レファレンスディスク


オーディオの調整やメンテナンスをした後、チェックのために聴くディスクです。

機器の調整がうまくいっていないと硬い音になったり濁って聞こえたりする「やっかい」なディスクも含まれています。

特に好きなディスクなので、「いい音」になっていると、さわりを聴くつもりが最後まで聴いてしまいます。

シベリウス — サラステ


ジャン・シベリウス(1865–1957)
 交響曲第6番 ニ短調
 組曲《歴史の情景》第1番
 組曲《歴史の情景》第2番

フィンランド放送交響楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)

録音 1988年5月30日–6月1日 文化の家(ヘルシンキ)
制作・録音 ブライアン・B・カルヴァハウス

RCA Victor 60157-2-RC

フィンランド放送交響楽団とサラステの最初のシリーズ。フィンランドの音楽家たちの演奏するシベリウス交響曲で一番好きな録音です。第6番と《歴史の情景》を収めたこのディスクは、弱音が透明感をもって再生されるかどうか、けっこう大変です。

ダンディ


ヴァンサン・ダンディ(1851–1931)
 交響的三部作《山の夏の日》
 フランスの山の歌による交響曲

フランス放送フィルハーモニック管弦楽団
マレク・ヤノフスキ(指揮)
カトリーヌ・コラール(ピアノ)

録音 1991年5月6日–8日 フランス放送 104スタジオ (パリ)
監修 アラン・ド・シャンビュル
録音 ミシェル・ルパージュ

Erato Musifrance 2292-45821-2

管弦楽のテクスチュアとニュアンスが巧く再生できなかった一枚です。「山の空気」がとてもさわやかな気分の音楽。

『スコットランド』


フェリクス・メンデルスゾーン(1809–1847)
 序曲《フィンガルの洞窟》
 ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
 交響曲第3番 イ短調《スコットランド》

スコットランド室内管弦楽団
ジョーセフ・スウェンセン(指揮、ヴァイオリン)

録音 2002年7月 アッシャー・ホール(エディンバラ)
制作 アンドリュー・キーナー
録音 フィリップ・ホブズ、カラム・マルカム

Linn CKD216 (SACD/CD hybrid)

颯爽として、さわやかなメンデルスゾーン。スウェンセンの弾くヴァイオリン・ソロの「香る」音。その「歴史」に思いを馳たくなる《スコットランド》。友人たちも「レファレンス」に使っています。

イングランド、スコットランド


サミュエル・コールリッジ・テイラー(1875–1912)
 バラード イ短調
 アフリカの旋律による交響的変奏曲
ジョージ・バタワース(1885–1916)
 2つのイギリス牧歌
 シュロプシャーの若者
 青柳の堤
ハミッシュ・マッカン(1868–1916)
 山と洪水の国

ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニック管弦楽団
グラント・ルエリン(指揮)

録音 1991年9月 フィルハーモニックホール(リヴァプール)
制作 クリス・ヘイゼル
録音 サイモン・イードン

Argo 436 401-2

プログラム、演奏、録音とそろった、イギリス音楽を楽しむための最良の一枚。クリス・ヘイゼルの制作。

コープランド — セントルイス交響楽団


アーロン・コープランド(1900–1990)
 交響曲第3番
 交響組曲《大都会のための音楽》

セントルイス交響楽団
レナード・スラトキン(指揮)

録音 1989年5月7日、9日、10月10日 パウエル・シンフォニーホール(セントルイス)
制作 ジョアナ・ニクレンズ
録音 ウィリアム・ヘクストラ

RCA Victor 60149-2-RC

セントルイス交響楽団とレナード・スラトキンが RCA に録音したアメリカ音楽のシリーズは、曲、演奏、録音がよく、「アメリカ近代音楽」の展覧会として楽しんでいます。

コープランド — オルフェウス室内管弦楽団


アーロン・コープランド(1900–1990)
 《アパラチアの春》組曲
 短い交響曲(交響曲第2番)
 (デニス・ラッセル・デイヴィス 編曲)
 静かな都会
 3つのラテンアメリカのスケッチ

オルフェウス室内管弦楽団
レイモンド・メイス(トランペット)
スティーヴン・テイラー(コールアングレ)

録音 1988年3月 ニューヨーク州立大学 Peforming Arts Center(パーチェス、NY)
制作 ウルフ・エリクソン
録音 アンドレアス・ノイブロンナー

DG 427 335-2

スウェーデンのギタリスト、セルシェルの《アランフェス協奏曲》で共演したアンサンブル。コープランドの作品集も、のびやかな音楽がたまらなく素敵です。

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ハーヴァードの作曲家たち


ウォルター・ピストン(1894–1976)
 弦楽四重奏曲第1番(1933)
リーアン・カーシュナー(1919–2009)
 弦楽四重奏曲第2番(1958)
アール・キム(1920–1998)
 3つのフランス語歌曲(1989)
 (ソプラノと弦楽四重奏のための)
バーナード・ランズ(レインズ)(1934–)
 弦楽四重奏曲第2番(1994)
マリオ・ダヴィドフスキー(1934–)
 弦楽四重奏曲第5番(1998)

メンデルスゾーン弦楽四重奏団
 ミリアム・フリード(第1ヴァイオリン)
 ニコラス・マン(第2ヴァイオリン)
 ウーリク・アイケナウアー(ヴィオラ)
 マーシー・ローゼン(チェロ)

録音 2001年5月 レンナ教会(スウェーデン)
制作・録音 ハンス・キプファー

BIS SACD1264(SACD/CD hybrid)

マット・デイモン主演の映画『グッド・ウィル・ハンティング』の舞台になった工科大学 (MIT) やハーヴァード大学のあるマサチューセッツ州ケンブリッジ。あの街に特有の「アカデミック」な空気が漂ってくるアルバムです。

ドビュッシー、ラヴェル、ヴェーベルン


クロード・ドビュッシー(1862–1918)
 弦楽四重奏曲 ト短調
モーリス・ラヴェル(1875–1937)
 弦楽四重奏曲 ヘ長調
アントン・ヴェーベルン(1883–1945)
 弦楽四重奏曲(1905)

ハーゲン四重奏団
 ルーカス・ハーゲン(第1ヴァイオリン)
 ライナー・シュミット(第2ヴァイオリン)
 ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)
 クレメンス・ハーゲン(チェロ)

録音 1992年11月 レジデンツ、マックス=ヨーゼフの間(ミュンヘン) 1993年1月 ラッパスヴィル城、騎士の間(ラッパスヴィル、スイス)(ラヴェル)
制作 ヴォルフガング・ミットレーナー
録音 クラウス・ベーレンス

DG 437 836-2

ハーゲン四重奏団の演奏についてヴァイオリニストのイブラギモワが、「emotional yet beautiful and stylistic(情感ゆたかでありながら、美しく、様式に留意した)」と語っています。ドビュッシーとラヴェルに(フォーレではなく)ヴェーベルンを加えたプログラム。総じてハーゲン四重奏団の DG 録音は楽器のテクスチュアを自然な音で再生することがむずかしく、レファレンスディスクとしても有用です。

ドビュッシー


クロード・ドビュッシー(1862–1918)
 ヴァイオリンソナタ(1917)
 亜麻色の髪の乙女(ヴァイオリンとピアノのための)
 チェロソナタ(1915)
 夜想曲とスケルツォ(チェロとピアノのための)
 ピアノ三重奏曲 ト長調(1880)

ペア・サロ(ピアノ)
クリスティーナ・オストラン(ヴァイオリン)
ヘンリク・ブレンストロプ(チェロ)

録音 1997年12月7日–8日、1998年1月7日–8日 マンシウスゴーデン(ビアケレズ、デンマーク)
制作 アクセル・ケーエ・トリーイェ
録音 フィン・カウフマナス、マイ=ブリット・スーネ・アナセン、ヤコブ・ゲッス

EMI 7243 5 56712-2

音楽と謙虚に向き合うデンマークのトッププレーヤーたち。美しく深いドビュッシー。

モーツァルト — 管楽器のためのセレナード


W・A・モーツァルト(1756–1791)
 セレナード 変ロ長調 K.361
 《グラン・パルティータ》
 セレナード 変ホ長調 K.375
 アダージョ 変ロ長調 K.410

オランダ管楽アンサンブル
エド・デ・ワールト(指揮)

録音 1968年11月、1969年3月、8月
制作 ヤープ・ファン・ギンニケン

Eloquence-Decca 464 637-2

Philips 録音。エド・デ・ワールトが、20代から30代にかけて、オランダ管楽アンサンブルと録音した一連のモーツァルトのセレナードとディヴェルティメントの一枚。オランダ盤のLPで楽しんでいたころの「音」を思わせるリマスタリング。

ペトリ・クメラ、リサイタル


J・S・バッハ(1685–1750)
 パルティータ ホ長調 BVW1006
ホアキン・トゥリーナ(1882–1949)
 ファンダンギーリョ Op.36
ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944–2008)
 蝶々(Butterflies)Op.39
アグスティン・バリオス=マンゴレ(1885–1944)
 ワルツ Op.8-4
 森に夢みる
アルベルト・ヒナステラ(1916–1983)
 ソナタ Op.47

ペトリ・クメラ(ギター)

[ギター Simon Marty]

録音 2001年12月15日–16日 ヘルシンキ音楽院コンサートホール(ライヴ)
制作 ファン・アントニオ・ムロ
録音 エス・ホロパイネン

Helsingin Konservatorio hhama021

「音楽」を聴くことのできる「ギター録音」。今、一番好きなギタリストです。

シューマン - ハイネ歌曲集


ロベルト・シューマン(1810–1856)
 ハイネの詩による歌曲集
 私の馬車はゆっくりと Op.142-4
 哀れなペーター Op.53-3
 君は花のごとく Op.25-24
 悲劇 Op.64-3
 君の頬を寄せて Op.142-2
 孤独な涙よなぜ Op.25-21
 はすの花 Op.27-7
 《リーダークライス》 Op.24
 《詩人の恋》 Op.48

ヴォルフガング・ホルツマイアー(バリトン)
イモジェン・クーパー(ピアノ)

録音 1994年6月 エステルハージ城ハイドンホール(アイゼンシュタット、オーストリア)
制作 アントニー・フロイド
録音 ウルスラ・シンガー

ホルツマイアーがイモジェン・クーパーと共演した Philips 録音。「歌を歌として」楽しむことのできる一枚です。  

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ネッド・ローレムの歌


ネッド・ローレム(1923–)
 Sonnet Clouds Early in the Morning
 The Serpent Now Sleeps the Crimson Petal
 Opus 101 I Strolled Across an Open Field
 To a Young Girl
 Jeannie with the Light Brown Hair Ode
 For Poulenc Little elegy Alleluia
 Look Down, Fair Moon
 O You Whom I Often and Silently Come
 I will always love you The Tulip Tree
 The Wintry Mind I am Rose
 The Lordly Hudson O Do Not Love Too Long
 Far- Far - Away For Susan A Journey
 Sometimes With One I Love Love Orchids
 Stopping by Woods on a Snowy Evening
 Do I love you more than a day?
 Ferry Me Across the Water The Sowers
 That Shadow, My Likeness

スーザン・グレアム(メッツォソプラノ)
マルカム・マーティノー(ピアノ)
アンサンブル・オリオール
 クリスティアーネ・プラート(ヴァイオリン)
 セバスチャン・ゴットシク(ヴィオラ)
 フリーデマン・ルートヴィヒ(チェロ)

録音 1999年9月 Teldec スタジオ(ベルリン)
制作 ティム・オールドハム
録音 ジャック・ドル

Erato 8573-80222-2

20世紀アメリカの音楽界で「自分の道」を歩んできたひとり。《ナンタケット歌曲集》のころから今日の時代まで、「みずからの言葉で語る」ローレムの歌曲には、大きな魅力を感じます。ポール・グッドマン、セオドア・レトケ、テニソン、ホイットマンの詩による歌曲を中心とするアルバム。スーザン・グレアムの歌、マルカム・マーティノーのピアノ、自然な響きの録音。これまでに出会った最良の歌曲録音のひとつ。

コープランド歌曲集


アーロン・コープランド(1900–1990)
 アメリカの古い歌 第1集(1950)
 アメリカの古い歌 第2集(1952)
 エミリー・ディキンソンの12の詩(1948–50)から
  Nature, the Gentlest Mother
  There Came a Wind Like a Bugle
  The World Feels Dusty
  Heart, We Will Forget Him!
  Dear March, Come in!
  Sleep Is Supposed to Be
  Going to Heaven!
  The Chariot
 バレエ《ビリー・ザ・キッド》(1938)から
  Waltz Prairie Night Celebration Dance

トマス・ハンプソン(バリトン)
ドーン・アプショー(ソプラノ)
セントポール室内管弦楽団 ヒュー・ウルフ(指揮)

録音 1992年9月、1993年9月 オードウェイ・ミュージックシアター(セントポール、ミネソタ)
制作 マルタン・フケ、ベルンハルト・ムニヒ
録音 エヴェリン・グリューネベルク、シュテファン・ヴィツェル ヘンク・コーイストラ

TELDEC 9031-77310-2

セントポールのオーケストラとヒュー・ウルフの TELDEC 録音は、選曲、演奏、録音が素晴らしく、それぞれに魅力があります。《アメリカの古い歌》と《エミリー・ディキンソンの12の詩》をアメリカの歌手の歌で聴けるこのアルバムは、もっとも頻繁に聴く一枚です。

アイヴズ『A Songbook』


チャールズ・アイヴズ(1874–1954)
 (セバスチャン・ゴットシック(1959-) 編曲)
 思い出(Memories)
 サーカス・バンド(The Circus Band)
 われらの祖先が愛したもの
 (The Things Our Fathers Loved)
 母国の日(Old Home Day)
 トムが船出する(Tom Sails Away)
 東へ(Down East)
 インテルメッツォ・スケルツォ
 「周りと背後の道」
 (All the Way Around and Back)
 預言者(The see'r)
 グランチェスター(Grantchester)
 ストックブリッジのフーザトニック川
 (The Housatonic at Stockbridge)
 インテルメッツォ第96番
 (セントラルパークのロマンス)
 (Romanzo di Central Park)
 新しい河(The New River)
 散歩(Walking) 番人(Watchman)
 川のほとり(At the River)
 ブース将軍天国へ行く(General William
  Booth Enters into Heaven)
 平穏(Serenity)
 インテルメッツォ
 「人殺しとハースと、最悪なのはどちら?」
 (Intermezzo: "Gyp the Blood"
  or HearstI! Which is Worst?)
 暗き瞳(Weil' auf mir)
 病気の鷲のように(Like a Sick Eagle)
 故国よさらば(A Farewell to Kand)
 インテルメッツォ「夜に」(In the Night)
 まじない(The Incantation)
 夕べ(Evening)
  ジャニーヌ・ヒルツェル(メッツォソプラノ)
  オマール・エブラヒム(バリトン)
  チューリヒ新音楽アンサンブル
  セバスチャン・ゴットシック(指揮)
 
録音 2010年6月8日–10日 ヘッセン放送(hr) ゼンデザール(フランクフルト)
制作 クリストフ・クラッセン
録音 リューディガー・オルト

アイヴズの多面的な創作を代表する歌曲と短い器楽作品をゴットシックが編曲した室内アンサンブル版で歌い演奏したユニークなアルバム。 

スカンディナヴィアの春と夏の歌


『春が来た(Våren är kommen)』
グスタフ王子(1827–1852)
 春の歌「夜明けの鳥のように愉快に」
 行進曲「学生の楽しい日々を歌え」
オット・リンドブラード(1809–1864)
 田舎へのあこがれ「厳しい冬はすでに」
フリートリヒ・クーラウ(1786–1832)
 「おお、五月の太陽のなんと輝かしく微笑む」
ラーシュ・マグヌス・ベーエン(1820–1905)
 五月の歌「美しい五月よ、ようこそ」
H・T・ペチュケ(1806–1888)
 春よ、ようこそ
ヤーコブ・アクセル・ユーセフソン(1818–1880)
 春の歌「春のそよ風が吹いて」
 セレナード「星がきらめき」
エーミル・シェーグレン(1853–1918)
 春の大気 他

オルフェイ・ドレンガル(OD)
ロベルト・スンド(指揮)
ウッレ・ペーション(バリトン)
フォルケ・アリーン(ピアノ)

録音 1996年10月4日−5日、1997年1月19日 スウェーデン放送 第2スタジオ(ストックホルム)
制作・録音 ハンス・キプファー

BIS CD833

ストックホルムのスタジオで録音されたこのアルバムは、合唱の音像がオフマイクに収録されています。うまく再生すると、コンサートホールのライブ感が表現され、「オルフェウスの僕(しもべ)たち」と一緒に春の訪れを歓ぶことができます。

ポーギーとベス


ジョージ・ガーシュウィン(1898−1937)
 オペラ《ポーギーとベス》

ドニー・レイ・アルバート(バスバリトン、ポーギー)
クラマ・デイル(ソプラノ、ベス)
アンドルー・スミス(バリトン、クラウン)
ウィルマ・シェイクスナイダー(ソプラノ、セレーナ)
ベティ・レイン(ソプラノ、クララ)
キャロル・ブライス(アルト、マリア)
アレグザンダー・B・スモールズ(バリトン、ジェイク)
ラリー・マーシャル(テノール、スポーティン・ライフ)
バーナード・サッカー(テノール、ミンゴ)
グラヴァー・パーハム(テノール、ロビンズ)
ヒューストン・グランドオペラ管弦楽団・アンサンブル
ジョン・デメイン(指揮)

録音 1976年11月22日−24日 RCA スタジオ(ニューヨーク市)
制作 トマス・Z・シェパード
録音 ポール・グッドマン、アンソニー・サルヴァトーレ

RCA Red Seal RD82109

プロデューサーのトマス・Z・シェパードがヒューストンのカンパニーの公演を観てセッション録音を実現させた「理想の《ポーギーとベス》」。「オーセンティック」な歌、ステージ・イメージの再現を意図した録音。

ローエングリン


リヒャルト・ワーグナー(1813−18830
 オペラ《ローエングリン》

シャーンドル・コーニャ(テノール)
ルチーネ・アマーラ(ソプラノ)
ウィリアム・ドゥーリー(バリトン)
リタ・ゴール(メッツォソプラノ)
ジェローム・ハインズ(バス)
カルヴィン・マーシュ(バリトン)
ボストン合唱団プロ・ムジカ
ボストン交響楽団
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)

録音 1965年8月23日−28日 シンフォニーホール(ボストン)
制作 リチャード・モーア
録音 アンソニー・サルヴァトーレ

RCA Red Seal 74321 50164 2

第1幕前奏曲から終幕まで、「シンフォニーオーケストラ」の演奏するワーグナーがとても鮮やか。当時ラインスドルフは、ビルギット・ニルソンがタイトルロールの《トゥーランドット》、アンナ・モッフォが主役を歌った《ラ・ボエーム》と《蝶々夫人》など、RCA のオペラ録音に積極的に起用されました。暗殺された JKF を追悼する「荘厳ミサ」をライヴ収録したアルバムも含め、「黄金時代」と言われたころのボストン交響楽団の最良の遺産に挙げたい録音です。

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ディーリアス


フレデリク・ディーリアス(1862–1934)
 海の彷徨(Sea Drift)
 アパラチア(Appalachia)
 
ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)
ロンドン交響楽団合唱団
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
リチャード・ヒコックス(指揮)
 
録音 1980年4月 キングズウェイ・ホール(ロンドン)
制作 クリス・ヘイゼル
録音 コリン・ムアフット
 
London 425 156-2
 
ホイットマンの詩集『草の葉』から『藻塩草 (Sea Drift)』の『いつまでも揺れやまぬ揺籠から (Out of the Cradle Endlessly Rocking)』をテクストにした「自然が用意した喪失のドラマ」。Argo のLPでリリースされたこの録音が、最初に聴いた演奏でした。

バルトーク — コヴァセヴィチ


ベーラ・バルトーク(1881–1945)
 ピアノ協奏曲第1番
 ピアノ協奏曲第2番 *
 ピアノ協奏曲第3番
 
スティーヴン・コヴァセヴィチ(ピアノ)
ロンドン交響楽団 BBC交響楽団 *
コリン・デイヴィス(指揮)
 
録音 1968年12月(第2番)、1975年5月(第1番) ウェンブリー・タウンホール(ロンドン)、1975年4月 ワトフォード・タウンホール(ワトフォード)
制作 ヴィットリオ・ネグリ(第1番・第3番)
 
Philips 475 8690
 
ピアニズムと音楽表現のバランスのとてもいい演奏。バルトークの協奏曲のさまざまな表情が美しく浮かび上がってきます。「スティーヴン・ビショップ」の名前で活動していた時代からの Philips 録音を集成したセット(Decca)では、第2番が、オリジナルのLPと同じ、ストラヴィンスキーの協奏曲とのカップリング。

A Grand Concert of Musick


イギリス・バロックの協奏曲
ジョン・スタンリー(1712–1786)
 協奏曲 ト長調 Op.2–3
トマス・アーン(1710–1778)
 キーボード協奏曲 ト短調
ウィリアム・ボイス(1711–1779)
 交響曲 変ロ長調
フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687–1762)
 合奏協奏曲 ニ短調
ピーター・ヘレンダール(1721–1799)
 協奏曲 変ホ長調 Op.3–4
チャールズ・アヴィソン(1709–1770)
 合奏協奏曲第9番 ハ長調/イ短調
 (ドメニコ・スカルラッティの曲による)
 
イングリッシュ・コンサート
トレヴァー・ピノック(チェンバロ、指揮)
 
録音 1979年2月、1984年3月(アヴィソン) ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)
制作 ゲルト・プレプシュ
録音 カール=アウグスト・ネグラー、ハンス=ペーター・シュヴァイクマン(アヴィソン)
 
Archiv Produktion 00289 479 1406
 
18世紀。パーセルの後、イギリス生まれの新しい世代の作曲家たちがイギリス独自のスタイルを確立していったとされる時代の音楽。ピノックとイングリッシュ・コンサートに誘われる優雅なひととき。

グランド・キャニオン


ファーディ・グローフェ(1892–1972)
 組曲《グランド・キャニオン》
 ミシシッピ組曲
 デス・ヴァリー組曲 *
 《グランド・キャニオン》— 豪雨 *
 
ハリウッドボウル交響楽団
フェリクス・スラトキン(指揮)
キャピトル交響楽団 *
ファーディ・グローフェ(指揮)*
 
録音 1956年3月5日、12日 サミュエル・ゴールドウィン・スタジオ 第7ステージ、1954年11月25日 キャピトル・スタジオ *(ハリウッド、カリフォルニア)
制作 ラルフ・オコナー
録音 カーソン・テイラー
リマスタリング 1997年
 
EMI Classics 2 34451 2
 
物心ついて初めて聴いたオーケストラ音楽が、このフェリクス・スラトキンとハリウッドボウルの《グランド・キャニオン》。「かっこいい」。丁寧なマスタリングのおかげで、そのときの記憶が鮮やかに蘇りました。

詩 — シュヴィツゲーベル


詩(Poems)
 
モーリス・ラヴェル(1875–1937)
 夜のガスパール
フランツ・リスト(1811–1886)
 オーベルマンの谷
ハインツ・ホリガー(1939–)
 エリス(ピアノのための3つの夜の小品)
フランツ・シューベルト(1797–1828)
(リスト 編曲)
 セレナード 水に寄せて歌う
 君こそわが憩い 魔王
  ルイ・シュヴィツゲーベル(ピアノ)
 
録音 2013年4月1日–3日 チューリヒ放送 第1スタジオ(スイス)
芸術監督・録音 ニコラ・バルトロメ
 
Aparté AP067
 
1987年生まれ、スイスのピアニスト。『詩』は、ガイヤールのチェロ、ディ・カソラのクラリネットと共演したブラームスにつづくセカンドアルバムです。BBC の「次世代アーティスト」に選ばれ、将来を期待されるシュヴィツゲーベルの知的で瑞々しい「音楽」を、録音スタジオ Little Tribeca を主宰するニコラ・バルトロメが、リアルなピアノの音とともに捉えています。「詩」を背景にもつ作品集。《夜のガスパール》は、この演奏が一番の「気に入り」です。リストの編曲した《セレナード》をはじめとする歌曲が終わると、その気分のまま、ホルツマイアーの歌うシューベルトを聴きたくなります。

モーゼとアロン


アルノルト・シェーンベルク(1874–1951)
 オペラ《モーゼとアロン》
 
ギュンター・ライヒ(語り、モーゼ)
ルイ・デヴォ(テノール、アロン)
エヴァ・チャポー(ソプラノ、若い娘)
エルフリーデ・オブロフスキ(アルト、病気の女)
ロジャー・ルーカス(テノール、若い男、裸の若者)
リチャード・ソルター(バリトン、もうひとりの男)
ラディスラフ・イラフスキー(バリトン、エフライム)
ヴェルナー・マン(バス、司祭)
オーストリア放送合唱団・交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
 
録音 1974年4月、5月 オーストリア放送スタジオ(ウィーン)
 
Philips 438 667-2
 
フランスの監督ジャン=マリー・ストローブの映画のサウンドトラックとして制作された録音。このオペラをライヴで観たのは、1970年、大阪のフェスティヴァルホールで行われたグスタフ・ルドルフ・ゼルナー演出、ブルーノ・マデルナ指揮によるベルリン・ドイツ・オペラの公演でした。オーストリア放送との共同制作によるギーレンの録音は、シェーンベルクの意図を忠実に再現するためさまざまな録音テクニックが使われたといいます。ちょっと「窮屈感」のある音質ですが、第2幕の「黄金の仔牛の場」をはじめ、随所に現れる「オペラティック」な音楽がライヴのステージを彷彿とさせます。

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Treecircle


Treecircle
 For Heavens Sake Falling Grace
 A Flower Is a Lovesome Thing Gösta's Waltz
 Turn out the Stars The Meaning of the Blues 
 Hannimood Treecircle Walkabout Thoughts
 How My Heart Sings
 
ヨースタ・ルンドクヴィスト・トリオ
 ヨースタ・ルンドクヴィスト(ピアノ)
 ハンス・アンデション(ベース)
 フレードリク・ルンドクヴィスト(ピアノ)
 
 
録音 1998年1月24日−25日、5月23日−24日 ナッカ・コンサートホール(ナッカ、スウェーデン)
制作 サラ・リンドローフ、ヨースタ・ルンドクヴィスト、ヤン=エーリク・ペーション 
録音 ヤン=エーリク・ペーション
 
Opus 3 Records CD19801
 
ヤン=エーリク・ペーションがアナログ時代の機材を使ってセッション録音。ジャケットのアートワークに誘われるまま森林浴の気分に浸れるアルバム。

Hotel Hello


Hotel Hello
 Chelsea Bells (For Hern) Hotel Overture + Vamp
 Hotel Hello Inside In Domino Biscuit
 Vashkar Sweet Henry Impromptu
 Sweeping Up
 
ゲーリー・バートン
(ヴィブラハープ、オルガン、マリンバ)
スティーヴ・スワロウ(ベース、ピアノ)
 
録音 1974年5月13日、14日 エインガス・スタジオ(フェイヴィル、マサチューセッツ州)
制作 マンフレート・アイヒャー
録音 ジョン・ナージ
 
ECM 1055 (835 586-2)
 
チック・コリアと共演した『Crystal Silence』(ECM1024)や、このアルバムと同時期にリリースされたラルフ・タウナーのデュオによる『Matchbook』(ECM1056)とともに、ゲーリー・バートンがマンフレート・アイヒャーのプロデュースで録音した代表作のひとつ。バートンとスティーヴ・スワロウのコラボレーションから生まれる「音空間」が今なお新鮮です。

Fairy Tales


Fairy Tales
 The Moon Is a Harsh Mistress
 Come down in Time
 Lost in the Stars Mystery Man
 My Funny Valentine Nature Boy
 Long Daddy Green Wasted
 Before Love Went out of Style
 I Read My Sentence
 
ラドカ・トネフ(ヴォーカル)
スティーヴ・ドブロゴス(ピアノ)
 
録音 1982年2月15日-17日 グリーグホール、ベルゲン・デジタルスタジオ(ベルゲン)
制作 アーリル・アンデシェン
録音 トム・セートレ
 
My Funny Valentine:
録音 1979年11月26日 ノルウェー放送
制作 エルリング・ヴィクルン
録音 ヤン・エーリク・トルモーエン、エギル・ヨハン・ダム
 
Odin NJ4003-2
 
ノルウェーのジャズヴォーカリスト、ラドカ・トネフと、スウェーデンで活躍するアメリカ生まれのドブロゴスの「思い出」となってしまったアルバム。

リトル・ナイト・ミュージック


スティーヴン・ソンドハイム(1930−)
 ミュージカル《リトル・ナイト・ミュージック》
 
ショーン・フィリップス(マダム・アルムフェルト)
ジュディ・デンチ(デジレ・アルムフェルト)
クレア・コックス(フレードリカ・アルムフェルト)
ロレンス・グウィタード(フレードリク・エーゲルマン)
ブレンダン・オーヘイ(ヘンリク・エーゲルマン)
ジョアナ・ライディング(アンネ・エーゲルマン)
イッシ・ヴァン・ランドウィック(侍女ペトラ)
ランバート・ウィルソン(カール=マグヌス・マルコルム伯爵)
オーケストラ ショーン・マティアス(指揮)
(王立ナショナル・シアター・キャスト録音)
 
録音 1995年 オリヴィエ・シアター?(ロンドン)
制作 パディ・カニーン
録音 トビー・アリントン
 
Tring TRING001
 
ベルイマンの『夏の夜は三たび微笑む』をソンドハイムがミュージカル化した作品。アナログの時代、グリニス・ジョンズがデジレを歌ったブロードウェイ・キャスト録音を聴き、たちまち気に入りましたが、「孤島に持っていく(desert-island)」一曲〈Send in the Clown〉をジュディ・デンチが歌った王立ナショナル・シアターのキャストによる録音の魅力は格別です。

イントゥ・ザ・ウッズ


スティーヴン・ソンドハイム(1930−)
 ミュージカル《イントゥ・ザ・ウッズ》
 
トム・オルドレッジ(ナレーター)
キム・クロスビー(シンデレラ)
ベン・ライト(ジャック)
チップ・ジーン(パン屋)
ジョアナ・グリーソン(パン屋の妻)
バーバラ・ブリン(ジャックの母親)
ダニエル・ファーランド(赤ずきん)
バーナデット・ピーターズ(魔女)
パメラ・ウィンズロウ(ラプンツェル)
ロバート・ウェステンバーグ(狼、シンデレラの王子)
チャック・ワーグナー(ラプンツェルの王子)
オーケストラ ジョナサン・チューニック(指揮)
(ブロードウェイ・オリジナルキャスト録音)
 
録音 1987年11月9日−10日 RCA スタジオ(ニューヨーク市)
制作 ジェイ・デイヴィッド・サクス  
録音 ポール・グッドマン、アンソニー・サルヴァトーレ
 
RCA Victor 6796-2RC
 
シンデレラ、ジャックと豆の木、赤ずきん、ラプンツェル……。

オペラ座の怪人


アンドリュー・ロイド・ウェバー(1948−)
 ミュージカル《オペラ座の怪人》
 
ミケール・サミュエルソン(ファントム)
エリーサベト・ベリ(クリスティーヌ)
ベンクト・ヌードフォシュ(ラウール)
ベット=オーケ・ヴァリ(ムッシュー・フィルマン)
マグヌス・ファーゲルベリ(ムッシュー・アンドレ)
アネッテ・ストリード(カルロッタ)
アンニカ・バットレル(マダム・ジリ)
管弦楽・合唱 ペール・エングストレム(指揮)
(スウェーデン・オリジナルキャスト録音)
 
録音 1989年11月11日、12日、14日 オスカシュ劇場(ストックホルム)(ライヴ)
制作・録音 ベルナルド・ロール
 
Polydor (Sweden) 841 748-2
 
「ファントム」を歌うのは、バロック作品の録音もあるミケール・サミュエルソンです。スウェーデンの歌手が歌うと「甘いメロディ」の歌も格調の高い音楽に聴こえます。《レ・ミゼラブル》の「パリ・キャスト」にとともに「気に入り」のアルバムです。

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Write Me a Love Song, Charlie


Write Me a Love Song, Charlie
 Write Me a Love Song, Charlie
 The “I Love You” Song Like Roses
 After Loving You We Had It All She
 Happy Anniversary!
 Intro of 4 Bars “Moonlight Serenade”/
  The Old Fashioned Way
 Yesterday When I Was Young
 You've Let Yourself Go For Heavens Sake

ジャック・ジョーンズ(ヴォーカル)
ジョー・クレス(キーボード)
ジミー・ブラックモア(ドラムズ)
デーヴ・リッチモンド(ベースギター)
クライヴ・ヒックス(ギター)
アラン・スパークス(ギター)

録音 1974年
制作 ジャック・ジョーンズ 

Sinatra Society of Japan XQAM1002 [RCA APL1-0773]

ジャック・ジョーンズがシャルル・アズナヴールの曲を歌ったアルバム。ジャック・ジョーンズ所有のマスターテープによるCD化です。RCA のLPで聴いた印象と違わないので、オリジナル録音にほとんど手を加えないリマスタリングが行われたと思われます。

Brothers Four: Sing of Our Times...


Sing of Our Times
 Long Ago, Far Away Seven Daffodils
 The Monkey and the Engineer
 Tomorrow Is a Long Time
 Spring Hill Mine Disaster Dance Me a Jig
 Take This Hammer Four Strong Winds
 Beans Taste Fine Ballad of Moreton Bay
 Plane Wreck at Los Gatos Daddy Roll 'Em
The Honey Wind Blows *
 House of the Rising Son Somewhere
 Lazy Harry's Poverty Hill Feed the Birds
 Nancy O. The Honey Wind Blows Cleano
 Turn Around The Waves Roll Out
 Little Play Soldiers Mr. Tambourine Man
Hootenanny Saturday Night **

ブラザーズ・フォー

Collector's Choice Music A70300 [Columbia CS8928 (1964), CS9105 (1965) *, 4-42927 **]

昼下がりのキャンパスでグリークラブ仲間の集まったカルテットで歌った「フォークソング」の数々。「LP時代の音」を偲ばせるマスタリングが「アイビー」の時代の空気を伝え、ノスタルジックな気分を募らせます。

「ポップミュージック」の録音も「楽しむためのオーディオ」のレファレンスに欠かせないソースのひとつです。

Glen Campbell – “Live”


Glen Campbell – “Live”
 “More”Medley: More/Somewhere
 White Lightning Didn't We
 Dreams of the Everyday Housewife
 Gotta Travel On
 (Sittin' on) The Dock of the Bay
 If You Go Away Walk Right In
 The Impossible Dream Gentle on My Mind
 Where's the Playground, Susie?
 Mountain Dew You All Come
 By the Time I Get to Phoenix
 For Once in My Life It's Over Yakity Sax
 Lord's Prayer

グレン・キャンベル(ヴォーカル、ギター)
L・A・セッションミュージシャン
オーケストラ
アル・ディ・ローリー(指揮)

録音 1969年7月4日 ガーデンステート・アーツセンター(ホルムデル、ニュージャージー)
制作 アル・ディ・ローリー
録音 ジョー・ポリート
リマスタリング 2007年

BGO Records BGOCD790 [Capitol (1969)]

1969年の独立記念日にニュージャージー州のガーデンステート・アーツセンターで行われた “sell-out” コンサートのライヴ録音。LP2枚の音源がCD1枚に収められています。「アナログ」の音を伝えるリマスタリング。「古き良きひとつの時代」をしのばせるアルバムです。

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