January 2024
『ブラームス、シューマン』
BIS SACD 2427 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
チェロソナタ第1番 ホ短調 Op.38(1862–65)
ロベルト・シューマン(1810–1856)
民謡風の5つの小品(5 Stücke im Volkston) Op.102(1849)
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
チェロソナタ第2番 へ長調 Op.99(1886)
クリスチャン・ポルテラ(チェロ)
ロナルド・ブラウティハム(ピアノ)
[楽器 Cello: Stradivarius ‘Mara’, 1711/Piano: Johan Baptist Streicher, 1868, replica made by Paul McNarti, 2015]
録音 2023年1月30日–2月2日 ライツターデル(Reitstadel)(ノイマルクト、ドイツ)
制作・録音エンジニア ハンス・キプファー
「トリオ・ツィンマーマン」のチェリスト、クリスチャン・ポルテラがブラウティハムと共演してブラームスとシューマンのチェロとピアノの作品を録音しました。
クリスチャン・ポルテラ Christian Poltéra は、1977年、チューリヒ生まれ。サルツブルクとウィーンでハインリヒ・シフに学び、ギドン・クレーメルやヘンニング・クラッゲルードをはじめとするアーティストと共演してきました。室内楽の名手、ソリストとして BIS Records に数多くのディスクを録音してきました。ポルテラとブラウティハムの共演は、メンデルスゾーンのチェロとピアノのための作品集(BIS SA-2187)以来、約6年ぶりです。
ブラームスの《チェロソナタ第1番》は、1862年の夏に最初の2つの楽章、1865年に第3楽章が作曲されました。「J・S・バッハへのオマージュ」として作られ、第1楽章とフーガの主題に《フーガの技法》の2つのコントラプンクトゥスが使われています。《チェロソナタ第2番》は1886年の作品です、「アレグロ・ヴィヴァーチェ」「アダージョ・アフェットゥオーソ」「アレグロ・パッショナート」「アレグロ・モルト」の4楽章で書かれています。第1番のソナタを人気曲にしたといわれるロベルト・ハウスマンに献呈されました。この2曲では、ピアノがチェロと対等あるいは時として主導する役割も担っています。「ブラームスの室内楽」にふさわしい美しく深い音楽です。
《民謡風の5つの小品》は、シューマンがチェロとピアノのために作曲して出版された唯一の作品です。「典型的なシューマン」といわれるリズムのモチーフで始まる〈Mit Humor(ユーモアをもって)〉、抒情的な〈Langsam(ゆっくりと)〉など5つの曲は、民謡のスタイルに倣って書かれています。
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)
『End of My Days(わが人生の終わり)』
BIS SACD 2628 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) contemporary/classical
ブライアン・エライアス(1948–)
緑の谷で会おう(Meet Me in the Green Glen)(2009)
(ソロ・ヴォイスのための)(ジョン・クレアの詩)
キャロライン・ショー(1982–)
バレンシア(Valencia)(2012)(弦楽四重奏のための)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872–1958)
牧場にそって(Along the Field)(1927)(A・E・ハウスマンの詩)
ジョン・タヴナー(1944–2013)
《アフマートヴァ歌曲集(Akhmatova Songs)》
(アンナ・アフマートヴァの詩)(1993)から
ダンテ(Dante) ボリス・パステルナーク(Boris Pasternak)
クプレ(Couplet)
ジョン・ダウランド(c.1563–1626)(デイヴィッド・ブルース(1970–) 編曲)
2つのダウランドの哀歌(2011)(作者不詳の詩)
行け、透き通った涙よ(Go Crystal Tears)
あふれよ、わが涙(Flow My Tears)
伝承曲(ドナルド・グラント 編曲)
Da Day Dawn(一日の夜明け)(弦楽四重奏のための)
モーリス・ラヴェル(1875–1937)(サイモン・パーキン(1956–) 編曲)
カッディーシュ(Kaddisch)(1914)(伝承詩)
(《2つのヘブライの歌(Deux mélodies hébraïques)》から)
エロリン・ウォレン(1958–)
End of My Days(わが人生の終わり)(1994)(エロリン・ウォレンの詩)
クロード・ドビュッシー(1862–1918)
ビリティスの3つの歌(Trois chansons de Bilitis) FL 97(1897)
(ピエール・ルイスの詩)(ジェイク・ヘギー(1961–) 編曲)
パンの笛(La flûte de Pan) 髪(La chevelure)
ナイアードの墓(Le tombeau des naïades)
グスタフ・マーラー(1860–1911)
原光(Urlicht)(作者不詳の詩)
(《子供の不思議な角笛(Des Knaben Wunderhorn)》(1888–94)から)
(マンチェスター・コレクティヴ 編曲)
デボラ・プリチャード(1977–)
平和(Peace)(『ヨハネによる福音書』(キング・ジェームズ版)14章27節)
ルビー・ヒューズ(ソプラノ)
マンチェスター・コレクティヴ
ラキ・シング(第1ヴァイオリン)
ドナルド・グラント(第2ヴァイオリン)
ルース・ギブソン(ヴィオラ)
マリー・ビトロク(チェロ)
録音 2022年1月11日–13日 ストラーホール(Stoller Hall)(マンチェスター、イングランド)
制作 マシュー・ベネット
録音エンジニア デーヴ・ロウウェル
イギリスのソプラノ歌手ルビー・ヒューズ Ruby Hughes は、『愛と喪失のヒロインたち』(BIS SA-2248)『クリュタイムネストラ』(BIS SA-2408)『エコー』(BIS SA-2568)と3枚のリサイタル・アルバムをリリースしてきました。新作の『End of My Days(わが人生の終わり)』もこれまでと同じく「コンセプト」をもつアルバムとして作られています。「ビリティスの旅が、ほんとうに興味深い」とルビー・ヒューズが言うドビュッシーの《ビリティスの3つの歌》、ラヴェルの《2つのヘブライの歌》から追悼の歌〈カッディーシュ〉、マーラーが『復活』交響曲の楽章にした《原光》……「死ぬと何が起こるか?」(ヒューズ)と、よく知られ親しまれている歌が「死と生、無言と途絶、愛と希望」をテーマにした文脈の中でどう息づくか。
アルバムのインスピレーションは、2020年の春、マンチェスター・コレクティヴとの初めてのコラボレーションが決まったことから生まれたといいます。COVID-19 パンデミックのロックダウン下、限りある生命や孤立という問題をつきつけられた人々を支えるため、アーティストとして何ができるか。後悔することなく死を受け入れる生を謳う自作の詩にエロリン・ウォレンが作曲した《End of My Days(わが人生の終わり)》が、タイトルにとられました。
ブライアン・エライアス Brian Elias が、ノースハンプトンの精神病院に送られたジョン・クレア John Clare(1793–1864)の自然詩に作曲した《緑の谷で会おう》。アルフレッド・エドワード・ハウスマンの『シュロプシャーの若者(A Shropshire Lad)』の詩によるヴォーン・ウィリアムズ Ralph Vaughan Williams の《牧場にそって》。正教の精神性に惹かれていたというジョン・タヴナー John Tavener が、ソ連の反体制詩人アンナ・アフマートヴァ AnnaAkhmatova(1889–1966)の詩をテクストに使った歌曲集から〈ダンテ〉〈ボリス・パステルナーク〉と短い〈クプレ〉。ダウランドのリュート伴奏の歌曲をイギリスの作曲家デイヴィッド・ブルース David Bruce が、「声と弦楽四重奏」のために編曲した〈行け、透き通った涙よ〉と〈あふれよ、わが涙〉。「わたしは、平和をあなたがたに残し……」という『ヨハネによる福音書』の一節を使い、ヒューズとマンチェスター・コレクティヴの委嘱で作曲されましたデボラ・プリチャード Deborah Pritchard の《平和》。
「オレンジを食べる感覚」を曲にしたキャロライン・ショー Caroline Shaw の《バレンシア》と北ヨーロッパ最古の現存するメロディのひとつとされるシェトランド民謡の《Da Day Dawn(一日の夜明け)》の2つの弦楽四重奏の曲が間奏として挟まれます。
弦楽四重奏団「マンチェスター・コレクティヴ Manchester Collective」は、2016年、アダム・サボ(CEO 芸術監督)とラキ・シング Rakhi Singh(音楽監督、第1ヴァイオリン)により結成されました。ドナルド・グラント Donald Grant の第2ヴァイオリン、ルース・ギブソン Ruth Gibson のヴィオラ、マリー・ビトロク Marie Bitlloch のチェロ。実験的なプログラムと多彩なジャンルのアーティストとのコラボレーションで知られるグループです。
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)
『シベリウス』 Selection
BIS SACD 2638 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical
ジャン・シベリウス(1865–1957)
《カレリア組曲(Karelia-sarja)》 Op.11(1893)
間奏曲(Intermezzo)
バラード(Ballade)
行進曲風に(Alla marcia)
恋するもの(Rakastava) Op.14(1893/1911 rev.1912)
恋するもの(Rakastava)
恋しいひとの小道(Rakastetun tie)
こんばんは、さようなら(Hyvää iltaa - jää hyvästi)
交響詩《レンミンカイネン(Lemminkäinen)》 (4つの伝説曲) Op.22
(1893-96 rev.1897, 1939)
レンミンカイネンとサーリの乙女たち(Lemminkäinen ja saaren neidot)
トゥオネラの白鳥(Tuonelan joutsen)
トゥオネラのレンミンカイネン(Lemminkäinen Tuonelassa)
レンミンカイネンの帰郷(Lemminkäinen palaa kotitienoille)
ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
スサンナ・マルッキ(指揮)
録音 2021年10月1日–2日(カレリア)、2020年10月(恋するもの)(ライヴ録音)、2023年2月13日–16日(レンミンカイネン) ヘルシンキ・ミュージックセンター(ヘルシンキ、フィンランド)
制作 ロバート・サフ
録音エンジニア エンノ・マエメツ
ヘルシンキ・フィルハーモニックと首席指揮者スサンナ・マルッキ Susanna Mälkki(1969–)は、2019年から2021年にかけてバルトークのアルバムを3枚、リリースしました。《かかし王子》《不思議なマンダリン》(BIS SA-2328)、《弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽》《管弦楽のための協奏曲》(BIS SA-2378)、《青ひげ公の城》(BIS SA-2388)。「スサンナ・マルッキとヘルシンキ・フィルハーモニックによる最高水準の演奏」(「Classics Today」)「細部の描写とドラマに恵まれ、信じられないほど雰囲気たっぷりに捉えられたバルトークの管弦楽曲」(「Gramophone」)など、さまざまなメディアから高い評価を獲得しました。新しいアルバムでは、シベリウスが《クッレルヴォ》で大きな成功を収めた後に作曲した管弦楽作品を3曲、取り上げています。
シベリウスが、1893年11月にヘルシンキで開催された「ヴィープリ地区教育支援祭典と宝くじ」のために作曲した「情景音楽」(《カレリアの音楽》)を演奏会用の曲にした《カレリア組曲》。ヘルシンキ男声合唱団の作曲コンペティションに応募した男声合唱曲を「弦楽オーケストラ、ティンパニとトライアングル」のために改作した《恋するもの》。フィンランドのアイデンティティを示しながら「メロディメーカー」としての才能を開花させた美しい作品です。
交響詩《レンミンカイネン》は、民族叙事詩『カレヴァラ』で語られるレンミンカイネンの冒険譚に基づいて作曲されました。〈レンミンカイネンとサーリの乙女たち〉〈トゥオネラの白鳥〉〈トゥオネラのレンミンカイネン〉〈レンミンカイネンの帰郷〉の4曲。1896年4月13日、シベリウス自身がフィルハーモニック協会のオーケストラを指揮して演奏され、その後、改訂を経て、現在の最終稿が作られました。「オーケストレーションの職人シベリウス」が明らかにされた最初の作品のひとつです。
ロバート・サフ Robert Suff の制作、エンノ・マエメツ Enno Mäemets のエンジニアリング。バルトークのシリーズと同じチームが録音を手掛けました。
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)
『ヘルステニウス』
BIS SACD 2665 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) contempotary/classical
ヘンリク・ヘルステニウス Henrik Hellstenius(1963–)
Public Behaviour(公的行動)(2020)
(打楽器、6人の歌手と管弦楽のための協奏曲)*
I. Do I?
II. No Matter
III. Falling Apart(instrumental)
IV. Politeness and Anger
V. Listening
VI. Am I?
VII. The Square
Together(ともに)(2021)
(6人の歌手、ピアノ、サンプラーと打楽器のための)**
I. You, me, we
II. /:So I listen to you
III. Do I push
IV. I give, to get back
V. Do I
VI. (instrumental)
VII. What do I get for being polite
ノルディック・ヴォイセズ
トーネ・エリサベト・ブローテン(ソプラノ)
イングリ・ハンケン(ソプラノ)
エッバ・リュード(メゾソプラノ)
ペール・クリスチャン・アムンドロー(テノール)
フランク・ハーヴロイ(バリトン)
ロルフ・マグネ・アッセル(バス)
ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(打楽器、ヴォイス)*
エレン・ウゲルヴィーク(ピアノ)**
ジェニファー・トレンス(打楽器、ヴォイス)**
スタヴァンゲル交響楽団 *
イラン・ヴォルコフ(指揮)*
カイ・グリンデ・ミュラン(指揮)**
録音 2022年11月8日–11日 スタヴァンゲル・コンサートホール(スタヴァンゲル、ノルウェー)* 2021年3月15日–16日 レインボー・スタジオ(オスロ)
制作 マルティン・ナゴルニ *、ジェフ・マイルズ **
録音エンジニア クリスティアン・シュタルケ *、マルティン・アブラハムセン **
ヘンリク・ヘルステニウス Henrik Hellstenius は、ノルウェーのバールム生まれ。ラッセ・トーレセン、オラヴ・アントン・トンメセン、ビョルン・クルーセ、ジェラール・グリゼーの下で、「古典」の手法をマスターするに止まらない作曲を学びました。「自身の時代」の表現方法からインスピレーションを得ながら、サウンド、動き、リズム、静寂といった要素を重視。オペラ、室内楽と管弦楽の作品、エレクトロ=アコースティック音楽、劇場の音楽など、幅広いジャンルの作曲家として活動しています。《Like Objects in a Dark Room(暗い部屋にある物体のように)》《ヴァイオリン協奏曲第2番》(BIS SA-2152)、ヴァイオリン協奏曲《By the voice a faint light is shed(声のするところから微かな光が)》(Aurora ACD 5047)といった作品がCDリリースされています。
新しいアルバムでは、彼の代表作のひとつ、室内オペラ《セラ(Sera)》(ACD 5024)に参加した6声のアカペラ・グループ「ノルディック・ヴォイセズ Nordic Voices」をフィーチャーした2つの作品が演奏されます。
《Public Behaviour(公的行動)》は、「極度の個人主義」の時代に「公の空間」でわれわれが一緒にどう行動するかということをテーマに「打楽器、6人の歌手と管弦楽のための協奏曲」として作曲されました。ヘルステニウス自身が歌詞を書き、第2曲〈No Matter〉にはアメリカの社会学者リチャード・セネット Richard Sennett(1943–)の講義から採った一節も使われています。打楽器のハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン Hans-Kristian Kjos Sørensen(1965–)とイラン・ヴォルコフ IlanVolkov 指揮スタヴァンゲル交響楽団が共演しています。
《Together(ともに)》は、「わたしと他人(me and the other)」の関係を深く考察する作品です。われわれが出会い、ともに働き、ともに住む人々とどう関わるかという課題。この作品のテクストもヘルステニウスが作りました。現代音楽のスペシャリスト、ピアニストのエレン・ウゲルヴィーク Ellen Ugelvik(1971–)とオスロを拠点とする実験的音楽家のジェニファー・トレンス Jennifer Torrence が加わった「6人の歌手、ピアノ、サンプラーと打楽器」のアンサンブルをカイ・グリンデ・ミュラン Kai Grnde Myrann が指揮して演奏されます。
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)
『シューベルト+』
BIS SACD 2680 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical
フランツ・シューベルト(1797–1828)
4つの即興曲(Vier Impromptus) D.935 Op.posth.142(1827)
ヘ短調 変イ長調 〈主題と変奏〉 変ロ長調 へ短調
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
4つのピアノ小品(4 Klavierstücke) Op.119
間奏曲(Intermezzo)ロ短調 間奏曲(Intermezzo)ホ短調
間奏曲(Intermezzo)ハ長調 ラプソディ(Rhapsodie) 変ホ長調
フランツ・シューベルト(1797–1828)
3つのピアノ曲(Drei Klavierstücke) D.946(1828)
変ホ短調 変ホ長調 ハ長調
ジャン・チャクムル(ピアノ)
[楽器 Piano: Kawai SKEX (Shigeru Kawai Concert Grand)]
録音 2022年3月21日–26日(即興曲)、9月12日–17日 テスマー・トーンスタジオ(ハノーファー、ドイツ)
制作・録音エンジニア インゴー・ペトリ
トルコのピアニスト、ジャン・チャクムル Can Çakmur(1997–)の「シューベルト+」シリーズの第2作。
シューベルトが1827年に作曲し、死後の1839年になって出版された《4つの即興曲》(D.935)。《3つのピアノ曲》は、彼が亡くなる6ヶ月前に作曲され、この作品を評価したブラームスがシューベルト没後40年の1868年の出版に際して編集の手を入れたとされる作品です。この2つの曲集に、《6つの小品》とともにブラームスの最後のソロ・ピアノ作品集となった「間奏曲3曲とラプソディ」の《4つのピアノ小品》。この「文脈」でそれぞれの作品がどんな表情を見せるか。第1作の「シューベルト+シェーンベルク」(BIS SA-2650)と同じホールで同じ Kawai SKEX を弾いて録音されました。
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)
『アメリカとイギリスの管弦楽曲』』
Claves 50 3091 2CD’s classical
[Disc 1]
チャールズ・アイヴズ(1874–1954)
オーケストラ・セット第1番
《ニューイングランドの三つの場所(Three Places in New England)》 S.7
エセル・スマイス(1858–1944)
弦楽のための組曲 Op.1A(《弦楽五重奏曲第 ホ長調 Op.1》(1884)の編曲)
ウィリアム・グラント・スティル(1895–1978)
母と子(Mother and Child)(1943)
[Disc 2]
エセル・スマイス(1858–1944)
セレナード ニ長調(1889)
キャロライン・ショー(1982–)
間奏曲(Entr’acte)(2011 adp.2014)(弦楽オーケストラのための)
エドワード・エルガー(1857–1934)
2つの小品 Op.15
朝の歌(Chanson de Matin) 夜の歌(Chanson de Nuit)
ローザンヌ室内管弦楽団
ジョシュア・ワイラースタイン(指揮)
録音 2020年12月7日–8日、2021年6月17日–19日 スイス国営テレビ・ラジオ(RTS)「サル・メトロポール(Salle Métropole)」(ローザンヌ、スイス)
制作 エルザ・デジャルダン
録音エンジニア ルノー・ミレー=ラコンブ
ジョシュア・ワイラースタインと彼が2015年から2021年まで芸術監督を務めたローザンヌ室内管弦楽団によるアメリカとイギリスの管弦楽曲。エセル・スマイス Ethel Smyth が、イギリスの婦人参政権論者ローダ・ギャレット(1841–1882)を追悼して作曲した《弦楽五重奏曲第 ホ長調 Op.1》を弦楽オーケストラのために編曲した《弦楽のための組曲》。ウィリアム・グラント・スティル William Grant Still が、黒人の母子を描いたサージェント・クロード・ジョンソン Sargent Claude Johnson の作品からインスピレーションを得て作曲した《母と子》。この2曲は、初めての商用録音です。キャロライン・ショー Caroline Shaw の《間奏曲》は、ブレンターノ四重奏団の演奏する「アリスの鏡の向こう側に突然連れて行かれるようなメヌエット」のあるハイドンの《弦楽四重奏曲第66番 へ長調》(Op.77 no.2)を聴いて作曲した弦楽四重奏の作品の改作。彼の生まれる前から両親が演奏していた「アメリカの異端児(American Maverick)」チャールズ・アイヴズの作品から、ワイラースタインにとって身近だった《ニューイングランドの三つの場所》--〈ボストンコモンのセント=ゴーデンス(The “St. Gaudens” in Boston Common)〉〈パットナムの野営地、コネティカット州レディング(Putnam’s Camp, Redding, Connecticut)〉〈ストックリッジのフーサトニック川(The Housatonic at Stockbridge)〉。
ジョシュア・ワイラースタイン Joshui Weilerstein(1987–)は、クリーヴランド四重奏団のヴァイオリニストのドナルド・ワイラースタインとピアニストのヴィヴィアン・ホーニック・ワイラースタインを両親にニューヨーク州ロチェスター生まれました。ニューイングランド音楽院でヒュー・ウルフに指揮を学び、2009年の「マルコ国際青年指揮者コンペティション」で第1位に選ばれました。ローザンヌ室内管弦楽団の後、2023/24年のシーズンからデンマークのオルボー交響楽団の首席指揮者を務め、2024年9月にリール国立管弦楽団の音楽監督に就任することが決まっています。
価格 5,610円(税込価格)(税抜価格 5,100円)
『オレク・マルシェフ+ラヴェル』
Danacord DACOCD 905 classical
モーリス・ラヴェル(1875–1937) ソロ・ピアノのための作品全集 第3集
高雅で感傷的なワルツ(Valses nobles et sentimentales)(1911)
クープランの墓(Le tombeau de Couperin)(1914–17)
シャブリエ風に(À la manière de Chabrier)(1913)
ボロディン風に(À la manière de Borodine)(1913)
ラ・ヴァルス(La Valse)(1919–20) 前奏曲(Prélude)(1913)
フーガ(Fugue) 変ロ長調(1902)
オレク・マルシェフ(ピアノ)
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『A Lionel Tertis Celecbration(ライオネル・ターティスに捧ぐ)』
Harmonia Mundi HMM 905376 2CD’s classical
[Disc 1]
ヨーク・ボウエン(1884–1961)
ヴィオラソナタ第1番 Op.18
ライオネル・ターティス(1876–1975)
Sunset(日没)
フランク・ブリッジ(1879–1941)
Pensiero(沈思せる人)(《2つの小品》H53 第1曲)
アレグロ・アパッショナート H.82
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)(ライオネル・ターティス(1876–1975) 編曲)
愛の歌(Minnlied) Op.71 no.5
ロベルト・シューマン(1810–1856)(ライオネル・ターティス(1876–1975) 編曲)
ロマンス 嬰へ長調(《3つのロマンス》 Op.28 第2曲)
ガブリエル・フォーレ(1845–1924)(ライオネル・ターティス(1876–1975) 編曲)
エレジーハ短調 Op.24
ウィリアム・ウォルステンホルム(1865–1931)
アレグレット変ホ長調(《2つの小品》 Op.17 第2曲)
フリッツ・クライスラー(1875–1962)(ティモシー・リダウト(1995–) 編曲)
愛の悲しみ イ短調
フリッツ・クライスラー(1875–1962)
(アラン・アーノルド(1932–2020) 編曲、ティモシー・リダウト(1995–) 改編)
序奏とアレグロ(プニャーニの様式による)
[Disc 2]
ウィリアム・ヘンリー・リード(1876–1942)
ラプソディ
エリック・コーツ(1886–1957)(ジョン・ウィルソン 再構築版)
First Meeting: Souvenir(1941)
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872–1958)
イギリス民謡にもとづく6つの練習曲
セシル・フォーサイス(1870–1941)
ケルト風の歌(Chanson celtique)
ジョン・アイアランド(1879–1962)
無言歌 ホ長調(《無言歌集第1巻》 Op.19b 第1曲)
ライオネル・ターティス(1876–1975)
Hier au soir(昨日の夕べ)
ウィリアム・ウォルステンホルム(1865–1931)(ライオネル・ターティス(1876–1975) 編曲)
The Question(問い) Op.13 no.1
ヨーク・ボウエン(1884–1961)(ティモシー・リダウト(1995–) 編曲補筆完成)
ベートーヴェンの《月光ソナタ》へのオブリガート(原曲 ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27 no.2 第1楽章)
レベッカ・クラーク(1886–1979)
ヴィオラソナタ
ティモシー・リダウト(ヴィオラ)
フランク・デュプレ(ピアノ)(Disc 1)
ジェームズ・ベイリウ(ピアノ)(Disc 2)
[楽器 Viola: Peregrino di Zanetto, c.1565–75]
録音 2023年4月(Disc 1)、1月(Disc 2) ロンドン
「若い才能」を紹介する「Harmonia Nova」シリーズの『詩人の恋』(HMN 916118)で Harmonia Mundi にデビューしたティモシー・リダウト Timothy Ridout の新作は、現代ヴィオラ界のもっとも重要な演奏者と言われたライオネル・ターティスへのトリビュート・アルバム。ターティスの友人と師、生徒たちによるターティスゆかりの作品を演奏しています。
ライオネル・ターティス Lionel Tertis は、1876年、イングランドのダラム、ウェストハートルプールの生まれ。ドイツのライプツィヒとロンドンの王立音楽アカデミーで最初ヴァイオリンを学び、アカデミーの校長だったアレクサンダー・マッケンジーの勧めでヴィオラに転向。オスカル・ネドバルの影響下、国際的に知られるヴィオラ奏者になりました。
ターティスがしばしば共演したヨーク・ボウエンの《ヴィオラソナタ第1番》。ヴィオラ奏者としても活動したフランク・ブリッジの《Pensiero(沈思せる人)》と《アレグロ・アパッショナート》は、彼がわずかに手がけたヴィオラのための作品。ブラームス、シューマン、ジョン・アイアランド、フォーレの曲は、ターティスが愛好したという作品です。
価格 4,400円(税込価格)(本体価格 4,000円)
『コントラバスとピアノのための作品集』
IBS Classical IBS 192023 contemporary/classical
フランティシェク・ヘルトル(1906–1973)
コントラバスとピアノのためのソナタ
フランク・プロト(1941–)
ソナタ1963(コントラバスとピアノのための)
ヤルッコ・リーヒマキ(1974–)
道(ソナタ風に)(Polku “Quasi una sonata”)
(コントラバスとピアノのための)
ソフィヤ・グバイドゥーリナ(1931–)
ソナタ1975(コントラバスとピアノのための)
アンデル・ペリーノ(コントラバス)
ヤルッコ・リーヒマキ(ピアノ)
[楽器 Piano: Steinway D]
録音 2022年5月22日–24日 マヌエル・デ・ファリャ・ホール(Auditorio Manuel de Falla)(グラナダ、スペイン)
制作 パコ・モヤ
録音エンジニア チェリウス・サルメロン
スペインのコントラバス奏者、アンデル・ペリーノとフィンランドのピアニスト、ヤルッコ・リーヒマキのデュオによる「コントラバスとピアノのための作品集」。
アンデル・ペリーノ Ander Perrino は、1986年、ビトリア=ガステイスの生まれ。2007年からハンス・アイスラー音楽大学ベルリンでエスコ・ライネとヤンネ・サクサラの下で学びました。2013年にマーラー室内管弦楽団に参加。サンクトペテルブルクで行われたセルゲイ・クーセヴィツキ・コンペティションで2つの国際賞を獲得しました。
ヤルッコ・リーヒマキ Jarkko Riihimäki(1974–)は、イルモとマルユッカという合唱指揮者ふたりの子に生まれ、シベリウス・アカデミーで学びました。ピアノのほか、ドイツとフランスの芸術歌曲をはじめ、あらゆるクラスとマスタークラスに参加。アフリカ系アメリカのゴスペルなど、幅広いジャンルに関心をもち、ピアニスト、編曲者、作曲家として活動しています。
このアルバムは、2022年5月、グラナダの「マヌエル・デ・ファリャ・ホール」で録音されました。リーヒマキの《道》は、〈Loue〉〈Simola〉〈Salsita〉の3楽章の「ソナタ風に」。初録音の作品です。
価格 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)
『Ørenslyd(聴こえる可能性)』
LAWO Classics LWC 1264 contemporary
エドヴィン・オステルゴール(1959–)
Aus der ersten Duineser Elegie(『ドゥイノの第一の悲歌』から(2019)
(3声のための)
… ei meir inderleg flukt …
… slike store gåter …
… om eg skreik ut …
Höre, mein Herz …
… ist es seltsam …
O und die Nacht … / Ja og så natta …
Høyr, mitt hjarta …
Into A(2019)(コントラバスのための倍音音楽))
A Steffens Fragment(ステフェンスの断片)(2019)
(ソプラノとコントラバスのための)
Ørenslyd. Ritus V(聴こえる可能性. 儀式V)(2019)
(ソプラノ、メゾソプラノ、テノールとコントラバスのための)
Teil 1. … som dannes ut av stillhet
Teil 2. … das hörende Ohr …
Teil 3. Den som har ører, han høre!(耳のある者は聞きなさい)
トーネ・エリサベト・ブローテン(ソプラノ)
エッバ・リュード(メゾソプラノ)
ペール・クリスチャン・アムンドロー(テノール)
ホーコン・テリーン(コントラバス)
録音 2022年1月18日–21日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
制作・編集 ヴェーガル・ランドース
録音エンジニア・マスタリング トマス・ヴォルデン
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
エドヴィン・オステルゴール Edvind Østergaard は、ノルウェー生命科学大学(NMBU)で教授として教えながら、室内アンサンブルと合唱のための曲を中心とする作曲活動を行なっています。「耳を澄まして聞く機会を創り出すことが作曲と、わたしは理解している」(エドヴィン・オステルゴール)。このアルバムでは、「øre(耳)」と「lyd(音)」を組み合わせたノルウェー語の「Ørenslyd(聴こえる可能性)」をタイトルにし、「人間の声とコントラバスの豊かな響き」を探った彼の4つの作品が演奏されます。
リルケの詩集『ドゥイノの第一の悲歌』がドイツ語とオステルゴールの同僚のオスムン・ビョルンスタ Åsmund Bjørnstad(1951–)によるノルウェー語訳で歌われる《『ドゥイノの第一の悲歌』から》。コントラバスの「A」音を基準にした「倍音音楽(Overtone music)」《Into A》。ノルウェー系ドイツの自然派哲学者ヘンリク・ステフェンス Henrik Steffens(1773–1845)の『Anthropologie(人類学)』からインスピレーションを得たという《ステフェンスの断片》。《聴こえる可能性. 儀式V》は、《Ritus. Musik für Bratsche(儀式. ヴィオラのための音楽)》(LWC 1041)から始まった「儀式シリーズ(Ritus-seeries)」の第5作です。リルケの『ドゥイノの悲歌』、ドイツの物理学者ヘルマン・フォン・ヘルムホルツ Hermann von Helmholtz(1831–1894)の著作、『マタイによる福音書』(11章15節)がテクストに使われています。
4作品はすべて、フンボルト大学ベルリンとの連携で作曲され、2019年10月26日にこのアルバムと同じ演奏者によって初演されました。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『マニフィカト(Magnificat)』
LAWO Classics LWC 1266 contemporary/classical
エレン=アンドレーア・ワン(1986)
マニフィカト(Magnificat)
My Soul(わたしの魂は)
Holding on to You(あなたにすがりつき)*
All Generations(あらゆる世代)
He Has been Mindful(主は目を留めてくださった)
Guardian Angel / Holy Mary(守護天使/聖なるマリア)
Bright Days(明るい日々)
I Need Your Love(あなたの愛が必要です)**
My Soul II(わたしの魂は II)
There Is a Place(わたしの魂の休める場所が)*
I Am God’s Servant(わたしは神のしもべ)
オスロ大学女声合唱クラブ
マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ(指揮)
エレン=アンドレーア・ワン(ベース、ヴォーカル)
ハンナ・パウルスベルグ(サクソフォーン)
合唱編曲 * シェティル・ビェルケストラン
合唱編曲 ** シェティル・ビェルケストラン、エレン=アンドレーア・ワン
録音 2022年8月27日–28日、9月24–25日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
制作・編集 ヴェーガル・ランドース
録音エンジニア・マスタリング トマス・ヴォルデン
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
世界最古の学生の女声合唱グループ、1895年に創設された「オスロ大学女声合唱クラブ(Kvindelige Studenters Sangforening)(KSS)」(アカデミー女声合唱団、オスロ大学女声合唱協会)は、指揮者マーリト・トンデル・ボスベルグ・ヴァイデ Marit Tøndel Bodsberg Weyde の下、ノルウェーを代表する女声合唱団のひとつとしての地位を確立してきました。新しいアルバムでは、ノルウェージャズのトレンドを作っているジャズ・ミュージシャンふたりとコラボレーションを行い、新たな方向をめざしています。
マリアの賛歌《マニフィカト》を作曲したエレン=アンドレーア・ワン Ellen Andrea Wang は、合唱作品の作曲家としてデビュー、ベーシストとヴォーカリストとしても活動するしています。この作品は、『ルカによる福音書』(1章46–56節)と「カトリック教会の典礼文」をテクストに使い、女声合唱、ベース、サクソフォーン、ヴォーカルのために書かれました。2021年「モルデ・ジャズ・フェスティヴァル」のために作られ、このアルバムのメンバによって初演されました。
サクソフォーンのハンナ・パウルスベルグ Hanna Paulsberg は、エレン=アンドレーア・ワンと一緒に2013年に結成したトリオ「GURLS」で作曲も担当。グループは、2018年と2022年の「スペルマン賞(Spellemannprisen)」(ノルウェー・グラミー賞)を受賞しています。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『Hearbarcum Fields』
LAWO Classics LWC 1267 contemporary
エーヴァ・ヤコブソン(1956–)
Jarring Sounds(2019)
Zerstörung Demdrang Tiergestalt Schaden
Hearbaricum Fields(2019)
Field I: Gaps, train
Field II: The castle’s garden, birds
Intermezzo I: Mechanical Orchestra, kototama-gnats
Field III: Macron Europe
Intermezzo II: Mechanical Orchestra
Field IV: A cave, water, Marietta runs
Intermezzo III: Mechanical Orchestra
Field V: Wind from Rev, construction trucks. I knock on the dome. Scratch
Objects I-IV. Visual objects with 13 small sound source
エーヴァ・ヤコブソン(エレクトロニクス)
ケンネト・カールソン(ピアノ)
録音 2019年11月3日 Sentralen, Marble Hall “EAU Electric Audio Unit concert”(オスロ)(Jarring)、
2019年9月20日 Sentralen, Marble Hall “ULTIMA Sonic Wunderkammer”(オスロ)(Fields)
マスタリング アウドゥン・ストリーペ
エーヴァ・ヤコブソン Ewa Jacobsson(1956–)は、ノルウェーの作曲家、ヴィジュアル・アーティストです。コペンハーゲンのデンマーク王立美術院で学んだ美術、現代音楽、ヴォーカル、ヨーロッパの実験音楽、イェジー・グロトフスキの演劇、日本の合気道と剣道と、多様な背景をもって活動しています。
《Jarring Sounds》(耳障りな音)は、現代音楽グループ「Cikada(チカーダ)」の芸術監督ケンネト・カールソン Kenneeth Karlsson(1952–)のために書かれた作品です。オスロの「セントラーレン」で行われた「EAU(Electric Audio Unit)」コンサートでの録音です。《Hearbaricum Fields》は、NOTAM(Norwegian Center for Technology in Music and the Arts)(ノルウェー音楽芸術技術センター)の25周年を記念する作品として作られ、2019年の「ウルティマ・オスロ現代音楽際」で40台のスピーカーによるアンビソニックサウンド環境で演奏されました。ヨーロッパの5つの異なる「フィールド」から採った音素材が作曲に使われたことが曲名に示唆されます。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『The Silk Road(シルクロード) - 管楽器のための室内音楽』
LAWO Classics LWC 1271 classical/contemporary
カミーユ・サン=サーンス(1835–1921)(トロン・オラフ・ラーシェン 編曲)
東洋と西洋(Orient et occident) Op.25(1869)(行進曲)
アンドレ・カプレ(1878–1925)
ペルシャ組曲(Suite Persane)
Scharki(Chant d’amour) Nihawend Iskia Samaïsi:
ギスレ・クヴェルンドク(1967–)
シルクロード(The Silk Road)(2017)(10楽章の組曲)
ヴェネツィア:絹商人の歌(Venice: Song of the Silk Merchants)
トルコ:木になるヘーゼルナッツをひとつ残らず取れ
(Turkey: Don’t leave any Hazelnuts on the Tree)
アルメニア:おまえは百姓(Armenia: You are a Ploughman)
アゼルバイジャン:シャンペン・ダンス
(Azerbaijan: Shampan Ragsi – Country Dance)
イラン:ハイヤームとポット(Iran: Khayam and the Pot)
アフガニスタン:アタン(ノマド・ダンス)
(Afghanistan: Atan – Nomad Dance)
ウズベキスタン:砂漠の朝(Uzbekistan: Morning in the Desert)
キルギス:羊飼いのメロディ(Kyrgyzstan: Shepherd’s Melody)
モンゴル:ダンスのメロディ(Mongolia: Dance Melody)
中国:大好きだ、北の雪(China: I love you, Snow in the North)
メルト・カラベイ(1976–)
スルタン、セリム三世の最後の日々(The Last Days of Sultan Selim III)(2011)
オスロ・カンマーアカデミー
録音 2021年2月20日–23日、2022年8月15日(カラベイ) ソフィエンベルグ教会(オスロ)
制作・編集 ヴェーガル・ランドース
録音エンジニア・マスタリング トマス・ヴォルデン
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
ノルウェーの管楽器と打楽器のアンサンブル「オスロ・カンマーアカデミー Oslo Kammerakademi」の新作。「シルクロード」につながる4つの作品のコレクションです。北アフリカと中東の音楽に魅せられた19世紀の作曲家ふたり、サン=サーンスが軍楽隊のために書いた《東洋と西洋》とアンドレ・カプレの3曲の《ペルシャ組曲》。20世紀の2曲は、オスロ・カンマーアカデミーの委嘱で書かれた作品です。トルコの作曲家メルト・カラベイ Mert Karabey が、オスマン帝国の近代化を図ったスルタンを題材に採った《スルタン、セリム三世の最後の日々》。ノルウェーのギスレ・クヴェルンドク Gisle Kverndokk が、ヴェネツィアと中国を結ぶ貿易路で商人たちが出会ったと思われる音楽からインスピレーションを得て書いた10楽章の組曲《シルクロード》。サン=サーンスの曲は、オスロ・カンマーアカデミーのファゴット奏者、トロン・オラフ・ラーシェン Trond Olaf Larsen の編曲で演奏されます。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『シーグル・リ 歌曲集 第2集』
LAWO Classics LWC 1274 classical
シーグル・リ(1871–1904)
歌曲集《ヴァルトブルク(Wartburg)》(1904)(テオドル・カスパリの詩)
狩の歌(Jagtsang) 歌合戦(Sangerkampen)
それから谷は暗くなり(Saa dunkles det i Dale)
マルティン・ルター(Martin Luther)
学生行進曲(Studentmarsch) 讃歌(Hymne)
バラの歌(Sange sub rosa)(イーダル・ハンダガールの詩による6つの歌曲)
私はそこへひかれ(Jeg drages didhen)
暗い森の危うさ(Det er at fare i svarten skog)
あなたの胸に頭をあずけ(At hvile hodet ved din barm)
あなたが私のことを思っていなかったら(Om ikke jeg var i din tanke)
そこは夜(Dit haar det er natten) 海(Hav)
草原を越え(Over vidden)
日の光(Sol-laug)(イーダル・ハンダガールの詩)
最後の歌(Sidste Sange)(イーダル・ハンダガールの詩による3つの歌曲)
休息(Hvil)
太陽がはじめて輝く時(Da solens lys for første gang)
やすらぎの夕べよ(Du kveld med din fred)
『ハウグトゥッサ』の4つの歌(Fire sanger fra Haugtussa)(1898)(アルネ・ガルボルグの詩)
ソーレガに向かって(Mot Solega) 仔山羊のダンス(Killingdans)
牛寄せの声(Ku-Lokk) 祈り(Bøn)
アラジンの子守歌(Aladdins Vuggevise)
(エーダム・ゴトロプ・ウーレンスレーヤの詩)
すべて君のもの(Alt var dig)(ニルス・コレット・ヴォークトの詩)
モーリル(Morild)(テオドル・カスパリの詩)
若くざわめく春は(Det unge, brusende Foraar)
(ニルス・コレット・ヴォークトの詩)
白鷲のように(Som hvitørn at seile)(イーダル・ハンダガールの詩)
夏(Sommer)(ヘリェ・ローゼの詩)
ホシムクドリ(Staren)(アンデシュ・ホーヴデンの詩)
それは古い詩(Det er et gammelt Kvæde)(ヘリェ・ローゼの詩)
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾソプラノ)
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(ピアノ)
録音 2022年6月7日–10日、11月8日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
制作・編集 ヴェーガル・ランドース
録音エンジニア・マスタリング トマス・ヴォルデン
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]
シーグル・リ Sigurd Lie の全歌曲をマリアンネ・ベアーテ・シェラン Marianne Beate Kielland とニルス・アンデシュ・モッテンセン Nils Anders Mortensen の共演で録音するシリーズの第2集。第1集(LWC 1256)に収録された作品の後に作曲された歌を歌っています。テオドル・カスパリ Theodor Caspari(1853–1948)の詩に作曲した《ヴァルトブルク》。グリーグやカタリヌス・エリングも使ったアルネ・ガルボルグ Arne Garborg(1851–1924)の『ハウグトゥッサ』による曲集。イーダル・ハンダガール Idar Handagard(1874–1959)の詩による《バラの歌》《最後の歌》。「良きノルウェー」を伝えるアルバムです。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『テレマン 《イーノ》&後期作品集』
Pentatone PTC 5187072 early music
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681–1767)
序曲(管弦楽組曲) ニ長調 TWV 55: D21
(2つのホルン、2つのオーボエ、弦楽と通奏低音のための)
劇的カンタータ《イーノ(Ino)》 TWV 20:41
ディヴェルティメント 変ホ長調 TWV 50:21
(2つのホルン、2つのフルート、弦楽と通奏低音のための)
シンフォニア・メロディカ ハ長調 TWV 50:20
(2つオーボエ、弦楽と通奏低音のための)
クリスティーナ・ランツハマー(ソプラノ)
ベルリン古楽アカデミー
ベルンハルト・フォルク(コンサートマスター)
録音 2022年6月10日–13日 ニコデモ教会(ベルリン)
ベルリン古楽アカデミー(AKAMUS)の最新作は、Harmonia Mundi や Capriccio をはじめとするレーベルに彼らが数多く録音してきた作曲家テレマンの作品集。歌劇《ミリヴァイス》をライヴ収録したアルバム(PTC 5186842)につづく2作目のテレマン録音です。
劇的カンタータ《イーノ》は、1765年、テレマンが84歳の時に作曲したソプラノ独唱のためのドイツ語の作品です。ギリシャ神話の「イーノ(イーノー)」の物語を題材に採った、レチタティーヴォ〈Wohin, wo soll ich hin(どこへ、どこへ行けばいいのでしょう)〉とアリア〈Ungöttliche Saturnia(神らしからぬサトゥルニアよ)〉、〈Tanz der Tritonen(トリトンの踊り)〉、レチタティーヴォ〈Und nun! Ihr wendet Euch so schnell zurück?(そして今!あなたはそんなにも素早く身を翻すのですか?)〉とアリア〈Tönt in meinem Lobgesang(私の讃歌の調べに)〉など、8つの曲で構成されています。ドイツのソプラノ、クリスティーナ・ランツハマー Christina Landshamer がソロを歌った演奏です。
《序曲 ニ長調》は、《イーノ》の2年後、狩猟好きだったというヘッセン=ダルムシュタット方伯ルートヴィヒ八世のために書かれた作品です。フランス様式の〈序曲(Ouverture)〉に始まり、宮廷の鐘の音を模したとされる〈カリヨン(Carillon)〉の第4楽章を経て、〈メヌエット(Menuet)〉で終わる7楽章で構成されています。《ディヴェルティメント(シンフォニア) 変ホ長調》と《シンフォニア・メロディカ 》は、イタリア様式の協奏曲の形式による躍動感にみちた作品です。
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)
『英雄の生涯』
Pentatone PTC 5187201 classical
リヒャルト・シュトラウス(1864–1949)
交響詩《英雄の生涯(Ein Heldenleben)》 Op.40 *
グスタフ・マーラー(1860–1911)
歌曲集《リュッケルトによる5つの歌曲(Fünf Lieder nach Rückert)》**
私はほのかな香りを吸った(Ich atmet' einen linden Duft)
私の歌をのぞき見しないでくれ(Blicke mir nicht in die Lieder!)
真夜中に(Um Mitternacht)
美しさゆえに愛するのなら(Liebst du um Schönheit)
私はこの世に捨てられて(Ich bin der Welt abhanden gekommen)
モントリオール交響楽団
ラファエル・パヤーレ(指揮)
アンドルー・ワン(ヴァイオリン・ソロ)*
ソニア・ヨンチェヴァ(ソプラノ)**
録音 2023年3月28日–31日 メゾン・サンフォニク・ド・モンレアル(ケベック、カナダ)
制作 マルティン・ザウアー(Teldex Studio Berlin)
録音エンジニア ステファーヌ・ブロシュ
モントリオール交響楽団と音楽監督ラファエル・パヤーレによる Pentatone Records の第2作。シュトラウスの交響詩《英雄の生涯》とブルガリアのソプラノ、ソニア・ヨンチェヴァ Sonya Yoncheva がソロを歌うマーラーの《リュッケルトによる5つの歌曲》というプログラムです。
ラファエル・パヤーレ Rafael Payare は、1980年、ベネズエラのプエルト・ラ・クルス生まれ。「エル・システマ」でホルンを学び、首席ホルン奏者としてシモン・ボリバル交響楽団で演奏しました。2004年からホセ・アントニオ・アブレウの下で指揮を学びはじめ、2012年5月、コペンハーゲンの「マルコ国際青年指揮者コンペティション」で第1位に選ばれました。2013年にアルスター管弦楽団、2018年にモントリオール交響楽団を首席客演指揮者として指揮。2022/23年のシーズンからモントリオール交響楽団の音楽監督を務めています。
シュトラウスとマーラーなど後期ロマンティシズムの音楽は、パヤーレにとってもっとも重要なレパートリーのひとつです。
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)
『サントゥ、ストラヴィンスキーを指揮する(Santtu conducts Stravinsky)』
Signum Classics SIGCD 856 classical
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882–1971)
バレエ《火の鳥(L'oiseau de feu)》組曲(1945)
バレエ《ペトルーシュカ(Pétrouchka)》(1911 rev.1946)(pub.1947)
フィルハーモニア管弦楽団
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ(指揮)
録音 2023年5月18日、21日 サウスバンク・センター「ロイヤル・フェスティヴァルホール」(ロンドン)
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『オスカル・メリカント オルガン作品集』
Toccata Classics TOCC 0715 classical
オスカル・メリカント(1868–1924)
半音階的幻想曲(Fantasia chromaatica) OM038(c.1917)
葬送行進曲(Trauermarsch) OM279(1888)
演奏会用練習曲(Kozert-Etüden) OM119(1908)
100のコラール前奏曲(100 Chorale Preludes) Op.59(抜粋)
第7番 ハ長調 第17番 ト長調 第18番 ト長調 第19番 ト長調
第20番 ト長調 第22番 ホ短調 第24番 ホ短調 第25番 ホ短調
第26番 ホ短調 第28番 ニ短調 第30番 ニ長調 第33番 ニ長調
第34番 ニ長調 第37番 変ロ短調 第38番 変ロ短調 第44番 嬰ヘ短調
第45番 嬰ヘ短調 第47番 ホ長調 第48番 ホ長調 第52番 へ長調
第55番 へ長調 第59番 ニ短調 第61番 ニ短調 第63番 ニ短調
第65番 ロ長調 第67番 ロ長調 第68番 ロ長調 第69番 ロ長調
第73番 ト短調 第74番 ト短調 第77番 ト短調 第79番 ト短調
第83番 変ホ長調 第85番 変ホ長調 第87番 ハ短調 第90番 ハ短調
第91番 変イ長調 第94番 変イ長調 第95番 変イ長調 第96番 へ短調
第97番 へ短調 第98番 へ短調 第99番 ヘ短調 第100番 へ短調
フェリクス・メンデルスゾーン(1809–1847)(オスカル・メリカント 編曲)
前奏曲とフーガ ホ短調 Op.35 no.1(1837)
ヤン・レヘトラ(オルガン)
[楽器 Organ: Kangasala organ, 1907 ren.1929/2021]
録音 2022年11月14日–15日 タンペレ大聖堂(タンペレ、フィンランド)
フィンランド・ロマンティシズムを代表する作曲家のひとり、オルガニストとしても高名なオスカル・メリカント Oskar Merikanto は、広く愛好された歌曲とピアノ曲の他、オルガン曲も手がけていました。メリカントの出版された作品を中心とする『オルガンのための作品全集』(Ondine ODE 973-2)(廃盤)を録音したフィンランドのヤン・レヘトラ Jan Lehtola(1972–)による新しいアルバムでは、《半音階的幻想曲》《葬送行進曲》といった、その後に発見された未知の作品が、《100のコラール前奏曲》の抜粋と合わせて収録されています。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『While You Wait』
ACT Music ACT 9982-2/ACTLP 99821 Vinyl LP jazz
『While You Wait』
Le Guin Third Eye Colors While You Wait Little One
Steinar Terrible Seeds Embrace
リトル・ノース
ベンヤミーン・ナアホルム・ヤコプセン(ピアノ)
マーティン・ブロンビェア・ラスムセン(ベース)
ラセ・ヤコプセン(ドラム)
オスカル・アンドレーアス・ハウグ(トランペット)
録音 2022年10月3日–4日 The Village Recording(コペンハーゲン)
デンマークのピアノトリオ「リトル・ノース Little North」の ACT Music への初録音。ベンヤミーン・ナアホルム・ヤコプセン Benjamin Nørholm Jacobsen(1992–)のピアノ、マーティン・ブロンビェア・ラスムセン Martin Brunbjerg Rasmussen(1993–)のベース、ラセ・ヤコプセン Lasse Jacobsen のドラムという、若いプレーヤーたちのグループです。彼らは、ヤン・ユーハンソン、ボボ・ステーンソン、ブッゲ・ヴェッセルトフト、エスビョーン・スヴェンソンたちに代表される「北欧の音」をベースにアメリカのジャズに加え、デンマークの伝承曲、ヨーロッパのクラシカル音楽、コンテンポラリー・ポップといったさまざまなスタイルを織り交ぜた音楽で活動。メロディとハーモニーとドラマトゥルギーの明確な音楽は、メランコリックだったり美しかったりする響きを垣間見せ、シネマティック・サウンドとも形容されています。このアルバムには、ノルウェーのトランペッター、オスカル・アンドレーアス・ハウグ Oscar Andreas Haug がゲスト参加、優美な抒情が彩を添えています。
価格(CD) 2,860円(税込価格)(税抜価格 2,600円)
価格(Vinyl LP) 4,400円(税込価格)(税抜価格 4,000円)
『Out of This World』
Prophone PCD 298 jazz
『Out of This World』
Celebrate the Fall(Peter Asplund)
Live out Loud(Peter Asplund)*
What Are You Doing the Rest of Your Life
(Michel Legrand/Alan & Marilyn Bergman)
Out of This World(Harold Arlen, Johnny Mercer)
Moon River(Henry Mancini, Johnny Mercer)
It Might as Well Be Spring(Richard Rodgers/Oscar Hammerstein)
Here’s to Life(Artie Butler/Phyllis Molinary)
Send in the Clowns(Stephen Sondheim)
ペーテル・アスプルンド(トランペット)
ハンス・アンデション(ベース)
ユーハン・ロフクランツ・ラムジー(ドラム)
ゲスト
ラーシュ・ヤンソン(ピアノ)
エンマリーサ・ハッランデル(ヴォーカル)*
ヨーテボリ・ウィンドオーケストラ
マッツ・ホリング(指揮)
編曲 マッツ・ホリング
録音 2023年9月6日–8日 ヨーテボリオペラ(ヨーテボリ、スウェーデン)
制作 マッツ・ホリング、ペーテル・アスプルンド
録音エンジニア・ミクシング・マスタリング マグヌス・ヨンソン
スウェーデンのジャズ・トランペッター、ペーテル・アスプルンド Peter Asplund と彼のグループ「アスピレーション Aspiration」の新作。スウェーデンを代表するウィンドアンサンブルのひとつ、ヨーテボリ・ウィンドオーケストラ Göteborg Wind Orchestra と共演、さらに、「偉大なピアニスト」ラーシュ・ヤンソン Lars Jansson をゲストに迎え、自身のロマンティックな側面をいっぱいに咲かせたアルバムに作りました。たっぷりの遊び心と即興の要素をもつグループが、編成の大きなジャズ・オーケストラとシンフォニック・ミュージックの感覚を備えたオーケストラによる豊かな響きと織りなす音の世界。グループのメンバーとオーケストラのソリストとの出会いによるプレーも、ちょっとした趣を付け加えています。ミシェル・ルグラン、ハロルド・アーレン、ヘンリー・マンシーニ、リチャード・ロジャーズ、アーティ・バトラーのスタンダード・ナンバー、そしてスティーヴン・ソンドハイムが、先日亡くなったグリニス・ジョンズを念頭において書いた『リトル・ナイト・ミュージック』の《Send in the Clowns》。アスプルンドのオリジナル曲も含めすべて、指揮者のマッツ・ホリング Mats Hålling の編曲です。
価格 2,365円(税込価格)(税抜価格 2,150円)
『Introducing Irma Neumüller』
Prophone PCD 329/PLP 329 Vinyl LP jazz
『Introducing Irma Neumüller』
Time Will Tell(Irma Neumüller) Sovetåka(Irma Neumüller)
Världens ände(Irma Neumüller)*
Maybe It’s You(Irma Neumüller)
Once Again Looking for Love(Irma Neumüller)
Lördagskväll(Irma Neumüller)
No, I’m Not in Love with You(Irma Neumüller)*
Solen har fått nog(Irma Neumüller)
イルマ・ノイミュラー(ヴォーカル)
ステファン・ヴィンゲフォシュ(ピアノ)
ブー・ニューゴーズ(ギター)
アルビン・ハルヴォルドソン(ベース)
ユーハン・ロフクランツ・ラムジー(ドラム)
フレードリク・リンドボリ(サクソフォーン)*
録音エンジニア・ミクシング オット・ヴェルトン
スウェーデンのジャズ・ヴォーカリストでソングライター、イルマ・ノイミュラー のデビュー・アルバム。
イルマ・ノイミュラー Irma Neumüller は、2001年、ストックホルムで生まれました。長年チェロを弾いた後、ティーンエイジャーの時に高校とスクルプ・プレカレッジでジャズ・ヴォーカルを学び、その後、ベルリンに渡り、現在、ジャズ・インスティチュート・ベルリンで学んでいます。彼女は、カーメン・マクレエ、モニカ・セッテルルンド、スティーヴィー・ワンダーたちの音楽から影響を受けたといい、伝統的ジャズ・サウンドに個人的なタッチを加えながらスウェーデン語と英語の歌詞による曲を書いています。スウィング感と高揚感、時として情緒的な気分と、彼女のステージは聴く人を強く惹きつける魅力にあふれ、2023年、スウェーデンのパフォーミングアート組織「Scenkonst Sörmland(舞台芸術ソルムランド)」の「Young Swedish Soloist 2023」に選ばれました。
このデビュー・アルバムで彼女をサポートするのは、ピアニストのステファン・ヴィンゲフォシュ Stefan Wingfors、ギタリストのブー・ニューゴーズ Bo Nygårds、ベーシストのアルビン・ハルヴォルドソン Albin Halvordsson。ペーテル・アスプルンドの「アスピレーション」のメンバー、ユーハン・ロフクランツ・ラムジー Johan Löfcrantz Ramsay がドラムを担当、《Världens ände》(世界の果て)と《No, I’m Not in Love with You》の2曲にはフレードリク・リンドボリ Fredrik Lindborg のサックスがフィーチャーされています。アップテンポの《Time Will Tell》に始まり、バラード調の《Sovetåka》を交え、ゆったりした《Solen har fått nog》で閉じる、イルマの魅力的なステージを彷彿とさせる多彩なプログラムのアルバムです。
価格(CD) 2,365円(税込価格)(税抜価格 2,150円)
価格(Vinyl LP) 3,740円(税込価格)(税抜価格 3,400円)
『PLAY!』
Prophone PCD 331/PLP 331 Vinyl LP jazz
『PLAY!』
Storm(Henning Ullén) Play!(Henning Ullén)
Passage I(Henning Ullén) Molgan(Henning Ullén)
Part I(Henning Ullén) Vallmo(Henning Ullén)
Leap Four(Henning Ullén) Part II(Henning Ullén)
Dawn(Henning Ullén) Dragging(Henning Ullén)
Passage II(Henning Ullén)
ヘンニング・ウッレーン(ピアノ)
マウリツ・アイナス(ベース)
ニルス・アイナス(ドラム)
録音 2023年4月 クレマトリエット(Krematoriet)(ストックホルム)(ライヴ録音)
録音エンジニア・ミクシング・マスタリン ユーハン・エケルブラード
スウェーデンのピアニストで作曲家、ヘンニング・ウッレーン Henning Ullén の自身名義によるアルバム。マウリツ・アイナス Mauritz Agnas のベース、ニルス・アイナス Nils Agnas のドラムというトリオによる演奏です。
ヘンニング・ウッレーンは、王立ストックホルム音楽大学でトランペットと作曲を学び、2021年に作曲の修士課程を修了しました。ジャズ・トランペッターとして期待されながらも健康上の理由でトランペットをあきらめざるを得なくなり、ピアノに転向。バークリー音楽大学とパリ国立高等音楽舞踊学校でも学びました。ジャズ・ピアノと即興音楽のプレーヤー、ジャズと伝統的クラシカル音楽の作曲家として活動しています。
『PLAY!』は、メランコリックな基調をもちながら、タイトルどおりの「プレーする楽しさ」を注ぎこんだアルバムです。《Storm》から《Passage II》まで、ソロ・ピアノの短い「即興」を含む11のトラックをウッレーンが作曲。トリオというシンプルな編成の中で自由な即興を交えながら推進力のある高いエネルギーのプレーを展開しています。
価格(CD) 2,365円(税込価格)(税抜価格 2,150円)
価格(Vinyl LP) 3,740円(税込価格)(税抜価格 3,400円)