ウェブサイトで過去に紹介した北欧と北欧以外のディスクからピックアップして掲載するページです。

嘆き(Lament)』
BIS SACD 2431 SACD hybrid (5.0 surround/stereo)  contemporary/classical 

 
ラーシュ・ペッテル・ハーゲン(1975–)
 嘆き(Lament)(2015)(合唱、エレクトロニクスと打楽器ソロのための)*
ニルス・ヘンリク・アスハイム(1960–)
 雪(Muohta – Language of Snow)(2017)
 (合唱と弦楽オーケストラのための)**
アルネ・ヌールハイム(1931–2010)
 オーロラ(Aurora)(1984)
 (独唱者、合唱、2つの打楽器グループと電子音のための版)***
  ノルウェー・ソリスト合唱団 グレーテ・ペーデシェン(指揮)
  ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(打楽器)*
  ダニエル・パウルセン(打楽器)***
  テリエ・ヴィーケン(打楽器)***  
 
録音 2018年8月、9月 オストレ・フレドリクスタ教会(オストフェル、ノルウェー)*/***、2019年6月 リス教会(オスロ)**
制作 イェンス・ブラウン
録音 リタ・ヘルマイヤー */***、イェンス・ブラウン **

 
オスロのヴォーカルグループ「ノルウェー・ソリスト合唱団 Det Norske Solistkor」は、1950年の創設以来、意欲的なプログラムによる活動でノルウェーを中心とする現代音楽シーンをリードしてきました。1990年、グレーテ・ペーデシェン Grete Pedersen が芸術監督に就任、創設者ニューステットの意思を継いだ活動を続けています。近年、BIS レーベルとのコラボレーションが始まってからは、アカペラ合唱作品とともに、器楽と共演する作品の録音も継続して行うようになりました。ヘルゲ・リーエンをはじめとするジャンルを超えたプレーヤーが参加したアルフレード・ヤンソンの作品集『風は思いのままに吹く』(BIS SA 2341)、ノルウェー放送管弦楽団と共演したルチアーノ・ベリオの《コーロ》(BIS SA 2391)など、いずれも注目され人気を呼んだアルバムです。
 
新しいアルバムのタイトルに採られたラーシュ・ペッテル・ハーゲン Lars Petter Hagen の《嘆き》は、打楽器奏者のハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン Hans-Kristian Kjos Sørensen が、ノルウェー・アーツカウンシルの支援を受けて委嘱した作品です。アメリカの詩人、自由なスタイルでウィットとユーモアを交えながら愛にあふれる詩を書いたE. E. カミングズ E. E. Cummings(1894–1962)が6歳の時に作った詩をテクストとする〈無題 - 空虚 - 無題(Untitled – Void – Untitled)〉〈空虚(Void)〉〈嘆き(Lament)〉の3曲で構成した、静けさとゆっくりした足取りが特徴的な音楽です。
 
ニルス・ヘンリク・アスハイム Nils Henrik Asheim の《雪》は、「ulahat」(雪に覆われてかろうじて見える冬の道)、「čadgit」(雪が降だす時の軽くまばらな雪片)といった、「雪」にちなむサーミ語の18の単語が合唱によって歌われる、ハイドンの《四季》への「応答」として作曲された合唱と弦楽オーケストラの作品です。ノルウェー・ソリスト合唱団の委嘱で作曲され、2018年の「北欧音楽委員会賞」を受賞しました。J. S. バッハの『モテット』(BIS SA2251)の「アンサンブル・アレグリア Ensemble Allegria」の共演による録音です。
 
《オーロラ》は、アルネ・ヌールハイム Arne Nordheim が、1984年、前年に亡くなった「キャシー・バーベリアン追悼(In memoriam Cathy Berberian)」の音楽として書いた作品です。「神が天上から人類を見つめる」『ダヴィデの詩編』139番「主よ、あなたはわたしを究め、わたしを知っておられる」と「ダンテが神と天の光を見上げる」『神曲』の最終歌をテクストに、合唱、4人の独唱者、2人の打楽器奏者とエレクトロニクスにより演奏されます。フリーランスのプレーヤー、ダニエル・パウルセン Daniel Paulsen と、オスロ・フィルハーモニック副首席奏者のテリエ・ヴィーケン Terje Viken が打楽器を担当して録音されました。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『クラウス・エッゲ』
Simax PSC 1193 classical  

 
クラウス・エッゲ(1906–1979) 室内楽作品集
 ヴァイオリン・ソナタ Op.3(1932)
 協奏的二重奏曲(Duo concertante) Op.23(1945–51)
 (ヴァイオリンとヴィオラのための)
 ピアノ三重奏曲 Op.14(1940)
  アイナル・ヘンニング・スメビュー(ピアノ)
  トール・ヨハン・ボーエン(ヴァイオリン)
  ベネディクト・ロワイエ(ヴィオラ)
  ヨハンネス・マッテンス(チェロ)
 
録音 2011年10月4日–7日、2012年2月17日–19日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
制作 トニー・ハリソン、スティーヴン・フロスト(三重奏曲)
録音 ジェフ・マイルズ

 
クラウス・エッゲ Klaus Egge(1906–1979)は、20世紀、とりわけ1950年代の北欧の音楽シーンでもっとも重要な作曲家とみなされているひとりです。ノルウェー民俗音楽の豊かな遺産で知られるテレマルク地方の生まれ。民俗音楽とともに育ち、1929年にオルガニストの資格をもってオスロの音楽院を卒業した後は、ファッテイン・ヴァーレンの下で作曲を学び、ベルリンの音楽アカデミーで研究を続けました。交響曲、ピアノ協奏曲、ピアノ曲、室内楽曲を中心に作曲し、その多くがノルウェー音楽のレパートリーとして定着しています。Simax レーベルを擁する Grappa グループは、これまで、ピアノソナタ第1番《夢の詩》・第2番などピアノソロのための作品全集(Simax PSC 1131) や、Aurora レーベルで交響曲第1番とピアノ協奏曲第2番(NCD–B 4936) と交響曲第2番・第4番とチェロ協奏曲(NCD–B 4937)をリリースしてきました。新しいアルバムではエッゲの室内楽曲が3曲、紹介されます。
 
1932年のヴァイオリンソナタはエッゲの最初期の作品のひとつです。民俗音楽をインスピレーションの源としながら、ロマンティシズムに背を向けた不協和の響きがすでに聞こえてくる音楽です。1949年のピアノ三重奏曲は、彼が作曲家として認められるきっかけとなった作品です。後のエッゲの作品に特徴的な多調性が用いられ、調性の一層の展開が図られています。ヴァイオリンとヴィオラのための《協奏的二重奏曲》は1949年から1951年にかけて作曲されました。演奏されることの多いピアノ三重奏曲にくらべ、あまり注目されてこなかった作品です。民俗音楽にルーツをもちながら、伝統的な「旋律」から離れた語法と自由な調性で書かれています。
 
このディスクの録音セッションには、さまざまなスタイルとジャンルの作品を手がける音楽家たちが参加しました。グリーグとセーヴェルーのピアノ曲や現代の音楽の録音で知られる、ノルウェー音楽アカデミーの教授、アイナル・ヘンニング・スメビュー Einar Henning Smebye(1950–)。アカデミーを卒業後、アメリカに渡ってカミラ・ウィックスに師事し、ピリオド楽器によるアンサンブル Fragaria Vesca を創設したトール・ヨハン・ボーエン Tor Johan Bøen(1971–)。パリに生まれ、オスロのアカデミーでトムテルに学んだベネディクト・ロワイエ Bénédicte Royer(1987–)。アカデミーのトルルス・モルクとクヴァルヴァインの下で学び、オスロ・フィルハーモニック管弦楽団に所属しながらソロと室内楽の活動をするチェリスト、ヨハンネス・マッテンス Johannes Martens(1977–)。エッゲの音楽に共感を寄せるアーティストたちです。
 
アルバムのブックレットには、アウグスト・アルベットセン August Albertsen が執筆した『20世紀北欧の文化と音楽生活の中心人物(A central figure of Nordic culture and music life in the twentieth century)』と題したライナーノーツが掲載されています(アンドルー・スミス 英訳)。エッゲという作曲家を知るうえでとても貴重な資料です。
このアルバムは、シーグル・スロッテブレックのグリーグ・アルバム『蝶々を追って』(PSC 1299)をはじめとする Simax 録音の制作を担当、このエッゲのアルバムで三重奏曲の録音を前にして亡くなったイギリス出身のプロデューサー、トニー・ハリソン Tony Harrison(1957–2012)の思い出に捧げられました。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円) 

『ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン』
cpo 555 246-2 classical

 
ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン(1888–1974)
 ピアノ協奏曲 変ホ長調 Op.29(1955)
 交響詩 《パン(Pan)》 Op.22(1939)
 ノルウェーのモチーフによるエピグラム
 (Epigrammer over norske motiver) Op.31(1963)
 交響的変奏曲とフーガ(Symfoniske variationer og fuge) Op.23(1946)
  オリヴァー・トリンドル(ピアノ)
  クリスチャンサン交響楽団 アイヴィン・オードラン(指揮)
 
録音 2018年6月18日–22日 舞台芸術センター(クリスチャンサン、ノルウェー)

 
ダーヴィド・モンラード・ヨハンセン David Monrad Johansen(1888–1974)は、20世紀ノルウェーを代表する作曲家、文化人として活動をしたひとり。「アフトンポステン」の音楽批評を20年以上にわたって担当、ノルウェーで初めてグリーグの正式の伝記を執筆しました。モンラード・ヨハンセンは、1904年、ノルウェー国立音楽大学の基になった、リンデマン父子が「オルガニスト学校」として設立したクリスチャニア(現オスロ)の音楽院に入学。1910年に生まれ故郷のノールランの町でピアニストとしてデビューした後、1913年にクリスチャニアで公式にデビューしました。1915年から1916年までベルリンの音楽大学でエンゲルバート・フンパディンクに学び、1927年から1928年にかけてパリのファッテイン・ヴァーレンの下で無調音楽を研究しました。1933年の春、ライプツィヒ のヘルマン・グラブナーに古典的対位法の基礎を教わり、ネオクラシカルなスタイルによる作曲を確立しました。アイヴィン・オードラン Eivind Aadland とクリスチャンサン交響楽団の新しいアルバムでは、モンラード・ヨハンセンの管弦楽作品が4曲演奏されます。《ピアノ協奏曲》と《交響的変奏曲とフーガ》は、ネオクラシカルなスタイルのはっきりと反映された作品。伝承曲を主題に使った《ノルウェーのモチーフによるエピグラム》。交響詩《パン》は、森の小屋に住む元軍人の狩人と商人の娘の恋の顛末を語る、文明と自然の対立を表現したクヌート・ハムスンの小説『パン』に題材を採った作品です。ノーベル賞作家ハムスンの80歳を記念する作品としてノルウェー放送局から委嘱され、ナショナル・ロマンティシズムに印象主義の色彩を加えたスタイルで作曲されました。 
 
価格 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)

『なにかひとつ借りたもの(Something Borrowed)』
LAWO Classics LWC 1188 classical 

 
『なにかひとつ借りたもの(Something Borrowed)』
ロシア民謡(アレクサンドル・スヴェシニコフ(1890–1980)編曲)
 おお、果てしなく広がる草原よ
 (Å, du brede, brede steppe/Akh ty, step' shirokaya)
ジョージア(グルジア)民謡
 馬乗りの男(Rytteren/Tskhenosnuri)
 川(Elven/Ts'ints'q'aro)
ロシア民謡(マリウス・ショーロース 編曲)
 夜警(Våkende/Oy, to ne vecher)
ボスニア民謡(マリウス・ショーロース 編曲)
 私がベンバサへ行った時
 (En gang gikk jeg til Bembasa/Kad ja pođoh na Bembašu)
ルーマニア民謡(イオン・ヴィドゥ(1863–1931)編曲)
 ルゴジのユリア(Julia fra Lugoj/Ana Lugojana)
ラトビア民謡(マリウス・ショーロース 編曲)
 つがいの鳩(Dueparet/Div' dūjiņas gaisā skrēja)
ズデンコ・ルンジッチ(1942–2004)(ラジミル・クラリエヴィチ(1940–)編曲)
 わたしの愛しい人(Du, min kjære/Moja jube)
エウゲン・スホニュ(1908–1993)(編曲)
 3つのスロヴァキア民謡
 (Tre slovakiske folkeviser/Tri slovenské l'udové piesne)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)(マリウス・ショーロース 編曲)
 ノルウェーの山(De norske fjelde)
ラトビア民謡(エミリス・メルンガイリス(1874–1945)編曲)
 夜は暗く(Mørk er natten/Tumsa nakte)
ミホ・デモヴィッチ(1934–)
 聖体(Heilag lekam/Zdravo tilo)
アイスランド民謡(ヨウン・アウスゲイルソン(1928–)編曲)
 ねんねん坊や(Sofðu, unga ástin mín)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)(マリウス・ショーロース 編曲)
 マルグレーテの子守歌(Margretes vuggesang)
ウェールズ民謡(レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872–1958)/マリウス・ショーロース 編曲)
 夜が明けるまで(夜もすがら)(Helt til det gryr/Ar Hyd y Nos)
  クリスチャニア男声合唱団 マリウス・ショーロース(指揮)
 
録音 2018年11月17日–18日、25日 トリニティ教会(オスロ)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン [DXD(24bit/352.8kHz)録音]

 
「クリスチャニア男声合唱団(Christiania Manskor)」は、ノルウェー男声合唱の伝統を再興することをめざし、2009年、オスロ(旧 クリスチャニア)に創設されたグループです。ノルウェー男声合唱の黄金時代のグループに倣った「今」の作曲家とのコラボレーションを中心に活動を続けています。『なにかひとつ借りたもの(Something Borrowed)』は、LAWO Classics のアルバム第4作。花嫁が結婚式で身につけると幸せになれるという「なにか四つ(something four)」をタイトルにしたシリーズの『なにかひとつ新しいもの(Somwthing New)』(LWC 1076)と『なにかひとつ青いもの(Somwthing Blue)』(LWC 1107)続く3枚目のアルバムです。歌われるのは、ジョージア(グルジア)の馬乗り歌、ロシアとバルカン諸国、ラトビア、アイスランドの民謡、エウゲン・スホニュ Eugen Suchoň(1908–1993)が自国の民謡を編曲した《3つのスロヴァキア民謡》のほか、クロアチアのズデンコ・ルンジッチ Zdenko Runjić(1942–2004)とミホ・デモヴィッチ Miho Demović(1934–)、そしてグリーグの2曲。すべてノルウェーの詩人ホーヴァル・レム Håvard Rem(1959–)が自由に手直ししたノルウェー語のテクストで歌われ、ヴォーン・ウィリアムズの編曲にショーロースが手を加えたウェールズ民謡の《Ar Hyd y No/All through the Nigit(夜もすがら)》もオリジナルの「子守歌」とは違う内容の歌に変わっています。指揮者のマリウス・ショーロース Marius Skjølaas は、ノルウェー国立大学で合唱指揮と教会音楽を学び、三位一体教会のオルガニストと合唱指揮者、室内合唱団「オスロ合唱協会」の芸術監督を務めています。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『なにかひとつ青いもの(Something Blue)』
LAWO Classics LWC 1107 classical 

 
『なにかひとつ青いもの(Something Blue)』
リカルド・ノルドローク(1842–1866)
 ノルウェー国歌「われらこの国を愛す」(Sang for Norge “Ja, vi elsker”)
アルフレード・パウルセン(1849–1936)
 フィヨルドが青く染まるとき(Naar Fjordene blaaner)
フリートリヒ・アウグスト・ライシガー(1809–1883)
 オラヴ・トリグヴァソン(Olav Trygvason)
ハルフダン・シェルルフ(1815–1868)
 ノルウェーの山々(Norges Fjelde)
 ハルダンゲルの結婚行進曲(Brudefærden i Hardanger)
作者不詳(ルードヴィーグ・マティアス・リンデマン(1812–1887)編曲)
 ノルウェー式乾杯(Norges skaal)
ヴァルテル・オーモット(1902–1989)
 今、夜のとばりが(No reiser kvelden seg)
エドヴァルド・ブレイン(1887–1957)
 セレナード(Serenade) ハリング(Halling)
 恋人はそばに(Den elskedes nærhet)
エドヴァルド・グリーグ(1842–1907)
 夕べの気分(Aftenstemming) 熊狩り(Bjørneskytten)
 クリスチャニアの歌い手たちの挨拶(Kristianienserenes Sangerhilsen)
 即興曲(Impromptu)
ヨハン・ハルヴォシェン(1864–1935)
 今一度太陽を見て(Endnu et streif kun af sol)
 一羽の鳥が鳴いた(Der skreg en fugl) ヴェスレモイ(Veslemøy)
パウル・オッケンハウグ(1909–1975)
 子守歌(Voggevise)
 至福の眠りにつつまれ横になる(Jeg lægger mig så trygt til ro)
 子守歌(Vuggesang)
ルードヴィーグ・イルゲンス・イェンセン(1894–1969)
 この地のどこかに(På jorden et sted)
  クリスチャニア男声合唱団 マリウス・ショーロース(指揮)
 
録音 2016年3月8日–9日、8月28日 リス教会(オスロ)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン

 
オスロ(旧名クリスチャニア)のアンサンブル、クリスチャニア男声合唱団 Christiania Mannskor の LAWO Classics 第2作。青い山、青い空、青いフィヨルド、赤と青の国旗……結婚式にのぞむ花嫁が身につけると幸せになれるという「4つのなにか」のひとつ「なにかひとつ青いもの」をタイトルに、ノルウェー男声合唱の黄金時代のレパートリーから、よく知られた歌、あまり有名でない歌を21曲歌ったプログラム。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『なにかひとつ新しいもの(Something New)』
LAWO Classics LWC 1076 SACD hybrid (Multichannel/stereo) contemporary/classical  

 
ヨン・モースタ(1942–)
 店の森には(I butikkenes skoger) 呼吸練習(Pusteøvelse)
ビョルン・H・クルーセ(1946–)
 ああ、どんな神からその強い力を授かったのか(O, from What Power)
シェル・ハッベスタ(1955–)
  賛美歌とセクエンツァ(Hymni et sequentiae)
  Aeterne Rex altissime(いと高き永遠の王)
  Pange lingua(いざ歌え、わが舌よ) 
  Jesu nostra redemptio(イエス、われらの救い主)
  Laeta dies(幸せの日々) Sacris solemniis(聖餐式)
  Gloria, laus et honor(栄光も賛美も栄誉も)
  Veni creator spiritus(来たり給え創造主なる聖霊よ)
クヌート・ニューステット(1915–)
 Beata nobis(祝福されし) 
ヴォルフガング・プラッゲ(1960–)
 夜の歌(Nattens Sanger)
  月夜の舟旅(Måneskinnsfart på havet)
  月明かりの気分(Måneskinnsstemning) 夜に(I natten)
シェル・モルク・カールセン(1947–)
 いと高き神のもとに身を寄せて隠れ(Qui degis in præsidio altissimi)
カール=アンドレーアス・ネース(1969–)
 陸は力強くそびえ立ち(Veldig reiser landet seg)
ヘンリク・オーデゴール(1955–)
 さあ若者がやってくる(Og her er guten) 自由(Fri) 
  クリスチャニア男声合唱団 マリウス・ショーロース(指揮)
 
録音 2013年9月21日–22日、28日–29日 リス教会(オスロ)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン

 
オスロの旧名を団名とするクリスチャニア男声合唱団 Christiania Mannskor は、プロフェッショナルとセミプロフェッショナルの歌手を集め、2009年に創設されました。めざすのはノルウェー男声合唱の伝統の再興。かつて、各地の男声合唱団が、ノルドローク、バッケル・グレンダール、グリーグ、ヴィンテル=ホルム、オスカル・ボルグ、オーレ・オールセンといった同時代の作曲家たちの作品を歌ったように、クリスチャニア男声合唱団も今日の作曲家たちの協力を得ながら活動しています。マリウス・ショーロース Marius Skjølaas は、ノルウェー音楽アカデミーで合唱指揮を専攻し教会音楽を修めました。ノルウェー・ソリスト合唱団の指揮で知られるグレーテ・ペーデシェン、スヴァイン・ルースタ、ハーラル・ヘレスタール、コーレ・ノールストーガ、コペンハーゲンのイェスパー・グローヴェ・ヤーアンセンに学び、エーリク・エーリクソン、ステファン・パルクマン、デーヴィッド・ヒルのマスタークラスにも参加しています。オスロの三位一体教会のオルガニストと合唱指揮者、室内合唱団のオスロ合唱協会 Oslo Chorale Selskap の芸術監督を務めています。ノルウェーの男声合唱曲を歌ったアルバム『なにか新しいこと』。「カッコー! レジの中からカッコーが鳴く。店の森には春がいっぱい。皮、ヒース蜜の石鹸とクレトンの芳しい香り……」。ヨン・モースタ Jon Mostad の《店の森には》から始まるプログラム。クルーセ Bjørn H. Kruse の《ああ、どんな神からその強い力を授かったのか》はシェイクスピアのソネット150番、カールセン Kjell Mørk Karlsen の《いと高き神のもとに身を寄せて隠れ》は『旧約聖書』の「詩篇91番」、カール=アンドレーアス・ネース Carl-Andreas Næs の《陸は力強くそびえ立ち》はノルウェーのエギル・エルセト Egil Elseth(1927–2012)の詩、オーデゴール Henrik Ødegaard の2曲はガルボルグ Arne Garborg(1851–1924)の詩集『ハウグトゥッサ(Haugtussa)』の詩に、それぞれ作曲されました。イプセンの詩によるプラッゲ Wolfgang Plagge の《夜の歌》は、クリスチャニア男声合唱団の委嘱で作曲され、2012年、オスロの国立劇場で行われたイプセン・フェスティヴァルで初演された作品です。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『Jazzparaden(ジャズパレード) 第1集』
Prophone PCD 215 jazz  

 
『Jazzparaden(ジャズパレード) 第1集』
 Jag blåser här(The Music Goes Round and Round)
 (Edward Farley/Mike Riley/Samuel Olsson)
 Ida & Emil(Georg Riedel/Astrid Lindgren)
 Bluesette(Toots Thielelmans) Ekorrn satt i granen(Alice Tegnér)
 Jazzbacillen(Horace Silver/Peter Himmelstrand)
 Basin Street Blues(Spencer Williams) The Ocean(Led Zeppelin)
 Little Liza Jane(Ada de Cachau)
 Sjörövar-Fabbe(Georg Riedel/Astrid Lindgren)
 Var nöjd med allt som livet ger
 (Terry Gilkyson/Martin Söderhjelm/Monica Forsberg)
 Moon River(Henry Mancini)
 Dancing Queen(Benny Andersson/Björn Ulvaeus/Stig Andersson)
  ブーヒュースレーン・ビッグバンド
   アルベルト・ピントン(ソプラノサックス)
   ヨアキム・ルーランドソン(アルトサックス、歌)
   ミケール・カールソン(テナーサックス、バンジョー)
   マッティン・ビューレク・スヴァンストレム(バリトンサックス)
   レッナールト・グラーン(トランペット)
   サミュエル・オールソン(トランペット、歌、パーカッション)
   ヤン・エリーアソン(トランペット)
   ハンナ・スモーヴィーク(トロンボーン)
   クリステル・オーロフソン(トロンボーン)
   イングリード・ユートネ(トロンボーン)
   ニクラス・リュード(テューバ)
   ヨーラン・クルーン(ドラム、パーカッション)
   ユーハン・ビリエニウス(バスドラム、パーカッション)
 
録音 2019年6月17日–18日 ニレント・スタジオ(Nilento Studios)(ヨーテボリ、スウェーデン)
制作 ブーヒュースレーン・ビッグバンド
録音・サウンドデザイン ラーシュ・ニルソン
ミクシング・マスタリング サミュエル・オールソン、クリステル・オーロフソン

 
「ニューオーリンズの通りを想像してみよう…。突然ジャズバンドが現れて、スウィングする音楽を演奏し、楽しそうに歌い出す……」。スウェーデンのジャズグループ「ブーヒュースレーン・ビッグバンド(Bohuslän Big Band)」は、2013年、学校の子供やフェスティヴァルに集まった若者たちを驚かせ、楽しませるため「ジャズパレード」をスタートさせました。演奏する曲は、子供の歌やみんなが知っているジャズのスタンダードナンバー。この試みは人気を集め、本拠地のヴェストラ・ヨータランドだけでなくスウェーデン国内と海外での出演につながり、彼らの重要な活動のひとつになりました。このパレードをアルバムにした『Jazzparaden(ジャズパレード)』の第1集。オープニングは、エドワード・ファーリーとマイク・ライリーの曲をサミュエル・オールソン Samuel Olsson の作ったスウェーデン語の歌詞で歌う《Jag blåser här(ここでブラスを吹こう)》。アストリッド・リンドグレーンの作品を原作にした映画のためにゲオルク・リーデルが曲を書いた《イーダとエミール(Ida & Emil)》と《海賊ファッベ(Sjörövar-Fabbe)》。トゥーツ・シールマンスの《ブルーゼット》。アリス・テグネールが作詞、作曲した子供の歌《リスがもみの木に腰かけてた(Ekorrn satt i granen)》。レッド・ツェッペリンの《オーシャン》。1967年のディズニー映画『ジャングル・ブック』の《Var nöjd med allt som livet ger(Bare Necessities)》(人生のくれるもので満ち足りて)(ベア・ネセシティ)。ヘンリー・マンシーニの《ムーン・リバー》。フィナーレが ABBA の《ダンシング・クイーン》です。クリステル・オーロフソン Christer Olofsson、レッナールト・グラーン Lennard Grahn、ニクラス・リュード Niclas Rydh、ヨアキム・ローランドソン Joakim Rolandsson、ユーハン・ベリストレム Johan Bergström が編曲。ラーシュ・ニルソンのニレント・スタジオで行ったセッションの録音です。 
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Stay a While(少しの間ゆっくりと)』
Prophone PCD 227 jazz

 
『Stay a While(少しの間ゆっくりと)』
 Sunny Morning(Simon Westman)* In Sundsvall(Simon Westman)
 Jakob’s Happy Song(Simon Westman) Stay a While(Simon Westman)
 Lördagsmys(Simon Westman) Last Flight(Simon Westman)
 Where Are You Now?(Simon Westman)
 Hugos hoppstyla(Simon Westman)**
 A Day in May(Simon Westman)
 Stay a While (feat. Maria Rylander)(Simon Westman/Maria Rylander)***
  シモン・ヴェストマン・トリオ
   シモン・ヴェストマン(ピアノ)
   マグヌス・ベリストレム(ベース)
   マグヌス・グラーン(ドラム)
  マリア・リューランデル(ヴォーカル)***
  サラ・ウーネバック(ヴァイオリン)*
  ヒューゴ・ヴェストマン(ポゴスティック)**
 
録音 2020年1月4日–5日 ニレント・スタジオ(Nilento Studios)(コッレレード、スウェーデン)
録音 ラーシュ・ニルソン、ミケール・ダールヴィド
ミクシング ラーシュ・ニルソン
写真・アートワーク マグヌス・ベリストレム

 
ヨーテボリのピアニスト、シモン・ヴェストマン Simon Westman(1979–)は、ジャカルタに生まれ、北部スウェーデン、スンツヴァルの小さな村フーリで育ちました。子供のころからピアノを習い、スンツヴァルのロッククラブであったエスビョーン・スヴェンソン・トリオのコンサートがきっかけとなり、クラシカル・ピアノからジャズ・ピアノと即興に転向。ヨーテボリ音楽大学を卒業後、ケルン音楽大学のジョン・テイラーのクラスで学びました。2006年からは、ヨーテボリを本拠に活動。ブーヒュースレーン・ビッグバンドや森泰人スカンジナビアン・コネクション、マグヌス・リンドグレーンやリーナ・ニューベリたちとコラボレートしてきました。マグヌス・ベリストレム Magnus Bergstöm とマグヌス・グラーン Magnus Gran とは2010年からトリオとして共演を始め、アメリカ・ジャズのスタンダードナンバーと「ECMジャズ」と北欧の曲という当初のレパートリーに彼が作曲したナンバーが加えられました。シモン・ヴェストマン・トリオ、そして作曲家とバンドリーダーとしてのシモンの初めてのアルバム『Stay a While』。いろんなことがあるだろうけど、ちょっとの間、それを忘れよう、と語りかける《Stay a While》をはじめ、すべてシモンが作曲しました。彼の子ヤコブからインスピレーションをもらった《Jakob’s Happy Song(ヤコブの楽しい歌)》、もうひとりの子、ヒューゴがポゴスティック(ホッピング)に乗って参加する《Hugos hoppstyla(ヒューゴのホップスタイル)》。アルバムの最後、マリア・リューランデル Maria Rylander が歌詞をつけた《Stay a While》が、彼女のヴォーカルとシモンのピアノのデュオで歌われます。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『A Swedish Portrait(スウェーデン・ポートレート)』
Prophone PCD 201 jazz

 
『A Swedish Portrait(スウェーデン・ポートレート)』
 Mazurka(マズルカ)(Lars Gullin arr. Lars Gullin)
 Har någon sett/Baritonome(誰か見たか)
 (Lars Gullin arr. Fredrik Lindborg)
 Late Date(Lars Gullin arr. Fredrik Lindborg)
 Galium Verum(カワラマツバ)(Lars Gullin arr. Daniel Tilling)
 Merlin(マーリン)(Lars Gullin arr. Fredrik Lindborg)
 I min smala säng(わたしの狭いベッドで)
 (Lars Gullin arr. Fredrik Lindborg)
 Toka Voka Oka Boka(Lars Gullin arr. Emeli Jeremias)
 Fine Together(Lars Gullin arr. Fredrik Lindborg)
 Holy Grail(聖杯)(Lars Gullin arr. Fredrik Lindborg)
 Igloo(イグルー)(Lars Gullin arr. Fredrik Lindborg)
 MA(Lars Gullin arr. Fredrik Lindborg)
 Decent Eyes(Lars Gullin arr. Fredrik Lindborg)
 Danny’s Dream(ダニーの夢)(Lars Gullin arr. Lars Almquist)
 Be Careful(Lars Gullin arr. Lars Almquist)
  フレードリク・リンドボリ
  (バリトンサックス、テナーサックス、ソプラノサックス)
  マッティン・ショーステット(ベース)
  ダニエル・フレードリクソン(ドラム)
  ダニエル・ミグダール(ヴァイオリン)
  ヘンリク・ナイマルク・マイエシュ(ヴァイオリン)
  ユルヴァリ・シリアクス(ヴィオラ)
  アマーリエ・スタールヘイム(チェロ)
 
録音 2019年10月7日8日 アトランティス・スタジオ Atlantis Studio(ストックホルム)
制作 フレードリク・リンドボリ
録音 ミケール・ヘルシュトレム

 
フレードリク・リンドボリ Fredrik Lindborg(1979–)は、ストックホルム郊外のフィスクサトラ生まれ。父親がかけていたチャーリー・パーカー、ビリー・ホリデイ、ソニー・ロリンズたちのレコードを聴き、ジャズ・ミュージシャンになることを決めたと言います。ナッカの音楽学校でサクソフォーンを学び、ハイスクールのころ、ジャズクラブ「ファッシング」のマチネーギグでプレーしました。ヨーテボリの音楽大学に在学中、友人のヴィクトル・フールバッケンとチャーリー・パーカーのトリビュート・バンド「マーマデューク(Marmaduke)」を結成、ストックホルム・ジャズフェスティヴァルなどのギグで演奏しました。ブーヒュースレーン・ビッグバンド、スウェーデン・ジャズトリオ、クラース・リンドクヴィスト・ノネットに参加、2011年、マッティン・ショーステット Martin Sjöstedt のベース、ダニエル・フレードリクソン Daniel Fredriksson のドラムによるトリオ「LSD」を結成しました。新作のアルバム『A Swedish Portrait』では、バリトンサックス・プレーヤーで作曲家のラーシュ・グッリン Lars Gullin(1928–1976)が作った作品を14曲、サックストリオと弦楽四重奏で演奏。アメリカ・ジャズの輝き、スウェーデン民俗音楽のメランコリー、クラシカル音楽の香りを合わせもつグッリンの音楽に新たな生命を吹き込みました。リンドボリがガーシュウィンの音楽を演奏するために2013年に結成した「Trio Mirsidrü」のメンバー、ピアニストのダニエル・ティリング Daniel Tilling とチェリストのエーメリ・イェレミアス Emeli Jeremias が、それぞれ《Galium Verum(カワラマツバ)》と《Toka Voka Oka Boka》の編曲を手がけています。 
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『旅(Reise)』
heilo HCD 7274 traditional

 
『旅(Reise)』
 Reiseslått(旅の歌) Tøyenvals(トイエンワルツ)
 Eleseus' vuggeslått I(エレセウスの子守歌 I)
 Brureslått(花嫁の歌) Menuett i A(メヌエット イ長調)
 Argentum(銀) Valsoman(オマーンワルツ)
 Solistpolka(ソリストポルカ)
 Eleseus' vuggeslått II(エレセウスの子守歌 II)
 Midnattsang(真夜中の歌)
  イェルムン・ラーシェン・トリオ
   イェルムン・ラーシェン(フィドル)
   アンドレーアス・ユートネム(ピアノ、ハルモニウム)
   ソンレ・マイスフィヨルド(ベース)
 
録音 2012年12月3日–5日 ペッテシェン・コロニアル音響スタジオ(ホネフォス、ノルウェー)
制作 イェルムン・ラーシェン・トリオ
録音 エスペン・アムンセン
ミクシング ヤン・エーリク・コングスハウグ

 
ノルウェーのフィドル奏者、作曲家のイェルムン・ラーシェン Gjermund Larsen(1981–)。オーレ・ブル・アカデミーの学生時代にフィドルグループ「マヨルシュトゥーエン Majorstuen」のメンバーになり、ノルウェーのグラミー賞にあたるスペルマン賞を受賞、全国規模の民俗音楽コンペティションに参加して優勝しました。ノルウェー=フィンランドのバンド「フリッグ Frigg」、クリスチャン・ヴァルムロードのコンテンポラリーミュージック・アンサンブルと、さまざまな経験を通じて名声を獲得。ジャンルを超えた活躍で知られるフィドル奏者のニルス・オークランの後を継ぐ音楽家と目されています。
 
イェルムンが、アンドレーアス・ユートネム Andreas Utnem、ソンレ・マイスフィヨルド Sondre Meisjord と組んだトリオは、最初のアルバム『到着(Ankomst)』(2008)(HCD 7235)で2008年スペルマン賞を受け、第2作『黄金(Aurum)』(2010)(HCD 7252)も人気を呼びました。第3作『旅(Reise)』。最初の《旅の歌》から《真夜中の歌》まで、「中部ノルウェー、ノルトロンデラグに伝わる音楽を基礎にみずからの新しい音楽宇宙を創造する」の考えに沿ってイェルムンが作曲した10曲を演奏しています。優雅、上品なリズム、豊かな色彩と広がる空間。妻となる女性への結婚のプレゼントに書いた《花嫁の歌》のように、イェルムンの私生活を垣間見せる作品もはさまれます。編曲はトリオの3人で行いました。「旅が始まる……」。ホネフォスの新しいスタジオ、ペッテシェン・コロニアル音響スタジオ Pettersens Kolonial Lydstudio でセッションが行われ、エスペン・アムンセン Espen Amundsen がエンジニアリング、レインボー・スタジオのヤン・エーリク・コングスハウグ Jan Erik Kongshaug がミクシングを担当しています。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『Isbrytaren(砕氷船)』
heilo HCD 7279 traditional 

 
『Isbrytaren(砕氷船)』
 Ridmarsch efter Byss-Calle, polska(ビュス=カッレの乗馬行進曲)
 (trad. after Byss-Calle)
 Den eldste, springar(もっとも古いメロディ)(trad. from Hallingdal) 
 Di Man, polska(ディ・マン)(Erik Rydvall)
 Viksdalsbruna, marsj (ヴィクスダールの花嫁)(Olav Luksengård Mjelva)
 Skøren, laus(halling)(ショーレン)(trad. from Hallingdal)
 Fogelvikar'n, polska(フーゲルヴィークのポルスカ)(trad. from Småland)
 Beethovens polska(ベートーヴェンのポルスカ)(Erik Sahlström)
 Prillar-Guri, springar(プリラル=グリ)(trad. from Hallingdal)
 Isbrytaren, polska(砕氷船ポルスカ)(trad. after Byss-Calle)
 Baggbölebäckens klagan, vals(バッグボーレ村の小川の嘆き)
 (Åke Sandström)
 Heimhaugen, lydarlått(ハイムハウゲン)(Aslak Sandestølen)
 Godværsdagen, springar(天気のいい日)(trad. from Hallingdal)
 Ditte i Finnskogen, finnskogspols(フィンスクーゲンのディッテ)
 (Erik Rydvall/Magnus Dürr)
 Vid Stormyren, polska(ストルミューレンで)(Erik Sahlström)
 Jørn-vrengja, springar(ヨルンの「ねじり」)(trad. from Hallingdal)
  エーリク・リュヴァール(ニッケルハルパ)
  オラヴ・ルクセンゴール・ミェルヴァ(ハリングフェレ)
 
録音 2013年1月15日-16日 オール教会(オール、ハリングダール、ノルウェー)
録音 トール・マグネ・ハッリバッケン

 
『Isbrytaren(砕氷船)』は、スウェーデンとノルウェー、レパートリーも演奏スタイルも異なる伝統楽器を演奏するふたりのフォークミュージシャンのデュオ・アルバムです。スウェーデンのエーリク・リュドヴァール Erik Rydvall は、キー付きフィドル「ニッケルハルパ」を弾き、ノルウェーのオラヴ・ルクセンゴール・ミェルヴァ Olav Luksengård Mjelva は、共鳴弦をもったフィドル「ハリングフェレ」を弾く。ふたりのミュージシャンの出会いからインスピレーション豊かでスリリングな音楽が生まれ、ふたりが行った一連のコンサートは大きな成功を収めました。このディスクは、その成功を受けて制作された彼らのデビュー・アルバムです。
 
スウェーデンの北部、ウプランド地方のニッケルハルパ奏者ビュス=カッレ Byss-Calle(1783–1847)(別名 カール・エーション・ボッサ Carl Ersson Bössa)のポルスカに始まり、ノルウェーのハリングダールに伝わるスプリンガルに終わるプログラム。伝統の曲とともに、リュドヴァールとミェルヴァの作ったオリジナル曲も演奏されます。11曲目の《Heimhaugen(ハイムハウゲン)》は、ハリングダールのアスラク・サンデストーレン Aslak Sandestølen(1899–1975)の作品です。踊るためではなく聴くための舞曲 lydarlått として作られました。録音セッションはハリングダールのオール教会で行われ、リュドヴァールとミェルヴァの音楽が自然な響きの音に捉えられました。全15曲の解説がブックレットにノルウェー語と英語で掲載されています。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『デンマークの歌』
Stunt Records STUCD20012  jazz 

 
『Den danske sang…(デンマークの歌)』
 Rejsen(旅)(Bent Fabricius Bjerre/Caroline Henderson)
 Nyt lys i mørket(暗闇の中の新たな光)(Sebastian)
 Hvorfor er lykken så lunefuld(どうして幸せはこうも気まぐれなのか)
 (Karen Jönsson/Carl Viggo Meincke)
 Der var engang(昔むかし)(Kai Normann Andersen/Viggo Barfoed)
 Hej søster(やあ姉妹(きょうだい))(Trille)
 I aften(今宵)(Karen Jönsson/Børge Müller)
 De evige tre(永遠の三人)
 (Caroline Henderson & Anders Stig Møller/Tove Ditlevsen)
 Gæster(訪ねてきた人たち)(Bent Axen/Jesper Jensen)
 Tit er jeg glad(楽しいときが多くて)(Carl Neilsen/B.S. Ingemann)
 Den største sorg(最大の悲しみ)(Folkevise)
 Længsel efter sverige(スウェーデンが恋しく)(Benny Andersen)
 Nisseloftet(ニッセの屋根裏部屋)
 (Nikolaj Hess, Daniel Franck, Jakob Høyer, August Wanngren)
  キャロライン・ヘンダーソン(ヴォーカル)
  ニコライ・ヘス(ピアノ) ダニエル・フランク(ベース)
  ヤコブ・ホイアー(ドラム) ダウダ・ジョバルテ(コラ)
  グスタフ・ユンググレーン(ギター、クラリネット、コルネット)
  アナス・スティウ・ムラー(シンセサイザー)
  ラスムス・ビレ・ベーンケ(プログラミング)
  カトリーネ・ムフ・エーネヴォルセン(コーラス)
  ペーター・イェンセン ペール・エークダール
  ブダペスト・アート・オーケストラ ブダペスト・アート・クワイア
  ペーター・ペジシーク(指揮)

 
キャロライン・ヘンダーソン(カロリーネ・ヘンデション) Caroline Henderson は、スウェーデンでスウェーデン人の母とアメリカ人の父の間に生まれました。スウェーデン、ニューヨーク、フィラデルフィアとパリで育ち、1983年、しばらくのつもりで訪れたデンマークが彼女の活動の場になりました。1989年、マリア・ブラムセンと一緒にポップグループ「Ray Dee Ohh」に参加。1992年にグループが解散、その3年後にリリースしたアルバム『Cinemataztic』が、デンマーク・ポップの歴史に残るデビューアルバムのひとつに挙げられる成功を収めました。新作の『デンマークの歌』は、人として音楽家としてデンマーク人としての自分が今ある、そのルーツになった歌を見つめなおしたいという思いから作られたアルバムです。キャロラインの作った歌詞にデンマークのベント・ファブリーシュス・ビェアアが曲をつけた《旅》、セバスチャン(クヌーズ・トーベン・クリステンセン)の《暗闇の中の新たな光》とトリレ(トリレ・ボーディル・ニルセン)の《やあ姉妹(きょうだい)》、トーヴェ・ディトレウセンの詩にキャロラインとアナス・スティウ・ムラーが共同で作曲した《永遠の三人》、カール・ニルセンの《20のデンマークの歌》から《楽しいときが多くて》、スウェーデンにルーツをもつ詩人、シンガーソングライターのベニ・アナセンの《スウェーデンが恋しく》、クリスマスが来ると忙しくなる妖精ニッセたちが暮らす《ニッセの屋根裏部屋》。ニコライ・ヘスのピアノ、ダニエル・フランクのベース、ヤコブ・ホイアーのドラム。西アフリカ伝統の弦楽器「コラ」の名手といわれるガンビア出身のダウダ・ジョバルテが参加しています。 
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『フランス風ティエント』
Alba ABCD 357 classical  

 
『フランス風ティエント(Tiento Français) - 20世紀フランスとスペインのギター音楽』
ジャック・イベール(1890–1962)
 フランス風(Française)(1926)
ギュスターヴ・サマズイユ(1877–1967)
 セレナード(Serenade)(1925)
ジョルジュ・オーリック(1899–1983)
 アロンソ・ムダーラへのオマージュ(Hommage à Alonso Mudarra)(1960)
ジェルメーヌ・タイユフェール(1892–1983)
 ギター(Guitare)(c.1970's)
ダリユス・ミヨー(1892–1974)
 セゴビアーナ(Segoviana) Op.366(1957)
フランシス・プーランク(1899–1963)
 サラバンド(Sarabande)(1960)
モーリス・オアナ(1914–1992)
 ティエント(Tiento)(1957)
ジョルジュ・ミゴ(1891–1976)
 クロード・ドビュッシーへのオマージュにかえて
 (Pour un Hommage à Claude Debussy)(1924)
  前奏曲(Prelude) パストラーレ(Pastorale) 後奏曲(Postlude)
アルベール・ルーセル(1869–1937)
 セゴビア(Segovia)(1924)
ジャック・イベール(1890–1962)
 アリエッタ(Ariette)(1935)
ビセンテ・アセンシオ(1908–1979)
 内なる想い(Collectici íntim)(1970)
  心静かに(La Serenor) 宝物(La Joia) 静寂(La Calma)
  歓び(La Gaubanca) 憧れ(La Frisanca)
エリーク・サティ(1866–1925)
 グノシエンヌ(Gnossienne) 第1番(1890–93)
  オット・トロネン(ギター)

 
フィンランドのギタリスト、オット・トロネン Otto Tolonen(1980–)のソロ・アルバム。『フランス風ティエント』と題して、20世紀フランスとスペインの音楽を演奏しています。イベール、オーリック、ミヨー、プーランクといった著名な作曲家の作品の間にギュスターヴ・サマズイユ Gustave Samazeuilh(1877–1967)、ジョルジュ・ミゴ Georges Migot(1891–1976)、ビセンテ・アセンシオ Vicente Asencio(1908–1979)の「オシャレ」な曲をはさむという、センスいいアルバムです。サティの《グノシエンヌ第1番》だけ編曲で、他はすべてギターのためのオリジナル作品です。
 
トロネン Otto Tolonen は、1980年生まれ。フィンランドのギタリスト。ヘルシンキのシベリウス・アカデミーでティモ・コルホネンとユッカ・サヴィヨキに学び、2005年にディプロマ、2008年に修士号を取得しました。ワイマールのフランツ・リスト音楽大学のトーマス・ミュラー=ペリングの下で研究を続け、シエナのオスカル・ギリアの講習にも参加しています。2008年、スペインのアンドレス・セゴビア・コンペティションとドイツのマルクノイキルヒェンのコンペティションで第1位、2009年の東京と GFA(アメリカ)のコンペティションで第2位に選ばれました。ルネサンスのリュート音楽から今日の音楽までのレパートリーで活動、特にヘンツェ作品の解釈が、国際的に高い評価を得ています。フィンランド放送交響楽団、ユヴァスキュラ交響楽団などのオーケストラと共演。エスポーの音楽学校をはじめとするフィンランド国内の学校で教えています。楽器はフィンランドのケイヨ・コレリン製作のギター。弦は、ダダリオ(D’Addari)を使っています。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『ベートーヴェン ギターとピアノの音楽』
BIS SACD 2505 SACD hybrid (5.0 surround/stereo)  classical 

 
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 セレナード ニ長調 Op.41(1803)(原曲:フルートとピアノのための)
 ソナティナ ハ短調 WoO.43a(1796)(原曲:マンドリンとピアノのための)
 モーツァルトの《フィガロの結婚》から
 「もし伯爵様が踊るのなら」の主題による12の変奏曲 へ長調 WoO.40
 (1792–93)(原曲:ヴァイオリンとピアノのための)
 ソナティナ ハ長調 WoO.44a(1796)(原曲:マンドリンとピアノのための)
 アダージョ・マ・ノン・トロッポ 変ホ長調 WoO.43b(1796)
 (原曲:マンドリンとピアノのための)
 アンダンテと変奏曲 ニ長調 WoO.44b(1796)
 (原曲:マンドリンとピアノのための)
 音楽時計のための5つの小品(1794/99-1800)
  アダージョ へ長調 WoO.33a-1
  アレグロ・ノン・ピウ・モルト ハ長調 WoO.33b-1(ピアノ・ソロ)
  スケルツォ・アレグロ ト長調 WoO.33a-2
  アレグレット ハ長調 WoO.33b-2(ギター・ソロ)
  アレグロ ト長調 WoO.33a-3
 モーツァルトの《魔笛》から
 「娘っ子でも女房でも」の主題による12の変奏曲 へ長調 Op.66(1796)
  (原曲:チェロとピアノのための)
  フランツ・ハラース(ギター) デボラ・ハラース(ピアノ)
 
[楽器 Guitar: Matthias Dammann/Piano: Steinway D]
 
録音 2018年12月、2019年2月 ミュンヘン音楽演劇大学、大ホール(ミュンヘン)
制作 ルアナ・ハラース
録音 ミケーレ・ガジア
 
BIS レーベルに継続してアルバムを録音しているフランツ・ハラース Franz Halász のJ.S.バッハの『リュート組曲』(BIS SA 2285)につづく新作。ハラースのニャターリ作品集『ブラジルの魂(Alma Brasileira)』(BIS SA 2086)のピアニスト、夫人のデボラの共演でベートーヴェンの音楽を演奏したアルバムです。ニ長調の《セレナード》、モーツァルトのオペラ・アリアによる変奏曲、音楽時計のための小品といった、ベートーヴェンがフルート、マンドリン、ヴァイオリン、チェロのために書いた曲を音楽の楽しさの伝わるギター演奏で聴かせます。 
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ルカ受難曲』
BIS SACD 2287 SACD hybrid (5.0 surround/stereo)  contemoporary/classical 

 
クシシュトフ・ペンデレツキ(1933–2020)
 ルカ受難曲(St. Luke Passion)(1963–66)
  ルーカス・ミーチェム(バス、キリスト)
  サラ・ウェーゲナー(ソプラノ) マシュー・ローズ(バス)
  スワヴォミル・ホランド(語り、福音史家)
  ワルシャワ児童合唱団 クラクフ・フィルハーモニック合唱団
  モントリオール交響楽団 ケント・ナガノ(指揮)
 
録音 2018年7月20日 フェルゼンライトシューレ(ザルツブルク、オーストリア)(ライヴ録音)
制作 ロバート・サフ
録音 カール・タルボット

 
ポーランドの作曲家クシシュトフ・ペンデレツキ Krzysztof Penderecki が、2020年3月29日、亡くなりました。ペンデレツキの《ルカ受難曲(Passio et mors Domini nostri Jesu Christi secundum Lucam)》は、1966年のミュンスター大聖堂の建立700年記念のため南西ドイツ放送が委嘱、1963年から1966年にかけて作曲された作品です。この作品のテクストは『ルカによる福音書』を中心に『ヨハネによる福音書』と『詩編』やカトリックの典礼文で構成され、福音史家、3人の独唱者、合唱、そして、打楽器セクションを拡大し、ピアノ、オルガン、ハルモニウムを加えた管弦楽という大規模な音楽に設計されました。ペンデレツキは、音列やトーンクラスターといった手法を基本に作曲。自身の深いカトリックの信仰を表すとともに、共産党の正統教義を鼻であしらう意図もあったと言われます。1966年3月30日初演。イエス・キリストの受難と死を精神力と強い信念に基づき輝く色彩と音の衝撃の音楽としたこの作品は、ペンデレツキが「わかりやすい」スタイルを取り入れる前の時代を代表する音楽のひとつに挙げられ、その後も何度となく演奏されてきました。モントリオール交響楽団とケント・ナガノのこの演奏は、2018年7月14日のカナダ初演につづき、7月20日、作曲者臨席の下、フェルゼンライトシューレで行われたザルツブルク音楽祭のオープニング・コンサートのライヴ録音です。ポーランドの合唱団が参加、映画俳優のスワヴォミル・ホランドが語り役の福音史家を務めています。 
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『マクベス、ばらの騎士、死と変容』
BIS SACD 2342 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical  

 
リヒャルト・シュトラウス(1864–1949)
 交響詩《マクベス(Macbeth)》  Op.23(1887–88)
 歌劇《ばらの騎士(Der Rosenkavalier)》からの組曲 TrV.227d(1945)
 (アルトゥール・ロジンスキ 編曲)
 交響詩《死と変容(Tod und Verklälung)》 Op.24(1888–89)
  シンガポール交響楽団 ラン・シュイ(指揮)
 
録音 2017年5月(ばらの騎士)、8月(死と変容)、2018年7月(マクベス) エスプラナード・ホール(シンガポール)
制作 ハンス・キプファー(ばらの騎士)、ロバート・サフ(死と変容)、インゴ・ペトリ(マクベス)
録音 トーレ・ブリンクマン(ばらの騎士)、ファビアン・フランク(死と変容)、リタ・ヘルマイアー(マクベス)

 
シンガポール交響楽団と、1997年から2019年まで音楽監督として指揮した桂冠指揮者ラン・シュイ Lan Shui(1957–)のドビュッシーにつづく新作は、リヒャルト・シュトラウスの音楽。シュトラウス自身が、作曲家として「まったく新しい道」と言った、最初の交響詩《マクベス》。純度の高い響きが求められる交響詩《死と変容》。《ばらの騎士》は、指揮者のアルトゥール・ロジンスキ Artur Rodzinski(1892–1958)が編曲した「組曲」による演奏です。「前奏曲(第1幕)」「銀のばらの献呈の場(第2幕)」「オックス男爵のワルツ(第2幕)」「元帥夫人、オクタヴィアンとゾフィーの三重唱、ゾフィーとオクタヴィアンの二重唱(第3幕)」「ワルツ(再現)」。このオペラの「もっとも美しいページ」の集められた編曲です。「ワールドクラスのオーケストラ」と評されているアンサンブルによる音楽。ハンス・キプファー Hans Kipfer、ロバート・サフ Robert Suff、インゴ・ペトリ Ingo Petry のプロダクションによるアルバムです。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『時間(The Hours)』
Signum Classics SIGCD 629 contemporary/classical  

 
ベン・パリー(1965–) 合唱の音楽
 太陽の心(Sun Soul) ある朝早く(Early One Morning)
 第一の日(First Day)*
 わたしの心はハイランドにある(My heart's in the Highlands)**
 音楽:頌歌(Music: an Ode) 春のソネット I(Spirng Sonnet I)
 春のソネット II(Spirng Sonnet II)
 美しいドゥーン川の岸辺(Ye banks and braes o' bonnie Doon)
 雪(Snow)** 新年のキャロル(New Year Carol)**
 わたしの心は日がな一日、歌っていた(My spirit sang all day)
 光より生まれし光よ(O nata lux de lumine)
 アヴェ・ヴェルム・コルプス(Ave verum corpus)
 神よ、わたしの頭に(God be in my head)
 主の祈り(The Lord's Prayer) ソネット27番(Sonnet XXVII)**
 夜もすがら(Ar hyd a nos) 主よ、今こそあなたは(Nunc Dimittis)*
 黄金のまどろみ(Golden slumbers) エクリプス(Eclipse)
 私たちの暗闇を照らしてください(Lighten our darkness)
  ロイヤル・ホロウェイ合唱団 ルーパート・ガフ(指揮)
  リーアム・コンドン(オルガン)* サイモン・マーロウ(ピアノ)**
 
録音 2018年6月26日 セント・バーナバス教会(イーリング、ロンドン)、2019年3月29日 キーブル・カレッジ、チャペル(オックフォード、イングランド)
制作 ベン・パリー
録音 デーヴ・ローウェル(2018年)、 デーヴィッド・ヒニット(2019年)

 
ロイヤル・ホロウェイ合唱団 The Choir of Royal Holloway は、ロンドン大学のカレッジのひとつ、ロイヤル・ホロウェイが創立された1886年、女声合唱団として発足。その後、混声合唱団に改組され、現在も式典やコンサートの活動をつづけています。広いレパートリーをもち、特に、2009年から2016年にかけて Hyperion レーベルに録音した9枚のアルバムにより、バルト三国の音楽のスペシャリストとみなされるようになりました。指揮者のルーパート・ガフ Rupert Gough は、イーストアングリア大学でイギリス合唱音楽の修士号を取得、ウェルズ大聖堂のアシスタント・オルガニストを経て、2005年からロンドン大学ロイヤル・ホロウェイの合唱音楽の監督とカレッジ・オルガニストを務めています。
 
アルバム『時間(The Hours)』の作曲者ベン・パリー Ben Parry は、サフォーク州イプスウィッチの生まれ。ケンブリッジ大学セントキャサリンズ・カレッジで合唱音楽を学び、作曲家、指揮者、歌手、編曲者、プロデューサーとしてクラシカル音楽とライト・ミュージックの分野で活動しています。ロンドン・ヴォイセズとキングズカレッジの音楽監督アシスタント、イギリス・ナショナル・ユース合唱団の芸術監督を務め、ケンブリッジ大学セントジョンズ・カレッジ、ワシントン特別区大聖堂合唱クラブ、VOCES8、BBC シンガーズなど、各地の団体から委嘱を受けて作曲を行なっています。
 
このアルバムでは、パリーの「聖と俗」の作品が21曲、歌われます。ガース・バーズリーの詩による《太陽と月(Sun and Moon)》の〈太陽の心(Sun Soul〉と〈エクリプス(Eclipse)〉と2つの《春のソネット(Spirng Sonnet)》。イギリス民謡を編曲した《ある朝早く(Early One Morning)》。『創世記』(1章)による《第一の日(First Day)》。ロバート・バーンズの詩をテクストにした《わたしの心はハイランドにある(My heart''s in the Highlands)》と、バーンズの「懐かしい」歌の編曲《美しいドゥーン川の岸辺(Ye banks and braes o' bonnie Doon)》。アルジャナーン・チャールズ・スウィンバーンの同名の詩の第1節に作曲した《音楽:頌歌(Music: an Ode)》。主の顕栄祭の夕べの賛美歌《光より生まれし光よ(O nata lux de lumine)》。ウェールズ民謡《夜もすがら(Ar hyd y nos)》の編曲《夜もすがら(Ar hyd a nos)》。イーリー大聖堂で初演された《イーリー・カンティクル(Ely Canticles)》の〈主よ、今こそあなたは(Nunc Dimittis)〉。トマス・デッカー(c.1570–1632)の『子守歌(Cradle Song)』に作曲した《黄金のまどろみ(Golden slumbers)》。ガース・バーズリーの詩をテクストにした《雪(Snow)》とシェイクスピアのソネット27番「私はくたびれはてて、寝床にいそぐ」の《ソネット27番(Sonnet XXVII)》は、ピアノ共演版による演奏です。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『不在の鏡(Frånvarons speglar)』
Daphne DAPHNE 1064  contemporary/cassical 

 
『不在の鏡(Frånvarons speglar)』
スヴァンテ・ヘンリソン(1963–)
 不在の鏡(Frånvarons speglar)(ファライ・バイラクダルの24の詩による)
  涙(Tårar) 沈黙(Tystnaden) ある夜(En natt)
  最後の朝(Den sista morgonen) 祈り(Bön)
  無限の列(Ett oändligt tåg) 影のない(Utan skuggor)
  過ぎ去りし道(Vägen bakom mig) 鏡を見よ(Se dig i spegeln)
  曲がりくねったアルファベット(Haltande alfabet)
  ふたつの眼(Två ögon) どの雲と(Med vilka moln)
  もしも神が神なら(Om gudarna var gudar) 今日(Idag)
  証言(Redogörelse) 裸の(Naken)
  自由の短いスカート(Frihetens korta kjol)
  空に描く(Rita i rymden) 崖っぷちで(Sista randen)
  たった一羽の鳥(En enda fågel) 真実(Sanning)
  4本のタバコ(Fyra cigaretter) 死の心構え(Redo för döden)
  自由(Friheten)
   イヴォンネ・フックス(メゾソプラノ)
   アンナ・クリステンソン(ピアノ)
   
録音 2018年2月6日–7日 スウェーデン放送(SR)第3スタジオ(ストックホルム)
制作 ビョーン・ウッデーン
録音 トゥルビョーン・サミュエルソン

 
スウェーデンのメゾソプラノ歌手イヴォンネ・フックス Ivonne Fuchs とピアニストのアンナ・クリステンソン Anna Christensson は、リート・デュオとして長年活動を続けてきました。歌曲という伝統的ジャンルを現代に生かすアプローチは、ないだろうか。ふたりは、作曲家、チェリストとして多彩に活動するスヴァンテ・ヘンリソン Svante Henryson(1963–)にシューベルトの《冬の旅》とつながるような歌曲集の作曲を依頼。ヘンリソンは、彼がインスピレーションを得たというファライ・バイラクダルの詩を選び、ヤシム・モハメッド Jasim Mohamed によるスウェーデン語訳をテクストに、芸術音楽とロックとジャズに由来する激しいリズムとメロディの歌曲集《不在の鏡》を作曲しました。バイラクダル Faraj Bayrakdar(1951–)は、シリアのジャーナリスト、作家、詩人。1987年に非合法の共産主義活動に加わった容疑で逮捕。外部との連絡を禁止されたまま、約7年間、刑務所で拷問を受けました。彼がタバコ紙に綴った詩が密かに持ち出されパリで出版されると、国際ペンクラブがキャンペーンを開始、2000年、大統領恩赦により釈放されました。2005年、「Prisoner in Cell 13(13号房囚人)」はスウェーデンに移住、新たな執筆活動の場としています。 
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『アルヴェーン ピアノ作品全集』
Opus 3 CD 29001 SACD hybrid (Stereo) classical 

 
ヒューゴ・アルヴェーン(1872–1960)
 勝利の行進曲(Triumf-Marsch) Op.10(1893)
 夜想曲(Nocturne)(1911)
 岩礁の描画(Skärgårdsbilder) Op.17(1901–02)
  太陽のきらめき(Solglitter) 夜(Natt) 波の歌(Böljesång)
 夢想(Drömmeri/Rêverie)(1898)
 レークサンドの4つの歌(Fyra låtar från Leksand)(1914)
  山歩き歌(Gånglåt) ダンス(Dans) 酒宴歌(Skänklåt)
  踊りのゲーム(Danslek)
 悲しみ(Sorg) Op.14(1901)
 ワルツ《マルギッタは踊る(Margita dances)》(1915)
 オーセンの思い出(Minne från Åsen)(1893)
 アルマに捧げるマズルカ(Mazurka tillägnad Alma)(1880's)
 アンダンティーノ ホ長調(1899)
 メヌエット(Menuett) Op.2(1890's)
 ワルツ《初恋(Il primo amore)》(1937)
 断片 
  風(Vinden) 華麗なるワルツ(Valse brillante) ワルツ(Vals)
  歌(Sång) エルフステーンの思い出(Souvenir d'Elfsten)(1885)
  マズルカ(Mazurka) 無題(Utan titel)(アレグレット)
  ステファン・リンドグレーン(ピアノ) [Piano: Steinway D]
 
録音 2019年8月30日 イェーナ文化ホール(イェーナ、スウェーデン)
制作 ステファン・リンドグレーン、ヤン=エーリク・ペーション
録音 ヤン=エーリク・ペーション、エーリク・ヌードストレム

 
19世紀から20世紀にかけてのスウェーデン音楽を代表するひとり、ヒューゴ・アルヴェーン Hugo Alfvén は、《夏至祭の夜明かし(夏至の徹夜祭)》の副題の第1番など3曲の《スウェーデン・ラプソディ》や5曲の交響曲をはじめとする管弦楽曲、男声と混声のための合唱曲、歌曲の作曲家として主に知られています。ピアノのための曲は、アルヴェーン自身がピアニストでなかったこともあって数は少ないものの、人好きのする魅力的な小品を残しました。交響曲第4番《海辺の岩礁から》や交響詩《岩礁の伝説》に通じる、海とストックホルム群島の自然からインスピレーションを得た《岩礁の描画》。友人の結婚式のために書いた《勝利の行進曲》。《グスタフ二世アドルフ》 組曲の〈エレジー〉を思わせる《夜想曲》。女友だちに恋心を告げる《悲しみ》とメランコリックな《夢想》。2つのワルツ《マルギッタは踊る》と《初恋》。スウェーデンの民俗音楽が色濃く映る《レークサンドの4つの歌(レークサンドのいくつかの歌)》。ダーラナ地方の音楽に彩色された《オーセンの思い出》。ピアニストのステファン・リンドグレーン Stefan Lindgren(1960–)は、王立ストックホルム音楽大学とジュリアード音楽院で学びました。ラフマニノフ、グラズノフ、スクリャービン、ゴドフスキー、アルカン、フンメル、ショパンたちの作品を主要なレパートリーにコンサート・ピアニストとして活動。2007年からストックホルム・フィルハーモニックのピアニストも務めています。アルヴェーンが13歳の時、少年時代に過ごした群島の夏を振りかえって書いた《エルフステーンの思い出》など、断片として残された曲を含む彼のピアノ曲の初めての全曲録音です。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『レ・シエクル+ラヴェル』
Harmonia Mundi HMM 905282 classical  

 
モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)(モーリス・ラヴェル(1875-1937)編曲)
 組曲《展覧会の絵》(1874 arr.1922)
モーリス・ラヴェル(1875-1937)
 ラ・ヴァルス(La Valse)(1919–20)
  レ・シエクル フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
 
録音 2019年11月 フィルハーモニー・ド・パリ(ライヴ)

 
近代フランスを中心とする管弦楽作品を初演のころの楽器で演奏し、作曲者のイメージした音の再現を試みるレ・シエクルとロトのシリーズ。新作は、ラヴェルがオーケストレーションを手がけたムソルグスキーの《展覧会の絵》とラヴェルの《ラ・ヴァルス》です。《展覧会の絵》は、〈古城〉がセルマーのスーパーアクション・シリーズのアルトサックス、〈ビドロ〉が1913年ケノンのモノポールC管6バルブのフレンチ・テューバで演奏。ラヴェルがクーセヴィツキーの考えを入れてファゴットに変更した〈バーバ・ヤガー〉のソロは、元のアルトサックスで演奏されます。
 
価格 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)

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