December 2023

『森の精』
Alpha Classics ALPHA 1008 classical

 
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 交響曲第4番 イ短調 Op.63(1911) 
 音詩《森の精(Skogsrået)》(管弦楽のためのバラード) Op.15(1893)
 悲しきワルツ(Valse triste)Op.44 no.1(1904)
  ヨーテボリ交響楽団
  サントゥ=マティアス・ロウヴァリ(指揮)
 
録音 2021年11月(交響曲)、2022年6月(ワルツ)、2023年3月(森の精) ヨーテボリ・コンサートホール(ヨーテボリ、スウェーデン)

 
ヨーテボリ交響楽団と首席指揮者サントゥ=マティアス・ロウヴァリ Santtu-Mathias Rovali のシベリウス・シリーズは、2019年の《交響曲第1番》《エン・サガ》(ALPHA 440)から始まりました。《交響曲第2番》《国王クリスチャン二世》(ALPHA 574)《交響曲第3番》《交響曲第5番》《ポホヨラの娘》(ALPHA 645)とリリース、「彼を通して紛れもない音楽が流れる」(「The Sunday Times」)といった評を得てきました。
 
シリーズ第4作。《交響曲第4番》は、「交響的思考」を音楽に実現させた《交響曲第3番》、音詩《夜の騎行と日の出》とニ短調の弦楽四重奏曲《内なる声》につづき、1911年に作曲された作品です。「国威高揚」のロマンティックな作品を期待した当時の人々には理解されなかったものの、「フィンランド音楽の礎石」のひとつとみなされています。「静寂の終極にシベリウスの生への意志と神の存在を見る」(オスモ・ヴァンスカ)
 
1893年の《森の精》は、初期のシベリウスを代表する標題音楽の一作です。森をゆく威勢のいい若者が、小人たちに誘われて道に迷い、そこで出会った森の精に恋をする……。スウェーデンの作家ヴィクトル・リュードベリ Viktor Rydberg(1828–1895)の詩を基に「音詩」として作曲され、1895年4月17日、シベリウスの指揮で初演されました。義兄の劇作家アルヴィド・ヤルネフェルトの劇《クオレマ(死)》の第1場の音楽(テンポ・ディ・ヴァルス・レント-ポコ・リゾルート)をコンサート用に作った《悲しきワルツ》。
 
価格 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)

『モーツァルト 序曲集』
BIS SACD 2062 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
 歌劇《アルバのアスカニオ(Ascanio in Alba)》 K.111(1771)- 序曲
 歌劇《イドメネオ(Idomeneo, re di Creta)》 K.366(1781)- 序曲
 歌劇《フィガロの結婚(Le nozze di Figaro)》 K.492(1786)- 序曲
 歌劇《後宮からの逃走(Die Entführung aus dem Serail)》 K.384(1782)- 序曲
 歌劇《コジ・ファン・トゥッテ(Cosìi fan tutte)》 K.588(1789-90)- 序曲
 歌劇《劇場支配人(Der Schauspieldirektor)》 K.486(1786)- 序曲
 歌劇《ポントの王ミトリダーテ(Mitridate, re di Ponte)》 K.87/74a(1770)- 序曲
 歌劇《偽の女庭師(La finta giardiniera)》 K.196(1774–75)- 序曲
 歌劇《ドン・ジョヴァンニ(Don Giovanni)》 K.527(1787)- 序曲
 歌劇《ルーチョ・シッラ(Lucio Silla)》 K.135(1772)- 序曲
 歌劇《皇帝ティートの慈悲(La clemenza di Tito)》 K.621(1791)- 序曲
 歌劇《魔笛(Die Zauberflöte)》 K.620(1791)- 序曲
  ケルン・アカデミー
  マイケル・アレクサンダー・ウィレンズ(指揮)
 
録音 2022年9月2日–4日 ドイチュラントラジオ室内楽ホール(Deutschlandfunk Kammermusiksaal)(ケルン、ドイツ)
制作 ハンス・キプファー
録音 クリスティアン・シュタルケ

 
「ケルン・アカデミーは、あなたをクラシカル音楽の旅に連れてゆく。表情の豊かさと熟練の技巧をあわせもち、徹底して的確な演奏を行う」。
 
ケルン・アカデミー Kölner Akademie と音楽監督マイケル・アレクサンダー・ウィレンズ Michael Alexander Willens は、ロナルド・ブラウティハムのソロによるベートーヴェンのピアノ協奏曲など、BIS Records をはじめとするレーベルの多くの録音で常に高い評価を獲得してきました。
 
モーツァルトのオペラの序曲。1770年の《ポンテの王ミトリダーテ》から1791年の《皇帝ティートの慈悲》と《魔笛》まで、それぞれに興趣が尽きない作品です。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ストラヴィンスキー、バルトーク、マルティヌー』
BIS SACD 2657 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882–1971)
 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(1931)
ベーラ・バルトーク(1881–1945)
 ヴァイオリンと管弦楽のためのラプソディ第1番 Sz.87 BB.94b(1928 rev.29)
 ヴァイオリンと管弦楽のためのラプソディ第2番 Sz.90 BB.96b(1928 rev.1935)
ボフスラフ・マルティヌー(1890–1959)
 ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲 H 276a(第2稿)
 瞑想曲(Meditation)
 (ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲 H 276a(初稿)第2楽章)
  フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
  バンベルク交響楽団 ヤクブ・フルシャ(指揮)
 
[楽器 Violin: Stradivarius ‘Lady Inchiquin’, 1711]
 
録音 2021年6月30日–7月1日(協奏的組曲)、2021年12月20日–22日(バルトーク、瞑想曲)、2022年9月28日–29日(ストラヴィンスキー) コンツェルトハレ・バンベルク(ヨーゼフ・カイルベルト・ザール)(バンベルク、ドイツ)
制作 ベルンハルト・アルブレヒト、ミヒャエラ・ヴィースベク(協奏的組曲)
録音エンジニア クリスティアン・イェーガー、マルクス・シュパッツ(協奏的組曲)

 
フランク・ペーター・ツィンマーマン Frank Peter Zimmermann は、1965年、ドイツのドゥイスブルク生まれ。ヴァレーリー・ヴァレンティノヴィチ、サシュコ・ガヴリーロフ、ヘルマン・クレバースに学び、コンサート・ヴァイオリニストとして活動しています。ボストン交響楽団、ワシントン・ナショナル交響楽団、シカゴ交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー、フィルハーモニア管弦楽団、バイエルン放送交響楽団といったオーケストラと共演してきました。BIS Records など、録音活動も積極的に行い、ヴィオラのアントワン・タメスティとチェロのクリスチャン・ポルテラと組んだ「トリオ・ツィンマーマン」の録音が『回顧』(BIS SA-2677)と題したアルバムに集成されました。J・S・バッハの『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ 第3集』(BIS SA-2587)につづくアルバムでは、ヤクブ・フルシャ Jakub Hrůša(1981–)指揮のバンベルク交響楽団と共演してストラヴィンスキー、バルトーク、マルティヌーの協奏的作品を演奏しています。
 
ストラヴィンスキーの《ヴァイオリン協奏曲 ニ長調》は、ポーランド生まれのアメリカのヴァイオリニスト、サミュエル・ドゥシュキン(1891–1976)とのコラボレーションによる最初の作品です。超絶技巧の求められる〈トッカータ〉〈アリア I〉〈アリア II〉〈カプリッチョ〉のネオクラシカルなスタイルの4つの楽章で書かれてtいます。この協奏曲は、後に、ジョージ・バランシンのバレエの音楽にも使われました。
 
バルトークの2曲のラプソディは、彼がルーマニアとハンガリーの民俗音楽をベースとする作曲を探った時期の作品です。《ラプソディ第1番》はヨーゼフ・シゲティ、《ラプソディ第2番》はゾルターン・セーケイと、親友だったハンガリーのヴァイオリニストふたりにそれぞれ献呈されました。マルティヌーの《協奏的組曲》は、ドゥシュキンの委嘱で書かれた作品です。〈前奏曲〉、ラルゴの〈瞑想〉〈間奏曲〉〈終曲〉の4曲で構成されています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ミカエル・ジャレル』
BIS SACD 2672 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) contemporary/classical

 
ミカエル・ジャレル(1958–)
 Paysages avec figures absentes - Nachlese IV
 (不在の形象と対面する風景 - 補遺 IV)(2009)
 (ヴァイオリンと管弦楽のための)*
 Sechs Augenblicke(6つの瞬間)(2022)(管弦楽のための)
 …un long fracas somptueux de rapide céleste…
 (…天上の急流の長い豪壮な轟き…)(1998)
 (打楽器と管弦楽のための)**
  イリア・グリンゴルツ(ヴァイオリン)*
  フロラン・ジョデレ(打楽器)**
  フランス国立ロワール管弦楽団 パスカル・ロフェ(指揮)
 
録音 2022年7月7日–16日 コングレスセンター(Centre des Congrès)(アンジェ、フランス)
制作・バランスエンジニア イジー・ヘーガー
サウンドエンジニア アリス・ラゴン

 
スイスの作曲家ミカエル・ジャレル Michael Jarrell の音楽は「夢と非現実の状態を真実の瞬間を探し求めながら考察する」と言われています。最小の音の聞こえ方ともっとも遅いテンポという、時間が静止するところに見つかることの多い、真実。きわめて個人的なアプローチにより彼は、第二次世界大戦後の音楽のいろいろな技法をはじめとするレガシーを統合し、音楽の真の「詩」を示してみせます。
 
『ジャレル 管弦楽作品集』(BIS SA-2482)を録音したフランス国立ロワール管弦楽団とパスカル・ロフェ Pascal Rophé の新しいアルバムでは、ジャレルが四半世紀近い間隔で作曲した3つの作品が演奏されます。
 
《Paysages avec figures absentes - Nachlese IV(不在の形象と対面する風景 - 補遺 IV)》は、イザベル・ファウストのために書かれ、彼女に献呈された作品です。「アンサンブルの中にあるヴァイオリン」の新しいアプローチを念頭に置いて作曲され、ジャレルの思考に大きな影響を与えたというスイスの詩人フィリップ・ジャコテ Philippe Jacotet(1925–2021)の作品が曲名に引用されています。この録音ではイリア・グリンゴルツ Ilya Gringolts がソロを担当しました。
 
《Sechs Augenblicke(6つの瞬間)》は、COVID-19 のロックダウン中に作曲され、この録音の数週間前に初演されました。音楽の断片に含まれる「音という物質」の凝縮あるいは内破を示唆するタイトルが与えられています。
 
打楽器ソロとオーケストラの共演する《…un long fracas somptueux de rapide céleste…(…天上の急流の長い豪壮な轟き…)》では、短い力強い「初めの爆発」が形を変え、曲中の「句読点」のように何度となく現れます。フランスの作家ジュリアン・グラック Julien Grqcq(1910–2007)の『Un balcon en forét(森のバルコニー)』から引用したタイトルがつけられました。ソリストのフロラン・ジョデレ Florent Jodelet は、パリ国立高等音楽舞踊学校の出身。フランス国立管弦楽団のソロ打楽器奏者を務めるとともに「今日の音楽」のスペシャリストとして作曲家たちとのコラボレーションを行なっています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『アッラン・ペッテション コンプリート・エディション』
BIS SACD 9062 17SACD’s hybrid (5.0 surround/stereo) + 4DVD’s classical

 
アッラン・ペッテション(1911–1980)
 交響曲第1番-交響曲第17番(断章)
 協奏曲第1番-協奏曲第3番(弦楽オーケストラのための)
 ヴィオラ協奏曲
 協奏曲第2番(ヴァイオリンと管弦楽のための)
 ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲 他 [曲目詳細
 
SACD/Surround マスタリング マッティアス・シュピツバルト
エグゼクティヴ・プロデューサー ローベット・フォン・バール(1976年–1999年)、ロバート・サフ(2006年–2023年)

 
20世紀スウェーデンの作曲家アッラン・ペッテション Allan Pettersson は、かつて、「私の素材すなわち私の人生だ。神に祝福されたものも、罰せられたものも」と記しました。実際、交響曲や協奏曲をはじめとする彼の作品には闘争と苦悩にみちた彼の人生がそのまま反映されているとみなされています。
 
アルバム『コンプリート・エディション』には、BIS Records がこれまでに録音した作品と新しく録音した作品が17枚の SACD hybrid ディスクに収録されています。CDリリースされていたセーゲルスタムとヴェステルベリの録音は、このセットのため、マッティアス・シュピツバルトにより SACD マスタリングされました。スウェーデン放送などによるドキュメンタリーを収録した4枚の Bonus DVD と、英語、スウェーデン語、ドイツ語、フランス語のライナーノーツと歌詞対訳(スウェーデン語・英語)を掲載したブックレット(284ページ)が添付されます。
 
価格 20,350円 (本体価格 18,500円)

『オーケストラの変遷』
Caprice CAP 21942 classical

 
『オーケストラの変遷:オルガンのためのスウェーデンの交響的音楽
(Orchestral Transitions: Swedish Symphonic Music for the Organ)』
ハラルド・フリュクレーヴ(1882–1919)
 交響的小品(Symfoniskt stycke)(1916)
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927)
 春(Våren)(1870s)(ポンプオルガンのための編曲)
ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871–1927)
(ヨースタ・ルンドボリ(1903–1966) 編曲)
 交響的カンタータ《歌(Sången)》 Op.44 - 間奏曲(Mellanspel)
オット・オールソン(1879–1964)
 オルガン交響曲第1番 変ホ長調 Op.15
 - 第3楽章「間奏曲(Intermezzo)」
  第4楽章「アンダンテ(Andante)」
ヒューゴ・アルヴェーン(1872–1960)
 ノットゥルノ・エレジアーコ(Notturno Elegiaco) Op.5
 黙示録カンタータ(Uppenbarelsekantaten) Op.31
 -前奏曲(Präludium)
サラ・ヴェンネルベリ=ロイター(1875–1959)
 前奏曲、序奏とフーガ ハ短調
ヒューゴ・アルヴェーン(1872–1960)
(オスカル・リンドベリ(1887–1955) 編曲)
 《グスタフ二世アドルフ(Gustaf II Adolf)》 組曲 Op.49
 - エレジー(Elegi)
ヨースタ・ルンドボリ(1903–1966)
 オルガンソナタ ハ長調
ヨン・フェーンストレム (1897-1961)
 前奏曲とフーガ イ長調 Op.35
クット・アッテルベリ(1887–1974)
 前奏曲とフーガ(Prelude and fugue)(c.1940)
テューレ・ラングストレム(1884–1947)
 祈り(Invocatio)
  ユーナス・ルンドブラード(オルガン)
 
[楽器 オーケルマン&ルンド Åkerman & Lund, 1898
 
録音 2022年9月5日–8日 ヴェステロース大聖堂(ヴェステロース、スウェーデン)
録音エンジニア・編集・マスタリング エーリク・シッケマ

 
スウェーデンのオルガニストで音楽楽者でもあるユーナス・ルンドブラード Jonas Lundblad が、18世紀後期に建造されたオルガンで演奏された音楽を探った『オルガンを弾いた18世紀スウェーデンの鍵盤楽器奏者たち』(Caprice CAP 21938)につづく新作。19世紀から20世紀への変わり目、オルガンのための音楽が交響的な音楽に向けて急速に展開していった時代に焦点が当てられています。ヒューゴ・アルヴェーン Hugo Alfvén、ヴィルヘルム・ステーンハンマル Wilhelm Stenhammar、クット・アッテルベリ Kurt Atterberg、そして、オルガニストでもあったサラ・ヴェンネルベリ=ロイター Sara Wennerberg-Reuter やオット・オールソン Otto Olsson といった作曲家たちが、創造的、革新的な精神でスウェーデンの音楽シーンを彩った時代。ステーンハンマルが、子供のころに書き、後にポンプオルガンのために編曲したという》など、初録音の作品が多く含まれています。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『エドヴァルド・グリーグ』
Chandos CHSA 5301 SACD hybrid (Multichannel/stereo) classical

 
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 交響的舞曲(Symfoniske danser) Op.64(1896 rev.1898)
 ベルグリョート(Bergliot) Op.42(1870–71 rev.1885)
 (朗読と管弦楽のためのメロドラマ)*
 南の修道院の前で(Foran Sydens kloster) Op.20(1870-71)
 (ソプラノ、アルト、女声合唱と管弦楽のための)**
 リカルド・ノルドロークのための葬送行進曲
 (Sørgemarsj til minne om Rikard Nordraak)
  EG107(1866 orch.1907)
 (オーケストレーション:ヨハン・ハルヴォシェン(1865–1936))
  ベルゲンフィルハーモニック管弦楽団
  エドワード・ガードナー(指揮)
  ユーニ・ダール(朗読)*
  マーリ・エーリクスモーエン(ソプラノ)**
  アストリ・ノールスタ(メゾソプラノ)**
  ベルゲンフィルハーモニック合唱団女声セクション **
  エドヴァルド・グリーグ合唱団女声セクション **
 
録音 2021年8月23日–27日 グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)
制作 ヴェーガル・ランドース(LAWO Classics)(舞曲、ベルグリョート)、インゴ・ペトリ(Take Five)
録音エンジニア トマス・ヴォルデン(LAWO Classics)(舞曲、ベルグリョート)、シュテファン・レー(Take Five)

 
ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団と首席指揮者エドワード・ガードナーによるグリーグの作品集。劇付随音楽《ペール・ギュント》の抜粋と《ピアノ協奏曲 イ短調》を収めた最初のアルバム(CHSA 5190)につづく第2集。
 
《交響的舞曲》は、1896年に「4手のピアノ」の版が作られ、1896年に管弦楽版が完成しました。簡素な三部形式による4つの曲は、祝祭気分(第1曲)軽やかな浮き浮きした気分(第2曲)ワルツのように揺れる(第3曲)といった特徴の中間部をもち、もっとも長い終曲は厳粛な音楽として書かれています。ノルウェー固有の旋律とリズムにフランス印象主義の和声を取りいれたスタイルの作品です。
 
《ベルグリョート》は、ビョルンスチェーネ・ビョルンソン Bjønstjerne Bjørnsson(1832–1910)の散文詩に基づく「朗読と管弦楽によるメロドラマ」として書かれました。ヴァイキングの首長アイナル・タンバシェルヴェの妻ベルグリョートが、夫と息子を殺された怒りと闘いを描写する、劇的な音楽です。
 
《南の修道院の前で》もビョルンソンとのコラボレーションで作られました。彼の叙事詩集『アルンリョート・イェリネ』の第4の詩(「こんな遅い時刻に修道院の門をたたくのは誰?」「異国の地から来た貧しい娘です」「なにか苦しいことがあるの、何をしたの?」「心のかかえるかぎりの苦しみすべてです」……)をテクストに使った、ソプラノとアルトの独唱、女声合唱と管弦楽のための作品です。
 
《リカルド・ノルドロークのための葬送行進曲》は、1866年4月6日、グリーグが親友リカルド・ノルドロークの訃報に接して書いた作品です。かつて、ノルウェーとノルウェー人のアイデンティティの民俗音楽を芸術音楽として再生することを誓い合った友の死……。1907年、グリーグは、彼にとって最後となるベルリンでのコンサートを行い、4月12日、ノルドロークの墓をふたたび訪れました。その5ヶ月後、グリーグは、ベルゲンの港に行く途中で倒れ、運ばれた病院で生涯を閉じました。この葬送行進曲は最初、ピアノのために書かれ、グリーグ自身による軍楽隊のために編曲が作られました。このアルバムで演奏される管弦楽版は、作曲家ヨハン・ハルヴォシェン Johan Halvorsen がグリーグの葬儀に向かう列車の中で作った作品です。
 
価格 2,970円(税込価格)(本体価格 2,700円)

『ファゴット協奏曲』
cpo 555 576-2classical

 
カール・マリア・フォン・ヴェーバー(1786–1826)
 ファゴット協奏曲 へ長調 Op.75(1811 rev.1822)
ベルンハード・ヘンリク・クルーセル(1775–1838)
 ファゴット小協奏曲 変ロ長調(1829)
カール・マリア・フォン・ヴェーバー(1786–1826)
 アンダンテとハンガリー風ロンド(Andante e Rondo ongarese) ハ短調 Op.35(1813)
オラヴ・ベルグ(1949–)
 ファゴット協奏曲 *
  ダーグ・イェンセン(ファゴット、指揮)
  カンマーアカデミー・ポツダム グレゴール・ビュール(指揮)*
 
録音 2023年1月18日–20日 Teldex Studio Berlin(ベルリン、ドイツ)

 
ファゴットと管弦楽のための協奏曲アルバム。ダーグ・イェンセン Dag Jensen は、ノルウェーのホルテン生まれ。ローベット・ロンネス、トルライヴ・ネードベルグに学び、16歳の時にベルゲン・フィルハーモニックに入団。直後、副首席奏者に就任しました。ハノーファーでクラウス・トゥーネマンに師事。バンベルク交響楽団、ケルン放送交響楽団を経て、2003年から2005年まで首席ファゴット奏者としてルツェルン祝祭管弦楽団で演奏しました。ミュンヘン音楽演劇大学とノルウェー国立音楽大学の教授を務めています。
 
ヴェーバーが2曲。ミュンヘン宮廷楽団のファゴット奏者ゲオルク・フリードリヒ・ブラントのために書いた「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」「アダージョ」「ロンド」の3楽章の《ファゴット協奏曲 へ長調》と、《アンダンテとハンガリー風ロンド》。ストックホルムの王立管弦楽団のファゴット奏者フランス・プロイマイア Frans Preumayr のためにクルーセル Bernhard Henrik Crusell が作曲した《ファゴット小協奏曲》。ノルウェーのオラヴ・ベルグ Olav Berg の《ファゴット協奏曲 》は、このアルバムとイェンセンのツアーのために書かれた作品です。
 
価格 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)

『夢想(Songes)』
Cypres Records CYP 1685 classical

 
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 交響詩《レンミンカイネン(Lemminkäinen)》 (4つの伝説曲) Op.22
 (1895 rev.1897, 1939)
 - レンミンカイネンの帰郷(Lemminkäinen palaa kotitienoille)
ガブリエル・フォーレ(1845–1924)
 バラード(Ballade) Op.19(1877–79 orch.1881)
 (ピアノと管弦楽のための)
マヌエル・デ・ファリャ(1876–1946)
 交響的印象《スペインの庭の夜(Noches en los Jardines de España)》(1915)
 (ピアノと管弦楽のための)
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 音詩《吟遊詩人(Bardi)》Op.64(1913 rev.1914)
  チェコ・ヴィルトゥオージ エリック・レーデルハンドレル(指揮)
  エロディ・ヴィニョン(ピアノ)
 
録音 2023年9月6日–8日 ブルノ音楽院 レオシュ・ヤナーチェク・オーディトリアム(ブルノ、チェコ)

 
チェコ・ヴィルトゥオージ Czech Virtuosi は、ヤナーチェク歌劇場とブルノ・フィルハーモニック管弦楽団のコンサートマスターとソロ・プレーヤーによるアンサンブル。カレル・プロハースカを芸術面のリーダーに20年以上に渡り活動してきました。ベルギーの指揮者エリック・レーデルハンドレル Eric Lederhandler の指揮によるこのアルバムでは、シベリウスの作品と、ブリュッセルを拠点に活動するエロディ・ヴィニョン Élodie Vignon をソリストにフォーレとファリャの作品を演奏しています。
 
シベリウスの音詩《吟遊詩人》は、組曲《歴史の情景》第2番、《大気の娘(ルオンノタル)》と《オーケアニス(大洋の女神)》の2つの音詩とほぼ同じ時期の作品です。『エッダ』やスコットランドの詩人オシアンの詩の世界に近い、作曲者自身によると「古代スカンディナヴィアを語る、ヴァイキング時代のバラードのような」音楽。内面的な美しさと静謐さの際立った、シベリウスが作曲した最良の管弦楽曲のひとつとされています。
 
価格 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)

『ベートーヴェン 後期ソナタ集』
Danacord DACOC 973 2CD’s classical

 
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
[Disc 1]
 ピアノソナタ第28番 イ長調 Op.101
 ピアノソナタ第29番 変ロ長調 Op.106《ハンマークラヴィーア(Hammerklavier)》
[Disc 2]
 ピアノソナタ第30番 ホ長調 Op.109
 ピアノソナタ第31番 変イ長調 Op.110 
 ピアノソナタ第32番 ハ短調 Op.111
  エミール・グリューステン(ピアノ)
 
[楽器 Piano: Steinway and Sons Model D]
 
録音 2023年4月3日–5日(disc 1)、7月24日–26日(disc 2) 王立デンマーク音楽アカデミー メイン・コンサートホール(コペンハーゲン)
制作・録音エンジニア フェデリーコ・マッティオリ

 
グリーグの『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ』(DACOCD 964)をベネディクテ・ダムゴーと共演したエミール・グリューステンのベートーヴェンがリリースされます。
 
ベートーヴェンのピアノ音楽は、グリューステンが8歳か9歳の時に《エリーゼのために》に初挑戦して以来、「とても親しい友人」として「日常生活の楽しい時間」を分かち合ってきたというレパートリーです。後期のソナタを録音するこのプロジェクトは、COVID-19 のパンデミックによって「日常生活が中断され、ありあまるほどの自由時間を手に入れたこと」がきっかけで始まりました。楽しい時間という以上にベートーヴェンと真剣に向き合うこと。
 
イ長調、ホ長調、変イ長調の3曲は、グリューステンがレパートリーとしていた作品。「ハンマークラヴィーア・ソナタ」と呼ばれる「巨大で、見たところ演奏不能な」変ロ長調と「32曲の中でもっとも霊的で神秘的な」ハ短調は、彼が初めて挑戦する作品です。5曲すべて、新たなアプローチで解釈と演奏を練り、独自の「ベートーヴェン」を探っていきます。アカデミーで音楽理論を教える同僚のトマス・ソーラク Thomas Solak が協力して、2020年、「ベートーヴェン再構築」のプロジェクトが始まりました。
 
録音セッションは、プロジェクトのスタートから2年あまり経った2023年に行われました。アカデミーの1930年代後期に作られたコンサートホールで復活祭週間の4月に Op.101 とOp.106、夏季休暇の期間に Op.109 から Op.111 までの3曲が録音されました。グリーグのアルバムと同じ、コペンハーゲン在住の若いサウンドエンジニア、フェデリーコ・マッティオリ Federico Mattioli が制作と録音エンジニアリングを担当。グリューステンがライナーノーツを執筆しました。古典から現代までさまざまな様式を俯瞰しつつ有機的な一貫性を重視して構築されたベートーヴェンです。
 
[プロフィール]
エミール・グリューステン Emil Greysten は、2017年に王立デンマーク音楽アカデミーの教授団に加わり、ピアノ、室内楽とピアノワークショップの准教授を務めています。1985年生まれ。王立デンマーク音楽アカデミー、ヘルシンキのシベリウス・アカデミー、イタリアのコモ湖国際ピアノアカデミーで学び、ニクラス・シヴェレーヴ、エーリク・T・タヴァッシェルナ、エーロ・ヘイノネン、フー・ツォン、ドミートリー・バシキーロフ、ウィリアム・グラント・ナボレといった著名なピアニストたちに教わりました。ハンブルク、ニュボー、マルメ、ユヴァスキュラで行われた若いピアニストのコンペティションに参加、第1位に選ばれています。デンマーク放送(DR)とフィンランド放送(YLE)の番組に出演。Danacord Records にシューベルトの《ピアノソナタ ハ短調》《6つの楽興の時》(DACOCD 769)、《ソナタ ロ短調》などリストのピアノ作品集(DAOCD 772)、カール=オスカ・ウスタリンとのデュオによるブラームス(DACOCD 875)とシュニトケ(DACOCD 878)の「チェロとピアノのソナタ」を録音、セーアン・ニルス・アイクベアのピアノ作品の初録音(Dacapo 8.226556)に参加しました。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『FANTASYMPHONY』
Euro Arts 20 65197 CD film music

 
『FANTASYMPHONY』
 映画『ハリー・ポッター(Harry Pollter)』- ハリーの不思議な世界
 映画『ナルニア国物語(The Chronicles of Narnia)』
 - ナルニアの子守歌(The Deep magic of Narnia)
 映画『ウィロー(Willow)』
 - エローラ・ダナンの誕生(Elora Danan’s Birth)
 テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)』
 - 黄金の手(Hands of Gold)
 テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)』
 - ゲーム・オブ・スローンズ組曲
 映画『ホビット(The Hobbit)』
 - ミスティ・マウンテン(Misty Mountain)
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』
 - ホビット庄の社会秩序(Concerning the Hobbits) 
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』
 - 闇夜の短剣(A knife in the dark)
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』- May it be
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』
 - すべての終わり(The end of all things)
 映画『ハイランダー -悪魔の戦士(Highlander)』
 - リヴ・フォーエヴァー(Who Wants to Live Forever)
  デンマーク国立交響楽団・合唱団・児童合唱団
  クリスティアン・シューマン(指揮)
  ホン・スジン(コンサートマスター) 
  キム・ジヘ(ソプラノ) トゥーヴァ・セミングセン(メゾソプラノ)
  ヨハン・カールストレム(バス)
  デイヴィッド・ベイトソン(ナレーション)
 
録音 2018年 DR(デンマーク放送)コンサートホール(コペンハーゲン)(ライヴ)

 
デンマーク国立交響楽団の「ガラコンサート」シリーズ。Blu-ray リリースされた(20 65194)2018年の『FANTASYMPHONY』からピックアップした11曲によるCDです。
 
価格 3,080円(税込価格)(本体価格 2,800円)

『FANTASYMPHONY』
Euro Arts 20 65194 Blu-ray film music[未案内旧譜]

 
『FANTASYMPHONY』
 映画『ハイランダー -悪魔の戦士(Highlander)』
 - カインド・オブ・マジック(A kind of magic - fanfare)
 映画『ハリー・ポッター(Harry Pollter)』- ハリーの不思議な世界
 映画『ハリー・ポッター(Harry Pollter)』- ヘドウィグのテーマ
 映画『パンズ・ラビリンス(Pan’s Labyrinth)』
 - ロング・ロング・タイム・アゴー(Long Long Time Ago)
 映画『ナルニア国物語(The Chronicles of Narnia)』
 - ナルニアの子守歌(The Deep magic of Narnia)
 映画『ナルニア国物語(The Chronicles of Narnia)』
 -  戴冠式(Coronation)
 映画『ウィロー(Willow)』
 - エローラ・ダナンの誕生(Elora Danan’s Birth)
 ゲーム『ワールド・オブ・ウォークラフト(World of Warcraft)』
 - インヴィンサブル/無敵(Invincible)
 テレビドラマ『シャナラ・クロニクルズ(Shannara Chronicles)』
 - アンティル・ウィ・ゴー・ダウン(Until we go down)
 テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)』
 - 黄金の手(Hands of Gold)
 テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)』
 - キャスタミアの雨(Rains of Castamere)
 テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)』
 - ゲーム・オブ・スローンズ組曲
 映画『ホビット(The Hobbit)』
 - ミスティ・マウンテン(Misty Mountain)
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』
 - 指輪の詩(Verse of the ring)
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』
 - ホビット庄の社会秩序(Concerning the Hobbits) 
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』
 - 闇夜の短剣(A knife in the dark)
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』- May it be
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』
 - 一行の離散(The breaking of the fellowship)
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』
 - すべての終わり(The end of all things)
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』- 組曲
 映画『ハイランダー -悪魔の戦士(Highlander)』
 - リヴ・フォーエヴァー(Who Wants to Live Forever)
  デンマーク国立交響楽団・合唱団・児童合唱団
  クリスティアン・シューマン(指揮)
  ホン・スジン(コンサートマスター)
  キム・ジヘ(ソプラノ)トゥーヴァ・セミングセン(メゾソプラノ)
  ヨハン・カールストレム(バス)
  デイヴィッド・ベイトソン(ナレーション)
 
収録 2018年 DR(デンマーク放送)コンサートホール(コペンハーゲン)(ライヴ)
 
[Blu-ray: 16:9 Full HD PCM stereo/DTS-HD MA5.1 99min Region All]

 
デンマーク国立交響楽団の「ガラコンサート」。2017年の『GALAXYMPHONY』(20 65211/20 65214)につづき、ファンタジー映画やドラマの音楽を演奏した『FANTASYMPHONY』をライヴ収録した Blu-ray アルバムがリリースされます。コンサートの最初は、首を切り落とされないかぎり死なない一族の宝をめぐる戦いを描いた、クリストファー・ランバートとショーン・コネリーが出演した映画『ハイランダー -悪魔の戦士』のエンディング曲に使われた「クイーン」の《カインド・オブ・マジック》。『ハリー・ポッター』『ナルニア国物語』、ジェームズ・ホーナーが曲を書いた『ウィロー』、ハワード・ショア作曲の『ロード・オブ・ザ・リング』。テレビ・ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』は、2011年から2019年まで8シーズン、アメリカで放映され、「王座」をめざす者たちの「殺され方」も話題になったシリーズです。コンサートの最後、『ハイランダー -悪魔の戦士』の愛する人との別れのシーンに使われた《リヴ・フォーエヴァー》が「アンコール」として演奏されました。オリジナル・スコアに基づいたコンサート・オーケストレーションを使ったスペクタキュラーな音楽、80人編成の合唱団、デイヴィッド・ベイトソンのナレーション、大がかりな演出と照明。『GALAXYMPHONY』と同じく、視覚的にも音響的にも楽しめるコンサートです。
 
価格 4,950円(税込価格)(本体価格 4,500円)

『Movies in Concert』
Euro Arts 20 12337 5CD’s film music

[Disc 1]
『FANTASYMPHONY』(20 65197)
[Disc 2]
『Gaming in Symphony』
 『コール・オブ・デューティ』
  - モダン・ウォーフェア3(ブライアン・タイラー)
 『アンチャーテッド2』(グレグ・エドモンソン)
 『アサシン・クリード』- Ezio’s Family(イェスパー・キッド)
 『ワールド・オブ・ウォークラフト』
  - Malach, the Angke Messenger(イーマ・ヌーン)
 『ア・ハット・イン・タイム』(パスカル・ミヒャエル・スティーフェル)
 『バイオショック』
  - Main theme/Bathysphere Ride(ガリー・シャイマン)
 『ワンダと巨象』(大谷幸)
 伝説のゲーム・ミュージック・メドレー(神吉由美子、
  ロバート・プリンス、山根ミチル、中村正人、阿部功、
  近藤浩治(ピーター・デュー 編曲))
 『フォーゴットン・アン』組曲(ピーター・デュー)
 『ファイナルファンタジー VII』- 片翼の天使(植松伸夫)
 『グリム・ファンダンゴ』(ピーター・マコーネル)
 『ワールド・オブ・ウォークラフト』組曲(ジェイソン・ヘイズ)
 『ヘイロー』組曲(マーティン・オドネル&マイケル・サルヴァトーリ)
[Disc 3]
『Murder at the Symphony』(20 65207)
[Disc 4]
『Hollywood Gala』(20 69227)
[Disc 5]
『Divas & Diamonds』
 映画『紳士は金髪がお好き(Gentlemen Prefer Blonds)』
 -ダイアモンドは女の親友(Diamonds Are a Girl’s Best Friend)
 映画『帰らざる河(River of No Return)』
 - 一枚の銀貨(Ond Silver DollarJ)
 映画『サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)』
 - わたしのお気に入り(Mu Favorite Things)
 映画『シャレード(Charade)』- シャレード(Charade)
 映画『オズの魔法使い(The Wizard of Oz)』
 - 虹の彼方に(Over the Rainbow)
 映画『トーク・トゥ・ハー(Talk to Her)』
 - ククルクク・パロマ(Cucurrucucú Paloma)
 映画『ティファニーで朝食を(Breakfast at Tiffany’s)』
 - ムーン・リバー(Moon River)
 映画『旅愁(September Affair)』
 - セプテンバー・ソング(September Song)
 映画『ブランシェ(Blanche)』
 映画『酒とバラの日々(Days of Wine and Roses)』
 - 酒とバラの日々(Days of Wine and Roses)
 映画『ピンク・パンサー(The Pink Panther)』
 - 今宵を楽しく(Meglio Stasera)
 映画『007 女王陛下の007(On Her Majesty’s Secret Service)』
 - 愛はすべてを越えて(We Have All the Time in the World)
 映画『カサブランカ(Casablanca)』
 - アズ・タイム・ゴーズ・バイ(As Time Goes by)
 映画『キャバレー(Cabaret)』
 - 私の愛するあなた(Mein Herr)
  デンマーク国立交響楽団
 

デンマーク国立交響楽団「ガラ・コンサート」シリーズのCD化されたコンサートから5つのアルバムをセット・リリース。
 
価格 8,635円(税込価格)(本体価格 7,850円)

『Movies in Concert』
Eur Arts 20 12321 5 Vinyl LP’s film music

 
『FANTASYMPHONY』
 映画『ナルニア国物語(The Chronicles of Narnia)』
 - ナルニアの子守歌(The Deep magic of Narnia)
 テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)』
 - 黄金の手(Hands of Gold)
 テレビドラマ『シャナラ・クロニクルズ(Shannara Chronicles)』
 - アンティル・ウィ・ゴー・ダウン(Until we go down)
 映画『ホビット(The Hobbit)』
 - ミスティ・マウンテン(Misty Mountain)
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』
 - 指輪の詩(Verse of the ring)
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』
 - 一行の離散(The breaking of the fellowship)
 映画『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』
 - すべての終わり(The end of all things)
『GALAXYMPHONY II』
 映画『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』
 - レイのテーマ(ジョン・ウィリアムズ 曲)
 テレビドラマ『マンダロリアン』(ルドヴィグ・ゴランソン 曲)
 映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
 - 「ジン・アーソと希望」組曲(マイケル・ジャッキーノ 曲)
 映画『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』
 - The Rebellion Is Reborn(ジョン・ウィリアムズ 曲)
 映画『アバター』- I See You(ジェームズ・ホーナー 曲)
 映画『フィフス・エレメント』- Diva Dance(エリック・セラ 曲)
 映画『インターステラー』- 組曲(ハンス・ジマー 曲)
『Gaming in Symphony』
 『アンチャーテッド2』(グレグ・エドモンソン)
 『アサシン・クリード』- Ezio’s Family(イェスパー・キッド)
 『ワールド・オブ・ウォークラフト』
 - Malach, the Angke Messenger(イーマ・ヌーン)
 『グリム・ファンダンゴ』(ピーター・マコーネル)
 伝説のゲーム・ミュージック・メドレー(神吉由美子、
  ロバート・プリンス、山根ミチル、中村正人、阿部功、
  近藤浩治(ピーター・デュー 編曲))
 『ヘイロー』組曲(マーティン・オドネル&マイケル・サルヴァトーリ)
『Hollywood Gala』
 映画『ボディガード』
 - オールウェイズ・ラヴ・ユー(I Will Always Love You)
 (ドリー・パートン 作詞・作曲)
 映画『ムーラン・ルージュ』
 - ネイチャー・ボーイ(Nature Boy)(エデン・アーベ 作詞・作曲)
 映画『シェルブールの雨傘』
 - I Will Wait for You(ミシェル・ルグラン 曲/ジャック・ドミ 詞)
 映画『グラディエーター』
 - ついに自由に(Now We Are Fress)(ハンス・ジマー 曲)
 映画『ハリエット』- スタンド・アップ(Stand Up)
 (シンシア・エリヴォ、ジョシュア・ブライアン・キャンベル 作詞・作曲)
 映画『アリー/スター誕生』
 - シャロウ(Shallow)(レディー・ガガ、ブラドリー・クーパー 作詞・作曲)
 映画『アルフィー』
 - メイン・テーマ(バート・バカラック 曲/ハル・デイヴィッド 詞)
 映画『ムーラン・ルージュ』- カム・ワット・メイ(Come What May)
 (デイヴィッド・ベアウォルド、ケヴィン・ギルバート 作詞・作曲)
  デンマーク国立交響楽団

 
デンマーク国立交響楽団「ガラ・コンサート」シリーズから4回のコンサートを Vinyl LP として限定リリース。
 
価格 17,820円(税込価格)(本体価格 16,200円)

『人生のミサ』
LAWO Classics LWC 1265 2CD’s classical

 
フレデリク・ディーリアス(1862–1934)
 人生のミサ(A Mass of Life/Eine Messe des Lebens) RT II/4(1904–05)
  ロデリック・ウィリアムズ(バリトン、ツァラトゥストラ)
  ジェマ・サマーフィールド(ソプラノ)
  クローディア・ハックル(アルト)
  ブロール・マグヌス・トーデネス(テノール)
  ベルゲン・フィルハーモニック合唱団
  エドヴァルド・グリーグ合唱団 コレギウム・ムジクム合唱団
  ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団
  マーク・エルダー(指揮)
 
録音 2022年9月26日–29日 グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)

 
ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団は、2021年11月、ハレ管弦楽団の音楽監督マーク・エルダー Mark Elder(1947–)を次期首席客演指揮者に指名したことを発表しました。初回の契約期間が2022年8月1日から2025年7月31日までの3年間。そしてベルゲンのポストの最初のプロジェクトとして、2022年9月、ディーリアスの《人生のミサ》のノルウェー初演を指揮しました。
 
《人生のミサ》は、フリードリヒ・ニーチェの『ツァラトゥストラはこう語った』のドイツ語テクストによるカンタータとして作曲されました。ソプラノ、アルト、テノール、バリトンのソリスト4人、二重合唱と管弦楽の編成で書かれ、1905年に完成。1908年に第2部の初演がミュンヘンで行われ、一年後にロンドンで初めて全曲が演奏されました。ディーリアスの傑作のひとつに挙げられる作品です。
 
ベルゲンのコンサートに参加した歌手は、ツァラトゥストラ役を歌うバリトンのロデリック・ウィリアムズ Roderick Williams、ソプラノのジェマ・サマーフィールド Gemma Summerfield、アルトのクローディア・ハックル Claudia Huckle、そして、ノルウェーのテノール、ブロール・マグヌス・トーデネス Bror Magnus(1993–)。
 
ディーリアス・トラストの支援を受けた共同プロジェクトです。
 
価格 3,850円(税込価格)(本体価格 3,500円)

『グリーグ+スメタナ』
Mirare MIR 6682 classical

 
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 弦楽四重奏曲 ト短調 Op.27(1877-78)
ベドルジハ・スメタナ(1824–1884)
 弦楽四重奏曲第1番 ホ短調 JB1:105《わが生涯より(Z mého život)》(1876)
  モディリーアニ四重奏団
   アモリ・コエイトー(ヴァイオリン)
   ロイック・リオ(ヴァイオリン)
   ロラン・マルフェング(ヴィオラ)
   フランソワ・キエフェル(チェロ)
 
[楽器 Violin (Coeytaux): Antonio Stradivarius "Prince Léopold”, 1715/Violin (Rio): Giovanni Battista Guadagnini, 1780/Viola: Luigi Mariani, 1660/Cello: Luigi Mariani, 1706]
 
録音 2022年12月6日–9日 シューベルティアーデ(オーストリア)

 
「心の狭い者を喜ばせるための作品」ではなく「広がりと跳躍、そして何よりも弦楽器のための響きを追求」するために書かれたグリーグの《弦楽四重奏曲 ト短調》。娘と両親を亡くし、ニーナとの結婚生活が破綻寸前だったころ、イプセンの詩による歌曲〈吟遊詩人(Spillemænd)〉(Op.25 no.1)を主題に使って作曲した、彼が完成させた唯一の四重奏曲です。スメタナの《弦楽四重奏曲第1番 ホ短調》は、《わが生涯より》の副題をもち、民俗的要素をもつ自伝的な作品として書かれました。
 
モディリーアニ四重奏団 Quatuor Modigliani は、パリ国立高等音楽舞踊学校の学生たちが2003年に結成したアンサンブルです。2016年12月、第1ヴァイオリンが、創設時のフィリップ・ベルナールからアモリ・コエイトー Amaury Coeytaux に代わりました。ロイック・リオ Loïc Rio が第2ヴァイオリン、ロラン・マルフェング Laurent Marfaing がヴィオラ、フランソワ・キエフェル François Kieffer がチェロを担当しています。レパートリーは広く、シューベルト、モーツァルト、ハイドン、メンデルスゾーン、バルトークをはじめとする弦楽四重奏のスタンダード曲だけでなく、マーク=アンソニー・ターネッジ、フィリップ・エルサン、ペーテリス・ヴァスクス、カイヤ・サーリアホといった現代の作品も手がけています。
 
価格 2,970円(税込価格)(本体価格 2,700円)

『白夜の太陽変奏曲』
Ondine ODE 1432-2 contemporary/classical

 
オウティ・タルキアイネン(1985–)  
 Midnight Sun Variations(白夜の太陽変奏曲)(2019)(管弦楽のための)
 Songs of the Ice(氷の歌)(2019) (管弦楽のための)
 Milky Ways(銀河)(2022)(コールアングレと管弦楽のための協奏曲)*
 The Ring of Fire and Love(炎と愛の輪)(2020)(管弦楽のための)
  フィンランド放送交響楽団 ニコラス・コロン(指揮)
  ニコラス・ダニエル(コールアングレ)*
 
録音 2023年1月–4月 ヘルシンキ・ミュージックセンター(フィンランド)

 
オウティ・タルキアイネン Outi Tarkiainen(1985–) は、フィンランドの新しい世代の作曲家のひとりです。モダニストとジャズの両方の立場を背景に自身と周囲の世界を表現する作品を発表してきました。
 
《Midnight Sun Variations(白夜の太陽変奏曲)》は、太陽が沈まない極北の夏の夜、限りないニュアンスの色のスペクトラムをインスピレーションにした「光の変奏」として書かれました。夏の最後の暖かい日が霧に包まれる秋の夜明けに取って代わられる、新しい命の誕生を語る音楽でもあると作曲者は言います。BBCフィルハーモニックとカナダのナショナル・アーツセンター管弦楽団の共同委嘱で作曲され、2019年8月4日の「BBC Proms」でヨン・ストゥールゴールズの指揮で初演されました。
 
《Milky Ways(銀河)》は、フィンランド放送交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、BBC Radio 3 の共同委嘱作です。イギリスのオーボエ奏者ニコラス・ダニエル Nicolas Daniel のために書かれました。〈The Infant Gaze(幼児の視線)〉〈Interplays(相互作用)〉〈At the Fountainhead of God(神の水源で)〉の3楽章。タルキアイネンが作曲に取り組んでいた時、幼いころ母が自殺したため母のない半生を過ごしたという彼の話を聞いたことから、「誕生と死」という生の神聖な瞬間を対立させた「別れの場」で曲を閉じることを選びました。2023年3月15日、ニコラス・コロン Nicholas Collon 指揮フィンランド放送交響楽団の共演でヘルシンキで初演。作品は、ダニエルと早すぎる死を選んだ母の思い出に献呈されました。
 
《The Ring of Fire and Love(炎と愛の輪)》は、大地を揺るがす創造的な地殻変動の瞬間をイメージさせる管弦楽作品です。曲名は、環太平洋火山帯、月蝕の時に太陽の中心を覆う月の周囲に見られる金環、出産の際に胎児の頭が産道を通る感覚を表していると言います。
 
価格 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)

『J・S・バッハ 6つのヴァイオリン・ソナタ』
Ondine ODE 1446-2D 2CD's early music/classical

 
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
[Disc 1]
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ロ短調 BWV 1014
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 BWV 1015
 ヴァイオリン・ソナタ第3番 ホ長調 BWV 1016
[Disc 2]
 ヴァイオリン・ソナタ第4番 ハ短調 BWV 1017
 ヴァイオリン・ソナタ第5番 へ短調 BWV 1018
 ヴァイオリン・ソナタ第6番 ト長調 BWV 1019
  シルッカ=リーサ・カーキネン=ピルク(バロック・ヴァイオリン)
  トゥイヤ・ハッキラ(フォルテピアノ)
 
[楽器 Baroque violin: Giovanni Battista Rogeri, 1691/Fortepiano: replica by Andrea Restelli, Milan, after Gottfried Silbermann, 1747]
 
録音 2022年4月 カルヤー教会(カルヤー(カーリス)、フィンランド)

 
J・S・バッハの「ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのための6つのソナタ」は、トリオ・ソナタの形式で書かれ、オプションのヴィオラ・ダ・ガンバを追加して演奏されることもある作品です。バッハがケーテンにいた1720年から1723年の間に作曲されたと推測されています。
 
シルッカ=リーサ・カーキネン=ピルク Sirkka-Liisa Kaakinen-Pilch は、シベリウス・アカデミーで学びました。バッタリア、アヴァンティ!、六階管弦楽団といったフィランドのアンサンブルで演奏。オランダのバロック・ヴァイオリニスト、ルーシー・ファン・ダールにも学び、フランス・ブリュッヘン、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ラース・ウルリク・モーテンセンたちのオーケストラで演奏してきました。
 
ピアニストのトゥイヤ・ハッキラ Tuija Hakkila(1959–)は、シベリウス・アカデミーとパリ音楽院で学び、バッハやモーツァルトから現代のカイヤ・サーリアホまで幅広いレパートリーのソリスト、室内楽奏者として活動しています。この録音では、晩年のバッハと子のC・P・E・バッハが愛用したというゴットフリート・ジルバーマンのフォルテピアノをモデルにしたアンドレア・レステッリ製作の楽器を弾いています。
 
価格 3,410円(税込価格)(本体価格 3,100円)

『ラモー』
Orchid Classics ORC 100281 classical

 
ジャン=フィリップ・ラモー(1683–1764)
 クラヴサン曲集(Pièces de clavecin) 組曲 ニ長調 RCT 3
  やさしい訴え(ロンドー)(Les Tendres Plaintes. Rondeau)
  ソローニュのひな鳥(Les Niais de Sologne et Doubles des Niais)
  ため息(Les Soupirs. Tendrement)
  歓喜(ロンドー)(La Joyeuse. Rondeau)
  いたずら好き(ロンドー)(La Follette. Rondeau)
  ミューズたちの語らい(L'Entretien des Muses)
  つむじ風(ロンドー)(Les Tourbillons. Rondeau)
  一つ目の巨人(ロンドー)(Les Cyclopes. Rondeau)
  あざけり(メヌエット)(Le Lardon. Menuet)
  足の不自由な女(La Boiteuse)
 歌劇《カストールとポリュックス(Castor et Pollux)》 RCT 32(1737)から
  テライールのアリア「悲しみの支度」(Air de Télaire: Tristes apprêts)*
 新クラヴサン曲集(Nouvelles Suites de Pièces de clavecin)  組曲 イ短調 RCT 5
  アルマンド(Allemande) クラント(Courante)
  サラバンド(Sarabande) 三本の手(Les Trois Mains)
  ファンファリネット(Fanfarinette) 意気揚々(La Triomphante)
  ガヴォットと6つのドゥーブル(Gavotte et six doubles)
  ヤンネ・ヴァルケアヨキ(アコーディオン)
  トゥーリ・リンデベリ(ソプラノ)*
  
録音 2022年12月27日–30日 ヘルキオ・ホール(Helkiö-sali)(ラッペーンランタ、フィンランド)

 
ヤンネ・ヴァルケアヨキ Janne Valkeajoki は、1992年生まれ。ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーでアコーディオンをマッティ・ランタネン、指揮をヨルマ・パヌラに学びました。その後ドイツに渡りヴュルツブルク音楽大学のシュテファン・フッソングとアリ・ラシライネンの修士課程で研究を続けました。「Helsingin Sanomat(ヘルシンキ新聞)」のヴェサ・シレーンが、2018年のコンサートを聴き、「カミソリのようにシャープでクリアな響きのアコーディオンからピアノとオルガン、そしてシンフォニー・オーケストラとまで言っていい音が聞こえた」と評しました。マグヌス・リンドベリの『アコーディオンのための作品集』(NEOS 12027)、カレヴィ・アホの《アコーディオンと弦楽のための協奏的ソナタ》(BIS SA-2646)などの録音がリリースされています。ラモーの《クラヴサン曲集  組曲 ニ長調》と《新クラヴサン曲集 組曲 イ短調》、フィンランドのソプラノ、トゥーリ・リンデベリ Tuuli Lindeberg の共演による歌劇《カストールとポリュックス》の第1幕第3場のアリアというプログラム。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『The Passanger』
Orchid Classics ORC 100282 classical

 
ミエチスワフ・ヴァインベルク(1919–1996)
 ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.24
フランツ・シューベルト(1797–1828)
 ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D.929 Op.100
  トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン
   ホン・スジン(ヴァイオリン)
   ホン・スキュン(チェロ)
   イェンス・エルヴェケーア(ピアノ)
 
[楽器 Violin: Andrea Guarneri/Cello: Grancino/Piano: Steinway]
 
録音 2022年4月19日–21日 王立デンマーク音楽アカデミー コンサートホール(コペンハーゲン)

 
第二次世界大戦の混乱の中、前年に発表されたショスタコーヴィチの《ピアノ三重奏曲第2番》に似たスタイルで書かれたヴァインベルクの《ピアノ三重奏曲 イ短調》。「シューベルトの歌」に溢れながらドラマティックな表情や寂寞感を漂わせる《ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調》。トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン Trio con Brio Copenhagen は、ホン・スジン Soo-Jin Hong とホン・スキュ Soo-Kyung Hong の姉妹にソキュのご主人のイェンス・エルヴェケーア Jens Elverkjær が加わり、1999年にウィーン国立音楽大学で結成されたアンサンブルです。ベント・サーアンセンの《都市の島》(Dacapo 8.226086)、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲(Orchid Classics)など評価の高いアルバムを録音。「ロンスゴー室内音楽祭」「ヘレロプ室内楽協会」の芸術監督を務めています。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『Upheaval(激動)』
OUR Recordings 6.220683 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
ヘンリエッテ・ボスマンス(1895–1952)
 チェロソナタ イ短調(1919)
ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885–1923)
 チェロソナタ ホ短調 Op.35(1913)
リリ・ブーランジェ(1893–1918)
 夜想曲(Nocturne)(1911)(チェロとピアノのための)
ナディア・ブーランジェ(1887–1979)
 3つの小品(Trois Pièces)(1914)(チェロとピアノのための)
  ヤネ・フレーゼンス(チェロ)
  セーアン・ラストギ(ピアノ)
 
[楽器 Cello: Peter Westerlund, 2018/Piano: Bechstein Concert Grand]
 
録音 2023年6月24日–27日 オーフス・コンサートホール(Musikhuset)(オーフス、デンマーク)
制作・ミクシング ・マスタリング・編集 メテ・ドゥーウ [DXD(32bit/352.8kHz)録音]
制作総指揮 ラース・ハニバル

 
ヘンリエッテ・ボスマンス、ドーラ・ペヤチェヴィチ、リリ・ブーランジェ、ナディア・ブーランジェ。20世紀初頭、第一次世界大戦の前後という激動の時代に4人の女性作曲家が、当時の文化的規範に挑戦して作曲したチェロとピアノのための作品集。オランダのもっとも名高いピアニストのひとり、ボスマンス Henriëtte Bosmans の初期の《チェロソナタ イ短調》。クロアチアの伯爵夫人テオドーラ・パウリーナ・”ドーラ”・ペヤチェヴィチ  Countess Theodora Paulina “Dora” Pejačević が書いた、メンデルスゾーン、ブラームス、ドヴォルジャークの影響をうかがわせる、後期ロマンティシズムを体現する《チェロソナタ ホ短調》。フランスのブーランジェ姉妹、ナディア Nadia Boulanger の《3つの小品》とリリ Lili Boulanger の《夜想曲》。デンマーク・シンフォニエッタの首席チェロ奏者ヤネ・フレーゼンス Janne Fredens と、トーヴェ・レンスコウとニクラス・シヴェレーヴとパスカル・ドヴォワヨンに学んだピアニスト、セーアン・ラストギ Søren Rastogi という、ともにソリストとしても活動する夫妻のデュオによる演奏。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『カイヤ・サーリアホ』
Radio France FRF 072 contemporary/classical

 
カイヤ・サーリアホ(1952–2023)
 Maan varjot(地球の影)(2013)(オルガンと管弦楽のための協奏曲)
  オリヴィエ・ラトリ(オルガン)
  フランス国立フィルハーモニック管弦楽団
  エルネスト・マルティネス・イスキエエルド(指揮)
 Château de l’âme(魂の城)(1995)
 (ソプラノ・ソロ、女声8声と管弦楽のための5つの歌)
  フォスティーヌ・ド・モネ(ソプラノ)
  フランス放送合唱団員 フランス国立フィルハーモニック管弦楽団
  ハンヌ・リントゥ(指揮)  
 True Fire(真実の炎)(2014)(バリトンと管弦楽のための)
  ダヴォーン・タインズ(バリトン)
  フランス国立管弦楽団 オラリ・エルツ(指揮)
 Offrande(贈り物)(2014)(チェロとオルガンのための)
  アンッシ・カルットゥネン(チェロ)
  オリヴィエ・ラトリ(オルガン)
 
録音 2017年2月 プレザンス音楽祭(ライヴ録音)、2022年6月24日(魂の城)

 
カイヤ・サーリアホ Kaija Saariaho(1952–2023)は、国際的にもっとも知名度の高い現代フィンランドの作曲家でした。シベリウス・アカデミーでパーヴォ・ヘイニネンに学び、ブライアン・ファーニホウとクラウス・フーバーに師事しました。作曲活動の初期から「音の色彩」に焦点をあて、エレクトロニクスと最新のテクノロジーを応用した作品も発表しました。1977年にフィンランドの若い作曲家たちが「今日の音楽」の推進を唱えて結成した「コルヴァト・アウキ(耳を開け)」の創設メンバーに加わりました。1982年にパリに移住、IRCAM とのコラボレーションによる作曲も行いました。
 
このアルバムには、彼女がテーマ作曲家に選ばれたラジオ・フランス主催の「プレザンス音楽祭2017」で演奏された3つの作品と、彼女が初めて手がけた管弦楽共演の歌曲集が収録されています。
 
《Maan varjot(地球の影)》は、シェリーがジョン・キーツへ寄せた「頌歌」からインスピレーションを得て作曲された3楽章の「オルガンと管弦楽のための協奏曲」です。モントリオール交響楽団、リヨン国立管弦楽団、サウスバンク・センター、フィルハーモニア管弦楽団の委嘱で作曲され、フランスのオリヴィエ・ラトリ Olivoier Latry がモントリオール、フランス、イギリスのすべての初演でソロを弾きました。
 
《True Fire(真実の炎)》は、北アイルランドの詩人シェイマス・ヒーニー、インドの伝承詩、パレスチナの詩人マフムード・ダルウィーシュの作品をテクストにしたバリトンと管弦楽のための作品です。フランス国立管弦楽団など4つのオーケストラの共同委嘱で作曲され、作品を献呈されたジェラルド・フィンリーとロサンジェルス・フィルハーモニックにより初演されました。
 
《Offrande(贈り物)》は、マリアンナ・カルットゥネンとニコラ・サン・ブリへの結婚祝いとして書かれたチェロとオルガンのための小品です。
 
《Château de l’âme(魂の城)》は、サーリアホにとって初めての管弦楽共演の歌曲集です。古代ヒンドゥーの『アタルヴァ・ヴェーダ』と古代エジプトの魔法の呪文をテクストに使い、ドーン・アプショーのために書かれました。「2022年オランジュ音楽祭(2022 Chorégies d’Orange)」のオープニング・ガラで演奏したフランスのソプラノ、フォスティーヌ・ド・モネ Faustine de Monès とハンヌ・リントゥ Hannu Lintu 指揮のフランス国立フィルハーモニックによる録音です。
 
価格 3,190円(税込価格)(本体価格 2,900円)

『プロコフィエフ』
Vox VOXNX 3033CD classical

 
セルゲイ・プロコフィエフ(1891–1953)
 カンタータ《アレクサンドル・ネフスキー》 Op.78
 (メゾソプラノ、混声合唱と管弦楽のための)
 組曲《キージェ中尉》 Op.60(バリトンと管弦楽の版)
  クロディーン・カールソン(メゾソプラノ)
  アーノルド・ヴォケタイティス(バス)
  セントルイス交響楽団・合唱団 レナード・スラトキン(指揮)
 
録音 1977年93月12日–13日(ネフスキー)、1979年3月(キージェ) パウエル・ホール(セントルイス、ミズーリ州)

 
マーク・オーボートとジョアナ・ニクレンツの「Elite Recordings」が Vox Records のために制作した優秀録音のディスクをマイク・クレメンツによる「24bit/192kHz」デジタル・リマスタリングでリリースする「Vox Audiophile Edition」シリーズ。
 
プロコフィエフが映画のスコアとして書いた音楽を基に作られた2つの作品が、レナード・スラトキンとセントルイス交響楽団の録音で収録されています。13世紀にノヴゴロドに侵攻してきたチュートン騎士団との戦いを描いたセルゲイ・エイゼンシュテイン監督の『アレクサンドル・ネフスキー』(1938)。ベルゴスキノ映画製作場(現 ベラルーシ・フィルム)の『キージェ中尉』(1933)。〈キージェの誕生〉〈ロマンス〉〈キージェの結婚〉〈トロイカ〉〈キージェの葬送〉の5曲からなる「組曲」は、バリトン・ソロ(第2曲、第4曲)と管弦楽の版による演奏です。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『Öppet Ett: Nisse Sandström Group』
Caprice CAP 21936 Vinyl LP jazz

 
『Öppet Ett: Nisse Sandström Group
 (オープン01:ニッセ・サンドストレム・グループ)』
 Partita per pianoforte(ピアノのためのパルティータ)(Arne Ericsson)
 Vår in Danmark(デンマークの春)(Nisse Sandström)
 Bränn fläsket(豚肉を焼け)
 (Nisse Sandström/Mats Hagström/Björn J:son Lindh)
  ニッセ・サンドストレム・グループ
   ニッセ・サンドストレム(テナーサックス、フルート、ヴォーカル、他)
   マッツ・ハーグストレム(トランペット、チェロ、他)
   ビョーン・イーソン・リンド(サクソフォーン、フルート、ピアノ、他)
   エーリク・ダールベク(ドラム、ヴォーカル、エレクトロニクス、他)
   ベンクト・”ベッラ”・リンナション(エレクトリックベース)
   マッツ・アルクリンド(ヴォーカル)
   
録音 1965年–1967年 ストックホルム(ライヴ録音)
シリーズ・キュレーター マッツ・グスタフソン
エグゼクティブ・プロデューサー マリー・ヴィセーン

 
ミュージシャンのマッツ・グスタフソン Mats Gustafsson とスウェーデン音楽アーカイヴの調査記録係のローゲル・ベリネル Roger Bergner のコラボレーションによる Caprce Records の新しいシリーズが始まります。1965年から1975年にかけてスウェーデンで行われた創造的で実験的な音楽に焦点を当て、「オープン!」と題したアルバムとしてリリースする企画です。
 
最初の『オープン01』では、ニッセ・サンドストレム・グループ Nisse Sandström Group が1965年から1967年にストックホルムで行ったライヴの録音が紹介されます。このグループは、スウェーデンで初めて、高度にインタラクティヴなアンサンブルとして、それまで知られていなかった音楽の可能性をさまざまな角度から探っていきました。サクフォソーン奏者のニッセ・サンドストレム Nisse Sandström(1942–2021)、トランペッターのマッツ・ハーグストレム Mats Hagström、フルート奏者でピアニストのビョーン・イーソン・リンド Björn J:son Lindh(1944–2013)、ドラマーのエーリク・ダールベク Eric Dahlbäck(1944–)、ベーシストのベンクト・”ベッラ”・リンナション Bengt “Bella” Linnarsson(1946–)、ヴォーカルのマッツ・アルクリンド Mats Alklind。サイケデリック・ロック、フリー・ジャズ、コンテンポラリー・アート・ミュージックの出会いから生まれたオープンでラジカルな音楽は、半世紀を過ぎた今、「ピュア・マジック」とみなされています。
 
価格 3,630円(税込価格)(本体価格 3,300円)

『ロケット(The Rocket)』
Caprice CAP 21943 jazz

 
『ロケット(The Rocket)』
 The Rocket(Svante Söderqvist) Exil(Svante Söderqvist)
 The Man with the Blue Hat(Adam Forkelid)
 The Third One(Svante Söderqvist) Michel(Svante Söderqvist)
 Wrong Track(Svante Söderqvist)
 But Still(Svante Söderqvist/Calle Rasmusson/Tuulikki Bartosk)
 Hoppet(Svante Söderqvist) Epilog(Svante Söderqvist)
  スヴァンテ・セーデルクヴィスト(ベース)
  アダム・フォルケリード(ピアノ)
  カッレ・ラスムソン(ドラム)
  トゥーリッキ・バルトシク(アコーディオン)
  クラス・リンドクヴィスト(アルトサックス)

 
スウェーデンのジャズシーンでアクティブに活動するベーシストのひとり、スヴァンテ・セーデルクヴィストのソロ・アルバム第2作『ロケット(The Rocket)』がリリースされます。この作品は、悪化しつづける気候危機、政治的不安定と分極化、人間性と持続可能な考え方の欠如といった問題をかかえた、この困難な時代の姿を映すアルバムとして作られました。
 
セーデルクヴィストの作曲家としての作品にはメロディとメランコリーの感覚が特徴的に示され、彼独自の世界が作り上げられています。センティメンタルでありながら希望が感じられ、素直に心に届いてきます。「スウェーデンの森」が香る、雰囲気ゆたかな落ち着いたジャズ。最初のリーダーアルバム『Arrival(到着)』(Prophone PCD 221)と同じ音世界をもつ音楽です。
 
ピアニストのアダム・フォルケリード Adam Forkelid、ドラマーのカッレ・ラスムソン Calle Rasmusson とアルトサックスとクラリネットのプレーヤー、クラス・リンドクヴィスト Klas Lindquist は、彼が長年コラボレートしてきたプレーヤーたち。エストニアのアコーディオン奏者のトゥーリッキ・バルトシク Tuulikki Bartosik も参加してセッションが行われました。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『Club Notturno』
Losen Records LOS 285-2 jazz

 
『Club Notturno(クラブ・ノットゥルノ)』
 Hotel Milano(Alessandro Deledda)
 Cinema Napoli(Alessandro Deledda)
 Club Notturno(Alessandro Deledda)
 Il brigante Genovese(Alessandro Deledda)
 7 ore a Palermo(Alessandro Deledda)
 G.R.A.(Alessandro Deledda)
 Capriccio Salentino(Alessandro Deledda)
 Colazione a Capri(Alessandro Deledda)
 Appunti Veneziani(Alessandro Deledda)
  アレッサンドロ・デレッダ(ピアノ、ローズ、シンセサイザー)
  フランチェスコ・ベアルザッティ(サクソフォーン、クラリネット)
  リッカルド・カトリア(トランペット、フリューゲルホルン)
  ダニーロ・ガッロ(エレクトリック・ベース)
  マルコ・ドルランド(ドラム)
 
録音 2023年1月 Artesuono Studios(アルテスオノ・スタジオ)(タヴァニャッコ、イタリア)
制作 アレッサンドロ・デレッダ
録音エンジニア・ミクシング・マスタリング ステファノ・アメリオ

 
「ようこそクラブ・ノットゥルノへ! 最前列の『映画』チケットが、他に類のない、耳で体験する旅にあなたを誘う」。イタリアの作曲家、キーボード・プレーヤーでバンドリーダーのアレッサンドロ・デレッダ Alessandro Deledda は、映画音楽の黄金時代へのオマージュとしてこのアルバムを作ったと言います。電子楽器、シンセサイザー、ワウワウ・タイプのイフェクトを使ったジャジーでファンキーな音楽の流れる70年代の「刑事映画」。《Hotel Milano》《Cinema Napoli》《Club Notturno》《Il brigante Genovese》(ジェノヴァの泥棒)《7 ore a Palermo》(パレルモの7時間)《G.R.A.》(グランデ・ラッコルド・アヌラーレ)《Capriccio Salentino》(カプリッチョ・サレンティーノ)《Colazione a Capri》(カプリで朝食)《Appunti Veneziani》(ヴェネツィア・ノート)。フランチェスコ・ベアルザッティ Francesco Bearzatti、リッカルド・カトリア Riccardo Catria、ダニーロ・ガッロ Danilo Gallo、マルコ・ドルランド Marco D’Orlando。ヴィルトゥオーゾたちのソロも上手くフィーチャーされています。名手ステファノ・アメリオ Stefano Amerio が録音エンジニアリンを担当して彼の「アルテスオノ・スタジオ」でセッション録音されました。
 
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)

『Songs for Roman』
Losen Records LOS 286-2 jazz

 
『Songs for Roman(ローマンの歌)』
 Going Home(Arne Torvik Trio) Cinematic(Arne Torvik Trio)
 Longing for the Woods(Arne Torvik Trio)
 Eastbound(Arne Torvik Trio) Places to Write(Arne Torvik Trio)
 Geert(Arne Torvik Trio) For Roman(Arne Torvik Trio)
  アルネ・トールヴィーク・トリオ
   アルネ・トールヴィーク(ピアノ)
   ビョルナル・カルデフォス・トヴァイテ(ベース)
   オイスタイン・オールネス・ヴィーク(ドラム)
 
録音 2022年6月 Newtone Studio(ニュートーン・スタジオ)(オスロ、ノルウェー)
制作 アルネ・トールヴィーク・トリオ
録音エンジニア ペール・エスペン・ユーシュフィヨルド
ミクシング アレクサンデル・ショーリエ
マスタリング モルガン・ニコライセン

 
ノルウェーのバンド「アルネ・トールヴィーク・トリオ」の『Northwestern Songs』(LOS  240-2)に次ぐアルバム第2作がリリースされます。ノルウェー西岸のモルデを拠点とするピアニスト、アルネ・トールヴィーク Arne Torvik(1981–)。ヴォス出身のベーシスト、ビョルナル・カルデフォス・トヴァイテ Bjørnar Kaldefoss Tveite(1987–)。オスロ生まれのドラマー、オイスタイン・オールネス・ヴィーク Øystein Aarnes Vik(1990–)。ヤン・ガルバレクをはじめとする「新しい音」の世代が先駆けとなった「ノルウェー・モダンジャズ」を「今」の感覚で発展させる活動をつづけています。
 
新作の『Songs for Roman』は、ウクライナがロシアの侵略を受けた2022年の春に作曲された曲を中心に作られました。タイトルにある「ローマン」は、そのころトールヴィークがノルデで教えていた「ジャズ国際コース」でインプロヴィゼーションを学んでいたウクライナ出身のトランペッターの名前です。《Going Home》(帰郷)《Cinematic》(映画のような)《Longing for the Woods》(森を懐かしみ)《Eastbound》(東へ向かう)《Places to Write》(書く場所)《Geert》(ヘルト)そして《For Roman》(ローマンのために)。家族と親戚がウクライナにいるローマンとの話から得たインスピレーションにトールヴィークが2年前に訪れたキーウの記憶が重ねられう、さまざまな思いとともにオスロのスタジオでセッションが行われました。
 
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)

『MH3』
NXN Recordings NXN 2013 jazz

 
『MH3』
 Juke City Dark Highway Groove Orchard (You Look) Just Like Him
 Neon Lights Follow Night Wire Ides of March Still Waters
  マッティン・ホーグベリ・トリオ
   マッティン・ホーグベリ(ギター)
   アクセル・イェンセン(ベース)
   ホーコン・ミョーセット・ヨハンセン(ドラム)

 
スウェーデンのギタリスト、マッティン・ホーグベリ Martin Högberg と彼のノルウェーの友人たちのトリオ。
 
マッティン・ホーグベリ Martin Högberg は、ジャズ、ブルース、ロックと関連するジャンルのリズミカルな音楽の分野でソロとアンサンブルのプレーヤー、作曲家として活動。クラシカル音楽、同時代の音楽、各国のフォークミュージックにも興味の幅を広げているといいます。キーボード・プレヤー、ジャズヴォーカリスト、オペラ歌手たちと共演。イギリスのマーティン・テイラー、ポーランドのミハル・ウルバニアクといったアーティスト、トロンハイム交響楽団やノルウェー空軍音楽隊などのアンサンブルと共演。ノルウェー工科自然科学大学(NTNU)音楽学部とスウェーデンの国民高等学校で教えています。
 
NTNU のジャズ科で学士号と修士号を取得、ジャズ・プレーヤーとプロデューサーとして活動するアクセル・イェンセン Aksel Jensen のベース。チック・コリアの参加が話題になった2000年モルデジャズのトロンハイム・ジャズオーケストラで演奏したホーコン・ミョーセット・ヨハンセン Håkon Mjåset Johansen のドラム。多彩なジャズ気分の旅に誘うアルバムです。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Fremtidsfabler(未来の寓話)』
NXN Recordings NXN 2020 jazz

 
『Fremtidsfabler(未来の寓話)』
 Fremtidsfabler Jeff Takksom Vimsene Heidrun
 Marimi Festival Anonymous William
  セバスチャン・ハウゲン(ベース、ヴォーカル)
  シェティル・イェルヴェ(ピアノ)
  アンデシュ・ロンネ・グロンセト(サクソフォーン)
  トーレ・サンバッケン(ドラム、パーカッション)

 
ノルウェーのベーシスト、作曲家セバスチャン・ハウゲン Sebastian Haugen の自身の名によるアルバム第2作。アメリカ的なグルーヴとリフをベースにした音楽に北欧感覚のインプロヴィゼーションを加えた、エレクトリックとアコースティックの楽器による演奏。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)

『Quiet Yesterday』
Storyville 101 4356 jazz

 
『Quiet Yesterday』
 All of You(Cole Porter) Quiet Yesterday(Dado Moroni)
 Softly, as in a Morning Sunrise(Sigmund Romberg/Oscar Hammerstein II)
 Blue in Green(Bill Evans/Miles Davis)
 Alice in Wonderland(Sammy Fain) Nature Boy(Eden Ahbez)
  マス・ヴィンディング・トリオ
   マス・ヴィンディング(ベース)
   ダド・モローニ(ピアノ)
   ニクラス・カンパニョル(ドラム)
 
録音 2018年9月20日 Jazzhus Montmartre(ジャズハウス・モンマルトル)(コペンハーゲン)(ライヴ録音)

 
デンマークのベーシスト、マス・ヴィンディング、イタリアのピアニスト、ダド・モローニ、スウェーデンのドラマー、ニクラス・カンパニョルの3人によるライヴ録音のアルバム『Quiet Yesterday』。2018年にコペンハーゲンの「ジャズの聖地」ジャズハウス・モンマルトルで行われたこのコンサートで3人のヴィルトゥオーゾは、スタンダード・ナンバーとモローニが作曲したタイトル曲《Quiet Yesterday》によるプログラムを親和性の高い緊密なインタープレーで演奏。年季の入ったアンサンブルと思わせる円滑なコラボレーションを行いました。
 
マス・ヴィンディング Mads Vinding は、1948年にコペンハーゲンで生まれ、16歳の時、ジャズハウス・モンマルトルのハウス・ベーシストとしてプロのキャリアをスタートさせました。デューク・ジョーダン、デクスター・ゴードン、エンリコ・ピエラヌンツィ、トゥーツ・シールマンスをはじめとする素晴らしい音楽家たちと共演、さまざまな賞を受賞し、ジャズ・シーンに欠かせないアーティストとして活動を続けています。
 
1962年ジェノア生まれのダド・モローニ Dado Moroni は、クラーク・エリーやフレディー・ハバードたちのサイドマンを経験。ケニー・バロンとのデュオ、エディー・ゴメスとジョー・ラバーベラとのトリオを通じ、ヨーロッパ・モダンジャズのビッグネームとみなされています。ドラマーのニクラス・カンパニョル Niclas Campagnol は、1973年、イタリア人の父とスウェーデン人の母を両親にスウェーデンのヴェクショーで生まれました。トマス・フォネスベク、ディディエ・ロックウッド、アントニオ・ファラオとの共演で多才ぶりを発揮しています。
 
異なる文化的背景をもった世代の違う音楽家たちの示す、ジャズの尽きることのないパワーと果てしない創造性の証言。未発表だった音源によるアルバムです。
    
価格 2,420円(税込価格)(本体価格 2,200円)