our selects 2021

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『孤独の歌(Songs of Solitude)

BIS SACD2533 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] contemporary/classical


「孤独の歌(Songs of Solitude)」のプロジェクトは、ひとつのウィルスのせいで世界中の人々が隔離状態に追いこまれた時、ヒヨリ・トガワの思いつきから生まれました。細川俊夫、ヨハンナ・ドーデラー、ホセ・セレブリエール、ティグラン・マンスリアン、大島ミチル、カレヴィ・アホ、ジョン・パウエル、クリスティーナ・スピネイ、リーアン・サミュエル、ゲイブリエル・プロコフィエフ、フェデリコ・ガルデッラ。各国の作曲家たちが、彼女のたっての願いを受け、さまざまな場所で「孤独の時」を過ごしながら作曲したヴィオラ・ソロの曲が、曲間にはさまれるバッハの《無伴奏チェロ組曲》の「ヴィオラ」による6つの〈サラバンド〉と一緒に演奏されます。

ヴィオラ奏者のヒヨリ・トガワ(戸川ひより) Hiyoli Togawa は、日本とオーストラリアをルーツにもち、ドイツのラインラントで育ちました。ヴァイオリンを習っていた幼少のころ、父親が大切にしていた古いヴィオラをこっそり弾いたことが、人生を捧げるに値する「声」をもつ楽器との出会いだったと言います。ライナー・モーク、アントワン・タメスティ、ハリオルフ・シュリヒティヒに学び、アルテミス四重奏団からは室内楽の知識を授けられました。シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭をはじめとするフェスティヴァルに定期的に出演、ハンブルク・カメラータ、ノルディック室内管弦楽団などのアンサンブルと共演しています。2017年8月、フィンランドのカレヴィ・アホが彼女の演奏からインスピレーションを得て作曲した《Solo XII - In memoriam EJR》を初演、翌年2月にハンブルク・カメラータのコンサート・シリーズ「Krypta」で再演しました。オンスロウ、メンデルスゾーン、カリヴォダの曲を弾いた『ヴィオラのためのロマンティック・ソナタ』(Naxos)がデビュー・アルバムです。

ヒヨリ・トガワは、モデナのアントニオ・カッシーニ Antonia Cassini が1690年ごろに製作したとされるヴィオラを弾いています。「孤独の歌」に似合った深い響きを生む楽器です。このアルバムにつけられた44ページのブックレットには、彼女がプロジェクトについて綴った「プロローグ」と「エピローグ」、それぞれの作曲家についての覚書(英語、ドイツ語、フランス語)が、写真や彼女の描いた絵と一緒に掲載されています。2020年の6月から10月にかけてベルリン=ヴァンゼーのアンドレーアス教会で行われたセッションの録音です。

「2020年の春、わたしはまだ、空っぽのベルリンのスタジオで座っていました。そして、晩夏が訪れるころ、わたしの机には新しい楽譜がいっぱい置かれ、壁には新しく描いた絵が掛かっていました。音と色彩に囲まれていることで、孤立しているという感覚はまったくありません。むしろ、支えられ、守られていると感じました。コンサートの聴衆がいないと音楽家としては孤独だと感じることが多かったと思います。でも、この古い音楽と新しい音楽のおかげで、これっぽっちも孤独感はありません。このことも私は『孤独の歌』で表現しました」(ヒヨリ・トガワ「エピローグ」から)

『孤独の歌(Songs of Solitude)ヴィオラ・ソロの音楽』
細川俊夫(1955–)[横浜]
 Sakura/Solitude(さくら/孤独)(2020)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
 サラバンド(《無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV.1010》から)
ヨハンナ・ドーデラー(1969–)[シュミダタル、オーストリア]
 Shadows(影)(2020)
ホセ・セレブリエール(1938–)[ニューヨーク]
 Nostalgia(郷愁)(2020)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
 サラバンド(《無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV.1007》から)
ティグラン・マンスリアン(1939–)
[イェレヴァン(エレバン)、アルメニア]
 Ode an die Stille(沈黙に寄せる頌歌)(2020)
大島ミチル(1961–)[ニューヨーク]
 Silence(沈黙)(2020)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
 サラバンド(《無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV.1009》から)
カレヴィ・アホ(1949–)[ヘルシンキ]
 Am Horizont(地平線にて)(2020)
ジョン・パウエル(1963–)[ロサンジェルス]
 Perfect Time for a Spring Cleaning(噴水清掃にうってつけの時)(2020)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
 サラバンド(《無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV.1011》から) 
クリスティーナ・スピネイ(1984–)[ナッシュヴィル、テネシー州]
 Keep Moving(動きつづけろ)(2020)
リーアン・サミュエル(1944-)[プルヘリ、ウェールズ]
 Salve Nos(われらを救いたまえ)(2020)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
 サラバンド(《無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV.1008》から) 
ゲイブリエル(ガブリエル)・プロコフィエフ(1975–)[ロンドン]
 Five Impressions of Self-Isolation(自己隔離で思う5つのこと)(2020)
  Calling Out…(掛け声をかける)
  Wine for One(ひとりで開けるワイン)
  Only Birds in the Sky(空の鳥だけが)
  How Many Weeks…?(いったい何週間…?)
  Back to the English Garden(イギリス式庭園にもどる)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
 サラバンド(《無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV.1012》から)
フェデリコ・ガルデッラ(1979–)[ミラノ]
 Consolation(慰め)(2020)
  ヒヨリ・トガワ(戸川ひより)(ヴィオラ)

[楽器 Viola: Cassini, Modena, c.1690/Bow: Benoit Rolland]

録音 2020年6月、9月、10月 アンドレーアス教会(ベルリン=ヴァンゼー、ドイツ)
制作・録音・編集・ミクシング マルティン・ナゴルニ 

価格 ¥2,650(本体価格)

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『北欧ラプソディ(Nordic Rhapsody)』

BIS SACD2560 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] classical 


ノルショーピング生まれのスウェーデンのヴァイオリニスト、ユーハン・ダーレネ Johan Dalene(2000–)は、2019年、サミュエル・バーバーとチャイコフスキーの協奏曲(BIS SA-2440)でアルバム・デビュー。「ここ10年の間でもっとも素晴らしいヴァイオリニストのデビュー作のひとつ」(「BBC Music Magazine」)、「ダーレネの演奏には、彼が特別な感受性をもった音楽家だとわかる『存在』が感じられる」(「Gramophone」)など、各国のメディアから高く評価されました。ダーレネのアルバム第2作。北欧の19世紀から20世紀を代表する作曲家のヴァイオリンとピアノのための作品を演奏しています。

シンディングの《古風な様式の組曲》は、ライプツィヒに留学した彼が、バロック音楽、18世紀ドイツ音楽の装飾、バッハのスタイルに「デザイン」した作品。技巧的なパッセージも織りこまれ、クライスラーやハイフェッツが好んで演奏したと言われます。ステーンハンマルが、僚友アウリンとの友情に触発されて書いた、胸をうつリリシズムと明るい陽の光に満ちた「アンダンティーノ」と感情の起伏の激しい「アレグロ・パテティコ」の《2つの感傷的なロマンス》。シベリウスが《交響曲第5番》と同じころに作曲した《6つの小品》から〈思い出〉〈牧歌的舞曲〉〈子守歌〉。カール・ニルセンの《ロマンス》は、彼がコペンハーゲンのアカデミーで学ぶ以前に作曲したと推測されている作品です。ラウタヴァーラの《夜想曲と踊り》は、「ガラスのハーモニー」の上をヴァイオリンが「さまよう」夜の音楽と、白昼のダンス。「夜想曲」の素材は、後に、交響曲《光の天使》に再使用されます。プログラムの最後、グリーグの《ソナタ第1番》は、ノルウェーの民俗音楽とその心を「芸術作品」のうちに再生する道を選んだ彼の「一里塚」とみなされる作品です。

ダーレネのこのアルバムのため BIS Records は、ノルウェーのハドラン Christian Ihre Hadland(1983–)を共演者に起用しました。ハドランは、ソリストとしての活動とともに室内楽のピアニストとして忙しく、ヴァイオリニストのクラッゲルードやメゾソプラノのスーザン・グレアムたちと共演。アンドレーアス・ブランテリードと録音したグリーグとグレインジャーの『チェロ作品集』(BIS SA-2120)は、「グラモフォン」誌の「エディターズ・チョイス」に選ばれています。グリーグの《ソナタ》の第2楽章「アレグレット・クワジ・アンダンティーノ」。2019年から2022年の BBC Radio 3 「次世代アーティスト」のひとり、ダーレネと、2011年から2013年のアーティストだったハドランのふたりがグリーグの音楽に共感を寄せ、こよなく美しい「音楽の時」が生まれます。アルバムの制作と録音をイェンス・ブラウン Jens Braun が担当、ニューショーピング市の「クルトゥルム(Culturum)」でセッション録音されました。

[プロフィール]

ユーハン・ダーレネ Johan Dalene(2000–)。スウェーデンのノルショーピング生まれ。4歳からヴァイオリンを習い、3年後、初めてプロの交響楽団と共演。王立ストックホルム音楽大学でペール・エーノクソンに学び、ドラ・シュヴァルツベルク、パメラ・フランク、ゲルハルト・シュルツ、デトレフ・ハーン、ヘンニング・クラッゲルードのマスタークラスに参加しました。ヨーロッパ、中国、南アフリカのオーケストラにソリストとして客演、ローランド・ペンティネン、イングリ・アンスネスたちと共演。2018年の「ノルウェー・クレッシェンド」プログラムでジャニーヌ・ヤンセン、ライフ・オーヴェ・アンスネス、ギドン・クレーメルに教わりました。デンマークのオーゼンセで行われる「カール・ニルセン国際コンペティション」の2019年ヴァイオリン部門で第1位。2019年から2022年の BBC Radio 3「次世代アーティスト」に選ばれ、2020年/2021年のシーズン、スウェーデン放送交響楽団の「アーティスト・イン・レジデンス」を務めています。楽器は、オスロの「アンデシュ・スヴェオース公益基金」から貸与された1736年製のアントニオ・ストラディヴァリウスです。

クリスチャン・イーレ・ハドラン Christian Ihre Hadland(1983–)。ノルウェーのスタヴァンゲル生まれ。スタヴァンゲル大学芸術学部(旧、ローガラン音楽院)でエルリング・ラグナル・エーリクセンに学びました。15歳でノルウェー放送管弦楽団と共演してオーケストラ・デビュー。1999年からイジー・フリンカに私的に教わり、彼が教えるバラット・ドゥーエ音楽学校に入学。2008年、ソリストとしてのデビューコンサートをノルウェー・オペラで行いました。2011年から2013年の BBC Radio 3 「次世代アーティスト」のひとり。イギリスのオーケストラと共演、ウィグモアホールのリサイタル、リーソール室内楽フェスティヴァルへの出演と活動を広げ、音楽の繊細なニュアンスを大切にする演奏スタイルから「ピアノの抒情詩人」と呼ばれています。アンナル・フォレソーの『バルトーク・アルバム』(2L28SACD)で CD 録音デビュー。ヘンニング・クラッゲルードと共演したシンディングのヴァイオリンとピアノの作品集(Naxos)、ショパンとシューマンのピアノ作品集(Simax PSC1307)、ハイドン、ブラームス、ボロディンたちの作品を演奏した『ひばり』(PSC1337)ドメニコ・スカルラッティのソナタ集(Simax PSC1358)と、ソロ・アルバムをリリースしています。

『北欧ラプソディ(Nordic Rhapsody)』
クリスチャン・シンディング(1856–1941)
 古風な様式の組曲(Suite im alten Stil) イ短調 Op.10
 (ヴァイオリンとピアノのための)
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927)
 2つの感傷的なロマンス(Två sentimentala romanser) Op.28(1910)
 (ヴァイオリンとピアノのための)
  アンダンティーノ(Andantino)
  アレグロ・パテティコ(Allegro patetico)
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 6つの小品(6 Pièces) Op.79(ヴァイオリンとピアノのための)
  思い出(Souvenir)(1915/1919)
  牧歌的舞曲(Tanz-Idylle)(1917) 子守歌(Berceuse)(1917)
カール・ニルセン(1865–1931)
 ロマンス(Romance) ニ長調 CNW61(c.1883)
 (ヴァイオリンとピアノのための)
エイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928–2016)
 夜想曲と踊り(Notturno e danza)(1993)
 (ヴァイオリンとピアノのための)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 ヴァイオリンソナタ第1番 ヘ長調 Op.8(1865)
  ユーハン・ダーレネ(ヴァイオリン)
  クリスチャン・イーレ・ハドラン(ピアノ)

[楽器 Violin: Antonio Stradivarius, 1756/Piano: Steinway D]

録音 2020年9月 クルトゥルム(ニューショーピング、スウェーデン)
制作・録音 イェンス・ブラウン

価格 ¥2,650(本体価格)

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『ピェートゥル・サカリ+セザール・フランク

BIS SACD2349 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)[BIS ecopak] classical


フィンランドのオルガニスト、ピェートゥル・サカリ Pétur Sakari(1992–)の新作。彼が、20歳の時に録音、2014年1月にリリースした BIS Records 最初のアルバムフランス・オルガン音楽』(BIS SA-1969)は、トゥルヌミールの《「復活のいけにえに」によるコラール即興曲》始まるプログラムを高い完成度で演奏、サンテティエンヌ・デュ・モン教会のオルガンの響きをリアルに捉えた録音と合わせて高い評価を獲得しました。第2作のアルバムでは、セザール・フランクの晩年の2つの曲集をサント・クロワ大聖堂のオルガンで演奏しています。この大聖堂に設置されたオルガンは、アリスティド・カヴァイエ=コル Aristide Cavallé-Coll(1811–1899)が1880年に製作。手鍵盤三段というカヴァイエ=コルの当時最新鋭の楽器は、ヴィルトゥオーゾ・オルガニストでもあったフランクが完成させる最後の作品《3つのコラール》にインスピレーションを与えたと言われています。

《3つのコラール》は、フランクが亡くなる数週間前に完成させた最後の重要な作品です。「この作品で彼は、『疾風怒濤』からも19世紀後期の交響的オルガン音楽からも遠く離れた、清朗、均衡、透明なアンサンブル、洗練された和声を実現した」(ジャン=パスカル・ヴァション)。《オルガンのための3つの小品》は、1878年のパリ万国博覧会に際してフランクが、ウジェーヌ・ジグー、マリー・ヴィドール、サン=サーンスとともに提供した作品です。9月に作曲を終え、10月1日、フランクが、トロカデロ宮殿に設置されたカヴァイエ=コルのオルガンを弾いて初演しました。ピェートゥル・サカリという、もっとも新しい世代のオルガニストによるこのアルバムは、エミール・ベルリナー・スタジオのルーカス・コヴァルスキ Lukas Kowalski が、制作と録音を担当。2020年1月、サント・クロワ大聖堂のセッションで録音されました。

[プロフィール]

フィンランドのオルガニスト、ピェートゥル・サカリ Pétur Sakari (1992–)。3歳からチェロを習い、両親に連れられて行ったロードス島のオルガン・リサイタルでオルガンに魅せられ、8歳の時から鍵盤楽器の演奏を学び始めました。2005年、13歳でリサイタル・デビュー。ペッカ・スイッカネンの後、トゥオマス・カルヤライネンとカレヴィ・キヴィニエミ、2010年からはパリのエスケシュとヴァルニエの下で学び、その間、トゥルク、ラハティ、ポリとトゥルク大聖堂のオルガンフェスティヴァルに参加、最優秀若手芸術家と最優秀若手オルガニストに選ばれました。彼は、アイスランドの男子名をファーストネームにもち、アイスランド交響楽団の首席指揮者・音楽監督を務めていた父ペトリ Petri Sakari とともに、子供時代の大半をアイスランドで過ごしています。

『ピェートゥル・サカリ+セザール・フランク
セザール・フランク(1822–1890)
 オルガンのための3つの小品 FWV.35–37(1878)
  幻想曲 イ長調 カンタービレ ロ長調 英雄的小品 ロ短調
 オルガンのための3つのコラール FWV.38–40(1890)
  第1番 ホ長調 第2番 ロ短調 第3番 イ短調
  ピェートゥル・サカリ(オルガン)
 [サント・クロワ大聖堂のカヴァイエ=コル・オルガン(1880年製作)]

録音 2020年1月 サント・クロワ大聖堂(オルレアン、ロワレ県、フランス)

制作・録音 ルーカス・コヴァルスキ 

価格 ¥2,650(本体価格)

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