel-Auguste Raoux, natural horn, Paris 1836(Saint-Saëns/Chabrier)/Fam. Lausmann, natural horn, Bohemia c.1800(Czerny)/Leopold Uhlmann, Vienna horn, Vienna c.1900(F. Strauss/Schumann/R. Strauss)(All the horns are copies made by Andreas Jungwirth, Freishcling, Plank am Kamp, Austria)/Fortepiano: Ernst Irmler, Leipzig 1850–1860, restored in 2019 by Sigmund Berg] 

録音 2019年6月 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング モッテン・リンドベルグ 

[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[Blu-ray: 5.0 DTS-HD MA(24bit/192kHz), 7.0.4. Auro-3D(96kHz), 7.0.4. Dolby Atmos(48kHz), 2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MQA + FLAC + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.0 multichannel DSD/2.0 stereo DSD)] 
 
価格 ¥3,900(本体価格)
 

Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu–ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu–ray プレーヤーもしくは Blu–ray 対応のPCをお使いください。

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『ベートーヴェン 、1802年の遺書(Beethoven’s Testaments of 1802)』

2L 2L160SACD SACD hybrid(5.1 surround/stereo) classical


ノルウェーのヴァイオリニスト、ラグンヒル・ヘムシング Ragnhild Hemsing(1988–)とピアニストのトール・エスペン・アスポース Tor Espen Aspaas(1971–)は、彼女の最初のソロ・アルバム『YR』(Simax PSC1315)がきっかけとなり、リサイタルのパートナーとしての共演を始めました。コンサートとフェスティヴァルへの出演、放送のための録音と、活動がつづき、グリーグ、シベリウス、カール・ニルセンの曲を弾いた『北国の音色(Northern Timbre)』(2L138SABD)を2017年にリリース。BIS レーベルに録音をつづける妹エルビョルグとも違うラグンヒルの感性と表現の音楽が注目され、ファンを獲得しました。ラグンヒルとトール・エスペンのデュオの新しいアルバムでは、2013年にボンの「ベートーヴェン・フェスティヴァル」で「ベートーヴェン・リング」を受け、ふたりにとって大切な作曲家、ベートーヴェンのソナタ2曲によるプログラムが組まれています。アルバムのタイトルにある「1802年」は「『芸術家』ベートーヴェンが『人間』ベートーヴェンを運命の手に委ねた、危機の年」といわれます。進行する難聴、ウィーンの社会と公の生活から締め出されているのではないかという疎外感といった問題に悩まされ、夏と秋に滞在したハイリゲンシュタットで「文字と音楽」による「遺書」を作りました。ト長調の曲など《3つのヴァイオリン・ソナタ》Op.30、《テンペスト・ソナタ》を含む《3つのピアノソナタ》Op.31、《エロイカ変奏曲》Op.35、交響曲第2番 Op.36 といった傑作群が作られ、そして翌1803年、ト長調の第8番と一緒にこのアルバムで演奏される、ベートーヴェンの「英雄的」スタイルを示す《クロイツェル・ソナタ》と呼ばれるイ長調のソナタが作曲されました。2019年、オスロのソフィエンベルグ教会でのセッション録音です。

『ベートーヴェン 、1802年の遺書(Beethoven’s Testaments of 1802)』
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 Op.30 no.3
 ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調《クロイツェル(Kreutzer)》 Op.47
  ラグンヒル・ヘムシング(ヴァイオリン)
  トール・エスペン・アスポース(ピアノ) 

[Violin: Francesco Ruggeri(Cremona, 1694)、Piano: C. Bechstein Concert D282/Steinway D-model(track 6)] 

録音 2019年4月、11月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング モッテン・リンドベルグ 

[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[SACD: 5.1 multichannel DSD/2.0 stereo DSD/RedBook PCM: MQA CD]

価格 ¥2,450(本体価格)

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『無垢と経験について(Of Innocence and Experience)』

2L 2L161SACD SACD hybrid(5.1 surround/stereo) classical


ノルウェーのピアニスト、クリスチャン・オフスタ・リンドベルグの 2L レーベルの最初のアルバム。ウィリアム・ブレイクの詩集『無垢と経験の歌(Songs of Innocence and of Experience)』からインスピレーションを得たコンセプトで作られ、『無垢と経験について(Of Innocence and Experience)』のタイトルがつけられました。「光と闇、生と死、天使の無垢と悪魔の情熱」。リストの《ピアノソナタ ロ短調》、シューマンの《子供の情景》、ベートーヴェンの 《熱情ソナタ》という、ピアニストたちがこぞって採りあげる作品によるプログラムを組み、リンドベルグが考察した解釈と表現による演奏が示されます。クリスチャン・オフスタ・リンドベルグ  Kristian Ofstad Lindberg は、1980年、オスロの生まれ。ノルウェー国立音楽大学でアイナル・ステーン=ノクレベルグのクラスに入り、イェンス・ハーラル・ブラトリ、ベルリン芸術大学のラースロー・シモン、エコールノルマル音楽院のデジレ・ンカウアに学びました。2019年、「Det orkestrale klaveret(オーケストラのようなピアノ)」のプロジェクトでノルウェー国立音楽大学の博士号を取得しました。ソリストとして各地をまわり、ベルリン・コンツェルトハウス、カーネギーホール、ウィグモアホール、京都府立府民ホールなどで演奏してきました。2019年11月、オスロのソフィエンベルグ教会で録音セッションが行われ、画家でもあるブレイクが描いた『The Great Dragon』と『Woman Clothed with Sun』をあしらったアルバムのグラフィック・デザインをプロデューサーのモッテン・リンドベルグが担当。クリスチャン・オフスタ・リンドベルグが、プログラム・ノート(英語、ノルウェー語)を執筆しました。 

『無垢と経験について(Of Innocence and Experience)』
フランツ・リスト(1811–1886)
 ピアノソナタ ロ短調 S.178
ロベルト・シューマン(1810–1856)
 子供の情景(Kinderszenen) Op.19
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 ピアノソナタ第23番 ヘ短調 Op.57 《熱情(Appassionata)》 
  クリスチャン・オフスタ・リンドベルグ(ピアノ) 

[Piano: Steinway D-model] 

録音 2019年11月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング モッテン・リンドベルグ 

[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[SACD: 5.1 multichannel DSD/2.0 stereo DSD/RedBook PCM: MQA CD]

価格 ¥2,450(本体価格)

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『Agents are Forever(諜報員は永遠に) - スパイ映画の音楽

Euro Arts 20 67777(CD)/20 67774(Blu-ray video) film score/pop music/classical


ヨーロッパで大人気だというデンマーク国立交響楽団の「ガラコンサート」シリーズ。『Agents are Forever(諜報員は永遠に)』と題したアルバムは、SF映画の音楽で構成した『GALAXYMPHONY』(20 65211(CD)/20 65214(Blu-ray))と似た趣向で公演が行われた「スパイ映画の音楽」のコンサートのライヴ録音です。『007』シリーズとトム・クルーズの『ミッション:インポッシブル』シリーズの音楽、ヘンリー・マンシーニが書いた『ピンク・パンサー』のテーマ、サックスをフィーチャーしたジョン・ウィリアムズの『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の〈Closing in〉、同じくウィリアムズが『ミュンヘン』のために書いた「抒情的」な〈平和への祈り〉。ウォーレン・ベイティの『ディック・トレイシー』からは、スティーヴン・ソンドハイムが作詞作曲、映画の中でマドンナが歌った〈Sooner or Later〉が取り上げられています。クラシカル音楽、ジャズ、ポップ、フォークの出会うところで指揮者と編曲者として活動するスウェーデンの音楽家、ハンス・エーク Hank Ek(1964–)の指揮。コンサートにはデンマークの「国民的シンガー」キャロライン・ヘンダーソン Caroline Henderson も登場、会場を沸かせました。このコンサートのライヴは、16台のカメラで収録された「16:9 Full HD」の映像を収めた Blu-ray のディスクもリリースされます。演奏曲目と演奏時間は、CDと同じ「85分」。音声は「PCM stereo/DTS-HD MA5.1」で収められています(Region All)。
 
『Agents are Forever(諜報員は永遠に) - スパイ映画の音楽』
 ジェームズ・ボンドのテーマ(James Bond Theme)
 (映画『007 ドクター・ノオ』)(モンティ・ノーマン 曲)
 映画『国際諜報局(The Icress File)』テーマ(ジョン・バリー 曲)
 映画『ブリッジ・オブ・スパイ(Bridges of Spies)』
 - Sunlit Silence(トマス・ニューマン 曲)
 映画『キングスマン(Kingsman: The Secret Service)』
 - フィナーレ(ヘンリー・ジャックマン、マシュー・マージソン 曲)
 映画『ピンク・パンサー』- テーマ(ヘンリー・マンシーニ 曲)
 映画『ディック・トレイシー(Dick Tracy)』
 - Sooner or Later(スティーヴン・ソンドハイム 作詞・作曲)
 映画『シャーロック・ホームズ』- シャーロック組曲(ハンス・ジマー 曲)
 映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
 - Solomon Lane(ジョー・クレーマー 曲)
 映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
 - A Man, A Plan, A Code, Dubai(マイケル・ジャッキーノ 曲)
 映画『ミッション:インポッシブル 3』
 - メインテーマ(マイケル・ジャッキーノ 曲)
 ドラマ『ホームランド』- メインテーマ(ショーン・キャラリー 曲)
 映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
 - Closing in(ジョン・ウィリアムズ 曲)
 映画『ミュンヘン』- 平和への祈り(A Prayer for Peace)
 (ジョン・ウィリアムズ 曲)
 映画『女王陛下の007』(ジョン・バリー 曲)
 映画『007 タイアモンドは永遠に』(ジョン・バリー 曲)
 映画『007は二度死ぬ』(ジョン・バリー 曲)
 映画『007 ゴールドフィンガー』(ジョン・バリー 曲)
 映画『007 ゴールデンアイ』(エリック・セラ 曲)
 映画『007 スカイフォール』(トマス・ニューマン 曲)
 映画『007 死ぬのは奴らだ』(ポール・マッカートニー 曲)
  デンマーク国立交響楽団 ハンス・エーク(指揮)
  キャロライン・ヘンダーソン(ヴォーカル)

収録 DR(デンマーク放送)コンサートホール(コペンハーゲン)(ライヴ) 
 
価格 ¥2,700(CD)/¥4,500(Blu-ray)(本体価格)

Trailer

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『…and…  - 中世の音楽とペルト…その先にあるもの』

Naxos 8.574281 contemporary/early music/classical


デンマークのヴォーカルアンサンブル「アルス・ノーヴァ・コペンハーゲン」と首席指揮者ポール・ヒリアー Paul Hillier の新作。1917年にポルトガルで起きた「ファティマの奇跡」をインスピレーションに作曲された『詩編8番』(「天に輝くあなたの威光を讃えます 幼子、乳飲み子の口によって…」)による《Drei Hirtenkinder aus Fátima(ファティマの三人の羊飼いの子供たち)》など、アルヴォ・ペルトの宗教的作品、アメリカの二人の作曲家、キャロライン・ショー Caroline Shaw とジュリア・ウルフ Julia Wolfe が『詩編』をテクストに作曲した作品、13世紀に中部トスカーナ地方で作られた『コルトーナのラウダ集(Laude di Cortona)』の作者不詳の曲。「明確な調性が生まれる前の音楽と、緩やかに調整が崩壊した後の音楽」の相似性と「800年の時を隔てた作品の作り出す音世界を示す」ことをコンセプトにしたプログラムが組まれています。ヴァイオリニスト、歌手、作曲家のキャロライン・ショーは、ライス大学、イェール大学、プリンストン大学で学び、2013年、アカペラ作品《8声のためのパルティータ》でピューリツァー賞を最年少で受賞しました。幅広い歌唱技術を使った音楽で知られ、『詩編84番』(「あなたのいますところは、どれほど愛されていることでしょう…」)による《And the Swallow(そしてつばめは)》は、秋の雨を思わせるフレーズで終わる、印象的な作品です。

『…and…  - 中世の音楽とペルト…その先にあるもの』
キャロライン・ショー(1982–)
 And the Swallow(そしてつばめは)(『旧約聖書』『詩編84番』)
作者不詳
 Venite a laudare(来たりて讃えよ)(『Laude di Cortona』)
ジュリア・ウルフ(1958–)
 Guard My Tongue(舌を悪から、唇を偽りの言葉から遠ざけ)
 (2009)(『旧約聖書』『詩編34番』)
作者不詳
 Cristo e nato(キリストは生まれた)(『Laude di Cortona』)
 Lauda novella sia cantata(新たな賛美ようたわれよ)
 (『Laude di Cortona』)
アルヴォ・ペルト(1935–)
 Drei Hirtenkinder aus Fátima(ファティマの三人の羊飼いの子供たち)
 (2014)(『旧約聖書』『詩編8番』)
 Kleine Litanei(小さな連祷)(2015)
 Virgencita(ビルヘンシータ)(2012)
作者不詳
 Oi me, lasso, è freddo lo mio core
 (ああ、かわいそうに、私の心は冷たい)(『Laude di Cortona』)
 Altissima luce(もっとも崇高な光)(『Laude di Cortona』)
 Sia Laudato San Francesco(聖フランチェスコは讃えられん)
 (『Laude di Cortona』)
アルヴォ・ペルト(1935–)
 Habitare fratres in unum(見よ、兄弟が共に座っている)(2012)
 (『旧約聖書』『詩編133番』)
 Alleluia tropus(アレルヤ・トロプス)(2008)
 Ja ma kuulsin hääle…(And I heard a voice…)
 (また、わたしは天から告げる声を聞いた)(2017)
 (『新約聖書』『ヨハネの黙示録』)
  アルス・ノーヴァ・コペンハーゲン ポール・ヒリアー(指揮) 

録音 2019年1月26日27日、6月24日、2020年1月8日 ガーニソン教会(コペンハーゲン)
 
価格 ¥1,100(本体価格)

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『Chasing Sunsets(夕陽を追って)』

Oslo Session Recordings OSR008 jazz


アルバム『Last Thing』(OSR003)をリリースしたノルウェーのヴォーカリスト、シリル・マルメダール・ハウゲ Siril Malmedal Hauge と、Oslo Session Recordings を主宰するジェイコブ・ヤング Jacob Young のデュオの新作。ハウゲの巧みな語り口の歌とヤングの美しいギターのコンビネーションを活かした前作にならい、バラードを中心にしたプログラムが組まれています。ノルウェーのシンガー・ソングライター、ハルフダン・シルヴェットソンの《The Lovesong》、ジェローム・カーンとオスカー・ハマースタインの《Nobody Else But Me》、ディオン・ウォーウィックが歌ってヒットしたバート・バカラックとハル・デーヴィッドの《I Say a Little Prayer》(《小さな願い》)、リドリー・スコット監督の映画『Someone to Watch over me』(邦題『誰かに見られてる』)の主題歌に使われ、スティングが都会のムードいっぱいに歌った歌がオープニングに流れたガーシュウィン兄弟の《Someone to Watch over Me》、リチャード・A・ホワイティングとニューウェル・チェース作曲、リーオ・ロビン作詞の《My Ideal》、ビリー・プレストンが自身のアルバムのためにブルース・フィッシャーと共作、ジョー・コッカーのカバー・バージョンも親しまれている《You Are So Beautiful》、そして、ハウゲとヤングのオリジナル曲。ハウゲが作詞、作曲した《Wake up》のセッションには、ビーバップ・スタイルで知られるサックスプレーヤーのクヌート・リースネス Knut Riisnæs が参加、ゆったりした時間の流れるジャズ・アルバムに色彩を加えています。

『Chasing Sunsets(夕陽を追って)』
 Chasing Sunsets(Siril Malmedal Hauge)
 The Lovesong(Halvdan Sivertsen)
 Nobody Else But Me(Jerome Kern/Oscar Hammerstein)
 Wake up(Siril Malmedal Hauge)*
 High Alert(Jacob Young)**
 How Can I Advise You(Jacob Young)
 I Say a Little Prayer(Bart Bacharach/Hal David)
 The Ceiling(Jacob Young)
 Someone to Watch over Me(George Gershwin/Ira Gershwin)
 Time(Siril Malmedal Hauge)
 My Ideal(Richard A. Whiting/Newell Chase/Leo Robin)
 You Are So Beautiful(Billy Preston/Bruce Fisher)
  シリル・マルメダール・ハウゲ(リード・ヴォーカル、
   バッキング・ヴォーカル、フルート **)
  ジェイコブ・ヤング(エレクトリック・ギター、
   アコースティック・ギター、リード・ヴォーカル、
   ディレー・ギター)
  ゲスト・ミュージシャン
   クヌート・リースネス(テナーサックス)*   

録音 2020年5月–6月 Fersk Lyd Studios(オスロ)
制作 シーリル・マルメダール・ハウゲ、ジェイコブ・ヤング
録音 イェット・クラウセン

価格 ¥2,350(本体価格)

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『Elegy of Skies(空のエレジー)』

Losen Records LOS247-2 jazz


テレマルク生まれのドラマー、スヴェッレ・ヨルヴァ Sverre Gjørvad(1966–)のアルバム第4作『Egely of Skies』。前作の『Voi River』(LOS216-2)につづき、彼が住み、活動の本拠とする北極圏ノルウェーのさまざまなことを音楽で語ってゆくアルバムです。《An Amorphic Balloon》(形のはっきりしない風船)。眠っているときに浮かんだメロディを急いで電話に吹き込み、翌朝、楽譜に書きおこしたという《Elegy of Skies》(空のエレジー)。ノルウェーの作曲家ダーヴィド・モンラード・ヨハンセンが書いたピアノ曲《トナカイ(Rendsyr/Reindeer)》をイメージして作られた《Rein》(手綱)。おどけた3つのメロディーの《Fire》(火)。《The Wife Waltzes Too》(かみさんもワルツを踊る)は「素敵な思い出」。悲しい《Islands and Mountains》(島と山々)は、もうひとつの思い出。なにかに憧れる歌《Strive》(努力する)。《Mercy》は、スヴェッレの気に入りの作曲家のひとり、パディ・マカロンが「プリファブ・スプラウト Prefab Sprout」のアルバム『Jordan: The Comeback』(1990)で歌った曲。ヘルボルグ・ルンベルグ Herborg Rundberg が、レスタディウス派ルター派教会の集会を思い起こさせるハーモニウムを弾き、スウェーデンを代表するサックス・プレーヤー、ヨアキム・ミルデル Joachim Milder がストックホルムで録音したソロがミックスされています。《Elegy of Skies 2(in memoriam)》は、ヨルヴァの個人的な哀歌。ルンボルグ、ベースのダーグ・オクスタ Dag Okstad、ギターのクリスチャン・オルスタ Kristian Olstad は、前のアルバムにも参加した、トロムソ大学の修士課程で学んだトロムソ在住の音楽家たちです。

『Elegy of Skies(空のエレジー)』
 An Amorphic Balloon(Sverre Gjørvad)
 Elegy of Skies(Sverre Gjørvad)
 Rein(Sverre Gjørvad) Fire(Sverre Gjørvad)
 The Wife Waltzes Too(Sverre Gjørvad)
 Islands and Mountains(Sverre Gjørvad)
 Strive(Sverre Gjørvad) Mercy(Paddy McAloon)*
 Elegy of Skies 2(in memoriam)(Sverre Gjørvad)
  スヴェッレ・ヨルヴァ(ドラム、ヴォイス)
  ヘルボルグ・ルンベルグ(ピアノ、ハーモニウム、太鼓)
  ダーグ・オクスタ(ベース、太鼓)
  クリスチャン・スヴァーレスタ・オルスタ
  (エレクトリックギター、アコースティックギター、太鼓)
  ヨアキム・ミルデル(テナーサックス)*

録音 2020年7月1日–3日 シュステン・スタジオ(Kysten Studio)(トロムソ、ノルウェー)、2020年8月11日 Break My Heart Studio(ストックホルム、スウェーデン)(テナーサックス)
制作 スヴェッレ・ヨルヴァ
録音・ミクシング クリスチャン・スヴァーレスタ・オルスタ
録音(テナーサックス) マグヌス・フリュクベリ
マスタリング モッテン・ルン
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『Time Is a Restless Thief(時は、休むことのない泥棒)』

Losen Records LOS241-2 jazz


ニーナ・ペーデシェン Nina Pedersen は、ノルウェー南岸の町で生まれ、1990年からイタリアを本拠にシンガー・ソングライターとして活動。現在は、4年間の予定でポルトガルのリスボンに移り、活動を続けています。新しいアルバム『Time Is a Restless Thief』は、『Eyes Wide Open』(LOS184-2)に続く Losen Records の第2作、彼女のソロ・アルバムの第4作です。《Leave Me Here》(わたしを置いていって)から《Sunflower》(ひまわり)まで、彼女の作詞、作曲した9曲でまとめられました。温かく、色彩的、好奇心をそそる歌作り。彼女の作るメロディと歌詞には、まだ見つけていない何かを探っているかのような不思議な感じがあり、それに聴き手は興味をそそられます。アルバム・タイトル曲の《Time Is a Restless Thief》(時は、休むことのない泥棒)は、COVID-19 が世界を変えるずっと以前に彼女が作詞、作曲した作品です。時は、私たちの生活に入りこみ、私たちの未来を奪いとってゆく……。この歌を彼女は、あまりに短い夢しか見ることのできなかったすべての人たちに捧げています。前のアルバムには、ノルウェーのヴォーカリスト、カーリン・クローグからメッセージが寄せられていました。「ニーナの暗く熟成した声で表情豊かに歌われる、お話を語るメロディアスな歌……とってもコンテンポラリーな感覚の素晴らしいバンド……」。新しいアルバムも同じテーマとスタイルで作られ、同じプレーヤーたちが参加してセッションが行われました。タイトル曲と《Shaky Waters》(揺れる海)は、マルコ・ティーソ Marco Tiso が編曲を担当した弦楽四重奏を加えて演奏されます。

『Time Is a Restless Thief(時は、休むことのない泥棒)』
 Leave Me Here(Nina Pedersen)*  Shaky Waters(Nina Pedersen)†
 I Didn’t See It Coming(Nina Pedersen) Carousel(Nina Pedersen)**
 Pale Was the Colour of My Heart(Nina Pedersen)**
 The River Knows(Nina Pedersen)
 Time Is a Restless Thief(Nina Pedersen)†
 Throwback(Nina Pedersen)** Sunflower(Nina Pedersen)
  ニーナ・ペーデシェン(ヴォーカル)
  ピエルパオロ・プリンチパート(ピアノ、フェンダー・ローズ)
  マルコ・ロッド(ベース)
  ジャンパオロ・スカトッツァ(ドラム、エレクトロニクス)
  パオロ・インアレッラ(フルート *、サクソフォーン **)
  弦楽四重奏 †
   レオナルド・スピネディ(第1ヴァイオリン)
   ファビオラ・ガウディオ(第2ヴァイオリン)
   モリアン・タッデイ(ヴィオラ)
   エミリア・スルゴッカ(チェロ)

編曲(弦楽四重奏) マルコ・ティーソ
録音 2019年9月16日、17日 エクストラビート録音スタジオ(Extrabeat Recording Studio)(ローマ、イタリア)
ミクシング・マスタリング 2019年11月–12月
制作 ニーナ・ペーデシェン
録音・ミクシング・マスタリング クライヴ・シンプソン

価格 ¥2,350(本体価格)

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『That Feeling(あの感覚)』

Losen Records LOS248-2 jazz


アイヴィン・オースタ Eivind Austad(1973–)は、ベルゲン在住のピアニストです。幅広いスタイルと表現のピアニストとして活動、ノルウェーのギタリストのニルス・オラヴ・ヨハンセン、歌手のシーグヴァット・ダーグスランたちのほか、サックスプレーヤーのクリス・ポッター、ニューオーリンズのドラマーのシャノン・パウエルといった、スタイルの異なるプレーヤーとも共演してきました。教師としても有能な彼は、ベルゲン大学グリーグ・アカデミーのジャズ科で助教授として教えています。アルバム『That Feeling』(あの感覚)は、ベルゲンのミュージシャンと組んだトリオによる『Northbound(北に向かって)』(LOS211-2)に次ぐ Losen Records の第2作です。アルバムのテーマは「ニューオーリンズの感覚」を探ること。2014年10月、彼がニューオーリンズを訪れた際、現地で出会ったふたりのミュージシャン、ベーシストのジェームズ・シングルトン James Singleton(1955–)とドラマーのジョニー・ヴィダコヴィク Johnny Vidachovic(1949–)とプレーしたことをきっかけにプロジェクトが始まりました。プロジェクトのスタートから4年後の2018年、ベルゲン大学と大学の GAIMPRO(グリーグ・アカデミー・ジャズ即興音楽研究グループ)の資金援助が決まり、録音が実現しました。セッションは、2018年2月26日、ニューオーリンズの「エスプラネード・スタジオ」でセッションが行われました。ディキシーランド・ジャズバンドのレパートリーのひとつ、スペンサー・ウィリアムズの《Basin Street Blues》、オーネット・コールマンの《Turnaroun》、ビートルズのジョージ・ハリソンが作った《Someething》、賛美歌《What a Friend We Have in Jesus》(邦題《いつくしみ深き》)、そして、ブルースとゴスペルの要素を反映させてオースタが書いたオリジナル曲。ニューオーリンズの通りと街の空気を映した8曲のプログラムです。

『That Feeling(あの感覚)』
 724 Blues(Eivind Austad) Soul of a Twain(Eivind Austad)
 Basin Street Blues(Spencer Williams)
 Turnaround(Ornette Coleman) Esplanade Drive(Eivind Austad)
 Someething(George Harrison)
 What a Friend We Have in Jesus(Charles C. Converse)
 That Feeling(Eivind Austad)
  アイヴィン・オースタ・ニューオーリンズ・トリオ
   アイヴィン・オースタ(ピアノ)
   ジェームズ・シングルトン(ベース)
   ジョニー・ヴィダコヴィク(ドラム)

録音 2018年2月26日 エスプラネード・スタジオ(Esplanade Studios)(ニューオーリンズ、ルイジアナ州)
ミクシング 2019年10月18日–25日 グリーグ・アカデミー(ベルゲン、ノルウェー)
制作 トマス・T・ダール
共同制作 アイヴィン・オースタ
録音エンジニアリング ジェシー・スナイダー
ミクシング ダーヴィデ・ベルトリーニ
マスタリング モッテン・ルン 

価格 ¥2,350(本体価格)

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『Memory Moment(思い出の時)』

Losen Records LOS252-2 jazz


モスクワのジャズグループ「LRKトリオ(LRK Trio)」は、2017年に『If You Have a Dream』LOS186-2)、2018年に『Urban Dreamer』(LOS206-2)と、2枚のアルバムを Losen Records からリリース。新作を発表するたびに人気が高まり、世界各地の主要なフェスティヴァルへの招待がつづくようになりました。『Memory Moment』は、2年ぶりにリリースされるアルバム。ずっと待たれていた新作です。前のアルバムは、日本、ロシア、アメリカ、ヨーロッパへの「旅の思い」がキーワードでした。新しいアルバムは「一日を過ごしながら体験したことの個人的な思い」がテーマ。《Morning》《Long Day》《Evening》《Run》。《Petrushka》は、踊る人形「ペトルーシュカ」のさまざまに変わる表情と色とりどりのデザインを想像して作られたナンバー。プログレッシヴ・ロックのタッチを加えた《Memory Moment》には、ポーランドのサクソフォーン奏者、グジェフ・ピョトロフスキ Grzech Piotrowski が参加。《Through the Winter》には、自然音と1987年に録音された「アンサンブル・アリュノショカ Ensemble Alyunoshka」のヴォーカルがうまく組みこまれています。エフゲニー・レベジェフ Evgeny Lebedev のピアノとシンセサイザー、アントン・レヴニュク Anton Revnyuk のベース、イグナト・クラフツォフ Ignat Kravtsov のドラムとパーカッション。いろいろな情景が、ワイドスクリーンに映される映画のように次々と変化してゆくアルバムです。

『Memory Moment(思い出の時)』
 Morning Long Day Evening Run * If
 Memory Moment ** Through the Winter
 To Petrushka Return
  LRK トリオ
   エフゲニー・レベジェフ(ピアノ、シンセサイザー)
   アントン・レヴニュク
   (ベース、エレクトリックベース、プログラミング)
   イグナト・クラフツォフ
   (ドラム、パーカッション、メタロフォーン、sampling pad)
  ゲスト・ミュージシャン
   グジェフ・ピョトロフスキ(ソプラノサックス)**
   アンサンブル・アリュノショカ(ヴォーカル)*

録音 2019年12月 Cinelab Studio(モスクワ)
制作 LRKトリオ
録音エンジニアリング ヤコフ・ザハヴァトキン
ミクシング・マスタリング ヤン・パーチャック 

価格 ¥2,350(本体価格)

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『Balcony Lullabies(バルコニーの子守歌)』

Stunt Records STUCD20102 jazz


2020年は、世界中に広がった COVID-19 のせいで人々のなりわいと生活が大きく変わる年になりました。コペンハーゲンに住むギタリストで作曲家のミケル・プロウ Mikkel Ploug(1978–)の日常も一変しました。「自分は自身は孤立感を覚え、子供たちは突然、他の人たちと距離を置くことを学ばねばならなくなった」。彼の新作『Balcony Lullabies(バルコニーの子守歌)』は、こうした毎日の不満の中から生まれたアルバムです。「ある夜、ギターとアンプを自宅アパートメントの小さなバルコニーに持ち出して、なにか美しい曲、なにか心を動かす曲を弾いてみようとした」。そして、自分は世界に向けてメッセージを送ろうとしているのかもしれないと思った彼は、毎夕、6時15分になるとバルコニーに出て「人の姿が消えた通りと、開かれた窓、開かれた人々の心」に向けてギターを弾くことを始めます。この「コンサート・シリーズ」が28回続いた後、彼は市内の録音スタジオ「ブラック・トーネード」に直行。エンジニアのモーテン・ブーウ Morten Bue の手を借りて13のトラックの録音を完成させました。彼が弾いた曲は、デンマークの歌と「スタンダード・ナンバー」。ポウル・シアベクの《きょうはいい天気》、カール・ニルセンの《10のデンマーク小歌曲》から〈ぼくはひばりの巣を知っている〉と〈かあさん、太陽があんなに赤いよ〉、トマス・ラウプの《心よしずまれ、太陽が沈んでいく》は、クラシカル音楽の作曲家たちが作り、世代を超えて歌いつづけられている歌です。《ようこそ、春の太陽(春の太陽に挨拶)》は、ロックとブルースとフォークをミックスしたスタイルのシンガー・ソングライター、ポウル・ディシングのもっともよく知られた歌。「セバスチャン」の芸名で知られるロックとポップのシンガー、クヌーズ・トーベン・クリステンセンの《春の歌》も老若男女を問わず親しまれ、モーウンス・イェアミーン・ニセンの《象の子守歌》は、デンマークでもっとも広く歌われる子守歌のひとつと言われます。ハロルド・アーレン、ホーギー・カーマイケル、チャールズ・ミッチェルたちのスタンダード・ナンバー。ビートルズのジョン・レノンが、亡き母の名を曲名にとり、恋人のオノ・ヨーコに捧げたともいわれる《ジュリア》が、演奏されています。

『Balcony Lullabies(バルコニーの子守歌)』
 Det er i dag et vejr(きょうはいい天気)(Poul Schierbeck/L. Holstein)
 Elefantens vuggevise(象の子守歌)(Mogens Jermiin Nissen)
 Vårvise(春の歌)(Sebastian)
 Somewhere over the Rainbow(虹の彼方に)(Harold Arlen)
 Julia(ジュリア)(John Lennon)
 Solen er så rød, Mor(かあさん、太陽があんなに赤いよ)
 (Carl Nielsen/H. Bergstedt)
 The Nearness of You(Hoagy Carmichael)
 Jeg ved en lærkerede(ぼくはひばりの巣を知っている
 (Carl Nielsen/H. Bergstedt)
 Stille hjerte, sol går ned(心よしずまれ、太陽が沈んでいく)
 (Thomas Laub/J. Aakjær)
 Hilsen til forårssolen(ようこそ、春の太陽)(春の太陽に挨拶)
 (Povl Dissing)
 You Are My Sunshine(Charles Mitchell)
 Du kom med alt det der var dig(あなたというすべてを私のもとに)
 (Per Warming/Jens Rosendal)
 Under stjernerne på himlen(空の星の下を)(Tommy Seebach)
   ミケル・プロウ(エレクトリックギター、アコースティックギター)

編曲 ミケル・プロウ
録音 2020年5月27日–29日 Black Tornado Studio(コペンハーゲン)
録音エンジニアリング モーテン・ブーウ
 
価格 ¥2,350(本体価格)

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『Live Reflections』

Stunt Records STUCD20082 jazz


アメリカのニューヨーク生まれ、デンマークのジャズ・プレーヤー、マリリン・マスア(メイザー) Marilyn Mazur(1955–)は、1975年からパーカッション奏者として多くのミュージシャンと共演を重ねてきました。ジョン・チカイ、ピエーア・ドゥーウ、ニルス=ヘニング・オアステズ・ペーザセン、パレ・ミケルボー、アーリル・アンデシェン、エーベルハルト・ヴェーバー、ヤン・ガルバレク、ギル・エヴァンズ、マイルズ・デイヴィス、平林牧子たち、世界のジャズシーンを代表するプレーヤーの名前がならびます。マリリンは、バンドリーダーとしても活動。「マリリン・マスア・フューチャー・ソング Marilyn Mazur’s Future Song」は、彼女が作ったバンドのひとつです。1989年の創設。ノルウェーのトランペッターのニルス・ペッテル・モルヴェル Nils Petter Morlvær とドラマーのアウドゥン・クライヴェ Audun Kleive、クロアチア生まれのピアニスト、エルヴィラ・プレーナル Elvira Plenar とアメリカの歌手、アイナ・ケマニス Aina Kemanis、そして、ご主人のクラウス・ホウマン Klavs Hovman というメンバーで始まり、のちにノルウェーの歌手、トーネ・オーセ Tone Åse が加わります。フューチャー・ソングは、プレーヤーたちの地理的な条件などから2009年に解散するまでヨーロッパ中をツアーで周り、大きな成功を収めました。そして、マリリンが60歳の誕生日を迎える2015年1月、オリジナルのメンバーがふたたび集合。新しいメンバーも加わり、ノルウェーのボードーと、コペンハーゲンの「ジャズハウス JazzHouse」でコンサートを行いました。新しいアルバム『Live Reflections』は、この時のライヴ録音で制作され、1990年と2008年にレコーディングを行いながら未発表だった2曲を含む、彼女が作曲した9曲が収録されました。「ほんと、待ち遠しかった。でも、発表できてよかった。だって、スタジオ録音じゃない、生の音楽ですもの」(マリリン・マスア)。

『Live Reflections』
 Gong_PRI(Marilyn Mazur)* Subwaygroove(Marilyn Mazur)**
 Dreamfog Mountain(Marilyn Mazur)**
 The Dreamcather(Marilyn Mazur)**
 The Holey(Marilyn Mazur)* Reflections(Marilyn Mazur)†
 Love Eruption(Marilyn Mazur)* First Dream(Marilyn Mazur)**
 Vinterstykke(Marilyn Mazur)††
  マリリン・マスア・フューチャー・ソング
   マリリン・マスア(パーカッション)
   ニルス・ペッテル・モルヴェル(トランペット)
   ハンス・ウルリク(サクソフォーン)
   平林牧子(キーボード)
   アイヴィン・オールセット(ギター、エレクトロニクス)
   クラウス・ホウマン(ベース)
   アウドゥン・クライヴェ(ドラム)
   トーネ・オーセ(ヴォイス、エレクトロニクス)
   アイナ・ケマニス(ヴォイス)
   エルヴィラ・プレーナル(キーボード)
   クリステル・ユーンソン(ギター)

録音 2015年2月16日 コペンハーゲン・ジャズハウス(ライヴ)*、2015年1月22日 ボードー・ジャズ・オープン)(ノルウェー)(ライヴ)**、2008年7月 モルデ・ジャズ・フェスティヴァル(ノルウェー)††、1990年 サン・スタジオ(コペンハーゲン)†

価格 ¥2,350(本体価格)

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『Swan Songs(白鳥の歌)』

Stunt Records STUCD20052 2CD’s jazz


デンマークのジャズ・ミュージシャン、ヤーアン・エムボー Jørgen Emborg(1953–)は、1979年、『Sargasso』でアルバム・デビューし、以来、抒情的なスタイルを特徴とするピアニスト、作曲家、バンドリーダーとして独創性に富んだ活動を続けてきました。マリリン・マスア、ウフェ・マークセン、アレクス・リールと「Six Winds」を組んで演奏。パレ・ミケルボー、ビャーネ・ルペ、ボー・スティーフ、オーレ・タイルと結成した「Alpha Centauri(アルファ・ケンタウリ)」のアルバム『20:33』でデンマーク芸術財団 Statens Kunstfond の賞を受けました。1985年、フュージョン・グループ「Frontline(フロントライン)」としてベン・ウエブスター賞を受賞。2016年、エムボーの生涯にわたる活動に対して芸術財団から栄誉賞が贈られました。『Swan Songs(白鳥の歌)』は、2枚のCDで構成したアルバムです。「Swan Songs」と題した最初のディスクではエムボーの作曲したオリジナル・ナンバーが、初めて録音される8曲を含み、12曲演奏されます。ハンス・ウルリク、トマス・フォネスベク、スウェーデンのピアニスト、ラーシュ・ヤンソンといった「ベスト」のメンバーが、エムボーの抒情的で優美な作品を演奏。リサ・フリーマンの歌詞がつけられた4曲をシネ・エーイ(シーネ・エイ) Sinne Eeg が、素敵な歌に歌っています。もう一枚のディスク「Jørgen Emborg Greatest」には、エムボーがさまざまなミュージシャンたちとの共演を楽しんだ日々を懐かしみ、彼の過去の録音から選んだ「ハイライト」が12曲収録されました。

『Swan Songs(白鳥の歌)』
[Disc 1: Swan Songs]
 Running(Jørgen Emborg)
 A Summer Like No Other(Jørgen Emborg/Lisa Freeman)*
 Walking Straight(Jørgen Emborg)
 Just a Simple Melody(Jørgen Emborg/Lisa Freeman)*
 A Cowsome Loneboy(Jørgen Emborg)
 How Do You Know(Jørgen Emborg/Lisa Freeman)*
 On the Second Say(Jørgen Emborg)
 Remember(Jørgen Emborg/Lisa Freeman)*
 Smuk som en ånd/Beautiful as a Spirit(Jørgen Emborg)
 Why Bother(Jørgen Emborg) To Lars(Jørgen Emborg)
 Waltz in Four(Jørgen Emborg)
  ハンス・ウルリク(テナーサックス、ソプラノサックス)
  マティアス・ハイセ(ハーモニカ)
  ラーシュ・ヤンソン(ピアノ、エレクトリック・ピアノ)
  トマス・フォネスベク(ベース)
  モーテン・ロン(ドラム)
  ヨハン・デューネセン(パーカッション)
  シネ・エーイ(ヴォーカル)*
[Disc 2: Jørgen Emborg Greatest]
 Februarkrystaller/February Crystals(Jørgen Emborg)
 Vinterdage/Winter Days(Jørgen Emborg)
 Yellow Girl(Jørgen Emborg)
 Septembernat/September Night(Jørgen Emborg)
 Breathless(Jørgen Emborg) Shadow of Love(Jørgen Emborg)
 Song for Toots(Jørgen Emborg)
 Song from Yesterday(Jørgen Emborg)
 Change of Heart(Jørgen Emborg) Song in Blue(Jørgen Emborg)
 Lucky Me(Jørgen Emborg) Changing(Jørgen Emborg)
  ヤーアン・エムボー・カルテット
  アルファ・ケンタウリ
  フロントライン
  ボール=エムボー=ヴィンディング=リール
  エムボー=ラーセン・クインテット

録音(Disc 1) 2020年1月 The Village Recording(コペンハーゲン)(ヴォーカル録音:2020年2月21日)

価格 ¥2,700(本体価格)

このアルバムには、Stunt Records のカタログから選んだ12曲のコンピレーションアルバム Vol.28『Stunt Records 2020』(SU9099-2)が、数量限定(STUM25002)で添付されます。

スノッレ・シルク、スティーヴン・ライリー Unsentimental(STUCD19112)
シネ・エーイ&デンマーク・ビッグバンド Talking to Myself(STUCD19132)
キューバン・ジャズ・レポート A Cuban Blues(STUCD19072)
ユリア・ヴェールプ The Thrill Is Gone(STUCD20032)
マルバ・オーケストラ Vibe(STUCD19042)
キャロライン・ヘンダーソン Der var engang(STUCD20012)
イェスパー・ティロ・カルテット I Can’t Get Started(STUCD19142)
ペーター・ローセンデール Solstik(STUCD19152)
ハネ・ボール Between Dark & Daylight(STUCD19082)
イブラヒム・エレクトリック Manic Zigaman(STUCD20042)
キラ・スコウ I en verden så urolig(STUCD19122)
カーステン・マイナト・カルテット C. M. Music Train(STUCD20022)

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『アンティ・アウヴィネン 管弦楽作品集』

Ondine ODE1326-2 contemporary/classical


アンティ・アウヴィネン Antti Auvinen(1974–)は、フィンランドの比較的新しい世代の作曲家のひとり。「音色」と「リズム」に特別な興味をもち、斬新な楽器編成の室内アンサンブルの作品を主に手がけてきました。彼の音楽のについては「モダニストの作曲姿勢をとりながらも、感情面の緊張感を無視することはない」(ヨウコ・ラークサモ)ことが指摘されています。アウヴィネンは、ソングライターと作曲家に代わり作品のロイヤリティを徴収するフィンランドの非営利団体「TEOSTO」が「創造と革新」をプロモートする目的で始めた「Teosto Prize」の2016年の受賞者に選ばれました。
 
《Junker Twist(ユンカー・ツイスト)》は、フィンランド放送交響楽団の委嘱で書かれた、ネオナチ思想の高まりへの危惧が背景にあるという作品です。三管編成の管弦楽に、ウッドブロック、クラベス、竹風鈴などありとあらゆる楽器を演奏する3人の打楽器奏者、ハープ奏者、ピアニストを加えた大編成のオーケストラで演奏。2015年11月25日、ユッカ=ペッカ・サラステが指揮してミュージックセンターで初演されました。宗教的差別に反対を唱えたとされる《Himmel Punk(ヒンメル・パンク)》も、同等の大編成のオーケストラのための作品です。タンペレ・フィルハーモニックの委嘱作。2016年4月の「タンペレ・ビエンナーレ」でヴィッレ・マトヴェイェフの指揮で初演されました。
 
《Turbo Aria(ターボ・アリア)》は、フィンランド放送交響楽団とフィンランド音楽家ユニオンから共同委嘱された作品です。難民危機というテーマが隠されているといわれ、三管編成の管弦楽、4群の打楽器、ハープ、ピアノに、100年前に録音された「アリア」にノイズを加えた「サンプラー」のプレーヤーが加わって演奏されます。2017年11月24日の「フィンランド音楽家ユニオン100周年記念コンサート」でハンヌ・リントゥ指揮のフィンランド放送交響楽団により初演されました。

『アンティ・アウヴィネン 管弦楽作品集』
アンティ・アウヴィネン(1974–)
 Junker Twist(ユンカー・ツイスト)(2015)(管弦楽のための)
 Himmel Punk(ヒンメル・パンク)(2016)(管弦楽のための)
 Turbo Aria(ターボ・アリア)(2017/18)
 (管弦楽とサンプラーのための)
  フィンランド放送交響楽団 ハンヌ・リントゥ(指揮)

録音 2016年6月(JT)、2017年8月(HP)、2018年5月(TA) ミュージックセンター(ヘルシンキ、フィンランド) 

価格 ¥2,350(本体価格) 

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『ラテン語によるモテット』

Ondine ODE1362-2 classical


ラトビア放送合唱団は、音楽監督兼首席指揮者のシグヴァルズ・クリャヴァ Sigvards Kļava(1962–)と合唱団メンバーによる「ラトビア放送チェンバー・シンガーズ」を組織したカスパルス・プトニンシュとともに、バルト三国とヨーロッパを代表する室内合唱団として各国の音楽祭に出演。合唱音楽の一般的なレパートリーから、ほとんど知られていない作品や忘れられた作曲家の作品まで、積極的な録音活動を行い、音楽ファンから親しまれています。彼らの最新アルバムは、ブルックナーのラテン語によるモテットです。アントン・ブルックナーは、1835年ごろの作とされる最初の《パンジェ・リングァ(舌もて語らしめよ)》(WAB.31)から1892年に書かれた最後の《王の御旗は翻る》(WAB.51)まで、生涯に約40曲の「モテット」を作曲。このアルバムでは、14曲のモテットと《クローンシュトルフ・ミサ曲(グローリアとクレドのないミサ曲)》が歌われます。COVID-19 のパンデミックに世界が襲われた2020年、3月にラトビアの首都リガの大聖堂でセッション録音されたアルバムです。

『ラテン語によるモテット』
アントン・ブルックナー(1824–1896)
 正しい者の口は知恵を語り(Os justi meditabitur sapientiam) WAB.30
 われらがためキリストは死のもとに(Christus factus est) WAB.11
 この場所は神が作り給う(Locus iste a Deo factus est) WAB.23
 アヴェ・マリア(Ave Maria) WAB.6
 リベラ・メ(Libera me) へ短調 WAB.21
 クローンシュトルフ・ミサ曲(グローリアとクレドのないミサ曲)
  ニ短調 WAB.146
 タントゥム・エルゴ(かくも偉大な秘蹟を)(Tantum ergo) WAB.31
 タントゥム・エルゴ(Tantum ergo) WAB.41
 タントゥム・エルゴ(Tantum ergo) WAB.42
 タントゥム・エルゴ(Tantum ergo) WAB.43
 エサイの枝は芽を出し(Virga Jesse floruit) WAB.52
 パンジェ・リングァ(舌もて語らしめよ)とタントゥム・エルゴ
 (Pange lingua et Tantum ergo) WAB.33
 救い給え、御身の民を(Salvum fac populum tuum) WAB.40
 すべてが美しいかたマリアさま(Tota Pulchra Es) WAB.46
 王の御旗は翻る(Vexilla Regis) WAB.51
  ラトビア放送合唱団 シグヴァルズ・クリャヴァ(指揮) 

2020年3月2日–5日 リガ大聖堂(リガ、ラトビア) 

価格 ¥2,350(本体価格) 

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『ニクラス・シヴェレーヴ 管弦楽作品集』

Toccata Classics TOCC0571 contemporary/classical


ニクラス・シヴェレーヴ Niklas Sivelöv(1968–)は、ピアニストとしてのキャリアを続けながらスウェーデン作曲家協会に所属。近年は「作曲家」としての活動も多くなり、2020年の今年には、ピアノと管弦楽のための《古典の協奏曲》と第2番と第5番のピアノ協奏曲を彼自身がピアノ・パートを担当したアルバム(Naxos 8.573181)がリリースされました。スウェーデンの指揮者ヨアキム・グスタフソン Joachim Gustafsson(1967–)とマルメ歌劇場管弦楽団の新しいアルバムでは、シヴェレーヴの最近の管弦楽作品が3曲演奏されています。交響曲第3番は、木管楽器(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット各2)、金管楽器(ホルン、トランペット各2)、ティンパニと弦楽の編成による室内オーケストラのための作品です。イタリア語の「春(primavera)」を副題にもち、暗く長い冬を過ごした後の人々の喜びが牧歌的な雰囲気のうちに表現されます。《5つの小品》は、Toccata レーベルのオーナー、マーティン・アンダソンの亡くなった妻に捧げられた作品です。〈序曲:ヴィヴァーチェ(Overtura: Vivace)〉〈悲しいワルツ(Valse triste)〉「アダージョ・エスプレッシーヴォ」〈アレグロ・モルト(Allegro molto)〉〈哀歌(Lamento)〉「アダージョ・マ・ノン・トロッポ」〈終曲:アレグロ(Finale: Allegro)〉。交響曲第4番《弦楽のためのシンフォニエッタ》は、シヴェレーヴが王立ストックホルム音楽大学で学んでいた1980年代に課題として書いた「パッサカリア」を複雑な作品構造で発展させた、演奏時間約23分の作品です。 

ニクラス・シヴェレーヴ(1968–) 管弦楽作品集
 交響曲第3番《春(Primavera)》(2018)(室内オーケストラのための)
 5つの小品(Five pieces for string orchestra)(2017)
 (弦楽オーケストラのための)
 交響曲第4番《弦楽のためのシンフォニエッタ(Sinfonietta per archi)》
 (2019)
  マルメ歌劇場管弦楽団 ヨアキム・グスタフソン(指揮) 

録音 2020年5月11日–15日 マルメ歌劇場(マルメ、スウェーデン)

価格 ¥2,250(本体価格) 

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