August 2022

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『Fairytales(おとぎ話)』
Ars Produktion ARS 38 354 SACD hybrid (Multichannel 5.1/stereo) classical

 
ヒューゴ・アルヴェーン(1872–1960)
 二匹の蝶(Två fjärilar) Op.9 no.2(《幸せの歌(Lyckans visor)》から)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 蝶々(Sommerfugl) Op.43 no.1(《抒情小曲集(Lyriske stykker)第3集》から)*
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 6つの歌(6 sånger) Op.88
  スハマソウ(Blåsippan) 二輪のばら(De bägge rosorna)
  つまとり草(Vitsippan) アネモネ(Sippan)
  いばら(Törnet) 花のさだめ(Blommans öde)
フランツ・シューベルト(1797–1828)
 野ばら(Heidenröslein) D.257(Op.3 no.3)
ヴァルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
 すみれ(Das Veilchen) K.476
ペーター・エラスムス・ランゲ=ミュラー(1850–1926)
 睡蓮(Åkande) Op.4 no.2
 (《ヴィルヘルム・ベアウスーの3つの詩(Tre Digte af Vilhelm Bergsøe)》から)
フランツ・シューベルト(1797–1828)
 漁夫の歌(Fischerweise) D.881(Op.96 no.4)
 ます(Die Forelle) D.550(Op.32)
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 トウヒ(もみの木)(Granen) Op.75 no.5
 (《5つのピアノの小品(Five Pieces for Piano)》樹の組曲)から)*
 迷い(Vilse) Op.17 no.4(《7つの歌(7 sånger)》から)
エミール・シェーグレーン(1853-1918)
 森は眠る、牧場は夢を見る(Skogen söver, ängen drömmer) Op.67
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927)
 ブロンド嬢とブルネット嬢(Jungfru Blond och Jungfru Brunett) Op.26 no.4
 (《歌と気分(Visor och stämningar)》から)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 ドヴレ山の王の宮殿にて(I dovregubbens hall) Op.46 no.4
 (《ペール・ギュント(Peer Gynt)》 組曲第1番 から)*
 仔山羊のダンス(Killingdans) Op.67 no.6
 (《ハウグトゥッサ(Haugtussa)(山の娘)》から)
ロベルト・シューマン(1810–1856)
 牛飼いの別れ(Des Sennen Abschied) Op.79 no.22
 (《子供のための歌のアルバム(Liederalbum für die Jugend)》から)
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル(1867–1942)
 待つときほどいいことは(Intet är som väntans tider)
 (《『フリードリンの歌』から》 第5曲)
 ボリエビューワルツ(Böljebyvals)
 (《『フリードリンの庭』から》  第1巻(Ur "Fridolins lustgård”) 第4曲)
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 三月の雪の上のダイアモンド(Demanten på marssnön) Op.36 no.6
 (《6つの歌(6 sånger)》から)
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル(1867–1942)
 夏の歌(Sommarsång) Op.16 no.2
  (《フローセの花 (Frösöblomster)》第1巻 から)*
フランツ・シューベルト(1797–1828)
 ミニョン「君よ知るや南の国」(Mignon “Kennst du das Land”) D.321
ファニー・メンデルスゾーン(1805–1847)
 イタリア(Italien) Op.8 no.3(《3つの歌(3 Gesänge)》から)
  ノルディック・ライト・デュオ
   ユセフィーネ・アンデション(メゾソプラノ)
   ダニエル・ベスコフ(ピアノ)
 
[楽器 Piano: Steinway & Sons D-274]
 
録音 2022年5月 Kulturzentrum Immanuel(インマヌエル文化センター)(ヴッパタール、ドイツ)
制作 アンネッテ・シューマッハー
録音エンジニア マンフレート・シューマッハー [DSD 録音]

 
 「ノルディック・ライト・デュオ(北極光デュオ)」は、スウェーデンの音楽家ふたりが2014年から始めたアンサンブルです。メゾソプラノ歌手ユセフィーネ・アンデション Josefine Andersson(1983–)は、ストックホルムの王立オペラ・アカデミーで学び、2009年にコペンハーゲンの王立デンマーク歌劇場でシュトラウスの《ナクソス島のアリアドネ》のドリアード役でオペラ歌手としてデビュー。コンサート歌手としても活動しています。ピアニストのダニエル・ベスコフ Daniel Beskow が、ストックホルム国立音楽大学とエツベリ音楽学校で学び、イジー・フリンカとペーター・フォイヒトヴァンガーに師事、ニクラス・シヴェレーヴとアイナル・ステーン=ノクレベルグの下でソリスト・ディプロマを取得しました。アンデションとベスコフは、デュオとしても人気のあるアンネ・ソフィ・フォン・オッターとベンクト・フォシュベリのレッスンも受けたと言います。
 
Ars Produktion の『おとぎ話』は、ノルディック・ライト・デュオのコンサート・プログラムによるアルバムです。スウェーデンのアルヴェーン、シェーグレーン、ステーンハンマル、ペッテション=ベリエル、ノルウェーのグリーグ、フィンランドのシベリウス、デンマークのランゲ=ミュラーの歌曲とソロ・ピアノ曲が、シューベルトたちの作品を交えながら演奏されます。スウェーデンで人気の絵本作家、エルサ・ベスコフ Elsa Beskow の素晴らしい童話の世界がインスピレーションとなって組まれ、彼女の絵とテキストをたくさんあしらったディジパック仕様の美しいアルバムとしてリリースされます。「サロン気分」を漂わせるアルバムです。
 
価格 2,750円(税込価格)(本体価格 2,500円)

『シベリウス 管弦楽共演の歌曲』
LAWO Classics LWC 1239 classical

 
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 秋の夕べ(Höstkväll) Op.38 no.1
 海辺のバルコニーで(På verandan vid havet) Op.38 no.2
 夜に(I natten) Op.38 no.3
 あれから、私はたずねたことはなかった(Sen har jag ej frågat mera) Op.17 no.1
 さあ、おやすみ(Sov in!) Op.17 no.2
 誘惑(鳥の戯れ)(Fågellek) Op.17 no.3
 とんぼ(En slända) Op.17 no.5 夕べに(Illalle) Op.17 no.6
 川面に漂う木(Lastu lainehilla) O.17 no.7
 黒いばら(Svarta rosor) Op.36 no.1
 だが、私の小鳥は姿を見せない(Men min fågel märks dock icke) Op.36 no.1
 葦よそよげ(Säv, säv, susa) Op.36 no.4
 三月の雪(Marssnön) Op.36 no.5
 三月の雪の上のダイアモンド(Demanten på marssnön) Op.36 no.6
 初めてのくちづけ(Den första kyssen) Op.37 no.1
 日の出(Soluppgång) Op.37 no.3
 夢だったのか(Var det en dröm?) Op.37 no.4
 逢い引きから帰ってきた娘(Flickan kom ifrån sin älskings möte) Op.37 no.5
  マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾソプラノ)
  ノルウェー放送管弦楽団 ペトル・ポペルカ(指揮)
 
録音 2021年2月9日–12日 NRK(ノルウェー放送)コンサートホール(オスロ) 

 
ノルウェーのメゾソプラノ歌手マリアンネ・ベアーテ・シェラン Marianne Beate Kielland の LAWO Classics の17枚目のアルバム。シベリウスの歌曲の代表的作品を作曲者自身のオーケストレーションと、シモン・パルメ Simon Palme(1897–1994)、ユッシ・ヤラス Jussi Jalas(1908–1985)、エルネスト・パングー Ernest Pingoud(1887–1942)、イーヴァル・ヘルマン Ivar Hellman(1891–1994)、コリン・マシューズ Colin Matthews(1946–)による編曲で歌っています。2020/21年のシーズンからノルウェー放送管弦楽団(KORK)の首席指揮者を務めるプラハ生まれのペトル・ポペルカ Petr Popelka(1986–)の指揮。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『Contempo』
Odradek ODRCD 374 early music/contemporary/classical

 
サンドラン(ピエール・レグノー)(c.1490–after 1561)
 Quant j’ay congneu en ma pensée puis que vivre en servitude
アトリ・ヘイミル・スヴェインソン(1938–2019)
 ステファウン・ホルズル・グリームソンの詩による4つの断片
 (Four Fragments on a Poem by Stefan Hörður Grímsson)(2000)
  旋律の断片(Fragment of a Melody) 翼のある種(Winged Seed)
  蛾の羽ばたき(The Moths Flutter) 世界のベール(Veil of Worlds)
ファン・デル・エンシーナ(1468–1529)
 Una sañosa porfía(悪意のある頑固さ)
ジャコブス・デ・ミラルテ(c.1500?)
 Vamos, vamos a cenar(さあ、食事に行こう)
スヴェイン・ルーズヴィーク・ビョルンソン(1962–)
 損失?(Þrot?)(1999)
  少年(A Little Boy) 朝(The Morning) ボートで(In a Rowboat)
トマス・モーリー(1557–c.1603)
 Sleep slum‘bring eyes(眠れまどろむ目よ)
ジョン・スペイト(1945–)
 今宵は長い(中世イギリスの詩による)
 (What this night is long, on a medieval English poem)(2000)
アレクサンダー・スコット(c.1520–1582/3)
 別れ、別れ(『バンナタイン写本』(c.1545)から)
 (Depairte, depairte, from the Bannatyne Manuscript, c.1545)
クレマン・ジャヌカン(c.1485–1558)
 Il estoit une fillette(その昔、娘っ子が)
  「コントラスティ」アンサンブル
   カミッラ・セーデルベリ(リコーダー)
   マルタ・グヴズルーン・ハトルドウルスドウッティル(ソプラノ)
   ヒルディグンヌル・ハトルドウルスドウッティル
   (ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴォイス)
   オウロフ・セッセリヤ・オウスカルスドウッティル
   (ヴィオラ・ダ・ガンバ・、チェロ)
   スノルリ・オットルン・スノルラソン(リュート、ギター)
   ステーフ・ファン・オーステルハウト(打楽器)
 
録音 2001年3月21日、2003年2月21日、5月7日 ヴィージスターザ教会(ハフナルフィヨルズル、アイスランド)
録音エンジニア・編集・ミクシング・マスタリング ハトルドウル・ヴィーキングソン

 
「コントラスティ Conrasti」は、2000年、スウェーデンのリコーダー奏者カミッラ・セーデルベリ Camilla Södergerg が主導して創設したアイスランドのアンサンブルです。メンバーは、アイスランドのマルタ・グヴズルーン・ハトルドウルスドウッティル Marta Guðrún Halldórsdóttir とヒルディグンヌル・ハトルドウルスドウッティル Hildigunnur Halldórsdóttir の姉妹、オウロフ・セッセリヤ・オウスカルスドウッティル Ólöf Sesselja Óskarsdóttir、スノルリ・オットルン・スノルラソン Snorri Örn Snorrason、オランダのステーフ・ファン・オーステルハウト Steef van Oosterhoud。「ルネサンス期」と「今日」という彼らの「対照的」な時代の作品をレパートリーに活動することを示唆するため、このグループ名をつけたと言います。『Contempo』と題したアルバムでは、現代アイスランドを代表する作曲家のひとり、アトリ・ヘイミル・スヴェインソン Atli Heimir Sveinsson、スヴェイン・ルーズヴィーク・ビョルンソン Sveinn Luðvík Björnsson、イギリスからアイスランドに移住したジョン・スペイト John Speight の「初録音」の作品と、サンドラン Sandrin の名で知られるピエール・レグノー Pierre Regnault をはじめとする中世の音楽によるプログラムが組まれています。
 
価格 2,420円(税込価格)(本体価格 2,200円)

『The Playhouse Sessions』
Rubicon RCD 1096 early music/contemporary

 
作者不詳/ヘンリー・パーセル(c.1659–1695)
 Jenny Loves, and She Confessed Too
さまざまな作曲家(パーセル、マーシャル、ガウ、プレイフォード、作者不詳、伝承曲)
 The Washer Woman Set
ヘンリー・パーセル(c.1659–1695)
 《来たれ、なんじら芸術の子よ(Come, Ye Sons of Arts)》- アダージョ
伝承曲
 三羽の鳥
パーセル、ルス、ノルウェー伝承曲
 The Fairy Shuffle - 《妖精の女王(The Fairy Queen)》第5幕への前奏曲
ビャッテ・アイケ(1972–)/ヘンリー・パーセル(c.1659–1695)
 舌先裂けたまだら蛇(You Spotted Snakes with Double Tongue)
 Hush No More
ヘンリー・パーセル(c.1659–1695)
 束の間の音楽(Music for a While)
ジョン・プレイフォード(1623–1686)
 『The English Dancing Master』- The New Castle Set
  Hey Jolly Bloom Man
ファミー・ガウ(1980–)
 The Rec, Red Rose
作者不詳
 柳の歌
ヘンリー・パーセル(c.1659–1695)
 Now the Night Is Chased away
ジョン・ダウランド(1563–1626)
 彼女はパックの過ちを許してくれるだろうか?
 (Can She Excuse Puck’s Wrongs?)
 (彼女は僕の過ちを許してくれるだろうか?
 (Can She Excuse My Wrongs?))
ウィリアム・シェイクスピア(bap.1564–1616)
 もし私たち影法師がお気に召さなければ(If We Shadows Have Offended)(朗読)
 (『真夏の夜の夢』から)
  バロックソリステネ
  ビャッテ・アイケ(芸術監督、ヴァイオリン)

 
「バロックソリステネ Bacokksolistene」は、2005年、バロック・ヴァイオリンの第一人者のひとり、ビャッテ・アイケ Bjarte Eike(1972–)によりノルウェーのベルゲンに創設されたアンサンブルです。BIS Records に録音したヘンデルと同時代の作品による『London Calling』(BIS SA-1997)、ホルボーンやダウランドたちの作品による『憂鬱の影像(The Image of Melancholy)』(BIS SA-2057)で国際的に名前を知られます。
 
『The Playhouse Sessons』は、17世紀イギリスのエールハウス(酒場)の音楽を再現した『The Alehouse Sessions』(RCD 1017)につづく Rubicon Classics の第2作。17世紀ロンドンのプレイハウス(劇場)で演奏された音楽の再現を試みたアルバムです。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
 

『ハチャトゥリヤン』
BIS SACD 2586 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
アラム・ハチャトゥリヤン(1903–1978)
 ピアノ協奏曲 変ニ長調(1936)
 《仮面舞踏会》組曲(1944)(アレクサンドル・ドルハニアン 編曲)
 (ソロ・ピアノのための)
  ワルツ ノクターン マズルカ ロマンス ギャロップ
 ピアノと管弦楽のためのコンチェルト・ラプソディ 変ニ長調(1967)
  イヤード・スギャエル(ピアノ) リ・スア(ミュージカル・ソー)
  BBC ウェールズ・ナショナル管弦楽団
  アンドルー・リットン(指揮)
 
録音 2021年10月20日–22日 BBC ホディノット・ホール(カーディフ、ウェールズ)
制作 アンドルー・キーナー
録音エンジニア デーヴ・ローウェル

 
イヤード・スギャエル Iyad Sughayer(1993–)は、ヨルダンのアンマン生まれ。初期教育を受けた後、マンチェスターのチェタム音楽学校、王立ノザーン音楽大学、トリニティ・ラバン音楽院で学びました。2019年、マレー・マクラクラン、マルティーノ・ティリモ、グレアム・スコットの指導の下、国際アーティスト・ディプロマを取得。イギリスを拠点にソリストとして活動しています。
 
《ピアノソナタ》《子供のアルバム 第1巻》などの『ハチャトゥリヤン ピアノ作品集』(BIS SA-2436)につづく BIS Records 第2作もハチャトゥリヤン。《ピアノ協奏曲 変ニ長調》は、アルメニア人を両親にジョージアのトビリシで生まれたハチャトゥリヤンが、当時のソビエト連邦と西側諸国で名声を確立することになった作品です。2つの「アレグロ」が「アンダンテ・コン・アニマ」を挟む3楽章で構成。第2楽章で指定された「フレクサトーン」は、ソウル生まれのチェロ奏者、リ・スア Su-a Lee が、ミュージカル・ソーで演奏しています。《ピアノと管弦楽のためのコンチェルト・ラプソディ 変ニ長調》は、4つの部分で構成される1楽章の作品。1950年代中期にスケッチされ、1967年に完成された、ハチャトゥリヤンの後期を代表する一作と言われます。BBC ウェールズ・ナショナル管弦楽団 BBC National Orchestra of Wales をアンドルー・リットンAndrew Litton が指揮して共演。ミハイル・レールモントフの劇のための付随音楽《仮面舞踏会》の「組曲」は、アレクサンドル・ドルハニアンが編曲した「ソロ・ピアノ」の版による演奏です。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『バッハをファゴットで(Bach on the Bassoon)』
BIS SACD 2637 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical 

 
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
 パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826(キーボードのための)
 (ブラム・ファン・サムベーク(1980–)による「ファゴット八重奏」の
  ための編曲(多重録音))
 フランス組曲第5番 ト長調 BWV 816
 (ティーモ・ヴィントによるファゴットのための編曲)
 パルティータ イ短調 BWV 1013(ソロ・フルートのための)
  (ウィリアム・ウォータハウス(1931–2007)によるトランスクリプション)
 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007
 (ブラム・ファン・サムベーク(1980–)によるトランスクリプション)
  ブラム・ファン・サムベーク(ファゴット)
 
[楽器 Bassoon: Heckel 1970]
 
録音 2021年6月、9月 ユーシュホルム礼拝堂(ダンデリード、スウェーデン)
制作・録音エンジニア マリオン・シュヴェーベル

 
オランダのファゴット奏者、ブラム・ファン・サムベーク Bram van Sambeek(1980–)は、ハーグ王立音楽院で教え、「ORBI」(BIS SA-2297)をはじめとする室内楽とソロのプレーヤーとして活動しています。カレヴィ・アホとファーゲルルンドの《ファゴット協奏曲》(BIS SA-2206)、『ロープ・ダンス』(BIS SA-2453)といったアルバムを BIS レーベルに継続して録音。ユニークな企画で注目を集めています。
 
新しいアルバムは「バッハ」の音楽。キーボードのための《パルティータ ハ短調》は、サムベークが手がけた「ファゴット八重奏」のための編曲を自身が「多重録音」。録音に際して彼は、8つのパートを精緻で豊かなアンサンブルに仕上げる「ベース」となる「fagotto hypothetico(仮想のファゴット)」の「第9パート」を作曲。全パートの録音が終わった後、このパートを削除して「作品」を完成させるという方法をとっています。
 
無伴奏チェロ組曲 ト長調》もサムベークのトランスクリプションによる演奏。キーボードのための《フランス組曲第5番 ト長調》は、オランダの音楽学者、ティーモ・ヴィント Thiemo Wind が、原曲の音符をすべて残し、この作品の特色とされるメロディのエッセンスを活かして再加工した編曲、バッハが残した唯一の木管楽器ソロの作品《パルティータ イ短調》は、イギリスのファゴット奏者ウィリアム・ウォータハウス William Waterhouse(1931–2007)の編曲を演奏しています。
 
録音セッションは、ストックホルム県、ダンデリード市にあるユーシュホルム礼拝堂 Djursholms kapell で行われ、制作と録音エンジニアリングを担当した Take5 Music Production のマリオン・シュヴェーベル Marion Schwebel が、サムベークのファゴットのテクスチュアとニュアンス、ファゴット八重奏の「音場」を自然な響きにとらえています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『マーリン・ボング 管弦楽のための作品』
Neos NEOS 12211 contemporary/classical

 
マーリン・ボング(1974–)
 avgår, pågår(2014)(交響楽団のための)
  ケルン WDR 交響楽団 イラン・ヴォルコフ(指揮)
 [録音 2016年1月29日(ライヴ録音)]
 ripost(2015)(アンプリファイド・コントラバス、
  アンプリファイド・オブジェクトと交響楽団のための)
  ウリ・フッセネッガー(コントラバス)
  ヨニー・アクセルソン(打楽器)
  南西ドイツ放送交響楽団 ペーター・ルンデル(指揮)
 [録音 2015年11月14日 Theaterhaus am Pragsattel
  (シュトゥットガルト)(初演ライヴ録音)]
 splinters of ebullient rebellion(2017/18)(交響楽団のための)
  南西ドイツ放送交響楽団 パスカル・ロフェ(指揮)
 [録音 2018年10月25日(「ドナウエッシンゲン音楽の日」初演ライヴ録音)]
 irimi(2012)(シンフォニエッタのための)
  クラングフォールム・ウィーン エンノ・ポッペ(指揮)
 [録音 2013年2月9日(「Implus Festival, Graz」初演ライヴ録音)]

 
マーリン・ボング Malin Bång(1974–)の音楽は「動きとエネルギーの探求」と言われます。ストックホルム在住。コンポーザー・イン・レジデンスを務める「Curious Chamber Players」の創設メンバーのひとりです。NEOS レーベルのリリースするアルバムには彼女の管弦楽ための作品が4曲、収録されています。
 
《avgår, pågår》(出発する、続いている)は、ヨーテボリ交響楽団とオスロ・フィルハーモニックから共同委嘱を受け、彼女のホームタウン、ヨーテボリを散策しながら耳にした音と町の生活スタイルからインスピレーションを得て作曲されました。2014年9月19日、オスロの「ウルティマ音楽祭」でイラン・ヴォルコフ指揮オスロ・フィルハーモニックにより初演され、マーリンの母グニッラ・ボングに献呈されました。
 
《ripost》(すばやい突き返し)は、ヘルムート・ラッヘンマンの80歳を記念するコンサートのための作品です。ラッヘンマンの住むシュトゥットガルトのヴァーゲンブルクトンネルからヒントを得て作曲され、電気増幅した楽器を演奏するコントラバスと打楽器のプレーヤーが、都会の騒音の入り混じる中、探索していくスタイルの音楽として書かれました。ドイツのウリ・フッセネッガー Uli Fussenegger とスウェーデンのヨニー・アクセルソン Jonny Aexlsson と南西ドイツ放送交響楽団 SWR Symphonieorchester による初演のライヴ録音が収録されています。
 
《splinters of ebullient rebellion》(あふれるばかりの反抗の破片)は「オーケストラは、個人と集合体の関係を探るダイナミックなプラットフォーム」という彼女が、「民主主義と人権の象徴となった最近の歌の断片」「オーケストラのメンバーの声」「タイプライター」の3つの要素に影響されて作曲した作品。日本の武道の「入り身」を曲名とする《irimi》は、「異なる体の動きと楽器の表面の音の相互作用」に焦点をあて、「クラングフォールム・ウィーン Klangforum Wien」のために作られた作品です。
 
価格 2,640円(税込価格)(本体価格 2,400円) 

『ベーラ・バルトーク』
SWR Classic SWR 19110CD classical

 
ベーラ・バルトーク(1881–1945)
 ディヴェルティメント Sz.113(弦楽オーケストラのための)
ベーラ・バルトーク(1881–1945)
(ベルンハルト・ヴルフ(1948–) 編曲)(打楽器アンサンブルのための)*
 ミクロコスモス第6巻(Mikrokosmos Book 6) Sz.107 BB 105 - 第2番
 戸外で(Out of Doors) Sz.81 BB 89
 アレグロ・バルバロ(Allegro barbaro) Sz.49 BB 63
ベーラ・バルトーク(1881–1945)
 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106 BB 114
  ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
  ピエタリ・インキネン(指揮)
  ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の
  打楽器アンサンブル *
   メンバー:
   シュテファン・ベーンライン(ティンパニ)
   マルティン・フリンク ミヒャエル・ゲルトナー
   ヨッヘン・イッレ・ゾヴィー
   ゲスト:
   シュペラ・マストナク 太田有香 マックス・リーファー
 
録音 2020年9月11日–13日 Congresshalle Saarbrücken(ディヴェルティメント)、2021年4月18日–19日(打楽器)、2021年4月18日、20日–23日 Großer-Sendesaal des Funkhauses Halberg, Saarbrücken

 
ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)の首席指揮者を務めるピエタリ・インキネン PIetari Inkinen の指揮によるバルトーク。彼が、パウル・ザッハーとバーゼル室内管弦楽団のために作曲した《ディヴェルティメント》と《弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽》の2つの名作に、作曲家のベルンハルト・ヴルフ Bernhard Wulff(1948–)がピアノ作品を「打楽器アンサンブルのため」に編曲した3曲を加えたプログラムです。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円) 

『バレエ・リュス(Les Ballets Russes)』
SWR Classic SWR 19431CD 10CD’s classical

 
 
『バレエ・リュス(Les Ballets Russes)』
[Disc 1]
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882–1971)
 バレエ《春の祭典(Le Sacre du Printemps)》(1910–13)*
クロード・ドビュッシー(1862–1918)
 遊戯(Jeux)(1912)**
ポール・デュカス(1865–1935)
 《ラ・ペリ》のファンファーレ(Fanfare pour précéder "La Péri”)(1912)***
 舞踊詩《ラ・ペリ(La Péri)》(1912)
  バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
  シルヴァン・カンブルラン(指揮)
 [録音 2006年11月 録音場所不明 *、7月 録音場所不明 **、
   2004年2月 Hans-Rosbaud-Studio, Baden-Baden ***]
[Disc 2]
モーリス・ラヴェル(1875–1937)
 バレエ《ダフニスとクロエ(Daphnis et Chloé)》(1909–12)*
フランシス・プーランク(1899–1963)
 管弦楽組曲《牝鹿(Les Biches)》 FP 36 **
  バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
  ヨーロッパ合唱アカデミー
  ミヒャエル・ギーレン(指揮)*
  マルチェッロ・ヴィオッティ(指揮)**
 [録音 1997年9月8日–10日 Philharmonie Berlin *、
   1990年7月12日 SWR Studio 5, Baden-Baden **]
[Disc 3]
クロード・ドビュッシー(1862–1918)
 牧神の午後への前奏曲(Prélude à l'après-midi d'un faune)(1894)
フロラン・シュミット(1870–1958)
 交響詩《サロメの悲劇(La Tragédie de Salomé)》 Op.50(1910年版)
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882–1971)
 バレエ《ペトルーシュカ(Petrouchka)》(1911)
  バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
  シルヴァン・カンブルラン(指揮)
 [録音 2007年2月 録音場所不明 *、12月 録音場所不明 **、
   2001年1月 録音場所不明 ***]
[Disc 4]
ピョートル・チャイコフスキー(1840–1893)
 管弦楽組曲《白鳥の湖》 Op.20(抜粋)*
ピョートル・チャイコフスキー(1840–1893)
(イーゴリ・ストラヴィンスキーによる管弦楽編)
 《眠れる森の美女》から3つの小品 **
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882–1971)
 交響詩《ナイチンゲールの歌(Le chant du rossignol)》(1917)***
  バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
  ユーリ・アーロノヴィチ(指揮)* 若杉弘(指揮)**
  エルネスト・ブール(指揮)***
  クリスティアン・オステルターク(ヴァイオリン)**
 [録音 1996年6月18日–21日 Kurhaus/Benazetsaal, Baden-Baden *、
   1999年2月12日–13日 Konzerthaus, Baden-Baden **、
   1972年1月26日 Hans-Rosbaud-Studio, Baden-Baden ***]
[Disc 5]
マヌエル・デ・ファリャ(1876–1946)
 バレエ《三角帽子(El sombrero de tres picos)》*
セルゲイ・プロコフィエフ(1891–1953)
 組曲《道化師(Le Chout)》 Op.21a **
  バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
  ファブリース・ボロン(指揮)* キリル・カラビツ(指揮)**
  オフェーリア・サラ(メゾソプラノ)*
 [録音 2008年5月26日–28日 Konzerthaus Freiburg,
   Rheingoldhalle Mainz *、2009年5月7日 Konzerthaus Freiburg **]
[Disc 6]
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882–1971)
 バレエ《プルチネッラ(Pulcinella)》(1919-20)*
 花火(Feu d'artifice) Op.4 **
リヒャルト・シュトラウス(1864–1949)
 ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
 (Till Eulenspiegels lustige Streiche) Op.28 TrV 171 ***
モーリス・ラヴェル(1875–1937)
 ラ・ヴァルス(La Valse)(1919–20)†
  バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
  クリストファー・ホグウッド(指揮)*
  シルヴァン・カンブルラン(指揮)
  アーリーン・オジェー(ソプラノ)*
  ロバート・ギャンビル(テノール)*
  ゲロルフ・シェダー(バス)*
 [録音 1985年11月26日–27日 Hans-Rosbaud-Studio, Baden-Baden *、
   2007年2月8日 Konzerthaus Freiburg **、
   2005年12月30日–31日 Festspielhaus Baden-Baden ***、
   2007年5月25日 Konzerthaus Freiburg †]
[Disc 7]
ジョルジュ・オーリック(1899–1983)
 バレエ《うるさ方(Les facheux)》
 牧歌劇(Pastorale)
  ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
  クリストフ・ポッペン(指揮)
 [録音 2009年3月30日–4月11日
   Großer-Sendesaal des Saarländischen Rundfunks, Saarbrücken]
[Disc 8]
ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844–1908)
 シェエラザード(Scheherazade) Op.35 *
セルゲイ・プロコフィエフ(1891–1953)
 スキタイ組曲《アラとロリー》(Suite scythe “Ala et Lolli”) Op.20 **
  バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
  アレホ・ペレス(指揮)* キリル・カラビツ(指揮)**
 [録音  2011年3月2日–3日 *、2011年11月23日 **
   Konzerthaus Freiburg]
[Disc 9]
ダリユス・ミヨー(1892–1974)
 バレエ《青列車(Le Train Bleu)》*
ヴィンツェンツォ・トマジーニ(1878–1950)
 組曲《機嫌のよい女(Le donne di buon umore)》**
アンリ・ソーゲ(1901–1989)
 バレエ《牝猫(La chatte)》***
  ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
  ロベルト・ライマー(指揮)
 [録音  2011年11月21日 *、2012年1月20日 **、
   2012年11月23日–24日 ** SWR Studio Kaiserslautern]
[Disc 10]
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882–1971)
 バレエ《火の鳥(L’oiseau de feu)》(1910年初稿)*
 バレエ《ミューズを率いるアポロ(Apollon Musagète》(1927–28)**
  バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
  ゾルターン・ペシュコー(指揮)*
  ジェラール・コルステン(指揮)**
 [録音  2001年7月6日–10日 *、2012年6月12日–13日 **
   Konzerthaus Freiburg]

 
「バレエ・リュス」を1909年に旗揚げしたセルゲイ・ディアギレフの生誕150年記念のアルバム。SWR Classic がこれまでにリリースした、南西ドイツ放送のオーケストラが、ミヒャエル・ギーレン、エルネスト・ブール、シルヴァン・カンブルランをはじめとする指揮者で演奏した録音の集成です。
 
価格 6,600円(税込価格)(本体価格 6,000円)

『ランゴー ピアノ作品集第4集』
Dacapo 6.220662 SACD hybrid (Multichannel/stereo) classical

 
ルーズ・ランゴー(1893–1952)
 花のビネット(Blomstervignetter)(第1版) BVN 56(1913)
 (4つのピアノの小品)
  サンザシ(Rødtjørn) 睡蓮(Aakande)
  忘れな草(Forglemmigej) ヒナギク(Tusindfryd)
 ピアノソナタ第2番《Ex est(終わった)》 BVN 222(1934 rev.1934-41/1945)
 サラバンド(Sarabande) BVN 6(1906)(ピアノのための)
 血統書のページ(Stambogsblad) BVN 38(1909)
 スケルツォ(Scherzo) BVN 186(1925)
 幻想曲《業火の中(Flammekamrene)》 BVN 221(1930–33 rev.1934–37)
 感情の表出(Expression) BVN 242(1930, 1932/1939)
 (ハルモニウム、ピアノまたはオルガンのための)
 花のビネット(Blomstervignetter)(第2版) BVN424(1951)
  サンザシ(Rødtjørn) 睡蓮(Aakande)
  忘れな草(Forglemmigej) ヒナギク(Tusindfryd)
  ベーリト・ヨハンセン・タンゲ(ピアノ)
 
録音 2020年8月15日–16日、29日-30日 王立デンマーク音楽アカデミー コンサートホール(コペンハーゲン)
制作・録音エンジニアリング・ミクシング・マスタリング プレーベン・イーヴァン
編集 ステファン・スー・イーヴァン、プレーベン・イーヴァン

 
ベーリト・ヨハンセン・タンゲ Berit Johansen Tange によるランゴー Rued Langgaard のピアノ作品シリーズ第4作。〈サンザシ〉〈睡蓮〉〈忘れな草〉〈ヒナギク〉を描いた《花のビネット(花の描写)》を、1913年に「4つのピアノの小品(Fire Klaverstykker)」として作られた「第1版」と、1951年に書かれた「第2版」の2つの版で演奏。ランゴーがコペンハーゲンの子供時代に魅せられたというガス燈と揺らめく光、そして、ダンテの『神曲』地獄篇 第26歌の「景色」による「ピアノのための幻想曲」《業火の中(燃焼室)》。『旧約聖書』の「列王記上」の預言者エリヤのエピソードからスタートした《感情の表出》と、《スケルツォ》は、世界初録音の作品です。
 
価格 2,585円(税込価格) (本体価格 2,350円)

『都市の島(The Island in the City)』
Dacapo 8.226086 contemporary/classical

 
ベント・サーアンセン(1958–)
 都市の島(L’Isola della Città)(2014–15)
 (ヴァイオリン、チェロ、ピアノと管弦楽のための)*
 第2交響曲(Second Symphony)(2016–19)
  デンマーク国立交響楽団
  ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
  トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン *
   ホン・スジン(ヴァイオリン)
   ホン・スギョン(チェロ)
   イェンス・エルヴェケーア(ピアノ)
 
録音 2021年8月23日–25日(都市の島)、2020年2月27日–28日(交響曲)(ライヴ録音) DR(デンマーク放送)コンサートホール、コンサートホール(コペンハーゲン)
制作 ベアンハート・ギュアトラー
録音エンジニア ミケル・ニューマン
編集・ミクシング・マスタリング ベアンハート・ギュアトラー、ミケル・ニューマン

 
ベント・サーアンセン Bent Sørensen の《都市の島》は、「サーアンセンの静かに語る宇宙には、孤独、郷愁、喪失と別れの感情が組み込まれている」と言われ、かつて彼が、コペンハーゲンの中心部、その通りで唯一バルコニーのあるアパートメントに住んでいたころに書かれた作品です。「バルコニーに出ると、島に立っているような感じがした」(サーアンセン)。「通りの喧騒が、とりわけ夜、わたし自身の状況とともに対位法を作り上げた。そして、夜に書いた作品なので、わたしの他の音楽と同様、夜の雰囲気を広げていくように捉えられるかもしれない」。ヴァイオリン、チェロ、ピアノと管弦楽のための「三重協奏曲」のスタイルで書かれ、「3人のプレーヤーが解け合ったひとりのソリスト」が「管弦楽」に囲まれる状態も曲名の背景にあると言われます。
 
《第2交響曲》は、4楽章の「古典的」交響曲の構成で書かれた作品です。「交響曲」という名前のついた最初の作品と同じく、「第2交響曲」の曲名には「多層の意味」が込められていると言われます。「曲名は、私の夢の一部分。その夢が音楽になる」(サーアンセン)。サーアンセンが、メロディ、響き、構成と、「ありったけのイマジネーション」を降り注いで作り上げた音楽です。デンマーク国立交響楽団、オスロ・フィルハーモニック、ヨーテボリ交響楽団の共同委嘱で作曲され、2020年2月27日、ユッカ=ペッカ・サラステ Jukka-Pekka Saraste 指揮のデンマーク国立交響楽団により初演されました。その初演のライヴ録音が収録されています。
 
価格 2,585円(税込価格) (本体価格 2,350円)
 

『四元素(Four Elements)』
dB Productions DBCD 204 contemporary/classical

 
アンドレーア・タッロディ(1981–)
 ファンファーレ(Fanfare)*
 Choryn(2020)(ハープと管弦楽のための協奏曲)**
 Tarot Garden(2020)(室内アンサンブルのための)***
 火と水と土と空気の交響曲(Symphony in Fire, Water, Earth and Air)(2021)
 (管弦楽のための)†
  北欧室内管弦楽団 */**
  パトリック・リングボリ(指揮)*/**
  ジョアン・ファレッタ(指揮)†
  デルフィーヌ・コンスタンタン=レズニク(ハープ)**
  北欧室内アンサンブル ***
 
録音 2021年3月18日–19日、12月6日–8日 Tonhallen(スンツヴァル、スウェーデン)

 
北欧室内管弦楽団(ノルディック・チェンバー・オーケストラ) Nordiska Kammarorkestern は、スウェーデンのヴェステルノールランド県の音楽組織「Musik Västernorrland(ヴェステルノールランドの音楽)」のひとつとして1990年にスンツヴァル市に創設されました。2005年にクリスチャン・リンドベリが首席指揮者に就任。『ノルディック・ショーケース』(BIS CD 1538)、アントンセンがソロの『北欧のトランペット協奏曲』(BIS CD 1548)などのアルバムを録音してきました。
 
新しいアルバムの作曲家アンドレーア・タッロディ Andrea Tarrodi は、1981年、クリスチャン・リンドベリの子に生まれました。ストックホルムを拠点に活動。調性感のある親しみやすい作風の彼女の音楽は、2017年の「BBC Proms」、ベルリン・フィルハーモニーなどでも演奏され、ダールクヴィスト四重奏団の演奏による『タッロディ 弦楽四重奏曲』(dB Prodictions DBCD 180)は、2018年スウェーデン・グラミー賞の最優秀クラシカル・アルバムに選ばれました。
 
このプログラムで演奏される「ハープと管弦楽のための協奏曲」《Choryn(ホリン)》は、彼女が2019年から2021年までコンポーザー・イン・レジデンスを務めたスウェーデン室内管弦楽団と、北欧室内管弦楽団、ダーラナ・シンフォニエッタの共同委嘱で作曲されました。『アントン・エドヴァルド・プラテ作品集』(BIS SA-2570)をリリースしたフランスのハープ奏者、デルフィーヌ・コンスタンタン=レズニク Delphine Constantin-Reznik との緊密なコラボレーションにより、シェシュティン(シャスティン)・エークマンの小説からインスピレーションを得て作曲が進められたと言われます。《火と水と土と空気の交響曲》は、「四元素」の名をつけた4つの楽章で構成された作品です。バッファロー・フィルハーモニック管弦楽団の音楽監督として新しい試みを行なっているジョアン・ファレッタJoAnn Falletta の指揮による演奏。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『ヌアゴーの8つの交響曲』
Dacapo 8.204002 4CD’s contemporary/classical

 
ペア・ヌアゴー(1932–)
[Disc 1]
 交響曲第3番(1972–75)*
 交響曲第7番(2004–06)
  デンマーク国立交響楽団 トマス・ダウスゴー(指揮)
  デンマーク国立ヴォーカルアンサンブル *
  デンマーク国立コンサート合唱団 *
[録音 2007年12月20日–22日(第3番)、2008年6月2日–5日(第7番)
  デンマーク放送コンサートホール]
[制作 クラウス・ドゥーウ(第3番)、プレーヴェン・イーヴァン(第7番)]
[録音エンジニアリング ヤン・オルロプ][6.220547]
[Disc 2]
 交響曲第1番《厳粛な交響曲(Sinfonia Austera)》 Op.13(1953-55 rev.1956)
 交響曲第8番(2010–11)
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 サカリ・オラモ(指揮)
[録音 2013年5月16日–17日(第1番)、25日–26日(来8番)
 (ライヴ録音) ウィーン・コンツェルトハウス]
[制作 プレーベン・イーヴァン  共同制作 マッツ・エンドストレム]
[録音エンジニアリング イェンス・ヤーミン(ORF)][6.220574] 
[Disc 3]
 交響曲第6番《つまるところ(Når alt kommer til alt/At the End of the Day)》(1997–99)
 交響曲第2番(一楽章の交響曲)(1970 rev.1971)
  オスロ・フィルハーモニック管弦楽団
  ヨン・ストゥールゴールズ(指揮)
[録音 2015年5月25日–28日J(第6番) オスロ・コンサートホール、6月1日–5日
  オスロ・オペラハウス オーケストラ・リハーサル室(第2番)]
[制作 プレーベン・イーヴァン]
[録音エンジニアリング ミケル・ニューマン、メテ・ドゥーウ][6.220645]
[Disc 4]
 交響曲第5番(1987–90 rev.1991)
 交響曲第4番《インドのバラ園と中国の魔女の湖
 (Indischer Roosen-gaarten und Chineesischer Hexensee)》(1980–81)
[録音 2015年5月25日–28日J(第5番) オスロ・コンサートホール、6月1日–5日
  オスロ・オペラハウス オーケストラ・リハーサル室(第4番)]
[制作 プレーベン・イーヴァン]
[録音エンジニアリング ミケル・ニューマン、メテ・ドゥーウ][6.220646]

 
ペア・ヌアゴー Per Nørgård の交響曲は、それぞれの時代の彼のスタイルと思考を反映する「里程標」と言われます。「私の交響曲はそれぞれ、それ自体がひとつの大陸を形作っている。私は、そう感じている」(ペア・ヌアゴー)。彼がキャリアの初期、23歳の時に発表した《第1番》から2011年に完成した《第8番》まで、2009年から2016年にかけてリリースされた、初録音を含む8曲が、セットでリリースされます。「ペア・ヌアゴーを初めて聴こうとするなら、交響曲から始めることを心からお勧めしていいだろう。彼の交響曲は多様な表現の積み重ねでできあがっているから、聴き手はそれぞれ自由な角度で選ぶことができる。これらの交響曲は、言葉で説明して理解できるということではないにせよ、演奏されている音楽を考えるための特定の可能性を与えてくれる」(ヤーアン・I・イェンセン)。
 
価格 6,820円(税込価格)(本体価格 6,200円)

『牧歌、哀歌(Idylls, elegies)』
Dacapo 8.226546 contemporary/classical

 
マティアス・ヴェスタゴー(1989–)
 3つの牧歌(Three Idylls)(2017 rev.2019)(アンサンブルのための)
  Pifa Hetärengräber Caccia
 6つの哀歌(Six Elegies)(2016 rev.2019)(アンサンブルのための)
  Frozen, strict Nervous, urgent With desperation Funereal
  Fleeting, unwinding
  Adagio nach J. S. Bach (‘Das alte Jahr vergangen ist’ BWV 614, arr. Vestergård)
 Træk - Movements for String Quartet(下書き - 弦楽四重奏のための楽章)(2019)
  Bastard Wing (Alula) Ghost Movement Strejfugle(渡り鳥)
 2つのルーペンティンの歌(To Løppenthin-sange)(2018)
 (ソプラノ、チェロ、クラリネットと打楽器のための)*
  風(Vind) 眠り(Søvn)
 Francesca Nocturnes(フランチェスカの夜想曲)(2019)
 (弦楽三重奏、アルト・フルートとコールアングレのための)
  エスビェア・アンサンブル
   ボグダン・ボジョヴィチ(ヴァイオリン)
   アネ・スーエ(ヴァイオリン)
   セシーリエ・バリング(ヴァイオリン)
   ミシェル・カミーユ(ヴィオラ)
   トビアス・ファン・デア・パルス(チェロ)
   パウ・コディーナ・マスフェレル(チェロ)
   ケアスティン・ティーレ(フルート)
   ラディ・ラデフ(オーボエ)
   ペーター・キアスタイン(オーボエ)
   ロン・チェン=シオン(クラリネット)
   アンティ・サロヴァーラ(ファゴット)
   ヨーケ・ヴェイマ(ホルン)
   クリスティアン・マルティネス(打楽器)
  宗像 礼(指揮) マウヌス・ラーソン(指揮)*
  シーネ・アスムセン(ソプラノ)*
 
録音 2019年12月12日–13日、4月5日–7日 王立デンマーク音楽アカデミー コンサートホール(コペンハーゲン)
制作・録音エンジニアリング・編集・ミクシング、マスタリング ダニエル・デーヴィズセン

 
マティアス・ヴェスタゴー Matias Vestergård(1989–)は、デンマークの新しい音楽シーンにあまり見られないタイプの作曲家です。能弁、弾力的、多作、多様式。賛美歌からキャバレーソングと、幅広いジャンルを手がけ、「音」と「音が生み出すもの」の基本理論を探ることに関心を寄せています。エスビェア・アンサンブルの演奏で作られたこのアルバムには、彼の人格が形成されていく時期に書かれ、「若かった時代の私が、自身愛してやまなかった真摯なクラシカル音楽の遺産と折り合いをつけようとしていた」と彼が語る自己発見の過程の作品が収められています。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『Atrium(アトリウム)』
Dacapo 8.226596 contemporary

 
『Atrium(アトリウム)』
ヨセフィーネ・オプセール(1992–)
 Prism I(プリズム I)(2020)
 Gaaer ikke Soels og Maanes Vei ned under dybe Hav?
 (太陽と月の道は深い海の下を通らないのか?)
  Præludium til et evigt Morgengry(永遠の夜明けへの前奏曲)
  Den menneskelige Stemme(人間の声)
  Dyrets Opstigning(獣の商店)
  Epilog for den lille Død(小さな死へのエピローグ)
 8 Circles(8つのサークル)(2017)- Pendulum(振子)
 Liquid Entity(液体の実体)(2018)
  Maestoso Ritmico
 Intimo(2018)
 EVI(2020)
 Town Will Change Town Will Remain(街は変わる、街は残る)
  Part 1: Change Part 2: Remain
 KHGR(2019)
  Water(水) Wave(波)
 Rauma(ラウマ)(2019)
 Prelude(前奏曲)(2018)
 Prism II(プリズム II)(2020)
  ヨセフィーネ・オプセール(チェロ、ライヴ・エレクトロニクス)
 
録音 2021年春 Studio PragsBLVRD 63(スタジオ・プラーウ大通り63番地)(コペンハーゲン)
制作・録音エンジニアリング・編集・ミクシング・マスタリング トマス・ケーロプ

 
デンマークのチェリストで作曲家、ヨセフィーネ・オプセール Josefine Opsahl(1992–)は、Dacapo レーベルへの初めてのアルバムで彼女の音楽の二元性をひときわ独創的なやり方で宣言してみせます。プロデューサーのトマス・ケーロプ Tomas Kærup と協力、チェロとライヴ・エレクトロニクスを組み合わせながら独自の表現と色彩の世界を構築していきます。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)
 

『トマス・イェンセンの遺産(Thomas Jensen Legacy) 第12集』
Danacord DACOCD 922 2CDR’s classical

 
[Disc 1]
フレゼリク・ロング(1854–1914)
(テューイェ・テューイェセン(1904–1972(ラジオ用編曲)) 
 歌劇《三角帽子(Den trekantede Hat)》(1893)
  ヘンリ・スケーア(バリトン、代官ドン・ヒル)
  イーダ・ロホルム(メゾソプラノ、代官の妻ドンナ・メルセデス)
  クリステン・ブランケ(テノール、粉屋ルーカス)
  ケート・ムラー(ソプラノ、粉屋の妻ナニッタ)
  アンドレ・ベク・ニルセン(テノール、市長ドン・ロペ)
  エスキル・ラスク・ニルセン(バリトン、執行官トヌエロ)
  アイナ・ナアビュー(バスバリトン、ドン・ヒルの召使い)
  ホルガー・ヌアゴー(バス、司教)
  ヴォルマー・ホルブル(テノール、修道院長)
  キアステン・トラーネ・ペータセン(看護婦)
  ゲーオウ・ライクト(バス、護衛)
  デンマーク放送合唱団
 [1953年11月28日 放送]
ヘーコン・バーアセン(1876–1954)
 歌劇《高貴な客(Den kongelige Gæst)》(1917)- 前奏曲
 [1959年6月16日 ライヴ放送]
C. F. E. ホーネマン(1840–1906)
 歌劇《アラジン(Aladdin)》(1888/1902)- 序曲
 [1958年11月23日 ライヴ放送]
[Disc 2]
エドゥアール・ドゥピュイ(1770–1822)
 歌劇《若さと愚行(Ungdom og Galskab)》(1806)- 序曲
 [1961年11月12日 公開放送コンサート]
フィニ・ヘンリケス(1867–1940)
 歌劇《鍛冶屋ヴォロン(Voelund Smed)》(1896)-前奏曲
 [1961年1月4日 公開放送コンサート(ライヴ)]
K. A. ヴィト=クヌセン(1878–1962)
 歌劇《死神と母親(Døden og moderen》(1922–31)- 教会の場(Kirkescenen)
  ビアギト・バスチャン(ソプラノ)
  ハンス・クリスチャン・アナセン(バス)
  デンマーク放送合唱団男声合唱
 [1961年1月4日 公開放送コンサート(ライヴ)]
C. F. E. ホーネマン(1840–1906)
 《グア(Gurre)》組曲(1899)(劇付随音楽《グア(グレ)》から)
  序曲(Ouverture)
  第2幕への前奏曲「ヴォルマーとトーヴェ(Volmer og Tove)」
  第4幕への前奏曲「トーヴェの葬列(Toves Ligfærd)」
  第5幕への前奏曲「グア近くの森で(I Skoven ved Gurre)」
 [1962年5月5日 ライヴ・コンサート]
スヴェン・S・シュルス(1913–1998)
 3つのデンマーク舞曲(Tre dansk danse)(1960)
 [1961年11月12日 放送]
クヌーズオーウ・リスエーヤ(1897–1974)
 トッカータ(Toccata)(1952)
 [1962年1月20日 公開放送コンサート(ライヴ)]
 タタール行進曲(Marche Tarare)*
 [録音 1938年9月8日 スタジオ録音(HMV Z 251) ]
テーイ・ニルセン(1929–2003)
 間奏曲ガイオ(Intermezzo Gaio) Op.5(1952)
 [1962年1月20日 公開放送コンサート(ライヴ)]
  デンマーク放送交響楽団
  コペンハーゲン・フィルハーモニック管弦楽団 *
  トマス・イェンセン(指揮)
 
復刻・マスタリング クラウス・ビューリト

 
『トマス・イェンセンの遺産』シリーズ。第12集は、オペラと劇付随音楽など、デンマークの作曲家たちが劇場のために書いた音楽の特集です。メイン・プログラムの《三角帽子》を作曲したフレゼリク・ロング Frederik Rung(1854–1914)は、作曲家ヘンリク・ロングの子に生まれ、12歳の時、王立劇場が上演したボーマルシェの劇『セビーリャの理髪師』で王立管弦楽団に加わってギターを弾きました。ニルス・W・ゲーゼが設立した新しい音楽院(現、王立デンマーク音楽アカデミー)でゲーゼと J. P. E. ハートマンに学び、主にギターと歌曲の作曲家、指揮者として活躍。セシリア協会の合唱団の指揮者を務め、デンマーク初の精鋭アンサンブル「マドリガル合唱団」を設立しました。3幕の歌劇《三角帽子》は、彼がノルウェーに滞在していた1893年夏に作曲した作品です。スペインのファリャが20数年後にバレエ音楽を書くことになるペドロ・アントニオ・デ・アラルコンの短編を基に作家でジャーナリストのアイナ・クリスチャンセン Einar Christiansen(1861–1939)と共同で台本を執筆。ロングの熟達の管弦楽法が発揮された音楽が覚えやすいアリアやデュエットを支える、ユーモラスでチャーミングな作品に作られました。1894年に王立劇場で6回上演された後、上演の記録がなく、イェンセンとデンマーク放送交響楽団によるラジオ放送のためのこのプロダクションが、ひさびさの演奏です。演出家、俳優としても活動したテノール歌手のテューイェ・テューイェセン  Thyge Thyresen が手がけた放送用の版で演奏。このオペラの唯一の録音です。
 
デンマークのナショナルレーベル「Dacapo」による全曲録音のあるバーアセンの《高貴な客》、ホーネマンの《アラジン》、ドュピュイの《若さと愚行》と、「組曲」の録音がいくつかあるホーネマンの劇付随音楽《グア》は、比較的知られているものの、北欧神話を題材にしたヘンリケスの《鍛冶屋ヴォロン》の〈前奏曲〉やヴィト=クヌセンの《死神と母親》といった作品は、かなりレアなレパートリーです。
 
価格 2,640円(税込価格)(本体価格 2,400円)
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。

『トマス・イェンセンの遺産(Thomas Jensen Legacy) 第13集』
Danacord DACOCD 923 2CDR’s classical

 
[Disc 1]
カール・ニルセン(1865–1931)
 交響曲第5番 FS 97 Op.50
 [録音 1954年4月7日(スタジオ録音)]
 交響詩《パンとシュリンクス(Pan og Syrinx)》 FS 87 Op.49
 [録音 1956年2月1日(ライヴ放送)]
 交響曲第6番 FS 116《素朴な交響曲(Sinfonia Semplice)》
 [録音 1952年6月17日–19日(スタジオ録音)]
 若き芸術家の棺の傍らで(Ved en ung kunstners baare) FS 58
 [録音 1958年1月12日(ライヴ放送)]
[Disc 2]
ジャン・シベリウス(1865-1957)
 音詩《フィンランディア(Finlandia)》 Op.26
 [録音 1947年7月2日(スタジオ録音)]*
 交響曲第1番 ホ短調 Op.39
 [録音 1963年9月9日(ライヴ録音)]
 交響曲第4番 イ短調 Op.63
 [録音 1961年11月30日(ライヴ放送)]
  デンマーク放送交響楽団
  ティヴォリ・コンサートホール管弦楽団 *
  トマス・イェンセン(指揮)
 
復刻・デジタルマスタリング クラウス・ビューリト

 
デンマークの指揮者トマス・イェンセン Thomas Jensen(18981963)の「遺産」シリーズ。初めてCD化されるライヴ録音や放送音源、スタジオ録音によるニルセンとシベリウスの作品集です。ニルセンから直接音楽理論を学び彼の作品を早くから世に紹介したことで知られるイェンセンは、ニルセン本人が指揮した交響曲第5番の初演にチェリストとして参加。シベリウスが指揮した交響曲でもチェロを弾いており、シベリウスの音楽への情熱と見識にも自信をもっていたと言われています。[Disc 1]にはニルセンの第5番と第6番の交響曲、交響詩《パンとシュリンクス》、そして、30歳で没した画家オーロフ・ハートマンの葬儀のために書かれた弦楽オーケストラのための《若き芸術家の棺の傍で》を1950年代の録音で収録。[Disc 2]にはシベリウスの《フィンランディア》がティヴォリ・コンサートホール管弦楽団、第1番と第4番がデンマーク放送交響楽団、いずれも初めて紹介される音源が収録されています。
 
価格 2,640円(税込価格)(本体価格 2,400円)
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。

『バロック・バス(Baroque Bass)- バス歌手と通奏低音のためのアンセムとモテット』
Footprint FR 123  early music

 
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567–1643)
 われ永遠より立てられ(Ab aeterno ordinata sum) SV262
 (《倫理的・宗教的な森》から)
ジョヴァンニ・ピッキ(1572–1643)
 トッカータ(Toccata)
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567–1643)
 主を賛美せよ(Laudate Dominum) SV197
フランチェスカ・カッチーニ(1587–c.1641)
 主を賛美せよ(Laudate Dominum)
ドメニコ・ガブリエッリ(1651/59–1690)
 リチェルカーレ(Ricercar)
イザベラ・レオナルダ(1620–1704)
 めでたし元后(Salve Regina)
ジローラモ・フレスコバルディ(1583–1643)
 カンツオーナ第5番「ラ・トロンボンチーナ」
 (Canzona quinta detta la Tromboncina)
ヘンリー・パーセル(c.1659–1695)
 地上のもろもろの国よ、神の前に歌え(Sing unto God) Z52
ジョン・ブロウ(1649–1708)
 立ち上がれ、力強い君主よ(Rise, Mighty Monarch)
 おお主よ, あなたは私の神(O Lord Thou Art My God)
ウィリアム・ターナー(1651/2–1740)
 神は諸国の上に王として君臨される(God Reigneth over the Heathen)
ヘンリー・パーセル(c.1659–1695)
 主は統治め給う、全地は楽しみ多からん(The Lord is King) Z54
  スタッファン・リリヤス(バス)
  ペーテル・ロンネルベリ(オルガン)
  ユーナス・ヌードベリ(テオルボ)
  ミメ・ブリンクマン(チェロ)
 
録音 2021年4月23日–26日 ニレント・スタジオ(コッレレード、スウェーデン)

 
スウェーデンのバス歌手、スタッファン・リリヤス Staffan Liljas(1973–)は、2012年、ストックホルムのオペラ大学の修士課程を修了しました。在学中の2011年、ドロットニングホルム宮殿劇場のヤングアーティスト・プログラムの一環として上演されたモーツァルトの《コジ・ファン・トゥッテ》のドン・アルフォンソに起用され、翌年のカヴァッリの《ジャゾーネ》でエルコーレとオレステを歌い、オペラとコンサートで活躍しています。幅広い役柄とジャンルで知られ、2019年夏、ストックホルム郊外、スールナのウルリクスダール宮殿の劇場で上演されたヘンデルの《エイシスとガラテア》でポリフィーマス、2021年秋、エーリク・ゲデオンの新しいミュージカル《Djur som hatar människor(人間を嫌う動物たち)》のウプサラ市立劇場公演で量子スーパーコンピュータ「Teus」役を演じました。2019年秋にはオーゼンセ交響楽団の《メサイア》、2020年秋にはエーリク・エーリクソン室内合唱団がストックホルム・コンサートホールで行ったモンテヴェルディの《聖母マリアの夕べの祈り》のバス・ソロを担当しています。スウェーデン古楽協会の会長を務め、現代音楽の歌手としても知られています。バロック期初期、1600年代のアンセムとモテットを歌ったこのアルバムが、リリヤスのデビュー録音です。
 
価格 2,640円(税込価格)(本体価格 2,400円)

『ウッレ・アドルフソン ギターのための音楽(Musik för gitarr)』
Mats Bergström Musik MBCD 06 classical

 
ウッレ・アドルフソン(1934–2004)
 音楽のスケッチブックの11のギターの小品
 (Elva stycken för gitarr ur mitt musikaliska skissb)
  シェップスホルメン教会の鐘の音(Skeppsholmskyrkans klockor)
  無題の小品(Stycke utan titel)
  みんなに足があった(Alle mann hadde fota)
  小さなポピーのように(Comme un p’tit coquelicot)
  無題の小品(Stycke utan titel) 無題の小品( Stycke utan titel)
  釣竿のメロディ(Fiskeskärsmelodin)
  少女が踊る(マヤの歌)(En liten flicka dansar (Majas visa))
  ニルス・ダッケの思い出に(Nils Dacke till minne)
  インスブルックよ、さようなら(Innsbruck, ich muss dich lassen)
  今がわが時(Rättnu min tid)
 4つの小品
  カール(Carl)
  少年がわからせようと話してる(エーリクの歌)
  (En liten pojke förklarar (Eriks visa) )
  ハバネラ(Habanera) 友との旅(Resa med en vän)
 4月のワルツ(Vals i april)
  マッツ・ベリストレム(ギター)
 
[楽器 Guitar: Per Hallgren, 2015, Gråbo, Sweden]
 
録音 2021年12月7日、2022年1月4日 ニレント・スタジオ(コッレレード、スウェーデン)
録音エンジニアリング ユーアル・ハルグレーン

 
ギタリスト、マッツ・ベリストレム Mats Beergstöm(1961–)の主宰するレーベルの新作。シンガーソングライター、詩人としてスウェーデンの人たちに親しまれているウッレ・アドルフソン Olle Adolphson の小品集。 
 
価格 2,640円(税込価格)(本体価格 2,400円)

『ケニンシュ 交響曲第2番・第3番・第7番』
Ondine OdE 1401-2 classical

 
ターリヴァルディス・ケニンシュ(1919– 2008)
 交響曲第2番《協奏交響曲(Sinfonia concertante)》(1967)*
 交響曲第3番(1970)
 交響曲第7番(パッサカリア型式の交響曲)(1980)**
  ラトビア国立交響楽団 アンドリス・ポガ(指揮)
  トマソ・プラトラ(フルート)*
  エギルス・ウパトニエクス(オーボエ)*
  マールティンシュ・ツィルツェニス(クラリネット)*
  ザンダ・シュヴェーデ(メゾソプラノ)**  
 
録音 2021年12月13日–16日(第2番・第3番)、2021年8月30日–9月2日(第7番) ラージ・ギルド・ホール(リガ、ラトビア)

 
ラトビア生まれのカナダの作曲家ターリヴァルディス・ケニンシュ Tālivaldis Ķeniņš(1919–2008)の全交響曲を録音するシリーズの最終作。《第2番》は、「フルート、オーボエ、クラリネットと管弦楽」のための《協奏交響曲》として書かれた、第2楽章に北アメリカ大陸の先住民、ミクマク族の「子守歌」に基づく旋律が使われている雄大な作品。「パッサカリアの型式による交響曲」の《交響曲第7番》は、ラトビアが依然としてソ連の支配下にあった1980年の作品。4つの楽章で構成され、最後の楽章ではケニンシュの父の書いた詩によるアリアがメゾソプラノによって歌われます。
 
価格 2,585円(税込価格) (本体価格 2,350円)

『イヴァノフス 交響曲第17番・第18番』
Skani SKANI 141 classical

 
ヤーニス・イヴァノフス(1906–1983)
 交響曲第17番 ハ長調(1976) 交響曲第18番 ホ短調(1977)
  ラトビア国立交響楽団 グンティス・クズマ(指揮)
 
録音 2022年 グレート・ギルド・コンサートホール(リガ、ラトビア)
制作・編集・ミクシング・マスタリング ノルムンツ・シュネー

 
ラトビア音楽史上もっとも才能に恵まれた「交響曲作家」とみなされているヤーニス・イヴァノフス Jānis Ivanovs(1906–1983)のシリーズ。1976年の《交響曲第17番》と1977年の《交響曲第18番》は、2021年にリリースされた『第15番・第16番』(SKANI 126)と同様、1970年代と1980年代のラジオ放送のコピーかLPレコードでしか聴くことのできなかった作品です。前作と同じ、ラトビア国立交響楽団とグンティス・クズマ Gunthis Kuzma による演奏。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『Four Impulses(4つの衝動)』
Alba ABCD 516 contemporary/classical

 
ヨハン・クヴァンダール(1919–1999)
 ホルン四重奏曲(Hornquartett) Op.73(1988)
アッツォ・アルミラ(1953–)
 4つのホルンのための小シリーズ(Pieni sarja neljälle käyrätorvelle)(1987)
ダニエル・ヴァイセト・シェレスヴィーク(1985–)
 4つの衝動(Fire Impulser)
マシュー・ホイットール(1975–)
 アンセム II(Anthem II)(1975)
テリエ・ビョルン・レシュタード(1955–)(フォース・ライン 編曲)
 レチタティーヴォとファンファーレ(Recitativ og Fanfare) Op.130
エルッキ・メラルティン(1875–1937)
(ホルゲル・フランスマン(1909–1997) 編曲)
 4つのホルンのための小四重奏曲(Pieni kvartetti neljälle cornille) Op.185(1936 ed. 1990)
  フォース・ライン・ホルン四重奏団
   タニヤ・ニソネン(ホルン)
   パウリーナ・コスケラ(ホルン)
   マリア・ルフタネン(ホルン)
   メルヴィ・フットゥネン(ホルン)
 
録音 2020年 ヴァリストテレス・スタジオ(Varistoteles Studios)(ヘルシンキ、フィンランド)
制作・録音エンジニアリング・編集 マルック・ヴェイヨンスオ

 
フォース・ライン・ホルン四重奏団 4th Line Horn Quartet は、2016年、フィンランドの「トップ」女性ホルン奏者4人が結成したアンサンブルです。トゥルク・フィルハーモニック管弦楽団のホルン奏者タニヤ・ニソネン Tanja Nisonen。タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団のパウリーナ・コスケラ Pauliina Koskela。マルクス・マクスニーティやエサ・タパニに学びフィンランド放送交響楽団やフィンランド国立歌劇場などでエクストラとして参加するフリーランスのマリア・ルフタネン Maria Luhtanen。トゥルク・フィルハーモニック管弦楽団のメンバー、メルヴィ・フットゥネン Mervi Huttunen。ノルウェーの作曲家ダニエル・シェレスヴィークの《4つの衝撃(Fire Impulser)》から着想を得て、デビュー・アルバムのプログラムをすべて北欧の作品とすることが決まったと言います。
 
ノルウェーのヨハン・クヴァンダール Johan Kvandal は主にネオクラシカルなスタイルの作家として知られます。《ホルン四重奏曲》は「マエストーゾ、アダージョ・マ・ノン・トロッポ」「スケルツォ:アレグロ」「ラルゴ - アレグロ」の3楽章。ノルウェー・ホルン・クラブ Norsk Hornklubb の委嘱で作曲された作品です。フィンランドのアッツォ・アルミラ Atso Almil の「遊び心」と「メロディ」が楽しい「アレグロ」「レント・インモービレ」「アレグレット」の《小シリーズ》。
 
シェレスヴィーク Daniel Weiseth Kjellesvik の《4つの衝動》は、作曲家としての彼の最初の作品です。「首をもたげる白鳥の動き」からインスピレーションを得て作曲したという終曲が「ホルンの広いサウンドレンジと豊かな音色のレンジ」による4曲の作品に発展していきました。
 
フィンランド在住のカナダの作曲家マシュー・ホイットール Matthew Whittall の《アンセム II》は、ユニゾンのカノン。ノルウェーのテリエ・ビョルン・レシュタード Terje Bjørn Lerstad の《レチタティーヴォとファンファーレ》は、女性プレーヤーのために書かれ、「夢見るような」オープニングから「ファンファーレ」に展開していく作品です。
 
フィンランド後期ロマンティシズムのエルッキ・メラルティン Erkki Melartin が作曲した「アレグレット」「アンダンテ」「アレグロ」の《小四重奏曲》は、1936年に作曲。翌年、メラルティンが亡くなる1週間前の2月7日、彼の誕生日を記念するラジオ放送で初演されました。フィンランドのホルン音楽の「父」と言われるホルゲル・フランスマン Holger Fransman が編曲した、もっとも広く知られた版による演奏です。
 
クヴァンダールとレシュタードの曲は、これが初めての録音です。
 
価格 2,255円(税込価格)(本体価格 2,050円)

『ベートーヴェン+ハオチェン・チャン』
BIS SACD 2581 3SACD’s hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
[Disc 1]
 ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15
 ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19
[Disc 2]
 ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37
 ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
[Disc 3]
 ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73《皇帝(Emperer)》
  ハオチェン・チャン(ピアノ)
  フィラデルフィア管弦楽団 ナタリー・シュトゥッツマン(指揮)
 
[楽器 Piano: Steinway D, No.989]
 
録音 2021年10月26日–29日 キンメル舞台芸術センター「ベライゾン・ホール」(フィラデルフィア、ペンシルヴェニア州)

 
上海生まれのピアニスト、ハオチェン・チャン Haochen Zhang(1990–)は、2009年に行われた第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンペティションでゴールドメダルと第1位を獲得して以来、深い音楽的感性、たくましい想像力、めざましいヴィルトゥオーゾ性をあわせもった独自の音楽でアメリカ、ヨーロッパとアジアの聴衆の心をとらえてきました。2014年には「BBC Proms」にデビュー、熱意あふれる批評を獲得しています。2017年に最初のスタジオ録音アルバムとしてシューマンの《子供の情景》、リストの《バラード第2番》、ヤナーチェクの《1905年10月1日の街角で》、ブラームスの《3つの間奏曲》という大胆なプログラムの『ピアノ・リサイタル』(BIS SA 2238)、2年後の2019年にはディーマ・スロボデニューク指揮ラハティ交響楽団と共演したプロコフィエフの《ピアノ協奏曲第2番》とチャイコフスキーの《ピアノ協奏曲第1番》(BIS SA 2381)をリリース。ともに好評を博しました。現在、フィラデルフィアを拠点に活動しています。
 
BIS Records 第3作はベートーヴェンの5曲のピアノ協奏曲。2019年11月に音楽監督のヤニック・ネゼ=セガンとと来日、ハオチェン・チャンがソリストとして同行したフィラデルフィア管弦楽団の共演です。このセッションの指揮は、アルト歌手でもあるナタリー・シュトゥッツマン Nathalie Stutzmann(1965–)が担当しました。彼女は、アトランタ交響楽団の音楽監督とノルウェーのクリスチャンサン交響楽団の首席指揮者を務め、首席客演指揮者としてフィラデルフィア管弦楽団を指揮しています。
 
価格 5,500円(税込価格)(本体価格 5,000円)

『Al Andaluz(アル・アンダルス)』
Pro Musica PPC 9083 early music

 
『Al Andaluz(アル・アンダルス)』
 Had el achq aliya Li ayyi sabab Ya mouqabil Ya ragbat elbellar
 Wasla maqam asbain - bugya
 Wasla maqam asbain - taksim
 Wasla maqam asbain - mawal
 Wasla maqam asbain - Alla ya modira
 Noches, noches
 Cantiga de Santa Maria nr 283: Quen vai contra Santa Maria
 (サンタ・マリアの歌 283番「誰がサンタ・マリアに逆らうのか」)
 Cantiga de Santa Maria nr 250: Por nos, Virgen Madre
 (サンタ・マリアの歌 250番「われらのために、聖母マリアよ」)
  アル・アンダルス・オスロ
   スヴェッレ・イェンセン
   (リュート、プサルタリー、ハープ、ギターラ・ラティーナ)
   リヴ・ウルヴィーク(ヴォーカル)
   クリスティーナ・ルースタ
   (ラバーブ、ギター・フィドル、ロングネック弦楽器)
   モナ・ハンセン(笛)
   ウルリク・イプセン・トーシュルード(打楽器)
   トゥーマス・ニルソン(打楽器)
   コーラス(サンタ・マリアの歌)
    マティルデ・リヴェロス・ラウム
    ローラ・ヴェーデルヴァング シリ・クヴェルンドク
 
編曲 スヴェッレ・イェンセン
録音 2020年9月17日20日 ムシックロフテ(アスケル、ノルウェー)
録音エンジニアリング・ミクシング・マスタリング ヴィーダル・ルンデン

 
アル・アンダルス。今日のポルトガルとスペイン、かつてイスラム教徒に支配されたイベリア半島の地域は、歴史学者から、この名前で呼ばれます。中世音楽グループ「アル・アンダルス・オスロ Al Andaluz Oslo」は、1985年のスペルマン賞(ノルウェー・グラミー賞)を受賞した「カレンダ・マヤ」のスヴェッレ・イェンセン Sverre Jensen が新たに結成したアンサンブルです。カレンダ・マヤと同様、彼が当時の彫刻や図像を参考にしながら製作した楽器を使って演奏していることが、特色のひとつです。『アル・アンダルス』と題したアルバムでは、イスラム教徒、キリスト教徒、ユダヤ教徒が、平穏に共生していた時代の音楽が、イェンセンの編曲により演奏されます。
 
価格 2,640円(税込価格)(本体価格 2,400円)

『白鳥の歌(Schwanengesang)』
Simax PSC 1381 classical

 
フランツ・シューベルト(1797–1828)/フランコーグンナル
 歌曲集《白鳥の歌(Schwanengesang)》 D.957/965a
  愛の使い(Liebesbotschaft) 兵士の予感(Kriegers Ahnung)
  春の憧れ(Frühlingssehnsucht) セレナーデ(Ständchen)
  住処(Aufenthalt) 遠い国で(In der Ferne) 別れ(Abschied)
  アトラス(Der Atlas) 彼女の絵姿(Ihr Bild)
  漁師の娘(Das Fischermädchen) 街(Die Stadt)
  海辺にて(Am Meer) 影法師(Der Doppelgänger)
  鳩の使い(Die Taubenpost)
   フランク・ハーヴロイ(ヴォーカル)
   グンナル・フラグスタ(ピアノ)
 
[楽器 Piano: Bösendorfer 225]
 
録音 2020年11月 ニュートーン・スタジオ(Newtone Studio)(オスロ、ノルウェー)
制作 ヨルン・ペーデシェン
録音エンジニアリング アクセル・イェンセン

 
「シューベルトの歌曲は、ウィーンのヨハン・ミヒャエル・フォーグルが最初に歌った歌手としてクレジットされている。しかし、初演者はもうひとりいた。シューベルト自身だ。シューベルトの声は、どんなだったのだろう。力強かったのか、ざらざらした声だったのか、耳に心地よく響いたのか、柔らかかったのか。わたしたちは推測するしかない……」(作曲家アイヴィン・ビューエネ PSC 1381 ブックレットから)。
 
『白鳥の歌(Schwanengesang)』と題した歌曲集は、作曲者のシューベルトが亡くなった翌年の1829年、音楽家でもあったトビアス・ハスリンガーによりウィーンで出版されました。収録された作品は、ルートヴィヒ・レルシュタープ Ludwig Rellstab の詩による7つの歌曲(D.957 nos.1-7)、ハイリンリヒ・ハイネ Heinrich Heine の詩による6つの歌曲(D.957 nos.6-13)、ザイドル Johann Gabriel Seidl の詩に作曲した《鳩の使い》(D. 965a)。すべて、シューベルトが亡くなった1828年に書かれた作品です。
 
オスロのヴォーカル・グループ「ノルディック・ヴォイセズ」のバリトン歌手で作曲家のフランク・ハーヴロイ Frank Havrøy(1969–)。室内楽のピアニストとしてノルウェーの主だった音楽家のほぼ全員と共演してきたと言われるグンナル・フラグスタ Gunnar Flagstad。このふたりが組んだ「フランコーグンナル Frankågunnar」による『白鳥の歌』の録音は「作品への忠実(Werketreue)」の考え方からスタートしたと言います。楽譜の細部まで気を配りながら歌うのではなく、歌を「真実」として響かせることで、作曲者の意図を忠実に再現する。「『白鳥の歌』が建築物であったとしたら、ハーヴロイとフラグスタのプロジェクトは、入念な修復や復元ではなく、建物の姿を一変させる作業だろう」(ビューエネ)。
 
オスロのスタジオで録音セッションが行われ、ドイツ語と発音のコンサルタントとしてオスロ大学とノルウェー国立音楽大学の准教授が参加しました。
 
「フランツ・シューベルトは、気に入ってくれただろうか……音楽家は誰もが、フランツおじさんに肩をすくめさせることなく、この音楽を自由にイメージすることができる。シューベルトが亡くなって200年以上が過ぎた。だが、この音楽は今も、すこぶる元気だ」(ビューエネ)。
 
価格 2,640円(税込価格)(本体価格 2,400円)

『Opphav(源泉)』 Selection
Simax PSC 1385 classical/contemporary

 
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調 Op.13(1867)
ビャルネ・ブルースタ(1895–1978)
 民話組曲(Eventyrsuite)(ヴァイオリン・ソロのための)
  自然とフルドラ(Natur og holder)(ファンタジア)
  ヴェスレフリック(Veslefrikk)(アレグレット)
  子守歌(Sull)(アンダンテ)
  トロルの水車場(Trollkvenna)(アレグロ)
カール・グスタフ・スパッレ・オールセン(1903–1984)
(マス・エーリック・オッデ(1991-)編曲)
 ロムの6つの古い村の歌(Seks gamle bygdevisur frå Lom)(1929 rev.1929/49)
 (ヴァイオリンとアコーディオンのための) 
ラッセ・トーレセン(1949–)
 YR Op.23(1991)(ヴァイオリン・ソロのための)
  サンデル・ティングスタ(ヴァイオリン)
  イングフリ・ブライエ・ニューフース(ピアノ)
  マス・エーリク・オッデ(アコーディオン)
 
録音 2021年9月21日–25日 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
制作・録音エンジニアリング・マスタリング ショーン・ルイス

 
エドヴァルド・グリーグは、かつて、ライプツィヒでの留学を終え、コペンハーゲンで2年間を過ごした後、ローマに行きました。この旅を思いついたわけは、彼が、「民俗音楽やナポリの歌が高められた」イタリアのオペラに接することで、芸術音楽が民俗音楽からどのように発展することができるのかを理解したいためだった、と言われています。そしてグリーグは、ノルウェーで人々が代々伝えてきた音楽を芸術音楽に再生することにより、「ノルウェーのアイデンティティ」を示すことに力を注ぎました。「民俗音楽は、誇りをもち、純粋で真正でなければならない。なぜならそれが、これからのノルウェーの音楽作りすべての基礎となるに違いないからだ」(エドヴァルド・グリーグ)
 
アークティック・フィルハーモニックのヴァイオリニスト、サンデル・ティングスタ Sander Tingstad(1991–)のアルバム『源泉』は、ノルウェーの民俗音楽が作曲家の音楽と演奏家の演奏スタイルに与えたインスピレーションをさまざまな姿で示すというコンセプトで制作されました。
 
グリーグ Edvard Grieg の《ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調》は、彼がノルウェー固有の文化を構築することを真剣に考えていた時代、1867年の夏にクリスチャニア(現、オスロ)で作曲されました。彼の3曲の「ソナタ」のなかでもっとも「ノルウェー」の色彩が濃く、約10年後に彼が「民俗音楽と芸術音楽」を美しく融合させることになる《第3番》への足がかりとなった作品とみなされています。
 
この曲で共演するピアニスト、イングフリ・ブライエ・ニューフース Ingrid Breie Nyhus(1978–)は、民俗音楽学者スヴェン・ニューフースの子に生まれ、伝承の音楽に囲まれて育ちました。「フォークとピアニズムの間の解釈と演奏」をテーマにした論文で博士号を取得。グリーグの《スロッテル》(Simax PSC 1287)を父の校訂した「新ピアノ版」で録音して注目されました。《ヴァイオリン・ソナタ》のこの演奏では、ティングスタと彼女の「即興」の音楽によって第1楽章から第2楽章への橋渡しが行われます。
 
スパッレ・オールセン Carl Gustav Sparre Olsen  の《ロムの6つの古い村の歌》は、『ペール・ギュント』で知られるグーブランスダーレンのロムで出会った伝承の歌から選んだ6曲を素材にした作品です。ソロ・ピアノのために書かれ、ヴァイオリンとピアノ、ヴァイオリンと弦楽オーケストラの版も作られました。このアルバムでは、マス・エーリク・オッデ Mads Erik Odde(1991–)による「ヴァイオリンとアコーディオン」のための編曲が演奏されます。オッデは、ロム生まれ。オスロのノルウェー国立音楽大学の民俗音楽修士号を取得、アルバム『Logne Slattar』で2021年のスペルマン賞(ノルウェー・グラミー賞)を受賞しています。
 
ビャルネ・ブルースタ Bjarne Brustad の《民話組曲》は、ヴァイオリンとヴィオラのプレーヤーでもあった彼のもっともよく知られた作品です。美女の姿をした森の妖精フルドラ、ヴェスレフリック、トロルといったノルウェー民話のキャラクターをヴァイオリン・ソロの音楽に描いています。この作品とラッセ・トーレセン Lasse Thoresen の「ハルダンゲル・フィドルの曲に聞こえる」《YR》(名詞で「こぬか雨」形容詞で「群れた」)は、単に民俗音楽からインスピレーションを得たクラシカル音楽というだけでなく、2つの異なる世界を融合させ、新しい表現形式を創りあげた作品です。
 
価格 2,640円(税込価格)(本体価格 2,400円)

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