June 2024

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『ファウスト交響曲』
BIS SACD 2510 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
フランツ・リスト(1811–1886)
 ファウスト交響曲(三人の人物描写による)
 (Eine Faust-Symphonie in drei Charakterbildern) S 108(1854年原典版)
 村の居酒屋での踊り(Der Tanz in der Dorfschenke) S 110/2
 (《レーナウのファウストから2つのエピソード
  (2 Episoden aus Lenau's Faust)》第2曲)
  リエージュ王立フィルハーモニック管弦楽団
  ゲルゲイ・マダラシュ(指揮)
 
録音 2023年8月29日–9月1日 サル・フィルハルモニーク(リエージュ、ベルギー))

 
リエージュ王立フィルハーモニック管弦楽団と音楽監督のゲルゲイ・マダラシュによるリストのオーケストラ作品がリリースされます。ゲルゲイ・マダラシュ Gergely Madaras は、1984年、ブダペストで生まれ、リスト・アカデミーのフルート科とウィーン国立音楽大学の指揮科を卒業。ディジョン・ブルゴーニュ管弦楽団の音楽監督とサヴァリア交響楽団の首席指揮者を務め、2019年9月、リエージュ王立フィルハーモニック管弦楽団の音楽監督に就任しました。《ファウスト交響曲(三人の人物描写による)》は〈ファウスト(Faust)〉〈グレートヒェン(Gretchen)〉〈メフィストフェレス(Mephistopheles)〉の3楽章で構成された1854年の「原典版」による演奏。《村の居酒屋での踊り》は、管弦楽曲として発表され、その後、ピアノ・ソロ曲の《メフィスト・ワルツ第1番》に編曲されました。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円

『愛の言葉(Mot d’Amour)』
BIS SACD 2659 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
エドワード・エルガー(1857–1934) ヴァイオリンとピアノのための作品
 ヴァイオリンソナタ ホ短調 Op.82(1918)
 夜の歌(Chanson de Nuit) Op.15 No.1(1897)
 朝の歌(Chanson de Matin) Op.15 No.2(1899)
 愛の言葉(Mot d’Amour) Op.13 No.1(1889)
 怪奇(Bizarrerie) Op.13 No.2(1890)
 ロマンス ホ短調(Romance) Op.1(1878)
 愛の挨拶(Salut d”Amour) Op.12(1888)
 さようなら(Adieu)(1932)
 G.E.D.G.E. によるアレグレット(Allegretto on G.E.D.G.E.)(1888)
 ため息(Sospiri) Op.70(1914)
  ウルフ・ヴァリーン(ヴァイオリン)
  ローランド・ペンティネン(ピアノ)
 
[楽器 Violin: Domenica Montagnana 1746/Piano: Steinway D]
 
録音 2023年5月18日–21日 ヴェステロース・コンサートホール(ヴェステロース、スウェーデン)

 
スウェーデンのヴァイオリニスト、ウルフ・ヴァリーン Ulf Wallin は、ピアニストのローランド・ペンティネン Roland Pöntinen とのデュオで、シューマン、リスト、ブラームス、シェーンベルク、ヒンデミットたちの作品をリリースしてきました。彼らの最新のアルバムは、後期ロマンティシズムの作曲家、エルガーのヴァイオリンとピアノのための音楽です。《弦楽四重奏曲 ホ短調》《ピアノ五重奏曲 イ短調》と同時期の1918年、レディ・エルガーが夫のために用意したウェスト・サセックスのフィトルワースに近い田舎家で作曲された《ヴァイオリンソナタ ホ短調》。作品1の《ロマンス ホ短調》。《夜の歌》と《朝の歌》、《愛の言葉》と《怪奇》。弦楽オーケストラの曲として親しまれている《ため息》は、元は、《愛の挨拶》のコンパニオン・ピースに予定されていたという作品です。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ヴァンスカ+マーラー』
BIS SACD 2696 11SACD’s hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
グスタフ・マーラー(1860–1911)
[Disc 1]
 交響曲第1番 ニ長調《巨人(Titan)》(1883-89 rev.1893–96)
[Disc 2]
 交響曲第2番 ハ短調《復活(Auferstehung)》(1887–94 rev.1903)
  ルビー・ヒューズ(ソプラノ) サーシャ・クック(メゾソプラノ)
  ミネソタ合唱団
[Disc 3/Disc 4]
 交響曲第3番 ニ短調(1893-96 rev.1902)
  ジェニファー・ジョンストン(メゾソプラノ)
  ミネソタ合唱団女声セクション ミネソタ少年合唱団
[Disc 5]
 交響曲第4番 ト長調(1892, 1899–1901 rev.1901-10)
  キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
[Disc 6]
 交響曲第5番 嬰ハ短調(1902 rev.1904–11)
[Disc 7]
 交響曲第6番 イ短調(1903–04)
[Disc 8]
 交響曲第7番 ホ短調(1904–06)
[Disc 9]
 交響曲第8番 変ホ長調《千人の交響曲(Symphony of a Thousand)》(1906–07)
  キャロリン・サンプソン(ソプラノ I、いと罪深き女/ソプラノ III、
   栄光の聖母)
  ジャクリン・ワーグナー(ソプラノ II、贖罪の女)
  サーシャ・クック(アルト I、サマリアの女)
  ジェス・ダンディ(アルト II、エジプトのマリア)
  バリー・バンクス(テノール、マリア崇拝の博士)
  ユリアン・オルリスハウゼン(バリトン、法悦の教父)
  クリスティアン・イムラー(バス、瞑想の教父)
  ミネソタ合唱団 ナショナル・ルーテル合唱団 ミネソタ少年合唱団
  アンジェリカ・カンタンティ・ユース合唱団
[Disc 10]
 交響曲第9番 ニ長調(1909–10)
[Disc 11]
 交響曲第10番 嬰ヘ長調(1910)(デリック・クック版第3稿(第2版)(1989))
  ミネソタ管弦楽団
  オスモ・ヴァンスカ(指揮)
 
録音 2018年3月(第1番)、2017年6月(第2番)、2022年11月(第3番)、2018年6月(第4番)、2016年6月(第5番)、2016年11月(第6番)、2018年11月(第7番)、2022年6月(第8番)、2022年3月(第9番)、2019年6月(第10番) オーケストラホール(ミネアポリス、ミネソタ州)

 
価格 11,880円(税込価格)(本体価格 10,800円)

『ベートーヴェン ピアノ三重奏曲 第3集』
BIS SACD 2699 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 Op.70 no.1 《幽霊(Geister)》
 ピアノ三重奏曲第1番 変ホ長調 Op.1 no.1
 コサックのアリア「美しいミンカ
 (Schöne Minka, ich muß scheiden!)」 WoO.158a 1XVI
 (ピアノ三重奏のための)(イサン・エンダース(1988–) 編曲)
  シトコヴェツキー・トリオ
   アレクサンドル・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)
   イサン・エンダース(チェロ)
   ウー・チェン(ピアノ)
 
録音 2023年5月24日–26日 マルクス・シッティクス・ザール(ホーエネムス、オーストリア)

 
イングランドのサリーにあるユーディ・メニューイン音楽学校で2007年に結成されたシトコヴェツキー・トリオ Sitkovetsky Trio は、2018/2019年のシーズンからチェロがドイツのイサン・エンダース Isang Enders(1988–)に代わり、活動しています。ベートーヴェンの生誕250年を記念して2020年に始まったピアノ三重奏曲を全曲録音するシリーズ。第2集(BIS SA-2539)につづく新作では、《第1番 変ホ長調》と《幽霊》のニックネームをもつ《第5番 ニ長調)、エンダースがピアノ三重奏版に編曲した《さまざまな国の23の歌》(WoO.158a)の第16曲「美しいミンカ」が収録されています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ギターの声(La voz de la guitarra)』
BIS SACD 2725 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
フェデリコ・モレーノ・トローバ(1891–1982)
 ソナチネ(Sonatina)(1923)
 ブルガレーサ(Burgalesa)(1928)
 ノクトゥルノ(夜の曲)(Nocturno)(1926)
 性格的な小品集(Piezas características)(1931)
  前奏曲(Preámbulo) オリベラス(オリーブの木)(Oliveras)
  メロディ(Melodía) ロス・マジョス(Los Mayos)
  アルバーダ(朝の歌)(Albada) パノラマ(Panorama)
 カスティーリャ組曲(Suite castellana)(1920)
 前奏曲(Preludio )(before 1928)
 バーレスク風セレナード(Serenata Burlesca)(before 1928)
 マドローニョス(イチゴノキ)(Madroños)(pub.1954)
  フランツ・ハラース(ギター)
 
[楽器 Guitar: Hermann Haser I, 1936, Model Miguel Llobet]
 
録音 2023年1月20日–28日 聖母マリア被昇天巡礼教会(イジング、バイエルン、ドイツ)

 
ドイツのギタリスト、フランツ・ハラース Franz Halász のJ・S・バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の全6曲(BIS SA-2705)につづくソロ・アルバム。スペイン伝統のアルスエラとコンサートの音楽家として活躍した、スペイン・ナショナル・ロマンティシズムの作曲家フェデリコ・モレーノ・トローバ Federico Moreno Torroba がセゴビアから委嘱されて書いた作品など、多彩なソロ曲の集成です。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ラウニ・グランデールの遺産(The Launy Grøndahl Legacy)第8集』
Danacord DACOCD 888 2CDR’s for price of 1 classical

 
[Disc 1]
アントニーン・ドヴォルザーク(1841–1904)
 ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53 *
 [録音 1952年12月11日 (ライヴ放送)]
パウル・ヒンデミット(1895–1963)
 ウェーバーの主題による交響的変容
 (Symphonische Metamorphose von Themen Carl Maria von Webers)
 [録音 1954年11月25日 ラジオ・オペラ 1952年12月11日 (ライヴ放送)]
ペーザー・グラム(1881– 1956)
 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op20(1919–20)**
 [録音 1956年11月25日 (ライヴ放送)]
[Disc 2]
ペーザー・グラム(1881– 1956)
 序曲 ハ長調 Op.21(1935)
 [録音 1950年9月28日 (ライヴ放送)]
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47(第1楽章の一部に欠落)***
 交響曲第1番 ホ短調 Op.39 - 第1楽章・第3楽章・第4楽章
 [録音 1950年12月7日 シベリウス85歳誕生日コンサート(ライヴ放送)]
  デンマーク放送交響楽団 ラウニ・グランデール(指揮)
  ヤロスラフ・スヒー(ヴァイオリン)*
  ヴィリ・ケーア(ヴァイオリン)**
  マックス・ロスタル(ヴァイオリン)***
 
復刻・デジタルマスタリング クラウス・ビューリト

  
デンマーク放送のアーカイブ音源によるグランデール Launy Valdemar Grøndahl(1886–1960)の「遺産」シリーズ。第8作は「スタイリッシュ」と評された協奏曲を中心に構成されました。シベリウスの《ヴァイオリン協奏曲》は、オーストリア出身のイギリスのヴァイオリニスト、マックス・ロスタル Max Rostal(1905–1991)がソロを弾いた1950年12月7日の「シベリウス85歳誕生日コンサート」のライヴ放送録音。ドヴォルザークの協奏曲は、ウィーン国立歌劇場のヤロスラフ・スヒー Jaroslav Suchý と共演。グランデールと同時代に人気のあったデンマークのペーザー・グラム Peder Gram の曲は、デンマークのヴィリ・ケーア Villy Kær がソロを弾いています。シベリウスの《ヴァイオリン協奏曲》は第1楽章の一部に欠落があり、《交響曲第1番》は第2楽章をのぞく3つの楽章のみの収録です。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。プレーヤー/トランスポートの機種によってはCD-Rの読み取り、再生ができないことがあります。再生対応のメディアを機器の取扱説明書でご確認ください。

『ルイ・グラス ピアノ作品全集 第2集』
Danacord DACOCD 981 classical

 
ルイ・グラス(1864–1936)
 ピアノソナタ第1番 ホ長調 Op.6
 スケッチ帳(Skitser) Op.21
  静かに奥ゆかしく(Roligt og med ynde)
  優しく静かに(Blidt og roligt)
  新鮮に朗々と(Friskt og klangfuldt)
  生き生きと陽気に(Livligt og muntert)
  安定したリズムで速すぎず(Med fast Rytme og ikke for hurtigt)
  茶めっけをもって優雅に(Med skælmsk Ynde)
  ゆっくりと悲しげに(Langsomt og sørgmodigt)
  ムードをもって(Med Lune)
  ゆっくりしたワルツのテンポで(I langsomt Vals-Tempo)
 田舎の描画(Landlige Billeder) Op.49
  村の鍛冶屋で(Hos Landsbysmeden)
  祖父の庭で(I Bedstefaders Have)
  池に向かって歩くアヒルたち(Ænder paa Vej til Dammen)
  牛舎で(I Kostalden)
  暗い森を抜けて(Igennem den mørke Skov)
  鶏小屋で(I Hønsegaaden)
 夏の思い出(白夜)(Sommerminder(Lyse Nætter)) Op.53 No2
 マズルカ(Mazurka) Op.53 No.3
 水彩画(Aquareller) Op.58
  水車小屋(Vandmøllen)
  歌姫(Visesangeren)
  H・C・アンデルセンの童話『羊飼いの娘と煙突掃除人』に
  (Til H. C. Andersens Eventyr "Hyrdinden og Skorstensfejeren”):
   魔女(Hurdinden)
  H・C・アンデルセンの童話『羊飼いの娘と煙突掃除人』に
  (Til H. C. Andersens Eventyr "Hyrdinden og Skorstensfejeren”):
  やりとりと逃走(Vekselsang og Flugt)
  行進(Processionen)
 わたしたちの舞踏会(Vort Bal)
  ヤコプ・アルスゴー・ベーア(ピアノ)
 
録音
制作・録音エンジニア モーテン・モーウンセン

 
デンマーク後期ロマンティシズム期の作曲家ルイ・グラス Louis Glass(1864–1936)のソロ・ピアノ曲をヤコプ・アルスゴー・ベーア Jakob Alsgaard Bahr(1984–)で録音するシリーズ。第1集(DACOCD 956)につづく第2集には初期の《ピアノソナタ第1番 ホ長調》、《スケッチ帳》《田舎の描画》《水彩画》などのコレクションと《夏の思い出(白夜)》といった単独曲が収録されています。グラスは、1877年に彼が開設したピアノ専門の音楽学校が良い評判を獲得していったこともあり、シューマンやメンデルスゾーンのスタイルに倣って書かれたピアノ曲も人気を集めたといわれます。ヤコプ・アルスゴー・ベーア Jakob Alsgaard Bahr(1984–)は、オーフスのアカデミーでアネ・ウーランに学び、ソリストと室内楽奏者として活動しているデンマークのピアニストです。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『ラヴェル』
Danacord DACOCD 982 classical

 
モーリス・ラヴェル(1875–1937)
 クープランの墓(Le tombeau de Couperin) M.68a
  プレリュード(Prélude) フォルラーヌ(Forlane)
  リゴドン(Rigaudon) メヌエット(Menuet)
 高雅で感傷的なワルツ(Valses nobles et sentimentales) M.61
 スペイン・ラプソディ(Rapsodie espagnole) M.54
  夜への前奏曲(Prélude à la nuit) マラゲーニャ(Malagueña)
  ハバネラ(Habanera) 祭り(Feria)
 海原の小舟(Une barque sur l’océan) M.43a(《鏡(Miroirs)》第3曲)
 亡き王女のためのパヴァーヌ(Pavane pour une infante défunte) M.19a
  オーフス交響楽団 マルク・スーストロ(指揮)
 
録音 2023年5月22日–26日 オーフス・コンサートホール(オーフス、デンマーク)

 
リヨンとパリのコンセルヴァトワールで学んだマルク・スーストロ Marc Soustrot(1949–)は、ロンドン交響楽団でアンドレ・プレヴィンの副指揮者を務め、1976年にフランス国立ロワール管弦楽団の音楽監督に就任しました。北欧とも関係が深く、2011年/2012年のシーズンからマルメ交響楽団の首席指揮者を務め、このころ録音したサン=サーンスのピアノ協奏曲と交響曲のシリーズ(Naxos)は、スーストロの代表的録音に挙げられています。2015年/2016年のシーズンからはオーフス交響楽団も首席指揮者として指揮。このラヴェルの管弦楽曲集は、彼がオーフスのポストから離れる前、2023年5月にオーフス・コンサートホールでセッション録音されました。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『シェル・ハッベスタ - 愛の歌(Songar om kjærlek/Songs of Love)』
LAWO Classics LWC 1268 classical

 
シェル・ハッベスタ(1955–)
 低声のための3つの雅歌(3 Høgsongar for låg røyst) Op.12(『雅歌』から)
  Eg søv, men mitt hjarta vaker
  (眠っていても わたしの心は目覚めていました)
  På lægjet leita eg um natti(夜ごと、ふしどに恋い慕う人を求めても)
  Ein engblom frå Sharon(わたしはシャロンのばら)
 東の庭の12枚の葉(12 Blad frå ein austleg hage) Op.46
 (ポール=ヘルゲ・ハウゲンの『Blad frå ein austleg hage: hundre haiku-diku
  (東の庭の葉:100の俳句)』(1965)から)
  Lerka(ひばり)
  Mangt minnest eit menneske(人は多くを覚えている)
  Første vårdagen(春初めての日)
  Blømande plommetre(花咲く梅の木)
  Torevêr(雷雨)
  Reinvaska midsommarhimmel(雨に洗われた真夏の空)
  Ein gong(かつて)
  Vel komen klare måne(ようこそ明るい月)
  Kvar i himmelrømda(天空のどこで)
  Midvinterstilt(真冬のゆううつ)
  Denne verdens himmel(この世界の天国は)
  I vinterskumring(冬のたそがれに)
 6つのイプセンの歌(6 Ibsensanger) Op.50
 (ヘンリク・イプセン『Digte(詩集)』(1871)から)
  Med en vandlilje(睡蓮を手に) En svane(白鳥)
  Ederfuglen(ワタガモ) Tak(感謝)
  Maaneskinsvandring efter et bal
  (舞踏会のあと、月明かりの下をさまよい)
  Borte!(行ってしまった)
 イェニー - 音詩(Jenny - et tonedikt )Op.62
 (シーグリ・ウンセットの『Jenny(イェニー)』(1911)から)
  Il levar del sole(太陽が昇る) Jenny(イェニー)
  Våren(春) Oppgjør(精算) Febernetter(熱っぽい夜)
  Liljen(百合)
 墓碑銘(Epitaf) Op.75
 (ポール=ヘルゲ・ハウゲンの『Sone O.』から「Epitaf(墓碑銘)」)
  (Avreise)(旅立ち) (Han stakar up)(あの人は船に乗った)
  (Epitaf)(墓碑銘)
 あの夢だ(Det er den draumen) Op.94
 (オラヴ・H・ハウゲの『Dropar i austavind(東風の落としたもの)』(1966)から)
  マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾソプラノ)
  ハルヴォル・フェステルヴォル・メーリエン(バリトン)  
  ニルス・アンデシュ・モッテンセン(ピアノ)
  イーダ・ハッベスタ(フルート)
  イングヴィル・ハッベスタ(ヴァイオリン)
  ヤニナ・クロンベルゲル(ヴァイオリン)
  アイナル・キュヴィーク・バウゲ(ヴィオラ)
  エルレン・ハッベスタ(チェロ)
  ロブ・ウェアリング(ヴィブラフォーン、ドラム)
 
録音 2022年11月8日–11日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
制作・編集 ヴェーガル・ランドース
録音エンジニア・マスタリング トマス・ヴォルデン

 
マリアンネ・ベアーテ・シェラン Marianne Beate Kielland とニルス・アンデシュ・モッテンセン Nils Anders Mortensen の共演によるノルウェーの歌曲シリーズ。シーグル・リの第1集(LWC 1256)と第2集(LWC 1274)につづき、シェル・ハッベスタのアルバムがリリースされます。
 
シェル・ハッベスタ(ハッベスタード) Kjell Habbestad は、ボムロのブレムネス生まれ。1975年から4年間、教会音楽を専攻、フィン・モッテンセン、オラヴ・アントン・トンメセン、ラッセ・トーレセンに作曲を学びました。1981年に学位を取得。教会オルガニスト、ベルゲンとオスロの大学の教職を務め、2012年にノルウェー国立音楽大学の教授に就任しました。現在、音楽理論と作曲の名誉教授です。作曲家としては多作で知られ、「モステルの野外劇」の音楽、『イザヤ書』に基づくオラトリオ《地の一夜》などが代表作に挙げられています。ラトビア放送合唱団が録音した宗教作品集『夜は昼となる(Et Nox In Diem Versa)』(LWC 1136)でスペルマン賞(ノルウェー・グラミー賞)の年間最優秀作曲家賞にノミネートされました。
 
彼の歌曲は、愛、失恋、片思いの恋を歌った作品が多く、エドヴァルド・ムンクの絵画の中心テーマ「愛、苦悩と死」に通じる側面をもつ作品も作られています。『旧約聖書』による《3つの雅歌》、芭蕉と一茶の句によるポール=ヘルゲ・ハウゲン Paal-Helge Haugen(1945–)の『東の庭の葉(Blad frå ein austleg hage 』と『俳句:ノルウェー語版200句(Haiku: 200 norske versjonar)』をテクストにした《東の庭の12枚の葉》、グリーグも作曲した『睡蓮を手に』『白鳥』といったイプセンの詩による曲集、1928年ノーベル文学賞を受けたノルウェーの作家シーグリ・ウンセット Sigrid Undset(1882–1949)の『Jenny(イェニー)』から採った文に作曲した同名の「音詩」。このプロジェクトには、ノルウェーのバリトン歌手ハルヴォル・フェステルヴォル・メーリエン   Halvor Festervoll Melien(1984–)と、「ハッベスタ一家」をはじめとするプレーヤーたちが参加しました。 
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『My Favorite Thing』
LAWO Classics LWC 1276 contemporary

 
ヤン・マッティン・スモルダール(1978–)
 less-sense (no intro)(2007)(ソプラノ、A管クラリネットと打楽器のための)
  シリエ・アーケル・ヨンセン(ソプラノ)
  クリスティーネ・チョーゲシェン(クラリネット)
  アーネ・マッテ・ソルリーエン・ホーレン(打楽器)  
 My Favorite Thing 1(打楽器アンサンブルのための)
  Pinquins
 My Favorite Thing 2(2015)
  Ensemble neoN
 My Favorite Thing 3(2017)(管弦楽のための)
  I.
  II. another memory
  III. memory of major - minor, pulses
  IV. arpeggios, beats
  V. memory of major - minor
  VI.
  VII. …something about a bird
  ノルウェー放送管弦楽団
 Flock of Me(フルート・ソロのための)
  村上ゆみ(フルート)  
 
録音 レインボースタジオ(Rainbow Studio)(オスロ)、ノルウェー放送(NRK)大スタジオ(オスロ)
[DXD(24bit/352.8kHz)録音]

 
ヤン・マッティン・スモルダール Jan Martin Smørdal(1978–)は、ノルウェー国立音楽大学でヘンリク・ヘルステニウスやラッセ・トーレセンたちに学び、作曲家、ギターをはじめとする楽器の演奏家、プロデューサーとして活動しています。共同で創設したアンサンブル「neoN」など、実験的音楽の分野で音楽シーンをリードするひとりです。2015年から2017年にかけて彼は、「My Favorite Thing(わたしの気に入り)」と名付けた作品を3曲、作りました。オスロを拠点とする実験音楽の打楽器トリオ「Pinquins」のための《My Favorite Thing 1》。「neoN」のための《My Favorite Thing 2》。ノルウェー放送管弦楽団のための《My Favorite Thing 3》。いすれもスモルダールが演奏者たちから聞いた、彼らが子供時代に出会った音楽とそれをどう発展させてきたか、ということを基に、直接の引用、抽象化された姿、自由な改作で構成して作られました。このアルバムには、村上ゆみのソロによる《Flock of Me》と、聖アウグスティヌスの『告白』を英訳したテクストによる《less-sense》も収録されています。
 
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)

『ハイドン 後期交響曲集 第3集』
Naxos 8.574518 classical

 
ヨーゼフ・ハイドン(1732–1809)
 交響曲第99番 変ホ長調 Hob.I:99(1793)
 交響曲第100番 ト長調《軍隊(Militärsinfonie)》 Hob.I:100(1794)
 交響曲第101番 ニ長調《時計(Die Uhr)》 Hob.I:101(1794)
  デンマーク室内管弦楽団
  アダム・フィッシャー(指揮)
 
録音 2023年10月12日–14日 王立デンマーク音楽アカデミー コンサートホール(コペンハーゲン)

 
価格 1,925円(税込価格)(本体価格 1,750円)

『デンマーク王立管弦楽団575周年記念』
Naxos 8.574650 4CD’s classical

 
カール・ニルセン(1865-1931)
[Disc 1]
 交響曲第1番 ト短調 FS16 CNW25(Op.7)
  トマス・スナゴー(指揮)
 [録音 2022年8月24日 王立デンマーク歌劇場(コペンハーゲン)
  (ライヴ録音)]
 交響曲第2番 FS29(Op.16)《四つの気質(De fire Temperamenter)》
  アレクサンドル・ヴェデルニコフ(指揮)
 [録音 2020年9月4日 王立デンマーク歌劇場(コペンハーゲン)
  (ライヴ録音)]
[Disc 2]
 交響曲第3番 FS60(Op.27)《ひろがりの交響曲(Sinfonia espansiva)》
  ルート・グルベク(ソプラノ) ニルス・ムラー(テノール)
  レナード・バーンスタイン(指揮)
 [録音 1965年5月16日 Odd Fellow Palace
  (オド・フェロー・パレス)(コペンハーゲン)]
 交響曲第4番 FS76 CNW28(Op.29)《消しがたきもの(Det uudslukkelige)》
  サイモン・ラトル(指揮)
 [録音 2013年2月2日 デンマーク放送(DR)コンサートホール
  (コペンハーゲン)(ライヴ録音)]
[Disc 3]
 交響曲第5番 FS97 CNW29(Op.50)
  ミヒャエル・ボーダー(指揮)
 [録音 2015年9月11日 王立デンマーク歌劇場(コペンハーゲン)
  (ライヴ録音)]
 交響曲第6番 FS116  CNW30《簡素な交響曲(Sinfonia semplice)》
  パーヴォ・ベリルンド(ベルグルンド)(指揮)
 [録音 1989年8月17日–19日 Odd Fellow Palace
  (オド・フェロー・パレス)(コペンハーゲン)]
[Disc 4]
 クラリネット協奏曲 FS129(Op.57)
  ヨン・クルーセ(クラリネット)
  アレクサンドル・ヴェデルニコフ(指揮)
 [録音 2020年9月4日 王立デンマーク歌劇場(コペンハーゲン)
  (ライヴ録音)]
 歌劇《仮面舞踏会(Maskerade)》 FS39 ー 序曲
  ミケール・シュンヴァント(指揮)
 [録音 2006年11月13日、15日 王立デンマーク歌劇場
  (コペンハーゲン)(ライヴ録音)]
  デンマーク王立管弦楽団

 
2023年に575周年を迎えたデンマーク王立管弦楽団 Det Kongelige Kapel は、1448年、国王クリスチャン一世の臨席する集まりで演奏するトランペット・バンドとして発足しました。その記念にデンマーク王立管弦楽団の演奏によるカール・ニルセンの交響曲がセットでリリースされます。レナード・バーンスタインが、その後火災で消失したオド・フェロー・パレスで録音した第3番(CBS Columbia/Sony Classical)、パーヴォ・ベリルンド(ベルグルンド)が全6曲を録音したセット(RCA)の第6番、ミケール・シュンヴァントが王立デンマーク歌劇場で指揮した歌劇《仮面舞踏会》をライヴ収録した舞台の音源(Dacapo)による〈序曲〉は、ライセンスを取得して収録。トマス・スナゴーの第1番や「ボーナス」として収められたヨン・クルーセがソロを担当した《クラリネット協奏曲 》など、そのほかの曲は初めてCD化されるアーカイヴ録音が使われています。4枚のCDと英語とデンマーク語のライナーノーツとアーカイヴ写真を掲載した36ページのブックレットを入れたボックス・スタイルのアルバムです。
 
価格 10,120円(税込価格)(本体価格 9,200円)

『反キリスト』
Naxos NBD 0176V Blu-ray/2.110764 DVD classical

 
ルーズ・ランゴー(1893–1952)
 教会オペラ《反キリスト(Antikrist)》
  BVN170/BVN192(1921–23 rev.1926-30)
  トマス・レーマン(バリトン、堕天使ルシファー)
  ヨーナス・グルントナー=クーレマン(俳優、神の声)
  アイリーン・ロバーツ(メゾソプラノ、神秘の精)
  ヴァレリヤ・サヴィンスカヤ(ソプラノ、神秘の精の木霊)
  クレメンス・ビーバー(テノール、大言の言葉を吐く口)
  マイラ・セレーズ・カーマック(メゾソプラノ、落胆)
  フルーリーナ・シュトゥッキ(ソプラノ、大淫婦)
  AJ・グリュッカート(テノール、赤い獣)
  アンドルー・ディキンソン(テノール、嘘)
  ジョエル・アリソン(バスバリトン、憎悪)
  ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
  ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
  シュテファン・ツィリアス(指揮)
 
演出・美術 エルサン・モントターク
衣装 エルサン・モントターク、アンニカ・ルー
照明 ライナー・カスパー
振付 ロブ・フォーデン
台本 ルーズ・ランゴー
ドイツ語台本 インガー・メトラグル、ヴァルター・メトラグル(校訂 モニカ・ヴェーゼマン)
映像監督 ゲッツ・フィレニウス
収録 2023年2月10日、12日 ベルリン・ドイツ・オペラ(ライヴ収録)
 
[Blu-ray: 1080i Full HD 16:9 Color Region All (ABC) 102min LPCM2.0/DTS-HD MA 5.1 字幕:英、日、独、韓]
[DVD: 16:9 Color NTSC Region All 102min LPCM2.0/DTS Digital Surround 5.1 字幕:英、日、独、韓]

 
ルーズ・ランゴー Rude Langgaard(1893–1952)の《反キリスト(Antikrist)》は、ランゴー研究家ベント・ヴィンホルト・ニルセン Bendt Viinholt Nielsen が、「法悦のアウトサイダー」(ブー・ヴァルネル)とも呼ばれたランゴーのもっとも意欲的な創作のひとつに挙げている作品です。
 
『新約聖書』を題材にしたP・E・ベンソン P.E. Bentzon(1857–1925)の詩を基にランゴー自身が台本を執筆した「プロローグと6場による2幕」の「教会オペラ」。堕天使ルシファー、神秘の精、神秘の精の木霊、紅の獣、「落胆」「嘘」「憎悪」たちが登場。「その到来が世界の終焉の前兆とされるキリスト教徒の敵」と『新約聖書』の『ヨハネの手紙一』や『ヨハネの手紙二』に記述される「反キリスト」と彼が人類に何をもたらすかを語ります。作曲の動機をヴィンホルト・ニルセンは、「西洋文明の没落を語り、現代の生活様式と精神構造を批判する、哲学的宗教的オペラ」とこの作品を呼び、「滅亡の日を予言し、自分本位、傲慢、精神的価値の不在に対する警告を発すること」と「文明社会にも教会も失望させる存在でしかない今、個々の人間と神との個人的な関係だけが残された道だということを音楽によって示すこと」と、説明しています。
 
内容と登場人物が複雑な一方、ランゴーの音楽自体はきわめて明快です。ヴィンホルト・ニルセンは、ランゴーにインスピレーションを与えたものとしてワーグナーの楽劇、とりわけ《パルジファル》と、シュトラウスの《サロメ》を挙げ、シェーンベルクの《グレの歌》とコルンゴルトの《死の都》を想い起こさせる個所のあることを指摘しています。
 
この作品は、1921年から1923年にかけて作曲され、1926から1930年に改訂が行われました。舞台形式の初演は、1999年年5月2日、ニルス・ムースが指揮してインスブルックのティロル州立劇場で行われました。「改訂版(BVN192)」を使った、ドイツ語での上演。Danacord Records のアルバム(DACOCD 517)が初演のライヴ録音です。
 
ベルリン・ドイツ・オペラによる初演は、2022年1月30日。エルサン・モントターク Ersan Mondtag の演出と美術で行われました。モントタークは、1987年、ベルリン生まれ。ミュンヘン、ハノーファー、ベルギーのヘントとアントワープ、クラクフ、ベオグラード、ヴェネツィアなど、ヨーロッパ各地の演劇とオペラ、視覚芸術を手がけ、今の世代、もっとも視覚的に異彩を放つディレクターのひとりと言われます。インガー・メトラグル Inger Methlagl とヴァルター・メトラグル Walther Methlagl によるドイツ語訳の台本をモニカ・ヴェーゼマン Monika Wedemann が校訂した版によるプロダクション。このアルバムには、翌年2月のプロダクションが収録されています。トマス・ダウスゴー指揮によるデンマーク語上演(Dacapo 2.110409BD Blu-ray/2.110402 DVD)に次ぐ映像リリースです。
 
価格(Blu-ray) 4,620円(税込価格)(本体価格 4,200円)
価格(DVD) 4,620円(税込価格)(本体価格 4,200円)
 

『モーツァルト』
Pentatone PTC 5187208 classical

 
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
 交響曲第29番 イ長調 K.201/186a(1774)
 クラリネット協奏曲 イ長調 K.622(1791)*
 交響曲第33番 変ロ長調 K.319(1779)
  ベルリン古楽アカデミー
  ベルンハルト・フォルク(コンサートマスター)
  エルンスト・シュラーダー(バセットクラリネット)*
 
録音 2023年10月22日–25日 Teldex Studio(テルデックス・スタジオ)(ベルリン、ドイツ)

 
ベルンハルト・フォルク Berlnhard Forck がコンサートマスターを務めるベルリン古楽アカデミー Akademie für Alte Musik Berlin は、Pentatone レーベルのモーツァルト交響曲シリーズを2023年にスタート。《パリ》と《ハフナー》の交響曲と《オーボエ協奏曲》などを演奏した最初のディスク(PTC 5187059)が、ドイツレコード批評家賞にノミネートされました。
 
モーツァルトが1773年に作曲を始め、1774年4月6日に完成させたイ長調の《交響曲第29番》。オクターブの跳躍が特徴的な主題による優美な「アレグロ・モデラート」、ミュートをかけた弦楽アンサンブルが中心の「アンダンテ」、付点リズムとスタッカートの音形が個性的な「アレグレット」の〈メヌエット〉、推進力のある旋律による「アレグロ・コン・スピリト」。ト短調の《第25番》とともに彼の初期交響曲でもっともよく知られています。《交響曲第33番》も優美さの際立つ作品です。「アレグリッシモ」「アンダンティーノ」「アレグロ」の〈メヌエット〉「アレグリッシモ」の〈フィナーレ〉。オーボエとファゴットとホルンが2本ずつ、そして弦楽という、《第31番》以降でもっとも小さな編成で作曲されています。
 
《クラリネット協奏曲 イ長調》は、アカデミーのクラリネット奏者、エルンスト・シュラーダー Ernst Schrader がソロを担当した演奏です。彼は、モーツァルトがこの協奏曲を作曲したころの画像資料にあるバセットクラリネットを参考に復元された楽器を使い、作曲者が作品を献呈したアントン・シュタードラーの楽器の音域と技巧と表現のイメージされた音楽に誠実に向き合っています。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『Clear Voices in the Dark』
Sono Luminus DSL 92278 classical

  
フランシス・プーランク(1899–1963)
 カンタータ《人間の顔(Figure Humaine)》 FP 120(1943)
 (二重混声合唱のための)
南北戦争の音風景(Civil War Soundscapes 1861–1865)
ヘンリー・タッカー(マシュー・ガード 編曲)
 When This Cruel War Is Over (Weeping, Sad and Lonely)
フランシス・プーランク(1899–1963)
 Figure Humaine - De tous les printemps du monde…
伝承曲(ロン・ジェファーズ 編曲)
 Johnny Has Gone for a Soldier
フランシス・プーランク(1899–1963)
 Figure Humaine - En chantant les servantes s’élancent…
フレッド・バクリー(マシュー・ガード 編曲)
 Break It Gently to My Mother 
フランシス・プーランク(1899–1963)
 Figure Humaine - Aussi bas que le silence… 
伝承曲(アリス・パーカー 編曲)
 Johnny, I Hardly Knew Ye
フランシス・プーランク(1899–1963)
 Figure Humaine - Toi ma patiente…
ウィリアム・オスカー・パーキンズ(マシュー・ガード 編曲)
 Soldier’s Memorial Day
フランシス・プーランク(1899–1963)
 Figure Humaine - Riant du ciel et des planètes…
伝承曲(ロン・ジェファーズ 編曲)
 Workin’ for the Dawn of Peace
フランシス・プーランク(1899–1963)
 Figure Humaine - Le jour m’étonne et la nuit me fait peur…
ウィリアム・ヘンリー・モンク(マシュー・ガード 編曲)
 Abide with Me(日暮れて四方は暗く)
フランシス・プーランク(1899–1963)
 Figure Humaine - La menace sous le ciel rouge…
ジュリア・ウォード・ハウ(マシュー・ガード 編曲)
 The Battle Hymn of the Republic(リパブリック讃歌)
フランシス・プーランク(1899–1963)
 Figure Humaine - Liberté
  スカイラーク(ヴォーカルアンサンブル)
  マシュー・ガード(指揮)
  キャシー・シェロン(アルト)
  ネイサン・ホジソン(テノール)
  クレア・マクナマラ(アルト)
 
録音 2023年5月30日–6月 Church of the Redeemer(救世主教会)(チェストナットヒル、マサチューセッツ州)
 

ヴォーカルアンサンブル「スカイラーク(Skylark)」は、2011年、ジョージア州アトランタとマサチューセッツ州ボストンで創設されました。マシュー・ガード Matthew Guard が芸術監督を務め、説得力のあるプログラムによるコンサートを博物館と美術館、コンサートホール、教会で行ってきました。2017年、フランシス・プーランクがドイツ軍の占領下で作曲したカンタータ《人間の顔》と、南北戦争の時代に戦地と銃後で歌われた歌による「音風景」を組み合わせた「Clear Voices in the Dark(暗闇に響く声)」と題したツアーをスターさせ、ニューヨークをはじめとするコンサートは「…非の打ちどころのない歌詞の発音…かすかなピアニッシモから勝ち誇るクライマックスへの高揚…」など、好評を得てきました。
 
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)
 

『ワルキューレ』
Sterling CDA 1870 3CDR's classical

 
リヒャルト・ワーグナー(1813–1883)
 楽劇《ワルキューレ(Die Walküre)》 WWV 86B
  ライラ・アンデション=パルメ(ソプラノ、ブリュンヒルデ)
  スヴェン=オーロフ・エリーアソン(テノール、ジークムント)
  リスベト・バルスレウ(ソプラノ、ジークリンデ)
  オーウ・ハウグラン(バス、フンディング)
  ライフ・ローア(バスバリトン、ヴォータン)
  ミナ・ニュフス(メゾソプラノ、フリッカ)
  ワルキューレ:
   ゲアトルズ・スプリーズ(ソプラノ)
   ドーテ・ステーンゴー(ソプラノ)
   アンティエ・ヤンセン(ソプラノ)
   マグレーテ・ダニエルセン(メゾソプラノ)
   アネリーセ・リュー(ソプラノ)
   エルセ・モーウンセン(アルト)
   アナマリーイ・ムラー(メゾソプラノ)
   エルセ・ポースケ(メゾソプラノ)
  オーフス交響楽団
  フランチェスコ・クリストフォリ(指揮)
  
録音 1987年8月 ユラン歌劇場(オーフス、デンマーク)(ライヴ録音)
マスタリング・編集 クット・カールソン

 
ライラ・アンデション=パルメ Laila Ansersson-Palme は、1941年、ブレーキンゲのローセン村に生まれ、王立ストックホルム音楽大学のソロ歌唱クラスで学びました。ストックホルムの王立劇場で端役からスタート、1963年に行われた学生演奏で歌った《トラヴィアータ》のヴィオレッタのアリアが認められ、歌劇場の奨学金を獲得しました。《フィガロの結婚》のスザンナと伯爵夫人、《カルメン》のミカエラ、《ホフマン物語》のアントニア、《こうもり》のロザリンデといったリリック・ソプラノの役から、次第にシュトラウスの《サロメ》(CDA 1843/1844-2)や《エレクトラ》(CDA 1867/1868-2)といったドラマティックなレパートリーを歌うようになりました。
 
『ニーベルングの指輪』のブリュンヒルデは、彼女が、1986年にベルリン・ドイツ・オペラで歌い、1983年から1991年にかけて王立劇場で10回歌ったという役です。そのひとつ、1987年にシクステン・エールリングの指揮で歌った《ジークフリート》のライヴ録音(CDA 1847/1849-2)が、2022年にリリースされ、注目されました。
 
今回の《ワルキューレ》は、王立デンマーク歌劇場が1987年にオーフスで行った特別公演のライヴ録音です。ジークムントを歌うスヴェン=オーロフ・エリーアソン Sven-Olof Eliasson(1933–2015)はスウェーデンのテノール。ジークリンデのリスベト・バルスレウ Lisbeth Balslev(1945–)以下、その他の役はデンマークの歌手が歌っています。指揮者のフランチェスコ・クリストフォリ Francesco Cristofoli(1832–2004)は、イタリア人を両親にコペンハーゲンで生まれ、セルジュ・チェリビタッケに指揮を学びました。《ワルキューレ》の翌月、クリストフォリが指揮した《神々の黄昏》(CDA 1813/16-2)が、アンデション=パルメのアーカイヴ録音シリーズで2018年にリリースされています。
 
価格 4,950円(税込価格)(本体価格 4,500円)
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。プレーヤー/トランスポートの機種によってはCD-Rの読み取り、再生ができないことがあります。再生対応のメディアを機器の取扱説明書でご確認ください。

『ZMAN(時)』
Sterling CDM 3008-2 CDR contemporary/classical

 
『ZMAN(時)』
ペーテル・リンドルート(1950–)
 Duclapi(2021)(クラリネットとピアノのための)
  ステファン・ハルグ(クラリネット)
  カタリーナ・ストロム=ハルグ(ピアノ)
 [録音 2022年9月13日 スウェーデン放送第3スタジオ(ストックホルム)]
 SQ III(2020)
  Cantando ma giusto Dolce Energico Breit gesungen
  Calmo “Zum Schluss”
  マタン四重奏団
   マッツ・エーリクソン(ヴァイオリン)
   モハメド・シャララ(ヴァイオリン)
   マノン・ブリオー(ヴィオラ)
   イングリード・オーケルブルム(チェロ)
 [録音 2022年6月1日 ルイ・ド・イェール・コンサートホール
  (ノルショーピング)(ライヴ録音)]
 Pi(2017)(ピアノ・ソロのための)
  マッツ・ヤンソン(ピアノ)
 [録音 2022年9月13日 スウェーデン放送第3スタジオ(ストックホルム)]
 Violatons(2014)(ヴィオラ・ソロのための)
  セリーリア・ジュラン(ヴィオラ)
 [録音 2023年8月4日 聖ヨハネ教会(St. Johannis-Kirche)
  (クルンメッセ、リューベック、ドイツ)]
 Flimba(2011–12)(フルート/ピッコロとマリンバのための)
  アンニカ・デ・ヴァル(フルート、ピッコロ)
  アンデシュ・ダールステット(マリンバ)
 [録音 2023年8月28日 ダーグスベリ教会(Dangsbergs kyrka)
  (ノルショーピング)]
 Bacla Constrictor(2018)(バス・クラリネット・ソロのための)
  ブー・ペッテション(バス・クラリネット)
 [録音 2023年8月28日 ダーグスベリ教会(Dangsbergs kyrka)
  (ノルショーピング)]
 
録音 2018年12月8日–9日、2019年5月5日 Gäddviken(イェッドヴィーケン)(ナッカ、ストックホルム)
制作 ペーテル・リンドルート、マッティン・ジュラン(Violations)
録音エンジニア アンデシュ・ウーレドソン、ボッセ・リンドストレム(SQ III)、マッティン・ジュラン(Violations)

 
ペーテル・リンドルート Peter Lindroth は、1950年、スウェーデンのノルショーピング生まれ。1965年にポップ・グループに参加してキャリアをスタートさせました。1973年から1979年の間、グループのツアーで中断しながら、ヨーテボリとストックホルムの音楽大学で学びました。フリーランスのキーボード・プレーヤーとプロデューサーとしての活動とスヴェン=ダーヴィド・サンドストレムの下での作曲の研究を交互に行い、1989年に王立ストックホルム音楽大学に戻って作曲のディプロマを取得しました。ストックホルムに住み、ジャズピアニスト、ロックバンド・ミュージシャン、作曲家として活動しています。
 
彼の「ポートレート」は、『われらの時代…』(CDM 3003-2)と『ウィルフレッド・オーウェン歌曲集』(CDM 3005-2)が Sterling レーベルからリリースされていました。第3作のタイトルは『ZMAN』。ヘブライ語の「時」。「時とは何だろう? われわれはどうやってそれを知るのか? 《Flimba》のような状態で経験するのか、それとも《Violations》の「タイムホール」を覗きこんで知るのか……」。リンドルートの室内楽の近作が6曲、収録されています。2020年の4楽章の《SQ III》(弦楽四重奏曲第3番)は、2021年5月の初演が予定されていましたが、COVID-19 のパンデミックのために計画が中断。2022年6月、マッツ・エーリクソンとイングリード・オーケルブルムがノルショーピング交響楽団のメンバーふたり、モハメド・シャララとマノン・ブリオーを加えた臨時編成の「マタン四重奏団」によって初演しました。収録されているのは、この初演のライヴ録音です。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)
   

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。プレーヤー/トランスポートの機種によってはCD-Rの読み取り、再生ができないことがあります。再生対応のメディアを機器の取扱説明書でご確認ください。

『e.s.t. 30』
ACT Music ACT 9887-2/ACTLP 9987-1 Vinyl LP jazz

 
『e.s.t. 30』
 From Gagarin’s Point of View Seven Days of Falling
 Eighthundred Streets by Feet Tuesday Wonderland
 Elevation of Love Believe, Beleft, Below
  マグヌス・オーストレム(ドラム)
  ダン・ベリルンド(ベース)
  マグヌス・リンドグレーン(テナーサックス、フルート)
  ヨエル・リュサリデス(ピアノ)
  ヴェルネリ・ポホヨラ(トランペット)
  ウルフ・ヴァケーニウス(エレクトリック・ギター)
  
録音 2023年10月14日 ケルン・フィルハーモニー(ケルン、ドイツ)(ライヴ録音)

 
スウェーデンのミュージシャン3人、エスビョーン・スヴェンソン Esbjörn Svensson、ダン・ベリルンド Dan Berglund、マグヌス・オーストレム Magnus Öström は、1993年、「e.s.t.(エスビョーン・スヴェンソン・トリオ)」を結成。ロック、ポップミュージック、クラシカルミュージック、フォーク、インプロヴィゼーションと幅広い要素を反映する音楽の演奏をめざし、つづく15年間、世界各地でコンサートに出演、10枚のスタジオ・アルバムと数枚のライヴ・アルバムをリリースしました。2008年にスヴェンソンが事故で亡くなったあとも活動を続けているベリルンドとオーストレムは、2013年、e.s.t. の結成から30年を記念してケルンのフィルハーモニーとストックホルムのフィラデルフィア教会で友人たちとの共演によるコンサートを行いました。テナーサックス・プレーヤーのマグヌス・リンドグレーン Magnus Lindgren、ピアニストのヨエル・リュサリデス Joel Lyssarides、トランペッターのヴェルネリ・ポホヨラ Verneri Pohjora、ギタリストのウルフ・ヴァケーニウス Ulf Wakenius。e.s.t. のレパートリーから代表的な作品を演奏。このアルバムには、10月14日のケルンでのライヴ録音から6曲が収録されています。
 
価格(CD) 2,860円(税込価格)(税抜価格 2,600円)
価格(Vinyl LP) 4,400円(税込価格)(税抜価格 4,000円)

『Ennio』
ACT Music ACT 9959-2 jazz

 
『Ennio』
 Once upon a Time in America (Deborah’s Theme)
 For a Few Dollars More: Watch Crimes
 The Good, the Bad and the Ugly: The Ecstacy of Gold
 Suoni per Dino Once upon a Time in the West (intro)
 Once upon a Time in the West Cinema Paradiso
 Se Telefonando Chi Mai - Le Professionel
 The Sicilian Clan Tragedy of a Ridiculous Man
 Man with a Harmonica
  グレゴア・マレ(クロマティック・ハーモニカ)
  ロマン・コラン(ピアノ、キーボード)
  マーカス・ギルモア(ドラム)
  バーニス・アール・トラヴィス二世(ベース)
  マーヴィン・シーウェル(ギター)
  アレグザンドラ・ソップ(フルート)
  ゲスト
   カサンドラ・ウィルソン(ヴォーカル)
   グレゴリー・ポーター(ヴォーカル)

 
ジュネーヴ生まれ、スイスのハーモニカプレーヤー、グレゴア・マレ Grégoire Maret(1975–)とフランスのピアニスト、ロマン・コラン(ロメイン・コリン) Rimain Collin(1979–)がビル・フリゼルと組んだトリオで録音した『Americana』(ACT 9049-2)は、2022年4月にリリースされ、グラミーの最優秀コンテンポラリー・インストルメンタル・アルバム部門にノミネートされるなど、大きな成功を収めました。「アメリカン・ドリームのゴージャスな瞑想(gorgeous meditation on the American Dream)」(Bill Mikowski)と評されたアルバムにつづく作品はどう作るか、「響きと色彩がいっぱい」のエンニオ・モリコーネの音楽に焦点を当てたプロジェクトは、そこから始まりました。アルバムの制作にはモリコーネの公式伝記作家のアレッサンドロ・デ・ローザが加わり、ライナーノートを執筆するとともに、モリコーネの音楽が最良の姿で示すことに寄与しています。マーカス・ギルモア Marcus Gilmore のドラム。ベースのバーニス・アール・トラヴィス二世 Burniss Earl Travis II とギターのマーヴィン・シーウェル Marvin Sewell は、特別ゲストとして参加したカサンドラ・ウィルソン Cassandra Wilson のバンドの同僚です。
 
価格 2,860円(税込価格)(税抜価格 2,600円)

『Tough Stuff』
ACT Music ACT 9988-2/ACTLP 9988-1 Vinyl LP jazz

 
『Tough Stuff』
 Tough Stuff Tae Kwon Don’t Second Date Waltz
 Will You Be My Bop? Stockholm Syndrome Cabaret Perdu
 Tee Four Three Das Handtuch Country and Eastern
 A Lotta Love Liberty City *
  イーロ・ランタラ HEL トリオ
   イーロ・ランタラ(ピアノ)
   コナー・チャップリン(ベース)
   アントン・エーゲル(ドラム)
  マティアス・ハイセ(ハーモニカ)*

 
フィンランドのピアニスト、イーロ・ランタラ Iiro Rantala は、かつて、「トリオ・トイケアット」を結成、ツアやラジオとテレビの放送を通じて国内外で人気を集めました。ACT Music の新作は、「トリオ・トイケアット」の後、ソロやデュオ、クラシカル音楽など幅広く活動してきた彼がひさしぶりに結成した「古典的ピアノトリオ」のアルバムです。「イーロ・ランタラ HEL トリオ」。彼の新しい試みの出発点となることの多いヘルシンキ空港にちなむ名がつけられています。アイルランド出身のコナー・チャップリン Connor Chaplin のベース。オスロ生まれのノルウェー系スウェーデンのアントン・エーゲル Anton Eger のドラム。エーゲルは、コペンハーゲンのリズム音楽院(RMC)でジャンゴ・ベイツたちに学び、モーテン・シャンスやマリウス・ネセットたちと結成した「JazzKamikaze(ジャズカミカゼ)」でノルウェーのコングスベルグ・ジャズフェスティヴァルとモルデジャズ、ノースシーやロチェスターのジャズフェスティヴァルに出演しました。プログラムは、スカンディナヴィア・ジャズの典型的なメランコリックな気分の《Stockholm Syndrome》をはじめとするランタラのオリジナル、エーゲルが子供の頃、ネセットと一緒にモルデジャズで聴いてファンになったという「トリオ・トイケアット」の《Gadd A Tee》と《Met By Chance》に手を加えた《Tee Four Three》と《Cabaret Perdu》、ジャコ・パストリアス Jaco Pastorius の《Liberty City》はアメリカのファンクとソウルを愛するランタラの気に入りの曲です。
 
価格(CD) 2,860円(税込価格)(税抜価格 2,600円)
価格(Vinyl LP) 4,400円(税込価格)(税抜価格 4,000円)

『The House I Live in』
SteepleChase G 6013 Vinyl LP jazz

 
『The House I Live in』
[Side 1]
 Introduction by Archie Shepp
 You Stepped out of a Dream(Nacio Herb Brown/Gus Kahn)
 I Should Care(Axek Stordahl/Paul Weston/Sammy Cahn)
[Side 2]
 The House I Live in(Earl Robinson)
 Sweet Georgia Brown(Ben Bernie/Maceo Pinkard/Kenneth Casey)
  アーチー・シェップ(テナーサックス)
  ラーシュ・グッリン(バリトンサックス)
  テテ・モントリュー(ピアノ)
  ニルス=ヘニング・アアステズ・ペーザセン(ベース)
  アレクス・リール(ドラム)
 
録音 1963年11月21日 Montmartre Jazzhus(ジャズハウス・モンマルトル)(コペンハーゲン)

 
ジャズのサックス奏者、教育者で劇作家のアーチー・シェップ Archie Shepp は、1960年代からアヴァンギャルド・ジャズの発展に中心的な役割を果たしました。フロリダ州フォートローダデールに生まれ、フィラデルフィアで育ちました。父親からバンジョーを教わり、ジャーマンタウンの学校でピアノとサクソフォーンを学びました。オーネット・コールマンの曲をフィーチャーした自身名義の最初のアルバム『アーチー・シェップ=ビル・ディクソン・カルテット』を1962年にリリース。同年、ディクソンとともに、ヘルシンキで行われた「第8回ユース学生ワールド・フェスティヴァル」に出演しました。
 
SteepleChase の『The House I Live in』は、1963年の秋、シェップがトランペッターのドン・チェリーたちと結成した「ニューヨーク・コンテンポラリー・ファイヴ」としてコペンハーゲンを訪れた際に「ジャズハウス・モンマルトル」で行ったコンサートのライヴ録音です。スウェーデンのプレーヤー、ラーシュ・グッリン Lars Gullin(1928–1976)のバリトンサックス、スペインのテテ・モントリュー Tete Montoliu(1933–1997)のピアノ、デンマークのニルス=ヘニング・アアステズ・ペーザセン Niles-Henning Ørsted Pedersen(1946–2005)のベースとアレクス・リール Alex Riel(1940–)のドラム。彼の「アヴァンギャルド・ジャズ」のベースだったストレートなジャズが展開されます。
 
価格 4,510円(税込価格)(本体価格 4,100円)

『ALDEBARAN』
Stunt Records STUCD 23122/STULP 23121 Vinyl LP jazz

 
『ALDEBARAN』
 First Speech(Kathrine Windfeld)
 Aldebaran(Kathrine Windfeld) Burnout(Kathrine Windfeld)
 Jupiter(Kathrine Windfeld) Sea Widow(Kathrine Windfeld)
 Holding on to Gas Balloons(Kathrine Windfeld)
 Offroad Excursions(Kathrine Windfeld)
 Letter to Lviv(Kathrine Windfeld)
  カトリーネ・ヴィンフェルト・セクステット
   カトリーネ・ヴィンフェルト(ピアノ)
   トマス・ダブロウスキ(トランペット)
   ハンネス・ベンニク(アルトサックス、ソプラノサックス)
   マレク・コナルスキ(テナーサックス)
   ヨハンネス・ヴァート(ベース)
   ヘンリク・ホルスト・ハンセン(ドラム)
 
録音 2023年9月 The Village Recording(コペンハーゲン)

 
デンマークのカトリーネ・ヴィンフェルト Kathrine Windfeld (1984–)のリーダー・アルバム第5作。彼女はスウェーデンのマルメ音楽大学で学び、2016年にジャズ・ピアノの学士号を取得しました。ピアニスト、作曲家、アレンジャーとして活躍、「カトリーネ・ヴィンフェルト・ビッグバンド」として2020年にリリースした前作の『ORCA』(STUCD 20092)が賞を受けて注目されるなど、彼女の率いるアンサンブルへの評価が高まっています。牡牛座でもっとも明るい星アルデバランをタイトルにした新しいアルバムは、そうした好意的な評価と人気を受けて企画され、彼女の新しい面を示すため、ビッグバンドより小さいセクステットとしてのセッションで録音されました。
 
短いフレーズと長いフレーズが会話と同じように交互にあらわれる《First Speech》。いつ爆発するかわからない、絶望の潜在する《Aldebaran》。対照的に穏やかで繊細な《Burnout》。「グルーヴィ」な切れ味の《Jupiter》。原始の深海に目を向け、海の美しさを讃えつつ、孤独のメランコリーを描く《Sea Widow》。実現することのない夢を追う《Holding on to Gas Balloons》。オフロードのトレッキングやマウンテンバイキングのように、ハーモニーがいつも道を外れる《Offroad Excursions》。カトリーネがフェスティヴァルで訪れたウクライナのリヴィウの街と人々に想いを馳せる《Letter to Lviv》。
 
ポーランド出身のトマス・ダブロウスキ Tomasz Dabrowski(1984–)とマレク・コナルスキ Marek Konarski(1992–)。スウェーデンのサックス・プレーヤー、ハンネス・ベンニク Hannes Bennich(1994–)とベーシストのヨハンネス・ヴァート Johannes Vaht(1988–)。ヴァートと同じく「カトリーネ・ヴィンフェルト・ビッグバンド」のメンバーで『ORCA』に参加していたデンマークのドラマー、ヘンリク・ホルスト・ハンセン Henrik Holst Hanse(1989–)。カトリーネが信頼を置くデンマーク在住のプレーヤーによるセクステットです。
 
価格(CD) 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
価格(Vinyl LP) 3,630円(税込価格)(本体価格 3,300円)

『SPDS』
Stunt Records STUCD 23142/STULP 23141 Vinyl LP jazz

 
『SPDS』
 Al Magt Til Overførselsindkomst(All Power to Social Welfare)
 Hvide Mænd Spiller Afrobeat(White Men Plays Afrobeat)
 Middelklassen Avler Kun Skeletter Digt
 (The Middleclass Only Breeds Skeletons Poem)
 Middelklassen Avler Kun Skeletter
 (The Middleclass Only Breeds Skeletons)
 Fuck Der Kommer Kontrollører!(Fuck, Incoming Ticket Checkers!)
 PGO HOT 50
 Start Et Punkband(Start a Punk Band)
 PVC (Polvinylchlorid)
 Jeg Et Meme(I’m a meme)
 Total Full Power Extreme Nuclear Confusion 2000
 Respekter en lukket dør(Respect a Closed Door)
 Negirî
  スマウ・ポ・ダイ・セルヴ(Smag På Dig Selv)
   オリヴァー・ラウリトセン(テナーサックス)
   トアビアアン・ウルゴー(バリトンサックス、バスサックス、
    ヴォーカル)
   アルバト・ホルベア(ドラム)
  ルーナ・エアサヒン(ヴォーカル)
 
録音 2023年 クリスチャニア(コペンハーゲン)
制作 エリーアス・アングヨ・アラントフト・イェンセン、イェンス・ベンス

 
「スマウ・ポ・ダイ・セルヴ(Smag På Dig Selv)」(デンマーク語で「自分で味わって」)は、サックス・プレーヤーのオリヴァー・ラウリトセン Oliver Lauridsen とトアビアアン・ウルゴー Thorbjørn Øllgaard、ドラマーのアルバト・ホルベア Albert Holberg の3人が、2018年にコペンハーゲンのクリスチャニアで結成したテクノ=パンク=ジャズ・トリオです。パンクとジャズにポップ、ヒップホップ、アフロビートの味を足した「みんながダンスフロアに出て踊りたくなる、普通のコンサート体験やジャンル理解の限界を押し広げる」をイメージした「ちょっとアブナイ、前向き、誘惑的で自由な」という音楽。デンマークの「アンダーグラウンド」にとどまらず、2022年にはロスキレ・フェスティヴァルにも出演しました。『SPDS』は、彼らのデビュー・アルバム。デンマーク・トルコ・クルドのトリオ「AySay」のルーナ・エアサヒン Luna Ersahin がヴォーカルで参加しています。
 
価格(CD) 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
価格(Vinyl LP) 3,630円(税込価格)(本体価格 3,300円)

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