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岩の翼の下に

2L 2L119SACD SACD hybrid(5.1 surround/stereo) contemporary/classical


ノルウェーとイギリスのヴィオラ作品を特集する『岩の翼の下に』。このアルバムで演奏される作品は、過去の音楽様式や過去の作品からインスピレーションを得て、現代の音楽語法で作曲され、底に深い抒情の流れをもっています。アルバムタイトルに採られたサリー・ビーミッシュの《岩の翼の下に》は、ゲールの歌と祈りを集めたアレクサンダー・カーマイケルの『Carmina Gadelica』に収められた詩、17世紀スコットランド、「グレンコーの虐殺」を逃れ岩陰に隠れた母親が子供に歌った『雪の子守歌(Lullaby of the Snow)』を基に「ヴィオラと弦楽のための協奏曲」として作曲されました。アルトサクソフォーンと弦楽のための協奏曲(BIS SACD2156)の原曲です。ヌールハイム Arne Nordheim の《破談》とトンメセン Olav Anton Thommessen の《シャコンヌによる肖像画》は、オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校のスタッフ、このアルバムのメインアーティストのスーン=ミ・チョン Soon-Mi Chung(1952–)のために作曲されたヴィオラ・ソロの作品。彼女の同僚、バラット=ドゥーエの教授を務めるクラッゲルード Henning Kraggerud の作品から、アダ・マイニックとサラ・オルニングに献呈したふたつのデュオ曲が演奏されます。ブリテンの「ダウランドの歌曲の投影」《ラクリメ》とビーミッシュで共演するオスロ・カメラータは、学生がオーケストラで演奏する機会を与えるため1998年に創設された、バラット=ドゥーエの「アンサンブル・イン・レジデンス」です。

岩の翼の下に(Under the Wing of the Rock)
サリー・ビーミッシュ(1956–)
 岩の翼の下に(Under the Wing of the Rock)(2006)
 (ヴィオラと弦楽のための協奏曲)
ヘンニング・クラッゲルード(1973–)
 つらい旅路(Voyage Douloureux)(1997)(2つのヴィオラのための)
アルネ・ヌールハイム(1931–2010)
 破断(Brudd)(2001)(ヴィオラ・ソロのための)
ヘンニング・クラッゲルード(1973–)
 サラに寄せて(Til Sara)(1996)(ヴァイオリンとヴィオラのための)
オラヴ・アントン・トンメセン(1946–)
 シャコンヌによる肖像画(Portrait en Chaconne)(2013)
 (ヴィオラ・ソロのための)
ベンジャミン・ブリテン(1913–1976)
 ラクリメ(Lachryme) Op.48(ダウランドの歌曲の投影)
 (ヴィオラと弦楽のための)
  スーン=ミ・チョン(ヴィオラ)
  ヘンニング・クラッゲルード(ヴァイオリン、ヴィオラ)
  オスロ・カメラータ

録音 2014年6月、11月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作 ヴォルフガング・プラッゲ
バランス・エンジニアリング ビアトリス・ヨハンネセン
ミクシング・マスタリング モッテン・リンドベルグ

[DXD (24bit/352.8kHz) 録音]

価格 ¥2,450(本体価格)

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エルランド・フォン・コック - 交響曲第3番・第4番

BIS CD2169 classical


スウェーデンのエルランド・フォン・コック Erland von Koch は、ラーションやヴィレーンと同じ1930年代にデビューした作曲家。メロディを重視し、簡素で明快、民謡の要素も交えた作風による作品を、交響曲、管弦楽曲、協奏曲、イングマル・ベルイマン作品をはじめとする映画の音楽、器楽曲など、幅広いジャンルに渡って作曲しました。彼の作風がもっともはっきりと見られる作品のひとつ、《北欧カプリッチョ》は、ダーラナ地方の民謡からインスピレーションを得て書かれました。「トロルの太鼓」を想わせるティンパニ、リングダンスのリズム、おおらかに歌う弦楽のメロディで、広く親しまれています。《衝撃》は「善と悪」の主権をめぐる決着のつかない争いを明らかなメロディとリズムとともに描く音楽。管弦楽のための三部作の最初の作品です。1948年の交響曲第3番は、バルトークとヒンデミットの影が感じられ、反抗する態度、抒情、解放感といった主題のコントラストが特徴的です。〈アレグロ・モデラート〉〈アダージョ・エスプレッシーヴォ〉〈アレグロ・アジタート〉の3楽章。「厳粛な」第4番は、交響曲を書くという「感謝されることのない仕事」に取り組む作曲者のほろ苦い気分が反映しています。この曲も3楽章で構成され、〈アンダンテ-クワジ・プレスト-アンダンテ〉と〈アレグロ〉の楽章にはさまれた第2楽章〈モデラート〉にはジャズ風の音楽が姿を見せます。ともに初録音の作品です。指揮者のペール・ハンマシュトレム Per Hammarström は、ヴァイオリニストからキャリアを始め、ストックホルムの王立音楽アカデミーでヨルマ・パヌラに学んだ後、2007年に指揮者としてデビューしました。スウェーデン放送交響楽団で第1ヴァイオリンを担当、2009年、アシスタント・コンダクターに任命されました。アルバムの曲目解説も彼の執筆です。スウェーデン放送交響楽団の本拠地ベールヴァルドホールでの録音。奥行きと広がりのある音が、フォン・コックの音楽とハンマシュトレムの表現に寄与しています。

エルランド・フォン・コック(1910–2009)
 交響曲第3番 Op.38(1948)
 交響曲第4番《シンフォニア・セリア(Sinfonia seria)(厳粛な交響曲)》
  Op.51(1962)
 衝撃(Impulsi)(1964)
 北欧カプリッチョ(Nordiskt capriccio) Op.26(1943)
  スウェーデン放送交響楽団 ペール・ハンマシュトレム(指揮)

録音 2011年5月(第3番)、2013年6月(第4番、衝撃)、2010年5月 ベールヴァルドホール(ストックホルム)
制作 ヤン・B・ラーション(交響曲、衝撃)、シンシア・セッテルクヴィスト(カプリッチョ)
録音 アンデシュ・ヘグレーヴ(第3番)、ウルフ・オストリング(第4番、衝撃)、ユーハン・ヒュットネース(カプリッチョ)

価格 ¥2,550(本体価格)

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High, Low or In Between

BIS SACD2136 SACD hybrid(5.0 surround/stereo) jazz/pop/classical/contemporary


人気アカペラ・アンサンブル「リアル・グループ」のカタリーナ・ヘンリソンが歌い、オスロ・フィルハーモニックの首席コントラバス奏者を経験したスヴァンテ・ヘンリソンがチェロを弾くデュオは、「内輪のこと」から始まりました。「洗礼式や結婚式、誕生日や葬儀で演奏する。家族や仲間の集まりにはいつも特別な雰囲気があり、音楽がとても大切です。親戚にとって、自前の歌手とチェロ弾きがいるのは、もちろん素晴らしいことでしょうし、それも夫婦となると、もっと愉しいことでしょう」。

『High, Low or In Between』は、カタリーナとスヴァンテのデュオのファーストアルバムです。ヴォーカルとチェロの共演は13曲。1999年の夏、最初の子が生まれた時にふたりで作り、デュオで演奏した最初の歌《Eyes of a Child》。テューレ・グードムンドソンが伝承の詩に曲を書いた《Det växer från Edens tider(エデンの時より育ち)》は娘の命名式、サイモン&ガーファンクルのアルバム『Bridge over Troubled Water(明日に架ける橋)』の《So Long, Frank Lloyd Wright》(フランク・ロイド・ライトに捧げる歌)はスヴァンテの建築家の妹の誕生日、プリンスの《Kiss》はクラリネット奏者マッティン・フローストの結婚式、フィンランドの歌に英語歌詞がつけられた《We Walk in a Fog》は、ピアニストのローランド・ペンティネンの誕生パーティで、それぞれ演奏されました。

ビートルズのアルバム『Abbey Road(アビイ・ロード)』に収録されたジョージ・ハリソンの《Here Comes the Sun》は、第2のノーベル賞とも呼ばれる「Right Livelihood Award(ライト・ライブリフッド賞)」が太陽エネルギー研究の先駆者に授与された、スウェーデン議会で行われた授与式で歌った曲。The Korgis(ザ・コーギス)のジェームズ・ウォーレンが作った《Everybody’s Got to Learn Sometime》(永遠の想い)は、ノルウェーの「ヤイロ・アイスミュージック・フェスティヴァル」で演奏されました。このときスヴァンテは、ミトンを手にはめ、氷で作ったチェロを弾いたといいます。

リアル・グループのナンバーからは、カタリーナの書いた《A Little Kindness》と《I Found the Key》。ジャズシンガーのモニカ・セッテルルンドが歌った2曲、アントニオ・カルロス・ジョビンの《Chega de Saudade》にスウェーデン語歌詞をつけた《Siv Larssons dagbok(シヴ・ラーションの日記)》とビル・エヴァンズの《Waltz for Debbie》による《Monicas Vals(モニカのワルツ)》も、リアル・グループがレパートリーにしています。

エルトン・ジョンとバーニー・トーピンの『The Tumbleweed Connection(エルトン・ジョン3)』から《Come Down in Time》(遅れないでいらっしゃい)と、シンガーソングライターのジョニ・ミッチェルがアルバム『Mingus(ミンガス)』で歌った《The Dry Cleaner from Des Moines》は、「大好きだから」という理由で収録されました。

スヴァンテが作曲した《Green》は、チェロのソロのための曲。スヴァンテは、プログラムの途中、《High》《In Between》《Low》を即興で演奏し、それがアルバム・タイトルに採られました。彼が弾く楽器は、フランソワ・シャノ François Chanot が1818年に製作したチェロ(No.121)。ギターに似た形の胴体、独特の形状の糸倉とf字孔と、ユニークな楽器です。

カタリーナのヴォーカルとスヴァンテの多彩な「チェロ」のコラボレーション。「折々の歌」を「コンサート」のスタイルにまとめたアルバムは、ストックホルムの郊外、陶磁器メーカー「グスタフスベリ」のあるグスタフスベリに2012年にオープンした芸術ホール「アーティペラーグ(Artipelag)」でセッション録音されました。


[プロフィール]

カタリーナ・ヘンリソン Katarina Henryson(1964–)はストックホルム生まれ。王立音楽アカデミーで学び、1984年の創設時、リアル・グループに加わり、「アルト」を担当しています。スヴァンテ・ヘンリソン Svante Henryson(1963–)もストックホルム生まれです。北部のウメオで育ち、ジャズとロックのベーシストとしてキャリアをスタートさせました。プラハ音楽アカデミーで学んだ後、最年少の首席コントラバス奏者としてオスロ・フィルハーモニックに入団。その後「Uターン」し、ユングヴィ・マルムステーンのヘヴィメタル・バンドにベーシストとして参加、世界をまわるツアーの間に独学でチェロを身につけました。チェロ、ベースギター、コントラバス。三つの楽器を使い分けながら、エルヴィス・コステロ、チコ・フリーマン、シェティル・ビョルンスタ、パレ・ミケルボー、アンネ・ソフィ・フォン・オッターをはじめ、ロック、ジャズ、クラシカルの音楽家と共演し、作曲家としても知られます。

High, Low or In Between
 Come Down in Time(Elton John/Bernie Taupin)
 We Walk in a Fog
 (Jussi Chydenius/Eino Leino/Jaakko Mäntyjärvi)
 Here Comes the Sun(George Harrison)
 Green(Svante Henryson)(instrumental)
 A Little Kindness(Katarina Henryson/Svante Henryson)
 Eyes of a Child(Katarina Henryson/Svante Henryson)
 The Dry Cleaner from Des Moines(Charlie Mingus/Joni Mitchell)
 High(cello improvisation)
 I Found the Key(Katarina Henryson)
 So Long, Frank Lloyd Wright(Paul Simon)
 In between(cello improvisation)
 Everybody’s Got to Learn Sometime(James Warren)
 Kiss(Prince Rogers Nelson)
 Low(cello improvisation)
 Det växer från Edens tider(Ture Gudmundsson/trad.)
 Siv Larssons dagbok(Chega de Saudade)
 (Antonio Carlos Jobim/Tage Danielsson)
 Monicas vals(Waltz for Debby)
 (Bill Evans/Gene Lees/Beppe Wolgers)
  カタリーナ・ヘンリソン(ヴォーカル)
  スヴァンテ・ヘンリソン(チェロ、チェロ編曲)

録音 2014年4月 アーティペラーグ(グスタフスベリ、スウェーデン)
制作・録音 ハンス・キプファー

価格 ¥2,650(本体価格)

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ラーション 管弦楽作品集 第2集

cpo 777 672-2 SACD hybrid(Multichannel/stereo)classical


スウェーデンの20世紀を代表する音楽家のひとり、ラーションの管弦楽作品シリーズ。交響曲第1番やシェイクスピアの『冬物語』のための音楽などを集めた第1作(cpo 777 671-2)は、ラーションの作品とその魅力ある音楽の姿を正しく伝えるマンゼ Andrew Manze(1965–)とヘルシングボリ交響楽団の演奏が、高い評価を得てきました。交響曲第2番は、第1番から10年後、1937年に書かれた作品です。当時スウェーデンの音楽界は、「新しい音楽」を批判し弾圧したドイツとソ連の動きを背景とする「保守主義」と「自由主義」に分かれ激しく対立しており、格好の標的となったラーションは楽譜を撤回。12の変奏曲に始まる「モデラート」と24の変奏曲(パッサカリア)の「プレスティッシモ」の2つの部分から構成された第3楽章を《オスティナート》の曲名で発表し、1939年にモスクワで開催されたISCM(国際現代音楽協会)の国際音楽フェスティヴァルの初演で成功を収めました。第1楽章「アレグロ・コン・モート」と第2楽章「アンダンテ」を加えた交響曲第2番は、1973年、ステーン・フリュクベリがラジオ放送のために録音し、11月24日、ストックホルムのコンセットヒュース(コンサートホール)で作曲者の指揮でコンサート初演されました。《管弦楽のための変奏曲》はスウェーデン放送交響楽団の委嘱作。民謡を思わせる主題を「行進曲風に」のスケルツォ、哀調の「アダージョ」、表現的なカノン「アレグレット」などのエピソードに展開した作品です。《バロココ》組曲は、ヘルシングボリに近い漁村ローの音楽協会から委嘱を受け《ロー=ロココ(Råå-rokoko)》の名で作曲され、後に現在の名前に変わりました。〈オーケストラ通りのエントラータ〉〈ファゴット通りのガヴォット〉〈カルテット通りのセレナータ〉〈クラリネット通りのメヌエット〉〈ロー川の舟歌〉〈フィドル弾き通りのカドリーユ〉。遊び心のある名をもった曲から成る組曲です。アルバムの制作と録音を、かつて Caprice Records の録音を多く手がけたレッナールト・デーンとトゥルビョーン・サミュエルソンが、第1集につづき担当しています。

ラーシュ=エーリク・ラーション(1908–1986) 管弦楽作品集 第2集
 交響曲第2番 ニ長調 Op.17(1936–37)
 管弦楽のための変奏曲(Orkestervariationer)Op.50(1962)
 管弦楽のための組曲 Op.64《バロココ(Barococo)》
  ヘルシングボリ交響楽団 アンドリュー・マンゼ(指揮)

録音 2011年4月4日–8日 ヘルシングボリ・コンサートホール(スウェーデン)
制作 レッナールト・デーン
録音 トゥルビョーン・サミュエルソン

価格 ¥3,200(本体価格)

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ショパン ピアノ作品集 I–II

Estonian Classics EC014/015 2CD’s classical


エストニアのピアニスト。トゥビンのピアノ作品全集(BIS CD414/416)と、ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための作品全集(CD541/542)の録音で知られるヴァルド・ルメセン Vardo Rumessen(1942–)がショパンの作品を録音しました。ピアニストとして音楽家として、そして人として、過ぎ去った日々を内省する。そうした趣が漂います。ルメセンが執筆した『フレデリク・ショパン-ピアノの心と魂』の一文がブックレットに収められました(エストニア語、英語)。

[追記] エストニアの報道によると、8月25日朝、ヴァルド・ルメセン氏が病気のため亡くなりました。トビアス、マルト・サール、ヘイノ・エッレル、エドゥアルド・オヤたち、エストニア作曲家の作品の紹介に努め、トゥビン作品の解釈は、BIS のアルバムを通じ、国際的にも高く評価されてきました。2004年10月25日、広島のコンサートではいくつかのハプニングもありました。懐かしい思い出です。心からの哀悼の意を表します。

フレデリク・ショパン(1810–1849) ピアノ作品集 I–II
[CD1] 前奏曲 ハ長調 Op.28-1 前奏曲 ホ短調 Op.28-3
 前奏曲 イ長調 Op.28-7 前奏曲 嬰ヘ短調 Op.28-8
 前奏曲 イ短調 Op.28-2 前奏曲 嬰ハ短調 Op.28-10
 前奏曲 ロ長調 Op.28-11 前奏曲 変ホ短調 Op.28-14
 前奏曲 変ニ長調 Op.28-15 夜想曲 嬰ハ短調 Op.posth
 マズルカ ホ短調 Op.41-2 マズルカ イ短調 Op.17-4
 マズルカ ト短調 Op.24-1 マズルカ ハ短調 Op.30-1
 マズルカ ヘ短調 Op.63-2 マズルカ ヘ短調 Op.68-4
 マズルカ 嬰ト短調 Op.33-1 マズルカ ロ短調 Op.33-4
 マズルカ イ短調 Op.68-2 マズルカ 嬰ハ短調 Op.63-3
 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66 スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
[CD2] 練習曲 ヘ短調 Op.posth 練習曲 変イ長調 Op.25-1
 練習曲 変ホ短調 Op.10-6 練習曲 変ト長調 Op.10-5
 夜想曲 変ホ長調 Op.9-2 夜想曲 ト短調 Op.37-1
 夜想曲 ヘ短調 Op.55-1 ワルツ イ短調 Op.34-2
 ワルツ ロ短調 Op.69-2 ワルツ ヘ短調 Op.70-2
 子守歌 変ニ長調 Op.57 ポロネーズ ハ短調 Op.40-2
 バラード第3番 変イ長調 Op.47
  ヴァルド・ルメセン(ピアノ) [ピアノ Steinway & Sons]

録音 2010年10月27日、11月13日、12月5日、2014年3月5日–6日 エストニア・コンサートホール(タリン、エストニア)
録音 タネル・クレスメント

価格 ¥3,500(本体価格)

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グリーグ、サン=サーンス ピアノ協奏曲

Harmonia Mundi HMU907629 classical


ヴァディム・ホロデンコ Vadym Kholodenko(1986–)。ウクライナのキエフ生まれ。2013年の第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンペティションに参加。ゴールドメダルを獲得し、室内楽演奏(performance of dhaber musict)と新作(委嘱作)演奏(performance of a new work)の最優秀賞を合わせて受賞しました。2014年から2015年のシーズンは、インディアナポリス交響楽団、カンザスシティ交響楽団、フェニックス交響楽団、ロチェスター・フィルハーモニック、サンディエゴ交響楽団にデビュー。ボストン、ルーイヴィル、マイアミ、シアトルのソロリサイタル、8月のアスペン音楽祭のメシアンの《幼な子イエスにそそぐ20の眼差し》の全曲演奏が予定され、アーティスティック・パートナーの三年契約を結んだテキサス州、フォートワース交響楽団と共演するプロコフィエフの協奏曲全曲は、Harmonia Mundi による録音も計画されています。アメリカ国外では、マルメ交響楽団、マドリードのRTVE交響楽団、カタール・フィルハーモニック管弦楽団と共演。ノルウェー放送管弦楽団の南アメリカ・ツアーに同行することが決まっています。

グリーグとサン=サーンスの協奏曲を弾いたアルバムは、ストラヴィンスキーの《『ペトルーシュカ』の3つの楽章》とリストの《超絶技巧練習曲集》(HMU907605)に次ぐ Harmonia Mundi USA の第2作。ノルウェー放送管弦楽団(KORK)を指揮するミゲル・
ハース=ベドーヤ Miguel Harth-Bedoya(1968–)は、リマ生まれ、フィラデルフィアのカーティス音楽学校とニューヨークのジュリアード音楽学校に学び、フォートワース交響楽団の音楽監督を務め、2013年–14年のシーズンから第7代首席指揮者として KORK を指揮しています。「急-緩-急」の一般的な楽章構成ではなく、〈アンダンテ・ソステヌート〉に始まり〈アレグロ・スケルツァンド〉〈プレスト〉とつづき、サン=サーンスの機知と想像力をもっとも感じさせる一作とされるピアノ協奏曲第2番。「ノルウェー」の情趣を華麗な協奏曲に作り上げたグリーグの作品。ホロデンコの弾くグリーグの協奏曲は、作品から感じた想いを誠実に、「室内楽」とも思える表情を見せつつ、美しい情緒の音楽として示します。「コンサート」スケールと情感をバランスよく表現したシーグル・スロッテブレクとミハイル・ユロフスキー指揮のオスロ・フィルハーモニックの演奏(Simax PSC1299)とともにこの作品の代表的録音に挙げられる演奏です。

エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
カミーユ・サン=サーンス(1835–1921)
 ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op.22
  ヴァディム・ホロデンコ(ピアノ)
  ノルウェー放送管弦楽団 ミゲル・アルト=ベドーヤ(指揮)

録音 2014年8月、9月 ノルウェー放送(NRK)大スタジオ(オスロ)
制作 ジェフ・マイルズ
録音 モッテン・ヘルマンセン
制作総指揮 ロビーナ・G・ヤング

価格 ¥2,600(本体価格)

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ダーヴィド・ヘーレンスタム、リサイタル

Daphne DAPHNE1053 classical


スウェーデンのギタリスト。ダーヴィド・ヘーレンスタム David Härenstam(1972–)は、スウェーデンとノルウェーで学び、王立ウェールズ音楽演劇大学のジョン・ミルズに師事しました。1997年にアドヴァンスト・ディプロマを取得し、ソロ、ヴァイオリンのスパルフやピアノのフォシュベリとのデュオ、ジャズやトラッド音楽のミュージシャンとのコラボレーションなど、さまざまな活動を行ってきました。スパルフとのデュオでシュネルツェル、アイサー、モッセンマークの新作を含むスウェーデンとデンマークの曲を演奏した『球(Spheres)』(DAPHNE1027)につづいて制作されたアルバムはソロによる「ポートレート」。パガニーニ、ファリャ、ジュリアーニ、フランスのディアンス Roland Dyens、パラグアイのバリオス=マンゴレ Agustín Barrios Mangoré、キューバのブロウェル Leo Brouwer といった、多くのギタリストたちも演奏してきた作品。ブルガリアのウルクズノフ Atanas Ourkouzounov の新作。スクーグとペンティネンの演奏で録音されたピアノ曲(DAPHNE1036)をはじめ、スウェーデンの主だった音楽家たちとコラボレートした器楽作品で親しまれているストルム Staffan Storm の《失われた夏》。スウェーデンの教会音楽家マリア・ローヴべリ Maria Löfberg の《夢見心地の踊り》。ヘーレンスタムが15年間にわたり世界各地をまわるツアーで演奏してきた曲から、もっともプログラムに取り上げることの多かった作品を一夜の「リサイタル」のスタイルにまとめています。録音セッションは、デンマーク、西シェランのスレーエルセにある聖ペテロ教会で4日間行われ、制作とエンジニアリングを担当したライフ・へセルベア Leif Hesselberg が、ヘーレンスタムのギターと音楽を澄みきった響きにとらえています。ストルムとローヴベリの曲は初録音の作品です。

ダーヴィド・ハーレンスタム、リサイタル
ロラン・ディアンス(1955–)
 炎(Fuoco)(《ソナティネの本(Libra Sonatine)》(1986)から)
アタナス・ウルクズノフ(1970–)
 民謡による変奏曲(Folk Song Variations)(1999)
マヌエル・デ・ファリャ(1876–1946)(グンナル・スピュート 編曲)
 漁夫の物語(Romance del Pescador)
 (《恋は魔術師(El amor brujo)から》
マウロ・ジュリアーニ(1781–1829)
 大序曲 イ長調(Grosse Ouvertüre)
ニコロ・パガニーニ(1782–1840)(ダーヴィド・ヘーレンスタム 編曲)
 ロマンツァ(Romanza - Più tosto largo -Amorosamente)
 (《大ソナタ イ長調》から )
サンチャゴ・デ・ムルシア(1680–1710)(エミリオ・プホル 編曲)
 組曲 ニ長調(Suite en ré majeur)
マヌエル・ポンセ(1882–1948)
 カベソンの主題による変奏曲(Variations on a theme of Cabezón)
アグスティン・バリオス=マンゴレ(1885–1944)
 前奏曲(Preludio adagio)
 クリスマスのビリャンシーコ(Villancico de Navidad)
 すべての人のための祈り(Oración Para Todos)
レオ・ブローウェル(1939–)
 鐘の鳴るキューバの風景(Paisaje Cubano con campanas)
スタファン・ストルム(1964–)
 失われた夏(Lost Summers)
マリア・ローヴベリ(1968–)
 夢見心地の踊り(Dreaming Dance)
  ダーヴィド・ヘーレンスタム(ギター)

録音 2014年6月–7月 聖ペテロ教会(スレーエルセ、デンマーク)
制作・録音 ライフ・へセルベア

価格 ¥2,450(本体価格)

Härenstam Recital

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エンゲゴール四重奏団 - シューベルト、ラトシェ、ブリテン、ハイドン

2L 2L105SABD Pure Audio Blu-ray + SACD hybrid(5.1 surround/stereo) classical/contemporary


「真夜中の太陽」の地、ノルウェー北極圏のロフォーテンにエンゲゴール四重奏団が創設されたのは2006年でした。アルヴィド・エンゲゴール Arvid Engegård を中心とする四重奏団は、最初のシーズンからベルゲン国際フェスティヴァルとオスロの室内楽フェスティヴァルに出演、2年後の2008年に制作されたハイドン、ライフ・ソールベルグ、グリーグの弦楽四重奏曲のデビューアルバム(2L53SACD)で国内と海外で高い評価を獲得しました。2010年にはベートーヴェン、ヌールハイム、バルトークの弦楽四重奏曲(2L071SACD)とエリングの弦楽四重奏曲とピアノ四重奏曲(Simax PSC1304)をリリース。エンゲゴール四重奏団はノルウェーを代表するアンサンブルのひとつに数えられる存在になりました。2013年と2014年に録音されたアルバム第4作も、先の2枚の 2L のアルバムと同じ、弦楽四重奏奏のスタンダード・レパートリー曲と「今日」の作品によるプログラムが組まれました。シューベルトの《ロザムンデ》に始まり、ノルウェーのラトシェ新曲とブリテンの作品、最後にハイドンの《皇帝》。

ラトシェ Maja Solveig Kjelsrup Ratkje は、作曲家、歌手、キーボード奏者、ヴァイオリニストとしてノルウェーの音楽シーンで活躍する音楽家です。エンゲゴール四重奏団とは弦楽四重奏とアコーディオンのための《雅楽変奏曲》をはじめとする室内楽作品を通じて出会い、新作を委嘱されることになりました。《鉛と光の物語》は彼女の第1番の弦楽四重奏曲にあたる作品です。「偉大なベートーヴェンの音楽への賛辞」を背景に作曲され、「自由な芸術家」ベートーヴェンの《ラズモフスキー第1番》(Op.59-1)が創作のための素材に選ばれました。曲名の「鉛」は「恐怖」、「光」は「希望」。ラトシェが作曲にかかっていた2011年7月22日、オスロと郊外のウトヤ島で77人が殺害される、いわゆる「ノルウェー連続テロ事件」が発生、「鉛色の空を見るたびにあの光景が浮かぶ」という彼女の「想い」が曲名に反映しているといいます。

ブリテンの弦楽四重奏曲は、第二次世界大戦が終わった1945年7月、彼がヴァイオリニストのメニューインと一緒にドイツの強制収容所の生存者のために演奏した後、作曲されました。「21の変奏によるパッサカリア」に書かれた最後の楽章〈シャコンヌ〉に感情的なクライマックスが置かれ、エンゲゴール四重奏団のヴィオラ奏者ジュリエット・ジョプリング Juliet Jopling はライナーノートに「感動の四重奏曲」と記しています。弦楽四重奏曲第2番は、パーセルの没後250年の1945年11月21日に初演されました。
シューベルトが戯曲『キプロスの女王ロザムンデ』のために書いた付随音楽の〈第3幕間奏曲〉と同じメロディが変奏の主題に使われることから《ロザムンデ》の副題で呼ばれるイ短調の四重奏曲。ハイドンのハ長調の四重奏曲は、「ハイドンのもっとも偉大な弦楽四重奏曲集」(ジョプリング)の Op.59 から、デビューアルバムのニ長調《ラルゴ》につづく選曲です。

このアルバムからエンゲゴール四重奏団のメンバーが変わりました。新たな第2ヴァイオリン奏者はアレックス・ロブソン Alex Robson、チェロがヤン・クレメンス・カールセン Jan Clemens Carlsen です。録音セッションは、デビューアルバムと同じベールムのヤール教会で行われました。DXD(24bit/352.8kHz)録音。Pure Audio Blu-ray のディスクには、5.1 DTS-HD MA(192kHz/24bit)と 2.0 LPCM (192kHz/24bit)で収録され、音楽に対する確かな耳をもつ 2L のチームが捉えた、シューベルトたちの作品を思索するエンゲゴール四重奏団の音楽が、直接性と真実性をもって聴き手に伝えられます。

Pure Audio Blu-ray と SACD hybrid のディスクをセットにしたアルバム。収録時間の関係からハイドンは Blu-ray のディスクにだけ収録されています。

エンゲゴール四重奏団
フランツ・シューベルト(1797–1828)
 弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D.804(Op.29)
 《ロザムンデ(Rosamunde)》
マヤ・ソールヴェイ・シェルストルプ・ラトシェ(1973–)
 弦楽四重奏曲第1番《鉛と光の物語(Tale of Lead and Light)》(2011)
ベンジャミン・ブリテン(1913–1976)
 弦楽四重奏曲第2番ハ長調 Op.36(1945)
ヨーゼフ・ハイドン(1732–1809)
 弦楽四重奏曲 ハ長調 Hob.III/77(Op.76-3)《皇帝(Kaiser)》 *
  エンゲゴール四重奏団
   アルヴィド・エンゲゴール(第1ヴァイオリン)
   アレックス・ロブソン(第2ヴァイオリン)
   ジュリエット・ジョプリング(ヴィオラ)
   ヤン・クレメンス・カールセン(チェロ)
 [* Blu-ray のみ収録]

録音 2013年11月、2014年2月 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング モッテン・リンドベルグ
録音 ビアトリス・ヨハンネセン

[DXD(24bit352.8kHz/)録音]
[Blu-ray: 5.1 DTS-HD MA(192kHz/24bit), 2.0 LPCM (192kHz/24bit), mShuttle: FLAC 96kHz + MP3 Region ABC]
[SACD hybrid(5.1 surround/2.0 stereo)]
[収録時間 97分41秒(Blu-ray) 74分04秒(SACD/CD)]

価格 ¥3,900(本体価格)

Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。Pure Audio Blu–ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu–ray プレーヤーもしくは Blu–ray 対応のPCをお使いください

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カール・ニルセン 交響曲第2番第6番

BIS SACD2128 SACD hybrid(5.0 surround/stereo) classical


ストックホルム・フィルハーモニックと2008年から首席指揮者を務めるサカリ・オラモ Sakari Oramo(1965–)のカール・ニルセン交響曲シリーズ。第4番・第5番(SACD2028)と第1番・第3番(SACD2048)につづく最後のディスクがリリースされます。ニルセンが夫人たちと一緒にシェランの酒場でビールを飲んでいる時に目にした、人間の4つの気質、「胆汁質」「粘液質」「憂鬱質」「多血質」をコミカルに描いた絵からインスピレーションを得て〈アレグロ・コレリコ(怒りっぽい)〉〈アレグロ・コモード・エ・フレンマティコ(鈍く、冷静沈着な〉〈アンダンテ・マリンコリコ(憂鬱な)〉〈アレグロ・サングイネオ(血の気の多い)〉の4楽章とした第2番。「相反する感情をもった精神状態と不和」を基礎に音楽が徹頭徹尾「矛盾」を語り、「ポストモダニズムの半世紀以上前に書かれたポストモダン交響曲」と言われる第6番も4楽章から構成されています ––「無害なネオクラシカル交響曲」の顔に始まり、副題の「センプリーチェ」(簡素な)を裏切るような複雑な表情に変わる〈テンポ・ジュスト(正確なテンポで)〉。束縛を解かれた楽器がグロテスクな無秩序状態に陥っていく「アレグレット」の〈ユモレスク〉。ネオバロック風「アダージョ」の〈プロポスタ・セリア〉(「滴らんばかりの悲哀」のフーガ主題)。「不和」が頂点に達する〈主題と変奏〉。第2番、第6番とも、4つの楽章の性格を明確に描きわけ、テクスチュアのグラデーション、光と影が、豊かな音楽表現が実現されます。デンマークのオーケストラの「デンマークに生まれて」という姿とは違った「カール・ニルセンの音楽」がこよなく魅力的です。2014年にセッションの行われた録音はストックホルムのコンサートホールに響く優美で力強い音楽をイメージさせ、ストックホルム・フィルハーモニックとサカリ・オラモの演奏する第2番と第6番を、先の2枚のアルバムに収録された4曲をさらに超えた「確信をもった」音楽に聞かせます。カール・ニルセンの交響曲全曲演奏の代表的録音に数えられるシリーズです。

カール・ニルセン(1865–1931)
 交響曲第2番 ロ短調 FS29(Op.16)
 《4つの気質(De fire Temperamenter)》
 交響曲第6番 FS116
 《シンフォニア・センプリーチェ(簡素な交響曲)(Sinfonia semplice)》
  王立ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団
  サカリ・オラモ(指揮)

録音 2014年6月 ストックホルム・コンサートホール(ストックホルム)
制作 ハンス・キプファー
録音 マリオン・シュヴェーベル、トゥーレ・ブリンクマン

価格 ¥2,650(本体価格)

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