January 2022

LinkIcon 2022年2月      2021年12月 LinkIcon

『マルタン&ヤナーチェク』
Capriccio C 5454 classical

 
フランク・マルタン(1890–1974)
 レクイエム(Requiem)(1971–72)
 (4人の独唱者、混声合唱、管弦楽とオルガンのための)
  ジェーン・マーシュ(ソプラノ) リア・ボレン(アルト)
  クレース=ホーカン・アーンシェー(テノール)
  ロベルト・ホル(バス) ルドルフ・ショルツ(オルガン)
  ウィーン・ジュネス合唱団 ウィーン放送交響楽団 
  レイフ・セーゲルスタム(指揮)
レオシュ・ヤナーチェク(1854–1928)
 主の祈り(Otče náš) JW.4/29(c.1910 rev.1906)
 (テノール独唱、混声合唱、ハープとオルガンのための)
  ハインツ・ツェドニク(テノール) アーコラ・クラーク(ハープ)
  ルドルフ・ショルツ(オルガン) オーストリア放送協会合唱団
  レイフ・セーゲルスタム(指揮)
 
録音 1979年2月23日(マルタン)、1987年10月22日(ヤナーチェク) ムジークフェライン(ウィーン)(ライヴ)

 
指揮者、作曲家として活躍するフィンランドのレイフ・セーゲルスタム Leif Segerstam(1944–)は、シベリウス・アカデミーでヴァイオリンとピアノと指揮を学び、1963年、指揮のディプロマを取得しました。ニューヨークのジュリアード音楽院でジャン・モレルに学び、1965年に課程を修了。1968年からストックホルムの王立歌劇場の芸術監督を務め、1975年から1982年にかけて首席指揮者としてウィーン放送交響楽団(当時、オーストリア放送交響楽団)を指揮しました。この時代、セーゲルスタムは、「現代音楽」を中心にした「演奏機会に恵まれない作品」を好んでとりあげ、保守的なウィーンの聴衆に強い刺激を与えたといわれます、このアルバムには、彼がムジークフェラインで指揮したマルタンとヤナーチェクの宗教作品が、オーストリア放送のアーカイヴに保存されていた1979年と1987年のコンサートのライヴ録音をリマスターして収録されています。
 
マルタンの《レクイエム》は、1971年の地中海クルーズで訪れたヴェネツィアのサン・マルコ寺院、パレルモのモンレアーレ大聖堂、パエストゥムの古代ギリシの遺跡からインスピレーションを得て着手、1972年に作曲が完成した作品です。〈Introitus(入祭唱)〉〈Kyrie(キリエ)〉〈Dies irae(怒りの日)〉〈Offertorium(奉献唱)〉〈Sanctus(聖なるかな)〉〈Agnus De(神の小羊)〉〈In Paladisum(楽園へ)〉〈Lux aaeterna(永遠の光)〉の8曲で構成された、無調を基本とする音楽です。セーゲルスタムのこの演奏には、この作品の初演(1973年)で歌ったフランダースのアルト歌手、リア・ボレン Ria Bolen(1942–)が参加しています。
 
ヤナーチェクの《主の祈り》は、ポーランドの画家ユゼフ・クシェシュ=メンツィナの宗教画『山上の垂訓』に触発されて書かれた作品です。「テノール、合唱、ピアノとハルモニウム(オルガン)」の編成で第1版が作られ、1906年、「テノール、混声合唱、ハープとオルガン」のために改訂されました。「天におられるわたしたちの父よ(Otče náš)」(アンダンテ)、「みこころが天に行われるとおり(Buď vůle tvá)」(モデラート )、「わたしたちの日ごとの糧を(Chléb náš vezdejší dej nám dnes)」(コン・モート)、「わたしたちの罪をおゆるしください(A odpusť nám naše viny)」(アダージョ)、「わたしたちを誘惑におちいらせず(A neuveď nás v pokušení)」(エネルジーコ・モデラート))。『新約聖書』の「主の祈り」のチェコ語訳がテクストに使われています。
 
価格 2,420円(税込価格)(税抜価格 2,200円)

『よそ者として私はここに来た(Fremd bin ich eingzogen)』
decurio DEC 004 contemporary/classical/world music 

 
フランツ・シューベルト(1797–1828)/マクシミリアン・グート(1992–)
 異文化間の冬の旅(Winterreise interkulturell)
  アサンブラ・アンサンブル
  ヤニック・スパニエル(ドイツ語歌唱)
  メーディ・サエイ(ペルシャ語歌唱)
 
録音 2019年8月7日–9日 マリア教会(ミンデン、ドイツ)
録音エンジニアリング ルーカス・コヴァルスキ、ベネディクト・シュレーダー

 
 
「アサンブラ・アンサンブル Asambura-Ensemble」は、2013年、芸術監督マクシミリアン・グート Maxmilian Guth(1992–)を中心に国籍も文化背景も異なる音楽家たちが集まって、ドイツのハノーファーに創設されました。ヨーロッパのクラシカル音楽の耳慣れた音が、異文化と交流することで、どう変貌していくか。新たな視点から眺めると、それぞれの国の文化が現代のどういった音風景に再生されるか。そうした創造のさまざまな可能性を探る活動を続けています。シューベルトの《冬の旅》の第1曲〈おやすみ〉の歌詞をタイトルにとった『よそ者として私はここに来た』は、ミュラーのドイツ語の詩とペルシャ語の詩を交えながら、現代の「孤独、排他性」の表現を試みたというアルバムです。サントゥール、ウード、タール、ジャンベ、レク、ダンベックといった民族楽器を加えた「再解釈」と「再作曲」は、バス・クラリネット奏者でもあるリーダーのグートが行いました。このアルバムは、2020年にリリースされ、バイエルン放送の「Album of the Month」に選ばれ、「Opus Klassik 2021」のアンサンブル、作曲家、境界のないクラシカル音楽の3部門にノミネートされています。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
 

『リサイタル』
Dux DUX 1709 contemporary/classical  

 
クシシュトフ・ペンデレツキ(1933–2020)
 組曲(Suite)(1994)(無伴奏チェロのための)
リュウ・ジェジェン(1970–)
 チェロとピアノのためのソナタ 第2番
ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906–1975)
 チェロ・ソナタ Op.40
  アルト・ノラス(チェロ)
  ラルフ・ゴトーニ(ピアノ)
 
録音 2021年3月 ナーンタリ(フィンランド)

 
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)

『バッケル・グロンダール』
Grand Piano GP 902 classical  

 
アガーテ・バッケル・グロンダール(1847–1907) ピアノ作品集
 組曲 Op.20 - 第1曲 前奏曲 (Preludium)
 3つの小品(Trois morceaux) Op.15 - セレナード(Serenade)
 2つの演奏会エチュード(2 Études de Concert) Op.57 - アレグレット イ短調 
 ノルウェーの民謡と民俗舞曲(Norske folkeviser og Folkedanse) Op.30
 - 第1曲 花嫁の歌(Brudeslaat)
 6つの牧歌(6 Idylles) Op.24 - 第1曲 アレグレット・レッジェーロ
 ノルウェーの民謡と民俗舞曲(Norske folkeviser og Folkedanse) Op.30
 - シクレベッケン(Silkebækken) シヴレ谷の娘たち(Kivlemøyerne)
  ファニトゥレン(悪魔の踊り)(Fanitullen)
 6つの牧歌(6 Idylles) Op.24 - 第5曲 アレグレット・トランクィッロ
 6つの幻想的小品(6 Fantasistykker) Op.66
 - 第1曲 はいしどうどう(Ride, ride Ranke)
 ノルウェーの民謡と民俗舞曲(Norske folkeviser og Folkedanse) Op.33
 - 第3曲 山の歌(Laat i Fjeldet)
 ハンガリー風の習作(Ungarske Studier) Op.38
 - 第2曲 間奏曲(Intermezzo)
 ピアノのための幻想的な小品(Fantasistykker for Piano) Op.39
 - 第1曲 思い出(Souvenir)
 ノルウェーの民謡と民俗舞曲(Norske folkeviser og Folkedanse) Op.33
 - 第8曲 花嫁の歌(Brudeslaat)
 4つのスケッチ(Fire Skizzer) Op.19 - 第1曲 アレグレット・レッジェーロ
 ノルウェーの民謡と民俗舞曲(Norske folkeviser og Folkedanse) Op.33
 - 第1曲 ハリング(Halling)
 ピアノのための幻想的な小品(Smaa Fantasistykker for Piano) Op.55
 - 第4曲 お別れ(Et Farvel)
 ノルウェーの民謡と民俗舞曲(Norske folkeviser og Folkedanse) Op.33
 - 第6曲 スプリングダンス(Springdans)
 ノルウェーの民謡と民俗舞曲(Norske folkeviser og Folkedanse) Op.30
 - 第3曲 ショルニーのスプリングダンス(Springdans, Sjornig)
 組曲 Op.20 - 第2曲 夜想曲(Nocturne)
 フルドラの歌(Huldreslaat
 ピアノのための幻想的な小品(Smaa Fantasistykker for Piano) Op.55
 - 第9曲 ロマンス(Romance)
 6つのピアノの小品による童話組曲(Eventyr Suite i 6 Klaverstykker)
 《青い山で(I Blåfjellet)》 Op.44
 第2曲 トロルの宮殿で(I Trollhallen)
 6つの演奏会エチュード(6 Études de Concert) Op.11 第4曲 変ロ長調
  サラ・エメー・スミセット(ピアノ)
 
録音 2020年11月20日、2021年4月9日、9月15日 「Newtone AS」スタジオ(オスロ、ノルウェー)

 
アガーテ・バッケル・グロンダール Agathe Backer Grøndahl(1847–1907)は、グリーグと同じ時代にノルウェーとヨーロッパを舞台にピアニスト、作曲家として活躍しました。彼女が残したピアノ曲と歌曲を中心とする約400曲は、グリーグの作品とともにノルウェー・ロマンティシズムの最良の音楽とみなされています。サラ・エメー・スミセット Sara Aimée Smiseth は、オスロ近郊、グロルダーレンのハウゲルー生まれ。ノルウェー国立音楽大学でアイナル・ステーン=ノクレベルグとアイナル・ヘンニング・スメビューにピアノを学び、2013年に修士号を取得しました。オスロ大学の音楽学学士号も取得。フリーランスのピアニスト、ノルウェー・オペラ&バレエのリハーサルと伴奏のピアニストとして活動しています。
 
価格 2,255円(税込価格)(本体価格 2,050円)

『北の印象(Impressions du Nord)北欧の歌曲』
Alba ABCD 504 classical  

 
ヨースタ・ニューストレム(1890–1966)
 歌曲集《海辺の歌(Sånger vid havet)》(1942–43)
  岩礁で(Ute i skären)  夜想曲(Nocturne) 海の歌(Havets visa)
  わたしは海辺に家を(Jar har ett hem vid have)
  月の出を待ち(Jag väntar månen)
アルフ・フールム(1882–1972)
 白夜(Blonde nætter) 逢い引き(Stævnemøde) 雨(Regn)
パウリーネ・ハル(1890–1969)
 巷に雨の降るごとく、わが心にも涙降る(Il pleure dans mon coeur)
 ああ露に濡れし花よ(Du Blomst i Dug!) 秋の歌(Chansons d’automne)
レーヴィ・マデトヤ(1887–1947)
 私とおいで(Tule kanssani) Op.9 no.3
 ヒュプノスが微笑み(Hymyi Hypnos) Op.9 no.2
 冬の月明かりに(Talvikuutamolla) Op.26 no.5
 風の吹く天気(Tuulinen såä) Op.25 no.3
トイヴォ・クーラ(1883–1918)
 アヴェ・マリア(Ave Maria) Op.23 no.2
 月夜の舟旅(Purjein kuutamolla) Op.31a no.1
 羊飼いたち(Paimenet) Op.29a no.3 森の娘(Sinipiika) Op.23 no.1
クロード・ドビュッシー(1862–1918)
 ポール・ヴェルレーヌの詩による3つの歌(Trois mélodies de Paul Verlaine)
 (1891)
  海は大伽藍よりも美しく(La mer est plus belle que les cathédrales)
  角笛の音は悲しげに森に向かい(Le son du cor s’afflige vers les bois)
  いく列もの生垣は(L’échelonnement des haies)
  メリス・ヤーティネン(メゾソプラノ)
  ユホ・アラカルッパ(ピアノ)
 
録音 2018年10月6日–8日 クーサンコスキホール(クーサンコスキ、フィンランド)
制作 グスタヴ・ユープシェーバカ
録音、編集、マスタリング マッティ・ヘイノネン 

 
フィンランドのメゾソプラノ歌手、メリス・ヤーティネン Melis Jaatinen は、フィンランド人の父とトルコ人の母の家庭に生まれ、フィンランドで育ちました。ノルウェー国立音楽大学で声楽を学び、ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーのマルユット・ハンヌラの下で研究をつづけ、2009年に修士課程を修了しました。フィンランド国立歌劇場でモーツァルトやヘンデルのオペラの舞台に立ちながら、室内楽と歌曲のキャリアを積んでいます。『北の印象』は、彼女のソロ・デビュー・アルバムです。「繊細なニュアンスの色彩パレットと興味のつきない和声表現の可能性をもつ」印象主義の美術と音楽に対する興味を背景に、フランス印象主義に魅せられた北欧の作曲家と、とりわけ彼らに大きな影響を与えたドビュッシーの歌曲によるプログラムを歌っています。
 
トイヴォ・クーラ Toivo Kuula と彼の親友のレーヴィ・マデトヤ Leevi Madetoja は、世紀の変わり目のフィンランドでフランス印象主義の影響をもっとも強く受けた作曲家と言われます。クーラの《月夜の舟旅》はドビュッシーの《噴水》や《水の反映》を連想させるピアノ・パートで彩色され、マデトヤの《風の吹く天気》は凍てつく海のうえを吹く春の風を描く。ノルウェーのアルフ・フールム Alf Hurum とパウリーネ・ハル Pauline Hall もパリで学びました。画家でもあったフールムがロマンティックな想いを音による絵画にした《逢い引き》と、管弦楽のための《ヴェルレーヌ組曲》を作曲したハルがヴェルレーヌの詩を歌に作った《巷に雨の降るごとく、わが心にも涙降る》と「秋の日のヴィオロンのためいき」の《秋の歌》。
 
スウェーデンの作曲家ヨースタ・ニューストレム Gösta Nystroem は、1920年から1932年までパリで過ごしました。《海の交響曲(Sinfonia del mare)》の名をつけた第3番の交響曲をはじめ、「海」をモチーフにした作品が多く、フィンランドのソプラノ、アウリッキ・ラウタヴァーラのために作曲した歌曲集《海辺の歌》もそのひとつです。エッバ・リンドクヴィストの詩による〈岩礁で〉からヤルマル・グッルベリの〈月の出を待つ〉まで、フランスの洗練味と透明感のある北欧ロマンティシズムが結晶した作品です。
 
プログラムの最後がドビュッシーの《ポール・ヴェルレーヌの詩による3つの歌》。ピアニストのユホ・アラカルッパ Juho Alakärppä は、ヤーティネンと同時にシベリウス・アカデミーを卒業、音楽と詩へのアプローチと理解に欠かせないパートナーとして10年以上にわたり彼女とコラボレーションを続けてきました。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『冬の旅』
Alba ABCD 509 classical  

 
フランツ・シューベルト(1797–1828)
 歌曲集《冬の旅(Winterreise)》 D.911 Op.89(1827)
  アルットゥ・カタヤ(バリトン)
  パウリーナ・トゥキアイネン(ピアノ)
 
録音 2021年2月8日–12日 ベルリン国立歌劇場アポロホール(ドイツ)
制作 アルットゥ・カタヤ、パウリーナ・トゥキアイネン
録音、編集 ローマン・トレケル

 
シベリウス・アカデミーでヨルマ・ヒュンニネンたちに学び、2006年からベルリン国立歌劇場で歌うバリトン歌手アルットゥ・カタヤ Arttu Kataja(1979–)。ハルトムート・ヘルとアンヌ・ル・ボゼックに師事、2017年からザルツブルク・モーツァルテウムの芸術歌曲の教授を務めるピアニスト、パウリーナ・トゥキアイネン Pauliina Tokiainen(1977–)。1999年にコラボレーションを始め、シベリウス、ブラームス、シューマン、クーラの歌曲による『厳粛な歌(Serious Songs)』(ABCD 456)を録音したフィンランドのミュージシャンふたりの新作は、シューベルトの《冬の旅》。「最初の録音セッションを終えた帰り道、フリードリヒシュトラーセ駅でSバーンの列車にひとりの男が乗ってきた。困り果てているように見えた。視線が定まらず、足下はというと何も履いていない。ベルリンではありがちな光景だ……」。カタヤは、こう語り、《冬の旅》の最後の歌〈辻音楽師〉のことを思ったと言います。COVID-19 のパンデミック下の2021年2月、ベルリン国立歌劇場アポロホールでの録音です。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『アラビアータ風の協奏曲(Concerti all’Arrabbiata)』
Aparté AP 262 early music/classical  

 
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681–1767)
 2つのホルン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調 TWV.52:D2
ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697–1763)
 オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト短調
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678–1741)
 ファゴット、弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ホ長調 RV.483(c.1730–4)
フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687–1762)
 合奏協奏曲 二短調《ラ・フォリア(La Follia)》(c.1726)
 (コレッリ《ヴァイオリン・ソナタ 二短調》 Op.5 no.12 による)
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681–1767)
 シンフォニア ト長調《コオロギ交響曲(Grillen-Symphnonie)》 TWV.50:1
 (c.1765)
  フライブルク・バロック・オーケストラ
  ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮)
  ヘイス・ラシュール(ホルン) リカルド・ロドリゲス(ホルン)
  アン=カトリン・ブリュッゲマン(オーボエ)
  ハビエル・サフラ(ファゴット)
 
録音 2020年10月26日–28日 フライブルク・アンサンブルハウス(フライブルク、ドイツ)
芸術監督 ニコラ・バルトロメ
録音 ニコラ・バルトロメ、イニャス・オーヴィル
編集、ミクシング 、マスタリング エミリー・ルビー

 
「アラビアータ風の協奏曲:お熱いのがお好き! 17世紀イタリアは、唐辛子の大量消費地であり、同時に、ヴィルトゥオーゾ性の高い爆発性のバロック音楽の発祥の地でもあった。プラッティ、ヴィヴァルディ、ジェミニアーニの弦楽器群が猛烈に騒々しい、木管楽器が快足を飛ばす協奏曲が、絶好の例だ……」。フライブルク・バロック・オーケストラと音楽監督のゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ Gottfried von der Goltz は、唐辛子味の強いトマトソース「アラビアータ」をタイトルにとったアルバムで、プラッティ、ヴィヴァルディ、ジェミニアーニ、そして、彼らの音楽からインスピレーションを得たテレマンの作品を演奏しています。オーボエ奏者でもあったプラッティの「音楽史上もっともチャーミングで生き生きした協奏曲のひとつ」(カタリーナ・アイクホフ)《オーボエ協奏曲 ト短調》。ヴィヴァルディがファゴットのために書いた39の協奏曲から「誘惑の目くばせを送るヴェネツィアの高級娼婦」を思わせる《ファゴット協奏曲 変ホ長調》。ジェミニアーニが、コレッリの『12のヴァイオリン・ソナタ Op.5』の第12番《ラ・フォリア(La Folia)》を「2つのヴァイオリン、チェロ、弦楽と通奏低音のため」に編曲した合奏協奏曲 二短調《ラ・フォリア(La Follia)》。テレマンの「(それほどでもないが)若い作曲家の肖像」の《2つのホルンのための協奏曲 ニ長調》。テレマンが「コオロギ」の副題を与え、ピッコロ、オーボエ、シャリュモー、2つのコントラバス、弦楽と通奏低音で演奏される《シンフォニア ト長調》。フライブルク・バロック・オーケストラの演奏と古楽器の質感と音色をリアルに捉えら音楽スタジオ「Little Tribeca」による録音が、バロックの時代の「楽しみ」を偲ばせるアルバムです。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『氷の国 - 永遠の音楽(Ice Land - The Eternal Music)』 Selection
Harmonia Mundi HMM 905330 contemporary/classical  

 
『氷の国 - 永遠の音楽(Ice Land - The Eternal Music)』
アンナ・ソルヴァルスドウッティル(1977–)
 私はひざまずき(Ad genus)(2016)
 (ソプラノ・ソロ、混声合唱と弦楽オーケストラのための)*
ソルケトル・シーグルビョルンソン(1938–2013)
 お聞きください、天の創り主よ(Heyr, himna smiður)(1973)
トリグヴィ・M・バルドヴィンソン(1965–)
 夕べの祈り(Kvöldvers)(2006)
ヒャウルマル・ヘルギ・ラグナルソン(1952–)
 アヴェ・マリア(Ave Maria)
アンナ・ソルヴァルスドウッティル(1977–)
 お聞きください、天の高みにいます神よ(Heyr þú oss himnum á)
シーグルズル・セーヴァルソン(1963–)
 マニフィカト(Magnificat)(2018)
アトリ・ヘイミル・スヴェインソン(1938–2019)
 マリアに歌う秋の詩「マリアよ、あなたの外套をお貸しください」
 (Haustvísur til Maríu)
ヨウン・アウスゲイルソン(1928–)
 おだやかな陽だまりの流れに(Hjá lygnri móðu)
スノッリ・シグフース・ビルギソン(1954–)
 愛の歌「それでもなお、真の愛は育まれる」(Afmorsvísa)
ヨウン・レイフス(1899–1968)
 悲歌(Hinsta kveðja) Op.53(弦楽オーケストラのための)
シーグルズル・セーヴァルソン(1963–)
 レクイエム(Requiem)(2016)
シガー・ロス(ガイ・バトン(1988)編曲)
 フリョウタヴィーク(Fljótavík)(2008)
 (ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)
  ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
  グレアム・ロス(指揮)
  ドミートリー・アンサンブル
  ステファニー・ゴンリー(ヴァイオリン・ソロ)
  キャロリン・サンプソン(ソプラノ・ソロ)
 
録音 2021年7月 オール・ハロウズ教会(ロンドン、イングランド)
芸術監督、録音 ジョン・ラター
マスタリング ブラッド・マイケル

 
「火と氷の国」アイスランドは、歌の歴史が音楽の歴史と言われます。ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団を指揮するグレアム・ロス Graham Ross は、この国の音楽に深い関心を寄せ、アイスランドに生まれた作曲家たちと密接なコラボレーションをつづけてきました。過去半世紀のアイスランド音楽に焦点を当てる『氷の国』は、その集大成のひとつと言えるアルバムです。このアルバムでは、ソルケトル・シーグルビョルンソン Þorkell Sigurbjörnsson(1938–2013)が13世紀の詩に作曲した《お聞きください、天の創り主よ》、アトリ・ヘイミル・スヴェインソン Atli Heimir Sveinsson(1938–2019)の《マリアに歌う秋の詩》、ヨウン・アウスゲイルソン Jón Ásgeirsson(1928–)の《おだやかな陽だまりの流れに》、スノッリ・シグフース・ビルギソン Snorri Sigfús Birgisson(1954–)の《愛の歌》といった、アイスランドの人々に広く愛されている作品とともに、「今」の作曲家たちの書いた新しい作品も演奏されます。
 
アンナ・ソルヴァルスドウッティル Anna Þorvaldsdóttir(1977–)の《私はひざまずき》は、ブクステフーデの《われらがイエスの四股》に対する現代の作曲家たちの「答え」のひとつとして、「膝」を題材にしたグヴズルーン・エーヴァ・ミーネルヴドウッティルの詩に作曲された作品。『ルカによる福音書』の「マリアの賛歌」(1章46節–55節)をテクストとするシーグルズル・セーヴァルソン Sigurður Sævarsson(1963–)の《マニフィカト》は、グレアム・ロスによるケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団のための委嘱作。2016年に作曲された彼の《レクイエム》は、これが初録音です。トリグヴィ・M・バルドヴィンソン Tryggvi M. Baldvinsson(1965–)の《夕べの祈り》は、聖職者ハトルグリームル・ピェートゥルソンの「闇の中の導きの光、キリスト」を詠んだ詩に作曲され、2021年、ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団によりハトルグリーム教会で歌われました。
 
このアルバムのプログラムには、アンナ・ソルヴァルスドウッティルの《私はひざまずき》で演奏したドミートリー・アンサンブルによる弦楽オーケストラ曲が2曲、含まれています。交響曲《サガの英雄たち》(BIS 730)などの作品によりアイスランドでもっとも国際的に知られる作曲家、ヨウン・レイフス Jón Leifs(1899–1968)が母の死を悼んで作曲した《悲歌》。アイスランドの西部フィヨルド地方の湾を歌ったロックバンド「シガー・ロス(シーグル・ロウス) Sigur Rós」の《フリョウタヴィーク》は、ドミートリー・アンサンブルのヴァイオリニスト、ガイ・バトン Guy Button の編曲で演奏されます。セッションにはイギリスのソプラノ、キャロリン・サンプソン Carolyn Sampson が参加。《私はひざまずき》と《レクイエム》の〈永遠の光(Lux æterna)〉のソロを歌っています。
 
クレア・カレッジで学び、作曲家、指揮者、編曲者として主に合唱のジャンルで活躍するジョン・ラター John Rutter が芸術監督と録音エンジニアリングを担当したアルバムです。
 
価格 2,860円(税込価格)(税抜価格 2,600円)

『Don’t Take It So Personally』
Losen Records LOS 239-2 jazz  

 
『Don’t Take It So Personally』
 Dream Beliefs(Bojan Marjanović) Kringsjå blå(Bojan Marjanović)
 Don’t Take It So Personally(Bojan Marjanović)
 After Hours(Bojan Marjanović) Sedmaya(Bojan Marjanović)
 Day Dreamer(Bojan Marjanović) Peculiar Being(Bojan Marjanović)
 Arctic Ice(Bojan Marjanović) Cvekje cafnalo(Serbian folk song)
  Hüm(ヒューム)
   ボヤン・マリヤノヴィッチ(ピアノ)
   ビョルナル・カルデフォス・トヴァイテ(ベース)
   マグヌス・ステファニアセン・アイデ(ドラム)
 
録音 2021年10月 Propeller Music Division’s Studio(オスロ)、2020年9月 Norsk Lydstudio(ミョンダーレン、ノルウェー)(Cvekje cafnalo)
制作 ボヤン・マリヤノヴィッチ
録音 マイク・ハートゥング、ペーテル・ミケルセン(Cvekje cafnalo) 

 
ボヤン・マリヤノヴィッチ Bojan Marjanović は、旧ユーゴスラヴィア、セルビアの生まれ。ベオグラードでクラシカル・ピアノを学び、ボストンのバークリー音楽大学でジャズの作曲と編曲、オスロのノルウェー国立音楽大学で作曲と編曲とジャズ・ピアノ演奏を習いました。オスロ在住。クラシカルとジャズのピアニスト、サイドマン、バンドリーダーとして活動しています。「Hüm(ヒューム)」は、マリヤノヴィッチのプロジェクトのひとつ。「ヨーロッパの伝統ジャズとコンテンポラリー・ミュージックの出会い」による「ジャズ風景」に聴衆を誘うために始められました。メンバーは、『Northwestern Songs(北西部の歌)』(LOS 240-2)を録音したアルネ・トールヴィーク・トリオのベーシスト、ビョルナル・カルデフォス・トヴァイテ Bjørnar Kaldefoss Tveite と、トロンハイムのトリオ「KIAP」のドラマー、マグヌス・ステファニアセン・アイデ Magnus Stefaniassen Eide、そしてマリヤノヴィッチ。「対等の立場のインタープレー」が彼らの哲学です。『Don’t Take It So Personally』(個人攻撃ととらないでくれ)が、デビューアルバム。全員の個性と演奏スタイルを織りこみ、インプロヴィゼーションのスペースを確保しながらマリヤノヴィッチが作曲した8曲とセルビア民謡の《Cvekje cafnalo》のプログラムを3人の編曲で演奏しています。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Kismet』
Losen Records LOS 271-2 jazz  

 
『Kismet』
 Introductory improvisation over Kismet’s bassline
 (T. G. Lindstad/M. G. Viddal/A. Myhr)
 Three Jazz-fanfares for Kenny Wheelier(T. G. Lindstad)
 Kismet(T. G. Lindstad)*
 Dream(T. G. Lindstad/R. S. Thomas)* Singalong Song(T. G. Lindstad)*
 Family Waltz in E♭(T. G. Lindstad) Singalong Monk(T. G. Lindstad)
  トビアス・リンスタ・コレクティヴ
   ジェイコブ・ヤング(ギター)
   オイヴィン・ブレッケ(トロンボーン)
   マティルデ・グロース・ヴィッダール
   (クラリネット、バス・クラリネット、ソプラノ・サックス、
    ダブル・バス・クラリネット)
   アドリアン・ミュール(ベース)
   アンドレーアス・ヴィルドハーゲン(ドラム)
   ボルゲ=アーレ・ハルヴォシェン(フルート、アルト・フルート)
   グンナル・ハッレ(トランペット)
   トビアス・グストゥム・リンスタ(ヴォーカル)*
   ホーヴァル・エンゲ(ピアノ)
 
録音 2021年3月、4月 Bluberry Fields Studio(アスケル、ノルウェー)
制作 トビアス・グストゥム・リンスタ
録音 オイスタイン・セヴォーグ 

 
「トビアス・リンスタ・コレクティヴ」を主宰したトビアス・グストゥム・リンスタ Tobias Gustum Lindstad について、このアルバムでピアノを弾く、友人のホーヴァル・エンゲ Håvard Enge は「彼が興味をもたないものは、ほとんどなさそうだ」と語りました。リンスタは、文学、美術、哲学、宇宙の神秘に精通し、美しかったり、変わっていたり、難解でも興味をそそるものであれば、クラシカル音楽と現代の室内楽、クール・ジャズ、インプロヴィゼーション、アヴァンギャルド・ロック、フォーク・ミュージック、ポップ・ミュージックと、ジャンルを問わず自分の音楽に取り入れると言います。猫好きの彼がいちばん最初に一緒に暮らした猫のための《Kismet(キスメット)》をタイトルとするアルバム。トビアスが学生だったころから、心理学者と音楽家の今日まで、「いろいろな発見のある音楽の航海」の折々に作った曲が、7つのトラックに収められています。
 
《Kismet》の「ベースライン」による導入のインプロヴィゼーションにつづく《Three Jazz-fanfares for Kenny Wheelier》(ケニー・ホイーラーのための3つのジャズ・ファンファーレ)は、2014年、ホイーラーの訃報に接して作った〈Aequale〉(エクアーレ)と〈Something else matters〉(なにか他のことが大事だ)に、ジャズ・プログラムのあるスンドの大学の学生だった1993年、ホイーラーのメランコリックな曲調と中世の作曲家ペロタンの波打ち絡み合う旋律を結んで作った〈Trusting Randows〉(虹を信じて)の3曲。学生寮でくつろいでいてアイデアが浮かんだという《Singalong Song》(みんなで一緒に歌う歌)。セロニアス・モンクのファンタジー《Singalong Monk》。家庭内のごたごたの最中に作った、ビル・エヴァンズのハーモニー感覚を連想させる《Family Waltz in E♭》。《Dream》(夢)は、ウェールズの詩人 R. S. トマス R. S. Thomas(1913–2000)の同名の詩をテクストにした歌のナンバーです。
 
セッションに参加したのは、リンスタがトロンボーンを教わったオイヴィン・ブレッケ Øyvind Brække、ブレッケのセクステットでギターを弾いていたジェイコブ・ヤング Jacob Young、リンスタがかつて参加したジャズ・コレクティヴのクラリネット・プレーヤーのマティルデ・グロース・ヴィッダール Mathilde Grooss Viddal たち。オスロに近いアスケルのオイスタイン・セヴォーグ Øystein Sevåg の「ブルーベリー・フィールド・スタジオ」で録音セッションが行われました。
 
価格 2,585円(税込価格)(税抜価格 2,350円)

『Social Distancing Blues』
Stunt Records STUCD 21112 jazz  

 
『Social Distancing Blues』
 Social Distancing Blues(Ole Matthiessen)
 Another Me(Ole Matthiessen) Surivanoroc(Ole Matthiessen)
 Summer Breeze(Ole Matthiessen)* Careena(Ole Matthiessen)
 Ikke noget endnu(Ole Matthiessen) Morning Mist(Ole Matthiessen)
 Brother Yusef(Ole Matthiessen) Autumn Song(Ole Matthiessen)
 Simple Things(Ole Matthiessen)** White and Blue(Ole Matthiessen)
 Happy Ending(Ole Matthiessen)
 Southafrican Sunrise(Ole Matthiessen)**
  ヘンリク・ボルベア(トランペット、フリューゲルホルン)
  ヤン・ツム・フォーアデ(アルト・サクソフォーン)
  ボブ・ロックウェル(テナー・サクソフォーン)
  リス・ヴェスベア(トロンボーン)**
  オーレ・マティーセン(ピアノ)
  ルーネ・フォウ=ニルセン(ベース)
  オーレ・ストレーンベア(ドラム)
  エリエル・ラソ(コンガ、パーカッション)*/**
 
録音 2021年8月23日–24日 The Village Studio(コペンハーゲン)
録音エンジニアリング トマス・ヴァング
ミクシング  トマス・ヴァング、オーレ・マティーセン
マスタリング ヤーアン・ヴァズ、オーレ・マティーセン 

 
デンマークのジャズピアニスト、オーレ・マティーセン Ole Matthiessen は、1946年7月14日生まれ。作曲家、バンドリーダー、プロデューサーとしても忙しい彼は、2021年に75歳になりました。新作の『Social Distancing Blues』(ソーシャル・ディスタンシング・ブルース)は、「音楽生活が眠りについた」COVID-19 のパンデミックの後を見据え、2021年8月にコペンハーゲンの「The Village Studio」でセッション録音されたアルバムです。1967年のデンマーク放送アマチュア・ジャズ・コンペティションに関連して作曲された《Ikke noget endnu》(まだまだこれから)、デンマークの四季の気分を映す《Careena》(カリーナ)《Summer Breeze》(夏のそよ風)《Autumn Song》(秋の歌)《White and Blue》(白と青)、ユセフ・ラティーフに捧げる《Brother Yusef》とエディー・ハリスのための《Simple Things》、1990年2月、ネルソン・マンデラが27年間収監されていたロベン島から釈放される様子を中継するテレビ放送に触発された《Southafrican Sunrise》(南アフリカの夜明け)、シンプルなメロディとコルトレーン・チェンジズとして知られる和声構造を組み合わせた《Happy Ending》。マティーセンが過去55年の間に書いた、デンマークの歌の伝統とジャズに根ざした13曲をデンマークのジャズシーンで活躍する7人の「ソウルメイト」と一緒に演奏しています。
 
価格 2,585円(税込価格)(税抜価格 2,350円)

『Metamorphosis』
Stunt Records STUCD 21122 jazz  

 
『Metamorphosis』
 Arabian Dance(アラビアの踊り)(Pyotr Tchaikovsky)
 (《くるみ割り人形》から)
 Balcony Ballad(バルコニーのバラード)(Sergei Prokofiev)
 (《ロメオとジュリエット》から)
 Poisson d’Or(金魚)(Claude Debussy)(《映像》から)**
 Prelude(前奏曲)(Maurice Ravel)(《クープランの墓》から)
 Menuet(メヌエット)(Maurice Ravel)(《クープランの墓》から)
 Forlane(フォルラーヌ)(Maurice Ravel)(《クープランの墓》から)
 Francis’ Theme(フランシスのテーマ)(Francis Poulenc)
 (《六重奏曲》から「アレグロ・ヴィヴァーチェ」)
 Doctor Gradus(グラドゥス博士)(Claude Debussy)
 (《子供の領分》から)
  ヤコプ・アートヴェズ(ギター)
  マクス・アートヴェズ(オーボエ)
  ベン・ベシアコウ(ピアノ)
  フェリクス・モーセホルム(ベース)
  コルネリア・ニルソン(ドラム)
  エリエル・ラソ(パーカッション)
  キアスティーネ・スナイダー(ヴァイオリン)
  スティーネ・ハスビアク・ブラント(ヴィオラ)
  ヨエル・ラークソ(チェロ)
 
再解釈、編曲、再編曲 ヤコプ・アートヴェズ
編曲 フェリクス・モーセホルム(Doctor Gradus)
録音 2021年3月27日–28日 The Village Recording(コペンハーゲン、デンマーク)
録音、ミクシング   トマス・ヴァング
マスタリング ヤコプ・アートヴェズ、マクス・アートヴェズ

 
ヨーロッパとニューヨークを主な舞台に活動、今日のジャズシーンのもっとも偉大なプレーヤーのひとりといわれる若いギタリスト、ヤコプ・アートヴェズ Jabob Artved と、デンマーク国立交響楽団の首席オーボエ奏者を経て、王立デンマーク音楽アカデミーで教えながらソリストと室内楽奏者として活動するマクス・アートヴェズ Max Arrved(1965–)のコラボレーション。「ジャズとクラシカル音楽という2つのジャンルには、はっきりとした違いがありながら、ハーモニー、そして、声の調子によって示すものを変えることができるという部分で重なっています。それは、両方のジャンルの聴き手と音楽家にとって新しい発見のチャンスでもあります」(マクス・アートヴェズ)。チャイコフスキーのバレエ《くるみ割り人形》の《アラビアの踊り》、プロコフィエフの《ロメオとジュリエット》のバルコニーの場面の音楽による《バルコニーのバラード》、ドビュッシーの《金魚》と《グラドゥス博士》、ラヴェルのピアノ曲《クープランの墓》からオーボエとギターのデュエットで演奏する《前奏曲》と、《メヌエット》と《フォルラーヌ》、プーランクが木管楽器とピアノのために書いた《六重奏曲》の楽章による《フランシスのテーマ》。1990年のベン・ウェブスター賞に選ばれたピアニストのベン・ベシアコウ Ben Besiakov や2011年のデンマーク・ジャズ賞を受けたキューバ出身のエリエル・ラソ Eliel Lazo をはじめとする実績のあるプレーヤーが共演するトラック、キアスティーネ・スナイダー Kirstine Schneider とスティーネ・ハスビアク・ブラント Stine Hasbirk Brandt とヨエル・ラークソ Joel Laakso による弦楽三重奏の加わるトラックと、変化をつけながら「オリジナルの素材を新たな想像の目でみつめた、愛と情熱の」『Metamorphosis』(変容)。
 
価格 2,585円(税込価格)(税抜価格 2,350円)

『バーバンクの変わり者 - アルベット・シュネルツェル 室内楽と管弦楽の作品集』
BIS SACD 2483 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) contemporary/classical  

 
アルベット・シュネルツェル(1972–)
 バーバンクの変わり者(A Freak in Burbank)(2007)(管弦楽のための)
 悪魔と踊る(Dance with the Devil)(2000)(ピアノ・ソロのための)*
 私の手紙を燃やして-クララの思い出
 (Burn My Letters - Remembering Clara)(2019)(室内管弦楽のための)
 アポロンの踊り(Apollonian Dances)(2003)
 (ヴァイオリンとピアノのための)**
 凍りついた景色(Frozen Landscape(2002)(チェロとピアノのための)***
 ヴァイオリン協奏曲第2番《夜の歌(Nocturnal Songs)》(2018)†
  ヴェステロース・シンフォニエッタ
  サイモン・クロフォード=フィリップス(指揮)
  ヘンリク・モーヴェ(ピアノ)* セシリア・シリアクス(ヴァイオリン)**
  ダーヴィド・フアン(ピアノ)**/*** ヤコブ・コラーニ(チェロ)***
  イリヤ・グリンゴルツ(ヴァイオリン)†
 
[楽器 Violin (Glingolts): Antonio Stradivarius ‘ex-Prové’, Cremona 1719/Violin (Zilliacus): N. Gagliano/Cello: Joseph Gratiani 1756/Piano: Steinway D]
 
録音 2019年11月26日–29日(ヴァイオリン協奏曲)、2020年6月15日–17日(室内楽曲)、2021年4月6日–8日(バーバンク、私の手紙) ヴェステロース・コンサートホール(ヴェステロース、スウェーデン)
制作、録音 イェンス・ブラウン

 
アルベット・シュネルツェル Albert Schnelzer は、1972年生まれ。スカンディナヴィアの彼の世代でもっとも広く注目を集める作曲家のひとりです。チェロ協奏曲《狂気のダイアモンド》など3つの管弦楽作品を収めた『郊外の話』(BIS SA 2313)に次ぐシュネルツェルの作品集。アルバム・タイトル曲の《バーバンクの変わり者》は、「今日の音楽に影響を及ぼしたはず」のヨーゼフ・ハイドンと、ロサンゼルス郊外のバーバンクで子供時代を過ごし、『シザーハンズ』や『マーズ・アタック』といった映画を作ってきたティム・バートン監督という、「遊び心とバーレスクをこよなく愛する」ところで似ている2人の芸術家をテーマに作曲されました。この作品は、ニュー・ストックホルム室内管弦楽団による2008年の初演以後、30を超すオーケストラがベルリン・フィルハーモニーやアムステルダム・コンセルトヘボウといったホールで70回以上演奏してきた人気曲です。サイモン・クロフォード=フィリップス Simon Crawford-Phillips とヴェステロース・シンフォニエッタ Västerås Sinfonietta による2021年4月のセッション演奏が、世界初録音です。
 
ヴァイオリン協奏曲第2番《夜の歌》は、ウプサラ室内管弦楽団、スウェーデン室内管弦楽団、ヨンショーピング・シンフォニエッタがイリヤ・グリンゴルツ Ilya Gringolts のために共同委嘱した作品です。「覚醒状態と睡眠という2つの異なる世界にはさまれた、重力のない浮遊する感覚」を背景にした4楽章で書かれています。空間に漂う感覚をとらえることを試みた〈空中に浮遊する(Levitate)〉、1393年にフランス王シャルル六世がパリで開催した〈燃える人の舞踏会(Bal des Ardents)〉、シュネルツェルの夢に現れた「奇妙な想像上の動物たち」の〈行列(Procession)〉、夢から脱出したいと思いながらも行き場のない〈逃げろ(Run)〉。2019年4月11日、ウプサラで初演。この曲も、この演奏が世界初録音です。
 
もうひとつのオーケストラ曲《私の手紙を燃やして-クララの思い出》は、シュネルツェルがクララ・シューマンのエネルギーと「生への渇望」を表現することを試みた作品です。ひとつの主要主題が「クララ・シューマン」を表す「荒々しく自由な」フルートと「ヨハネス・ブラームス」の「思慮深い」ファゴットに分かれ、対話していきます。「室内管弦楽」の版を使った、世界初録音です。
 
室内楽作品が3曲。「リストたちのロマンティックなヴィルトゥオーゾ曲と『われわれの時代』のヘヴィメタル音楽という、2つの『悪魔的』伝統を交配させた」ソロ・ピアノのための《悪魔と踊る》。異なるクレズマースケールをハーモニー素材に使った〈アポロンの誕生(The Birth of Apollo)〉〈青年期のアポロン(Adolescent Apollo)〉の2楽章で書かれたヴァイオリンとピアノのための《アポロンの踊り》は、ギリシャ神話の神からイスピレーションを得た作品。《凍りついた景色》は、シュネルツェルが若い頃。スウェーデン北部の山脈で過ごした冬のある日の鮮やかな記憶を描いたチェロとピアノのための作品です。
 
価格 2,915円(税込価格)(税抜価格 2,650円)

『別れ(Trennung)- 別離の歌』
BIS SACD 2623 SACD hybrid (5.0 surround/stereo)  classical 

 
アウグスト・ベルンハルト・ヴァレンティン・ヘルビング(1735–1766)
 モンタンとララゲ(Montan und Lalage)
ヴァルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
 別れの歌(Das Lied der Trennung) K.519
フリードリヒ・ゴットローブ・フライシャー(1722–1806)
 眠りに(An den Schlaf)
ヴァルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
 クローエに寄す(An Chloë) K.524
 ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき
 (Als Luise die Briefe ihres ungetreuen Liebhabers verbrannte) K.520
 ラウラに寄せる夕べの想い(Abendempfindung an Laura) K.523
クリスティアン・ミヒャエル・ヴォルフ(1707–1789)
 クラヴィーアに寄せて(An das Clavier)
フリードリヒ・ゴットローブ・フライシャー(1722–1806)
 クラヴィーア(Das Clavier)
ヨーゼフ・ハイドン(1732–1809)
 見捨てられた少女(Der Verlassene) Hob.XXVIa:5
 私を忘れないで(Vergiss mein nicht) Hob.XXVIa:46
 人生は夢(Das Leben ist ein Traum) Hob.XXVIa:21
 カンタータ《ナクソス島のアリアンナ(Arianna a Naxos)》Hob.XXVIb:2
  キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
  クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ)
 
[楽器 Fortepiano: replica of Anton Walter & Sohn, Vienna, 1805, by Paul McNulty, 2009]
 
録音 2021年4月22日24日 殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン、ロンドン)
製作、録音 アンドルー・メラー 

 
イギリスのソプラノ、キャロリン・サンプソン Carolyn Sampson が、オーストラリアのフォルテピアノ奏者、クリスティアン・ベザイデンホウト Kristian Bezuidenhout と共演して「別れ」をテーマにした歌曲を録音しました。モーツァルトとハイドン、そして彼らと同時代を生きたドイツの作曲家の作品によるプログラムです。アウグスト・ベルンハルト・ヴァレンティン・ヘルビング August Bernhard Valentin Herbing(1735–1766)は、父のヨハン・ゲオルクから音楽の手ほどきを受け、10歳の時にマグデブルク大聖堂聖歌隊学校に入学。その後、マグデブルク大聖堂のオルガン助手を経てオルガニストに就任するものの、31歳で没しました。サンプソンは、70曲の歌曲を集めた『音楽の楽しみ(Musicalische Belustigungen)』とともに残された『音楽の試み(Musikalischer Versuch)』から《モンタンとララゲ》を歌っています。フリードリヒ・ゴットローブ・フライシャー Friedrich Gottlob Fleischer(1722–1806)も、オルガニストと作曲家として活躍したものの、現在はほとんど演奏されることがなくなりました。クリスティアン・ミヒャエル・ヴォルフ Christian Michael Wolff(1707–1789)は、シュテッテンの聖マリア教会のオルガニストを60年近く務め、作曲家としての作品もベルリンとライプツィヒで出版されていながら、フライシャーと同様、演奏されることはほとんどなくなっています。
 
価格 2,915円(税込価格)(税抜価格 2,650円)

『ヴィラール&マルタン』
Claves 50 3003 contemporary/classical 

 
ヴァランタン・ヴィラール(1985–)
 6声のミサ曲(Messe à six vois)(2008–11)*
フランク・マルタン(1890–1974)
 二重合唱のためのミサ曲(Messe pour double Choeur)(1922–26)**
  スイス・ロマンド・ヴォーカル・アカデミー
  ルノー・ブヴィエ(指揮)*
  ドミニク・ティル(指揮)**
 
録音 2021年7月12日–15日 ラ・ロシュ教会(スイス)
録音 ヨハネス・カンマン

 
「スイス・ロマンド・ヴォーカル・アカデミー Académie Vocale de Suisse Romande(AVSR)」は、2009年、ローザンヌ生まれのルノー・ブヴィエ Renaud Bouvier によりスイスのフランス語圏に創設されました。ローザンヌ生まれの作曲家ヴァランタン・ヴィラール Valentin Villard(1985–)とフランク・マルタン Frank Martin(1890–1974)には、それぞれ独自の和声法を生み出し、各声部の重なり方に細心の注意をはらうという共通点があり、ふたりの作品は、「声のオーケストラ」のコンセプトで活動する AVSR の重要なレパートリーだと言います。マルタンの《二重合唱のためのミサ曲》は〈キリエ〉〈グローリア〉〈クレド〉〈サンクトゥス〉〈アニュス・デイ〉。6人の独唱者、6声のアカペラ混声合唱のために書かれたヴィラールの《6声のミサ曲》は、〈キリエ〉〈グローリア〉〈クレド〉〈サンクトゥス〉〈ベネティクトゥス〉〈アニュス・デイ〉の6曲で構成される作品です。
 
価格 2,860円(税込価格)(税抜価格 2,600円)

『スウェーデン・ミサ』
Nilento Records NILCD 2103 early music/classical 

 
ユーハン・ヘルミク・ルーマン(1694–1758)
 スウェーデン・ミサ曲(Then Svenska Messen) HRV.404(1752)
  アンナ・ユーブラント(ソプラノ・ソロ)
  アマンダ・フルーディン(アルト・ソロ)
  カール・ペーテル・エーリクソン(バス・ソロ)
  ヨーテボリ・バロック マグヌス・シェルソン(指揮)
 
録音 2020年9月7日–10日 クリスティーナ教会(ヨーテボリ、スウェーデン)
制作、録音、ミクシング 、マスタリング ラーシュ・ニルソン
編集 ユーアル・ハルグレーン

 
ユーハン・ヘルミク・ルーマン Johan Helmich Roman(1694–1758)は、スウェーデン音楽史で真に重要な最初の作曲家とみなされています。イギリスで学び、ヘンデルの下でもヴァイオリンを弾き、帰国後、ストックホルムの王宮楽団の楽士長を務めました。1731年にストックホルムで初めてとされる公共のコンサート・シリーズを始め、シンフォニアをはじめとする器楽曲から声楽曲と幅広いジャンルを手がけました。1744年8月14日にドロットニングホルム宮殿で行われた皇太子アドルフ・フレードリクとプロイセン王女ロヴィーサ・ウルリカの結婚祝いのために作曲した優雅な《ドロットニングホルムの音楽》は、ルーマンの代表作のひとつとして、今なお演奏され、録音されています。
 
1752年作曲の《スウェーデン・ミサ曲》も、スウェーデン音楽とルーマンにとって、きわめて重要な一作です。1695年の『スウェーデン賛美歌集』の「プロテスタント」版の「ミサ」をテクストに使い、ヤーコブ・フレーセたちの詩に作曲した「歌曲」(Swedisch Society Discofil SCD 1066)や1720年初演の《テ・デウム》(Musica Sveciae MSCD 413)と同様、スウェーデン語を音楽に適合させた、スウェーデン音楽にとっての一里塚ともいえる意義をもっています。このミサ曲は、「主よ、われらを憐みたまえ(Herre förbarma tig öfver oss)」と歌う〈キリエ(Kyrie)〉と、「いと高きところには神に栄光あれ(Äre vare Gud i högdem)」から「聖霊とともに(Med then helga Anda)」まで12曲の〈グローリア(Gloria)〉の13曲で構成され、ソプラノ、アルト、バリトンのソロ、混声合唱、2つのオーボエ、ファゴット、弦楽合奏、通奏低音の編成で演奏されます。
 
ヨーテボリ・バロック Göteborg Baroque とマグヌス・シェルソン Magnus Kjellson による新しい録音は、ドロットニングホルム・バロックアンサンブルが1983年10月にストックホルムのアドルフ・フレードリク教会で行ったライヴを録音したスウェーデン音楽アンソロジー「Musica Sveciae」のアルバム(Proprius PRCD 9920/Musica Sveciae MSCD 401)(廃盤)に次ぐリリースです。合唱と管弦楽の編成を最小限に抑えながら、希望あふれる、晴れやかなルーマンの音楽を活き活きと表現しています。このアルバムによりルーマンの傑作がふたたび世界の聴衆に届くことは、スウェーデンの人たちにとって、誇りであり喜びだと言います。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『サロネン、ラヴェル』
Alpha Classics ALPHA 627 contemporary/classical 

 
エサ=ペッカ・サロネン(1958–)
 チェロ協奏曲(2017)*
モーリス・ラヴェル(1875–1937)
 ヴァイオリンとチェロのためのソナタ(1920–22)**
  ニコラ・アルトシュテット(チェロ)
  ロッテルダム・フィルハーモニック管弦楽団 *
  ディーマ・スロボデニューク(指揮)*
  ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン)**
 
録音 2018年12月(サロネン)、2019年10月(ラヴェル) デ・ドゥーレン(ロッテルダム、オランダ)

 
エサ=ペッカ・サロネン Esa-Pekka Salonen の《チェロ協奏曲》は、シカゴ交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、バービカン・センター、エルプフィルハーモニーの共同委嘱による作品です。彼が新しい種類のテクスチュアを探っていたという2015年の夏、過去30年の間温めていた素材を発展させ、2017年に完成。ヨーヨー・マのソロ、シカゴ交響楽団をサロネンが指揮して初演しました。独奏チェロと大編成の管弦楽にライヴ・エレクトロニクスも加え、「Chaos to lin」の非公式のタイトルをもつ第1楽章、「形式は単純でいて、テクスチュアはそれどころではなく複雑」な第2楽章、外向的な性格の第3楽章という、伝統的な3つの楽章で書かれています。この曲のフィンランド初演に起用されたニコラ・アルトシュテット Nicolas Altstaedt のソロによる録音。ラヴェルが、1920年から1922年にかけて作曲、2018年に没したドビュッシーに捧げた《ヴァイオリンとチェロのためのソナタ》のペッカ・クーシスト Pekka Kuusisto とのデュオによる演奏が組み合わされています。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『シベリウス、ニルセン ヴァイオリン協奏曲』
BIS SACD 2620 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
カール・ニルセン(1865–1931)
 ヴァイオリン協奏曲 FS61(Op.33)(1911)
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47(1903-04 rev.1905)
  ユーハン・ダーレネ(ヴァイオリン)
  ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団
  ヨン・ストゥールゴールズ(指揮)
 
[楽器 Violin: Antonio Stradivarius, 1736]
 
録音 2021年6月7日–10日 ストックホルム・コンサートホール(スウェーデン)
制作 インゴー・ペトリ
録音 マティアス・スピツバルト 

 
『バーバー、チャイコフススキー ヴァイオリン協奏曲』(BIS SA 2440)と『北欧ラプソディ』(BIS SA 2560)が各国のメディアから高く評価されてきた、スウェーデンのユーハン・ダーレネ Johan Dalene(2000–)のアルバム第3作。彼が初めて来日した2019年、ニコライ・スナイダー指揮の日本フィルハーモニー交響楽団と共演して聴衆を沸かせたというカール・ニルセンの《ヴァイオリン協奏曲》と、シベリウスの「ロマンティシズムの頂点」とみなされる協奏曲。ソロ・ヴァイオリニストとしても知られるストゥールゴールズ John Storgårds が、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニックを指揮してサポートしています。
 
[プロフィール] 
ユーハン・ダーレネ Johan Dalene(2000–)。スウェーデンのノルショーピング生まれ。4歳からヴァイオリンを習い、3年後、初めてプロの交響楽団と共演。王立ストックホルム音楽大学でペール・エーノクソンに学び、ドラ・シュヴァルツベルク、パメラ・フランク、ゲルハルト・シュルツ、デトレフ・ハーン、ヘンニング・クラッゲルードのマスタークラスに参加しました。ヨーロッパ、中国、南アフリカのオーケストラにソリストとして客演、ローランド・ペンティネン、イングリ・アンスネスたちと共演。2018年の「ノルウェー・クレッシェンド」プログラムでジャニーヌ・ヤンセン、ライフ・オーヴェ・アンスネス、ギドン・クレーメルに教わりました。デンマークのオーゼンセで行われる「カール・ニルセン国際コンペティション」の2019年ヴァイオリン部門で第1位。2019年から2022年の BBC Radio 3「次世代アーティスト」に選ばれ、2020年/2021年のシーズン、スウェーデン放送交響楽団の「アーティスト・イン・レジデンス」を務めました。楽器は、オスロの「アンデシュ・スヴェオース公益基金」から貸与された1736年製のアントニオ・ストラディヴァリウスです。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『雪』
Dacapo 6.220585 SACD hybrid (Multichannel/stereo) contemporary

 
ハンス・エーブラハムセン(1952–)
 SCHNEE 雪(2006–08)(9人の器楽奏者のための10のカノン)
  ラップランド室内管弦楽団
  ヨン・ストゥールゴールズ(指揮)
 
録音 2020年2月10日–12日 コルンディ文化ホール(ロヴァニエミ、フィンランド)
制作、録音、編集、ミクシング 、マスタリング プレーベン・イーヴァン

 
ハンス・エーブラハムセン Hans Abrahamsen(1952–)の「9人の器楽奏者のための10のカノン」《SCHNEE 雪》は、「テリー・ライリーとの出会いとバッハのカノンとの深い関わり合い」を反映するとされる作品。5組の「反射するカノン」として書かれた10のカノンの間に3つの「間奏曲(Intermezzo)」をはさむ構成をとった、約1時間の「幽霊のようにぼんやりとした、羽根の軽さをもった音楽」。「《SCHNEE 雪》では、一瞬という時間が可能なかぎり引き伸ばされる。あるところに来ると、音楽は消え、空気の息づかいだけが残る」(エーブラハムセン)。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『A Talk of Our Time』
Dacapo 8.226538 contemporary

 
ニルス・ロシング=スコウ(1954–)
 Distant Calls (Song & Moves)(2018)
 (フルート、クラリネット、トランペット、ギター、ヴァイオリン、
  ヴィオラとチェロのための)
 Episodes from a Concerto(2003/2020)
 (サクソフォーンとシンフォニエッタのための)
 All Right!? A Talk of Our Time(2019)
 (右手のピアノとシンフォニエッタのための)
 FlsshNight(2015–16)
 (バスフルート・ソロ、エレクトロニクスとアンサンブルつきの)
 Unspoken - unheard(2020)(シンフォニエッタのための)
  シャネト・バラン(サクソフォーン)
  マヌエル・エスペリージャ(ピアノ)
  エレーヌ・ナヴァス(バス・フルート)
  アテラス・シンフォニエッタ ジャン・トレル(指揮)
 
録音 2020年10月30日–11月2日 王立デンマーク音楽アカデミー、コンサートホール(コペンハーゲン)
制作、録音、編集、ミクシング、マスタリング トーステン・イェセン

 
ニルス・ロシング=スコウ Niels Rosing-Schow(1954–)の音楽は、「デンマーク新単純主義(Danish New Simplicity)」、ジェラール・グリゼーとトリスタン・ミュライユのスペクトラル・ミュージック、ヤニス・クセナキスの音楽から影響を受けながら形成され、音質と音色が主題と和声と同じレベルで重要な要素をもっています。新しいアルバムでは彼がこの20年の間に作曲した5つのアンサンブル作品が紹介されます。ミュライユがゴビ砂漠の広がりからインスピレーションを受けて作曲した《L’esprit des dune》に「敬意を表する」《Distant Calls (Song & Moves)》。シャネト・バラン Jeanette Balland が2020年に初演したロシング=スコウの《サクソフォーン協奏曲》を「再作曲」した《Episodes from a Concerto》。《All Right!? A Talk of Our Time》は、ピアニストが右手だけで弾く「協奏曲」として作られました。「時代」を反映させることを意図し、グレタ・トゥンベリのスピーチの抜粋を楽譜に記すととともにその言葉のリズムが音楽に「転写」されていきます。ロシング=スコウが長年コラボレーションをつづけるフルーティスト、エレーヌ・ナヴァス Hélène Navasse のために書いた《FlsshNight》。COVID-19 のパンデミック下の2020年の春と夏に作曲した「Black Lives Matter movement に捧げる」《Unspoken - unheard》。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Toccatacapriccio』
dB Productions DBCD 198 classical

 
エルランド・フォン・コック(1910–2009)
 3つのエピソード(3 episodi)(1970–75)
  間奏曲(Intermezzo) 夜想曲(Notturno)
  カプリッチョーゾ(Capriccioso)
グンナル・ド・フルメリ(1908–1987)
 スウェーデン民謡による変奏曲(Variationer över en svensk folkmelodi)
  Op.69a
エルランド・フォン・コック(1910–2009)
 7つの演奏会用練習曲(7 konsertetyder)(1995–97)
  アンダンテ(Andante) ヴィヴァーチェ(Vivace)
  ポコ・レント(Poco lento) アレグロ・ヴィヴァーチェ(Allegro Vivace)
  テンポ・ディ・ヴァルス(Tempo de valse)
  アンダンテ・ソステヌート (Andante sostenuto)
  アレグロ・ヴィヴァーチェ(Allegro Vivace)
カール=オーロフ・アンデルベリ(1914–1972)
 陽気な小品(Heiteres Stück)(1957)
ベンクト・ハムブレウス(1928–2000)
 ロンドー(Rondeau)(1991)
スヴェン=エーリク・ユーハンソン(1919–1997)
 Toccatacapriccio
グンナル・ブクト(1927–)
 ベックメッサー再考(Reconsidering Beckmesser)(2017)
カール=ビリエル・ブルムダール(1916–1968)
 悲しんでくれ、おお愛と欲望の神々よ(Lugete o Veneres Cupidinesque)
 (1949)(声とギターのための)*
  モッテン・ファルク(ギター) グスタフ・オーグレーン(テノール)*
 
録音 2017年11月3日、2018年2月9日–11日 Församlinghuset(集会所)(リムハムン、スウェーデン)

 
ユニークなコンセプトによる録音をつづけるスウェーデンのギタリスト、モッテン・ファルク Mårten Falk の『Melancholy Dreams』(DBCD 186)に次ぐ、もっとも新しいアルバム。ファルクが2017年に初演したエルランド・フォン・コック Erland von Koch の《7つの演奏会用練習曲》とブクト Gunnar Bucht の《ベックメッサー再考》、ファルクの好む特殊操法が駆使されたユーハンソン Sven-Erik Johansson の《Toccatacapriccio》など、現代スウェーデンの多彩なスタイルの作品を演奏しています。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『Horn & Piano - A Cor Basse Recital』
Harmonia Mundi HMM 905351 classical

 
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17
フェルディナント・リース(1784–1838)
 ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.34
ジョヴァンニ・プント(1746–1803)
 ホルン協奏曲第1番 ホ長調(ピアノ編曲版)
フランツ・イグナツ・ダンツィ(1763–1826)
 ホルン・ソナタ 変ホ長調 Op.28
  トゥーニス・ファン・デア・ズヴァールト(ホルン)
  アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ)
 
[楽器 Horn: cor solo by Couesnon, 1900/Fortepiano: Christopher Kern, after Anton Walter, 1796/Alois Graff model, c.1830, restored by Edwin Boink]
 
録音 2020年1月 Teldex Studio(ベルリン)

 
ナチュラル・ホルンの名手のひとり、オランダのトゥーニス・ファン・デア・ズヴァールト Teunis van der Zwart(1964–)とピアニスト、アレクサンドル・メルニコフ Alexander Melnikov(1973–)のデュオ・アルバム。ズヴァールトが博士論文のテーマとして研究したジョヴァンニ・プント Giovanni Punto ゆかりの作品によるプログラムが組まれています。ベートーヴェンの《ホルンソナタ ヘ長調》は、当時、ホルンの第一人者だったプントのために「ピアノフォルテとホルン」の曲として書かれ、後にベートーヴェン自身による「チェロとピアノ」のための編曲が作られました。「アレグロ・モデラート」「ポコ・アダージョ、クワジ・アンダンテ」「ロンド」の3楽章の優雅で輝かしい作品です。リース Ferdinand Riis とダンツィ Franz Ignaz Danzi のソナタも、それぞれ「アンダンテ」と「ラルゲット」の中間楽章をもつ「急緩急」の3楽章による、みずみずしいロマンティシズムの音楽です。プント(本名ヤン・ヴァーツラフ・スティフ)自身もホルンの美点を活かした作品を数多く手がけました。このプログラムでは、彼が残した16曲のホルン協奏曲から「ホ長調」の作品がホルンとピアノの編曲版で演奏されます。ズヴァールトの使っている楽器は、19世紀ごろ主にフランスで「ソロ」のホルン奏者のために製作された「コール・ソロ」です。そのなかでも低音域も出る「コール・バッス」を、通常より2ミリ広いコルパスのためのマウスピースと組み合わせることで、ベルベットのような音色と自在な音域の跳躍が実現できたと言います。
 
価格 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)

『エッレル ピアノ作品全集 第8集』
Toccata Classics TOCC 0637 classical

 
ヘイノ・エッレル(1887–1970)
 モデラート・アッサイ ト長調(c.1940?) モデラート  ヘ長調(1913)
 モデラート・ソステヌート ロ短調(1919/1960)
 モデラート・カンタンド ニ長調(c.1950)
 モデラート・アッサイ 変ロ短調(1915) 舞曲 ト長調(1916)
 舞曲 ト短調(1916)
 ラルゴ ホ短調(1919/1944) 常動曲 ニ長調(1911)
 14の小品(1943)-  第3曲〈Motisklus(黙想)〉 第8曲〈Vivo〉
  第9曲〈Larghetto〉 第12曲〈Allegro ma non troppo〉
  第14曲〈Tempo di Marcia〉
 ワルツ 変イ長調(1916) 練習曲 変ホ短調(1913)
 練習曲 変ホ短調(1913) 子守歌 変イ長調(1913)
 幻想曲 変ロ短調(1913)
 エストニアの結婚行進曲 ニ長調(Eesti pulmamarss)(c.1940)
 ミュージックボックス ト長調(Mängutoos)(1912)
 アレグロ・スケルツァンド ニ長調(1938)
 牧神の踊り(Danse du Faune)(1917)
 夕べの歌 変ト長調(Õhtulaul)(1921) スピリトーゾ 変ニ長調(1921)
  ステン・ラスマン(ピアノ)
 
録音 2014年8月30日–31日、2015年3月16日–17日、2018年3月24日–25日、6月18日 The Old Granary Studio, Priory Farm, Maypole Green(トフト・モンクス、べクルズ、サフォーク、イングランド)

 
エストニアのステン・ラスマン Sten Lassmann(1982–)が、エストニアの作曲家ヘイノ・エッレル Heino Eller の全ピアノ作品を録音するシリーズ。《夕べの歌》をのぞき世界初録音。
 
価格 2,475円(税込価格)(本体価格 2,250円)

LinkIcon 2021年2月      2021年12月 LinkIcon