May 2024
『Ratsut(馬)』
Alba ABCD 530 crossover
ラウラ・ヒュンニネン(1976–)
Ratsut(馬)
Kohtauksia naisen ja koiran elämästä(女性と犬の生活の情景)
Verhon takana(カーテンの陰に) Sukeltajat(ダイバーたち)
Tuulinen päivä(風の吹く日) Lala ja mama(ララとママ)
Puutarhassa(庭で) Veneretki(舟旅) Unen läpi(夢でずっと)
Saparo(しっぽ)
Rakkaani on(私の恋は)
Kaislikossa(カイスリコで)
Rikkakasvit 2022 nais- ja eläinkuorolle
(女声と動物の鳴き声の合唱のための雑草2022)
ラウラ・ヒュンニネン(ハープ、ヴォイス、ライヴ・エレクトロニクス)
録音 2021年–2022年 マグヌスボリ・スタジオ(Magnusborg studiot)(ポルヴォー、フィンランド)
制作・ブックレット油彩画 ラウラ・ヒュンニネン
録音エンジニア・編集 ヴィリヤミ・メヘト
マスタリング ヤルッコ・ヴィータラハデ
ハーピストでヴィジュアル・アーティスト、フィンランドのラウラ・ヒュンニネン Laura Hynninen の『Otilia(オティリア)』(ABCD 505)につづくアルバム。前作でたどり着いたところから改めて始まり、前作と同様、「神秘的な色彩と新しい音の形」によるハープ演奏と自身の歌にライヴ・エレクトロニクスのエフェクトを加え、日常生活の些細で不思議なできごとを語るアルバムとして作られています。常歩(なみあし)だったり速歩(はやあし)だったり、乗馬の歩き方を連想させる《馬》、《女性と犬の生活の情景》の組曲……特定のジャンルに属さない音楽が、北の国の穏やかな、ユーモアのある日常をしのばせます。COVID-19のパンデミックの間、園芸を学んでいる時に作曲した《Rikkakasvit 2022 nais- ja eläinkuorolle(女声と動物の鳴き声の合唱のための雑草2022)をのぞくほとんどの曲が、ライブ演奏との関連で作られました。
[プロフィール]
ラウラ・ヒュンニネン Laura Hynninen は、フィンランドのポルヴォー生まれ。シベリウス・アカデミーを1999年に卒業、2000年から2012年までフィンランド国立歌劇場、2013年から2015年までフィンランド放送交響楽団で首席ハープ奏者として演奏しました。現在は、ソリスト、室内楽と管弦楽のゲスト・プレーヤーとしてフリーランスで活動。教会音楽、ポップ、ロック、ヘヴィメタル、ジャズ、コンテンポラリー・ミュージックと幅広いジャンルで活動しながら、ヴィジュアルアートの知識と感性を基に絵画やスペースアートと自作曲を結びつけたアヴァンギャルド・スタイルのソロ・プロジェクトを行っています。
価格 2,365円(税込価格)(税抜価格 2,150円)
『Universala Albumo(ユニバーサル・アルバム)』 Selection
Alba ABCD 532 brass music
『Universala Albumo(ユニバーサル・アルバム)』
ペトリ・ケスキタロ(1972–2023)
FunKolizio
アンッティ・リッサネン(1975–)
Spanish Delights
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)(KOLIZIO 編曲)
3つのエクアーレ(Drei Equali) WoO.30
(原曲:4つのトロンボーンのための)
ペトリ・ケスキタロ(1972–2023)
KoliZefyros
オスカル・メリカント(1868–1924)
(ペトリ・ケスキタロ(1972–2023) 編曲)
あのひとくだりを覚えているかい(Oi, musitatko vielä sen virren)
ペトリ・ケスキタロ(1972–2023)
Let Them Be Free
オスカル・メリカント(1868–1924)
(ペトリ・ケスキタロ(1972–2023) 編曲)
ロマンス(Romanssi) Op.12(原曲:ピアノのための)
エサ・オンットネン(1975–)
Getting Paid (For What You Do)
アーロン・コープランド(1900–1990)/ELP
(ペトリ・ケスキタロ(1972–2023) 編曲)
市民のためのファンファーレ(Fanfare For The Common Man)
モートン・スティーヴンズ(1929–1991)
(ペトリ・ケスキタロ(1972–2023) 編曲)
Hawaii 5-0
KOLIZIO
ユッカ・エスコラ(トランペット、フリューゲルホルン)
パシ・ピリネン(トランペット、フリューゲルホルン)
アンッティ・リッサネン(トロンボーン)
ヴァルッテリ・マルムヴィルタ(トロンボーン)
ユッカ・ミュリュス(バリトン・ホルン)
セルジオ・カロリーノ(テューバ)
録音 2023年3月21日–22日 E-studio(シポー、フィンランド)
制作 KOLIZIO
マスタリング マルック・ヴェイヨンスオ
フィンランドのブラス・アンサンブル「KOLIZIO」(コリズィオ)(エスペラント語で「衝突」)は、クラシカルの伝統とジャズ音楽を統合することにより、新しい視点からのブラス演奏を創ることをめざして結成されました。「ベートーヴェンとブルックナーを織りまぜ、ジャズの即興で飾りつける。ビーチボーイズの『古典』をシベリウスと同化させる」。ジャズとクラシカルのヴィルトゥオーゾたちがそれぞれの「専門知識」をもって「ぶつかり合う」コンサートは「予期せぬ」愉しみにあふれていると言われてきました。
2017年の創設メンバーは、トランペットのユッカ・エスコラ Jukka Eskola とパシ・ピリネン Pasi Pirinen、トロンボーンのアンッティ・リッサネン Antti Rissanen とヴァルッテリ・マルムヴィルタ Valtteri Malmivirta、バリトンホルンのユッカ・ミュリュス Jukka Myllys、テューバのペトリ・ケスキタロ Petri Keskitalo。このデビュー・アルバムの録音セッションに入る直前の2023年2月2日にペトリ・ケスキタロが急逝したため、ポルトガル出身のテューバ奏者セルジオ・カロリーノ Sérgio Carolino が新メンバーとして加わりました。
『Universala Albumo(ユニバーサル・アルバム)』は、エスペラント語のアルバム・タイトルどおり、KOLIZIO
のレパートリーにある全世界の作品から選んだ曲で作られました。ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団のテューバ奏者を務め、シベリウス・アカデミーで教えながらアレンジャー、作曲家としても活躍したケスキタロがこのアンサンブルのために作曲した《FunKolizio》など3曲。トロンボーンのリッサネンが作曲した《Spanish Delights》(スペインの喜び)。ベートーヴェンの《3つのエクアーレ》の編曲。19世紀から20世紀のフィンランドでもっとも人気のあった作曲家のひとり、オスカル・メリカントの歌曲とピアノ曲の編曲。
エサ・オンットネン Esa Ottonen の《Getting Paid (For What You Do)》は、KOLIZIO が、Teosto(フィンランド著作権協会)の助成金を得て、ペトリ・ケスキタロ追悼の曲として委嘱した新作。コープランドの《市民のためのファンファーレ》は、イギリスのロックバンド「ELP(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)」の1977年のアルバム『Works, Vol.1(ELP四部作)』で演奏した版のケスキタロによる編曲で演奏。アルバム最後の《Hawaii 5-0》は、モートン・スティーヴンズ Morton Stevens が、ハワイ州警察の特別捜査チーム「Hawaii Five-O」活躍を描いた1969年から1980年のテレビ・シリーズ『Hawaii Five-O』(ハワイ・ファイブオー)のテーマ曲として書き、2010年から2020年の再シリーズでも使われました。
シベリウス・アカデミーで学んだジャズ・ミュージシャンのユッカ・エスコラとアンッティ・リッサネン。ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団首席トランペット奏者のパシ・ピリネンと副首席トロンボーン奏者のヴァルッテリ・マルムヴィルタ。オウル交響楽団でトロンボーンとバリトン・ホルンを担当、『フィンランドのユーフォニアム』(ABCD 118)のユッカ・ミュリュス。ポルト国立交響楽団の首席テューバ奏者、国際的な幅広い活動で知られるセルジオ・カロリーノ。6人の名手の「衝突」が創りだす生き生きとした力強いアンサンブルと美しいテクスチュア。北欧最大のブラス・フェスティヴァル「リエクサ・ブラス・ウィーク Lieksa Brass Week」によって築いてきた伝統から生まれた最良の音楽を楽しめるアルバムです。
価格 2,365円(税込価格)(税抜価格 2,150円)
『C・P・E・バッハ 鍵盤独奏曲全集 第41集』
BIS CD 2397 classical
C・P・E・バッハ(1714–1788) 鍵盤用編曲集 第2集
シンフォニア ハ長調 Wq.175(H.649)
アレグロ・マ・ノン・トロッポ 変ホ長調 Wq.116/52(H.326)
ポロネーズ 変ホ長調 Wq.116/44(H.318)
行進曲 へ長調 Wq.116/45(H.319)
メヌエット ト長調 Wq.116/48(H.322)
協奏曲 ニ長調 Wq.43/2(H.472)
アレグロ ホ長調 Wq.116/37(H.311)
メヌエット へ長調 Wq.116/32(H.306)
協奏曲 変ホ長調 Wq.43/3(H.473)
メヌエット ト長調 Wq.116/30(H.304)
シンフォニア 変ホ長調 Wq.179(H.654)
ミクローシュ・シュパーニ(タンジェントピアノ)
録音 2022年8月10日–14日 十字架挙栄祭カトリック教会(キルルヴァイラー、ドイツ)
ミクローシュ・シュパーニ Miklós Spányi によるC・P・E・バッハの鍵盤独奏曲全集の第41集。前作につづき、C・P・E・バッハが別の楽器のために書いた作品を鍵盤用に編曲した作品が集められています。シュパーニは、オリジナルの資料をもとに演奏にもっとも適した楽器を選択。チェンバロ版の楽譜を弾いたシンフォニアも含め、このアルバムではタンジェントピアノが使われています。
価格 2,805円(税込価格)(本体価格 2,550円)
『スロボデニューク+ストラヴィンスキー』
BIS SACD 2441 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882–1971)
三楽章の交響曲(Symphony in Three Movements)(1942–45)
管楽器のための交響曲(Symphonies d'instruments à vents)(1918–20)(原典版)
交響曲 ハ調(Symphonie en ut)(1938–40)
ガリシア交響楽団 ディーマ・スロボデニューク(指揮)
録音 2019年2月11日–15日、2023年6月18日–19日(管楽器) コルーニャ歌劇場(Palacio de la Ópera)(ア・コルーニャ、スペイン)
製作 イェンス・ブラウン、マリオン・シュヴェーベル(管楽器)
録音エンジニア マリオン・シュヴェーベル
ディーマ・スロボデニューク Dima Slobodeniouk(1975–)は、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーの出身。セーゲルスタム、ヨルマ・パヌラ、アッツォ・アルミラのクラスで指揮を学びました。2016年から2021年までラハティ交響楽団の首席指揮者を務め、『カレヴァラの情景』(BIS SA-2371)、歌劇《賭博師》やバレエ《石の花》の音楽などのプロコフィエフの管弦楽曲(BIS SA-2301)といったアルバムも録音しました。ガリシア交響楽団は2012年に初めて客演指揮、2013年/2014年のシーズンに首席指揮者に就任しました。
ディーマ・スロボデニューク指揮ガリシア交響楽団は、グリンゴルツの『ストラヴィンスキー ヴァイオリンのための音楽第2集』(BIS SA-2275)で《ヴァイオリン協奏曲》など3曲のセッションに参加。「ディーマ・スロボデニュークの指揮するガリシア交響楽団が、全体を通して細部までしっかり気を配っている」(”Gramophone”)と評されました。新しいアルバムでは、ストラヴィンスキーの3つのオーケストラ作品を演奏しています。
ニューヨーク・フィルハーモニックの依頼で作曲された《三楽章の交響曲》は、「さまざまな対照的な要素間のカウンタープレイを活用」した「3つの交響的楽章」。シカゴ交響楽団の委嘱作《交響曲 ハ調》は、「ハ長調」でも「ハ短調」でもない「古典的な精神、ベートーヴェンよりも簡潔な形式」の作品。「ストラヴィンスキーのユーモア」の際立った曲のひとつです。
《管楽器のための交響曲》は「C・A・ドビュッシー追悼の管楽器サンフォニー(Symphonies d'instruments à vents, in Memoriam C. A. Debussy)」が正式名称。1918年、音楽家仲間で友人のドビュッシーの死が出発点となった作品です。「Revue Musicale」のドビュッシー追悼特集号に寄せた50小節の「ピアノ・コラール」が最後の部分に使われ、形式としての「交響曲」ではなく、「共に響く」音楽として書かれています。1921年にロンドンで初演。演奏者を減らし、特殊な楽器を一般的な楽器に置き換える改訂が1940年に行われました。「典礼とロシア正教の教会音楽をより強く匂わせる」と、ストラヴィンスキーのスペシャリスト、マルコム・マクドナルドが書いた「23人の音楽家による3管編成、11の金管楽器」の「原典版」による録音です。
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)
『ヴァンスカ+マーラー』
BIS SACD 2486 2SACD’s hybrid (5.0 surround/stereo) classical
グスタフ・マーラー(1860–1911)
交響曲第3番 ニ短調(1893-96 rev.1902)
ジェニファー・ジョンストン(メゾソプラノ)
ミネソタ合唱団女声セクション ミネソタ少年合唱団
ミネソタ管弦楽団 オスモ・ヴァンスカ(指揮)
録音 2022年11月14日–18日 オーケストラホール(ミネアポリス、ミネソタ州)
制作 ロバート・サフ
ミネソタ管弦楽団とオスモ・ヴァンスカによるマーラー交響曲全曲録音(第1番–第10番)の最終リリース。
価格 5,060円(税込価格)(本体価格 4,600円)
『プロコフィエフ』
BIS SACD 2617 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical
セルゲイ・プロコフィエフ(1891–1953)
交響的協奏曲(Symphony-Concerto) Op.125(1951–52)
(チェロと管弦楽ための)
無伴奏チェロソナタ Op.134(ヴラディーミル・ブロク(1932–1996) 編曲)
チェロソナタ Op.119(1949)
クリスチャン・ポルテラ(チェロ)
ラハティ交響楽団 アニヤ・ビールマイヤー(指揮)
ユホ・ポホヨネン(ピアノ)
[楽器 Cello: Antonio Stradivari, Cremona 1711, ‘Mara’/Piano: Steinway D]
録音 2021年3月12日–13日 シベリウスホール(ラハティ、フィンランド)(交響的協奏曲)、2023年5月26日–28日 ライトシュターデル(Reitstadel)(ノイマルクト・イン・デア・オーバープファルツ、ドイツ)
制作・録音エンジニア ハンス・キプファー
クリスチャン・ポルテラ Christian Poltéra(1977–)は、ショスタコーヴィチの《チェロ協奏曲第2番》とマルティヌーの《チェロ協奏曲第2番》(BIS SA-2257)、ハイドンの2曲のチェロ協奏曲とヒンデミットの《葬送音楽》(BIS SA-2507)といった協奏曲アルバムを BIS Records に録音してきました。曲の核心の部分に焦点を当て、メランコリー、リリシズム、躍動、愉悦といった、作品の表情を誠実に表出した演奏が各国のメディアから高く評価されています。リリースされてまもないブラームスのソナタとシューマンの《民謡風の5つの小品》(BIS SA-2427)も、ドイツ・ロマンティシズムの美しさと深さを伝える瑞々しい演奏でした。新しいディスクでは、プロコフィエフがソビエト連邦共産党中央委員会のいわゆる「ジダーノフ批判」の対象にされる「暗黒の雲」の下に生きた時代の作品が演奏されます。
《チェロソナタ》は、1949年3月にロストロポーヴィチとリヒテルが初演したミャスコフスキーの《チェロソナタ第2番》に触発されて書かれたと推測されている作品です。プロコフィエフをはじめとする作曲家たちへの「形式の歪みと反民主的傾向」という中央委員会の非難への「良き回答」といわれ、非公開の演奏の後、1950年3月にロストロポーヴィチとリヒテルによって初演されました。2008年にシベリウス・アカデミーの修士課程を修了したユホ・ポホヨネン Juho Pohjonen(1981–)の共演による録音です。
《交響的協奏曲》は、1938年に完成した《チェロ協奏曲第1番》(Op.58)に大幅に手を入れて作られた作品です。「交響曲」と「協奏曲」の両方の性格をもつため “Sinfonia Concertante” や “Symphonic Concerto” ではなく “Symphony-Concerto” の曲名がつけられました。プロコフィエフの死後、1954年にロストロポーヴィチのソロ、トマス・イェンセン指揮デンマーク放送交響楽団の共演でコペンハーゲンで初めて演奏されました。2020年から2023年にかけて首席客演指揮者を務めたドイツのアニヤ・ビールマイヤー Anja Bihlmaier(1978–)とラハティ交響楽団が共演した録音です。
《無伴奏チェロソナタ》は、4楽章で構想された曲のアンダンテの第1楽章を、ヴラディーミル・ブロク Vladimir Blok がプロコフィエフの指示にしたがって完成させた作品です。
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)
『Terra Nostra(われらが大地)』
Cedille Records CDR 90000227 contemporary/classical
ステイシー・ギャロップ(1970–)
オラトリオ《Terra Nostra(われらが大地)》
第1部 Creation of the World(世界の創造)
第2部 The Rise of Humanity(人間性の興隆)
第3部 Searching for Balance(バランス探求)
ミシェル・アリザガ(ソプラノ)
リア・デクスター(メゾソプラノ)
ジェシー・ドナー(テノール)
デイヴィッド・ガヴァーツェン(バリトン)
ユナイテッド・ヴォイセズ アリス・ミラー・チャペル合唱団
ノースウェスタン大学交響楽団・合唱団
スティーヴン・オールトップ(指揮)
録音 2023年2月6日、2月8日 ピック=スタイガー・コンサートホール(Pick-Staiger Concert Hall)(エヴァンストン、イリノイ州)
「Earth Day(アースデイ)」は、環境保護の支援を示すため毎年4月22日に開催されます。アメリカの作曲家ステイシー・ギャロップ Stacy Garrop(1970–)のオラトリオ《Terra Nostra(われらが大地)》は、サンフランシスコ・コーラル・ソサエティとピードモント・イーストベイ児童合唱団がこのイベントを祝うため彼女に委嘱した作品です。作品は3部に分かれ、インド、北アメリカ、エジプトに伝わる「創造」の神話と『旧約聖書』「創世記」の言葉、エドナ・セント・ヴィンセント・ミレイ、パーシー・ビッシュ・シェリー、ウォルト・ホイットマン、ロード・アルフレッド・テニソン、チャールズ・マッケイ、ウィリアム・アーネスト・ヘンリー、ジョン・ギレスピー・マギー・ジュニア、ジェラード・マンリー・ホプキンズ、ウィリアム・ワーズワースの古典的な詩、エスター・イヴェレム、ウェンデル・ベリーといった現代作家の著作をテクストにした18曲で構成されています。
2023年2月5日、エヴァンストンのアリス・ミラー・チャペルでコンサート初演。6日と8日、2024年のアースデイのリリースをめざして録音セッションが行われました。この作品の初録音は、「全世界を包含するオラトリオ」(「サンフランシスコ・クロニクル」)と言われ、ギャロップは「シカゴの作曲家でもっとも鋭い感受性にめぐまれたひとり」(「シカゴ・トリビューン」)と評されました。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『ゼレンカ』
Challenge Classics CC 7297 2CD’s classical
[Disc 1]
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679–1745)
トリオソナタ第1番 へ長調 ZWV 181-1
トニア・コー(1988–)
Ghost 1(ゴースト1)
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679–1745)
トリオソナタ第2番 ト短調 ZWV 181-2
トニア・コー(1988–)
Ghost 2(ゴースト2)
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679–1745)
トリオソナタ第3番 変ロ長調 ZWV 181-3
[Disc 2]
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679–1745)
トリオソナタ第4番 ト短調 ZWV 181-4
トニア・コー(1988–)
Ghost 3(ゴースト3)
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679–1745)
トリオソナタ第5番 へ長調 ZWV 181-5
トニア・コー(1988–)
Ghost 4(ゴースト4)
ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679–1745)
トリオソナタ第6番 ハ短調 ZWV 181-6
オリヴィエ・スタンキエヴィチ(オーボエ)
アルマン・ジコルム(オーボエ)
テオ・プラト(ファゴット)
サトコ・ドイ=ラック(チェンバロ)
ユーディ・カラスコ・イェルム(コントラバス)
録音 2023年10月16日–19日 BR「スタジオ・フランケン」(Studio Franken)(ニュルンベルク、ドイツ)
バロック時代を代表する音楽家のひとり、ボヘミア育ちのヤン・ディスマス・ゼレンカ Jan Dismas Zelenka は、ウィーンでフックス、ヴェネツィアでロッティに学び、ドレスデンのザクセン選帝侯の宮廷で活躍しました。彼が作曲した作品は、第二次世界大戦中に消失されたものもあるものの、その後、多くの作品が再発見されました。このアルバムで演奏される「2つのオーボエとファゴットと通奏低音のため」の『6つのトリオソナタ』は、ハインツ・ホリガーが録音したことで広く知られるようになり、ゼレンカ作品の再評価につながりました。
ゼレンカのソナタを挟むように配置された《Ghosts(ゴースト)》は、香港の作曲家トニア・コー Tonia Ko の作品です。ゼレンカの《聖週間のための27のレスポンソリウム》(ZWV 55)の「わが目は涙で曇り(Caligaverunt oculi mel)」からインスピレーションを受け、ゼレンカのソナタのための「間奏曲」として作曲されました。
オリヴィエ・スタンキエヴィチ Olivier Stankiewicz は、1989年、ニース生まれ。パリ国立高等音楽舞踊学校で学び、2011年にトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の首席奏者に就任しました。2015年からロンドン交響楽団の首席オーボエ奏者を務め、ウィグモアホールやスネイプ・モルティングズでリサイタルを行っています。王立音楽アカデミーの木管楽器科教授。アルマン・ジコルム Armand Djikoloum は、「Classic FM」の「2022 Rising Star Artist」にノミネートされたフランスのプレーヤー。テオ・プラト Theo Plath は、フランクフルトのhr交響楽団首席ファゴット奏者。サトコ・ドイ=ラック(土井聡子) Satoko Doi-Luck のチェンバロとユーディ・カラスコ・イェルム Jordi Carassco Hjelm のコントラバスによる通奏低音。スウェーデンのプレーヤー、イェルムは、リック・ストーティンとオリヴィエ・ティエリに学びました。スウェーデンの「O/Modernt Chamber Orchestra」の創設メンバー、オランダの「Asko Schöberg Ensemble」の中心メンバー。室内楽と即興のプレーヤーとして活動しています。
価格 3,300円(税込価格)(税抜価格 3,000円)
『バウラ・ギースラドウッティル』
Dacapo 8.224759 contemporary
バウラ・ギースラドウッティル(1989–)
VAPE(2016 rev.2020)(管弦楽のための)
Hringa(2021–22)
(増幅したソロ・コントラバス、管弦楽とエレクトロニクスのための)
COR(2021)(管弦楽のための)
バウラ・ギースラドウッティル(増幅したコントラバス)
アイスランド交響楽団
エヴァ・オッリカイネン(指揮)
録音 2023年12月4日–7日 ハルパ「Eldborg(エルドボルグ)」(レイキャヴィーク、アイスランド)
製作・編集 ラングヘイズル・ヨウンスドウッティル
録音エンジニア・ミクシング・マスタリング ダニエル・ショアズ
バウラ・ギースラドウッティル Bára Gísladóttir は、コペンハーゲンを拠点に作曲家とコントラバス奏者として活動しています。2024年、彼女は、エルンスト・フォン・ジーメンス音楽財団の作曲家賞を受賞しました。
バウラは、サウンド、楽器とアンサンブルを「命ある有機体」と考えています。デスメタルやテクノ、ジャチント・シェルシやペンデレツキなど、さまざまな音楽からインスピレーションを得た作品は、皮肉やブラックユーモアの気分も漂わせると言われます。新しいアルバムでは、最大の音楽有機体「交響楽団」のために彼女が作曲した3つの作品が演奏されます。
「電子タバコの煙を吸って吐く」を意味する《VAPE》は、2016年、バウラが学生の時にデンマーク国立交響楽団のために作曲した作品です。1995年に東京で発生した地下鉄サリン事件の記事を読んで作曲を思いついたといいます。2017年、コペンハーゲンの “PULSAR” 音楽際で初演され、2020年に改訂の手が加えられました。《Hringa》(クリンガ)はアイスランド語で「指輪」「囲む(サラウンド)」。電気増幅されたバウラの即興演奏によるコントラバス・ソロがオーケストラと共演するスタイルで書かれています。「心臓」「体」「コーラス」といった複数の意味をもつ《COR》は、「狂ったパーカッション・ソロ」と彼女がいうクライマックスで曲を閉じる作品。「15✕15㎝」64ページのハードバック・ブック仕様のアルバムでのリリース。
価格 4,730円(税込価格)(本体価格 4,300円)
『Disappearer』
Dacapo DACLP 012 Vinyl LP contemporary
マス・エミール・ドライア(1986–)
[Side A]
Forsvindere 2(2019)*
Vidder 1(2016)(バスフルートとライヴ・エレクトロニクスのための)
[Side B]
Forsvindere 1(2017)*
Vidder 4(2016)(リードオルガンとライヴ・エレクトロニクスのための)
NEKOS3 *
フェイ・ニエ(チェレスタ、リードオルガン)
カッレ・ハコサロ(ヴィブラフォーン)
ロレンツォ・コロンボ(グロッケンシュピール、クロタル)
マス・エミール・ドライア(ライヴ・エレクトロニクス)*
ローレン・ウアス(バスフルート)
録音 2019年3月 王立デンマーク音楽アカデミー(Forsvindere 2)、2016年10月 コンサートキアケン(KoncertKirken)(Vidder 1)、2020年11月 王立デンマーク音楽アカデミー(コペンハーゲン)(ライヴ録音)
録音エンジニア アルマ・ヘーゼ、マス・エミール・ドライア
ミクシング・マスタリング ペーター・バーノウ
マス・エミール・ドライア Mads Emil Dreyer は、王立デンマーク音楽アカデミーでハンス・エーブラハムセン、ベント・サーアンアン、ニルス・ロシング=スコウに作曲を学び、コペンハーゲン大学とカリフォルニア大学バークリー校でフィルム・メディア研究とモダン・カルチャーのコースで学びました。「カール・ニルセン・アンド・マリーエ・カール・ニルセン・タレント賞」の2019年の受賞者。今日のデンマークでもっとも洗練され独創性ゆたかな作曲家のひとりとみなされています。『Disappearer』は、彼のデビュー作です。「冷たい冬の太陽に照らされて輝き、ゆっくり解けていく氷の音楽による不気味な世界の冒険」。アコースティック楽器とライヴ・エレクトロニクスの組み合わせで演奏される《Forsvindere》(消えゆく人々)と《Vidder》(幅)がそれぞれ2曲、コンサートのライヴ録音で収録されています。
価格 4,620円(税込価格)(本体価格 4,200円)
『Renewal Manifestation』
Dacapo DACLP 013 Vinyl LP contemporary
カラム・ビルダー(1991–)
Renewal Manifestation(2021)
(オルガン、アルトサクソフォーンと弦楽三重奏のための)
[Side A]
Breaths and Waves, Wheels within Wheels
[Side B]
Birth/Rebirth/Birth/Rebirth/Birth/Rebirth/Birth
Still Small Voice
Where You Go, I Go
カラム・ビルダー(アルトサクフォソーン)
スヴェン・ヴィトフェルト・ニルセン(オルガン)
クラッシュ・ストリング・コレクティヴ
マリア・イェーイト(ヴァイオリン)
パウリーネ・ホーウストラン(ヴィオラ)
オーダ・デュルネス(チェロ)
録音 2021年10月 マリーエンデール教会(フレゼリクスベア、デンマーク)
制作・録音エンジニア・ミクシング シモン・マリーエゴー
カラム・ビルダー Callum Builder は、コペンハーゲン在住のオーストラリアのサクソフォーン奏者、作曲家。即興演奏、インスタレーションと呼ばれる視覚芸術、サウンドアートなどのジャンルを中心に活動しています。2021年の《Renewal Manifestation》は、器楽ネクロマンシー(降霊術)とでもいう作品です。この作品では、「息づかいとため息のつきかたを教わっているモンスター」と彼が例えてみせる「オルガン」が、北欧神話の「ドラウグ」やトールキンの『指輪物語」の「塚人(バロウ=ワイト)のような「死霊」にを表す楽器として使われ、アルトサクフォソーンと弦楽三重奏とユニークなサウンドワールドを展開していきます。
価格 4,620円(税込価格)(本体価格 4,200円)
『Earth Vigil』
Delos DE 3604 contemporary/classical
ロバート・カイア(1952–)
オラトリオ《Earth Vigil(大地を見守る者)》
アウェット・アンデマイケル(ソプラノ)
スティーヴン・ランカスター(バリトン)
コンスピラーレ
クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指揮)
録音 2022年5月6日–7日、2023年2月15日–16日 セント・マーティン・ルター派教会(オースティン、テキサス州)
テキサス州オースティンを本拠とするクレイグ・ヘッラ・ジョンソン Craig Hella Johnson の器楽合唱アンサンブル「コンスピラーレ Conspirare」とクリーヴランド生まれの作曲家ロバート・カイア Robert Kyr は長年にわたりコラボレーションを続けてきました。スピリチュアルを新しいスタイルで歌った『歌え自由を!(Sing Freedom!)』(Harmonia Mndi USA HMU 807525)、カイアの《The Cloud of Unknowing》《Songs of the Soul》などの作品集(HMU 807577)、「ヘイト・クライム」をテーマにした、ライナーノートをカイアが書いた『マシュー・シェパードを考える(Considering Matthew Shepard)』(HMU 807638 廃盤)といったアルバムに彼らの深い信頼関係が示されています。
《Earth Vigil》は、カイアのもっとも新しい作品のひとつです。激化する気候変動によって引き起こされるさまざまな課題、自然界の驚異と美しさ、地球上で共生するわれわれの生命を主題に、アウェット・アンデマイケル Awet Andemicael の「ソウルフル」なソプラノ、スティーヴン・ランカスター Stephen Lancaster のバリトンによって歌われるふたりの人物と彼らの旅のストーリーが語られます。
価格 3,025円(税込価格)(本体価格 2,750円)
『Homeland(故郷)』
Eudora EUDSACD 2405 SACD hybrid (Multichannel/stereo) classical
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16(1868 rev.1906-07)
マヌエル・デ・ファリャ(1876–1946)
交響的印象《スペインの庭の夜(Noches en los Jardines de España)》(1909–15)
ユディト・ハウレギ(ピアノ)
カスティーリャ・イ・レオン交響楽団
カスパル・ツェーンダー(指揮)
録音 2023年1月18日–20日 ミゲル・デリベス文化センター(Auditorio Miguel Delibes)(バリャドリード、スペイン)
スペインの録音エンジニア、ゴンサロ・ノケ Gonzalo Noque の主宰するマドリードのレーベル「Eudora Records」の新譜。ユディト・ハウレギ Judith Jáuregui(1985–)は、バスク人の母とフランス育ちのメキシコ人を父にスペイン北部バスク地方のサン・セバスティアンで生まれました。初等教育を受けた後、リヒャルト・シュトラウス音楽院でロシアのピアニスト、ヴァジム・スハーノフに教わるためミュンヘンに移りました。スイスのカスパル・ツェーンダー Kaspar Zehnder(1970–)指揮カスティーリャ・イ・レオン交響楽団の共演するグリーグとデ・ファリャの協奏曲アルバムには、多様な文化背景をもつ彼女の「心のよりどころ」として「故郷」のタイトルがつけられました。SACD と MQA-CD のハイブリッド・ディスク。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『Back Home with the Moon』
Evidence EVCD 106 classical
クリスチャン・シテンヘルム(1963–)
Berceuse nauve(薄紫の子守歌) Valse naïve(素朴なワルツ)
Simply Yes(イエスというだけ) Valse de rien(どうでもいいワルツ)
Back Home with the Moon(月に連れられ家に帰る) Duo(デュオ)
Roof and Sky(屋根と空) Alone(ひとり)
A Bad E Could Be the Best After Me the Storm
Zebra Piano(シマウマ・ピアノ) Stellar(星のような)
The Algot Waltz(アルゴートのワルツ) Quadratures(求積法)
Impression de liève(野ウサギの印象) Poéme de l’inutile(むだな詩)
Levitation(空中浮揚)
ペーテル・ヤブロンスキ(ピアノ)
録音 2020年6月4日、2022年1月13日 Palladium Concert Hall(パラディウム)(マルメ、スウェーデン)
スウェーデンのピアニスト、ペーテル・ヤブロンスキ Peter Jabloski(1971–)の新作アルバム。クリスチャン・シテンヘルムが彼のために書いた「BGM によさそう」な小品を17曲、弾いています。
シテンヘルム Christian Schittenhelm は、フランスの作曲家。6歳の時からピアノを学び、12歳で最初の管弦楽曲を作曲しました。1998年、パリ市の《L’hymn Paris 2000(パリ2000年アンセム)》を作曲。ルーヴル美術館の支援で作曲したミュージカル・コメディ《ダ・ヴィンチの翼(Da Vinci : Les Ailes de la lumière)》のイベントが、パリ・プロダクションのプレヴューとして1999年にフジテレビで紹介されました。ピアノの協奏曲やソナタ、弦楽四重奏曲なども作曲。アンデルセン原作のミュージカル《マッチ売りの少女》は、フランスで400回以上上演され、アルフォンス・ドデーの小説に基づく《プディ・ショーズ(Le Petit Chose)》や《人魚姫》といったミュージカルも人気を博しています。
価格 2,475円(税込価格)(本体価格 2,250円)
『ユーハン・ヘルミク・ルーマン』
Indésens Calliope IC 038 early music
ユーハン・ヘルミク・ルーマン(1694-1758)
ヴァイオリン・ソロの作品集
練習曲(Övning) ハ短調 BeRI 339
練習曲(Övning) 変ホ長調 BeRI 332
練習曲(Övning) ヘ長調 BeRI 348
アッサッジョ(Assaggio) ホ短調 BeRI 312
練習曲(Övning) イ長調 BeRI 337
「アーメン(Amen)」
(ペルゴレージ《スターバト・マーテル 》から 編曲)
アッサッジョ(Assaggio) 嬰ヘ短調 BeRI 313
アッサッジョ(Assaggio) イ長調 BeRI 317
練習曲(Övning) ホ短調 BeRI 347
練習曲(Övning) ト短調 BeRI 336
「私の心を燃やしてください(Fac ut ardeat cor meum)」
(ペルゴレージ《スターバト・マーテル 》から 編曲)
シューイン・コン(ヴァイオリン)
録音 2023年5月 プロテスタント教会(バンビニー、スイス)
スウェーデン音楽の最初の重要な作曲家ユーハン・ヘルミク・ルーマン Johan Helmich Roman が作曲した「練習曲(Övning)」「アッサッジョ(Assaggio)」といったヴァイオリン・ソロの作品集。
シューイン・コン(江瑞螢) Sue-Ying Koang は、リヨン国立高等音楽舞踊学校、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン、マサチューセッツ州ケンブリッジのロンジ音楽学校(Longy School of Music)でヴァイオリン、ジュネーヴ州立高等音楽院でバロック・ヴァイオリンと音楽教育学を学びました。ラ・フェニーチェ、レザール・フロリサン、ピグマリオン、カペラ・メディテラネといったバロック・アンサンブルに参加。『Dalla biblioteca di Vivaldi?』(Callipe CAL 2192)『Travelling with a Violin」(IC 019)といったアルバムをチェンバロとオルガンの奏者ヴァンサン・ベルナールとのコラボレーションで作っています。
ファビオ・ビオンディの『アッサッジョ』(Naïve V 8209)に次ぐルーマン作品のリリースです。
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)
『Zensolence』
Kairos 0022030KAI contemporary
オスモ・タピオ・ライハラ(1964–)
Seurat I(2012)(カンテレ、ヴァイオリンとエレクトロニクスのための)
Rajat(境界)(2021)(ソプラノ、ホルン、ヴァイオリンとピアノのための)
(G)astronomia(2015)(ヴァイオリンと朗読のための)
Insolenza(2021)(弦楽四重奏曲第3番)
Zen(禅)(2011)
(ソプラノ、フルート、クラリネット、ヴァイオリンとチェロのための)
エイヤ・カンカーンランタ(カンテレ)
マリア・プーサーリ(ヴァイオリン、朗読)
オルガ・ヘイッキラ(ソプラノ) カムス四重奏団
ウーシンタ・アンサンブル
録音 2020年–2023年
オスモ・タピオ・ライハラ Osmo Tapio Räihälä は、1964年、フィンランド中部カイヌー県のスオムッサルミ生まれ。ロックミュージシャンからスタートし、ハッリ・ヴオリに作曲を学びました。特定のスタイルや語法にとらわれることなく、実験的な色彩の曲も含め、多岐に渡る手法の作品を発表しています。カンテレ奏者エイヤ・カンカーンランタ Eija Kankaanranta の委嘱による、画家「ジョルジュ・スーラ」と「宗教的集まり」のフィンランド語の2つの意味を重ねたタイトルの《Seurat I》。リーナ・カタヤヴオリの詩に作曲した《Rajat(境界)》。パリのヴァンセンヌの森にある仏教寺院に足を踏み入れたことからインスピレーションを得たいう《Zen(禅)》は、〈La vie de l’homme(人生)〉〈Si tu ne trouves pas la vérité(真実を見つけることができないなら)〉の2曲の作品です。
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)
『ブルース・ブロートン』
Naxos 8.559958 CD-R classical
ブルース・ブロートン(1945–)
And on the Sixth Day(そして第六の日には)
(オーボエと管弦楽のための協奏曲)
Prologue: In the Beginning(プロローグ:初めに)
Evening(夕べ) Morning(朝)
String Theory(弦の理論)(弦楽オーケストラのための)
Prelude, Theme and Variations I–VII
Variations VIII–XIII Variations XIV–XVii, Finale
ロンドン交響楽団 ジョナサン・ブロックスハム(指揮)
オリヴィエ・スタンキエヴィチ(オーボエ)
録音 2022年(2023年)7月18日、19日 ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン、イングランド)
“American Classics” シリーズ。ブルース・ブロートン Bruce Broughton は、劇場映画とテレビのスコアからコンピュータゲーム、オーケストラのためのコンサート作品と、幅広いメディアで作曲を手がけてきました。西部劇映画の『シルバラード(Silvarato)』と『トゥームストーン(Tomestone)』や『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎(Young Ssherlok Holms)』のシンフォニックなスコア、『奇跡の旅(Homeward Bound: The Incredlble Journey)』の「アメリカーナ」や『ミリィ/少年は空を飛んだ(The Boy Who Could Fly)』の抒情も心に残ります。エミー賞にノミネートされた『The Dive from Clausen’s Pier』ではエレクトロニクスを使った音楽を書くなど、作品に最適なスタイルを選ぶ感覚が評価されており、「オスカー」に二度ノミネート、エミー賞を10回受賞しています。
《And on the Sixth Day(そして第六の日には)》は、『創世記』の第1章をテーマにした「オーボエ協奏曲」です。「神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された……。神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。夕べがあり、朝があった。第六の日である」(新共同訳)。この第六の日をオーボエが表情豊かに「語る」3つの楽章で書かれた作品です。ロンドン交響楽団の首席オーボエ奏者オリヴィエ・スタンキエヴィチ Olivier Stankiewicz のソロ、北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に指名されたイギリスのジョナサン・ブロックスハム Jonathan Bloxham の指揮による録音。《String Theory(弦の理論)》は、「前奏曲、主題と17の変奏、終曲」で書かれた弦楽オーケストラの作品です。
価格 1,925円(税込価格)(本体価格 1,750円)
注:《ホルン協奏曲》(ウィリアム・ヴァミューレン、ソロ)を収録した "8.559950" は、廃盤です。残り2曲が、 "CD-R" によるアルバムでリリースされます。
高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。プレーヤー/トランスポートの機種によってはCD-Rの読み取り、再生ができないことがあります。再生対応のメディアを機器の取扱説明書でご確認ください。
『カール・タイケ 行進曲集 第1集』
Naxos 8.574317 classical/wind music
カール・タイケ(1864–1922)
アルブレヒト王子行進曲(Prinz-Albrecht-Marsch)
(ウィンドバンド編曲:エーリヒ・グートツァイト)
行進曲「旧友(Alte Kameraden)」
行進曲「ポツダム万歳(Gruß an Potsdam)」
(ウィンドバンド編曲:ハンス・アーレンス)
ボルシア行進曲(Borussia-Marsch)
行進曲「ゆるがぬ忠誠(In Treue fest!)」
皇太子行進曲(Kronprinz Marsch)
(ウィンドバンド編曲:クリスチャン・スンドベリ)
偵察員行進曲(Observier-Marsch)
(ウィンドバンド編曲:クリスチャン・スンドベリ)
ワルツ=ロンド「Nur ein Versuch」
行進曲「Der Fahne nach」(ウィンドバンド編曲:ハンス・アーレンス)
士官候補生行進曲( Fahnenjunker-Marsch)
(ウィンドバンド編曲:ハンス・アーレンス)
行進曲「連隊の仲間(Regimentskameraden)」
行進曲「大胆な逢い引き(Schneidig an der Tete)」
行進曲「勇敢な攻撃(Schneidige Attacke)」
行進曲「戦友とともに(Unter Waffengefährten)」
行進曲「最前線(Vor die Front)」
(ウィンドバンド編曲:ハンス・アーレンス)
行進曲「Allen voran」
(ウィンドバンド編曲:デイヴィッド・マーシャル)
行進曲「若者は自ら進んで(Jugend heraus!)」
(ウィンドバンド編曲:ハンス・アーレンス)
王立スウェーデン海軍音楽隊
アレクサンデル・ハンソン(指揮)
録音 2022年3月28日–4月1日、2023年10月9日–12日 Sparresalen(シェヴロン・ホール)(カールスクルーナ、スウェーデン)
行進曲「旧友」をはじめ100曲を超える行進曲を作曲したドイツの作曲家カール・タイケ Carl Teike の作品を3枚のディスクで紹介するシリーズ。
王立スウェーデン海軍音楽隊(Marinens musikkår)は、スウェーデン国軍のプロフェッショナル軍楽隊のひとつ。1680年に結成され、1685年のカールスクルーナ海軍本部教会の献堂式の際に最初の記述があるといわれます。世界遺産に登録された軍港のあるカールスクルーナに駐屯して、国家儀式と王室行事で重要な役割を果たしています。地域のためのコンサート活動やジョン・フィリップ・スーザの『ウィンドバンド音楽 第11集・第12集』(Nsxos 8.559690, 8.559691)などのCD録音も行っています。ベルゲンのノルウェー軍西部音楽隊(ノルウェー海軍音楽隊)やオスロのノルウェー軍音楽隊と同じように、「軍楽隊」からイメージされるのとは異なる、メロディとハーモニーとリズムのバランスのとれた美しいアンサンブルです。スウェーデンの指揮者アレクサンデル・ハンソン Alexander Hanson が2018年から音楽監督を務めています。
価格 1,925円(税込価格)(本体価格 1,750円)
『ポホヨネン』
Orchid Classics ORC 100312 classical
ジャン=フィリップ・ラモー(1683–1764)
新クラヴサン曲集(Nouvelles suites de pièces de clavecin)
組曲 イ短調 RCT 5
組曲 ト短調 RCT 6
アレクサンドル・スクリャービン(1872–1915)
ピアノソナタ第6番 Op.42
ピアノソナタ第7番 Op.64《白ミサ(Messe blanche)》
ユホ・ポホヨネン(ピアノ)
録音 2023年8月31日、9月1日、25日–26日 リストセンター(Lisztzentrum)(ライディング、オーストリア)
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『Stairway to Bach(バッハへの階段)』
OUR Recordings 8.226920 rock music/classical
『Stairway to Bach(バッハへの階段)』
Light My Fire(ハートに火をつけて)(The Doors)
Pièce d’orgue (Très vitement)(オルガンのための小品)
(J. S. Bach: BWV 572)
Byen våger(目覚めた街)(Savage Rose)
Stairway to Heaven(天国への階段)(Led Zeppelin)
Bourée(ブレ)(J. S. Bach: BWV 997, arr. Jethro Tull)
Prelude in G minor(前奏曲 ト短調)(J. S. Bach: BWV 535)
Fugue in G minor(フーガ ト短調)(J. S. Bach: BWV 535)
Shine on You Crazy Diamond(クレイジー・ダイアモンド)(Pink Floyd)
Bohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)(Queen)
People Are Strange(まぼろしの世界)(The Doors)
Homburg(ホンバーグ)(Procol Harum)
Wachet auf, ruft uns die Stimme(コラール「目覚めよと呼ぶ声あり」)
(J. S. Bach: BWV 645)
Repent Walpurgis(ヴァルプルギスの後悔)((Procol Harum)
Air(アリア)(J. S. Bach: BWV 1068)
A Whiter Shade of Pale(青い影)(Procol Harum)
スヴェン=イングヴァート・ミケルセン(オルガン)
[楽器 Organ: Marcussen & Son 1946]
編曲 スヴェン・イングヴァート・ミケルセン
録音 2024年1月12日–14日 王立デンマーク音楽アカデミー、コンサートホール(コペンハーゲン)
製作・録音エンジニア・編集・ミクシング オーレ・モースマン
マスタリング プレーベン・イーヴァン
「ドアーズ(The Doors)」「サヴェージ・ローズ(Savage Rose)」「レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)」「ピンク・フロイド(Pink Floyd)」「クイーン(Queen)」「プロコル・ハルム(Procol Harum)」といったグループが活躍した1960年代から1970年代のロックミュージック・シーンでは新しいサウンドを作るため、さまざまな試みが行われました。シンセサイザー、メロトロン、オルガンやオーケストラを動員。ロンドン交響楽団とイギリス室内合唱団の参加したロイヤル・フェスティヴァル・ホールのライヴを収録したリック・ウェイクマンの『地底探検』が大きな話題を呼んだ記憶があります。レッド・ツェッペリンの曲のタイトルをもじって『『Stairway to Bach(バッハへの階段)』と題したアルバムでは、当時、各国のヒットチャートを賑わせた曲をスヴェン=イングヴァート・ミケルセンがオルガン曲に編曲、ELPのキース・エマーソンたちにインスピレーションを与えたといわれるJ・S・バッハの曲と組み合わせ、演奏しています。
スヴェン=イングヴァート・ミケルセン Sven Ingvart Mikkelsen(1955–)は、エスビェアとコペンハーゲンの音楽アカデミーを卒業。ウィーンでミヒャエル・ラドゥレスク、パリでマリー=クレール・アランとアンドレ・イゾワールに学び、1982年にドイツとフランスの音楽によるプログラムを弾いてオルガニストとしてデビューしました。王立デンマーク音楽アカデミーのオルガンと教会音楽科の教授を務め、デンマークのオルガン・シーンでもっとも万能のミュージシャンのひとりとして活動しています。
価格 2,640円(税込価格)(本体価格 2,400円)
『アレクサンドラ・ダリエスク』
Signum Classics SIGCD 799 classical
クララ・シューマン(1819–1896)
ピアノ協奏曲 イ短調 Op.7(1834–35)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16(1868 rev.1906-07)
アレクサンドラ・ダリエスク(ピアノ)
フィルハーモニア管弦楽団 ルー・ティエンイー(指揮)
録音 2023年9月11日–12日 セント・ジュード教会(ロンドン、イングランド)
ルーマニア出身のピアニスト、アレクサンドラ・ダリエスク Alexandra Dariescu(1985–)の Signum Classics の第3作。クララ・シューマンとグリーグのイ短調協奏曲を組み合わせたアルバムです。
ルー・ティエンイー Tianyi Lu(1990–)は、ニュージーランドの指揮者です。上海に生まれ、5歳の時にニュージーランドのオークランドに移住。オークランド大学でフルートと作曲を学び、オークランド・フィルハーモニアの音楽監督だったエッケハルト・シュティーアたちに指揮を教わりました。2015年、ウェールズ王立音楽演劇カレッジのオーケストラ指揮修士課程を優等で修了。2019年にウェールズ・ナショナル・オペラ、2021年にノルウェーのスタヴァンゲル交響楽団のそれぞれ「コンダクター・イン・レジデンス」に指名されました。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『ヘイッキ・クレメッティ オルガン作品集』
Toccata Classics TOCC 0705 classical
ヘイッキ・クレメッティ(1876–1953)
2つのオルガン小品(Kaksi urkukappaletta)Op.23(1918–19)
前奏曲(Preludi) カンツォーナ(Canzona)
オルガン小品 Op.44(1934)
第1曲 カンツォーナ(オスカル・メリカント追悼)
(Canzona: Oskar Merikanto in memoriam)
第2曲 祝祭序曲(Juhla-alkusoitto)
第3曲 エルサレムと共に喜び祝い(Laetare Jerusalem)
カンティレーナ(Cantilena) Op.45 No.3
オルガンの小品 Op.51
第1曲 トッカータ(Toccata)(1936)
第2曲 即興曲(Impromptu)(1936)
第3曲 カンティレーナ(Cantilena)
第4曲 悲歌(Elegia)(1937)
Ad parennis vitae fontes(命の泉に渇いた心が)
賛歌への前奏曲(Alkusoitto virteen)第170番
「ああ、なんと愛らしい(O kuinka ihanat)」
Kehtolaulu sanomasoitoksi(告知への応唱としての子守歌)
小前奏曲(Kleines Präludium)(1911)
幻想曲(Kuvitelma)(1907)
前奏曲(Praeambulum)(1902)
4つのオルガン・コラール
Ilmestyi paimenille(羊飼いたちのもとへ天使が)
Jo päivä ehtii ehtoolleen(昼が夜になり)
Jumala ompi turvamme(神はわが隠れ家)
O tuota hääsaalia(素晴らしい婚礼の場よ)
トッカータ・ロマンティカ(Toccata Romantica)(1927)
ヤン・レヘトラ(オルガン)
[楽器 Organ: Kangasala organ, 1907 ren.1929/2021)
録音 2022年11月16日 タンペレ大聖堂(タンペレ、フィンランド)
オスカル・メリカントのオルガン作品集(TOCC 0715)をリリースしたヤン・レヘトラ Jan Lehtola(1972–)の新しいアルバム。ヘイッキ・クレメッティ Heikki Klemetti は、メリカントと同時代、主に合唱音楽の作曲を手がけ、合唱曲の指揮者としても名を残しました。彼のオルガン作品は、15曲だけが生前に出版され、現在は演奏機会に恵まれていないといわれます。このアルバムは、メリカントのセッションの翌日、同じタンペレ大聖堂で録音されました。〈前奏曲〉(Op.55 No.1)以外の作品は世界初録音です。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『グリーグ』
Vox VOXNX 30409CD classical
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16(1868 rev.1906-07)
山の夕べ(Aften på høyfjellet) Op.68 no.4(1898)(管弦楽のための)
ゆりかごの歌(子守歌)(Bådnlåt) Op.68 no.5(1898)
(弦楽オーケストラのための)
演奏会序曲《秋に(I høst)》 Op.11(1866 rev.1887)(管弦楽のための)
グラント・ヨハネセン(ピアノ)
ユタ交響楽団 モーリス・アブラヴァネル(指揮)
録音 1975年2月、3月、5月(協奏曲) ソルトレークシティ、ユタ州
「Vox Audiophile Edition」シリーズ。モーリス・アブラヴァネルとユタ交響楽団のグリーグ録音の新デジタル・リマスタリングによる復刻シリーズの最後のリリース。
価格 2,200円(税込価格)(本体価格 2,000円)
『Stripped』
Losen Records LOS 293-2 jazz
『Stripped』
Red(Silje Kåfjord) Big Cities(Silje Kåfjord)
Little Things(Silje Kåfjord) Ocean(Silje Kåfjord)
Fireflies(Silje Kåfjord) The Owl(Silje Kåfjord)
Stranger(Silje Kåfjord/Bernt Moen)
Resting Place(Silje Kåfjord)
シリエ・コーフィヨルド(ヴォーカル)
ベルント・モーエン(アップライト・ピアノ)
編曲 シリエ・コーフィヨルド、ベルント・モーエン
録音 2014年4月 ダコタ・スタジオ(Dakkota Studio)(ハーマル、ノルウェー)
制作 ベルント・モーエン
録音エンジニア・ミクシング・マスタリング オルヌルヴ・ブルン・スノットハイム
リマスタリング 2023年9月 ハンス・ウーレ
ノルウェーのヴォーカリスト、シリエ・コーフィヨルドとピアニスト、ベルント・モーエンのデュオ・アルバム。
シリエ・コーフィヨルド Silje Kåfjord は、リンデスネスのヴィーゲラン生まれ。クリスチャンサンのソングライターでプロデューサーのマリウス・クリスチャンセンに個性と声を認められ、放送デビューしました。トリグヴェ・タムス=リュケたちとカルテット「Alice & the Mountain(アリス・アンド・ザ・マウンテン)」を組み、2013年にアルバムをリリースしました。「Alice & the Mountain」の名を残してモーエンと共演したこの『Stripped』が、Losen Records の初めてのアルバムです。
1974年にクリスチャンサンで生まれたベルント・モーエン Bernt Moen は、メタルバンドのキーボード・プレーヤーからキャリアをスタートさせ、アグデル大学で教えながらバンドリーダー、サイドマン、ソリストとして活動しています。『Dualistic』(LOS 214-2)『1+1=3』(LOS 232-2)『Second Time’s the Charm(二度目の正直)』(LOS 249-2)『The Storm』(LOS 263-2)といったアルバムを Losen Records に録音してきました。
このアルバムの8曲は、モーエンと共作した《Stranger》をのぞき、コーフィヨルドの作品です。悲しく孤独な季節、秋へのトリビュート《Red》。海や森といった美しい自然を好み、欲望の果てしない都会に適合できない感覚を歌った《Big Cities》。素朴でとても大切な初恋を歌う《Little Things》(ささいなこと)。大人になる過程で通らねばならない《Ocean》。「希望」を祝う歌《Fireflies》(ホタル)。人生の戦いは孤独じゃない……自信と勇気をもって……《The Owl》。誰かを知っていると思っていながら、その心の奥まで知ることはできないことに気づくと……《Stranger》。素晴らしい兄弟、ユングヴェに捧げる《Resting Place》(憩いの地)。
2014年にハーマルのスタジオで録音された音源をクリスチャンサンのエンジニア、ハンス・ウーレ Hans Uhre がリマスターしてリリースされます。
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)
『Pilgrim』
Losen Records LOS 302-2 jazz
『Pilgrim』
Prelude(Mathias Hagen) Pilgrim(Mathias Hagen)*
West(Mathias Hagen)** Mr. BK(Mathias Hagen)
Aisha(Mathias Hagen)* Louis in Bluesian(Mathias Hagen)
Louis the Vagabond(Mathias Hagen)*
Louis in Hindsight(Mathias Hagen)
Under Ground(Mathias Hagen)* Shelter(Mathias Hagen)
Warsong(Mathias Hagen)
ガーデン
マティアス・ハーゲン(テナーサックス)
ヘンリク・サンスタ・ダーレン(ベース)
オイスタイン・オールネス・ヴィーク(ドラム)
ヘンリク・ビュッレル(バリトンサックス)**
アルネ・マッティン・ニューボー(パーカッション)*
録音 2023年5月 カプセル・スタジオ(Kapsel Studio)(オスロ、ノルウェー)
制作 アルネ・マッティン・ニューボー、マティアス・ハーゲン
録音エンジニア クリスチャン・ローケン
ミクシング・マスタリング アルネ・マッティン・ニューボー
「ガーデン(GARDEN)」は、マティアス・ハーゲン Mathias Hagen のサクソフォーン、ヘンリク・サンスタ・ダーレン Henrik Sandstad Dalen のベース、オイスタイン・オールネス・ヴィーク Øystein Aarnes Vik のドラムによるノルウェーのトリオです。より大きな編成によるプロジェクトとして2016年にスタート。2022年からトリオで活動しています。ガーデンの演奏する曲は、ハーゲンが作曲を手がけてきました。中東音楽のトーン言語とリズム、バロック音楽のフォームとヴォイス・リーディングからインスピレーションを得たという作品です。スタジオに慣れるための《Prelude》。山を越え広大な砂漠を渡り、聖なる地をめざす《Pilgrim》(巡礼)。大学での初コンサートのライヴ録音に基づき、ヘンリク・ビュッレル Henrik Büller のバリトンサックスをフィーチャーした「間奏曲」の《West》。フェロー諸島の作曲家クリスチャン・ブラクを訪れた時、彼の家の居間で書いた、ブラクの愛猫に捧げる《Aisha》。「決してなくならないものがある。ブルースもそのひとつ」という《Louis in Bluesian》。彼が学んだヨーテボリの音楽大学にある「The Artist」のニックネームで呼ばれる地下室でアイデアを得たという《Under Ground》。空襲警報のフィールド録音をベースにした《Shelter》。「戦争のことはとんど知らない。平和のことはとてもよく知っている」《Warsong》。ハーゲンのテナーサックスを中心とする、異なる即興音楽を経験してきたプレーヤーたちの「化学作用」から独自の音世界が生まれます。
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)
『What’s to Come』
Storyville 101 4357 jazz
『What’s to Come』
The Art of Finding Without Seeking Scandinavian Woods
A Children’s Walk
Improvised Composition as a Goal for Human Behaviour
The Spirit of Youth and Nowness A Troubleless Everyday
The Rock and Roll Swing Experience
Avantgarde Muzak in the Lush Palm Garden Autumn Rhythm
Beneath the Moonlit Sky of Copenhagen
Waiting Room Anxiety Blues Socialism Works in Groups of 3
The Bliss of Sonic Swing Up North Seasonal Affective Disorder
See You Again at the Carnegie Hall
GinmanBlachmanDahl
カーステン・デール(ピアノ)
レナート・ギンマン(ベース)
トマス・ブラクマン(ドラム)
録音 2021年12月8日–10日 MillFactory Studios(コペンハーゲン)
ベーシストのレナート・ギンマン Lennard Ginman、ドラマーのトマス・ブラクマン Thomas Blachman、ピアニストのカーステン・デール Carsten Dahl。デンマークのジャズ・アーティスト三人のトリオは「GinmanBlachmanDahl」のニックネームで知られます。『What’s to Come』のタイトルをつけた彼らの新作は、ジャズという領域での自発性、予測できない衝動、コラボレーションといったものの力を明確に示した記録といえるアルバムです。ジャズというジャンルの形をつくりあげたリーダー三人、セロニアス・モンク、マイルズ・デイヴィス、ビル・エヴァンズへ敬意を表しながらも、決して萎縮することなく、自分たちの道を大胆に進んでいきます。
価格 2,310円(税込価格)(本体価格 2,100円)
『Open Wide』
Storyville 101 4358/601 4358 Vinyl LP jazz
『Open Wide』
Open Wide Transformation Julie Speak Your Name Better Life
Life’s Roundabouts Chasing the Past The Only Man
Need to Believe
キラ・マルティーニ(ヴォーカル、ギター)
ヤコプ・ディネセン(サクソフォーン)
ヨハネス・ヴァムベア(ギター) アナス・フィェルステズ(ベース)
モーテン・エールー(ドラム)
録音 2022年、2023年 Kæv Gliemann Studie(コペンハーゲン)、Soundscape Studio(フレゼリクスベア、デンマーク)
録音エンジニア ケーヴ・グリマン、ルイーセ・ニパー
コペンハーゲンを拠点とするヴォーカリストでソングライター、キラ・マルティーニ Kira Martini(1985–)の新作。彼女は、キャロル・キング、ジョニ・ミッチェル、イギリスのニック・ドレイクといったシンガーソングライターからインスピレーションを得て、フォーク、ソウル&ブルース、ブラジル音楽など異なるジャンルとふれあいながらデンマークとスカンディナヴィアのジャズ・シーンを中心に活動しています。かつてヤコプ・ディネセン、アレクス・リール、エド・シグペン、ヨセフィーネ・クロンホルム、ベンヤミン・コペルたちに与えられたコペンハーゲンのショップ「パレ・バー Palæ Bar」が主宰するジャズ・アウォード「Palæ Bar Jazz Award 2023」を受賞しました。このアルバムは、サクソフォーンのディネセン Jakob Dinesen と、ギターのヨハネス・ヴァムベア Johannes Wamberg、ベースのアナス・フィェルステズ Anders Fjeldsted、ドラムのモーテン・エールー Morten Æro のほか、キラの友人とスペシャル・ゲストが参加したセッションで録音されました。
価格(CD) 2,310円(税込価格)(本体価格 2,100円)
価格(Vinyl LP) 3,520円(税込価格)(本体価格 3,200円)
『Softer than You Know』
Storyville 101 4359 jazz
『Softer than You Know』
Softer Than You Know Lonely Waltz Out of the Blue
Stay with Me * 1-2-3 Ready Again ** Is This It
When I’m near You I Will Never Let You Down Close Your Eyes
フランス・バク(ピアノ) シネ・エーイ(ヴォーカル)
ピーター・スプレイグ(ギター) トマス・ヴァング(ベース)
エミール・デ・ヴォール(ドラム)
アウゴスト・ヴァングレーン(クワイア)
フレズリク・ロンディン(サクソフォーン)*
ハンス・ウルリク(サクソフォーン)**
録音 2022年9月 The Village Recording(コペンハーゲン)
デンマークのピアニストで作曲家のフランス・バク Frans Bak の最新プロジェクトは、彼の音楽のルーツに戻るノスタルジックなバラード・アルバムです。ヘレ・ハンセン Helle Hansen の歌詞に彼が作曲。国際的にも人気の高いデンマークのシネ・エーイ Sinne Eeg のヴォーカルをフィーチャーして作られました。くつろいだメロディをもち、自分たちの音楽を探る余裕をもったジャズとポップの中間のアルバム。
価格 2,310円(税込価格)(本体価格 2,100円)
『New Views』
Storyville 101 4361 jazz
『New Views』
Marrakech Young Blue Eyes Homesick The Naked Trees
Giving Birth The Big View High Five November Black
Hey, Fred The End of a Perfect Day
ペーター・ヴースト(ベース)
オーフス・ジャズオーケストラ
録音 2023年11月 フィンランドスタジオ(FinlandStudio)(オーフス、デンマーク)
デンマークのベーシスト、ペーター・ヴースト Peter Vuust とオーフス・ジャズオーケストラのコラボレーション・アルバム。デンマーク国立研究財団の「MIB(Music in the Brain)」センターの教授を務める脳科学者でもあるヴーストが、ジャズを聴き、ジャズを演奏している時の脳の複雑な働きについて語ったことから、オーフス・ジャズオーケストラがツアーのアイデアをもちかけたことから生まれたという企画です。メロディの美しい、北欧の音色をもつことで知られるヴーストの曲を彼が、ディレクターでアレンジャーのニコライ・ボーウロン Nikolai Bogelund とトランペットのイェスパー・リース Jesper Riis と共同で編曲。アフロビート・グルーヴのエネルギッシュな《Marrakech》、ヴーストが子息に捧げた優しいバラード《Young Blue Eyes》、アンサンブルのヴィルトゥオーゾ性を際立たせる《High Five》と《Giving Birth》、瞑想的な《The End of a Perfect Day》など10曲のプログラムを演奏しています。
価格 2,310円(税込価格)(本体価格 2,100円)
『Petrichor』
Prophone PCD 345 jazz
『Petrichor』
Waltz for Debussy(Jonas Knutsson/Anders Persson)
Daphne(Jonas Knutsson/Anders Persson)
The Adaptation Effect(Jonas Knutsson/Anders Persson)
The Next Three(Jonas Knutsson/Anders Persson)
Over Calm and Stormy Weather (in memory of Jim Beard)
(Jonas Knutsson/Anders Persson)
Khamsanday(Jonas Knutsson/Anders Persson)
Baby Dodds’ Vintaloo Strut(Jonas Knutsson/Anders Persson)
Kolme(Jonas Knutsson/Anders Persson)
Song for David(Jonas Knutsson/Anders Persson)
Petrichor(Jonas Knutsson/Anders Persson)
ユーナス・クヌートソン(サクソフォーン)
アンデシュ・ペーション(ピアノ、キーボード)
セバスチャン・デュベ(ベース)
テリエ・スンドビュー(ドラム)
ラファエル・シーダ(パーカッション)
ゲスト:
ラーシュ・アルムクヴィスト(フリューゲルホルン)
オーケ・レンネルホルム(ユーフォニアム)
ユーハン・アーリーン(ホルン)
ディケン・ヘドレニウス(トロンボーン)
リーヴェット・ヌード(ヴァイオリン)
マルヴァ四重奏団
エメリ・ムーランデル(ヴァイオリン)
クナップ・ブリタ・ペッテション(ヴァイオリン)
マリア・ヨンソン(ヴィオラ) マヤ・ムーランデル(チェロ)
管楽器弦楽器編曲 ハンス・ユーテク
録音 2023年9月23日、9月24日 スタジオ・エピデミーン(Studio Epidemin)、トンコントロル(Tonkontrol)(ヨーテボリ、スウェーデン)
録音エンジニア オーケ・リントン
サクソフォーン・プレーヤーのユーナス・クヌートソン Jonas Knutsson は、1965年、北部のウーメオ生まれ。ピアニストのアンデシュ・ペーション Anders Persson は、1958年、西南部のヨーテボリ生まれ。スウェーデンのミュージシャンふたりは、ジャズ・シーンで幾度となく共演してきました。雨が降り、地面から立ち上るいい匂い「ペトリコール」をタイトルにしたコラボレーション・アルバムは、フォークのプレーヤーでもあるクヌートソンの書いたメロディにペーションがハーモニーをつけ、ジャズに「北スウェーデンの田園地帯に咲く可愛らしいバラの香り」を加えた音楽で語り合うことをコンセプトに作られました。
クヌートソンのサクソフォーンとペーションのピアノ、セバスチャン・デュベ Sébastien Dubé のベース、テリエ・スンドビュー Terje Sundby のドラム、ラファエル・シーダ Rafael Sida のパーカッションというクインテットによるセッションを基本に、いくつかのナンバーにはゲストが加わります。《Waltz for Debussy》(ドビューシーのワルツ)には、ラーシュ・アルムクヴィスト Lars Almkvist のフリューゲルホルン、オーケ・レンネルホルム Åke Lännerholm のユーフォニアム、ユーハン・オーリーン Johan Ahlin のホルンというブラスの共演。《Baby Dodds’ Vintaloo Strut》にはトロンボーンのディケン・ヘドレニウス Dicken Hedrenius、《Khamsanday》にはヴァイオリンのリーヴェット・ヌード LIvet Nord が参加。最後のトラック《Petrichor》は、マルバ四重奏団 Malva Quartet の弦楽四重奏と一緒に演奏されます。
「実験室の実験の煙がおさまると、跡に新しい元素がみつかった」。ふたりはそれを、オスカー・ピーターソン Oscar Peterson と、ピアノ曲集《フローセの花(Frösöblomster)》を書いたヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル Wilhelm Peterson-Berger に因み「Oscar Peterson-Berger」と名付けました。イェムトランドの風に乗り、優しい響きが耳に届きます。
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)