April 2021

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『おとぎ話(Eventyr)』 Selection
2L 2L 163SACD SACD hybrid (5.0 surround/stereo)  classical

 
『おとぎ話(Eventyr)』
ゲイル・トヴェイト(1908–1981)
 風神の竪琴(Eolsparpa)(1945)
クリスチャン・シンディング(1856–1941)
 ピアノソナタ ロ短調 Op.91(1909)
アルフ・フールム(1882–1972)
 おとぎ話の国(Eventyrland) Op.16
  魔法にかけられた庭で(I den forheksede have)
  王女さまが金のリンゴで遊んでいる(Prinsessen leker med gulleplene)
  三匹のトロル(De tre troll) 雪やこんこん(Det sner og det sner)
  鬼の宴(Tusselag) オーロラの娘たち(Nordlysdøtrene)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 バラード(Ballade) ト短調 Op.24(1875–76)
  クリスチャン・グローヴレン(ピアノ) [Piano: Steinway D-model]
 
録音 2019年11月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
制作・バランスエンジニアリング・ミクシング・マスタリング モッテン・リンドベルグ
編集 ヨルン・シメンスタ、モッテン・リンドベルグ
 
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
[SACD: 5.0 multichannel DSD/2.0 stereo DSD/RedBook PCM: MQA CD]

 
ノルウェーの人たちは “eventyr” という言葉を聞くと、おとぎ話、冒険談、民話、幻想物語といったことを思い浮かべると言います。ノルウェーのピアニスト、クリスチャン・グローヴレンは、このアルバムで、トヴェイト、シンディング、フールム、グリーグの作品を弾きました。「彼らの、狂気じみていたり、美しかったり、悲しみと喜びにあふれ、魔法と愛がいっぱい『物語』と向き合っていること、それ自体が冒険の物語だった」と彼は語ります。「故郷に帰ったような気分だ」。
 
ゲイル・トヴェイト(ガイル・トヴァイト) Geirr Tveitt(1908–1981)の《風神の竪琴》は、イェールハルド(ゲルハール)・ムンテの絵からインスピレーションを得て作曲された作品です。「…翼をつけた竪琴が、荒れる海を渡ってゆく、空高く、煌く星を弦(つる)にのせて」。フランス印象主義、とりわけラヴェルの《夜のガスパール》の影響が明らかな手法で書かれた、「険しい崖、深いフィヨルド、荒れた天気、そして、雲間から差し込む光がなによりも美しい、ノルウェー西岸を想起させる音楽」(グローヴレン)。手稿譜の日付は「1945年6月22日」。トヴェイト自身の1949年の録音(Simax PSC1805)は、彼の「私的」な版で演奏されたため、初稿を弾いたこの演奏がこの作品の事実上初めての録音です。
 
クリスチャン・シンディング Christian Sinding(1856–1941)の《ピアノソナタ ロ短調》は、1909年の作品です。シンディングの特徴が顕著に表れ、「《春のさざめき》という、たったひとつの作品でほとんどの人に知られている」彼の代表作のひとつとされています。「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」「アンダンテ」「ヴィヴァーチェ」の3楽章の構成。この作品をグローヴレンは、この作品を「シンディングの吠え声(sindingske brus)」と呼び、「私にとっては、ヴァイキング船、大きく膨らんだ帆、ヴァイキングたちの略奪と英雄的な行動という『サガ』のスタイルの作品」と語っています。アルフ・フールム Alf Hurum(1882–1972)も、トヴェイトと同様、フランス音楽の影響を受けたひとりです。1920年の《おとぎ話の国》は、妖精やトロルなどノルウェーの伝説を題材にした作品で知られるテオドール・キッテルセンの絵画に通じる雰囲気をもち、画家でもあったフールムの「音の描画」と呼べる作品です。
 
エドヴァルド・グリーグ Edvard Grieg(1843–1907)の《バラード》は、1876年春、彼がさまざまな苦難をかかえていた時期に作曲されました。悲しい音調のヴァルドレスの民謡《北国の農民》を主題にした「変奏曲」の形式で書かれ、技術的、表現的なチャレンジと「冒険」を克服してはじめて、聴き手の心をとらえる輝かしい音楽として示される作品です。グローヴレンをはじめとする多くのピアニストたちから、ノルウェーのピアノ音楽でもっとも重要な作品とみなされています。
 
クリスチャン・グローヴレン Christian Grøvlend(1990–)は、ベルゲン生まれ。イジー・フリンカに教わった後、ノルウェー国立音楽大学でホーヴァル・ギムセとラーシュ・アンデシュ・トムテルに学びました。ウィーン国立音楽大学に留学、王立デンマーク音楽アカデミーではイェンス・エルヴェケーアのソリスト・クラスで学んでいます。ノルウェー国内の「青少年音楽コンペティション」には三度出場、第1位をソリストとして二度、室内楽奏者として一度獲得。ベルゲン・フィルハーモニックと共演した2007年の回には「聴衆賞」に選ばれました。『おとぎ話(Eventyr)』は、配信だけの『Bach - Inside Polyphony』(2L139)に続く彼のアルバム第2作です。グローヴレンが29歳だった2019年11月、ソフィエンベルグ教会でセッション録音されました。
 
グローヴレンは、トヴェイトの《風神の竪琴》の1945年の楽譜によるこの演奏が世界初録音だということが、にわかには信じがたいと、言っています。そして、「トヴェイトのピアニストとしての素晴らしい技巧を雄弁に語り、ピアノの音の世界とテクスチュアを探求した彼のユニークは想像力を明らかにしてみせた作品を、より多くの聴き手に紹介できることを幸せに思います」と述べています。シンディングの《ソナタ》は、むせかえるようなロマンティシズムが瑞々しい音楽として示され、フールムの《おとぎ話の国》は、6枚の描画が子供の目と心で眺められています。
 
グリーグの《バラード》は、グローヴレンがギムセに学んだことが、はっきりとうかがえる演奏です。この作品は、グローヴレンと同郷のアイナル・ロッティンゲン Einar Røttengen(1963–)も録音(Pro Musica PPC 9053)しています。「この曲は、ロマンティックで、深く、優しく、内省的だ。そして形式の上でも壮大な理念をもっている。その本質的なピアニスティックな構築上の要求は、演奏者にとって試金石である」(大束省三・訳)という、アイナル・ステーン=ノクレベルグの言葉を実際の音として示した、深い印象を残す演奏です。ロッティンゲンが、41歳になる少し前、2004年1月の録音。ノルウェーのピアニストたちは、その折々、それぞれの《バラード》を綴っていきます。 
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円) 

『雪の天使(Snow Angels)』
Alba ABACD 24 classical

 
『雪の天使(Snow Angels)』
ピョートル・チャイコフスキー(1840-1893)(メイヒュー・レスター・レイク(1879–1955)編曲)
 小序曲(Miniature Overture)(バレエ《くるみ割り人形》から)
ヴラディーミル・ヴァヴィーロフ(1925–1973)(ティモ・フォシュトレム(1961–)編曲)
 アヴェ・マリア(Ave Maria)(カッチーニのアヴェ・マリア)(c.1970)*
ジャン・シベリウス(1865-1957)(ティモ・フォシュトレム(1961–)編曲)
オット・コティライネン(1868–1936)(ヘイッキ・エロ 編曲)
 クリスマスの朝の雀(Varpunen jouluaamuna)*
カール・コッラン(1828-1871)(ヘイッキ・エロ 編曲)
 ナイチンゲールのクリスマスの歌(Sylvian joululaulu)**
コンスタ・ユルハ(1910–1984)(ティモ・フォシュトレム(1961–)編曲)
 クリスマスの歌(Joululaulu)**
ヘイノ・カスキ(1885-1957)(ライネ・アムプヤ(1958–)編曲) 
 小屋は雪の下に眠る(Mökit nukkuu lumiset)**
イラリ・ヒュルキラ(1978–)
 わたしのクリスマスの夢(My Christmas Dream)
ヨースタ・スンドクヴィスト(1957–2003)(ティモ・フォシュトレム(1961–)編曲)
ティモ・フォシュトレム(1961–)
 雪の天使(Snow Angels)
ランドル・アラン・ベース(1953–)
 クリスマスイブ(Jouluaattoyö)(The Night before Christmas)*
ジョニ・ミッチェル(1943–)(ヘイッキ・スンマネン 編曲)
 River *
ヒュー・マーティン(1914–2011)(エスコ・ヘイッキネン(1953–)編曲)
 Have Yourself a Merry Little Christmas *
アドルフ・アダン(1803–1856)(エスコ・ヘイッキネン(1953–)編曲)
 クリスマスの歌「聖らに星すむ今宵」(Oi jouluyö)**
  ヘルシンキ警察シンフォニックバンド サミ・ルースヴオリ(指揮)
  ヘレナ・ユントゥネン(ソプラノ)*
  ミカ・ポホヨネン(テノール)**
 
録音 2020年7月、8月 ニュー・パヴィリオン(カウニアイネン、フィンランド)
制作 ヘイッキ・エロ
録音 マルック・ヴェイヨンスオ

 
ヘルシンキ警察シンフォニックバンド(Helsingin Poliisisoittokunta)は、1947年、警察と市民の親睦を目的に作られました。14人のメンバーのバンドから始まり、団員数43名の「シンフォニック・バンド」として演奏するようになりました。ヘルシンキ市民と子供たちのためのコンサートの他、フィンランド国内外のさまざまなイベントで演奏しています。2002年から、シベリウス・アカデミー、パイヤト=ハメ音楽院、スウェーデンのヨーテボリ音楽学校で学んだサミ・ルースヴオリ Sami Ruusuvuori(1976–)が首席指揮者を務めています。ヘルシンキ警察シンフォニック・バンドの『雪の天使』は、COVID-19 の影響下、2020年夏、カウニアイネンのニュー・パヴィリオンで録音された「クリスマス・アルバム」です。6月、数週間のリハーサルが始まり、夏期休暇の後、7月と8月のセッションで録音が行われました。
 
《くるみ割り人形》の〈小序曲〉に始まるプログラム。バンドのサクソフォーン奏者、ティモ・フォシュトレム Timo Forström が編曲した、『カッチーニのアヴェ・マリア』として知られるヴァヴィーロフの《アヴェ・マリア》とシベリウスの《クリスマスの歌》。フィンランドのクリスマスにかならず歌われる《クリスマスの朝の雀》《ナイチンゲールのクリスマスの歌》《小屋は雪の下に眠る》。シンガーソングライター、コメディアンとして親しまれたヨースタ・スンドクヴィスト Gösta Sundqvist の《クリスマスの話》は、フォシュトレムがバンド用に編曲した音楽に乗ってソプラノがニュアンス豊かに語ります。アメリカの歌が3曲。ジョニ・ミッチェルの《River(リヴァー)》は、メンバーのヘイッキ・スンマネン Heikki Summanen が編曲とサクソフォーン・ソロを担当しました。
 
セッションにには、フィンランドを代表する歌手がふたり、参加しました。。2006年「カリタ・マッティラ賞」を受け、各国のオペラとリサイタルに出演しているソプラノ歌手ヘレナ・ユントゥネン Helena Juntunen。テノールのミカ・ポホヨネン Mika Pohjonen は、《トゥーランドット》などのイタリア・オペラやロシア・オペラの舞台、オラトリオなどのコンサート、タンゴ・フェスティヴァルなどで歌ってきました。「クリスマスの夢」に思いを馳せて演奏する警察隊の音楽家たちと歌心のある歌手のコラボレーションで聴く、温かく美しいクリスマス。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『復活祭の三日(Triduum Paschale)』
Alba ABCD 455 2CD’s contemporary/classical

 
ペッカ・コスティアイネン(1944–)
 復活祭オラトリオ《復活祭の三日(Triduum Paschale)》(2000)
  聖木曜日のミサ(Missa Viridium) 受難(Passio)
  復活祭のミサ(Missa Paschalis)
  カイサ・ランタ(ソプラノ) ミンヤ・ニーラネン(ソプラノ)
  イェニ・パカレン(メゾソプラノ) シモ・マキネン(テノール)
  タパニ・プラトハン(バスバリトン) ムジカ合唱団
  ユヴァスキュラ・シンフォニア 聖ミカエル弦楽オーケストラ
  ヴィッレ・マトヴェイェフ(指揮)
 
録音 2019年春 

 
フィンランドのペッカ・コスティアイネン Pekka Kostiainen(1944–)は、『コスティアイネン自作を指揮する』のアカペラ合唱作品で主に知られます。復活祭オラトリオ《復活祭の三日》は、《レクイエム》(2016)(ABCD417)と同じくユヴァスキュラ教区とユヴァスキュラ・シンフォニア(シンフォニア・フィンランディア)の共同委嘱を受け、独唱者、合唱と管弦楽のための音楽として作られました。「キリエ」「福音」「サンクトゥス」「アニュス・デイ」の〈聖木曜日のミサ〉、「福音」「地上は暗闇となった(Tenebrae factae sunt)」「聖十字架の苦しみ(Pyhä risti kärsimyksen)」など「聖金曜日の典礼」の〈受難〉、「開始のコラール」「グローリアと頌歌(Glria ja Kiitosvirsi)」「福音」「クレド」「サンクトゥス」「アニュス・デイ」「最後の祝い(Loppuylistys)」の〈復活祭のミサ〉と、3つの部分で構成された作品です。2000年4月23日、マルクス・レへティネンが指揮してユヴァスキュラのタウルマキ教会で初演。「嵐のような」成功をおさめ、その後のイースター期間中にもくり返し演奏されてきました。ユヴァスキュラ・シンフォニアと首席指揮者ヴィッレ・マトヴェイェフ Ville Matvejeff(1986–)の演奏は、この作品の初録音です。 
 
価格 4,400円(税込価格)(本体価格 4,000円)

『アンティ・アウヴィネン、サンポ・ハーパマキの合唱作品』
Alba ABCD 457 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) contemporary/classical

 
サンポ・ハーパマキ(1979–)
 Maailmamaa(ワールドランド)(2010)
 (16人の独唱者とサウンドファイルのための)
アンティ・アウヴィネン(1974–)
 Obviously Foreign Infantry(見るからに外国の歩兵隊)(2017)
 (16人の独唱者のための)
 On, -ne, -ni(2010)(8人の歌手のための)
  ヘルシンキ室内合唱団 ニルス・シュヴェケンディーク(指揮)
 
録音 2017年6月8日–9日(Maailmamaa)、10月20日(Obviously)、2018年6月10日(ON) ニューパヴィリオン(Uusi paviljonki)(カウニアイネン、フィンランド)
制作・録音・編集 ハンス・キプファー

 
ヘルシンキ室内合唱団は、2007年にニルス・シュヴェケンディーク Nils Schweckendiek が芸術監督に就任して以来、以前にも増して意欲的な活動をつづけてきました。コンサートとともに録音活動も積極的に行い、タピオ・トゥオメラの作品集『呪文』(Alba ABCD300)、『エーリク・ベリマン 合唱作品集 1936年-2000年』(BIS-2252)、フィンランド大公国時代の合唱曲集『春がやってくる』(BIS-2442)、ペルットゥ・ハーパネンの作品集『報告』(BIS-2452)といった幅広い時代のレパートリーを歌ったアルバムは、フィンランド国内と海外で高い評価を獲得しました。新しいアルバムでは、1970年代生まれの世代をリードするフィンランド「モダニスト」作曲家ふたりの合唱作品を歌っています。
 
サンポ・ハーパマキ Sampo Haapamäki(1979–)は、「微分音とスペクトル音楽」の作曲家と呼ばれ、管弦楽や器楽のための作品を主に手がけてきました。《Maailmamaa(ワールドランド)》は、ヘルシンキ室内合唱団から委嘱され、彼が初めて「声の音楽」に挑んだ作品です。「民族主義者と世界主義者、保護貿易論者と国際主義者という、世界の見方の間に生じる緊張」の探求を背景に「16人の独唱者とサウンドファイルのため」に作曲。自身の書いた「超現実主義」詩『Aistit(感覚)』をテクストに使い、パーシウスの《フィンランド国歌》、キルピネンの《国旗の歌》、クレスの《ポリ連隊行進曲》、シベリウスの《フィンランディア賛歌》、そしてカール・オルフの《カルミナ・ブラーナ》の〈おお運命の女神よ〉を断片的に引用。歌い手たちによるさまざまな言語も飛び交う、7楽章、約40分の音楽に作り上げました。
 
マルチメディアによる音楽創造に関心を寄せるアンティ・アウヴィネン Antti Auvinen(1974–)は、「騒々しい」要素を作品に欠かせない音楽言語として使い、「楽音と騒音の境界」の探求に挑むことで知られます。「声楽外」の仕掛けの加えられた《On, -ne, -ni》は、彼のスタイルが明確に示された曲のひとつです。「幸福」「幸運」を意味するフィンランド語「onneni」による言葉遊びがタイトル。実験性と遊び心のある言葉使いで知られるヘンリーカ・タヴィ Henriikka Tavi(1978–)の詩と、フィンランド語文学の生みの親と言われるアレクシス・キヴィ Aleksis Kivi(1834–1872)の詩の断片によるテクストが、8人の歌手のアンサンブルで歌われます。《Obviously Foreign Infantry(見るからに外国の歩兵隊)》は、2017年、第一世界大戦記念の委嘱作として作曲されました。兵員募集ポスターや『ダダ宣言』などから採った多種雑多な言葉をテクストに使った約12分の作品。このアルバムでは、「混声合唱版」ではなく「16人の独唱者のための版」が歌われます。 
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『古楽を真新しいやりかたで(Early Music in the Latest Way)』
Alba ABCD 458 early music/classical

 
『古楽を真新しいやりかたで(Early Music in the Latest Way)』
ジャン・シャルダヴォワーヌ(bap. 1538–c.1580)
 愛しい人よ、ばらを見に行こう(Mignonne, allons voir si la rose)
ジョン・ダウランド(1563–1626)
 おいで、もう一度(Come again)*
マラン・マレ(1656–1728)
 『人間の声』による即興(Improvisations on “Les voix humaines”)
ヘンリー・パーセル(c.1659–1695)
 私が地中に横たえられる時には(When I Am Laid in Earth)
 (ナフム・テイトの詩)
ジョン・ダウランド(1563–1626)
 目覚めよ優しい恋人(Awake Sweet Love)
 暗闇に私は住みたい(In Darkness Let Me Dwell)
ジョン・ブロウ(1649–1708)
 秘恋(The Self Banished)(エドマンド・ウォラーの詩)**
ジョン・ダウランド(1563–1626)
 今こそ別れねばならぬ(Now, O Now, I Needs Must Part)
フィンランド伝承曲
 強固な老ヴァイナモイネンは(Waka wanha Wäinämöinen)
  カルテット・アヤトン
   ミア・シマナイネン(ヴォーカル)
   ヘンリク・サンドース(バンドネオン)
   カリ・イコネン(モーグ・シンセサイザー)
   ミッコ・ペルコラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴォーカル **)
  アブディッサ・アッセファ(パーカッション)*
 
録音 2020年3月 Studio Ambience(ヘルシンキ、フィンランド)
制作 ミア・シマナイネン
録音 アブディッサ・アッセファ
ミクシング・マスタリング ユハンネス・ルンドベリ

 
「カルテット・アヤトン(Quartet Ajaton)」は、フィンランド語の「時代を超えた」をグループ名にとった古楽アンサンブルです。ミア・シマナイネン Mia Simanainen のヴォーカル、ヘンリク・サンドース Henrik Sandås のバンドネオン、カリ・イコネン Kari Ikonen のモーグ・シンセサイザー、ミッコ・ペルコラ Mikko Perkola のヴィオラ・ダ・ガンバの編成。メンバーのオリジナル曲、即興による響き、東洋の音楽から借用した旋律、過去の音楽などをレパートリに「これまでのさまざまな定義を燃やして灰にしてしまう、四次元の音楽を創造する」活動を続けています。新しいアルバム『古楽を真新しいやりかたで』は、彼らの Alba Records への初めての録音です。「時と伝統を旅してまわり、古いものと新しいものの橋渡しをする」を目的に、古い時代に作られた音楽を新しい心躍る歌として示してみせます。ヴォカリーズで歌われる、16世紀フランスのジャン・シャルダヴォワーヌ Jehan Chardavoine の《愛しい人よ、ばらを見に行こう》。ジェームズ一世時代のイングランドのダウランド John Dowland、バロック期のパーセル Henry Purcell、ジェームズ二世時代のジョン・ブロウ John Blow の歌曲。バロック期フランスのマラン・マレのヴィオール曲《人間の声》による即興は、ジャネット・フレーム Janet Frame(1924–2004)の詩『I Must Go down to the Seas Again(もう一度、海に下りて行かねばならない)』がテクストに使われています。プログラムの最後が、フィンランド民族叙事詩『カレヴァラ』の《強固な老ヴァイナモイネンは》です。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『ウーノ・クラミの室内楽作品』
Alba ABCD 460 classical

 
ウーノ・クラミ(1900–1961)
 ヴァイオリン・ソナタ ハ短調(1920)(エーロ・ケスティ(1959–)第3楽章再構成)
 アンダンティーノ(1920)(《ヴィオラ・ソナタ 変ロ短調》から)
 子守歌(Berceuse)(ヴァイオリンとピアノのための)
 ピアノ四重奏曲 ニ長調(1922)
  ウーノ・クラミ・アンサンブル
   エッシ・ホーグルンド(ヴァイオリン)
   エーロ・ケスティ(ヴィオラ)
   シリヤ・ニロネン(チェロ)
   エサ・ユロネン(ピアノ)
 
録音 2020年7月27日–30日 クーサンコスキ・ホール(クーサンコスキ、フィンランド)
制作 エサ・ユロネン、ペール・オーマン、エルッキ・ニソネン
録音・編集・マスタリング マッティ・ヘイノネン、ソフィア・リーピ

 
ウーノ・クラミのピアノとヴァイオリンのための作品集『風景(Landscape)』(ABCD352)を録音した、フィンランドのクラミ協会会長、エサ・ユロネン Esa Ylönen(1970–)を中心とする「ウーノ・クラミ・アンサンブ」の
演奏による室内楽作品集。《ヴァイオリン・ソナタ ハ短調》は、「アレグロ・モデラート」と「アンダンテ・モルト」の2つの楽章が完成、第3楽章がスケッチで残された作品です。最初の2つの楽章は、アルバム『風景』に次ぐ再録音。このアルバムでは、ヴィオラのエーロ・ケスティ Eero Kesti(1959–)が、「モデラート・モルト-アレグロ・コン・アフェッタ」の第3楽章を残されたスケッチと、類似する個所のある《ヴィオラ・ソナタ》の終楽章を元に再構成。3楽章の作品として演奏されています。《ヴィオラ・ソナタ 変ロ短調》の〈アンダンティーノ〉。《子守歌(Berceuse)》は、小管弦楽のための《子供の交響曲(Symphonie enfantine)》(Op.11)の第2楽章をクラミ自身がヴァイオリンとピアノのために編曲した小品です。《ピアノ四重奏曲 ニ長調》は、楽譜が現存する数少ない作品のひとつ。「テンポ・ジュスト」「モルト・アンダンテ」「プレスティッシモ・エ・モルト・エネルジーコ」の3楽章で書かれ、クラミの音楽を研究しバレエ《旋風》第1幕の復元(BIS-696)を手がけたカレヴィ・アホは、クラミの書いたもっとも快活でロマンティックな作品のひとつに挙げています。
 
ウーノ・クラミ Uuno Klami は、1900年9月、フィンランドの東南部のはずれ、ヴィロラハティの生まれ。ヘルシンキで学び、1924年から1925年にかけてパリに留学。ラヴェルをはじめとする当時の「モダニスト」とプロコフィエフやストラヴィンスキーのロシア・モダニズムに衝撃を受け、フィンランド叙事詩集『カレヴァラ』の象徴するナショナリズムと「モダニズム」の手法を融合させるスタイルを作りあげました。《カレリア・ラプソディ》、《子供の交響曲》を含む3曲の交響曲、ピアノ協奏曲第1番《モンマルトルの一夜》、ヴァイオリン協奏曲、オラトリオ《詩編》と、管弦楽のための作品を中心に作曲。《カレヴァラ組曲》や《旋風》のような標題性、物語性のある作品に彼の独自性がもっとも発揮され、20世紀フィンランドを代表する作曲家のひとりとして音楽史に名を残しています。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『夢みる女(ひと)(La Rêveuse)』
Alba ABCD 464 early music/classical

 
『夢みる女(ひと)(La Rêveuse)』
ジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バール(1633–1678)
 恋など二度としないと誓った(J’avois juré de n’aymer plus)
 誰がわたしを夢中にさせたか、あなたは尋ねる
 (Vous demandez pour qui mon cœur soûpire)
 魂を虜にされると(Quand une ame est bien atteinte)
 (《2声のアリア集(Airs à deux parties)》(1669))
マラン・マレ(1656–1728)
 夢みる女(ひと)(La Rêveuse)(《ヴィオール曲集 第4巻》(1717))
クリストフ・バラール(1641–1715)
 あなたに思いを寄せるとは(J’avois crû qu’en vous aymant)
 (《ブリュネットまたは優しい小アリア(Brunettes ou petits airs tendres)》(1703))
ルイ・クープラン(c.1626–1661)
 組曲 ハ短調
  前奏曲(Prélude)
  アルマンド〈才気あふれる貴婦人〉(Allemande “La précieuse”)
  クラント(Courante) サラバンド(Sarabande) ジグ(Gigue)
ロベール・ド・ヴィゼ(c.1655–1732/33)
 かわいいブルネット(La Petite brunette)
 仮面舞踏会(La Mascarade)
 (《テオルボとリュート曲集(Pièces de théorbe et de luth)》(1716))
ジュリー・ピネル Julie Pinel(c.1710–1737)
 わたしの目よ、もう涙を流さないで(Mes yeux, ne versez plus de pleurs)
 暗い場所、暗い森(Sombres lieux, obscures forêts)
 (《まじめな歌の新しい曲集(Nouveau recueil d’airs sérieux)》(1737))
マラン・マレ(1656–1728)
 前奏曲(Prélude) ブーラスク(Bourrasque)(《ヴィオール曲集 第2巻》(1701))
ジュリー・ピネル(c.1710–1737)
 私たちの心は、優しい無邪気さに支配され
 (Douce innocence régne sur nos cœurs)
 素敵な憩い、穏やかな無関心(Charmant repos, paisible indifférence)
 (《まじめな歌の新しい曲集》(1737)) 
フランソワ・クープラン(1668–1733)
 嘆きのほおじろ(Les Fauvètes plaintives)
 (《クラヴサン曲集 第3巻 第14組曲》(1722))
ジャン=バティスト・ドルアール・ド・ブセ(1662–1725)
 なぜだ、優しいナイチンゲール(Pourquoy, doux rossignol)
 (《アリアとブリュネット集(Airs et brunettes)》(1721))
  アースリー・エンジェル
   カイサ・ダールベク(ソプラノ)
   ヘイディ・ペルトニエミ(チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
   シモーネ・ヴァッレロトンダ(テオルボ)
   アーポ・ハッキネン(チェンバロ)

 
古楽アンサンブル「アースリー・エンジェル(Early Angels)」は、2016年、「ヴァーサ・バロック(Vaasa Baroque)」に関連するグループとしてソプラノ歌手カイサ・ダールベク Kajsa Dahlbäck により創設されました。結成の翌年、アルバム第1作『17世紀尼僧院の音楽』(ABCD426)を録音。17世紀と18世紀の音楽を「今日」の聴衆に伝える姿勢が創り出す魅力的な音楽が高く評価され、フィンランド放送協会の「2018年最優秀アルバム」に選ばれました。新作の『夢みる女(ひと)』では、バロック期フランスの作曲家8人の作品を歌い、演奏しています。ジョゼフ・シャバンソー・ド・ラ・バール、クリストフ・バラール、ジュリー・ピネル、ジャン=バティスト・ドルアール・ド・ブセたちの「アリア」と「ブルネット」、マラン・マレとロベール・ド・ヴィゼのヴィオールやテオルボの曲、ルイとフランソワ・クープランのクラヴサン曲。かつて優美だった時代の空気を伝える20曲が、「今」の感覚とともに演奏されます。このアルバムのセッションには、ソプラノのダールベクをのぞき、前作と異なるメンバーが参加しました。シベリウス・アカデミーでマルック・ルオラヤン=ミッコラに学び、ヘルシンキ・バロック管弦楽団などのグループで演奏するヘイディ・ペルトニエミ Heidi Peltoniemi のチェロとヴィオラ・ダ・ガンバ。聖チェチーリア国立音楽院でアンドレア・ダミアーニに学んだ、ローマ生まれのシモーネ・ヴァッレロトンダ Simone Vallerotonda のテオルボ。チェンバロを弾くアーポ・ハッキネン Aapo Häkkinen は、欧米を舞台に活躍する、フィンランドを代表する古楽奏者のひとりです。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『Nostra Culpa(われわれの過失)- ユージン・バーマンの声楽作品』
Alba ABCD 500 contemporary/classical

 

 
ユージン・バーマン(1987–)
 Lamentations(嘆き)(2012–16)(室内合唱団のための)
 Nostra Culpa(われわれの過失)(2013)
 (ドラマティックな声と弦楽オーケストラのための)
 State of the Union(結びつきのようす)(2015–16)(室内合唱団のための)
  ヘルシンキ室内合唱団 ニルス・シュヴェケンディーク(指揮)
  イリス・オヤ(声) コンテンポアートアンサンブル

 
 
ヘルシンキのフェスティヴァル「ムジカ・ノーヴァ Musica Nova」と関連してリリースされるアルバム。アメリカの作曲家ユージン・バーマンの作品が3曲、ニルス・シュヴェケンディーク Nils Schweckendiek 指揮のヘルシンキ室内合唱団とイタリアの弦楽アンサンブル「コンテンポアートアンサンブル(ContempoArtEnsemble)」の演奏で収録されています。
 
ユージン・バーマン Eugene Birman(1987–)は、ラトビア生まれ。コロンビア大学で経済学学士号、ジュリアード音楽院で作曲修士号、オックスフォード大学クライスト・チャーチで作曲博士号を取得。オックスフォード大学で教え、現在、香港浸会大学(Hong Kong Baptist University)音楽学部のアシスタント・プロフェッサーを務めています。オーケストラ、アンサンブルと器楽奏者、合唱団からの委嘱を受けて幅広く作曲、「『見せ場』と『激情』の作曲家」(BBC)「独創的、催眠術的、勇ましく、美しいと、すぐにわかる」(Festival Internazionale A.F. Lavagnino)といった評を得てきました。
 
エーリク・エーリクソン室内合唱団とヘルシンキ室内合唱団のために書かれた《Lamentations(嘆き)》。「エストニア音楽の日々」フェスティヴァルが、エストニアのメゾソプラノ歌手、イリス・オヤ Iris Oja とタリン室内管弦楽団のために委嘱した《Nostra Culpa(われわれの過失)》。《State of the Union(結びつきのようす)》は、アメリカのスコット・ディール Scott Diel がテクストを執筆、環境の持続可能性、経済的不平等、社会の一般的無知に関するメッセージをこめた、ある種の「世界のすべての不正義についてのオペラ」として作られた作品です。アメリカ、ミシガン州の NPO「ラビット・アイランド・ファウンデーション(Rabbit Island Foundation)」がヘルシンキ室内合唱団のために委嘱。演奏時間約37分の作品です。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『ミッコ・フランク+リヒャルト・シュトラウス』
Alpha ALPHA 733 classical 

 
リヒャルト・シュトラウス(1864–1949)
 ブルレスケ(Burleske) ニ短調 TrV.145(1886)(ピアノと管弦楽のための)*
 セレナード(Serenade) 変ホ長調 Op.7 Trv.106(1882)(13管楽器のための)
 交響詩《死と変容(Tod und Verklälung)》 Op.24 TrV.158(1888–89)
  フランス放送フィルハーモニック管弦楽団 ミッコ・フランク(指揮)
  ネルソン・ゲルナー(ピアノ)*
 
録音 2020年9月(ブルレスケ)、2021年1月(セレナード)、2019年6月(死と変容) ラジオ・フランス・オーディトリアム(パリ、フランス) 

 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『キリストの生涯と受難(The Life and Passion of the Christ)』
Aparté AP 249 early music/classical 

 
『キリストの生涯と受難(The Life and Passion of the Christ)』
アウグスティン・プフレーガー(1635–c.1686)
 キリストの生涯と受難(The Life and Passion of the Christ)
  受胎告知(The Annunciation)
  「いよいよ新しい時代が始まる(Jetzt gehet an die neue Zeit)」
  カナンの女(The Canaanite Woman)
  「主よ、ダビデの子よ、わたしを憐んでください
   (Ach Herr, du Sohn Davids, erbarme)」
  癒しの奇跡(Miraculous healings)
  「主は偉大な癒し主(Der Herr ist groß von Wundertat)」
  エマオの途上で(The Road to Emmaus)
  「見よ、それほどまでに主はわたしたちを愛してくださる
  (Merket wie der Herr uns liebet)」
  受難(The Passion)
  「わたしの頭が大水の源となり(Ach dass ich Vassers genug hätte)」
  イエスが11人の前に現れる(Jesus appears to the Eleven)
  「ああ喜び、なおかつ嘆き(O Freude und dennoch Leid)」
  ヴォックス・ニドロシエンシス
   ナタリー・ペレス(ソプラノ) グンヒル・アルスヴィーク(ソプラノ)
   サミュエル・ボーデン(テノール)
   ビクトル・ソルド・ビセンテ(テノール)
   ホーヴァル・ステーンスヴォル(バス)
  オルケステル・ノルド
   アンナ・ライニオ(ヴァイオリン)
   カタジナ・ツェンディアク(ヴァイオリン)
   マリュ・ガバール(ヴィオール) ノラ・ロール(ヴィオール)
   ヨアキム・ペッテション(コントラバス)
   エリーザベト・ザイツ(プサルタリー)
   エーリク・スカンケ・ホースオイエン(テオルボ)
   ジャン=ミゲル・アリスティサバル(オルガン)
   マッティン・ヴォールベルグ(指揮、音楽監督)
 
録音 2018年9月27日–29日 セルビュ教会(セルビュ、ノルウェー)
芸術監督・録音・編集・マスタリング ジャン=ミシェル・オリヴァレス

 
ノルウェーの古楽アンサンブル「オルケステル・ノルド Orkester Nord」は、2009年、チェリストで指揮者のマッティン・ヴォールベルグ Martin Wåhlberg とリュート奏者のエーリク・スカンケ・ホースオイエン Erik Skanke Høsøien により「トロンハイム・バロック Trondheim Barokk」として創設されました。ノルウェー工科自然科学大学(NTNU)で准教授として教えるヴォールベルグは、ルーアンとトロンハイムの音楽院、パリ国立地方音楽院で現代とバロックのチェロ、トロンハイム大学で文学史と芸術を学び、2011年、ソルボンヌ大学の博士号を取得しています。後期ルネサンスから18世紀後期の音楽をレパートリーとするオルケステル・ノルドは、ヴォールベルグの多分野に渡る知識と造詣を背景に後期ルネサンスから18世紀後期の音楽をレパートリーに活動。コンサート、テレビ放送、音楽祭への出演を続けてきました。『バルト海(Ostsee)』(Simax PSC1330)、『Le Roman des Lumièrres』(K617240)、グレトリのコミック・オペラ《青ひげラウール(Raoul Barbe-Bleue)》(Aparté AP214)のCDアルバムは、貴重なレパートリーと優れた演奏により高い評価を受けています。
 
新しいアルバムで彼らは、ドイツの作曲家プフレーガーの作品を取り上げました。アウグスティン・プフレーガー Augustin Pfleger(1635–c.1686)は、シュラッケンヴェルト(現チェコ、オストロフ)に生まれ、シュラッケンヴェルトの宮廷音楽家を務めた後、1662年にギュストロフのメクレンブルク公の宮廷に移り、1665年、シュレスヴィヒ=ホルシュタインの宮廷からカペルマイスターとして迎えられました。ドイツ語とラテン語によるモテットとカンタータを主に作曲。モンテヴェルディからシュッツへの橋渡しを具現化し、様式としてはシュッツとブクステフーデあるいはバッハの中間に位置するとされています。プフレーガーは、1686年ごろ、故郷のシュラッケンヴェルトで没しています。
 
『キリストの生涯と受難(The Life and Passion of the Christ)』では、プフレーガーがドイツ語のテクストに作曲したカンタータが「物語」風の構成で演奏されています。「受胎告知」「カナンの女」「癒しの奇跡」「エマオの途上で」「受難」「イエスが11人の前に現れる」の6部。それぞれの部分で『旧約聖書』と『新約聖書』のほか、当時の詩、ルターの賛美歌をテクストにした6曲が歌われます。通奏低音は、プフレーガーが一時期を過ごしたヨーロッパ北部と当時の北欧で広く行われていたという楽器編成が使われました。
 
オルケステル・ノルドと共演する「ヴォックス・ニドロシエンシス Vox Nidrosiensis」は、2014年、トロンハイムの旧名をグループ名に創設されました。オーケストラとの共演を経験してきた各国の歌手で構成、このアルバムでは、フランスのナタリー・ペレス Natalie Pérez、イギリスのサミュエル・ボーデン Samuel Boden、スペインのビクトル・ソルド・ビセンテ Victor Sordo Vichente、ノルウェーのグンヒル・アルスヴィーク Gunhild Alsvik とホーヴァル・ステーンスヴォル Håvard Stendsvold が、天使、神、マリア、使徒、イエス、百人隊長、福音史家、ピラト、魂といったソロと、デュエットと合唱のアンサンブルを歌っています。
 
アルバムは、2018年9月、トロンハイムのあるトロンデラーグ県のセルビュ教会で Little Tribeca のチームによりセッション録音されました。「まったく名を知られていないにもかかわらず後継者たちから賞賛された17世紀北ドイツの作曲家」(ヴォールベルグ)の作品を「信頼のおける」スタイルで歌い、演奏。時として、時空を超え、みずみずしい情感が漂ってきます。

 

 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『ノマド・水の世界地図(Nomade・Water Atlas)』
BIS SACD 2455 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) contemporary/classical 

 
セバスチャン・ファーゲルルンド(1972–)
 ノマド(Nomade)(2018)(チェロと管弦楽のための)
 水の世界地図(Water Atlas)(2017–18)(管弦楽のための)
  ニコラ・アルトシュテット(チェロ)
  フィンランド放送交響楽団 ハンヌ・リントゥ(指揮)
 
録音 2019年4月10日、11日(ライヴ)(ノマド)、8月(水の世界地図) ヘルシンキ・ミュージックセンター(フィンランド)
制作 ラウラ・ヘイキンヘイモ(放浪者)、セッポ・シーララ(水の世界地図)
録音 エンノ・マエメツ、ヤリ・ランタカウリオ(YLE)(放浪者)、アンナ=カイサ・ケムッピ(水の世界地図)

 
セバスチャン・ファーゲルルンド Sebastian Fagerlund(1972–)は、シベリウス・アカデミーのエルッキ・ヨキネンのクラスで学びました。2004年、作曲のディプロマを取得。人生の「根本的疑問」と「実存経験」を深い洞察に基づく音楽表現に作った管弦楽作品が注目され、フィンランドの彼の世代を代表する作曲家のひとりとして認められるようになりました。フィンランド放送交響楽団とハンヌ・リントゥ Hannu Lintu によるファーゲルルンドの音楽の第3作。2018年の作品が2曲、収録されています。
 
チェロ協奏曲《ノマド》は、NDR エルプフィルハーモニー管弦楽団とフィンランド放送交響楽団から委嘱を受けて作曲された作品です。「探求」と「移動」を抽象的に言う「ノマド」を曲名にとり、「チェリスト=放浪者」が、管弦楽によって描かれるさまざまな景色と気分と出来事の間を旅してゆくスタイルの音楽として作られています。第1部分「エスプレッシーヴォ(表情豊かに)」、第2部分「アジタート、モルト・リトミーコ(激して、きわめてリズミカルに)」、「ミステリオーソ(神秘的に)」の〈間奏曲 I〉、第3部分「ヴィヴァーチェ・カプリッチョーソ(生き生きと、気ままに)」、第4部分「レント ・コンテンプラティーヴォ(ゆったりと、瞑想するように)」、「ミステリオーソ、ポコ・テヌート(神秘的に、テヌート気味に)」の〈間奏曲 II〉、第5部分「エスプレッシーヴォ、リベラメンテ(表情豊かに、自由に)」、第6部分「エザルタート、モルト・アジタート(熱狂し、きわめて興奮して)」。8つの曲が切れ目なく演奏されます。この協奏曲は、多才なアーティストとして注目される、ドイツ系フランスのチェリスト、ニコラ・アルトシュテット Nicolas Altstaedt のために書かれ、2019年2月15日、彼とリントゥによりハンブルクで初演されました。
 
《水の世界地図》は、《吹きだまり(Drifts)》《石造物(Stonework)》(BIS SA2295)とともに「三部作」として構想された最後の作品です。3作は、共通の音楽素材を基礎につながりながら、それぞれが独立、自己完結した曲として書かれました。ファーゲルルンド毎年、長い時間を過ごすというバルト海沿岸の夏の家から望むフィンランド群島とごつごつした岩盤の島々の広大な姿からインスピレーションを得て、一般的、哲学的、抽象的要素としての「海」を「人間の目」で描いた作品です。アムステルダムのコンサートホール「コンセルトヘボウ」、BBC 交響楽団、フィンランド放送交響楽団の共同委嘱作。2018年4月、オスモ・ヴァンスカ指揮のオランダ放送フィルハーモニック管弦楽団により初演されました。
 
チェロ協奏曲《ノマド》は、2019年4月、ヘルシンキ・ミュージックセンターで行われた「ヘルシンキ初演」のライヴ録音。《水の世界地図》は、8月、ミュージックセンターでのセッションの録音です。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

ディヴェルティメント(Divertissement!)
BIS SACD 2499 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical   

 
ジャック・イベール(1890–1962)
 ディヴェルティメント(Divertissement)(1930)(室内オーケストラのための)
エミール・ベルナール(1843–1902)
 ディヴェルティメント(Divertissement) Op.36(1894)(管楽器のための)
ベーラ・バルトーク(1881–1945)
 ディヴェルティメント(Divertimento) Sz.113 BB.118(1939)(室内オーケストラのための)
マイケル・イッポリート(1985–)
 ディヴェルティメント(Divertimento2017)(室内オーケストラのための)
  ℅ 室内オーケストラ
  
録音 2018年8月 イエス・キリスト教会(ベルリン、ダーレム)、2020年10月 キリスト教会(オーバーシェーネヴァイデ、ベルリン)(バルトーク)

 
指揮者をおかないで演奏する「℅ 室内オーケストラ ℅ chamber orchestra」プロジェクトは、21世紀、一体となって働くためには参加し協力することが欠かせないという考え方を実験する場として2018年に発足しました。ヨーロッパを中心とする10以上の国から若手の演奏が集い、活動しています。「作曲家が音楽を作っただけでは音楽を聴き手に届けることができず、音楽家が演奏することによって初めて音楽に命が宿る」ということ思いをこめ、「℅(気付)」の「室内オーケストラ」と名付けられました。『ディヴェルティメント(Divertissement!)』は、彼らが、2018年8月、ベルリンのイエス・キリスト教会で行った「ディヴェルティメント・プロジェクト」のプログラムによるアルバムです。アメリカのマイケル・イッポリート Michael Ippolito は、℅ 室内オーケストラが密接な関係をもつ作曲家のひとり。彼の《ディヴェルティメント》は、「2つのフルート(第2はピッコロと持ち替え)、2つのオーボエ、2つのクラリネット(第2はバスクラリネットと持ち替え)、2つのファゴット、2つのホルン、2つのトランペット、ティンパニ、弦楽」の編成の作品です。2018年1月19日、℅ 室内オーケストラがベルリンで初演しています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『シュニトケ、ペルト 合唱作品集 第2集』
BIS SACD 2521 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical  

 
アルフレート・シュニトケ(1934–1998)
 合唱のための協奏曲(Concerto for Choir)(1984–85)
 3つの聖歌(Drei geistliche Gesänge)(1984)
アルヴォ・ペルト(1935–)
 7つのマニフィカト・アンティフォナ(7 Magnificat-Antiphonen)(1988 rev.1991)
 (混声合唱のための)
  エストニア・フィルハーモニック室内合唱団
  カスパルス・プトニンシュ(指揮)
 
録音 2020年1月27日–31日 聖ニコラス教会(タリン、エストニア)
制作・録音 イェンス・ブラウン

 
エストニア・フィルハーモニック室内合唱団と2014年から芸術監督と首席指揮者を務めるカスパルス・プトニンシュ Kaspars Putniņš(1966–)の新作。2018年イギリス「グラモフォン賞」の声楽部門賞に選ばれた前作(BIS SA-2292)につづき、シュニトケとペルトの作品を歌っています。シュニトケが、アルメニアの詩人グレゴール(c.950–1003/11)の詩をテクストに使った4曲の《合唱のための協奏曲》。当時、国立シンフォニー・カペレ合唱団の指揮者だったヴァレーリー・ポリャンスキーから委嘱を受け、同じくグレゴールの詩をテクストに作曲した「ロシア聖歌」の様式による《3つの聖歌》。ペルトの《7つのマニフィカト・アンティフォナ》は、クリスマスイブまでの7日間、12月17日から23日までのローマ・カトリック教会の「夕べの祈り」の典礼に基づく作品です。「O Weisheit(知恵)」「O Adonai(主)」「O Sproß aus Isais Wurzel(エッサイの根より)」「O Schlüsssel Davids(ダビデの鍵)」「O Morgenstern(暁の星)」「O König aller Völker(すべての民の王)」「O Immanuel(エマヌエル)」。RIAS 室内合唱団の設立40年のために委嘱され、1988年10月11日、マーカス・クリードの指揮でベルリンで初演されました。このアルバムの演奏には、1991年に発表された改訂版が使われています。 
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『Singing Secrets』
Dacapo 8.226585 contemoprary/classical 

 
ペア・ヌアゴー(1932–)
 五重奏曲(Kvintet) Op.1《マルク・シャガールへのオマージュ
 (Hommage à Marc Chagall)》(1952-53)
 (フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための)*
 冬の賛歌「一年が過ぎてゆくと」(Vintersalme: Som året går)第1部(独唱のための)*
 信子のための本(Libro per Nobuko)(1992):第1部「ソナタ《秘められた旋律》(Sonata “The Secret Melody”)」
 (ヴィオラ・ソロのための)
 冬の賛歌「一年が過ぎてゆくと」(Vintersalme: Som året går)第2部(独唱のための)* 
 断片 V(Fragment V)(1961)(ヴァイオリン・ソロのための)
 ふたつの弦、ひとつの声(Zwei Saiten, eine Stimme)(2004)
 (メゾソプラノとヴァイオリンのための)*
 カンティカ(Cantica)(1977 rev.2004)
 (チェロとピアノのための)*
  シーネ・アスムセン(ソプラノ) イレーナ・カフチッチ(フルート)
  ヘリェ・スロート(ヴァイオリン) アネテ・スロート(ヴィオラ)
  ヨン・エーデ(チェロ) エーリク・カルトフト(ピアノ)
 [世界初録音 *]
 
録音 2019年3月1日–2日 Kulturstedet Lindegaarden(ルングヴュー)、2020年1月22日 シンフォニックホール(オーフス)(カンティカ)、Rudolf Steiner Børnehaveseminariet(シャロデンロン、デンマーク)
制作・録音 プレーベン・イーヴァン、メテ・ドゥーウ

 
ヌアゴーが「アヴァンギャルドの祝福を受けた」1960年ごろに作曲した6曲の《断片》から、リルケの『愛の歌(Liebes-Lied)』をモットーにしたヴァイオリン・ソロのための《断片 V》。ヴィオラ奏者、今井信子のために作曲された《信子のための本》から《秘められた旋律》。オーレ・サーヴィー Ole Sarvig の詩による《冬の賛歌》など、初めて録音される4曲。「独創性の際立つメッセージの込められた、心のこもった奥深い抒情のアルバム」。
 
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『エアリング・ブレンダール・ベンクトソンへの「オールドバラ」の捧げ物』
Danacord DACOCD 870 CDR classical  

 
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
 ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 Op.56
  エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)
  マヌーグ・パリキアン(ヴァイオリン) ジョージ・マルコム(ピアノ)
  イギリス室内管弦楽団 ノーマン・デル・マー(指揮)
 
録音 1973年6月21日 スネイプ・モールティングズ(オールドバラ、サフォーク、イングランド)(ライヴ録音)(モノラル録音)
アルバム制作 メレーテ・ブレンダール・ベンクトソン
デジタル・サウンド修復 デイヴィッド・ロード

 
デンマークのチェリスト、エアリング・ブレンダール・ベンクトソン Erling Blöndal Bengtsson(1932–2013)の「トリビュート」シリーズ。最終リリースの一枚は、1973年のオールドバラ音楽祭、6月21日にスネイプ・モールティングズで行われたコンサートからブラームスの《二重協奏曲》とベートーヴェンの《三重協奏曲》。どちらも、初めて紹介される録音です。ベンクトソンのブラームスは、エンドレ・ヴォルフと共演したストックホルムのライヴ録音が紹介(DACOCD 763–768)されており、一方、ベートーヴェンは、オールドバラのこの演奏が彼の知られている唯一の録音です。
 
共演のヴァイオリニスト、マヌーグ・パリキアン Manoug Parikian(1920–1987) は、アルメニア人を両親に南トルコのメルシンで生まれました。ロンドンで学び、1947年にソリストとしてデビュー。ヘルベルト・フォン・カラヤンが常任指揮者だった時代、1948年から1957年にかけてフィルハーモニア管弦楽団の第1首席奏者を務めました。王立音楽アカデミーで教え、オールドバラ音楽祭には室内楽奏者としてたびたび参加しています。ピアノのジョージ・マルコム George Malcolm(1917–1997)は、チェンバロ奏者、オルガニスト、合唱とオーケストラの指揮者として主に知られています。1958年のクリスマス、ベンジャミン・ブリテンが、マルコムの指揮するウェストミンスター大聖堂聖歌隊が歌った《キャロルの祭典》を聴いて深い印象を受け、ブリテンが合唱のための新作を書くことにつながったと言われます。
 
このディスクの音源には、BBC のスネイプ・モールティングズからの放送をアマチュアがエアチェックした録音とロンドンの大英図書館の所蔵するコピー録音が、正式の許可を得て使われています。オリジナルのモノラル録音には、エアチェックにつきものの雑音、ドロップアウト、テープレコーダーの不安定な動作に起因する音の揺れなど、完全ではない箇所があったため、デイヴィッド・ロードがデジタル技術を使い、ベンクトソンたちの音楽を楽しめる状態にまで修復しました。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。 

『J. P. E. ハートマン ピアノ作品集 第2集』
Danacord DACOCD 877 classical 

 
J. P. E. ハートマン(1805–1900)
 H. C. アンデルセンの短詩のついた習作形式による6つの性格的小品
 (6 Characteerstykker componerede som Studieer for Pianoforte med
  indlednde Smaavers af H.C. Andersen) Op.50 HW.89(1848)
  「Den ældre Søster med sin Broder staaer(姉と兄が立っている」 ハ長調
  「Hen over Blomsterbed, Græsplet og Gange(花壇と芝生とホールをすぎて)」 へ長調
  「Jeg rider i Solskin, i Regn og i Blæst(晴れの日も雨の日も風の日も私は馬に乗り)」 ト長調
  「En Engel tæt ved os begge stod(天使がひとり、私たちの側にいた)」 ホ長調
  「Ja naar var det dog?(そうだ、それはいつだった?)」 変ニ長調
  「Piger og Knøse lege "tag fat”」 ニ長調
 ベルマンの描画 - 序奏と2つのメヌエット ト短調
 (Bellmanske Billeder - Menuetter) HW.45(1852/59)
 スウェーデン民謡をモチーフにして
 (Efter Motiv af en svensk Folkevise) HW.50(1874)
 3つの小品(3 Piano Pieces) DF.30(1848–50)
  スウェーデンの懐かしい夏(Svensk Hjemvee Sommeren) HW.88
  カプリッチョ(Capriccio) HW.90
  アンダンティーノ 「彼女はピアノを弾きながら座っている
  (Hun sidder derinde og spiller Klaveer)」 HW.95
 8つのスケッチ(Otte Skitser) Op.31 HW.72(1840–41)
  アレグロ・ノン・トロッポ、グラツィオーゾ
  (Allegro non troppo, grazioso) へ長調
  カンツォネッタ(Canzonetta) 変ロ長調
  マズルカ(Mazurka) ト短調
  スケルツォ(Scherzo) ハ長調
  スケルツォ(Scherzo) イ長調
  アレグロ・アッサイ(Allegro assai) ト短調
  序奏とワルツの楽章(Introduction - Mouvement de valse) ト長調
  アレグロ・アパッショナート・アッサイ
  (Allegro appassionato assai) へ短調
 白鳥 - ユモレスク(Svanerne. Humoreske) ニ短調 HW.54(1882)
 アルバムのページ「コウノトリよ、足長の鳥よ」
 (Stambogsblad “Stork, Stork Langeben”) ニ長調 HW.37(1847)
 ポルカ風に(Polkamæssig) ニ長調 HW.42(1857)
 デンマーク民謡風に(I Folkevise-tone)ホ短調 HW.48(1870)
 3つのピアノの小品(Tre Klaverstykker) Op.38(1844)
  軍隊舞踏会(Ballo militaire) ハ短調 HW.78
  悲しいカンティレーナ(Cantilena elegiaca) 変ロ短調 HW.79
  アレグロ・グラツィオーゾ(Allegro grazioso) 変イ長調 HW.80
  トマス・トロンイェム(ピアノ)
 
[楽器 Piano: Steinway Model D]

 
デンマークのピアニスト、トマス・トロンイェム Thomas Tronhjem(1954–)が、デンマーク文化の黄金時代を代表する作曲家のひとり、J. P. E. ハートマン J. P. E. Hartmann のピアノ作品を初録音曲を中心に紹介するシリーズ。《H. C. アンデルセンの詩をもつノヴェレッテ》などを演奏した最初のアルバム(DACDCD874)につづく第2集がリリースされます。前作と同様、シューマンやグリーグのスタイルで書かれたロマンティックな作品群です。

 

 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)
 

『ニルセン、エネスク』
Danacord DACOCD 879 classical 

 
カール・ニルセン(1865–1931)
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 FS20  CNW63(Op.9)(1895)
 ヴァイオリン・ソナタ第2番(ト短調) FS64 CNW64(Op.35)(1912)
ジョルジェ・エネスク(1881–1955)
 ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ短調 Op.25(1926)
  ミハエラ・オプレア(ヴァイオリン)
  ヤコブ・アルスゴー・ベーア(ピアノ)
 
録音 2020年7月2日–4日(ニルセン第1番・エネスク)、10月12日–13日(第2番) アルシオン・コンサートホール(スナボー、デンマーク)
制作・録音・マスタリング モーテン・モーウンセン

 
『タンゴ・ジェラシー、ホラ・スタッカート』(DACOCD 831)をリリースしたルーマニア生まれのヴァイオリニスト、ミハエラ・オプレア Mihaela Oprea とデンマークのピアニスト、ヤコブ・アルスゴー・ベーア Jakob Alsgaard Bahr(1984–)のデュオによるアルバム第2作。カール・ニルセンとジョルジェ・エネスクのソナタによるプログラムです。カール・ニルセン Carl Nielsen は、20代から30代にかけて王立デンマーク管弦楽団の第2ヴァイオリン奏者を務め、有能なヴァイオリニストとして知られました。ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調》は、彼の交響曲第1番が初演された翌年に作曲された、伝統的なスタイルに沿って書かれた作品。《ヴァイオリン・ソナタ第2番》は、1912年の夏から9月にかけて作曲され、《タンゴ・ジェラシー》を作曲したアクセル・ゲーゼのヴァイオリンで初演されました。ニルセンが探求した「調性を探る旅」の作品のひとつです。
 
ジョルジェ・エネスク(ジョルジュ・エネスコ) George Enescu の《ヴァイオリン・ソナタ第3番》は、1926年の作品。「ルーマニアの民俗スタイル(性格)で(Dans le caractère populaire roumain)」と添書きされ、実際の民謡を引用せず、「真性のルーマニア」を思わせる素材を使って作曲されました。暗くメランコリック、深い情熱をもった音楽です。
な作品群です。 
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円) 

『北欧の歌とロマンス(Nordic Songs and Romances)』
Danacord DACOCD 880 classical   

 
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 春の雨(Forårsregn) Op.49 no.6
 ルンダーネで(Ved Rondane) Op.33 no.9
 帰郷(Hjemkomst)  Op.58 no.1
ヨハン・スヴェンセン(1840–1911)
 ロマンス(Romance) ト長調 Op.26
ソンライフ・ラスムセン(1961–)
 ロマンス(Romance)(2020)
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 黒いばら(Svarta rosor) Op.36 no.1
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 ばらの季節に(青春時代に)(I rosentiden) Op.38 no.5
 一輪の桜草をもって(Med en Primula veris) Op.26 no.4
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927)
 ロマンス(Romans) Op.28 no.2
 (《2つの感傷的なロマンス》から「アレグロ・パテティコ」)
ボー・ホルテン(1948–)
 ロマンス第2番(Romance II)(2020)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 茶色のふたつの瞳(To brune øjne) Op.5 no.1
 君を愛す(Jeg elsker dig) Op.5 no3
 ソールヴェイの歌(Solveigs sang) Op.23 no.19
 春(Våren) Op.33 no.2
 ノルウェーに寄せて(Til Norge) Op.58 no.2
ジャン・シベリウス(1865–1957)(オットー・タウプマン(1859–1929)編曲)
 ロマンス(Romance) ハ長調 Op.42
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 白鳥(En Svane) Op.25 no.2
  ヘルゲ・スロート(ヴァイオリン)
  アネ・メテ・ステーア(ピアノ)
 
録音 2020年6月20日–21日、11月7日–8日 デンマーク国立音楽アカデミー(南デンマーク音楽院)(オーゼンセ、デンマーク)
制作・録音 モーテン・モーウンセン

 
「北欧音楽委員会(NOMUS)賞」作曲部門の受賞歴のあるフェロー諸島のソンライフ・ラスムセン Sunleif Rasmussen と、合唱指揮者として国際的に知られるデンマークのボー・ホルテン Bo Holten は、COVID-19 のせいで人々が「孤独の時」を過ごすことを余儀なくされた2020年、それぞれの場所でヴァイオリンとピアノのための《ロマンス》を作曲しました。ヘルゲ・スロートとアネ・メテ・ステーアの初めてのデュオ・アルバム『ヴァイオリンとピアノの歌う、北欧の歌とロマンス』では、ラスムセンとホルテンのその新作と、グリーグ、シベリウス、スヴェンセン、ステーンハンマルのよく知られた歌曲とロマンスが演奏されます。歌曲の数小節をオクターヴ高く演奏している他は、オリジナルの楽譜にしたがって演奏。スヴェンセンとステーンハンマルの曲は、作曲者自身による「ヴァイオリンとピアノの版」、シベリウスの弦楽オーケストラのための《ロマンス》は、作曲者が賛辞を贈ったという、ドイツの指揮者タウプマンの編曲が使われました。
 
ヴァイオリニストのヘルゲ・スロート Helge Slaato(1952–)は、オスロ生まれ。マリア・リトカ、シャンドル・ヴェーグ、ドロシー・ディレイに学び、デンマークのオーゼンセ交響楽団、コペンハーゲン・アテラス・シンフォニエッタ、ラナス室内管弦楽団のコンサートマスターを務めました。ミュンスター・ヴィルヘルムス大学音楽学部で25年間、教授。現在、コペンハーゲンのデンマーク・タレント・アカデミー「MGK」(音楽基礎コース)で教えています。アネ・メテ・ステーア Anne Mette Stæhr は、デンマークのピアニスト。主に室内楽の奏者として活動、Danacord がリリースしたオレク・マルシェフの『メンデルスゾーン-ピアノと管弦楽のための作品全集』で《2台のピアノのための協奏曲》の第2ピアノを担当。『グバイドューリナ-ピアノ作品全集』(Kontrapunkt 32293)がソリストとしての代表的録音です。スロートとステーアは、1995年に初めて共演。近年は、音楽祭の芸術監督を共同で務めています。
 
アルバム制作は、コペンハーゲン三重奏団のピアニストとして知られるモーテン・モーウンセン Morten Mogensen が担当。グリーグとシベリウスにインスピレーションを与えた 原詩(ノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語)が、英訳、ドイツ語訳と一緒にブックレットに掲載されています。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円) 

『ラウニ・グランデールの遺産(The Launy Grøndahl Legacy)第5集』
Danacord DACOCD 885 2CDR’s for price of 1 classical  

 
[Disc 1]
ルイ・グラス(1864–1936)
 交響曲第5番 Op.57 《卍の交響曲(Sinfonia Svastica)》(1919–20)
[録音 1957年10月22日 デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)]
P. S. ロング=ケラー(1879–1966)(ライフ・カイサー(1919–2001)編曲)
 組曲 ニ長調(1947 arr.1954–55)(管弦楽のための)
[録音 1956年4月9日 デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)]
ヘアマン・サンビュー(1881–1965)
 交響曲第4番(1947)
[録音 1956年3月19日 デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)]
[Disc 2]
ヘーコン・バーアセン(1876–1954)
 交響曲第2番 イ長調 Op.7《海(Havet)》(1904)
[録音 1954年6月3日 デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)]
ヨハネス・アナセン(1890–1980)
 管弦楽のための組曲第1番 ロ長調(1937)
[録音 1956年4月9日 デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)]
ルドルフ・シモンセン(1889–1947)
 交響曲第2番《ヘラス(Hellas)》(1921)
[録音 1954年9月5日 デンマーク放送第1スタジオ(コペンハーゲン)]
  デンマーク放送交響楽団 ラウニ・グランデール(指揮) 
 
復刻・デジタルマスタリング クラウス・ビューリト

 
20世紀デンマークを代表する指揮者のひとり、ラウニ・グランデール Launy Valdemar Grøndahl(1886–1960)の「遺産」シリーズの第5作。デンマークの後期ロマンティシズム時代と「カール・ニルセンと同時代」の作曲家の4つの交響曲と2つの組曲が、グランデールが最後の輝きを見せた時代、1954年から1957年のデンマーク放送でのスタジオ録音で収められています。4曲の交響曲は『後期ロマンティシズム時代デンマークの交響曲』(DACOCD370/371)に収録されたのと同じ演奏です。幸運をもたらす印とも輪廻の象徴とも言われる「卍(svastica)」を副題にしたルイ・グラスの交響曲第5番。ヘアマン・サンビュー Herman Sandby が1947年に作曲した第4番は、ディーリアスやグレインジャーの音楽を思わせる、3楽章の交響曲です。ヘーコン・バーアセン Hakon Børresen の交響曲第2番《海》は、〈打ち寄せる波(Brænding)〉〈夏(Sommer)〉〈悲劇(Tragede)〉〈ヨット乗り(Lystsejlads)〉の4楽章。ルドルフ・シモンセン Rudolf Simonsen の交響曲第2番《ヘラス》は、〈オレステイア(Orestien)〉〈神殿のほとりの寂しさ(Ensomhed ved Templerne)〉〈勝利の女神パラス・アテナ(Sejersgudinden Pallas Athene)〉の3楽章で書かれた、カール・ニルセンの語法をうかがわせる作品です。4曲すべて、クラウス・ビューリトによる新たなマスタリングで収録されています。
 
P. S. ロング=ケラー P. S. Rung-Keller(1879–1966)は、音楽一家に生まれ、ほぼ半世紀にわたりコペンハーゲン救世主教会のオルガニストを務めました。《組曲 ニ長調》は、ロング=ケラーの作曲したオルガンのための《バロック組曲》を彼の生徒のライフ・カイサー Leif Kayser が、曲の削除と追加、編曲を行い、師への75歳の誕生日プレゼントとした作品です。〈前奏曲〉〈スケルツォ〉〈アリア〉〈間奏曲〉〈アラベスコ〉〈終曲〉の6曲。ヨハネス・アナセン Johannes Andersen(1890–1980)の《組曲第1番》は、ロング=ケラーのネオクラシカルな曲とは対照的な、彼がカール・ニルセンに教わったことがあるのを示す、陽気でにぎやかな音楽です。
 
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。 

『The Gramophone Shop Celebrity Series - Complete Danish Recordings 1948–1950』
Danacord DACOCD 893–896 4CDR’s for price of 2 classical

 
[Disc 1]
「17世紀北ドイツのバロック・カンタータ」
ハインリヒ・シュッツ(1585–1672)
 われ心から汝をを愛す、おお主よ SWV.348 
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637–1707)
 イエスは我が喜び BuxWV.59 他 
[Disc 2]
「17世紀北ドイツのバロック・カンタータ」
フィンセント・リューベック(1654–1740)
 やさしい花婿よ、ようこそ
クリストフ・ベルンハルト(1628–1692)
 恐れることなかれ 
[Disc 3]
「後期ルネサンスと初期バロックのオルガン音楽」
ザムエル・シャイト(1587–1654)
 第2旋法によるマニフィカト
ジローラモ・フレスコバルディ(1583–1643)
 使徒書簡朗読後のカンツォーナ
ハインリヒ・シャイデマン(c.1595–1663)
 前奏曲(ドリア旋法の) 
[Disc 4]
「17世紀のオルガン音楽」
ディートリク・ブクステフーデ(c.1637–1707)
 トッカータ ヘ長調 
ヨハン・ヤコブ・フローベルガー(1616–1667)
 フリギア旋法によるリチェルカーレ
ルイ・マルシャン(1669–1732)
 グラン・ディアローグ ハ長調 
 前奏曲とフーガ ニ短調 他 [曲目詳細] 
 
復刻 クラウス・ビューリト

 
レコード録音の歴史は、19世記の後半にさかのぼり、初期は、すべて機械的装置によるアコースティック録音が行われていました。黎明期ともいえるこの時代を経て、1925年、マイクロフォンやアンプを使った電気式の録音が導入されると、レコード録音の数が一気に増え、78回転のSPレコードを販売する店も都市を中心に生まれました。ニューヨーク市の42丁目東にあった「The Gramphone Shop(グラモフォーン・ショップ)」は、独自のカタログによる希少価値の高いヨーロッパの高品質レコードの通信販売で知られ、第二次世界大戦が終わると、自身のレコード録音も手がけ、「The Gramophone Shop Celebrity Series(グラモフォーン・ショップ、著名音楽家シリーズ)(GSC)」のレーベル名をつけて販売しました。
 
このシリーズには、デンマークで主に「古楽」の分野で活躍していた音楽家も起用されました。オルガニストのフィン・ヴィーザウー Finn Viderø(1906–1987)、指揮者でオルガニストのモーウンス・ヴルディケ(モーゲンス・ヴェルディケ) Mogens Wöldike(1897–1988)と彼が指揮者だったデンマーク放送マドリガル合唱団、スウェーデンのアルト歌手、ロッリ・ライル Lorri Lail(1904–1978)、デンマーク放送室内管弦楽団のメンバーを中心とする弦楽器奏者。当時の純正な演奏スタイルを伝える音楽家たちです。彼らは、1948年から1950年にかけて、テープを使わず直接ワックス盤に刻む方式で演奏を録音。78回転レコードを6枚ずつ収めた5組のアルバムとしてリリースされました。
 
この Danacord Records のアルバムには、彼らが無編集で記録した78回転レコード30枚分の音楽が、エンジニアのクラウス・ビューリト Cllaus Byrith の所有する28枚と王立図書館所蔵の2枚のレコードを復刻して収録されました。「17世紀北ドイツのバロック・カンタータ」「ルネサンスの合唱音楽」「後期ルネサンスと初期バロックのオルガン音楽」「17世紀のオルガン音楽」。この中には、ドイツの演奏家が校訂した楽譜だけが存在し「音」としての記録が残っていない、音楽と音楽史にとって貴重な録音も含まれています。ディスクの余白部分に「Bonus」として、ヴィーザウーの「コレクション」(DACOCD 791–792/793–794/795–796/797–798)に収録されなかった、彼の初期の録音が収められています。 
 
価格 5,390円(税込価格)(本体価格 4,900円)
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。 

『ベンディクス ピアノのための音楽』
Danacord DACOCD 901–902 2CD’s classical

 
ヴィクト・ベンディクス(1851-1926)
[Disc 1]
 魂の経験(Seelenerlebnisse/Sjæleoplevelser) Op.8 no.2(1874)
 気分の描画(Stimmungsbilder) Op.9(1874) 
  アンダンテ・トランクイッロ アンダンテ
  「バッコスの行列(Bacchanten-Zug)」(プレスト・ポシービレ)
  アンダンテ
 ピアノソナタ ト短調 Op.26(1901)
 5つのピアノの小品(Fünf Clavierstücke) Op.1(1870–72)
  テンポ・リソルート・エド・ウン・ポコ・ヴィヴァーチェ
  アレグレット・モデラート アレグレット・コモード モデラート
  テンポ・リソルート・エド・ウン・ポコ・ヴィヴァーチェ
[Disc 2]
 夜想曲(Nocturne) Op.11 no.1(1870年代末)
 ワルツ(Walzer) Op.11 no.2(1870年代末)
 5つのピアノの小品(5 Klaverstykker) Op.33(1880–1909)
  昔の踊り(En gammel Dans)(モデラート・グラツィオーソ)
  前奏曲(Præludium)(アンダンテ・ソレンネ)
  メヌエット(Menuet)(モデラート・コン・モート)
  夜想曲(Nocturne)(レント)
 小さめのスタイルで(In kleinerem Style) Op.2(1873)
  アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ アレグロ・トランクイッロ
  モルト・モデラート(テンポ・ルバート)
  クワジ・アレグレット(テンポ・ルバート)
  アレグロ・ヴィヴァーチェ 
 アルバム(Album) Oo.22(1870–88)
  前奏曲(Præludium) 民謡(Folkevise) ワルツ(Vals)
  ロマンス(Romance) メヌエット(Menuet)
  スケルツィーノ(Scherzino) エレジー(Elegie)
  間奏曲(Intermezzo) 春の歌(Foraarssang) エピローグ(Epilog)
 セレナード=スケルツォ(Serenade-Scherzo) Op.8 no.1(1874)
 カプリッチョ(Capriccio)(1880)
  イサベル・カーランダー(ピアノ)
 
録音 2002年・2003年6月 ルイシアナ美術館(フムレベク、デンマーク)
制作・録音 モーテン・モーウンセン

 
ヴィクト・エマヌエル・ ベンディクス Victor Emanuel Bendix は、1851年、コペンハーゲンの中流家庭に生まれ、ゲーゼの音楽院で学びました。「音楽の最大の目的は、しばしの間、人々に自分たちの野蛮さと恥ずべき日々の生活を忘れさせること」を信条にした、生まれついてのロマンティストと言われます。4曲の交響曲(DACOCD 436–437)、ピアノ協奏曲(DACOCD 641)、室内楽曲、ピアノ曲、声楽曲と、幅広いジャンルに100を超す作品を書いた作曲家、リストに師事した、技巧の優れたピアニスト、室内楽奏者、生徒だったカール・ニルセンの《交響的ラプソディ》をはじめとする作品の指揮者として知られ、デンマークのひとつの時代を主導する、積極的な性格と人間的な魅力を備えた音楽家と評価されています。彼の実子、ヴィクト・シューラーは、20世紀デンマークを代表するピアニストのひとりとして名を残しました。Danacord Records がリリースするアルバムには、強い批評精神で知られたベンディクスの出版譜のあるソロ・ピアノのための全作品が収録されています。「性格的小品」の伝統に沿った《5つのピアノの小品》(Op.1)、楽しい気分の《小さめのスタイルで》、「可能なかぎり速く」と指示された「バッコスの行列」を第3曲が特徴的な《気分の描画》、聴衆に広く認められるスタイルで書かれた《アルバム》。《ピアノソナタ  と短調》は、彼が荒れた私生活の中で作曲した、「諧謔的な間奏曲」「アレグロと変奏」など4楽章による40分近い演奏時間の作品です。《5つのピアノの小品》(Op.33)は、1880年から1909年にかけて作曲した4曲に「Op.11 no.2」の〈ワルツ〉を加えて出版されました。
 
ピアニストのイサベル・カーランダー Isabela Carlander は、デンマーク国立音楽演劇アカデミー(西ユラン音楽院)と王立デンマーク音楽アカデミーのトーヴェ・レンスコウ、ローマのミルタ・ヘッレラに学び、1995年、ソリストとしてデビュー。2010年、コペンハーゲン大学で法律の学士号を取得、弁護士の活動と、歌曲の共演とベンディクスのピアノ音楽をプロモートする活動を行っています。
 
 
価格 5,390円(税込価格)(本体価格 4,900円)

『ラフマニノフ、トゥビン ピアノと管弦楽のための作品』
Dux DUX 1702 classical 

 
セルゲイ・ラフマニノフ(1873–1943)
 ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30
エドゥアルド・トゥビン(1905–1982)
 ピアノ小協奏曲 変ホ長調 ETW20(1944–45)
  ミーケル・ポル(ピアノ) エストニア国立交響楽団
  ミハイル・ゲルツ(指揮)
 
録音 2019年1月10日–12日(ラフマニノフ)、2020年2月27日–29日 エストニア・コンサートホール(タリン、エストニア)(ライヴ録音)

 
ミーケル・ポルとミハイル・ゲルツ。エストニアの音楽家ふたりの共演によるアルバム。ピアニストのミーケル・ポル Mihkel Poll(1986–)は、タリン生まれ。エストニア音楽アカデミーでイヴァリ・イリヤ、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校でローナン・オホラに学びました。ラヴェル、ショスタコーヴィチ、モソロフ、リゲティ、トゥルヴェの曲を弾いた『20世紀のピアノ』(Ondine ODE1161-2)、エネスク、バルトーク 、トゥール、コルヴィツの曲を演奏したアルバム(DUX1256)をリリースしています。ミハイル・ゲルツ Mihhail Gerts は、エストニア音楽アカデミーとベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学び、ドイツのハーゲン歌劇場のカペルマイスターと次席音楽総監督、エストニア国立歌劇場の常任指揮者などを務めてきました。
 
トゥビン Eduard Tubin の《ピアノ小協奏曲 変ホ長調》は、「アレグロ・ヴィヴァーチェ」「レント、ソステヌート・エ・トランクィッロ」「アレグロ・ジョコーゾ、マ・ノン・トロッポ」の3つの楽章が続けて演奏される作品です。エストニアのピアニスト、オラヴ・ローツの依頼で作曲され、1945年10月16日、ローツとトゥール・マン指揮のスウェーデン放送交響楽団により初演。スウェーデン放送のラジオによりライヴ中継されました。ローランド・ペンティネンとネーメ・ヤルヴィ指揮ヨーテボリ交響楽団(BIS-CD401)、ラウリ・ヴァインマーとアルヴォ・ヴォルメル指揮エストニア放送交響楽団(Finlandia)がCDリリースされていました。ミーケル・ポルとエストニア国立交響楽団の演奏は、2020年2月、エストニア・コンサートホールのコンサートのライヴ録音です。
 
ラフマニノフの《ピアノ協奏曲第3番》もエストニア・コンサートホールでのライヴ録音が収録されています。この曲につづきドビュッシーの《海》とラヴェルの《ラ・ヴァルス》が演奏された2019年1月のコンサートです。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円) 

『Americans』
Harmonia Mundi HMM 902611 classical

 
レナード・バーンスタイン(1918–1990)
 『ウェストサイド物語』シンフォニック・ダンス
 (Symphonic Dances from Wes Side Story)(1961)
チャールズ・アイヴズ(1874–1954)
 交響曲第3番《キャンプの集い(The Camp Meeting)》 S.3(K. 1A3)(1908–10)
サミュエル・バーバー(1910–1981)
 序曲《悪口学校(The School for Scandal)》 Op.5(1931)
ルース・クロフォード・シーガー(1901–1953)
 弦楽のためのアンダンテ(Andante for Strings)(1931 transc. c.1938)
サミュエル・バーバー(1910–1981)
 祝典トッカータ(Toccata Festiva) Op.36(1960)
 (オルガンと管弦楽のための)*
  ルツェルン交響楽団 ジェイムズ・ガフィガン(指揮)
  ポール・ジェイコブズ(オルガン)*
 
録音 2018年11月 ルツェルン文化会議センター(ルツェルン、スイス)
芸術監督 マーティン・ザウアー(Teldex Studio Berlin)
録音 ルネ・メラー(Teldex Studio Berlin)

 
ヴォルフガング・リームの《Symphonie “Nähe fern”》(HMM 902153)をリリースしたジェイムズ・ガフィガンとルツェルン交響楽団の新録音。ジェイムズ・ガフィガン James Gaffigan(1979–)は、ニューヨーク市に生まれ、ニューイングランド音楽院とライス大学シェパード音楽学校で学びました。クリーヴランド管弦楽団とサンフランシスコ交響楽団でを経験、2008年に初めてルツェルン交響楽団を客演で指揮。2011年/2012年のシーズンから首席指揮者を務め、2021年2月、ノルウェーのトロンハイム交響楽団の首席客演指揮者に指名されました。
 
アメリカのオーケストラ作品。レナード・バーンスタインの『ウェストサイド物語』から、ダイナミックなダンスのエピソードと〈Somewhere〉などの抒情のページによる「シンフォニック・ダンス」。チャールズ・アイヴズが、人々が賛美歌を歌い、説教に耳を傾けた、子供のころの「キャンプの集い」の記憶をセンチメンタルでノスタルジックな音楽に作った《交響曲第3番》。サミュエル・バーバーが、リチャード・ブリンズリー・シェリダンの同名の喜劇に基づいて作曲した演奏会序曲《悪口学校》。フィラデルフィアのオペラハウス「アカデミー・オブ・ミュージック(Academy of Music)」の新オルガンの落成記念のため、バーバーの友人でパトロンのメアリー・カーティス・ジンバリストから委嘱された《祝典トッカータ》。ルース・クロフォード・シーガー Ruth Crawford Seeger(1901–1953)の《弦楽のためのアンダンテ》は、進歩的な感覚と語法で知られる彼女が「不協和のダイナミックスの研究」として作曲した《弦楽四重奏曲》(1931)の緩徐楽章を編曲した作品です。 
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円) 

『画家の秘密(The Artist’s Secret)』
LAWO Classics LWC 1120 classical

 
ヘンリエッテ・ボスマンス(1895–1952)
 画家の秘密(The Artist’s Secret)
 (オリーヴ・シュライナー(1855–1920)の詩)
ルイーゼ・グレーガー(1862–1944)
 春が手招きする(Der Frühling lockt) Op.19
 (ヘレーネ・ガミウス(1854–1916)の詩)
 荒れ野の上を(Über die Heide)
 (テオドール・シュトルム(1817–1888)の詩)
 わたしの両目をふさいでくれ(Schliesse mir die Augen baide)
 (テオドール・シュトルム(1817–1888)の詩)
リリ・ブーランジェ(1893–1918)
 4つの歌(Quatre chants)
  はかり知れない悲しみの中を(Dans l’immense tristesse)
  (ベルタ・ガレロン・ド・カロンヌ(1859–1936)の詩)
  期待(Attente)(モーリス・メーテルランク(1862–1949)の詩)
  映る影(Reflets)(モーリス・メーテルランク(1862–1949)の詩)
  帰還(Le retour)(ジョルジュ・ドラキ(1880–1970)の詩)
レベッカ・クラーク(1886–1979)
 喜びという名の幼な子(Infant Joy)
 (ウィリアム・ブレイク(1757–1827)の詩)
 六月のたそがれ(June Twilight)
 (ジョン・メイスフィールド(1878–1967)の詩)
 八時(Eight O’Clock)(A. E. ハウスマン(1859–1936)の詩)
セシル・シャミナード(1857–1944)
 来て、わたしの恋しいひと(Viens, mon bien-aimé)
 (アルマン・ラフリーク(1858–1911)の詩)
アンナ・クラーマー(1873–1968)
 2つの夜想曲(Zwei Notturnos)
 (ヴァルター・ジムリンガー(1889–1976)の詩)
  東屋で(Im Pavillon) 海で(Am Meer)
ボルグヒル・ホルムセン(1865–1938)
 ふしぎな明るい夜に(I de forunderlige, blonde nætter) Op.14 no.1
 (ヴィルヘルム・クラーグ(1871–1933)の詩)
 悲しみがそこにある(Der staar en sorg) Op.14 no.3
 (ヴィルヘルム・クラーグ(1871–1933)の詩)
アンナ・クラーマー(1873–1968)
 ライラック(Flieder) Op.2 no.2(O. J. ビーアバウム(1865–1910)の詩)
 覚えているか?(Weisst du, noch?) Op.2 no.5
 (O. J. ビーアバウム(1865–1910)の詩)
 狩の角笛の響き(Waldhornklänge) Op.4 no.6
 (カール・ブッセ(1872–1918)の詩)
マルグリート・カナル(1890–1978)
 ここではリラがみな萎れ(Ici-bas tous les lilas meurent)
 (シュリ・プリュドム(1839–1907)の詩)
ポルドフスキ(レジヌ・ヴィエニアフスキ)(1879–1932)
 憂愁(Spleen)(ポール・ヴェルレーヌ(1844-1896)の詩)
 セレナード(Sérénade)(アドルフ・レッテ(1863–1930)の詩)
 ひそやかに(En sourdine)(ポール・ヴェルレーヌ(1844-1896)の詩)
 草の上で(Sur l’herbe)(ポール・ヴェルレーヌ(1844-1896)の詩)
ヘンリエッテ・ボスマンス(1895–1952)
 くず屋の歌(La chanson du chiffonier)
 (ジュール・ジュイ(1855–1897)の詩)
  ベッティーナ・スミス(メゾソプラノ)
  ヤン・ヴィレム・ネレケ(ピアノ)
 
録音 2019年11月19日–21日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン

 
ガブリエル・フォーレの歌曲を特集した『まぼろし(Mirages)』(LWC1146)をリリースしたノルウェーのメゾソプラノ、ベッティーナ・スミス Bettina Smith とオランダのピアニスト、ヤン・ヴィレム・ネレケ Jan Willem Nelleke のデュオの第2作。女性作曲家たちの書いた、どちらかというと忘れられたか、めったに演奏されない歌曲が歌われます。アルバム・タイトルにとられた《画家の秘密(The Artists’s Secret)》は、オランダの作曲家ヘンリエッテ・ボスマンス Henriëtte Bosmans(1895–1952)が、自分の血で絵を描くという秘密をもっていた画家を詠んだオリーヴ・シュライナーの詩に作曲した作品です。「…彼は埋葬された…そして、何があったか。しばらくすると画家は忘れられ、作品は生きながらえた」。ボスマンスの曲は、もう1曲、ジュール・ジュイの詩をテクストにした《くず屋の歌》がアルバムの最後に歌われます。そのほかの作曲家は、ドイツのルイーゼ・グレーガー Luise Greger(1862–1944)、フランスのリリ・ブーランジェ Lili Boulanger(1893–1918)、セシル・シャミナード Cécile Chaminade(1857–1944)とマルグリート・カナル Marguerite Canal(1890–1978)、イギリスのレベッカ・クラーク Rebecca Clarke(1886–1979)とポルドフスキ Poldowski(レジヌ・ヴィエニアフスキ Régine Wieniawski)(1879–1932)、オランダのアンナ・クラーマー Anna Cramer(1873–1968)、ノルウェーのボルグヒル・ホルムセン Borghild Holmsen(1865–1938)。彼女たちが、どういった「秘密」をもって芸術家曲というジャンルに挑んだかが探られていきます。 
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円) 

『オスロ・フィルハーモニック+ペトレンコ』
LAWO Classics LWC 1215 classical

 
セルゲイ・プロコフィエフ(1891–1953)
 交響曲第6番 変ホ短調 Op.111(1947)
ニコライ・ミャスコフスキー(1881-1950)
 交響曲第27番 ハ短調 Op.85(1949)
  オスロ・フィルハーモニック管弦楽団 ヴァシーリー・ペトレンコ(指揮)
 
録音 2018年11月5日–9日、2019年5月23日–29日 オスロ・コンサートホール(オスロ)
制作 アンドルー・ウォルトン
録音 ヴェーガル・ランドース、トマス・ヴォルデン [DXD(24bit/352.8kHz)録音]

 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円) 

『トランペットとオルガンの夢のような思い出(Magical Memories for Trumpet and Organ)』
LAWO Classics LWC 1216 classical

 
『トランペットとオルガンの夢のような思い出(Magical Memories for Trumpet and Organ)』
マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(c.1643–1704)
  前奏曲(Prélude)(《テ・デウム》 H146 から)
伝承曲(ティーネ・ティング・ヘルセット/コーレ・ノールストーガ 編曲)
 オステルダーレンの結婚行進曲(Bruremarsj fra Østerdalen)
アレッサンドロ・マルチェッロ(1673–1747)
 アダージョ(Adagio)(《オーボエ協奏曲 ニ短調》 S.Z799 から)
レイフ・ストランド(1942–)(ヤーレ・ストールロッケン 編曲)
 だけど僕は牧場を歩いて行く(Men går jag över ängarna)
アイスランド伝承曲(ヤーレ・ストールロッケン 編曲)
 ねんねん坊や(Sofðu, unga ástin mín) 
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 ルンダーネで(Ved Rondane) Op.33 no.9ß
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681–1767)
 英雄的音楽(Heldenmusik)TWV50:31–42
  威厳(Die Würde) 気品(Die Anmut) 剛勇(Die Tapferkeit)
伝承曲(ティーネ・ティング・ヘルセット/コーレ・ノールストーガ 編曲)
 ソルフォルの結婚行進曲(Bruremarsj fra Sørfold)
アメリカ民謡(ヤーレ・ストールロッケン 編曲)
 シェナンドー(Shenandoah)
ジャン=ジョゼフ・ムーレ(1682–1738)
 ロンドー(Rondeau)(《ファンファーレとサンフォニー》から)
オスカル・リンドベリ(1887–1955)
 ダーラナの夏の牧舎の古い賛美歌(Gammal fäbodpsalm från Dalarna)
フェリクス・メンデルスゾーン(1809–1847)
 歌の翼に(Auf Flügeln des Gesanges) Op.34 no.2
オイスタイン・ソンメルフェルト(1919–1994)
 エレジー(Elegy)(トランペットとオルガンのための)
ビリエル・シェーベリ(1885–1929)(ティーネ・ティング・ヘルセット/コーレ・ノールストーガ 編曲)
 初めてあなたに会ったのは(Den första gång jag såg dig)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 春(Våren) Op.33 no.2
ジェレマイア・クラーク(c.1674–1707)
 組曲 ニ長調
  前奏曲, グロスター公爵の行進曲(Prelude, The Duke of Gloster’s March)
  メヌエット(Minuet) Sybelle
  ロンドー, デンマーク 王子の行進曲「トランペット・ヴォランタリー」
  (Rondeau, The Prince of Denmark’s March “Trumpet Voluntary”)
ペール=エーリク・モレウス(1950–)(ヤーレ・ストールロッケン 編曲)
 コッポンゲン(Koppången)
ヘンニング・ソンメッロ(1952–)(コーレ・ノールストーガ 編曲)
 春の息吹(春風の口笛に雪解けの水)(Vårsøg)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 ソールヴェイの子守歌(Solveigs vuggesang) Op.23 no.26
ヘンリー・パーセル(c.1659–1695)
 トランペット・チューン ハ長調(Traumpet Tune in C major) ZT.678
  ティーネ・ティング・ヘルセット(トランペット)
  コーレ・ノールストーガ(オルガン)
 
録音 2020年8月30日–9月1日 オスロ大聖堂(オスロ、ノルウェー)
制作 ヴェーガル・ランドース
録音 トマス・ヴォルデン  [DXD(24bit/352.8kHz)録音] 

 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円) 

『ロシアのアダージョ(Russian Adagios)』
Ondine ODE 938-2 classical [初案内旧譜]

 
アラム・ハチャトゥリアン(1903–1978)
 バレエ《スパルタクス》- 第2幕 クラッススとイギーナのアダージョ
ティホン・フレンニコフ(1913–2007)
 バレエ《軽騎兵のバラード》 Op.25 - アダージョ
セルゲイ・プロコフィエフ(1891–1953)
 バレエ《シンデレラ》 Op.87 - 第3幕 シンデレラを思い出す王子(アダージョ)
ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844–1908)
 歌劇《地方長官》- 夜想曲
アレクサンドル・グラズノフ(1865–1936)
 バレエ《ライモンダ》 Op.57 - 第2幕 間奏曲
 バレエ《四季》 Op.67 - 秋:プチ・アダージョ
 バレエ《ライモンダ》 Op.57 - 第3幕 間奏曲
ピョートル・チャイコフスキー(1840–1893)
 バレエ《眠れる森の美女》 Op.66 - 第2幕 パノラマ
  パ・ダクシオン:アダージョ
 バレエ《くるみ割り人形》 Op.71 - 第2幕 パ・ド・ドゥ-:王子とこんぺい糖
  スウェーデン放送交響楽団 エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
 
録音 1999年5月 ベールヴァルド・ホール(ストックホルム、スウェーデン)

 
スヴェトラーノフ Yevgeny Svetlanov(1928–2002)は、現存するロシアの管弦楽曲をすべて演奏したただ一人の指揮者として知られます。ソ連国立交響楽団(現 ロシア国立交響楽団)、ロンドン交響楽団、ハーグ・レジデンティ管弦楽団を指揮、1997年から1999年までスウェーデン放送交響楽団の音楽監督を務めました。ロシアのもっとも美しい「アダージョ」の音楽を特集したこのアルバムは、1999年5月、ベールヴァルド・ホールでセッション録音されました。契約の関係から Ondine の「オリジナル」が日本のマーケットで流通していなかった、「伝説的」指揮者スヴェトラーノヴの最後の録音のひとつ。スウェーデン放送交響楽団を指揮したコンサートをライヴ収録したショスタコーヴィチの交響曲《レニングラード》(DAPHNE1023)と同様、ロシアのオーケストラの時とは違う、スヴェトラーノフの「洗練された」姿が話題になりました。
 
価格 1,650円(税込価格)(本体価格 1,500円)

『ケニンシュ 交響曲第4番・第6番』
Ondine ODE 1354-2 classical

 
ターリヴァルディス・ケニンシュ(1919– 2008)
 交響曲第4番(1972)
 交響曲第6番《フーガの交響曲(Sinfonia ad Fugam)》(1978)
 カンツォーナ・ソナタ(Canzona Sonata)(1986)
 (ヴィオラと弦楽オーケストラのための)
  ラトビア国立交響楽団 グンティス・クズマ(指揮)
  サンタ・ヴィジネ(ヴィオラ)
 
録音 2021年1月19日–23日 ラージ・ギルド・ホール(リガ、ラトビア)

 
ラトビアに生まれカナダに移住した作曲家ターリヴァルディス・ケニンシュ Tālivaldis Ķeniņš(1919–2008)の作品集。《交響曲第1番》《ピアノ協奏曲》《室内協奏曲》を収録した最初のアルバム(ODE1350-2)につづく第2集には、比較的簡潔な作品が収録されています。フランス風の繊細さと響きの豊かさを合わせもつ《交響曲第4番》。「フーガの交響曲」の副題がつけられた《交響曲第6番》。ヴィオラと弦楽オーケストラによる「コンチェルタンテ」な「歌のソナタ」《カンツォーナ・ソナタ》。 
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『マグヌス・リンドベリ 作品集』
Ondine ODE 1384-2 contemporary/classical

 
マグヌス・リンドベリ(1958–)
 Aura(アウラ)(1993–94)
 (ヴィトルト・ルトスワフスキ追悼(In memoriam Witold Lutoslawski))
 Related Rocks(つながった岩)(1997)
 (2台のピアノ、2つの打楽器群とライヴエレクトロニクスのための)*
 Marea(マレア)(1989–90)
  フィンランド放送交響楽団 ハンヌ・リントゥ(指揮)
  エミール・ホルムストレム(ピアノ、キーボード)*
  ヨーナス・アホネン(ピアノ、キーボード)*
  ヤニ・ニーニマキ(打楽器)* イェリ・ピーポネン(打楽器)*
 
録音 2019年10月(Aura, Rocks)、11月(Maria) ヘルシンキ・ミュージックセンター(フィンランド)(ライヴ録音)

 
《告白》《2つのエピソード》(ODE1345-2)につづく、フィンランド放送交響楽団とハンヌ・リントゥ Hannu Lintu によるマグヌス・リンドベリ Magnus Lindberg の作品集。《Aura》は、サントリーホールの「国際作曲委嘱シリーズ」のために委嘱された作品です。切れ目なく演奏される4つの楽章による「交響曲」に似た構造による、個々の楽器や楽器群を「ヴィルトゥオーゾ」的に扱った「オーケストラのための協奏曲」とみなされる作品です。リンドベリがこの曲に取り組んでいる時にルトスワフスキの訃報が届いたため、「ヴィトルト・ルトスワフスキ追悼」の作品とされました。《Related Rocks》は、半分はパリ、もう半分はヘルシンキで作曲されました。IRCAM のセルジュ・ルムトン Serge Lemouton とフィンランド放送の音響技術「ウィザード」ユハニ・リーマタイネン Juhani Liimatainen の協力を得て、さまざまな音響手法を試みながら作曲が進められました。IRCAM とストラスブールの「Musica Festival」の委嘱で作曲、1997年6月24日、パリで Ictus Ensemble により初演されました。《Marea》(イタリア語の「潮」)は、「月の重力と海の力による潮の単調な反復」を「ベートーヴェン風」の管弦楽曲に作ったといわれ、《Kinetic》(1988–89)と《Joy》(1989–90)ともに「三部作」とみなされる作品です。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『光(Llum)』
Ondine ODE 1389-2 contemporary/classical

 
ラモン・ウメ(1968–)
 光(Llum)(2013–16)
  目を閉じて(Tanca els ulls) 内側を歩め(Camina endins)
  魂の頂点に降り来たれ(Baixa al cim de l’Ànima) 裸の石(Pedra nua)
  平和の心(Pau al Cor) 光のかけら(Engrunes de Llum)
  アレルヤ(Al-leiluia)
  ラトビア放送合唱団 シグヴァルズ・クリャヴァ(指揮)
  アグネセ・パルディニャ(ソプラノ)
  ダッツェ・ストラウトマネ(アルト) サンタ・コキナ(アルト)
  インガ・ジリンスカ(アルト) イルゼ・コノヴァノヴァ(アルト)
  カールリス・ルーテンタールス(テノール)
  ペーテリス・ヴァイツコフスキス(バリトン)
 
録音 2020年5月27日、6月22日–24日 聖ヨハネ教会(リガ、ラトビア)

 
ラトビア放送合唱団と音楽監督シグヴァルズ・クリャヴァ Sigvards Kļava の新作。ラモン・ウメ Ramón Humet(1968–)は、バルセロナ生まれ。合唱のための《光(Llum)》は、彼の親友でもある、カタルーニャのモンセラート修道院の修道士、ビセンタス・サンタマリアの霊的なテクストと詩に基づく7楽章の作品です。「生命、平和、愛への贈り物をめぐる内省的、精神的な旅」。COVID-19 のパンデミックが勃発した2020年3月、ラトビア放送合唱団がクリャヴァの指揮でバルセロナで初演しました。ウメは尺八奏者でもあり、自然と「禅」から影響を受けた彼の音楽は、スタイルと表現のバランスが保たれ、輝かしい「アレルヤ」で終わるこの作品も、美しさと遊び心にあふれていると言われます。世界初録音。

 

 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『夜明け(First Light)』
Pentatone PTC 5186745 contemporary/classical

 
『夜明け(First Light)』
ニコ・ミューリー(1981–)
 Shrink(縮小)(ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲)
フィリップ・グラス(1937–)
 The Orchard(果樹園)(《The Screens(画面)》(1989)から)
 (ヴァイオリンとピアノのための)*
フィリップ・グラス(1937–)(ペッカ・クーシスト(1976–) 編曲)
 弦楽四重奏曲第3番《Mishima(ミシマ)》(弦楽オーケストラのための)
  ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン) ノルウェー室内管弦楽団
  ニコ・ミューリー(ピアノ)*
 
録音 2020年10月 ヤール教会(バールム、ノルウェー)、Reservoire(ニューヨーク)(ミューリー)*/Sonic Pump(ヘルシンキ)(クーシスト)*
制作・録音・編集 ヨルン・ペーデシェン
録音 ジェームズ・ヨースト(ミューリー)*/ミーカ・フットゥネン(クーシスト)*

 
ペッカ・クーシスト Pekka Kuusisto(1976–)が、フィンランドのプレーヤーとして初めて、シベリウス国際ヴァイオリン・コンペティションの第1位に選ばれたのは1995年でした。これをきっかけに彼の活躍が始まり、各国のオーケストラへの客演や器楽奏者と共演を重ね、フィンランドを代表するヴァイオリニストのひとりとして人気を集めました。その間、彼は、兄ヤーコと共同で芸術監督として室内楽音楽祭を運営、ジャズ・ピアニストのイーロ・ランタラやフォークミュージシャンのアンナ=マリ・カハラをはじめとする他ジャンルの音楽家たちと交流。自身の「芸術」の幅と奥行きを広げる活動を積極的に行いました。アメリカの作曲家ニコ・ミューリー Nico Muhly(1981–)と彼のコラボレーションは、2010年ごろ、ミューリーがテノールとヴァイオリンと弦楽のために書いた《Impossible Things》から始まりました。「まれに見る芸術的技法をもったクリエーターという世評を耳にしていた彼との仕事は、心を揺り動かす、楽しい経験だった」とクーシストは言い、その後の継続的な共同作業につながっていきました。
 
ペッカ・クーシストが2021年から芸術監督を務めるノルウェー室内管弦楽団との初めての録音『夜明け(First Light)』では、彼とミューリーとのコラボレーションの成果が示されます。このアルバムで演奏されるのは、「アメリカのミニマリズムが、イギリスの合唱の伝統、フランスの色彩とテクスチュアの美の強調、長い息遣いと空気のような感覚と融合した」(アンドルー・メラー)ミューリーの作品と、彼がジュリアード音楽院でアシスタントを務めたことのあるフィリップ・グラス Philip Glass(1937–)の作品です。ミューリーの《Shrink(縮小)》は、2019年の遅い時期、「この10年の音楽といたずら心が頂点に達した」(クーシスト)ころに「ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲」として作られました。「居場所のない、追い払われた」感覚の「音程」〈Ninths(9度)〉、「遅く、張り詰めた」〈Sixths(6度)〉と「速く、神経質、散発的な」〈Turns(ターン)〉の3楽章の音楽です。
 
フィリップ・グラスの2曲は、いずれも「ポストミニマル」の作品です。弦楽四重奏曲第3番《Mishima(ミシマ)》は、ポール・シュレーダー監督が三島由紀夫を題材にして撮った1985年の映画『Mishima: A Life in Four Chapters』のために書いた音楽に基づいて作曲されました。〈1957: Award Montage(1957年:アウォード・モンタージュ)〉〈November 25: Ichigaya(11月25日:市ヶ谷)〉〈Grandmother and Kimitake(祖母と公威)〉〈1962: Body Building(1962年:ボディビル)〉〈Blood Oath(血の盟約)〉〈Mishima - Closing(三島 – 終結)〉。作曲家でもあるクーシストが、ミューリーを通じて出会ったフィリップ・グラスの音楽に敬意を払いながら手がけた「弦楽オーケストラの版」による録音です。
 
ヴァイオリンとピアノのための《The Orchard(果樹園)》は、ジャン・ジュネの劇『The Screens(画面)』(原題 “Les Paravents”)が、1989年、ミネアポリスのガスリー劇場でジョアン・アカライティスの演出で上演された際、グラスがガンビアのフォダイ・ムサ・ストと共同で作曲した音楽の1曲です。ミューリーとクーシストのグラスへの感謝の印として選ばれ、「COVID-19 の2010年の習慣」にしたがい、二人が、ニューヨークとヘルシンキの間で長距離録音して収録されました。 
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円) 

『ばらの花環(Das Rosenband)』
Skani SKANI 083  classical

 
リヒャルト・シュトラウス(1864–1949)
 万霊節(Allerseelen) Op.10 no.8 あすの朝(Morgen) Op.27 no.4
 あなたの黒髪を私の頭の上に広げてください(Breit’ über mein Haupt) Op.19 no.2
 献呈(Zueignung) Op.10 no.1
 憩え、わが心(Ruhe, meine Seele) Op.27 no.1
 ばらの花環(Das Rosenband) Op.36 no.1 夜(Die Nacht) Op.10 no.3
 ひそかな誘い(Heimliche Aufforderung) Op.27 no.3
 ツェツィーリエ(Cäcilie) Op.27 no.2
ヤーニス・メディンシュ(1890–1966)
 少しの間でいいから(Uz brītiņu) 誘い(Aicinājums)
 新たな恋(Jaunā mīla) 愛撫(Glāsts) 夜想曲(Noktirne)
アルフレーズ・カルニンシュ(1879–1951)
 蔦(つた)(Efeja vija) 海のうめき声(Jūras vaidi)
 睡蓮(Ūdens lilija) ミニョンの歌『君よ知るや南の国」(Minjona)
 丘を越え、林の彼方に(Jau aiz kalniem, jau aiz birzēm)
  インガ・カルナ(ソプラノ) ディアナ・ケトレル(ピアノ)  
 
録音 2020年7月12日–15日 Great Amber Concert Hall(リエパーヤ、ラトビア)
制作 ノルムンズ・スラヴァ
録音 ヤーニス・ストラウメ

 
ラトビアのソプラノ歌手インガ・カルナ Inga Kalna(1972–)とピアニストのディアナ・ケトレル Diana Ketler(1971–)は、ラトビア音楽アカデミーで学んでいた時、クラスメートでした。卒業後、カルナはロンドンの王立音楽アカデミーに留学。プロの歌手としてオペラ、オラトリオ、歌曲の分野で活躍を初め、ミンコフスキ、ルネ・ヤーコプス、コリン・デイヴィスをはじめとする指揮者の下で歌いました。ケトレルは、ザルツブルクのモーツァルテウムとロンドンの王立音楽アカデミーに進み、ソリストと室内楽のピアニストとして活動しながら母校の王立音楽アカデミーで教授として教えています。『ばらの花環(Das Rosenband)』は、2016年の「秋の室内楽フェスティヴァル」でラトビア音楽大賞の室内音楽部門の最優秀演奏に選ばれたコンサートのプログラムを再現したアルバムです。リヒャルト・シュトラウス、ラトビアのヤーニス・メディンシュ Jānis Mediņš(1890–1966)とアルフレーズ・カルニンシュ Alfrēds Kalniņš(1879–1951)の作曲した「芸術歌曲」でたどるアール・ヌヴォーの美学。色彩のパレットの統一を図りながら三人の作曲家の曲を織り交ぜた構成のプログラムです。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円) 

『イマンツ・カルニンシュ 交響曲・協奏曲全集』
Skani SKANI 087 3CD's  classical

 
イマンツ・カルニンシュ(1941–)
[Disc 1]
 映画音楽『Pūt, vējiņi(吹けよ、風)』のフィナーレ(1973)*
 交響曲第4番(1973)** チェロと管弦楽のための協奏曲(1963)***
  リエパーヤ交響楽団 アトヴァルス・ラクスティーガラ(指揮)
  マーリス・クプチス(エレクトリック・ギター)*
  アイヴァルス・メイイェルス(ベースギター)**
  ヴィルニス・クリエヴィンシュ(ドラム)**
  マルタ・スドラバ(チェロ)***
[Disc 2]
 交響曲第5番(1979) 管弦楽のための協奏曲(1966)
  リエパーヤ交響楽団 アトヴァルス・ラクスティーガラ(指揮)  
[Disc 3]
 交響曲第6番(2001)* 交響曲第3番(1968)**
  リエパーヤ交響楽団 マーリス・シルマイス(指揮)*
  アトヴァルス・ラクスティーガラ(指揮)** ラトビア国立合唱団 *
[Disc 4]
 交響曲第1番(1964) 交響曲第2番(1965)
  リエパーヤ交響楽団 アトヴァルス・ラクスティーガラ(指揮)
[Disc 5]
 交響曲第7番(2015) オーボエ協奏曲(2012)*
 サンタ・クルス(Santakursa/Santa Cruz)(2015)
  リエパーヤ交響楽団 アトヴァルス・ラクスティーガラ(指揮)
  ペーテリス・エンジェリス(オーボエ)*
 
録音 2014年–2020年 Great Amber Concert Hall(リエパーヤ、ラトビア)
制作・編集・ミクシング・マスタリング ノルムンズ・スラヴァ 

 
イマンツ・カルニンシュ Imants Kalniņš は、1941年、ラトビアのリガに生まれました。時代に翻弄される波乱の人生を送りながら、作曲家として、交響曲、協奏曲、ソ連時代初の「ロック・オペラ」を含む歌劇、オラトリオ、合唱曲、映画と劇場のための音楽と、幅広いジャンルの作品を手がけました。政治家としても活動。1960年代には、率直な歌とヒッピー風ライフスタイルが人気のロックバンド「2xBBM」のリーダーを務め、当局の演奏禁止措置に抵抗したことも知られています。メロディのある、はっきりとロマンティックなスタイルによる作曲を一貫して続けたことも、現代ラトビアの音楽での彼の存在を際立たせているといわれます。
 
このアルバムには、カルニンシュが長い期間にわたり書いた管弦楽作品が集成されています。「哀歌調の茶色がかった灰色の色彩」が当時のラトビアの荒廃した街並みや人々の翳りのある表情を映したとされる、音楽アカデミーで学んでいた1963年の《管弦楽のための協奏曲》。記念碑的、劇的な《交響曲第1番》と、濃淡のコントラストの強いイメージを万華鏡のようにきらめかせた《交響曲第2番》は、それぞれ1964年と1965年の作品です。風刺味を加えた《管弦楽のための協奏曲》。牧歌的とも呼べる軽さをもった《交響曲第3番》。ラトビアでもっとも愛されていると言われる映画『Pūt, vējiņi(吹けよ、風)』のための音楽。「東欧圏」で初めての「ロック・シンフォニー」とみなされている、ベースギターとドラムをともなう《交響曲第4番》。ラトビア民謡のメロディを織りこんだ《交響曲第5番》。ソ連時代ずっと、灰で覆って巧みに隠してあったという独立国ラトビアの旗が、ふたたびリガ城の塔に翻る……合唱をともなう《交響曲第6番》。人生の破壊的局面と美しさを並べて描く《オーボエ協奏曲》。子供時代から目撃してきたさまざまな情景や現代の世相を反映させた《交響曲第7番》。マックス・フリッシュの同名の劇のために書いた音楽の「テーマ」をアレンジして作った《サンタ・クルス》。すでに紹介された録音に新録音を加えてリリースされます。 
 
価格 5,500円(税込価格)(本体価格 5,000円) 

『永遠(Aeternum)』
Skani SKANI 089  classical

 
エーリクス・エシェンヴァルズ(1977–)
 露(Rasa)
イリーナ・ミハイロフスカ
 火の儀式(Uguns rituāls)
ヴァルツ・ピューチェ(1962–)
 歌唱祭で(Dziesmu svētkos)
アンドリス・ジェニーティス(1978–)
 空から(No debesīm)
ペーテリス・ヴァスクス(1946–)
 われらの山々(Mūsu kalni)
リハルズ・ザリュペ(1983–)
 風に呼ぶ声(Sauciens vējā)
ウルディス・マルヒレーヴィチス(1957–)
 わたしたちは(Mēs esam)
ヴィルニス・スミドベルグス(1944–)
 落ちゆく葉(Tā lapa, tā lapa, kas lejup krīt)
マイヤ・エインフェルデ(1939–)
 色彩(Krāsas)
アンドリス・コンタウツ(1974–)
 海の母よ、しもべたちを抑えてくれ(Jūras māte, Jūras māte, valdi savas kalponītes)
アンナ・チルセ(1988–)
 濃い霧が大地をおおい(Bieza migla zemi Sedna)
ヤーニス・アイシュプルス(1980–)
 祈り(Piesaukšana)
アンシス・サウカ(1963–)
 星の静かな光とともに(Ar zvaigžņu kluso gaismu…)
ユリス・クラコフス(1958–)
 森で夜(Mežā. Nakts…)
ティグルス・ライモンズ(1972–)
 ウズラクイナの歌(Griezes dziesma)
イェーカブス・ヤンチェフスキス(1992–)
 永遠(Aeternum)
  ラトビア国立合唱団 マーリス・シルマイス(指揮) 

 
ラトビア国立合唱団 State Choir Latvija は、創設から75年以上が経ちました。1997年からラトビアのマーリス・シルマイス Māris Sirmais が芸術監督と首席指揮者を務め、アカペラ作品のコンサートのほか、国際的に有名なオーケストラの大規模な作品の演奏に参加。ラトビア放送合唱団とともにヨーロッパの著名な合唱団に名を連ねています。ラトビア国立合唱団とシルマイスは、ラトビア共和国が独立100年を迎える2018年、プロフェッショナルもアマチュアも歌える新しい「ラトビアの歌」を求めるプロジェクトを企画しました。もっとも新しい世代の人たちを含む多彩なジャンルとスタイルの音楽家77人に作品を委嘱。「火、水、地、空、愛」のどれかをテーマに作曲された作品が、国立図書館のホールで3年かけて行われた、5回のコンサートで歌われました。このアルバムでは、その中から選んだ16曲が歌われています。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円) 

『天使のラッパ(Trumpets of Angels)- オルガンのための音楽』
Skani SKANI 090 contemporary/classical 

 
インドラ・リーシェ(1961–)
 天使のラッパ(Eņģeļu taures)(2011)(オルガンのための)
 隔たり(Attālumi)(1992)(フルートとオルガンのための)*
 しあわせの歌(Dziesmas par Laimi)(2014)(ライニスの詩)**
  くちづけの信頼(Skūpsta ticība) よろこびの道(Prieka ceļš)***
  口のなかに微笑みが(Smaidi mutē)
  黒いブランケット(Melnā apsega)
  両腕をいっぱいに広げ(Ar atplestām rokām)
 太陽に照らされて(Saules apmirdzētie)(2001)(オルガンのための)
  幸運な者(Laimīgie) 警告(Trauksme)
 相互作用(Mijiedarbība)(1999)(オルガンのための)
 火の儀式(Uguns rituāl)(2007)(オルガンのための)
  聖地の集い(Pulcēšanās svētvietā)
  神々の呪文と生贄(stihiju piesaukšana un ziedošana)
  輪になって歩く(Aplī iešana)
  リギタ・スネイベ(オルガン)
  インガ・シュリュボフスカ=カンツェーヴィチャ(ソプラノ)**
  イローナ・ビルジェレ(オルガン)**
  アネテ・トチャ(フルート)*
  イマンツ・スネイビス(フルート)***
 
録音 2000年、2009年、2015年 リガ大聖堂(ラトビア)、2015年 聖カタリナ・ルーテル教会(クルディーガ、ラトビア)(しあわせの歌)
制作 モドリス・ベールズィンシュ、ノルムンズ・スラヴァ、カールリス・ピンニス

 
作曲家インドラ・リーシェ Indra Riše(1961–)は、ラトビアのドベレ生まれ。ヤーゼプス・ヴィートリス・ラトビア音楽アカデミーでピアノと作曲を学び、1993年、デンマーク文化省の奨学金を受けコペンハーゲンでニルス・ロシング=スコウに作曲、イーヴァ・フロウンベアにエレクトロ=アコースティックの作曲を学びました。彼女が愛するという、目に見えない「魂の寺院」や「森の娘」といった感覚を背景に作曲を行い、歌曲、合唱曲、室内楽曲、エレクトロニクス作品を中心とするジャンルの作品を発表してきました。オルガンのための音楽は、学生だったころから手がけ、彼女の作品群で極めて重要な位置を占めています。このアルバムに収録された曲は、すべて初録音の作品です。《天使のラッパ》《隔たり》《太陽に照らされて》の3作は、リギタ・スネイベ Ligita Sneibe(1962–)との長年にわたるコラボレーションから生まれた作品。ソプラノとオルガンのための《しあわせの歌》は、ラトビアの詩人ライニス Rainis(1865–1929)とアスパズィヤ Aspazija(1865–1943)の生誕150年を記念して作られた作品です。ライニスの詩をテクストに使った5曲で構成され、第2曲〈よろこびの道〉にはフルートも加わります。インガ・シュリュボフスカ=カンツェーヴィチャ Inga Šļubovska-Kancēviča のソプラノ、イローナ・ビルジェレ Ilona Ilona Birģele のオルガン、イマンツ・スネイビス Imants Sneibis のフルートによる演奏です。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円) 

『僕が戦争へ行くと…(Es,karā aiziedams…)』
Skani SKANI 093 contempotary/classical 

 
グンデガ・シュミテ(1977–)
 フォークソング・チェンバー・ミステリー
 『僕が戦争へ行くと…(Es,karā aiziedams…)』
  導入「どこへ行くのだ、愛しい月よ(Kur Tecesi, Menestini?)」
  シジュウカラが呼ぶ(Zile Brec)
  間奏曲第1番(Intermedija Nr. 1)
  花冠よ咲いてくれ(Lai Ziedeja Vainadzins)
  二羽の鳩が流れの水を飲んでいた(Div Balozi Strauta Dzera)
  間奏曲第2番(Intermedija Nr. 2)
  川が曲がりくねって流れている(Liku Loku Upe Tek)
  いななけ、灰色の馬(Zviedz, Zviedz Sirmais Zirdzin!)
  間奏曲第3番(Intermedija Nr. 3)
  兵士の花嫁(Kara Vira Ligavina)
  戦いで死ぬほうが(Labak Mani Kara Kava)
  間奏曲第4番(Intermedija Nr. 4)
  兄弟の馬が戻ってきた(Parskrej Brala Kumelins)
  後奏「どこへ行くのだ、鍛冶屋の妻よ(Kur Tecesi, Kalva Sieva?)」
  アンサンブル・アルカンデラ
   アイガ・ボカノヴァ(歌) カールリス・サルジャンツ(歌)
   リハルズ・プレシャノフス(ピアノ)
   リエネ・ブレンツェ(ヴァイオリン)
   オスカルス・ボカノフス(コントラバス)
   マーリス・ローゼンフェルズ(アコーディオン)
  グンデガ・シュミテ(エレクトロニクス) 

 
フォークソング・チェンバー・ミステリー『僕が戦争へ行くと…』は、召集され戦地に向かう兵士の勇気と、先のことのわからないところへ彼を送り出す女の強さを語る、心の葛藤の物語による「オーディオ・ヴィジュアル」作品です。映像作家で監督のアレクサンドラ・オコノヴァ Aleksandra Okonova の作った映像と組み合わせる音楽を作曲家のグンデガ・シュミテ Gundega Šmite(1977–)が担当。ラトビア民謡から採った歌詞に書いたモダニズム色の濃い音楽を作曲しました。兵士のたどる道を語る「導入」と「後奏」を含む10の部分は、フォーク、ジャズ、クラシカルの音楽を融合させた「アンサンブル・アルカンデラ」のスタイルを反映。橋渡しの役割を担う4つの「間奏曲」は、エレクトロニクスの音楽として書かれています。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円) 

『ラーシュ・セッレルグレーン 第6集
Sterling CDA1851/52-2 2CDR’s classical 

 
[Disc 1]
フランツ・シューベルト(1797–1828)
 ピアノソナタ 第21番 変ロ長調 D.960
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
 3つの間奏曲(Drei Intermezzi) Op.117
モーリス・ラヴェル(1875–1937)
 ピアノ協奏曲 ト長調 *
[Disc 2]
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
 4つのバラード(4 Balladen) Op.10
ロベルト・シューマン(1810–1856)
 幻想曲 ハ長調(Fantasie) Op.17
ニルス・ビョルカンデル(1893–1972)
 牧歌(Idtll)(《4つの群島のスケッチ(Fyra skärgårdsskisser)》
グンナル・ド・フルメリ(1908–1987)
 アンダンテ・トランクィッロ(Andante tranquillo)
 (《ソナティナ第1番》(1950)から)
イングヴァル・リードホルム(1921–2017)
 ピアノの小品(Klavierstück)
ヒルディング・ルーセンベリ(1892–1985)
 レント (Lento)(《即興曲(Improvisationer)》から)
ヴィリアム・セイメル(1890–1964)
 キンポウゲ(Solöga) Op.11 no.3
 (《夏のクロッキー(Sommarcroquiser)》から)
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927)
 幻想曲(Fantasi) ロ短調 Op.11 no.3
 (《3つの幻想曲(Tre fantasier)》から)
  ラーシュ・セッレルグレーン(ピアノ)
  スウェーデン放送交響楽団 * アルベール・ヴォルフ(指揮)*
 
録音 1994年6月2日(シューベルト)、1996年12月4日(ブラームス)、1956年12月15日(シューマン) スウェーデン放送局(ストックホルム)、1960年1月30日 スウェーデン王立音楽アカデミー(ストックホルム)(ラヴェル)、1960年4月28日 ストックホルム(スウェーデン作品)
制作 グニッラ・サウレスコ、ターゲ・ウールハーゲン、ミケール・エングストレム、ウッレ・エーリクソン
録音 アンデシュ・ヘッグレーヴ(シューベルト)

 
スウェーデンのピアニスト、ラーシュ・セッレルグレーン Lars Sellergren(1927–2008)は、ストックホルムでオーロフ・ヴィーベリ Olof Wibergh、ウィーンでブルーノ・ザイドルホーファー Bruno Seidlhofer に学び、1952年、イェニー・リンド賞を受け、ピアニストとしてデビューしました。コンサートのほか、1950年から1967年にかけてスウェーデン放送のラジオとテレビのための演奏を定期的に行い、ヴァイオリニストのレオ・ベッリーンとチェリスト のオーケ・オーロフソンと結成したストックホルム三重奏団の活動でも知られました。1963年から1993年まで王立ストックホルム音楽大学で教え、2007年にはオレブルー音楽大学で「ピアノ演奏の極意」をテーマにしたマスタークラスを行いました。セッレルグレーンは、師のヴィーベリが教わったエミール・フォン・ザウアー、ザイドルホーファーが師事したフランツ・シュミットたちの伝統を受け継ぐピアニストのひとりとして、慕われたといわれます。スウェーデン放送のアーカイヴ録音などにより彼の音楽を偲ぶシリーズ。第6集には、シューベルト、シューマン、ブラームスの作品、アルベール・ヴォルフ指揮のスウェーデン放送交響楽団と共演したラヴェルの協奏曲、19世紀末から20世紀にかけてのスウェーデンのピアノ曲の録音が収録されています。
 
価格 4,950円(税込価格)(本体価格 4,500円) 
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。

『アリメレク(Alimelek)』
Sterling CDO 1125/1126-2 2CDR’s classical  

 
ジャコモ・マイアベーア(1791–1864)
 歌劇《アリメレク、または、二人のカリフ(Alimelek, oder Die beiden Kalifen)》(1813)
  ヤン・コボウ(テノール、アリメレク)
  ラース・ヴォルト(バス、ハールーン・アッ=ラシード)
  ブリッタ・シュタルマイスター(ソプラノ、イレーネ)
  ティモシー・オリヴァー(テノール、ジャファル)
  ジュゼッペ・ペニーニ(テノール、イブラヒム)
  アレクサンダー・コラー(バス、アリメレクの召使い)
  ペーター・ゴルトナー(バス、衛兵隊長)
  ヨーロッパ室内合唱団
  ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
  オーラ・ルードナー(指揮)
 
録音 2010年10月9日–10日 バート・ウーラハ祝祭ホール(バート・ウーラハ、ロイトリンゲン、ドイツ)
制作 アネッテ・シドゥ=インゲンホフ
芸術監督 ジークベルト・エルンスト
録音 マティアス・ノイマン
マスタリング・編集 クット・カールソン

 
ロマンティシズム時代のドイツでもっとも人気のあったオペラ作家のひとり、マイアベーア Giacomo Meyerbeer  のオペラ第2作《アリメレク、または、二人のカリフ(Alimelek, oder Die beiden Kalifen)》。ヨハン・ゴットフリート・ヴェールブルッフ Johann Gottfried Wöhbruch が『千夜一夜物語』に基づいて執筆したドイツ語の台本に作曲された2幕の作品です。物語の舞台は、ハールーン・アッ=ラシード(ハルン・アル=ラシッド)がカリフだった時代のバグダード。若く裕福なムスリムのアリメレクとカリフの姪イレーネを中心に、カリフのハールーン、彼の腹心の友ジャファル、執事イブラヒムたちが絡み、「おとぎ話」としての「アラビアンナイト」の世界が展開していきます。《主人と客、または、真剣にとられた冗談(Wirt und Gast, oder Aus Scherz Ernst)》のタイトルで作曲され、1813年1月6日、シュトゥットガルト宮廷劇場で初演。ウィーン会議期間中の1814年10月20日、ケルントナートーア劇場での再演に際して改訂の手が入れられ、曲名が《アリメレク、または、二人のカリフ》に変えられました。初演に続き再演も失敗に終わり、その後、マイアベーアがイタリア語やフランス語で書いた作品の成功もあって、この作品は「忘れられた存在」になってしまいます。
 
「バート・ウーラハ、秋の音楽の日(秋の音楽祭)」は、ドイツのロイトリンゲンで開催され、「知られていないが聴く価値のある」多くの作品に蘇演の機会を与えることで国際的に知られています。マイアベーアのこの作品は、2010年のフェスティヴァルで、ヴェーバーが作曲した物語上の「姉妹作」《アブ・ハッサン》と一緒にセミステージ形式で上演されました。ドイツのヤン・コボウ Jan Kobow、ラース・ヴォルト Lars Woldt、ブリッタ・シュタルマイスター Britta Stallmeister、アメリカのティモシー・オリヴァー Timothy Oliver が主要な役を歌い、スウェーデンのオーラ・ルードナー(ウーラ・ルードネル) Ola Rudner(1953–)が指揮しています。
 
南西ドイツ放送(SWR)がライヴ収録した音源の正式ライセンスによるリリース。あらすじと「秋の音楽の日」の上演に際して行われたレクチャーの内容をまとめた一文(ドイツ語・英語)を掲載したブックレットと、72ページのリブレット(ドイツ語・英訳)が添付されています。
 
価格 4,950円(税込価格)(本体価格 4,500円) 
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。

『Virta venhettä vie(流れは舟を進め)』
Alba ABACD 21 jazz

 
『Virta venhettä vie(流れは舟を進め)』
 Vanhoille(老いし人へ)* Puhtahat purjeet(汚れのない帆)*
 Niin sinua katsoin, neiti(あなたを見つめて、お嬢さん)*
 Syreenien kukkiessa(ライラックの花が咲き)**
 Menevät, murehtisinko?(行きます、心配しましょうか)**
 Maininkeja(うねり)** Virta venhettä vie(流れは舟を進め)*
 Niin kaukaa ja sentään läheltä niin(遠くて近い)**
 Mieron nuotioilla(キャンプファイアのそばのミエロン)**
 Kuutamolla(月明かりの下で)** Kun muistelen(思い出すのは)*
 Moment musical(楽興の時)** Rauha(平安)**
 
  セッポ・イストゥカイスサーリ(ヴォーカル、ブラス)
  マルツィ・ニューマン(ギター、ハモンドオルガン)
  ヴィッレ・ヘッララ(ベース)
  ヤスカ・ルッカリネン(ドラム)**
  ヴィッレ・ピュンシ(ドラム)* 
 
録音 2019年4月9日–10日、9月17日–18日 Varistoteles Studio(ヴァリストテレス・スタジオ)(ヘルシンキ)
制作 セッポ・イストゥカイッサーリ、マルック・ヴェイヨンスオ
録音・ミクシング マルック・ヴェイヨンスオ

 
エイノ・レイノ Eino Leino(1878–1926)は、フィンランド語詩のパイオニアのひとりといわれ、彼の詩は、フィンランドの人たちから広く愛されてきました。彼の詩には美しい響きとリズムがあり、オスカル・メリカント、ユリヨ・キルピネンといった19世紀から20世紀の作曲家たちにインスピレーションを与えました。トイヴォ・クーラの歌曲《朝の歌(Aamulaulu)》もレイノの詩に作曲され、彼の代表作と言われています。フィンランドのヴォーカリスト、セッポ・イストゥカイスサーリ Seppo Istukaissaari もレイノの詩に魅せられ、彼の詩に作曲することを20年以上にわたって考えつづけたといい、アルバム『Virta venhettä vie』でそれを実現させました。《Vanhoille(老いし人へ)》から《Rauha(平安)》まで、愛、死、孤独、人生の喜びと悲しみをテーマにした13曲。録音セッションは、2019年の4月と9月、ヘルシンキのスタジオで行われました。ジャズ、ポップ、ロックと幅広く活動し、アヌ・コムシと共演してアルバム『Sacred Concert(聖なるコンサート)』(Alba ABCD450)を作ったマルツィ・ニューマン Marzi Nyman(1979–)と、フィンランドのジャズシーンで活躍するヴィッレ・ヘッララ Ville Herrala(1979–)、ヴィッレ・ピュンシ Ville Pynssi(1978–)、ヤスカ・ルッカリネン Jaska Rukkarinen(1982–)が参加しました。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『I Will Build You a House(君に家を建てよう)』
NXN Recordings NXN 1004 jazz 

 
『I Will Build You a House(君に家を建てよう)』
 Come Summer(Andreas Ihlebæk)* Sleep on It(Andreas Ihlebæk)*
 One More(Andreas Ihlebæk)* Question(Andreas Ihlebæk)*
 She Flies(Andreas Ihlebæk) In Search if Gardens(Andreas Ihlebæk)
 Prelude to Storm(Andreas Ihlebæk) Spin(Andreas Ihlebæk)
 Procession(Andreas Ihlebæk/Anders Tjore)
 The Old Sorcerer(Andreas Ihlebæk)
 Let Me Be Good(Andreas Ihlebæk) Waltz 21(Andreas Ihlebæk)
  アンドレーアス・イーレベク(ピアノ)
 
録音 Studio Paradiso *、New Tone
制作 トゥーマス・リンネス
録音・ミクシング クリスチャン・エングフェルト *、アクセル・イェン戦
マスタリング ヨーナス・ショーヴォーグ

 
『Northern Lullabies(北国の子守歌)』(NXN8001)をリリースしたコンポーザー=ピアニスト、アンドレーアス・イーレベク Andreas Ihlebæk のアルバム第3作。オスロ生まれの彼は、12歳から住み始めたサンフランシスコでジャズ・ピアニストのメリル・フーヴァーに見出され、フーヴァーが共演したアニタ・オデイやベニー・グッドマンといった先人たちの音楽に触れました。イーレベクの音楽すべてに共通するとされるのは、フーヴァーを通じて知ったジャズへの愛、祖国ノルウェーの民俗音楽とクラシカル音楽と自然への愛。共作した一曲をのぞき、イーレベクが作曲した曲で構成した新作アルバムも、ノルウェー・グラミー賞にノミネートされた前作と同じ心と精神で作られています。 
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『Desert Lighthouse(砂漠の灯台)』
NXN Recordings NXN 4004 jazz 

 
『Desert Lighthouse(砂漠の灯台)』
 Keflavik(ケプラヴィーク)(Magnus Mosknes Myhre)
 Vágar(ヴォーアル)(Daniel Herskedal)
 Prelude and Fuge in C minor(前奏曲とフーガ ハ短調)
 (Magnus Mosknes Myhre)
 Desert Lighthouse(砂漠の灯台)(Daniel Herskedal)
 Lighthouse Lullaby(灯台の子守歌)(Magnus Mosknes Myhre)
 Ludium(演奏)(Daniel Herskedal)
 Rached(ラーシド)(Daniel Herskedal)
 Time(時)(Magnus Mosknes Myhre)
 (Part 1: Chronos(クロノス) Part 2: Kairos(カイロス))
  ダニエル・ヘシュケダール(テューバ)
  マグヌス・モクスネス・ミューレ(オルガン)
 
録音 2019年6月26日28日 ベルゲン大聖堂(ベルゲン、ノルウェー)
録音・ミクシング・マスタリング アウグスト・ヴァングレーン

 
ノルウェーのジャズ・テューバ奏者、ダニエル・ヘシュケダール Daniel Herskedal(1982–)とモルデ大聖堂のオルガニスト、マグヌス・モクスネス・ミューレ Magnus Mosknes Myhre のコラボレーション。ふたりは、トロンハイムの音楽大学に在学中に初めて出会い、音楽的背景が共通することを知って意気投合したと言います。ヘシュケダールは、2015年、アルバム『Slow Eastbound Train』がヨーロッパとアメリカのプレスの高評価を得て国際的な関心を集め、2019年にリリースした室内楽作品集『Behind the Wall』(Naxos 8.574189)も同様に注目されました。ミューレは、ジャズ・フェスティヴァルでも知られるモルデで大聖堂のカントルを務めながら、さまざまな音楽活動を楽しんでいます。『Desert Lighthouse(砂漠の灯台)』は、ヘシュケダールとミューレのデュオの初めてのアルバムです。アイスランドの都市「ケプラヴィーク」、フェロー諸島の島「ヴォーアル」、中東の音調からインスピレーションを得たという曲など、ふたりがそれぞれに作曲した曲による「風景画」の趣で作られました。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『Jämtlandssångerna(イェムトランドの歌)』
Prophone PCD 225 jazz 

 
『Jämtlandssångerna(イェムトランドの歌)』
 Gånglåt till Sonja(Maria Kvist) Myrbärdrole(Maria Kvist)
 Ansjörodd i femfyra(Maria Kvist) Orråa(Maria Kvist)
 Hemsjösnoa till Merit(Maria Kvist) Mamma Karins Polska(Maria Kvist)
 Kovika(Maria Kvist) Visa från Sicksjön(Maria Kvist)
 Sommarkind(Maria Kvist)
  マリア・クヴィスト・トリオ
   マリア・クヴィスト(ピアノ、ヴォーカル)
   ローベット・エルランドソン(ベース)
   イーサク・アンデション(ドラム)
 
録音 2020年11月6日–7日 Brison Studios(ストックホルム、スウェーデン)
録音 リーヌス・コーセ

 
ジャズ・ピアニスト、シンガー、作曲家のマリア・クヴィスト Maria Kvist は、スウェーデン中央部のイェムトランド生まれ。王立ストックホルム音楽大学とバークリー音楽大学で学び、ストックホルムに住んで活動しています。新しいアルバムは、ベーシストのローベット・エルランドソン Robert Erlandsson とドラマーのイーサク・アンデション Isak Andersson と組んだトリオによる録音です。プログラムの9曲はすべて、イェムトランドの山と森林の風景の中で経験したさまざまなことをベースに彼女が作曲しました。ソーニャやメーリトに寄せるゴングロート(山歩き歌)、《ママ・カーリンのポルスカ》《シクショーンの歌》《夏の子供》。彼女は、スウェーデンの偉大な先人たちと心を通わせながらも盗用にならないよう気をつけながら作曲したと言います。スウェーデン伝統のスタイルに沿ったジャズ。録音のエンジニアリングは、彼女のご主人、プログレッシヴロックのバンド「エングラゴード Änglagård」のリーヌス・コーセ Linus Kåse が担当しました。アルバムには、トリオのローベットとイーサク、「いつもそばにいてくれる」リーヌスへの感謝の言葉とともに『詩篇36番』の一節が載せられています。「命の泉はあなたにあり あなたの光に、わたしたちは光を見る』(新共同訳)。2020年11月の録音です。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Trad. Arr(トラッド・アレンジ)』
Prophone PCD 251 jazz 

 
『Trad. Arr(トラッド・アレンジ)』
 Elsas brudmarsch(エルサの結婚行進曲)(Per V. Johansson)
 Jeg vet en dejlig rosa(美しいばらを知っている)(Trad.)
 Dalvisa(ダーラナの歌)(Trad.)
 Toktrall(ばかげたメロディ)(Lennart Simonsson)
 Allt under himmelens fäste(すべて天空のもとに)(Trad.)
 Brudmarsch efter Larshöga Jonke(ラーシュホーガ・ユーンケの結婚行進曲)(Trad.)
 Månnes polska(月のポルスカ)(Joakim Ekberg)
 Eggbo(Roger Tallroth)
 Lapp-Nils polska(ラップ=ニルス・ポルスカ)(Trad.)
 Kristallen den fina(うるわしき水晶)(Trad.)
 Visa från Utanmyra(ユータンミューラの歌)
 Visa från Rättvik(レットヴィークの歌)
  トリオ X・オブ・スウェーデン
   レッナールト・シモンソン(ピアノ)
   ペール・V・ユーハンソン(ベース)
   ヨアキム・エークベリ(ドラム)
 
録音 2020年3月、2021年4月 ウプサラ・コンサート&コングレス(ウプサラ、スウェーデン)
制作 Trio X of Sweden
録音・ミクシング ハンス・スルテ・ノリーン
マスタリング マッティン・イーゲルストレム

 
即興ジャズ・グループ「トリオ X・オブ・スウェーデン Trio X of Sweden」から届いたスウェーデンのトラッド・ミュージック。メタ・ルースのヴォーカルとコラボレートした『Folk & Jazz』(PCD202)でも演奏された《すべて天空のもとに》や、合唱のスタンダード曲として親しまれている《うるわしき水晶》をはじめとする伝承曲と新曲によるプログラムです。新しいナンバーは4曲。Trio X のペール・V・ユーハンソン Per V. Johansson、レッナールト・シモンソン Lennart Simonsson、ヨアキム・エークベリ Joachim Ekberg がそれぞれ、民謡と同じ心と精神で書いた《エルサの結婚行進曲》《ばかげたメロディ》《月のポルスカ》。《Eggbo》は、バンド「ヴェーセン Väsen」のメンバーとして知られるフォーク・ミュージシャンでギタリストのローゲル・タルロート Roger Tallroth が Trio X のために作り、捧げた作品です。Trio X のプレーヤーたちは、『Träumerai(トロイメライ)』(PCD139)『Atonement(つぐない)』(PCD171)『Veni Veni Emmanuel(来たれ、エマヌエル)』(PCD250)といったアルバムと同じように、原曲のメロディにインプロヴィゼーションをバランスよく織りこみながら、心地よさげにスウィングするジャズを楽しんでいます。「こういったスウェーデン民俗音楽の古典と一緒のひとときを過ごしたこと、そうした曲を自分たちのスタイルに編曲したことは、かけがえのない喜びだった」。このアルバムを彼らは、スウェーデンのジャズ・ミュージシャン「偉大なヤン・ユーハンソンの思い出」に捧げています。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Chasin’ the Bird - チャーリー・パーカーへのトリビュート』
Prophone PCD 260 jazz 

 
『Chasin’ the Bird - チャーリー・パーカーへのトリビュート』
 Confirmation(Charlie Parker arr. Klas Lindquist)
 Ornithology(Charlie Parker arr. Klas Lindquist)
 My Little Suede Shoes(Charlie Parker arr. Peter Jensen)
 Chasin’ the Bird (Charlie Parker arr. Christer Olofsson)
 Barbados(Charlie Parker arr. Peter Jensen)
 Hot House(Tadd Dameron arr. Maria Schneider)
 Sippin’ at Bells(Miles Davis arr. Erik Norström)
 Parker’s Mood(Charlie Parker arr. Klas Lindquist)
 Dewey Square(Charlie Parker arr. Samuel Olsson)
 Ah - Leu - Cha(Charlie Parker arr. Niclas Rydh)
 Yardbird Suite(Charlie Parker arr. Klas Lindquist)
  ブーヒュースレーン・ビッグバンド
   アクセル・モードショー(サクソフォーン・ソロ)
   ヨアキム・ルーランドソン(サクソフォーン・ソロ)
   ビョーン・セーデルグレーン(サクソフォーン・ソロ)
   アルベルト・ピントン(サクソフォーン・ソロ)
   マッティン・ビューレク・スヴァンストレム(バリトンサックス・ソロ)
   サミュエル・オールソン(トランペット・ソロ)
   エーリク・テングホルム(トランペット・ソロ)
   クリステル・オーロフソン(トロンボーン・ソロ)
   ニクラス・リュード(トロンボーン・ソロ)
   ハンネ・スモーヴィーク(トロンボーン・ソロ)
   アルヴィド・ユッランデル(ベース・ソロ)
   ヨーラン・クルーン(ドラム・ソロ)
   ステファン・ヴィンゲフォーシュ(ピアノ・ソロ)
 
録音 2020年
制作 ブーヒュースレーン・ビッグバンド
録音 クリステル・オーロフソン

 
スウェーデンの「ブーヒュースレーン・ビッグバンド Bohuslän Big Band」が、強い影響力のあったジャズ・ミュージシャンのひとり、アルトサックス奏者のチャーリー・パーカーに捧げる「オマージュ」。チャーリー・パーカー Charlie Parker Jr. は、1920年4月29日、アメリカ、カンザス州カンザス・シティに生まれました。「ただ音楽だけ。それは、清潔な演奏からきれいな音符を探ろうとする……」と語り、「連続するビートや定まった『がたんごとん』のない、よりしなやかな」ジャズを追求。モダンジャズのスタイル(語法)のひとつ「ビバップ」を創りました。彼は、「Yardbird(ヤードバード)」や「Bird(バード)」のニックネームで呼ばれ、ジャズ・プレーヤーと聴衆から慕われました。
 
ブーヒュースレーン・ビッグバンドのアルバム『Chasin’ the Bird』は、チャーリー・パーカーの生誕から100年の2020年に制作されました。パーカーの作品をはじめ、すべて、新しい編曲による演奏です。編曲を手がけたクリステル・オーロフソン、サミュエル・オールソン、ニクラス・リュードはバンドのメンバー。クラース・リンドクヴィストは、このバンドのメンバーがキャリアのスタートでした。ブーヒュースレーン・ビッグバンドに深く関わったテナーサックス奏者エーリク・ノーシュトレム(1935–2019)は《Sippin’ at Bells》を編曲。デンマークのトロンボーン奏者、ペーター・イェンセンは、バンドの2010年のツアー「Bird’s Bebop」のために編曲を行いました。ミネソタ大学の学生だったマリア・シュナイダーが、1984年編曲した、色彩たっぷりの《Hot House》は、これが初めての録音です。このアルバムは、バンドのメンバー全員がひとつの部屋で同時に演奏する、「パーカーの音楽に似合った」古典的な方法で録音されました。 
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Parker’s Mood』
Prophone PCD 263 jazz 

 
『Parker’s Mood』
 Au Privave(Charlie Parker) The Gypsy(Jule Styne)
 Moose the Mooche(Charlie Parker)
 My Little Suede Shoes(Charlie Parker)
 Lover Man(Jimmy Davis/Roger Ramirez/James Sherman)
 What Is This Thing Called Love(Cole Porter)
 Yardbird Suite(Charlie Parker) Parker’s Mood(Charlie Parker)
 Embraceable You(George Gershwin) Cheryl(Charlie Parker)
 Repetition(Neal Hefti) Segment(Charlie Parker)
  ハンス・バッケンルート・カルテット
   ハンス・バッケンルート(ベース)
   クラース・リンドクヴィスト(アルトサックス、クラリネット)
   エーリク・ソーデルリンド(ギター)
   カール=ヘンリク・オウスベック(ドラム)
 
録音 2020年10月20日 Yardhouse Studio(トゥリンゲ、スウェーデン)
制作 ハンス・バッケンルート、Prophone Records
録音 イェルハルド・クーノソン、イニャキ・マルコーニ
ミクシング ポール・スヴェンレ
マスタリング クラッセ・ペーション

 
チャーリー・パーカー Charlie Parker Jr.(1920–1955)の生誕100周年を記念する Prophone Records のアルバムがもう一枚。スウェーデンのベーシスト、ハンス・バッケンルートを中心にしたカルテットのアルバムです。バッケンルート Hans Backenroth(1966–)は、カールスタード生まれ。十代の終わりごろにジャズに出会い、ポール・チェンバーズ、レイ・ブラウン、スコット・ラファロ、デンマークのニルス=ヘニング・アーステズ・ペーザセンたちの音楽から影響を受けたと言います。王立ストックホルム音楽大学でジャズとクラシカルのベース、編曲、即興を学び、1989年に卒業。フレードリク・ノレーン・バンド、プッテ・ヴィクマンやモニカ・セッテルルンドのグループで演奏、多くのプレーヤーたちと知り合いました。チェル・オーマンとは1992年からずっと一緒に演奏し、彼のトリオ・アルバム『Enzo』(PCD142)にも参加しています。
 
アルバム『Parker’s Mood』は、2020年10月、ストックホルムの郊外、トゥリンゲのスタジオで録音されました。チャーリー・パーカーが書いた曲と、コンサートと録音で彼が演奏した、ジュール・スタインの《The Gypsy》、ビリー・ホリデイの歌で知られる《Lover Man》、コール・ポーターの《What Is This Thing Called Love》、ガーシュウィンの《Embraceable You》、ニール・ヘフティの《Repetition》のプログラム。ライナー・ノートを担当したトゥールビョーン・ショーグレーンは、こう書いています。「ハンスの音楽は、25年以上、なんどもコンサートや録音で聴いてきた。その間、いかに彼が芸術家として成長してきたことか。また、ハンスという音楽家はいつも、『私』ではなく『我々』が頭にある。あれこれ考えると、これは、関わった人すべてが誇れるトリビュート・アルバムだ。チャーリー・パーカーは、きっと、満足げにうなずき、にっこりしただろう。そうだ、バードは生きている!」。 
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Between Dark and Daylight』
Stunt Records STUCD 19082 jazz 

 
『Between Dark and Daylight』
 Paint Me a Picture(Hanne Boel)
 Between Dark & Daylight(Hanne Boel/Jacob Bellens)
 Mirrors & Smoke(Hanne Boel/Jacob Bellens)
 Baby, Baby, Baby(Hanne Boel) Nicole(Hanne Boel)
 Memories of Me(Hanne Boel/EmilFalk/Anders SG)
 Holy Grail(Hanne Boel/Peter Vetesse)
 Child of Paradise(Hanne Boel/Bobby Ricketts)
 Truth Be Told(Hanne Boel/Peter Vetesse)
 For Christopher(Hanne Boel/Peter Vetesse)
 Other Side(Hanne Boel)
  ハネ・ボール(ヴォーカル)
  ヤコプ・フォンク(ギター、ベース、シンセサイザー、
   メロディカ、プログラミング、パーカッション)
  アナス・”AC”・クリステンセン(ベース、ピアノ)
  ケニー・ウォーリゼン(ドラム、ヴィブラフォーン)
  ルーネ・ハーダー・オーレセン(パーカッション)
  カスパー・トランベア(トランペット)
  マス・ヒューネ(トロンボーン)
  ネッド・ファーム(テナーサックス、フルート)
  ソフィーエ・シードイ(バッキングヴォーカル)
  カトリーネ・ムフ・エネヴォルセン(バッキングヴォーカル)
  アンドレーア・ギャーファス・ブラーア(ヴァイオリン)
  カーアン・ヨハネ・ペーザセン(ヴァイオリン)
  シセル・フェーア・モスト(ヴィオラ)
  サミラ・ダイヤニ(チェロ)
 
録音 2020年 The Village Recording(ヴァンルーセ、コペンハーゲン)
制作 ヤコプ・フォンク
録音 アウゴスト・ヴァングレーン
ミクシング  マス・ヌアゴー

 
デンマークのヴォーカリスト、ハネ・ボール Hanne Boel は、2010年代の初め、ピアニストのカーステン・デールとのデュオで録音した『I Think It’s Going to Rain』(2010)(STUCD 10102)、ヤコブ・カールソン・トリオ共演の『The Shining of Things』(2011)(STUCD 11062)という、深い味わいのあるアルバムをリリースしました。「類まれなデンマーク最高のソウル・シンガー」と言われる彼女のセッション・アルバムは、2017年2月のオルボーとコペンハーゲンのコンサートをライヴ収録した『Unplugged 2017』とともに、今も多くの人たちに愛されています。ハネ・ボールが、久しぶりにスタジオ録音のアルバムを作りました。『Between Dark and Daylight(暗闇と昼明かりの間に)』。彼女が、熟成を深めた声を活かし、過去と未来をしっかり見つめながら彼女自身の「音楽による物語」へのオマージュとすることを試みた作品です。プログラムは、新作のオリジナル曲と、ヤコプ・ベレンス、アナス・SG、エミール・ファルクたちと共作した曲。アルバムを作るにあたり、ギタリストのヤコプ・フォンク Jacob Funk とベーシストのアナス・”AC”・クリステンセン Anders “AC” Christensen とは、彼女の家の「同じ屋根の下」に暮し、音楽を練りあげていったと言います。アメリカのドラマー、ケニー・ウォーリゼン Kenny Wollesen が、「素晴らしくかっこいい」演奏でリズムセクションを担い、コペンハーゲン・フィルハーモニックなどのアンサンブルで演奏するプレーヤーたちの弦楽四重奏が、しっとりとした雰囲気を添えています。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Near the Pond』
Stunt Records STUCD 20112 jazz 

 
『Near the Pond』
 Clara Mathida’s Dream(Josefine Cronholm)
 I Don’t Know(Josefine Cronholm)
 White Soulders(Kirk Knuffke/Carl Sandburg)
 Dozen a Day(Kirk Knuffke/Carl Sandburg)
 Subway(Kirk Knuffke/Carl Sandburg)
 One Wish(Josefine Cronholm)
 I Sang(Kirk Knuffke/Carl Sandbburg)
 Wrong with You(Kirk Knuffke/Carl Sandburg)
 One for All(Thommy Andersson)
 Near the Pond(Kirk Knuffke/Shun Teingi)
  ユーセフィーン・クロンホルム(ヴォーカル)
  カーク・クナフキー(コルネット、ヴォーカル)
  トミー・アンデション(ベース)
  ケニー・ウォーリゼン(ドラム、ヴィブラフォーン、パーカッション)
  レナ・ファンクハウザー(ヴィオラ)
  マルタ・ポトゥルスカ(ヴィオラ)
  メリッサ・コールマン(チェロ)
 
録音 2019年10月 ニレント・スタジオ(コッレレード、スウェーデン)

 
Stunt Records の新しいアルバム『Near the Pond』は、アメリカとスウェーデンの音楽家たちが大陸を越えた友情と文化交流を探求するプロジェクトから生まれました。アメリカのコルネット・プレーヤー、カーク・クナフキー Kirk Knuffke(1980–)、スウェーデンのベースとチェロのプレーヤー、トミー・アンデション Tommy Andersson(1973–)とヴォーカリスト、ユーセフィーン・クロンホルム Josefine Cronholm(1971–)。スウェーデン系アメリカの詩人、カール・サンドバーグ Carl Sandburg(1878–1967)の著作がインスピレーションとなって始められました。サンドバーグは、イリノイ州のゲイルズバーグの生まれ。産業化されてゆくアメリカの姿を簡潔な言葉で描き、ピューリツァー賞を受賞。腕の立つギタリストと歌手でもあった彼は、フォークソングを収集したことでも知られ、その高い音楽性を反映した詩をクナフキーたちが評価したことを背景に曲が作られ、インプロヴィゼーションが行われました。セッションには、アメリカのパーカッション奏者、ケニー・ウォーリゼン Kenny Wollesen、フランス語圏カナダ出身のレナ・ファンクハウザーLena Fankhauser、ポーランドのマルタ・ポトゥルスカ Marta Potulska、オーストラリアのメリッサ・コールマン Melissa Coleman の3人の弦楽器奏者が参加。弦楽の編曲をアンデションが手がけました。 
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Universe Live』
Stunt Records STUCD 21012 jazz 

 
『Universe Live』
 Intro(Palle Mikkelborg, Stefan Pasborg, Alex Riel)
 Adonis Has Landed(Palle Mikkelborg)
 Better Get Hit in Your Soul
 (Charles Mingus arr. Dawda Jobarteh, Stefan Pasborg)
 Bless You
 (Stefan Pasborg, Alex Riel, Birgit Løkke, Marilyn Mazur, Jeppe Tuxen)
 Long before I Was Born(The Savage Rose)
 P.A. Duo(Palle Mikkelborg, Alex Riel)/Fela/Ultimate Tears
 Drumheads(Stefan Pasborg, Alex Riel)/Endangered Beat(Niclas Knudsen)
 Byen Vågner(Thomas Koppel)
 Smile(Charles Chaplin)
  アレクス・リール(ドラム、パーカッション)
  ステファン・パスボー(ドラム、パーカッション)
  アニセテ(ヴォーカル)
  パレ・ミケルボー(トランペット)
  ダウダ・ジョバルテ(コラ)
  ニクラス・クヌセン(ギター)
  イェペ・トゥクセン(Hammond B3 オルガン)
  ダン・ヘマー(Hammond B3 オルガン)
  トマス・ヴァング(エレクトリック・ベース)
  マリリン・マスア(パーカッション)
  ビアギト・ルケ(パーカッション)
 
録音 2016年4月24日 Nordens Hus(トシュハウン、フェロー諸島)、2016年4月16日 Musikforeningen Bygningen(クーイ、デンマーク)、2019年11月27日 Jazzhus Montmartre(コペンハーゲン )、2018年4月8日 Musikhuset(オーフス)、2009年12月12日 Skuespilhuset, The Royal Danish Theater(コペンハーゲン )

 
アレクス・リール Alex Riel(1940–)とステファン・パスボー Stefan Pasborg(1974–)。ふたりのパーカッション・プレーヤーは、師弟として友人として40年を超えて関係を育んできました。Stunt Records の『Universe Live』
は、リールとパスボーが、2009年から2019年にかけて行ったコンサートのライヴ録音で構成したアルバムです。「ずっと以前の伝統的なパーカッションの役割からモダンジャズとフリー・インプロヴィゼーションまで、グルーヴ・ミュージックからロック・ミュージックまで、それぞれが展開する多彩なドラミングを心から称賛し合う、ふたりが創り出す『宇宙』……」。それぞれのコンサートには、トランペットのパレ・ミケルボー Palle Mikkelborg、ハモンド・オルガンのイェペ・トゥクセン Jeppe Tuxen とダン・ヘマー Dan Hemmer、「コラ」を演奏するガンビアのダウダ・ジョバルテ Dawda Jobarteh といったプレーヤーたちが参加。ふたりが「テープを聴いて、笑い、叫んで」選んだという録音で作られたアルバムです。
 
このアルバムには、Stunt Records のカタログから選んだ13曲のコンピレーションアルバム Vol.29『Stunt Records 2021』(SU9100-2)が、数量限定(STUM21012)で添付されます。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Going Up』
Stunt Records STUCD 21032 jazz 

 
『Going Up』
 Right on Time(Snorre Kirk) Streamline(Snorre Kirk)
 Going Up(Snorre Kirk) Dive(Snorre Kirk)
 Bright & Early(Snorre Kirk) Highway Scene(Snorre Kirk)
 Call to Prayer(Snorre Kirk) Blues Arabesque(Snorre Kirk)
 The Grind(Snorre Kirk)
  スティーヴン・ライリー(テナーサックス)
  スノッレ・シルク・カルテット
   ヤン・ハーベク(テナーサックス) マグヌス・ユート(ピアノ)
   アナス・フィエルステズ(ベース) スノッレ・シルク(ドラム)
 
録音 2020年3月 コペンハーゲン 

 
39歳のドラマー、スノッレ・シルク(スノーア・キアク) Snorre Kirk は、ノルウェー生まれ。2012年、作曲家とバンドリーダーとしてデビュー・アルバム『Blues Modernism』をリリース、デンマーク音楽賞(デンマーク・グラミー賞)の2部門にノミネートされました。デンマークを本拠に活動。マグヌス・ユート・トリオのメンバーを務め、イェスパー・ティロ、マレーネ・モーテンセン、クリスティン・コーヴたちとの共演で知られています。『Going Up』は、Stunt Records へのリーダー・アルバムの第4作。彼にとって6枚目のアルバムです。前作の『Tangerine Rhapsody』(STUCD19112)で共演したアメリカのサックス奏者、スティーヴン・ライリー Stephen Riley が再びセッションに参加しました。ライリーは、ハリー・コニックとレイ・チャールズのバンド・メンバーを経験、ウィントン・マーサリスやノラ・ジョーンズといったジャズ・プレーヤーたちとの共演が今の人気につながったと言われます。シルクの作曲した「耳馴染みのいい」ナンバー9曲のプログラム。2020年3月、コペンハーゲンで録音されました。
 
このアルバムには、Stunt Records のカタログから選んだ13曲のコンピレーションアルバム Vol.29『Stunt Records 2021』(SU9100-2)が、数量限定(STUM23012)で添付されます。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Stunt Records 2021』
Sundance SU9100-2 jazz 

  
ミケル・プロウ
 Solen er så rød, Mor(かあさん、太陽があんなに赤いよ)(STUCD20102)
スノッレ・シルク
 Right on Tim(STUCD21032)
クレア・マーティン、カラム・オー
 I Concentrate on You(STUCD20062)
ヤーアン・エムボー
 Smuk som en ånd(STUCD20052)
ユーセフィーン・クロンホルム、カーク・クナフキー、トミー・アンデション
 Subway(STUCD20112)
カトリーネ・ヴィンフェルト・ビッグバンド
 The Lifting(STUCD20092
ピエラヌンツィ=フォネスベク・デュオ
 Hindsight(STUCD20132)
アレックス・リール、ステファン・パスボー
 Smile(STUCD21012)
マリリン・マスア・フューチャー・ソング
 Subwaygroove(STUCD20082)
キラ・スコウ
 In the Dnd
マリア・ファウスト・サクルム・ファチェレ
 Milk(STUCD20072)
ディクテ
 I’m on Fire(STUCD20122)
ミケル・プロウ
 Vårvise(春の歌)(STUCD20102) 

 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『カウスティネン(Kaustinen)』
Alba ABACD 23 traditional

 
『カウスティネン(Kaustinen)』
「伝承曲:あいさつ(Tervehdys)」
 Ylitalon Jussin marssi(ユッシ=ユリタロのマーチ)
 - Pääskysvalssi(ツバメのワルツ)
 - Luomalan masurkka(ルオマラのマズルカ)
 -   Vanha jenkka(古いショッティーシュ) - Tiltan polkka(橋のポルッカ)
ヴィリヤミ・ニーティユコスキ(1895–1985)
 Luonnon ääniä(自然の音) Hämärtäissä(たそがれに)
 Iloa ja surua(喜びと悲しみ)
 Kaustislainen marssi(カウスティネンのマーチ)
「伝承曲:歌(Lauluja)」
 Merimiehen hauta(船乗りの墓) Suruni suuri(悲しみは大きくて)
 Miettivä sydän(考える心) - Ihanalla kedolla(すばらしい野原で)
「家伝曲(Suvun omia)」
ヨーナス・ヴァパーヴオリ
 Mikonkankhan marssi(ミッコ・カンクハのマーチ)
アーロ・ケンタラ(1920–1991)
 Mosalan myllyllä(モサラの水車小屋で)
クレータ=マリア・ケンタラ
 Mosalan Olokan flikuleeri(オロッカ・モサラのフリック)
ミンナ・ヤルヴェラ
 Tiskivals(机のワルツ)
ヨルマ・ヤルヴェラ
 Bergbackan jenkka(ベリバッカのショッティーシュ)
マリア・プラッカ
 Pulakan polokka(プラッカのポルスカ)
「パープルミュージック(Purppurimusiikkia)」
 D-duurialotus(ニ長調の導入) - Hoppatahti(ジャンピングスター)
 - Silia valssi (Teksan Maijan roskapuuvalssi)
 (繊毛ワルツ(マイヤ・テクサのゴミの木ワルツ))
 - A-molliflikuleeri(イ短調のフリック)
 - Hyppytahti(ジャンピングスター)- Villen marssi(ヴィッレのマーチ)
「タンゴ(Tangoja)」
アンヘル・ビロルド(1861–1919)
 Tulisuudelma(炎のくちづけ)
ヴァルト・テュンニラ(1904–1940)
 Pieni sydän(小さな心)
コンスタ・ユルハ(1910–1984)
 Kruunu-Marjaanan polska(クルーヌ=マリヤーナのポルスカ)
 - Metsämarssi(森のマーチ)- Tähtisilmä(星の瞳)
「ポルカ:郭公のヤーコ、自伝書を突っつく(Polkkia: Käki-Jaakko Tuikkasi Pokkaria Nilikhan)」
 Käki-Jaakkon polkka(郭公のヤーコのポルカ)(伝承曲)
 - Tuikkauspolkka(きらめくポルカ)(伝承曲)
 - Nikkarin polkka(大工のポルカ )(コンスタ・ユルハ)
 アッカペリマンニット
  クレータ=マリア・ケンタラ(ヴァイオリン、ヴォーカル)
  カイヤ・サーリケットゥ(ヴァイオリン、ヴォーカル)
  マリア・プラッカ(ヴァイオリン、ヴォーカル)
  ミンナ・ヤルヴェラ(ヴァイオリン、ヴォーカル)
  レーナカイサ・サンドベリ(ヴァイオリン、ヴォーカル)
  メイヤ・ヴィルッカラ(ハルモニウム、ヴォーカル)
  カーリナ・ニソネン(ハルモニウム)
  ヤーナ・ヴィルッケラ(ベース)
 
録音 2019年11月23日–24日 Salonkylän Seurantalo(サロンキュラ協会ホール)(カウスティネン、フィンランド)
制作 ピルヴィ・ヤルヴェラ
録音 アンティ・ヴァイニオ

 
カウスティネンは、フィンランド民俗音楽のふるさと、中央オストロボスニア地方にあり、毎年7月に開催されるスカンディナヴィア最大のフォークミュージック・フェスティヴァルで国際的に知られています。人口約4,300のこの自治体では、いくつもの家が「家伝」の音楽を何世代にも渡って守り、さらに、新しい音楽も生み出してきました。「アッカペリマンニット(Akkapelimannit)」(女性民俗音楽家)は、女性のカンテレ・アンサンブルがいくつもあり、女性プレーヤーがバンドに参加していたにもかかわらず、「カウスティネンの旗を振れるのは男性」という空気が依然として支配的だった1980年代初期、女性プレーヤーたちが「もう嫌」と立ち上がり、結成したグループです。『フォーク・シーズンズ』(ABCD402)を録音した「バロッコ・ボレアーレ」のリーダー、クレータ=マリア・ケンタラ Kreeta-Maria Kentala の呼びかけに応じた友人たちが結集。当初、「あんたたちの演奏は、男よりも男らしいな!」というコメントも寄せられ、「女らしい演奏ってどんなものなの?」と自問しながら活動を続けるうちに多くの人たちから支持されるようになったといいます。「これが私たちの音楽」とアッカペリマンニットが自信をもって作ったアルバム『カウスティネン』。伝承の曲、新しい曲、彼女たちのオリジナル曲によるプログラムを演奏しています。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

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