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『ボリス・ゴドゥノフ』

BIS SACD2320 2SACD's hybrid(5.0 surround/stereo) classical 


2017年3月、ヨーテボリのコンサートホールでムソルグスキーの歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》が、ヨーテボリ交響楽団の首席客演指揮者ケント・ナガノの指揮で上演されました。演奏に使われたのは、ムソルグスキーが帝室マリインスキー劇場委員会に提出したものの、上演を却下された「1869年原典版」です。却下の理由は、ムソルグスキーが最初に書いた作品が、主要な登場人物を男性が占める「歴史悲劇」として作られ、「ヒロイン」と「恋愛」を欠くことにあったとされています。そのためムソルグスキーは、1871年から1872年にかけて作品を大幅に改訂。「悪女」マリーナの役とポーランドを舞台とする2つの場を追加、「聖ワシーリー大聖堂の場」を削除、「ボリスの死」につづく「革命の場」で幕を閉じるフィナーレなど、「プロローグと4幕」の作品に改めました。ケント・ナガノは、2014年、バイエルン国立歌劇場で「1869年原典版」で上演。この公演で主役を歌ったアレクサンドル・ツィムバリュクが、ヨーテボリの公演にも起用されています。

ケント・ナガノは、ハンブルク州立歌劇場の総音楽監督と首席指揮者を務め、オペラ作品の録音も多く手がけています。プロコフィエフの《3つのオレンジへの恋》、プーランクの《カルメル派修道尼の対話》、ブリテンの《ビリー・バド》、ブゾーニの《ファウスト博士》、サーリアホの《はるかな愛》など、彼のディスコグラフィにあるオペラ録音はいずれも高い評価を獲得してきました。ロシアの優れた歌手を客演に迎えた《ボリス・ゴドゥノフ》も、ヴィルヘルム・ステーンハンマルたちに育てられたヨーテボリのオーケストラの特色を活かし、ムソルグスキーのこのオペラの「原典版」の素晴らしさを感じさせる演奏を展開しています。

モデスト・ムソルグスキー(1839–1881)
 歌劇《ボリス・ゴドゥノフ(Boris Godunov)》(1869)(原典版)
  アレクサンドル・ツィムバリュク(バス、ボリス・ゴドゥノフ)
  マクシム・パステル(テノール、シュイスキー)
  ミカ・カレス(バス、ピーメン)
  セルゲイ・スコロホドフ(テノール、グリゴーリー)
  オレク・ブダラツキー(バス、ニキーティチ、警吏)
  アントン・ユングクヴィスト(バスバリトン、農夫ミチューハ)
  ワシーリー・ラデューク(バリトン、シチェルカーロフ)
  アレクセイ・チホミロフ(バス、ヴァルラーム)
  ボリス・ステパノフ(テノール、ミサイール、聖愚者)
  オッカ・フォン・デア・ダメラウ(メゾソプラノ、旅籠の女将)
  マルガリータ・ネクラソワ(メゾソプラノ、乳母)
  ハンナ・フサール(ソプラノ、クセニヤ皇女)
  ヨハンナ・ルードストレム(メゾソプラノ、フョードル皇子)
  ヨーテボリ歌劇場合唱団 ブルンスブー音楽学校合唱団
  ヨーテボリ交響楽団 ケント・ナガノ(指揮)

録音 2017年3月2日–11日 ヨーテボリ・コンサートホール(ヨーテボリ、スウェーデン)(ライヴ録音・セッション録音追加)
制作 ロバート・サフ
録音 カール・タルボット 

価格 ¥5,000(本体価格)

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『プーランク』

LAWO Classics LWC1173 classical 


「世紀を超え、多種多様なスタイルからインスピレーションを得て、苦もなく自分の音楽に織りこんでゆく。その美しさと優美さに魅せられてしまったら、それに代わることのできるものがどれほどあるだろうか」。20世紀、比類のない作曲家フランシス・プーランク(1899-1963)の3つの協奏曲を、優美さと鋭敏な感覚をあわせもった「魅力あるヴィルトゥオーゾ」たちがノルウェー放送管弦楽団と共演しました。スカルラッティ、モーツァルト、シューマン、ショパン、ブラームス、シンディング、現代ノルウェーと、幅広い時代の作品を手がけ、ノルウェーの音楽シーンに新しい風をもたらしたクリスチャン・イーレ・ハドラン Christian Ihle Hadland(1983–)が2曲のピアノ協奏曲を弾き、ハドランに先立つ世代の「ナンバーワン」ピアニスト、シベリウスのピアノ作品の全曲録音で国際的に知られアルヴェ・テレフセンやトルルス・モルクが信頼を寄せるホーヴァル・ギムセ Håvard Gimse(1966–)が、2台の協奏曲の第2ピアノ。2009年から2012年までノルウェー放送管弦楽団(KORK)の首席指揮者を務めたトマス・スナゴー(セナゴー) Thomas Søndergård(1969–)が、2曲の指揮をしています。オルガン協奏曲は、オスロ大聖堂で録音が行われました。大聖堂オルガニストのコーレ・ノールストーガ Kåre Nordstoga(1954–)のソロ、ベートーヴェンから後期ロマンティシズムの音楽を主なレパートリーとし、現代ノルウェー音楽の初演や録音を数多く任せているペーテル・シルヴァイ Peter Szilvay(1971–)の指揮による演奏です。

フランシス・プーランク(1899–1963)
 ピアノ協奏曲(1949)*
 2台のピアノと管弦楽のための協奏曲  ニ短調(1932)**
 オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲 ト短調(1938)†
  クリスチャン・イーレ・ハドラン(ピアノ)*/**
  ホーヴァル・ギムセ(ピアノ)**
  コーレ・ノールストーガ(オルガン)†
  ノルウェー放送管弦楽団
  トマス・スナゴー(指揮)*/**
  ペーテル・シルヴァイ(指揮)†

録音 2012年1月23日–25日 ノルウェー放送コンサートホール(大スタジオ)(オスロ)*、2011年1月27日–28日  ノルウェー放送コンサートホール(大スタジオ)(オスロ)**、2012年10月13日 オスロ大聖堂(ノルウェー)†
制作 ジェフ・マイルズ
録音 ノルウェー放送(NRK)

価格 ¥2,350(本体価格)

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『ベートーヴェン - サラステ』

Profil PH18066 5CD's classical


2010年からケルンWDR交響楽団の首席指揮者を務めたユッカ=ペッカ・サラステ Jukka-Pekka Saraste(1956–)は、2018年/2019年のシーズンを最後にこのポストを離れます。「ケルンの新しい時代の夜明け」と言われたマーラーの交響曲第9番(PH10035)に始まり、ストラヴィンスキーの《火の鳥》と《幻想的スケルツォ》(PH11041)とリリースされたケルン・フィルハーモニーでのライヴ録音のシリーズ。ブラームスの管弦楽作品(PH18032)に続くベートーヴェンは、2017年11月と2018年の2月から3月にかけてと、2つの時期に録音された演奏です。「そもそもの始まりは、子供のころ耳にした重くロマンティックなベートーヴェンでした。そして、時代考証による当時の響きという、演奏スタイルの革命的な進展に出会います。今、私たちが手に入れることのできる情報に基づき、その両方のアプローチの感じられるベートーヴェンを示したいと思っています」(サラステ)。サラステはケルンのオーケストラについて「……大きく息を使い、大きな線を描くことのできるオーケストラ……『ドイツの伝統』が明らかな金管セクションや、木管楽器の演奏テクニックと、『ユニバーサル』なスタイルの弦楽器セクションが合わさって生まれる大きな効果……」と語り、この「多くのドイツのオーケストラが磨きあげてきた理想の響き」を最大限に活用、「ドイツの響き」と「細部まで聞こえる、今までになかった透明度」(ミヒャエル・シュトルク=シュレーン)の「ベートーヴェン」を実現。シベリウスが第3番の交響曲を作るにあたって研究した「ベートーヴェンの音楽の推進力」を基本とした自然な流れのうちに「ベートーヴェンの交響曲の啓蒙性」を示しています。第4番と第5番は、2018年6月にリリースされたディスク(PH17084)と同じ録音です。
 
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
[Disc 1]
 交響曲第1番 ハ長調 Op.21
 交響曲第3番 変ホ長調 Op.55 《エロイカ》
[Disc 2]
 交響曲第2番 ニ長調 Op.36
 交響曲第6番 ヘ長調 Op.68 《田園》
[Disc 3]
 交響曲第7番 イ長調 Op.92
 交響曲第8番 へ長調 Op.93
[Disc 4]
 交響曲第9番 ニ短調 Op.125 *
[Disc 5]
 交響曲第4番 変ロ長調 Op.60
 交響曲第5番 ハ短調 Op.67
  ケルンWDR交響楽団 ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
  ラウラ・アイキン(ソプラノ)* インゲボルク・ダンツ(アルト)*
  マクシミリアン・シュミット(テノール)* タレク・ナズミ(バス)*
  北ドイツ放送合唱団 * ケルン放送合唱団 *

録音 2017年11月20日–25日(第1番–第5番)、2018年2月26日–3月3日(第6番–第9番) ケルン・フィルハーモニー(ライヴ)
制作 ギュンター・ヴォッラスハイム
録音 アルント・コッパス
 
価格 ¥5,000(本体価格)

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『ブラームス ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1集』

BIS SACD2369 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopack] classical

 
古典の時代から現代まで、幅広いスタイルの室内楽を楽しみ、BIS レーベルに多くのアルバムを録音してきたスウェーデンのヴァイオリニスト、ウルフ・ヴァリーン Ulf Wallin と、『イングマル・ベルイマン監督作品の音楽』(BIS SA-2377)などアルバムで親しまれているローランド・ペンティネン Roland Pöntinen(1963–)が、ブラームスのヴァイオリンとピアノのためのソナタを「もう一度」録音しました。「ブラームスは、ヴァイオリン・ソナタを何曲作ったか? 一見、簡単な質問に思える。分かりきった答えをするなら、1878年から1879年と1886年に書かれたト長調、イ長調、ニ短調の3曲だ。しかし、これはブラームスが(モーツァルトとベートーヴェンを受け継いだ)一般的な『ピアノとヴァイオリンのためのソナタ』の名で『出版した』作品の数を言うことでしかない……」。第1集と第2集の2枚でリリースされる BIS のシリーズでは、前の Arte Nova Classics のセットになかった、歌曲の編曲も演奏されます。第1集は、ソナタ第1番《雨の歌》、《F・A・E ソナタ》の第3楽章〈スケルツォ〉、《クラリネット・ソナタ第1番》のピアノ・パートを改訂した《ヴァイオリン・ソナタ へ短調》、そして、《おお涼しい森よ》と《ナイチンゲールに寄す》の2つの歌曲。ブラームスは、なぜ、ヴァイオリンとピアノのための音楽を作曲したかったか? 録音セッションは、2017年5月、ピテオーのスタジオ・アクースティクム Studio Acusticum で行われ、ヴァリーンとペンティネンの音楽に深い理解を示す、Take 5 Music Production のマリオン・シュヴェーベル Marion Schwebel が制作と録音を担当しました。

ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1集
 ヴァイオリン・ソナタ へ短調 Op.120 no.1(クラリネット・ソナタ第1番)
 ヴァイオリン・ソナタ《F・A・E ソナタ》 WoO.2 - スケルツォ
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78《雨の歌》
 おお涼しい森よ(O kühler Wald) Op.72 no.3(《5つの歌》から)
 ナイチンゲールに寄す(An die Nachtigall) Op.46 no.4(《4つの歌》から)
  ウルフ・ヴァリーン(ヴァイオリン)
  ローランド・ペンティネン(ピアノ)

[楽器 Violin: Domenico Montagnana(1746)/Piano: Steinway D]

録音 2017年5月 スタジオ・アクースティクム(ピテオー、スウェーデン)
制作・録音 マリオン・シュヴェーベル

価格 ¥2,650(本体価格) 

このアルバムは、BIS レーベルのオーナー、ローベット・フォン・バールが「環境に配慮」して採用した『BIS ecopak パッケージ』仕様でリリースされます。このパッケージは、森林認証制度の FSC と PEFC を取得した素材と、環境を配慮した接着剤、大豆油インク、水性ニスを使用。通常のデジパックと異なり、プラスチックを使わずに作られています。

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