ウェブサイトで過去に紹介した北欧と北欧以外のディスクからピックアップして掲載するページです。

『クロモス(Kromos)- 21世紀のギター音楽』
BIS SACD 2395 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) contemporary/classical  

 
『クロモス(Kromos)- 21世紀のギター音楽』
セバスチャン・ファーゲルルンド(1972–)
 クロモス(Kromos)(2011)(ソロ・ギターのための)
カレヴィ・アホ(1949–)
 ソロ XI(Solo XI)(2013)(ギターのための)
オッリ・ムストネン(1967–)
 ギターソナタ第2番(2017)
タン・ドゥン(1957–)
 7つの欲望(Seven Desires)(2002)(ギターのための)
ユッカ・ティエンスー(1948–)
 白昼夢(Daydreams)(2016)(ギターとエレクトロニクスのための)
ティモ・アラコイティラ(1959–)(イスモ・エスケリネン(1971–)編曲)
 詩編(Psalm)(2015)
  イスモ・エスケリネン(ギター)
 
[楽器 Guitar: Gabriele Lodi, 2011]
 
録音 2018年4月 フュヴィンカーホール(フュヴィンカー、フィンランド)
制作・録音 サイモン・フォックス=ガール 

 
フィンランドのイスモ・エスケリネン Ismo Eskelinen(1971–)は、20世紀スペインのギター音楽を弾いた『魔法の円(The Magic Circle)』(ABCD 153)や現代作品を集めた『第七感覚(The Seventh Sense)』(ABCD 213)など、主に Alba レーベルに録音したユニークなアルバムで知られます。新作の『クロモス』は、フィンランドの5人の作曲家と中国のタン・ドゥンの作品を演奏したアルバムです。太陽の彩層(chromosphere)の「活動」をイメージし田というファーゲルルンド Sebastian Fagerlund の《クロモス》。エスケリネンからソロ曲を頼まれていたカレヴィ・アホ Kalevi Aho が、イラクの伝説的ウード奏者ムニール・バシールのレコードを聴いてインスピレーションを得て作った《ソロ XI》。「作曲家」ムストネン Olli Mustonen の「ドラマティコ、コン・ルバート」「ミステリオーゾ、コン・ルバート」「コン・フォーコ」の3楽章の《ギターソナタ第2番》。タン・ドゥン Tan Dun の《7つの欲望》は、彼のギター協奏曲第2番《Yi2》に付随する「音楽ミニドラマ」として作られました。「モダニスト」ユッカ・ティエンスー Jukka Tiensuu が、変則チューニングのギターとエレクトロニクスを使い「おとぎ話の色彩」の音世界に作った《白昼夢》。ティモ・アラコイティラ Timo Alakotila が「瞑想的コードにより穏やかに終わる」ピアノ曲として書いた《詩編》をエスケリネンが編曲して演奏しています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円) 

『北欧の光(Nordic Light)』
BIS CD 1181 classical 

 
『北欧の光(Nordic Light)』
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 前奏曲(Preludium)
 (組曲《ホルベアの時代から(Fra Holbergs tid)》Op.40 から)
カール・ニルセン(1865–1931)(ヨハネス・アナセン(1890–1980) 編曲)
 素晴らしい夕べのそよ風(Underlige aftenlufte)
フィニ・ヘンリケス(1867–1940)(ハンス・パルムクヴィスト 編曲)
 蚊の踊り(Myggedans)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 はじめての出会い(Det første møde) Op.53 no.2
 (《2つの旋律(To melodier)》から)
 アニトラの踊り(Anitras dans) Op.46 no.3
 (《ペール・ギュント(Peer Gynt)》組曲第1番 から)
ラーシュ=エーリク・ラーション(1908–1986)
 ロマンス(Romans) Op.19 no.2(《田園組曲(Pastoralsvit)》から)
テューレ・ラングストレム(1884–1947)
 軽やかなスケルツォ(Scherzo leggiero)
 (《哀愁のディヴェルティメント(Divertimento elegiaco)》から)
ダーグ・ヴィレーン(1905–1986)
 行進曲風に(Alla marcia)
 (《弦楽セレナード(Serenad för stråker)》 Op.11 から)
ウッレ・ヤンソン(20世紀)(ハンス・ニューベリ(1945–) 編曲)
 教会マーチ(Kyrkmarsch) 
ヴェルムランド民謡(ハンス・パルムクヴィスト 編曲)
 美しきヴェルムランド(Ack Värmland du sköna)
リレ・ブルール・セーデルルンド(1912–1957)
 フォーク・ワルツ第2番(Folking vals nr.2)
 (《3つのフォーク・ワルツ(Tre Folkliga valser)》から)
エルナ・タウロ(1916–1993)(ハンス=エーリク・ホルゲション 編曲)
 秋の歌(Höstvisa)
ジャン・シベリウス(1865–1957)(マグヌス・エーリクソン(1956–) 編曲)
 クリスマスの歌「私には富も名声もいらない」
 (Jouluvirsi "Giv mig ej glans") Op.1–4
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 最後の春(Siste vår) Op.34 no.2
 (《2つの悲しい旋律(To elegiske melodier)》 から)
カール・ニルセン(1865–1931)
 間奏曲(Intermezzo)(《小組曲(Liten svit)》 FS.6 Op.1 から)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 劇音楽《ペール・ギュント》Op.23 – オーセの死(Åses død)
オーレ・ブル(1810–1880)(ヨハン・スヴェンセン(1840–1911) 編曲)
 セーテルの娘の日曜日(Sæterjentens søndag)
ヒューゴ・アルヴェーン(1872–1960)(ハンス・パルムクヴィスト 編曲)
 羊飼いの娘の踊り(Valflickans dans)
 (バレエ・パントマイム《山の王(Bergakungen)》 から)
アルマス・ヤルネフェルト(1869–1958)(セドリック・シャープ(1891–1978) 編曲)
 子守歌(Beuceuse)(1904)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 アリア(Air)(組曲《ホルベアの時代から(Fra Holbergs tid)》Op.40 から)
  ロイヤル・ストリングズ
  マグヌス・エーリクソン(指揮)
 
録音 2000年6月 ストックホルム・コンサートホール(スウェーデン)
制作 インゴー・ペトリ
録音 マーティン・ナゴーニ、インゴー・ペトリ

 
北欧の冬、太陽の光に照らされる時間は限られています。この時間の半透明の光は「北欧の光(Nordiskt ljus)」と呼ばれ、19世紀の美術家たちによって独自の雰囲気の絵に描かれました。北欧の光は、北欧の作曲家たちにもインスピレーションを与えています。「エドヴァルド・グリーグは『春』を音に描き、カール・ニルセンは『素晴らしい夕べのそよ風』に感動を覚え、ジャン・シベリウスは『私には富も名声もいらない』にクリスマスの気分を味わった……」。BIS Records のこのアルバムでは、そうした音楽が20曲演奏されます。このアルバムは、ロイヤル(王立)・ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団の弦楽セクションが、新たにコンサートマスターに就任したマグヌス・エーリクソン Magnus Ericcson(1956–)と1999年9月に行った「ランチタイム・コンサート」の成功とプレーヤたちの熱意から生まれました。アルバムのために特別につけられた「ロイヤル・ストリングズ Royal Strings」の名による演奏です。 
 
価格 2,805円(税込価格)(本体価格 2,550円)

『プロコフィエフ+スロボデニューク』
BIS SACD 2301 SACD hybrid (5.0 surround/stereo)  classical 

 
セルゲイ・プロコフィエフ(1891–1953)
 歌劇《賭博者》による4つの描写と終結 Op.49
 交響的スケッチ《秋》 Op.8
 《石の花》の物語
  バレエ《石の花》 Op.118 - プロローグ「銅山の女王」
  結婚組曲 Op.126(恋の歌 女友だちの踊り 娘たちの踊り
   結婚 結婚の歌)
  ジプシー幻想曲 Op.127(序奏 ジプシーの踊り セヴェリアンの踊り
   ジプシーの独舞 全体の踊り)
  ラハティ交響楽団 ディーマ・スロボデニューク(指揮)
 
録音 2016年10月(石の花)、2017年9月(賭博者)、2018年3月(秋) シベリウスホール(ラハティ、フィンランド)

 
ラハティ交響楽団と首席指揮者のスロボデニュークによるプロコフィエフ。スロボデニューク Dima Slobodeniouk(1975–)は、モスクワに生まれ、17歳の時にフィンランドに移住しシベリウス・アカデミーでアッツォ・アルミラ、セーゲルスタム、ヨルマ・パヌラに指揮を学びました。2016年秋のシーズンからラハティ交響楽団の首席指揮者と「シベリウス・フェスティヴァル」の芸術監督を務めています。BIS レーベルを中心に録音を行い、カレヴィ・アホの《ファゴット協奏曲》(BIS SA 2206)で2018年の「BBC Music Magazine Award」を獲得。ハオチェン・チャンと共演したプロコフィエフのピアノ協奏曲第2番(BIS SA 2381)も話題になりました。プロコフィエフの管弦楽作品集。プロコフィエフ自身が自作の歌劇を再編集、ルーレットの回転を表す動機が印象的な「フィナーレ」など5曲の組曲にした《歌劇《賭博者》による4つの描写と終結》。バレエ《石の花》の〈プロローグ「銅山の女王」〉と《石の花》を改編した《結婚組曲》と《ジプシー幻想曲》を合わせた『《石の花》の物語』。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『チェロの蔵書(Cello Libris)』
BIS SACD 2330 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) contemporary/classical  

 
ジェフリー・ゴードン(1968–)
 チェロ協奏曲(トーマス・マン『ファウストゥス博士』による)(2014)*
 尋(ひろ)(Fathoms)(2015)(チェロとピアノのための)**
 ナイチンゲールへの頌歌(Ode to a Nightingale)(2017)
 (混声合唱と独奏チェロのための)(ジョン・キーツの詩による)***
  トーケ・ムルドロプ(チェロ)
  コペンハーゲン・フィル * ラン・シュイ(指揮)*
  スティーヴン・ベック(ピアノ)**
  モーウンス・デール室内合唱団 *** モーウンス・デール(指揮)***
 
[楽器 Cello: David Teccler, Rome 1697, Piano: Steinway D]
 
録音 2018年5月 王立デンマーク音楽アカデミー、コンサートホール(コペンハーゲン)
制作・録音 ヴィゴ・マンゴ

 
アメリカの作曲家ジェフリー・ゴードン Geoffrey Gordon が、デンマークのチェリスト、トーケ・ムルドロプ Toke Møldrup(1980–)のために書いた作品集。《チェロ協奏曲》は、ゴードンとムルドロプのふたりが気に入っているというトーマス・マン『ファウストゥス博士』からインスピレーションを得た作品です。マンの小説の「精神」と「無邪気から狂気へと大きく弧を描くストーリー展開」が「プロローグ」、2つの「カデンツァ」を含む7つのエピソード、「エピローグ」の9楽章で語られていきます。ムルドロプが首席奏者を務めるコペンハーゲン・フィルの委嘱による作品です。
 
「シェイクスピアの『テンペスト』による5つの印象(Five Impressions of Shakespeare’s The Tempest)」の副題をもつ《尋(ひろ)》は、チェロソナタのスタイルで書かれた作品です。〈前奏曲と嵐(Prelude and Storm)〉〈ファーディナンドとミランダ(Ferdinad and Miranda)〉〈エアリエルとすべての彼の資質(Ariel and all his quality)〉〈キャリバン(とシコラクス)(Caliban (and Sycorax))〉〈島は騒音でいっぱいだ(The Isle is Full of Noises)〉〈プロスペローは本を沈める(Prospero Drowns His Book)〉。ムルドロプとアメリカのスティーヴン・ベック Steven Beck が、2015年12月17日、カーネギーホールのワイル・リサイタルホールで初演しました。
 
《ナイチンゲールへの頌歌》は、デンマークの合唱指揮者モーウンス・デール Mogens Dahl の委嘱で書かれた作品です。イギリスのロマンティシズム詩人ジョン・キーツ John Keats(1785–1821)の『ナイチンゲールへの頌歌』の8つの節が8つの曲に作られています。「My heart aches…(わたしの心は痛み…)」「O for a draught of vintage!…(ぶどう酒の一杯に…)」「Fade far away, dissolve…(消え去ってしまえ、溶けてしまえ…)」「Away! away! for I will fly to thee…(遠く、遠くへ!おまえのところに飛んで行こう…)」「I cannot see…(どんな花がわたしの足元に咲いているのか…)」「Darkling I listen…(暗がりの中に聞こえる…)」「Thou wast not born for death…(おまえは生まれ、死ぬことはない…)」「Forlorn…(寂寞…)」。2018年5月16日、デールが2005年に創設した室内合唱団とムルドロプによる初演は、デンマーク放送により海外へも伝えられました。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円) 

『Harmonium Repertoire』
LAWO Classics LWC 1190 contemporary/classical 

 
『Harmonium Repertoire』
ラーシュ・ペッテル・ハーゲン(1975–)
 パウリーネのピアノ I(Paulines piano I)
 (《深い河(Deep River)》(伝承曲))
 (ラーシュ・ペッテル・ハーゲン 編曲)
 3つの変容(Three Transfigurations)
 ハーモニウムのレパートリー(Harmonium Repertoire)
 エドヴァルド・グリーグを追悼する葬送行進曲
 (Sørgemarsj over Edvard Grieg)
 Max F: Passage - Silence and Light Triptych
 (マックス・F:通路-沈黙と光のトリプティク)
 パウリーネのピアノ II(Paulines piano II)
 (《マリアと御子(Maria og barnet)》(伝承曲))
 (ラーシュ・ペッテル・ハーゲン 編曲)
  チカーダ
   アンネ・カリーネ・ハウゲ(フルート)
   ロルフ・ボルク(クラリネット) ケンネト・カールソン(ピアノ)
   ビョルン・ラッベン(打楽器)
   カーリン・ヘルクヴィスト(ヴァイオリン)
   オッド・ハンニスダール(ヴァイオリン)
   ベンディク・フォス(ヴィオラ)
   トールン・セーテル・スターヴセング(チェロ)
   マグヌス・セーデルベリ(コントラバス)
  クリスチャン・エッゲン(指揮)
 
録音 2019年1月4日、6日、7日 NRK(ノルウェー放送)ラジオ・コンサートホール(オスロ)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン [DXD(24bit/352.8kHz)録音]

 
『Drones, Scales and Objects』(LWC 1083)や『チカーダ - ハダスフィールド現代音楽フェスティヴァル・ライヴ』(LWC 1086)の現代音楽アンサンブル「チカーダ Cikada)」の新作アルバム。』。彼らが長年連携してきたノルウェーの作曲家、ラーシュ・ペッテル・ハーゲンの作品を演奏しています。ラーシュ・ペッテル・ハーゲン Lars Petter Hagen(1975–)は、ドナウエッシンゲン音楽祭の委嘱で作曲した《ノルウェー・アーカイヴ》と《ツァイトブロムに》をはじめとする「独自の声」をもった作品で国際的に知られ、高い評価を獲得してきました。このアルバムでは彼がこの20年あまりの間に作曲した、「過去」とはっきりした関連のある作品が演奏されます。
 
リヒャルト・シュトラウスの曲を素材とする《3つの変容》。グリーグの《リカルド・ノルドロークのための葬送行進曲》を基にした《エドヴァルド・グリーグ追悼の葬送行進曲》。シェーンベルク、マーラー、シュトラウス、ベルク、ブルックナーの管弦楽曲の「ハーモニウム」パートによる《ハーモニウムのレパートリー》。ラーシュ・ペッテルがベルリンに住んでいた時、ベルリン・ユダヤ博物館で買った写真集からインスピレーションを得たというタイトルの〈A Tower of Absence(不在の塔)〉〈Stairs to Unanswered Questions(答えられないまま残る疑問へつづく階段)〉〈A Garden of Memories(記憶の庭)〉の3曲で構成された《Max F: Passage - Silence and Light Triptych》。スピリチュアルの《深い河(Deep River)》とチェコスロヴァキア民謡の《マリアと御子(Maria og barnet)》を「再作曲」した2つの《パウリーネのピアノ》は、作曲家パウリーネ・ハル Pauline Hall(1890–1969)が使っていたピアノで演奏するための作品です。ハルは、「Ny Musikk(新音楽)」の会長を務め、「国際現代音楽協会(ISCM)世界音楽の日々」の1953年オスロ開催に奔走しました。ラーシュ・ペッテルが譲り受け、一家が休暇を過ごす別荘に置かれているという彼女のピアノによる演奏です。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Nibbles - トロンボーン四重奏の音楽』
LAWO Classics LWC 1194 classical 

 
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681–1767)
 4声のソナタ(Concerto à 4)
バート・バカラック(1928–)(ペッテル・ヴィンルート 編曲)
 アルフィー(Alfie)
クロード・ドビュッシー(1862–1918)(マイケル・レヴィン 編曲)
 シャルル・ドルレアンの3つの歌(Trois Chansons de Charles d'Orleans)
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 3つのエクアーレ(3 Equali) WoO.30(4つのトロンボーンのための)
ジョージ・ガーシュウィン(1898–1937)(オイヴィン・ヴェストビュー  編曲)
 魅惑のリズム(Fascinating Rhythm)
ジョヴァンニ・ガブリエーリ(c.1554/1554–1612)
 ソナタ(Sonata)
アントニオ・カルロス・ジョビン(1927–1994)(キム・シャーンバーグ 編曲)
 No More Blues
ザムエル・シャイト(1587–1654)
 カンツォン(Canzon)
伝承曲(ペッテル・ヴィンルート 編曲)
 移民の歌(Emirgantvisa)
アントン・ブルックナー(1824–1896)
 神が作り給いし場所(Locus iste)
ベニ・アンデション(1946–)/ビョーン・ウルヴェウス(1945–)(ペッテル・ヴィンルート 編曲)
 Money, Money, Money
トミー・ピーダソン(1920–1998)
 ニブラー(Nibbler)
  ノルウェー・トロンボーン・アンサンブル
   スヴェッレ・リーセ(トロンボーン)
   ペッテル・ヴィンルート(トロンボーン)
   アウドゥン・ブレーン(トロンボーン)
   クレア・ファー(バストロンボーン)
 
録音 2018年12月21日、2019年1月10日、2月7日 NRK(ノルウェー放送)ラジオ・コンサートホール(オスロ)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン [DXD(24bit/352.8kHz)録音]

 
ノルウェー・トロンボーン・アンサンブル Norsk Tromboneensemble は、オスロのオーケストラに所属する4人のプレーヤーが2014年に結成したグループです。ノルウェー放送管弦楽団のメンバーが3人。ソロ・トロンボーン奏者のスヴェッレ・リーセ Sverre Riise、スウェーデン出身のオルタネット・ソロ・トロンボーン奏者のペッテル・ヴィンルート Petter Winroth、イギリス生まれのバストロンボーン奏者のクレア・ファー Clare Farr。アウドゥン・ブレーン Audun Breen は、クリスチャンサン交響楽団とヨーテボリ交響楽団でプレーした後、オスロ・フィルハーモニックのソロ・トロンボーン奏者を務めています。ノルウェー放送管弦楽団の3人は、リリースされたばかりのベリオの《Coro》(BIS SA-2319)に参加しています。「少しずつかじるもの」「つまみ」の “nibbles” のタイトルどおり小品を集めたアルバムです。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『チュルリョーニス 管弦楽作品集』
Ondine ODE 1344-2 classical 

 
ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス(1875–1911)
 交響的序曲《ケスティス(Kęstutis)》(1902)
 (ユルギス・ユオザパイティス(1942–)オーケストレーション版)
 交響詩《森の中で(Miške)》(1900–01)(オリジナル版再構築)
 交響詩《海(Jūra)》(1903–07)(オリジナル版再構築)
  リトアニア国立交響楽団 モデスタス・ピトレナス(指揮)
 
録音 2019年4月15日–19日、10月15日–17日 リトアニア国立文化センター録音スタジオ(ヴィリニュス、リトアニア)

 
ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス Mikalojus Konstanthinas Ciurlionis は、当時ロシア帝国の支配下にあったリトアニアのセノイ・ヴァレナ生まれ。世紀末を代表する画家のひとり、作曲家、作家として活躍、現代リトアニアの文化に大きな影響を与えた芸術家としてリトアニア史に名を残しました。約300の音楽作品を手がけたとされ、そのほとんどが未完成、あるいは2つの世界大戦の間に失われてしまったといわれます。交響詩《森の中で》と《海》は、彼の死後に初演された「絵画的」な作品です。リトアニア国立交響楽団と音楽監督・首席指揮者のモデスタス・ピトレナス Modestas Pitrėnas による新しい録音は、慣習的に行われたカットやオーケストレーションの変更のない、オリジナル版を再構築した版による演奏。交響的序曲《ケスティス》は、リトアニアの作曲家ユオザパイティス Jurgis Juozapaitis が、原曲のピアノ版に基づいて新たにオーケストレーションを施した版で演奏されています。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『北斗七星(Karlavagnen)』
Prophone PCD 219 jazz  

 
『北斗七星(Karlavagnen)』
 Karolinabacken(カロリーナバッケン)(Emil Ingmar)
 Buss 823(823号線バス)(Emil Ingmar)
 Folkärna(フォルシェーナ)(Emil Ingmar) Åtta(8)(Emil Ingmar)
 Stora Kullen(ストゥーラ・クッレン)(Emil Ingmar)
 Ellegatan(エッレガータン)(Emil Ingmar)
 Vattentornet(ヴァッテントゥーネ)(Emil Ingmar)
 Gössa Anders Väg(ヨッサ・アンデシュ・ヴェーグ)(Emil Ingmar) 
 Alster(アルステル)(Emil Ingmar)
 Karlavagnen(北斗七星)(Emil Ingmar)
 Tjäderstigen(チェーデシュティーゲン)(Emil Ingmar)
  エミール・イングマル(ピアノ、キーボード)
  ユーナス・クヌートソン(ソプラノサックス)
  マルクス・アールベリ(トロンボーン)
  フレードリク・ユーンソン(ベース)
  カッレ・ラスムソン(ドラム)
  ゲスト・ミュージシャン
   ペーテル・フレードマン(フルート、バスクラリネット)
   マリア・ヴィンテル(ヴォーカル)
   エーリク・テングホルム(トランペット)
 
録音 2019年4月2日–3日 キングサイド・スタジオ(Kingside Studio)(グネスタ、スウェーデン)
制作 エミール・イングマル
録音 オト・ヴェルトン

 
エミール・イングマル Emil Ingmar は、ヴェルムランドのカールスタード生まれ。スウェーデンのジャズシーンでピアニスト、作曲家として活動しています。『北斗七星』は、彼のデビュー・アルバム。《カロリーナバッケン》から《チェーデシュティーゲン》まで、彼が作曲した11曲で構成したプログラムを演奏しています。音楽の背景にあるのは、スウェーデンの森、通り沿いの古い家々、水浴場、田園風景。それは、夢で見た場所であったり、たくさんの時間を過ごしたり100万回も自転車で通ったところであったり。しまいこんでしまっていたポラロイド写真を眺めるような、故郷を思う温かい気持ちと、同時に、故郷を離れて大都会をめざす思いを反映していると言います。セッションには、輝かしい顔ぶれの音楽家たちが集まりました。サックスのユーナス・クヌートソン Jonas Knutsson、トロンボーンのマルクス・アールベリ Markus Ahlberg、ベースのフレードリク・ユーンソン Fredrik Jonsson、ドラムのカッレ・ラスムソン Calle Rasmusson。ジャズシンガーのマリア・ヴィンテル Maria Winther は、バッキングヴォーカリストとして彩りを添えています。アコースティックの音楽にエレクトロニクスのスパイスを効かせながら、ヒップホップ、ジャズ、フォークミュージックと、幅広い音風景のアルバムに仕上げられました。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Arrival(到着)』
Prophone PCD 221 jazz

 
『Arrival(到着)』
 Ny Ankomst(Svante Söderqvist) Gyumri(Svante Söderqvist)*
 Love Song(Svante Söderqvist) The Hill(Svante Söderqvist)
 Vandringen(Svante Söderqvist) Jackpot(Svante Söderqvist)*
 Bofara Jazz(Svante Söderqvist) Tännforsen(Svante Söderqvist)
 Blusen(Svante Söderqvist) He’s Misstra Know-it-all(Stevie Wonder)
  スヴァンテ・ソーデルクヴィスト(ベース)
  アダム・フォルケリード(ピアノ)
  カッレ・ラスムソン(ドラム)
  アダム・バウディヒ(ヴァイオリン)*
  マリア・ヴィンテル(ヴォーカル)
 
録音 2019年5月 ストックホルム王立音楽大学、KMHスタジオ(ストックホルム)
制作 スヴァンテ・セーデルクヴィスト、カッレ・ラスムソン、アダム・フォルケリード
録音 マグヌス・リンドストレム・コルテルード、エーリク・メタル

 
ベーシストのスヴァンテ・ソーデルクヴィスト Svante Söderqvist は、スウェーデンのジャズシーンで15年以上にわたりプロ・ミュージシャンとして活動を続けてきました。リグモア・グスタフソン、カーリン・ルンディン、ニルス・ランドグレーン、クレース・ヤンソン、クラース・リンドクヴィストたちと共演。スウェーデンを代表するベーシストのひとりに挙げられるようになりました。『Arrival(到着)』は、作曲家でもあるソーデルクヴィストのリーダーとしてのデビューアルバム。《Ny Ankomst(新たな到着)》《Vandringen(さすらい)》、イェムトランドの滝《Tännforsen(テンフォシェン)ナンバー》《Blusen(ブラウス)》といった、ジャズとフォークとクラシカルの要素を基に彼が作曲した個人的、旋律的、リズミカルなナンバーに、スティーヴィー・ワンダーの《He’s Misstra Know-it-all》を加えた10曲を演奏しています。彼が長年コラボレートしてきたピアニストのアダム・フォルケリード Adam Forkelid とドラマーのカッレ・ラスムソン Calle Rasmusson で組んだトリオのセッションをストックホルム王立音楽大学(KMH)のスタジオで行い、マリア・ヴィンテル Maria Winter がスキャットを担当。ACT Music のアルバムで知られるポーランドのヴァイオリニスト、アダム・バウディヒ Adam Bałdych が《Gyumri(ギュムリ)》と《Jackpot(ジャックポット)》に参加しています。しっとりした情緒の漂う都会の雰囲気をもったアルバムです。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『アルカディアの恋愛ごと(Arcadian Affairs)』
Simax PSC 1365 classical

 
ジョージ・フレデリック・ヘンデル(1685–1759)
 独唱と通奏低音のためのカンタータ
 ニーチェはどうしてる? どう思ってる?
 (Nice, che fa? Che pensa?) HWV.138 *
 心の平和を奪ったのは誰?(Chi papì la pace al core?) HWV.90 *
 いろいろな思いのあるなかで(Fra pensieeri quel pensiero) HWV.115 **
 わたしの美しい神から遠く離れていると
 (Lungi dal mio bel nume) HWV.127A *
 ルクレツィア「おお、永遠の神々」(Lucrezia “O numi eterni”) HWV.145 **
  ディテ・マリー・ブレイン(ソプラノ)*
  マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾソプラノ)**
  クリスチャン・ショス(チェンバロ)
 
[楽器 Harpsichord: Christian Fuchs, 2016 after an anonymous Italian (Florentine) model c.1680, housed in the Handel house in Halle, Germany]
 
録音 2019年1月17日–20日 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
制作・録音 ヨルン・ペーデシェン

 
ヘンデルは、1706年ごろから1710年にかけて、イタリアを旅して周りました。この旅では最初のカンタータ《時と悟りの勝利》を作曲、彼が手がけた初めてのイタリア・オペラ《ロドリーゴ》も上演し、実りの多い創作活動の時代だったといわれます。ローマ滞在中、パトロンの宮殿では音楽を中心にした集まりが毎週のように開かれ、ヘンデルはそのため、独唱と通奏低音のためのカンタータを約70曲書いています。このジャンルは当時のイタリアでもてはやされ、ロマンティックな姿に描かれるアルカディア地方の牧人たちの情熱の愛と恋が主要なテーマにとられていました。
 
『アルカディアの恋愛ごと』をタイトルとするアルバムでは、ヘンデルの室内カンタータの5曲が演奏されます。ソプラノのディテ・マリー・ブレイン Ditte Marie Bræin(1985–)は、ノルウェー最古の音楽家の家系に生まれました。ノルウェー国立音楽大学で学び、ソリスト、アンサンブル歌手として、バロック、クラシカル、現代の音楽の分野で活動しています。メゾソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェラン Marianne Beate Kielland(1975–)は、透明感のある声、深い解釈、表現力などが評価され、スカンディナヴィアを代表する歌手のひとりとみなされ、バッハ・コレギウム・ジャパンのコンサートへの参加でも知られます。通奏低音のクリスチャン・ショス Christian Kjos(1980–)は、近年、めざましく活動。ノルウェーの古楽アンサンブル「バロッカネルネ」、デンマークの「コンチェルト・コペンハーゲン」、スイスの「アンサンブル・メリディアーナ」などのアンサンブルに参加、2015年からノルウェー国立音楽大学のフェローとして、 ヘンデルの通奏低音カンタータにおけるチェンバロ伴奏をリサーチするプロジェクトに携わっています。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『Free America!(アメリカ解放)- 抵抗と反乱の初期の歌』
Harmonia Mundi HMM 902628 traditional/classical

 
『Free America!(アメリカ解放)- 抵抗と反乱の初期の歌』
[みな団結せよ(All unite!)]
作者不詳(from『Hymns and Spirituals(1823)』)
 Friendly Union(友愛の団結)
 (music based on "The New Union" by Jeremiah Ingalls)
作者不詳(18世紀アングロ=アメリカン・マーチ)/ジェレマイア・インガルズ(from『Christian Harmony(1805)』)
 The Cuba March – The New Union(キューバ・マーチ - 新しい団結)
 (器楽)
アンドルー・ロー(1749–1821)
 Bunker Hill(バンカーヒル)
作者不詳(from『American Patriotic Songbook(1813)』)
 Liberty Tree(自由の木)
ウィリアム・ビリングズ(1746–1800)
 Chester(チェスター)
[戦場へ行ってしまった(Gone for a soldier)]
伝承のバラード
 Captain Robert Kidd(キャプテン・ロバート・キッド)(器楽)
作者不詳(from 『The Social Harp(1855)』)
 Jolly Soldier(ほろ酔い兵士)
作者不詳(from 『Moses Kimball's manuscript(c.1790)』)
 Boston March(ボストン・マーチ)(器楽)
作者不詳のスピリチュアル(from 『Moses Kimball's manuscript(c.1790)』)
 Saw You My Hero(あなたを見た、わたしの英雄)
ウィリアム・ビリングズ(1746–1800)
 David's Lamentation(ダビデの嘆き)
伝承のバラード
 Johnny Has Gone for a Soldier(ジョニーは戦場へ行ってしまった)
作者不詳(from 『Moses Kimball's manuscript(c.1790)』)
 Prince William's March(ウィリアム王子のマーチ)
[悔恨(Repentance)]
シェーカー教徒の歌(オーティス・ソイアー(1815–1884)記譜)
 Repentance(悔恨)
ロシア伝承曲(ダニエル・リード(1757–1836)編曲)
 Thirst for Gold(金に飢えて)
作者不詳(from『Slave Songs of the United States(1867)』)
 My Body Rock 'Long Fever(おれのからだが熱で揺れる)
アフリカ系アメリカ人伝承歌
 Didn't My Lord Deliver Daniel(主はダニエルを救われなかったか)
シェーカー教徒の歌(オーティス・ソイアー(1815–1884)記譜)
 Sanctum Te
シェーカー教徒の歌(シスター・パッツィ・ウィリアムソン(19世紀))
 Pretty Home(きれいな家)
作者不詳(from 『The Sacred Harp(1911)』)
 Hebrew Children(ヘブライの子ら)
[富める者(The Rich Man)]
トマス・コマック(1804–1855)
 False Are the Men of High Degree(欺くは高き位の人たち)
ジェレマイア・インガルズ(from『Christian Harmony(1805)』)
 The Rich man(富める者)
作者不詳(from『American Musical Miscellany(1798)』)
 The Jolly Sailor(ほろ酔い水夫)
[自由の地(A land of freedom)]
ジェレマイア・インガルズ(from『Christian Harmony(1805)』)
 The Apple Tree(りんごの木)(器楽)
シェーカー教徒の歌(from『A Sacred Repository of Anthems and Hymns(1852)』
 Trumpet of Peace(平和のラッパ)
シェーカー教徒の歌(from a Whitewater manuscript(1863–64)』)
 March(Clamanda)(マーチ(クラマンダ))
シェーカー教徒の歌(from a South Union manuscript(c.1840)』
 O Zion Arise(シオンよ、起きよ)
作者不詳(music adapted from "The British Grenadier"(18世紀))
 Free Americay!(解放せよアメリカを!)
トマス・アーン(1710–1778)(music adapted from "Rule Britannia")
 Rise Columbia!(立てコロンビア!)
作者不詳
 Yankee Doodle or the Lexington March(ヤンキー・ドゥードゥル、または、レキシントン・マーチ)
  ボストン・カメラータ アンヌ・アゼマ(指揮)
 
録音 2018年9月 「Le Ferme de Villefavard en Limousin」講堂(ヴィルファヴァール、フランス)
アーティスティック・ディレクション アルバン・モロー
録音 アルバン・モロー

 
「ボストン・カメラータ(The Boston Camerata)」は、ヨーロッパとアメリカの数多い古楽グループの中でもユニークな位置を占めています。1954年、ボストン美術館の楽器コレクションに付属するアンサンブルとして設立されました。中世初期から19世紀、中東から初期ニューイングランドの音楽を主要なレパートリーにコンサートやレコード録音を行っています。シェーカー教徒の賛美歌を歌った『ささやかな贈り物(Simple Gifts)』(Erato)が代表的ディスクです。1969年から2009年までジョエル・コーエンが芸術監督を務め、2009年にアンヌ・アゼマ Anne Azéma(1957–)が後を継ぎました。アゼマは、フランス生まれのソプラノ歌手。中世のフランスとプロヴァンスの俗謡が中心分野の学者、舞台監督として活動、ボストン・カメラータのプログラム編成に携わり、ソリストも務めてきました。
 
『Free America!(アメリカ解放)- 抵抗と反乱の初期の歌』は、ボストン・カメラータと Harmonia Mundi の初めてのコラボレーションによるアルバムです。「ボストン虐殺」の1770年からリンカーンがアメリカ合衆国第16代大統領に選ばれた1860年の時代に歌われた揺籃期の「共和国アメリカ」の歌を特集。「Let tyrants shake their iron rod(圧政者ども、鉄の棒を振り回すがよい)」と始まる《チェスター》や《ヤンキードゥードゥル》といった独立戦争の時代を代表する愛国歌など、集会の自由を要求、代償を承知した上で反逆し戦いに臨む意欲と決意を示した歌、とりわけ、新しい「約束の地」に向かう長い旅をともにした歌、賛美歌、マーチが29曲、アコーディオン、フィドル、笛、太鼓の演奏をともない、さまざまなヴォーカルの組み合わせで歌われます。
 
1775年4月19日、独立戦争の始まるきっかけとなった戦闘が起きたマサチューセッツのレキシントン、6月17日のイギリス軍と大陸軍の「バンカーヒルの戦い」、ボストンの公園「ボストンコモン(ザ・コモン)」にあった「自由の木」と呼ばれる楡の木……。ボストン・カメラータのメンバー、バス歌手のジョエル・フレデリクセン Joel Fredeeriksen がリーダーを務めるアンサンブル・フェニックス・ミュンヘンが、同じ時代の宗教的内容の歌を中心に歌った『シャロンのばら(Rose of Sharon) - アメリカ音楽の100年 1770年–1870年』(HMC902085)や「アノニマス4」の『1865年-アメリカ南北戦争時代の希望と故郷の歌』(HMU807549)と同様、アメリカの歴史を歌とともにたどる一枚です。
 
価格 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)

『Treble & Bass』
2L 2L 059SACD SACD hybrid (5.1 surround/stereo)  contemporary/classical 

 
ストーレ・クライベルグ(1958–)
 ヴァイオリン協奏曲(2005)
 コントラバス協奏曲(1999)
  マリアンネ・トーシェン(ヴァイオリン)
  ヨーラン・シェーリン(コントラバス)
  トロンハイム交響楽団 ダニエル・ロイス(指揮)
 
録音 2008年5月(ヴァイオリン)、2007年5月 オラヴホール(トロンハイム、ノルウェー)
制作 モッテン・リンドベルグ
録音 ハンス・ペーテル・ロランジュ

 
ストーレ・クライベルグ Ståle Kleiberg は、1958年にスタヴァンゲル生まれ。トロンハイムのノルウェー工科自然科学大学(NTNU)で音楽学部の教授を務めながら、作曲家としての活動を行っています。
 
チェロと弦楽オーケストラのための《Dopo》(Hemera HCD 2926)、《嘆き:シッシ・クライン追悼(Lamento: Cissi Klein in Memoriam)》(Aurora ACD 5032)とともに「ホロコースト三部作」として作曲され「9.11追悼の日」にワシントンのナショナル・カテドラルで演奏された《ナチ迫害の犠牲者のためのレクイエム(Requiem for the Victims of Nazi Persecution)》(Simax PSC 1257)は、その後も世界各地で演奏されています。
 
このアルバムの2曲は、2009年に創設100年を迎えるトロンハイム交響楽団からの委嘱によって書かれた作品です。2005年の《ヴァイオリン協奏曲》は、ネオクラシカルなスタイルの作品です。〈序奏 - アレグロ〉、短いカデンツァのついた〈アダージョ〉、幕切れに向かって長いカデンツァが置かれた〈終曲:アレグロ〉。クライベルグ自身が代表作のひとつとみなしている作品です。《コントラバス協奏曲》も3楽章で書かれています。〈アンダンテ〉〈アダージョ〉〈終曲:アレグロ〉。北欧の牧歌的気分にみちたネオロマンティックな音楽です。モーツァルトの3つの協奏曲(2L 038SACD)でノルウェー・スペルマン賞を受けたマリアンネ・トーシェン Marianne Thorsen と、トロンハイム交響楽団の首席コントラバス奏者、スウェーデン出身のヨーラン・シェーリン Göran Sjölin がそれぞれソロを担当しました。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『It's Snowing on My Piano』
ACT ACT 9260-2 jazz  

 
『It's Snowing on My Piano』
 It's Snowing on My Piano(私のピアノに雪が降る)(Bugge Wesseltoft)
 甘き喜びのうちに(In dulce jubio)
 つねに待ち望む心を(わが思い果てしなく駆けめぐり)
 (Mitt hjerte alltid vanker)
 この世はうるわし(Deilig er jorden)
 ベツレヘムの小さな町(O little town Bethlehem)
 青々と緑、きらきらと輝く木(Du grønne, glitrende tre)
 クリスマスを祝う鐘が鳴る(Det kimer nå til julefest)
 これは何という子だ(What Child is this?)(グリーンスリーヴズ)
 鐘たちよ、今鳴っている(Kimer i klokker)
 一輪のばらが咲いた(Es ist ein Ros entsprungen)
 きよしこの夜(Stille natt)
 Into eternal silence(永遠の沈黙へ)(Bugge Wesseltoft)
  ブッゲ・ ヴェッセルトフト(ピアノ)
 
録音 1997年10月15日–16日 レインボー・スタジオ(オスロ)
制作 ジークフリート・ロッホ
録音 ヤン・エーリク・コングスハウグ、マリアン・クライヴェン

 
ブッゲ・ヴェッセルトフト Jens Christian Bugge Wesseltoft(1964–)はノルウェーのピアニスト、ジャズミュージシャン、作曲家、アレンジャー、プロデューサー。1990年、アーリル・アンデシェンの『Sagn』とヤン・ガルバレクの『I took up the runes』の録音に参加、1994年にはヴォーカルのシセル・エンドレーセンと『Night Song』を録音しました。1997年の『It's Snowing on My Piano』は、彼の初めてのソロ・アルバム。ACT Music への初めての録音でもあります。彼の作曲した《It's Snowing on My Piano》に始まり、ノルウェーとスカンディナヴィアで歌われるクリスマス・キャロルを弾き、オリジナル曲の《Into eternal silence》で閉じるプログラムが組まれました。ノルウェーのヴァイオリニスト、ヘンニング・クラッゲルードは「僕の家族の一番の気に入りのCD」と語り、2012年のアルバム『最後の春』(ACT 9526-2)での共演につながりました。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『アンデルス・シュデニウス・コレクション(The Anders Chydenius Collection)』
Alba ABCD 449 early music/classical 

 
ガエターノ・プニャーニ(1731–1798)
 四重奏曲第2番 変ホ長調
クリスティアン・エルンスト・グラーフ(1723–1804)
 四重奏曲 ト長調 Op.17 no.3
ジュゼッペ・マリア・ジョアッキーノ・カンビーニ(1746–1825)
 四重奏曲 ニ長調 Op.1 no.5
アントニオ・サッキーニ(1730–1786)
 四重奏曲 ハ長調 Op.2 no.3
レブレヒト・ユリウス・シュルツ(1732–1804)
 四重奏曲第5番 ホ短調
ガエターノ・プニャーニ(1731–1798) 
 四重奏曲第3番 イ長調
  オストロボスニア室内管弦楽団
  コッコラ四重奏団
  エリナ・ムストネン(チェンバロ)
  ニーヴ・マッケナ(フルート)
 
録音 2018年10月10日–11日 スネルマンホール(コッコラ、フィンランド)
制作・録音 サイモン・フォックス=ガール

 
古典的リベラリズムの提唱者、フィンランドの司祭でスウェーデンの立法府リクスダーゲン議員のアンデルス・シュデニウス Anders Chydenius(1729–1803)は、音楽愛好家としても知られます。彼は、コッコラのキルコンマキ(教会の丘)の牧師館に小規模なオーケストラをもち、楽譜の収集にも努めました。ヨーロッパ大陸の作曲家たちの膨大な数の作品を収め、シュデニウスの署名の入った11巻の楽譜集は、『アンデルス・シュデニウス・コレクション』と呼ばれ、現在、トゥルクのシベリウスス博物館が所蔵しています。
 
コッコラに本拠を置くオストロボスニア室内管弦楽団とメンバーが結成したコッコラ四重奏団がふたりのソリストと演奏するこのコレクションから選んだ「宝石のような作品」。イタリアのプニャーニ Gaetano Pugnani(1731–1798)、カンビーニ Giuseppe Maria Giacchino Cambini(1746–1825)、サッキーニ Antonio Sacchini(1730–1786)、オランダのグラーフ Christian Ernst Graf(1723–1804)。音楽史から忘れられてしまったようなレブレヒト・ユリウス・シュルツ Lebrecht Julius Schulz(1732–1804)の名も見られます。
 
チェンバロのエリナ・ムストネン Elina Mustonen(1961–)は、シベリウス・アカデミーを卒業後、アムステルダムのスヴェーリンク音楽院でトン・コープマンに師事しました。バッハの《フランス組曲》(ABCD136:1–2)『ドメニコ・スカルラッティの15のソナタ』(ABCD216)などのアルバムを Alba レーベルに録音しています。ドイツ系アイルランドのフルーティスト、ニーヴ・マッケナ Nimh McKenna は、トゥルク・フィルハーモニックの首席奏者を経て、2019年秋からソロ・フルート奏者としてヘルシンキ・フィルハーモニックで演奏しています。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『クリュタイムネストラ(Clytemnestra)』
BIS SACD 2408 SACD hybrid (5.0 surround/stereo)  contemoporary/classical 

 
グスタフ・マーラー(1860–1911)
 歌曲集《リュッケルトによる5つの歌曲(Fünf Lieder nach Rückert)》(1901–02)
  私の歌をのぞき見しないでくれ(Blicke mir nicht in die Lieder!)
  私はほのかな香りを吸った(Ich atmet' einen linden Duft)
  私はこの世に捨てられて(Ich bin der Welt abhanden gekommen)
  真夜中に(Um Mitternacht)
  美しさゆえに愛するのなら(Liebst du um Schönheit)
アルバン・ベルク(1885–1935)
 アルテンベルク歌曲集(Altenberg Lieder) Op.4(1912)
 (管弦楽共演による5つの歌曲)
  魂よ、吹雪のあとのおまえはなんと美しく(Seele, wie bist du schöner)
  おまえは雷雨のあとの森を見たか
  (Sahst du nach dem Gewitterregen den Wald?)
  きみは宇宙の果てを瞑想し(Über die Grenzen des Alls)
  私の魂に訪れるものもなく(Nichts ist gekommen)
  ここには安らぎがある(Hier ist Friede)
リーアン・サミュエル(1944-)
 クリュタイムネストラ(Clytemnestra)(1994)
 (ソプラノと管弦楽のための)
  連なる炎(The Chain of Flame)
  夫の不在を嘆き悲しみ(Lament for His Absence)
  アガメムノンの帰還(Agamemnon's Return)
  行動(The Deed)(管弦楽のための) 告白(Confession)
  反抗(Defiance) エピローグ:哀歌(Epilogue: Dirge)
  ルビー・ヒューズ(ソプラノ)
  BBC ウェールズ・ナショナル管弦楽団
  ジャック・ヴァン・スティーン(指揮)  
  
録音 2018年4月 ウェールズ・ミレニアム・センター「BBC ホディノット・ホール」(カーディフ、ウェールズ)
制作 ロバート・サフ
録音 ヒュー・トマス

 
 
『ヴェネツィアのクリスマス』(BIS SA 2089)と『愛と喪失のヒロインたち(Heroines of Love and Loss)』(BIS SA 2248)をリリースしたイギリスのソプラノ歌手、ルビー・ヒューズ Ruby Hughes の BIS レーベルのソロ・アルバム第3作。前作では、聖母マリア、カルタゴの女王ディドー、デズデモーナ、アン・ブリーンたち「悲しみのヒロイン」をテーマにした歌と17世紀イタリアの女性作曲家の曲を歌い、「ルビー・ヒューズのソプラノはさりげなく美しい。しなやかで、細やかな表情に富み、無理を感じさせない」(BBC Music Magazine)と評され、聴き手からも支持されました。新しいアルバムで彼女は、管弦楽共演による3つの曲集を取りあげています。マーラーの《リュッケルトによる5つの歌曲》、ペーター・アルテンベルクが集めていた絵葉書に綴った5つの詩にアルバン・ベルクが曲をつけた《アルテンベルク歌曲集》、そして、彼女が2011年から2013年にかけて BBC の「ニュージェネレーション・アーティスト」として活動した時に出会い、「啓示」と考えたというリーアン・サミュエルの《クリュタイムネストラ》です。リーアン・サミュエル Rhian Samuel(1944-)は、ウェールズのアバデア生まれ。イギリスのレディング大学とアメリカのセントルイス・ワシントン大学で学び、室内楽、声楽、合唱のための作品、BBC の委嘱による《風景(Tirluniau/Landscapes)》に代表される管弦楽曲を手がけてきました。《クリュタイムネストラ》は、トロイ戦争でギリシア軍を率いたミケーネ王アガメムノンの后を題材にとり、アイスキュロスの『オレステイア』三部作から彼女自身が集めた英語版をテクストとする6つの歌と管弦楽だけで演奏される〈行動〉から構成された作品です。「1950年代ハリウッドの叙事詩映画の音楽も思い出してしまう、信じられないほど視覚的な作品…明るい太陽に照らされ、大きな線で描く絢爛豪華な感じ」(ルビー・ヒューズ)。BBC ウェールズ・ナショナル管弦楽団の共演。2005年から2013年まで首席客演指揮者を務めたオランダのジャック・ヴァン・スティーン(ヤック・ファン・ステーン) Jac van Steen(1956–)が指揮しています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ステーンハンマル 4つの弦楽四重奏曲』
cpo 777 426-2 2SACD's hybrid (Multichannel/stereo) classical  

 
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927)
 弦楽四重奏曲第3番 ヘ長調 Op.18(1897–1900)
 弦楽四重奏曲第4番 イ短調 Op.25(1904–09)
 弦楽四重奏曲第5番 ハ長調 Op.29《セレナード(Serenad)》(1910)
 弦楽四重奏曲第6番 ニ短調 Op.35(1916)
  オスロ弦楽四重奏団
   ゲイル・インゲ・ロツベルグ(ヴァイオリン)
   ペール・クリスチャン・スカルスタード(ヴァイオリン)
   アーレ・サンバッケン(ヴィオラ)
   オイスタイン・ソンスタード(チェロ)
 
録音 2007年3月8日–10日(第3番・第4番)、2006年3月1日–4日 ヤール教会(オスロ)
制作 ヨルン・ペーデシェン
録音 ジェフ・マイルズ

 
ゲイル・インゲ・ロツベルグ Geir Inge Lotsberg とペール・クリスチャン・スカルスタード Per Kristian Skalstad のヴァイオリン、アーレ・サンバッケン Are Sandbakken のヴィオラ、Øystein Sonstad のチェロ。オスロ弦楽四重奏団は、1991年の結成以来、グリーグ、スヴェンセン、ニューステット、カール・ニルセン、シベリウスと北欧の弦楽四重奏曲を継続して録音してきました。オスロ弦楽四重奏団によるステーンハンマル Wilhelm Stenhammar(1871–1927) のプロジェクトは、弦楽四重奏曲の全6曲を録音する予定で進んでいたものの、途中、第2ヴァイオリンがスカルスタードからリヴ・ヒルデ・クロック Liv Hilde Klokk に代わったため、4曲を録音したところで中断。アンサンブルを再び構築するには時間がかかるため、第1番と第2番の録音は断念されました。
 
「ベールヴァルドを思わせる明るく、軽やかな田園詩に始まり、ゆっくりしたテンポの哀調にみちたフーガに終わる第3番。第3番と同様に明らかにベートーヴェンの後期作品から影響を受けた第4番は、民謡の旋律の使用と、あるパッセージでの広範囲にわたる半音階による音楽に特徴がある」(ブー・ヴァルネル)。第4番を初演したアウリン四重奏団のリーダー、ステーンハンマルと親しかったヴァイオリニストで作曲家のトゥール・アウリン Tor Aulin は、「死にもの狂いでリハーサルに励んだ……この作品の核にあるものが絶望的なほどよくわかるので、夢にまで見てしまう」と、言っています。この四重奏曲は、ステーンハンマルが敬愛するシベリウスに献呈されました。
 
ハ長調の第5番は、ステーンハンマルが声楽ポリフォニーをあらためて研究した後に作曲した作品です。《セレナード》の副題をもち、バラード《騎士フィン・コンフーセンフェイ(Riddaren Finn Komfusenfej)》による変奏曲の第2楽章〈バラータ(Ballata)〉でよく知られています。最後の第6番(Op.135)は、管弦楽のための《セレナード(Serenad)》(Op.131)(第1稿)、ピアノのための《晩夏の夜(Sensommarnätter)》(Op.133)、交響曲第2番ト短調(Op.134)の後、1916年に作曲されました。「禁欲的なまでに簡素な主題の素材、非情なまでにポリフォニックな第1楽章の展開、緩徐楽章の澄みきった穏やかな音楽は郷愁を誘う、荒々しく突進する無窮動の終曲」(ブー・ヴァルネル)。
 
オスロ弦楽四重奏団による4曲は、「スウェーデン音楽アンソロジー」のため1980年代初頭にアナログ録音されたゴトランド四重奏団(第3番・第4番)、フレスク四重奏団(第5番)、コペンハーゲン弦楽四重奏団(第6番) の録音(Caprice CAP 21338, CAP 21339)、そしてボロディン四重奏団の第3番(Sweidsh Society Discofil SCD 1032)とセッテルクヴィスト弦楽四重奏団の第6番(Opus3 CD 19702)以来の録音です。
 
価格 3,960円(税込価格)(本体価格 3,600円)

『エレミア、不安の時代』
BIS SACD 2298 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical  

 
レナード・バーンスタイン(1918–1990)
 交響曲第1番《エレミア(Jeremiah)》(1939–43)
 (管弦楽とメゾソプラノのための)*
 交響曲第2番《不安の時代(The Age of Anxiety)》(1945–49 rev.1965)
 (ピアノと管弦楽のための)**
  アークティック・フィルハーモニック クリスチャン・リンドベリ(指揮)
  アンナ・ラーション(メゾソプラノ)*
  ローランド・ペンティネン(ピアノ)**
 
録音 2017年5月、6月 ストルメン(ボードー、ノルウェー)
制作 インゴー・ペトリ
録音 ファビアン・フランク

 
「指揮者」クリスチャン・リンドベリ Christian Lindberg の「バーンスタイン・アルバム」第2作。《キャンディード》序曲、《ウエストサイド・ストーリー》の「シンフォニックダンス」、《オン・ザ・タウン》の「3つのダンスのエピソード」などの前作『波止場』(BIS SA2278)につづき、交響曲を2曲、アークティック・フィルハーモニックを指揮して演奏しています。
 
『旧約聖書』の予言者の名を副題にした交響曲第1番《エレミア》は、1939年、ハーバード大学を卒業後に作曲した「ヘブライ語」による『哀歌』を最後の楽章に使った、3楽章の作品として書かれました。「予言者から人々への強い嘆願」〈予言(Prophecy)〉、「異教の堕落がもたらす破壊と混沌」の「スケルツォ」〈冒涜(Profanation)〉、『エレミアの哀歌』の詩をメゾソプラノが歌う〈哀歌(Lamentation)〉。ニューイングランド音楽院の作曲コンペティションには落ちたものの、バーンスタインが指揮法を教わったフリッツ・ライナーに認められ、1944年、ライナーが音楽監督を務めていたピッツバーグ交響楽団をバーンスタイン自身が指揮して初演しました。
 
交響曲第2番《不安の時代》は、1948年のピューリツァー賞を受賞したW.H.オーデンの詩『不安の時代』からインスピレーションを得て作曲された作品です。第二次世界大戦中のニューヨーク、酒場を舞台に3人の男とひとりの女が、それぞれの不安を語り、意味とアイデンティティを求めている。バーンスタインは、オーデンの詩の構造とタイトルに倣い、「第1部」〈プロローグ(The Prologue)〉〈7つの時代(The Seven Ages)〉(第1変奏-第7変奏)〈7つの段階(The Seven Stages)〉(第8変奏-第14変奏)と「第2部」〈挽歌(The Dirge)〉〈仮面劇(The Masque)〉〈エピローグ(The Epilogue)〉の構成の作品としました。この作品にはブルースやジャズの要素も織りこまれ、バーンスタインの楽器「ピアノ」が重要な役割を担わされています。1949年4月8日、バーンスタインがピアノを弾き、作曲を委嘱したクーセヴィツキーがボストン交響楽団を指揮して初演されました。
 
2010年にスウェーデン宮廷歌手に指名されたアンナ・ラーション Anna Larsson と、ウルフ・ヴァリーンやトゥールレイフ・テデーンと共演したBIS レーベルの室内楽録音でも知られるローランド・ペンティネン Roland Pöntinen をソリストに起用。ノルウェー、ボードーのコンサートホール「ストルメン」でのセッション録音です。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『19世紀デンマークの協奏曲』
Dacapo 6.220664 SACD hybrid (Multichannel/stereo) classical 

 
フリードリク・クーラウ(1786–1832)
 2つのホルンと管弦楽のための小協奏曲 Op.45(c.1822)
クリスチャン・フレゼリク・バート(1787–1861)
 オーボエ協奏曲 Op.12(c.1823)(世界初録音)
ニルス・W・ゲーゼ(1817–1890)
 カプリッチョ イ短調(1878)(ヴァイオリンと管弦楽のための)
フリードリク・クーラウ(1786–1832)
 《ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)》序曲 Op.74
 (1825–26)
  フレミング・アクスネス(ホルン)
  リサ・マリア・クーパー(ホルン)
  オリヴァー・ノアデール(オーボエ)
  イアン・ヴァン・レンスブルク(ヴァイオリン)
  オーフス交響楽団 ジャン・トレル(指揮)
 
録音 2018年4月4日–5日(ホルン小協奏曲)、6月19日–20日(バート)、5月29日(ゲーゼ)、5月31日(序曲) オーフス・コンサートホール、シンフォニックホール(オーフス、デンマーク)

 
このアルバムで演奏される協奏曲は、デンマークが文学、美術、音楽、物理学、医学と、さまざまな分野でおびただしい数の「宝石」を生み出した、いわゆる「デンマーク文化の黄金時代」に書かれた作品です。ドイツからコペンハーゲンに移ったフリードリク・クーラウ Friedrich Kuhlau(1786–1832)は、「ソナチネ」をはじめとするピアノ曲や室内楽曲、オペラ《ルル》や《魔法の竪琴》などの声楽曲を書き、古典主義からロマンティシズムへの橋渡しをしました。《2つのホルンと管弦楽のための小協奏曲》は、1821年、ドイツとオーストリアへの旅行の帰りに立ち寄ったハンブルクで出会ったホルン奏者ヨーゼフ・グーグルと彼の息子のために作曲されました。「アダージョ・ノン・トロッポ」「アレグロ・アラ、ポラッカ」「ラルゲット」の3楽章。グーグル父子の演奏による初演は実現しなかったものの、多くのホルン奏者の愛好曲となった作品です。《ウィリアム・シェイクスピア》序曲は、カスパー・ヨハネス・ボイイの戯曲のために作曲されました。ベートーヴェンの演奏会序曲《命名祝日》をモデルにしたとされ、ヴェーバーの《オーベロン》やメンデルスゾーンの《真夏の夜の夢》の序曲との類似性も言われる音楽です。
 
クリスチャン・フレゼリク・バート Christian Frederik Barth(1787–1861)は、オーボエ一家に生まれ、宮廷楽団と「ホルステン協会」でオーボエ奏者を務めました。初めて録音される、1823年ごろに書かれた《オーボエ協奏曲》は、デンマーク音楽のオーボエ・レパートリーにとって「エキサイティング」な再発見と言われています。ゲーゼ Niels W. Gade の《カプリッチョ イ短調》は、曲名どおりの「気まぐれなユーモア」の作品です。フレミング・アクスネス Flemming Aksnes とリサ・マリア・クーパー Lisa Maria Cooper のホルン、オリヴァー・ノアデール Oliver Nordahl のオーボエ、イアン・ヴァン・レンスブルク Ian van Rensburg のヴァイオリン。オーフス交響楽団の首席奏者による演奏です。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『グリーグ/ヘム\シング』
BIS SACD 2456 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical 

 
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ長調 Op.8(1865)
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調 Op.13(1867)
 ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45(1886-87)
エルビョルグ・ヘムシング(1990–)
 帰郷(Homecoming)(2019)(ヴァルドレスの民謡による変奏曲)
 (ヴァイオリン・ソロのための)
  エルビョルグ・ヘムシング(ヴァイオリン)
  シモン・トルプチェスキ(ピアノ)
 
録音 2018年12月、2019年3月 ゼンデザール(ブレーメン、ドイツ)(グリーグ)、2019年9月 アウルダール教会(ヴァルドレス、ノルウェー)
制作・録音 インゴー・ペトリ

 
2018年、ショスタコーヴィチとヤルマル・ボルグストレムのヴァイオリン協奏曲(BIS SA2366)でデビューしたエルビョルグ・ヘムシングのアルバム第4作。グリーグのヴァイオリン・ソナタと彼女がヴァイオリン・ソロのために書いた作品を組み合わせたプログラムを演奏しています。
 
グリーグは、ヴァイオリンとピアノのためのソナタを3曲作りました。「素朴で、さまざまな音楽をモデルにした第1番、民族的な響きの第2番、より広い地平線をもつ第3番」(グリーグ)。彼の作曲家としての展開と成長の示された作品群と言われます。とりわけ、セザール・フランクのイ長調のソナタやブラームスのニ短調の曲とほぼ同じ時期に書かれたハ短調の第3番は「このうえなく高貴なロマンティシズムの表現と力強さを独自のやり方で結合した」(エルリング・ダール)とも評され、各国のヴァイオリニストが気に入りのレパートリーにしている作品です。
 
グリーグのソナタは、テリエ・トンネセン、アルヴェ・テレフセン、ゲイル・インゲ・ロツベルグ、ヘンニング・クラッゲルードたち、ノルウェーのヴァイオリニストも多く録音しています。「ノルウェー」の色濃い第2番にかぎらず、ノルウェーのヴァイオリニストの弾くグリーグは、リズムやアーティキュレーションに独自性があり、グリーグが歌曲集に作ったガルボルグの『ハウグトゥッサ』の神秘の世界を垣間見せる表現も現れます。ヘムシング Eldbjørg Hemsing(1990–)の生まれたヴァルドレスは、ノルウェー南部、グーブランスダールとハリングダールの間にあり、さまざまな伝説と民俗音楽の故郷としても知られる地域です。グリーグの後に演奏される《帰郷》は、彼女がヴァルドレスの民謡を主題にして作曲した変奏曲です。共演者のシモン・トルプチェスキ Simon Trpčesk(1979–)は、マケドニアのピアニスト。高いヴィルトゥオジティと深い表現のアプローチが評価され、BBC Next Generation Artist にも選ばれました。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『コーロ』
BIS SACD 2391 SACD hybrid(5.0 surround/stereo)contemporary/classical  

 
ルチアーノ・ベリオ(1925–2003)
 コーロ(Coro)(1975–76)(声と楽器のための)*
 ロンドンの呼び声(Cries of London)(1973–74 rev.1975)
 (8人の声のための)
  ノルウェー・ソリスト合唱団
  ノルウェー放送管弦楽団 *
  グレーテ・ペーデシェン(指揮)
 
録音 2019年2月(2月2日の公開コンサートを含む) ノルウェー放送(NRK)コンサートホール(大スタジオ)(オスロ)*、2018年9月 オスロ・コンサートホール、小ホール(オスロ)
制作 ハンス・キプファー *、イェンス・ブラウン
録音 アンドレーアス・ルーゲ *、リタ・ヘルマイアー

 
ルチアーノ・ベリオ Luciano Berio は、ルイジ・ノーノ、フランコ・ドナトーニ、ブルーノ・マデルナとともに、第二次世界大戦後に注目されたイタリア・モダニズムの国際性を示した世代のひとりとして広く知られます。J.S.バッハの『モテット集』(BIS SA2251)をはじめとするアルバムがどれも高く評価されたノルウェー・ソリスト合唱団とグレーテ・ペーデシェン Grete Pedersen が、このベリオの作品を手がけます。《コーロ》と《ロンドンの呼び声》。ベリオの名が現代音楽シーンに定着した後、1973年から1977年の間に書かれた2曲です。
 
《コーロ》は、それぞれ10人のソプラノ、アルト、テノール、バスと、44人の器楽奏者(弦楽器14人、木管楽器15人、金管楽器11人、打楽器2人、ピアノと電子オルガン)のために書かれた、「声と楽器のためのコーロ」が正式曲名の作品です。さまざまな国と人種の名もない作家たちの詩とチリの詩人パブロ・ネルーダの『地上の住処』の詩がテクストに使われ、〈Today is mine…Wake up, woman, reise up, woman(今日はわたしのもの…目覚めよ、女よ、立ち上がれ、女)〉から〈Spin, colours, spin…El día pálido se asoma(回れ、色よ、回れ…青ざめた日が現われる)〉まで、31の部分に分かれています。異なる声と器楽の音色を最大にブレンドするため演奏者の配置に工夫が凝らされ、指揮者の左に第1ソプラノと第1フルート、その左に第8ソプラノと第1ヴァイオリンといった具合に歌手と器楽奏者を「4つの層」に分けるよう指示されています。
 
《ロンドンの呼び声》は、街頭で売り子たちが道行く人たちにかけるロンドン名物の「呼び声」をテクストに、7つの部分で構成した作品です。「これがロンドンの街の呼び声だよ、山の手に向かうものもあれば、下町に届くものもある。《シンフォニア》で成功した後、キャバレーソング、マドリガルやパートソングをレパートリーとするイギリスの男声グループ、キングズ・シンガーズのために作曲。ノルウェー・ソリスト合唱団は、1975年に改訂された「8人の歌手」の版で歌っています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

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