January 2025

『パリスの審判(The Judgement of Paris)』
AAM Records AAM 46 early music

 
ジョン・ウェルドン(1676–1736)
 仮面劇《パリスの審判(The Judgement of Paris)》(1701)
  アナ・デニス(ソプラノ、ヴィーナス)
  キティ・ホウェイトリー(メゾソプラノ、パラス・アテネ)
  ヘレン・チャールストン(メゾソプラノ、ジュノー)
  ジョナサン・ブラウン(バリトン、パリス)
  トマス・ウォーカー(テノール、マーキュリー)
  アナ・カヴァリエロ(ソプラノ、パラスの従者)
  アクセル・リクヴィン(バリトン、パラスの従者)
  ケンブリッジ・ヘンデル・オペラカンパニー
  アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック
  ボヤン・チチッチ(リーダー)
  ジュリアン・パーキンズ(指揮、チェンバロ)
 
録音 2023年10月30日–11月1日 セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン、イングランド)

 
アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック Academy of Ancient Music(AAM)とケンブリッジ・ヘンデル・オペラカンパニー Cambridge Handel Opera Company(CHOC)のコラボレーションは、ジョン・エクルズの《セメレ(Semele)》(AAM 012)が「The Gramophone」の2021年最優秀オペラ録音にノミネートされました。新しいコラボレーションによるジョン・ウェルドンの仮面劇《パリスの審判(The Judgement of Paris)》の世界初録音がリリースされます。
 
ジョン・ウェルドン John Weldon は、イングランドのチチェスターで生まれ、イートン・カレッジで学びました。カレッジの聖歌隊で歌い、後にヘンリー・パーセルから音楽の指導を受けます。オックスフォードのニューカレッジのオルガニストに任命され、チャペル・ロイヤルで作曲家として働きました。
 
1700年、ハリファックス伯爵が、音楽と台詞を交えず全編が歌われる英語のオペラのコンペティションの開催することが決まり、ギリシャ神話を題材にしたウィリアム・コングリーヴの『パリスの審判』が課題のリブレットに選ばれました。エントリーした作曲者から、ジョン・エクルズ、ジョン・ウェルドン、ゴットフリート・フィンガー、ダニエル・パーセルが審査の対象に選ばれ、コングリーヴの友人で劇作品の実績もあり、人気女優を起用できることからエクルズが有力視されていたものの、1701年3月から5月にかけて4作品が上演された末、若いウェルドンが賞金の210ポンド獲得しました。音階を駆け上がるパッセージの鮮やかさ、技巧的なコロラトゥーラ、デュエットとトリオ、牧歌的なメロディ、全編にわたる壮麗なコーラス。ウェルドンの音楽は様式的にパーセルからヘンデルに至る道筋にあり、声楽面の華やかさはパーセルの先を行くと言われます。
 
ジュリアン・パーキンズ Julian Perkins の指揮によるコンサートが、2023年10月28日、ケンブリッジのトリニティ・カレッジで行われ、翌週、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会でセッション録音されました。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『ロウヴァリ+シベリウス』
Alpha Classics ALPHA 1130 classical

 
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 交響曲第6番 ニ短調 Op.104(1923)
 交響曲第7番 ハ長調 Op.105(1924)
 劇付随音楽《テンペスト(Stormen)》 組曲第2番 Op.109-3(抜粋)
  風の合唱(Chor der Winde/Tuulten kuoro/Vindarnas kör)
  間奏曲(Intermezzo)
  ニンフの踊り(Tanz der Nymphen/Nymfien tanssi/Nymfernas dans)
  歌 I(Lied I) 歌 II(Lied II) ミランダ(Miranda)
  ナーイアスたち(Die Najaden/Najadit/Najaderna)
  ヨーテボリ交響楽団
  サントゥ=マティアス・ロウヴァリ(指揮)
 
録音 2022年5月、2024年 ヨーテボリ・コンサートホール(ヨーテボリ、スウェーデン)

 
《交響曲第1番》《エン・サガ》(ALPHA 440)から始まったヨーテボリ交響楽団とロウヴァリによるシベリウスの交響曲シリーズ。最後のリリースです。
 
価格 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)

『Cantica Sacra(神聖な歌)』
Proprius PRCD 2096 classical

 
ハムプス・ソンドレブー(1994–)
 4つのコラール(Fyra koraler)(2019–20)(オルガンのための)
  おお喜べ、神の集まりにいま(O gläd dig, Guds församling nu)
  おお主よ、われらに信念を(O giv oss, Herre, av den tro)
 神聖な歌(Cantica Sacra)(2021)(ソプラノとピアノのための)
  前奏曲(Præludium)- 高きところよりの声(Vox in excelso)
  間奏曲(Interludium)- 慰めよ、わたしの民を慰めよと
  (Consolamini, popule meus)
  間奏曲(Interludium)- ほむべきかな、主の名によりて来る者
  (Benedictus, qui venit in nomine Domini!)- 後奏曲(Postludium)
 グレゴリオ聖歌による3つのパラフレーズ
 (Tre gregorianska parafraser)(2020–22)(オルガンのための)
  なんと恐れ多い(Terribilis est)
  イエスの御名において(In nomine Jesu)
 十字架の近くに(Tätt intill korset)(2022)
 (ソプラノ、バリトン、合唱、2つのヴァイオリン、チェロとオルガンのための)
  プロローグ(Prolog)
  レチタティーヴォ「十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては」(Recitativ “Ordet om korset är en dårskap”)
  コラール「十字架の近くに」(Koral “Tätt intill korset”)
  レチタティーヴォ「神の愚かさは人よりも賢く」
  (Recitativ “Guds dårskap är visare än människor”)
  災いだ(Ve dem)
  知恵ある者は、その知恵を誇るな
  (Den vise ska inte berömma sig av sin vishet)
  レチタティーヴォ「むしろ、誇る者は、この事を誇るがよい」
  (Recitativ “Den som vill verömma sig”)
  コラール「十字架の近くに」(Koral “Tätt intill korset”)
  レチタティーヴォ「呼びかけよ、と声は言う」
  (Recitativ “Hör, någon säger: ‘Predika!’”)
  人の子らは空しいもの(Bara en vindfläkt är människorna)
  レチタティーヴォ「草は枯れ、花はしぼむが」
  (Recitativ “Gräset vissnar, blomman faller av”)
  二重唱「十字架の近くに」(Duett “Tätt intill korset”)
  疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい
  (Kom till mig, alla ni som är tyngda av bördor)
  レチタティーヴォ「蒔かれるときは朽ちるものでも」
  (Recitativ “Det som blir sätt”)
  レチタティーヴォ「朽ちるものが朽ちないものを受け継ぐことは」
  (Recitativ “Det förgängliga kam inte ärva det oförgängliga”)
  死は勝利にのみ込まれた(Döden är uppslukad i seger)
  コラール「十字架の近くに」(Koral “Tätt intill korset”)
  エリン・エリクソン(ソプラノ)
  ウーラ・ヘインパルー(バリトン)
  マリア・ヴェルンベリ(ヴァイオリン)
  リリヤ・ラシムス(ヴァイオリン)
  カール・ヘニング・フレードリクソン(チェロ)
  イェスペル・グランス(オルガン)
  マルメ音楽大学室内合唱団 マッツ・パウルソン(指揮)
 
録音 2023年11月12日–14日 聖アンデレ教会(Sankt Andreas Kyrka)(マルメ)、マグレ・コンサートホール(Magle Konserthus)(ルンド、スウェーデン)(神聖な歌)
録音エンジニア・サウンドデザイン ペール・ショースーテン

 
ハムプス・ソンドレブー Hampus Söndrebo は、オスカーシュハムンでオルガンと合唱指揮を学び、教会音楽家としてのキャリアをスタートさせました。マルメ音楽大学でアンデシュ・ヨンソンにオルガン、スタファン・ストルムに作曲、ロルフ・マッティンソンに音楽理論を教わりました。マルメの聖ヨハネ教会でオルガニストを務め、教会音楽の分野を中心に作曲家と編曲者として活動しています。彼はグレゴリオ聖歌に特に深い関心をもち、スウェーデン語によるグレゴリオ聖歌とルネサンス期の宗教音楽の合唱団「コレギウム・サンクテ・チェチーリエ Collegium Sanctæ Ceciliæ」をオルガニストのイェスペル・グランス Jesper Glans と一緒に主宰しています。
 
『Cantica Sacra(神聖な歌)』は、ソンドレブーの2020年から2022年の作品によるアルバムです。彼の作品の多くは、グレゴリオ聖歌とルター派賛美歌のコラールを素材にとり、自由調性ないし多調(ポリトーナル)の手法で新しい音世界の曲に作らています。『スウェーデン賛美歌集』の曲によるオルガンのための《4つのコラール》と《グレゴリオ聖歌による3つのパラフレーズ》から2曲ずつ。ソプラノとピアノの共演による《神聖な歌》。
 
《十字架の近くに》は、『スウェーデン賛美歌集』の賛美歌を17の部分で構成した、ソプラノとバリトンのソロ、合唱、2つのヴァイオリン、チェロとオルガンのための作品です。『コリントの使徒への手紙』『イザヤ書』『エレミヤ書』などがテクストに使われています。
 
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)

『アッサッジョ』
Rubicon RCD 1140 early music 

 
ユーハン・ヘルミク・ルーマン(1694-1758)
 アッサッジョ(Assaggio) ホ短調 BeRI 312
 アッサッジョ(Assaggio) イ長調 BeRI 301
 アッサッジョ(Assaggio) ト短調 BeRI 314
 アッサッジョ(Assaggio) ト短調 BeRI 320
  アリソン・ルースマーズ(ヴァイオリン)
 
録音 2023年6月15日–16日 ガーニソン教会(コペンハーゲン)
制作・録音エンジニア ラングヘイズル・ヨウンスドウッティル

 
ユーハン・ヘルミク・ルーマン Johan Helmich Roman が「エッセイ、試み」としてヴァイオリン・ソロのために作曲した「アッサッジョ(Assaggio)」は、ファビオ・ビオンディ Fabio Biondi による録音(Naïve V 8209)がリリースされるなど、近年、コンサートで取り上げられることが多くなりました。
 
アリソン・ルースマーズ Alison Luthmers は、マルメを拠点に活動するプレーヤーです。ロサンジェルスのコルバーン音楽学校でモダン・ヴァイオリンを学んだあと、2012年にスウェーデンに移住、15歳の時に弾きはじめた「本命」のバロック・ヴァイオリンの研究をつづけ、ヴィジュアルアート、ダンス、手稿譜などの文献といった要素を解釈に組みこみ、オリジナル楽器による表現の可能性を彼女自身のやりかたで追求しています。ヨーロッパに移ってからの活動はめざましく、コンチェルト・コペンハーゲン(CoCo)、カメラータ・ウーアソン、バロックソリステネ、ホール・バロック、ヨーテボリ・バロック、ノヴァリス・バロックをはじめとするアンサンブルで演奏しツアーに加わりました。ピリオド楽器のベルヴュー四重奏団、アンサンブル・プリマ・ヴィスタ、アンサンブル・シェロン、アルボレア・トリオを共同で創設。音楽を離れた時間には、有機野菜のガーデニング、読書、ハイキング、息子と娘と遊ぶことを楽しんでいると言います。
 
録音セッションは、CoCo が録音に使うことの多いガーニソン教会で行なわれました。Dacapo の録音を手がけているラングヘイズル・ヨウンスドウッティル Ragnheiður Jónsdóttir のプロダクションです。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
 

『Such Stuff as Dreams Are Made on(夢と同じ糸で織りあげられているもの)
Signum Classics SIGCD 887 classical

 
マックス・レーガー(1873–1916)
 夜の歌(Nachtlied)
クロード・ドビュッシー(1862–1918)
 シャルル・ドルレアンの3つの歌(Trois chandons de Charles d”Orléan)
  神よ、美しき人を見るはよきかな(Dieu! Qui l’a fait bon regarder)
  太鼓の音を聞くとき(Quand j’ai ouy le tabourin)
  冬は、ほんとうにいやらしい(Yver vouis n’estes qu’un villain)
フランツ・シューベルト(1797–1828)
 逃避(Flucht) D.825b
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
 ヴィネータ(Vineta) Op.42 no.2 
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872–1958)
 3つのシェイクスピアの歌(3 Shakespeare Songs)*
  水底深く父は眠る(Full Fathom Five)
  雲をいただく塔(The Cloud-Capp'd Towers)
  丘を越えて、谷を越え(Over Hill, Over Dale)
カミーユ・サン=サーンス(1835–1921)
 サルタレッロ(Saltarelle)
エドワード・エルガー(1857–1934)
 丘の上の死(Death on the HIlls) フクロウ(Owls)
 わが心の奥深く(Deep in My Soul)
モーリス・ラヴェル(1875–1937)
 3つの歌(Trois chansons)
  ニコレット(Nicolette)
  楽園の三羽の美しい鳥(Trois beaux oiseaux du Palaris)
  輪舞(Ronde)
ファニー・メンデルスゾーン(1805–1847)
 夕べの森はすでにざわめき(Abendlich schon rauscht der Wald)(《庭の歌》から)
フェリクス・メンデルスゾーン(1809–1847)
 山に向いて目をあげよ(Augen auf zu den Bergen)(《エリヤ》から)
ヒューゴ・アルヴェーン(1872–1960)
 ふたりだけの牧場で(Uti vår hage)
 娘は踊りの輪に入る(Och jungfrun hon går i ringen)
 夕べ(Aftonen)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872–1958)
 真理のために勇敢に(Valiant-for-Truth)
ジャン・シベリウス(1865–1957)(ニック・アシュビー 編曲)
 フィンランディア(Finlandia)
  キングズ・シンガーズ
   パトリック・ダナキー(カウンターテナー)
   エドワード・バトン(カウンターテナー)
   ジュリアン・グレゴリー(テノール)
   クリストファー・ブリュートン(バリトン)
   ニック・アシュビー(バリトン) 
   ジョナサン・ハワード(バス)
  グレース・デーヴィドソン(ソプラノ)*
  ヴィクトリア・ミーティヤード(ソプラノ)*
 
録音 2024年4月30日、5月1日、5月6日–8日 聖ニコラス教会(ケマートン、イングランド)

 
キングズ・シンガーズ The King’s Singers の現メンバーによる最後のアルバム。グレース・デーヴィドソン Grace Davidson とヴィクトリア・ミーティヤード Victoria Meteyard のソプラノ二人を加えたヴォーン・ウィリアムズの《3つのシェイクスピアの歌》など、20世紀初期の合唱音楽が歌われます。シェイクスピアの『テンペスト』の第4幕第1場、プロスペローのセリフにある言葉がアルバムのタイトルに採られました。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『Sharp Green』
Skani SKANI 164 contemporary/classical

 
ジャチン・ポウソン(1983–)
 Gardens on Mars(2018)
マダラ・ペーテルソネ(1989–)
 Active(2020)
プラトン・ブラヴィツキ(1989–)
 Plankton(2020)
アンドリス・ジェニーティス(1978–)
 Sharp Green(2023)
オスカルス・ヘルリンシュ(1980–)
 Darva/Tar(2022)
マダラ・ペーテルソネ(1989–)
 Serendipity(2019)
トムス・ルヅィンスキス(1987–)
 Overstep(2023)(サクソフォーン四重奏とカホンのための)
  アトモス・サクソフォーン四重奏団
   アルヴィダス・カズラウスカス(ソプラノ・サクソフォーン)
   アイガルス・ラウマニス(アルト・サクソフォーン)
   ロベルツ・マルティーニ(テナー・サクソフォーン)
   ルードルフス・ペーテリス・ルベニス(バリトン・サクソフォーン)
  エルネスツ・メディンシュ(カホン)
 
録音 2023年10月9日–2024年1月11日 ラトビア放送第1スタジオ(リガ、ラトビア)
制作・編集・ミクシング ・マスタリング ヴァリス・クルミンシュ

 
“Sharp Green”(鮮明な緑)。アトモス・サクソフォーン四重奏団このアルバムは、タイトルに示されるとおり、新鮮な芽吹いたばかりの「緑」の音楽を穫りこんで作られました。
 
「自然」を考察し、音風景に描くスタイルの室内楽作家、マダラ・ペーテルソネ Madara Pētersone の《Active》と《Serendipity》(素敵な偶然の出会い)。力強い作風で知られるプラトン・ブラヴィツキ Platon Buravicky(Platons Buravickis)の《Plankton》(プランクトン)。「高圧電線の力にとらえられるような感覚」の音楽が特徴的なアンドリス・ジェニーティス Andris Dzenītis の《Sharp Green》。アヴァンギャルドとアンビエント・ミュージックの作曲家オスカルス・ヘルリンシュ Oskars Herliņš の《Darva》(タール)。ジャズ・サクソフォーン奏者で作曲家のトムス・ルヅィンスキス Toms Rudzinskis の《Overstep》。
 
《Gardens on Mars》(火星の庭)を作曲したジャチン・ポウソン Jachin Pousson はアメリカ生まれ。王立デンマーク音楽アカデミーのハンス・エーブラハムセンとヤーゼプス・ヴィートリス・ラトビア音楽アカデミーのロランズ・クロンラクスに学び、作曲家と器楽奏者としてリガを拠点に活動しています。
 
すべてアトモス・サクソフォーン四重奏団のために書かれた作品です。
 
アトモス・サクソフォーン四重奏団 Atomos Saxophone Quartet は、2016年にリガで結成されました。アルヴィダス・カズラウスカス Arvydas Kazlauskas、アイガルス・ラウマニス Aigars Raumanis、ロベルツ・マルティーニ Roberts Martini、ルードルフス・ペーテリス・ルベニス Rūdolfs Pēteris Rubenis。20世紀と21世紀の音楽とジャズ・ミュージックを中心に欧米でも活動しています。
 
《Overstep》でペルー発祥のカホンを演奏するエルネスツ・メディンシュ Ernests Mediņš は、ラトビア国立交響楽団などでプレーする打楽器奏者です。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『Worried Souls』
Swedish Society Discofil SCD 1190 contemoporary/classical

 
ベンヤミン・ステルン(1978–)
 The Threat of War(戦争の脅威)(2000 rev.2001)
 クラリネット協奏曲《Worried Souls(不安な魂)》(2011)
  Introductions(序章) Rhapsody(ラプソディ)
  Meditation(瞑想)
 交響曲第1番《Polar Vortex(極渦)》(2014 rev.2017)
  Frozen City(凍えた都市)(Introduction(序章))
  Northern Lights(北極光)(Intermezzo(間奏曲))
  Volcanic Eruption(噴火)((Finale)(終曲)
  ヤヴレ交響楽団 エミール・エリーアソン(指揮)
  カーリン・ドゥーンブッシュ(クラリネット)
 
録音 2023年5月22日–26日 ヤヴレ・コンサートホール(ヤヴレ、スウェーデン)
制作・編集・ミクシング・マスタリング インゴー・ペトリ(Take 5 Production)
録音エンジニア ファビアン・フランク

 
Swedish Society のリリースするヤヴレ交響楽団の新しいアルバムは、スウェーデンの作曲家ベンヤミン・ステルンの管弦楽作品をまとめた初めてのCDです。
 
ベンヤミン・ステルン Benjamin Staern は、1978年、ヨーテボリで生まれました。マルメの音楽学校からルンド大学に進み音楽学を専攻。1998年から2005年までマルメ音楽大学の作曲科でロルフ・マッティンソン、ハンス・ゲフォーシュ、ケント・オーロフソン(電子音楽)たちのクラスに参加、ルカ・フランチェスコーニを指導教官に芸術と音楽のディプロマを取得しました。スウェーデン王立音楽アカデミーやSTIM(スウェーデン著作権協会)などから奨学金を受け、彼の作品は、北欧五ヶ国とバルト三国が共同で主宰する「Ung Nordisk Musik(UNM)」をはじめとする新音楽のフェスティヴァルで演奏されてきました。
 
ステルンの音楽は、地球規模の問題を映し出し、それぞれの作品がさまざまな背景をもっています。2000年の《The Threat of War(戦争の脅威)》は、コソヴォとコンゴの紛争に触発された作品です。ヘルシングボリ交響楽団による初演のあと、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニックのコンサートで取り上げられました。 
 
クラリネット協奏曲の《Worried Souls(不安な魂)》には、『モダンタイムズ』『1984年』といった作品に描かれる機械文明やディストピアの不安な感情が反映されています。〈序章〉〈ラプソディ〉〈瞑想〉の3楽章。ノルショーピング交響楽団の委嘱で作曲され、2012年2月、スウェーデン・ソリスト賞を受賞したカーリン・ドゥーンブッシュ Karin Dornbusch のソロ、ステファン・ソリヨムの指揮で初演。ベンヤミンが作曲に取り組んでいたころ、指揮者だった父グンナルが没したため、彼を追悼する作品になりました。
 
《Polar Vortex(極渦)》は、スウェーデン王立音楽アカデミーがヤヴレ交響楽団、ヘルシングボリ交響楽団、ノルショーピング交響楽団のために委嘱した作品です。〈凍えた都市〉〈北極光〉〈噴火〉という強烈な心的イメージを通して気候変動や異常気象を音で探っていきます。2014年11月、ヤヴレ交響楽団がレイフ・セーゲルスタムの指揮で初演しました。
 
このアルバムでヤヴレ交響楽団を指揮するエミール・エリーアソン Emil Eliasson は、オーケストラ、オペラ、ウィンドバンドと幅広く経験を積んでいる若い指揮者です。王立ストックホルム音楽大学でB・トミ・アンデション、グレン・モソップ、ダニエル・ハーディングに学び、スウェーデン放送交響楽団でハーディングのアシスタントを務めました。
 
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)

『合唱作品集』
Swedish Society Discofil SCD 1192 contemoporary/classical

 
スタファン・ストルム(1964–) 合唱作品集
 Nachtregen(夜の雨)(2018)(合唱とヴィオラのための)
 Aspects of Snow(雪の表情)(2012)(3つの日本の詩)
  At Tago Bay(田子の浦ゆ)(山部赤人)
  In  the Early Light(朝ぼらけ)(坂上是則)
  I Look out and Snow Is Falling(高山宗砌)
 Seelenherbst(魂の秋)(2022)(合唱と打楽器のための)*
  Frühlingsgruß(春のあいさつ) Die Mondesbrücke(月のかけ橋)
  Stille Frage(静かな問い) Am Rheine(ラインで)
  Herbstlied(秋の歌)
 遠く過ぎ去りし時(Långt i försvunna tider)(2021)*
  星の瞳(Stjärnöga)
  聖ヨハネの夕べに糸を結ぶ娘(Flickan knyter i Johannenatten)
  もしも子供にもどれたら(Vore jag ett litet barn)
  エーリク・ヴェストベリ・ヴォーカルアンサンブル
  エーリク・ヴェストベリ(指揮)
  ダニエル・サウル(打楽器) キム・ヘルグーレン(ヴィオラ)
  [* 世界初録音]
 
録音 2018年4月6日–7日(Aspects)、9月21日–22日(Nachtregen)、2023年2月-3月(Seelenherbst)、2024年4月26日(Långt) アクースティクム・スタジオ(Studio Acusticum)(ピーテオ、スウェーデン)
制作 グンナル・アンデション
録音エンジニア ホーカン・エークマン
マスタリング アンデシュ・ハンヌス

 
『Longing』(SCD 1191)につづく「エーリク・ヴェストベリ・ヴォーカルアンサンブル Erik Westbergs Vokalensemble」の新作。スタファン・ストルムの合唱作品の特集です。
 
スタファン・ストルム Staffan Storm は、1964年にカールスクルーナで生まれ、1993年からマルメ音楽大学で教え、作曲家としても作品を発表してきました。ギターとテープのための《La casa di maschere(仮面の家)》や2011年のヴェネツィア・ビエンナーレで演奏された《Quaestio temporis(時間の問題)》など器楽と室内楽の作品が多く、近年は声楽曲が作曲の中心になっています。
 
このアルバムで歌われるのは、エーリク・ヴェストベリ・ヴォーカルアンサンブルとの長年にわたるコラボレーションから生まれた作品です。ドイツのエルゼ・ラスカー=シュラー Else Lasker-Schüler の詩に作曲された合唱とヴィオラのための《Nachtregen(夜の雨)》。山部赤人の「田子の浦ゆ…」など3つの和歌による組曲《Aspects of Snow(雪の表情)》。ルイーゼ・ビュヒナー Luise Büchner の詩をテクストにした《Seelenherbst(魂の秋)》は、性格の異なる夕べから夜の気分の曲をはさんで冬から秋に至る旅を描いた合唱と打楽器のための作品です。
 
《遠く過ぎ去りし時》は、ヴィルヘルム・ステーンハンマルの生誕150年記念のためスウェーデン放送の委嘱で作曲された、《星の瞳》《聖ヨハネの夕べに糸を結ぶ娘》《もしも子供にもどれたら》の3つの歌曲を基にした作品です。スウェーデン放送合唱団がヴェストベリの指揮で初演しました。
 
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)

『Flóð og Fjara
Challenge Records CR 73578 jazz

 
『Flóð og Fjara』
 Fjarri(Gulli Gudmundsson) Philip(Gulli Gudmundsson)
 Glíma(Gulli Gudmundsson)
 Heyr, himna smiður(Þorkell Sigurbjörnsson)
 Panta(Jeroen van Vliet) Flóð og fjara(Gulli Gudmundsson)
 Alcañiz(Federico Moreno Torroba)
 Sólveig(Gulli Gudmundsson) Komdu heim(Gulli Gudmundsson)
  グッリ・グドムンソン(ベース)
  イェロン・ファン・フリート(ピアノ)
  クーン・スミッツ(トランペット)
 
録音 2023年6月、2024年3月 オランダ

 
アイスランドのジャズ・ベーシスト、グッリ・グドムンソン Gulli Gudmundsson(グンレイグル・”グッリ”・グヴズムンソン Gunlaugur “Gulli” Guðmundsson)(1971–)は、1993年にオランダに渡り、ハーグ音楽院で1999年まで、ジャック・ショルス、ハイン・ファン・デ・ヘイン、フランス・ファン・デル・フーフェンに学びました。ディリベルト=ゲーシング・カルテットのメンバーとして1995年と1997年のオランダ・ジャズ・コンペティションと1999年のゲチョ国際ジャズ・フェスティヴァルで優勝。2000年にはヨーロッパ・ジャズ・ユース・オーケストラのツアーに参加しました。エリック・フロイマンスの「Gatecrash」をはじめとするグループで演奏、クラウディオ・プンティン、ベン・ハーマン、デーヴ・リーブマンたちと共演してきました。アルヴェ・ヘンリクセン、ジョゼフ・デュムラン、リーフェン・フェンケン、ヴォルフェルト・ブレデローデがメンバーの自身のバンド「バイナリー・オーキッド Binary Orchid」では自作を中心に演奏しています。
 
『Flóð og Fjara(満潮と干潮)』は、オランダ・ジャズシーンの「礎石」として活動をつづける彼の新しいプロジェクトのアルバムです。イェロン・ファン・フリート Jeroen van Vliet(1965–)のピアノ、クーン・スミッツ Koen Smits(1991–)のトランペットという、サウンドの理想を共有するプレーヤーと組んだ「室内楽」ラインアップのトリオによる演奏です。《Fjarri(遠く離れて)》《Glíma(アイスランド・レスリング)》《Komdu heim(帰ってこい)》などの自作、イェロン・ファン・フリートの《Panta》、20世紀アイスランドを代表する作曲家のひとり、ソルケトル・シーグルビョルンソンの《お聞きください、天の創り主よ(Heyr, himna smiður)》、スペインのトロバの《アルカニス》(《スペインの城》から)のプログラム。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『The Songs of Burt Bacharach』
Overseas OVCD 0005 jazz

 
『The Songs of Burt Bacharach』
 The Look of Love(Burt Bacharach/Hal David)
 Do You Know the Way to San Jose(Burt Bacharach/Hal David)
 This Girl’s in Love with You(Burt Bacharach/Hal David)
 I Say a Little Prayer(Burt Bacharach/Hal David)
 A House Is Not a Home(Burt Bacharach/Hal David)
 Wives and Lovers(Burt Bacharach/Hal David)
 Trains and Boats and Planes(Burt Bacharach/Hal David)
 They Long to Be Close to You(Burt Bacharach/Hal David)
 Alfie(Burt Bacharach/Hal David)
 Walk on By(Burt Bacharach/Hal David)
 Raindrops Keep Falling on My Head(Burt Bacharach/Hal David)
 What the World Needs Now Is Love(Burt Bacharach/Hal David)
  アルフィー!
   スティーナ・アウグースツドウッティル(ヴォーカル)
   フレードリク・オールソン(ギター)
   マッツ・ディミング(ベース)
   ユーユー・イェリーディ(ドラム)
 
録音 2024年1月28日–29日 ストックホルム
録音エンジニア・ミクシング・マスタリング ヨーラン・ステーグボルン

 
「スティーナ・アウグスト」として親しまれているアイスランドのシンガーソングライター、スティーナ・アウグースツドウッティル Stína Ágústsdóttir のジャズグループ「アルフィー! Alfie!」のデビュー・アルバム。ストックホルムと近郊で行ったコンサートでとりわけ聴衆を魅了したというバート・バカラックのナンバーを特集した、ポピュラーミュージックの「アイコン」に捧げるアルバムです。
 
ダスティ・スプリングフィールドが歌った《恋の面影》、《サンホセへの道》《小さな願い》、カーペンターズの歌った《遥かなる影》、映画『明日に向かって撃て』で歌われた《雨にぬれても》……。バカラックがハル・デイヴィッドと一緒に作った「エバーグリーン」たち。「The moment I wake up Before I put on my makeup I say a little prayer for you…(起きてすぐ、お化粧をするまえに、ささやかな祈りのことばを…)」。ふと口ずさんでしまいます。
 
「アルフィー!」は、スティーナのヴォーカル。パンク・ハードコア・シンガー、作曲家としても活動するフレードリク・オールソン Fredrik Olsson のギター。「AAM」「Eye Make The Horizon」などのグループでプレーするマッツ・ディミング Mats Dimming のベース。ユーユー・イェリーディ Jojo Djeridi は、1985年からジャズ・ドラマーとして活動してきました。「ユーユーのドラムは、囁くこともできれば、シャウトもできる」と言われ、クリステル・アンデション、ラーシュ・ヤンソン、パレ・ダニエルソンと組んだカルテットのリーダを務めています。
 
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)

『The Standard Is the Standard』
Prophone PCD 370 jazz

 
『The Standard Is the Standard』
 Question No.1(Stina Hellberg Agback)
 Moon River(Henry Mancini)
 Blå wingen(Stina Hellberg Agback)
 God Bless the Child(Billie Holiday/Arther Herzog Jr.)
 Body and Soul(Johnny Green)
 There Will Never Be Another You(Harry Warren)
 Växter(Stina Hellberg Agback)
 Misty(Errol Gardner)
 Berio Blues(Stina Hellberg Agback)
 Vinterkylan(Stina Hellberg Agback)
  スティーナ・ヘルベリ・アイバック(ハープ)
  フィリップ・アウグストソン(ベース)
  ヨン・フェルト(ドラム)
 
録音エンジニア ヨン・フェルト、ペッテル・ホロース
ミクシング・マスタリング ヨーラン・ステーグボルン

 
ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ、マイケル・トムリンは、象徴的なフレーズを使うことで知られます。そのひとつ、彼がアメリカン・フットボールについて言った「The standard is the standard!」は、ジャズにとって欠かせないことにもあてはまります。「スタンダードはスタンダード!」。スティーナ・ヘルベリ・アイバック Stina Hellberg Agback は、この言葉をタイトルにとったアルバムであらためて「ジャズの基準はスタンダード・レパートリーで決まる」ことを示してみせます。
 
スティーナはバークシャー音楽院と王立ストックホルム音楽大学で学び、スウェーデンの即興音楽シーンをリードするひとりと言われます。彼女のハープと共演するのは、独自の「音楽語法」をもつ作曲者と即興音楽家のフィリップ・アウグストソン Filip Augstsson のベースと、ボボ・ステンソンのトリオを支え続けてきたヨン・フェルト Jon Fält のドラム。
 
ヘンリー・マンシーニの《ムーン・リバー》、ビリー・ホリデイの《God Bless the Child》、ジョニー・グリーンの《身も心も》、ハリー・ウォーレンの《There Will Never Be Another You》、エロル・ガーナーの《ミスティ》、そして、自作の《Question No.1》《Blå wingen(青いつばさ)》《Växter(植物)》《Berio Blues》《Vinterkylan(冬の寒さ)》のプログラムが演奏されます。
 
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)

『Tadd’s All, Folks』
SteepleChase G 1936 Vinyl LP jazz

 
『Tadd’s All, Folks』
[Side A]
 Whatever Possessed Me(Tadd Dameron/Bernie Hanighen)
 This Night of Stars(Tadd Dameron/Carl Sigman)
 Weekend(Tadd Dameron/Irving Reid)
 Take a Chance on Spring(Tadd Dameron/Maely Daniele)
[Side B]
 You’re a Joy(Tadd Dameron/Irving Reid)
 My Dream(Tadd Dameron)/Do You Remember Now
 (Tadd Dameron/Jack Reynolds)
 Never Been in Love(Tadd Dameron/Irving Reid)
  ゲーリー・スムルヤン(バリトンサックス)
  ピート・マーリンヴァーニ(ピアノ) デーヴィッド・ウォン(ベース)
  マット・ウィルソン(ドラム) アナイス・レノ(ヴォーカル)
 
録音 2021年12月

 
タッド・ダメロン Tadd Dameron(Tadley Ewing Peake Dameron)(1917–1965)は、カウント・ベイシー、アーティー・ショー、ジミー・ランスフォード、ディジー・ガレスピー、ビリー・エクスタイン、サラ・ヴォーンたちのバンドの編曲を手がけ、ビバップ時代アメリカのジャズシーンでもっとも影響力のある編曲者として知られます。ゲーリー・スムルヤン Gary Smulyan(1956–)の『Tadd’s All, Folks』は、ジャズ・ピアニストで作曲家でもあったタッドの曲に歌詞をつけた作品によるアルバムです。アナイス・レノ Anaîs Reno がヴォーカルを担当。《This Night of Stars》など3曲は、初めての録音です。
 
CDアルバム(SCCD 31936)の Vinyl LP リリース。
 
[発売中止]

『Resonance』
SteepleChase G 1948 Vinyl LP jazz

 
『Resonance』
[Side A]
 Sun King(John Hart) Resonance(John Hart)
 Things(John Hart)
[Side B]
 Act Riot(John Hart) Pinocchio(Wayne Shorter)
 I’ll Get By(Fred E. Ahlert) Peregrine(John Hart)
  ジョン・ハート(ギター)
  リッチ・ペリー(テナーサックス)
  ブライアン・シャレット(B3 ハモンド・オルガン)
  スティーヴ・ジョンズ(ドラム)
 
録音 2022年10月

 
CDアルバム(SCCD 31948)の Vinyl LP リリース。
 
[発売中止]

『Table For Three』
SteepleChase SCCD 31974 jazz

 
『Table For Three』
 Tight Grip(Alex Norris) Around Here Somewhere(Alex Norris)
 The Lamp Is Low(Peter DeRose/Bert Shefter)
 A Nightingale Sang in Berkeley Square(Manning Sherwin)
 Table for Three(Alex Norris) Strollin’(Horace Silver)
 Struggle without Respite(Alex Norris)
 Empty Subway Car Blues(Alex Norris) Waiting for BL(Alex Norris)
 Pat’s Groove(Alex Norris) Just Wait till Next Year(Alex Norris)
  アレックス・ノリス(トランペット、フリューゲルホルン)
  ポール・ボレンバック(ギター)
  ポール・ギル(ベース)
 
録音 2024年2月

 
アレックス・ノリス Alex Norris は、ミンガス・ビッグバンド&ダイナスティ、スパニッシュ・ハーレム・オーケストラ、ラテン・サイド・オール・スターズなどのバンドと自身のグループで演奏し、ニューヨークを中心とするジャズシーンで注目されてきました。マンハッタン音楽学校の修士号とマイアミ大学フロスト音楽学校の博士号を取得、マイアミ大学やニューヨークの学校で教えるなど、多忙なスケジュールをこなしています。『Table For Three』は、『Chess Moves』(SCCD 31949)につづく SteepleChase の第2作アルバム。自作を中心に、ピーター・デローズとバート・シェフターの《The Lamp Is Low》、マニング・シャーウィンの《A Nightingale Sang in Berkeley Square》、ホレス・シルヴァーの《Strollin’》を、ギタリストのポール・ボレンバック Paul Bollenback とベーシストのポール・ギル Paul Gill とのコラボレーションで演奏しています。
 
価格 2,420円(税込価格)(本体価格 2,200円)

『Factory Fresh』
SteepleChase SCCD 31975 jazz

 
『Factory Fresh』
 Straighten Up and Fly Right(Nat King Cole/Irving Mills)
 Casual Sprint(Anthony Ferrara) Factory Fresh(Anthony Ferrara)
 Clean and Green(Anthony Ferrara)
 Missing Borders(Anthony Ferrara)
 Falling for Nothing(Anthony Ferrara) To a Crisp(Anthony Ferrara)
 Footprints(Shorter Wayne)
 The Kind of Love You Give(Anthony Ferrara)
  アンソニー・フェレイラ(テナー・サクソフォーン)
  ゲアリー・ヴァーサーチェ(ピアノ)
  ジェイ・アンダーソン(ベース)
  ビリー・ドラモンド(ドラム)
 
録音 2024年2月

 
サクソフォーン奏者アンソニー・フェレイラ Anthony Ferrara のアルバム第3作。ゲアリー・ヴァーサーチェ Gary Versace のピアノ、ジェイ・アンダーソン Jay Andersson のベース、ビリー・ドラモンド Billy Drummond のドラム。二度目となるこの「夢のリズムセクション」ともいえるコラボレーションについて、フェレイラがニューヨーク大学で教わったひとり、ロン・マクルーアが、かつて、こう言っています。「グループとしての努力を常に認め、互いに敬意を払いながら音楽作りを進めていく4人の間で交わされる4方向の会話。マンハッタンの電話帳を演奏したとしても、うまくいきそうだ」。
 
価格 2,420円(税込価格)(本体価格 2,200円)