August 2023
『Remember: Music of Loss and Consolation(忘れないでくれ:喪失と慰めの音楽)』
Albany Records TROY 1923 classical
ジョージ・ホワイトフィールド・チャドウィック(1854–1931)
Salute the Sacred Dead(聖なる死者へ敬礼)*
ジョージ・ホワイティング(1840–1923)
ミサ曲 へ短調(1874)- ベネディクトゥス
チャールズ・マーティン・レフラー(1861–1935)
For One Who Fell in Battle(戦いに斃れし者へ)(1911)
マリオン・バウアー(1882–1955)
Death Spreads his Gentle Wings(死は優しい翼を広げ)(1949 rev.1951)
イーディス・ラング
I Hear Thy Voice(あなたの声が聞こえます)**
Arise, O God, Thy Help We Pray
(立ち上がらせたまえ神よ、われら助けを求め祈ります)***
ダドリー・バック(1839–1909)
The Legend of Don Munio - Requiem aeternam
(ドン・ムニオの伝説 - レクイエム・エテルナム)(1874)†
J・C・D・パーカー(1828–1916)
St. John: And They Shall Reign(聖ヨハネ:彼らは世々限りなく統治する)†
By the Waters of Babylon(バビロンの流れのほとりに)††
ウェストチェスター大学コンサート合唱団
デイヴィッド・P・デヴェニー(指揮)
ジョナサン・クリーマー(ピアノ)*
シドニー・スワーク(ソプラノ)**
エリザベス・ジョーンズ(メゾソプラノ)**
アーロン・ハンガフォード(ピアノ)**
ゾーイ・ベネット(ソプラノ)***
シャンドル・カダル(オルガン ***、ピアノ†)
チェイス・ソーンダズ(ソプラノ)††
リチャード・アモローソ(チェロ)††
録音 2019年–2022年 ウェストチェスター大学ウィング・アドラー劇場(ウェスト・チェスター、ペンシルヴェニア州)
喪失と記念と慰めに捧げるロマンティックなアメリカ合唱曲のコレクション。いくつかの曲は、第一次世界大戦の終結時ないし停戦10周年記念に際して作られました。ジョージ・ホワイトフィールド・チャドウィック George Whitefield Chadwick、ジョージ・ホワイティング George Whiting、チャールズ・マーティン・レフラー Charles Martin Loeffler,、マリオン・バウアー Marion Bauer、イーディス・ラング Edith Lang、ダドリー・バック Dudley Buck、J・C・D(ジェームズ・カトラー・ダン)・パーカー J. C. D. (James Cutler Dunn) Parker の作品。作曲されながら演奏されなかったり、知られてすらいなかったりする作品が多く集められています。
ウェストチェスター大学コンサート合唱団 West Chester University Concert Choir は、独自のスタイルと目的をもった演奏と録音活動を行なってきました。指揮者のデイヴィッド・P・デヴェニー David P. Devenney は、アイオワ州立大学、ウィスコンシン大学マディソン校、シンシナティ大学音楽院で学び、アメリカ合唱音楽に関する著作と文献を発表しています。
価格 2,255円(本体価格)(本体価格 2,050円)
『北欧の海でとれた真珠(Pearls from the Northern Seas)』
Da Vinci Classics C 00760 classical
トゥール・アウリン(1866–1914)
4つの水彩画(Fyra akvareller)(1899)
(ヴァイオリンとピアノのための)
牧歌(Idyll) ユモレスク(Humoresk) 子守歌(Vaggsång)
ポルスカ(Polska)
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)(ニコライ・ハンセン(1855–1932) 編曲)
シーグルとトロルの花嫁(Sigurd og Trollbrura)
(《6つのノルウェーの山のメロディ(Seks norske fjiellmelodier)》
EG108A 第4曲)
ヨハン・ハルヴォシェン(1864–1935)
ブレ(Bourée)(《古風な組曲(Suite ancienne)》Op.31 第5曲)
クリスチャン・シンディング(1856–1941)
ワルツ(Vals)(《6つのワルツ(6 Valser)》 Op.59 第3曲)
ロマンス(Romanse) ホ短調 Op.30(ヴァイオリンとピアノのための)
フィニ・ヘンリケス(1867–1940)
6つの易しい小品(Kleine Bunte Rheihe) Op.20
(ヴァイオリンとピアノのための)
羊飼いの少年(Der Hirtenknabe) パントマイム(Patomime)
首ふり人形(Nickpupphen) メヌエット(Menuetto)
蚊の踊り(Muckentanz) エロティック(Erotik)
オルガ・グレーヴェンコプ・カーステンスキョル(1883–1978)
告白(Aveu) Op.3
ニルス・W・ゲーゼ(1817–1890)
子守歌(Vuggesang/Berceuse) ト長調
エーギル・ハーダー(1917–1997)
ロマンス第1番 ニ長調(ヴァイオリンとピアノのための)
デュオ・シゴヴァ/ラシーネ
ユリア・シゴヴァ(ピアノ)
アントン・ラシーネ(ヴァイオリン)
[楽器 Piano: Steinway D/Violin: Franz Geissenhof]
録音 2020年5月11日–15日 マルメ歌劇場(マルメ、スウェーデン)
録音エンジニア セバスチャン・エスキルセン
「北欧の海でとれた真珠」。デュオ・シゴヴァ/ラシーネが、スカンディナヴィアの作曲家たちの書いたもっとも抒情的なヴァイオリンとピアノの小品を中心に演奏しています。スウェーデンのアウリン Tor Aulin、ノルウェーのグリーグ Edvard Grieg、ハルヴォシェン Johan Halvorsen、シンディング Christian Sinding、エーギル・ハーダー Egil Harder、デンマークのヘンリケス Fini Henriques、オルガ・グレーヴェンコプ・カーステンスキョル Olga Grevenkop Castenskjold、ニルス・W・ゲーゼ Niels W. Gade。オリジナルがピアノ曲のグリーグの〈シーグルとトロルの花嫁〉は、デンマークのヴァイオリニスト、ニコライ・ハンセン Nikolaj Hansen の編曲による演奏です。アウリンの《4つの水彩画》のようにヴァイオリニストの一般的レパートリーとして演奏される曲と、グレーヴェンコプ・カーステンスキョルの《告白》といった珍しい曲によるコレクションです。
[プロフィール]
ユリア・シゴヴァ Julia Sigova(1982–)。ベラルーシのミンスク生まれ、スウェーデンのピアニスト。ミンスクのグリンカ音楽高等学校を卒業後、スウェーデンのマルメ音楽アカデミーに招かれ、ハンス・ポールソン教授の下でソリスト・ディプロマを取得しました。ヘルシンキのシベリウス・アカデミーで学び、ロンドンのノーマ・フィッシャーとイタリアのコンスタンティン・ボギーノに師事しました。マルメを拠点にソリストと室内楽奏者として活動。国際ピアノ・スクールを創設したほか、彼女が始めたマルメ・ピアノ・コンペティションの芸術監督を務めています。
アントン・ラシーネ Anton Lasine。サンクトペテルブルク生まれ。リムスキー=コルサコフ音楽大学で学び、リムスキー=コルサコフ国立音楽院のソリスト・ディプロマを取得、ソリスト、室内楽奏者、オーケストラ・ミュージシャン、教師の資格をとって卒業しました。1994年にスカンディナヴィアに移り、マルメ音楽アカデミーでアレクサンデル・フィッシャーの下で学びました。デンマークとスウェーデンのオーケストラでコンサートマスターとして演奏、マルメ歌劇場管弦楽団のアシスタント・コンサートマスターを務めています。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『VÍDDIR』
Dacapo 8.224751 contemporary
バウラ・ギースラドウッティル(1989–)
VÍDDIR(2019–20)(7つのフルート、3人の打楽器奏者、
ベースギターとコントラバスのための)
ビョルグ・ブリャウンスドウッティル(バスフルート)
ベルグリンド・マリーア・トウマスドウッティル(バスフルート)
ダグニー・マリーノウスドウッティル(バスフルート)
スリーズル・ヨウンスドウッティル(バスフルート)
パメラ・デ・センシ(バスフルート)
ステイヌン・ヴァーラ・パウルスドウッティル(アルトフルート)
アウスヒルドゥル・ハーラルスドウッティル(アルトフルート)
クリスティーン・イール・ヨウンスドウッティル(フルート)
ソウルヴェイグ・マグヌースドウッティル(ピッコロ)
フランク・オーニンク(打楽器)
キャルタン・グヴズナソン(打楽器)
マティアス・エングラー(打楽器)
スクーリ・スヴェルリソン(ベースギター)
バウラ・ギースラドウッティル(コントラバス)
録音 2022年3月12日 「Dark Music Days」ハトルグリーム教会(レイキャヴィーク、アイスランド)
制作・録音エンジニア・編集・ミクシング・マスタリン アルベルト・フィンボーガソン
バウラ・ギースラドウッティル Bára Gísladóttir(1989–)は、コペンハーゲンを本拠に作曲家とコントラバス奏者として活動するアイスランドの音楽家です。『HĪBER』(8.226621)に次ぐアルバムには彼女が王立デンマーク音楽アカデミーでの研究を修了するにあたり作曲した《VĪDDIR》が収録されました。アイスランド語で「dimensions(次元、広がり、容積、大きさ)」を意味するタイトルをつけた「7人のフルート奏者、3人の打楽器奏者、ベースギターとコントラバスのプレーヤー」によって演奏される作品です。バスフルート奏者5人が「できるだけ強く」叫ぶ最初の音から、「新しい生活に快活な気分で飛びこんでいく」とはまったく異なる「暗い夜」の音楽。彼女が飛びこみ、たどり着いた「深淵」の場所です。切れ間なくつづく1時間、作品自体の暗い光から出ては戻ってゆく。2022年3月、レイキャヴィークのハトルグリーム教会で行われた「Myrkir músíkdagar/Dark Music Day(暗い音楽の日々)」フェスティヴァルで初演。そのライヴ録音によるアルバムです。
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)
『スコットランド(Scotland)』
dB Productions DBCD 210 contemporary/classical
フェリクス・メンデルスゾーン(1809–1847)
交響曲第3番 イ短調 Op.56《スコットランド(Schottische)》
ヘレン・グライム(1981–)
Elegiac Inflections(2005)
ピーター・マックスウェル・デイヴィス(1934–2016)
ストラスクライド協奏曲第10番(Strathclyde Concerto No.10)(1996)
ヴェステロース・シンフォニエッタ
サイモン・クロフォード=フィリップス(指揮)
録音 2022年6月13日–17日 ヴェステロース・コンサートホール(ヴェステロース、スウェーデン)
スウェーデン中部、ヴェストマンランド地方のオーケストラ「ヴェステロース・シンフォニエッタ Vestrås Sinfonietta」と首席指揮者サイモン・クロフォード=フィリップスの新作。「スコットランド」に因む3つの作品を演奏しています。
ヨーク生まれのヘレン・グライム Helen Grime(1981–)は、幼時に両親の故郷スコットランドに行き、アバディーンシャーのエロンで幼少期を過ごしました。彼女は、2016年からウィグモアホールのコンポーザー・イン・レジデンスを務めています。《Elegiac Inflections》(哀歌の屈曲)は、ロンドンの王立音楽大学の委嘱で作曲されました。「管楽器グループの高度の技巧と激しく抒情的な力に焦点をあて、種々の特性を引き出し、目立たせたかった」(グライム)。エネルギッシュな「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」とコール・アングレのメランコリックなソロに始まる「哀歌調に(Elegiac)」の2楽章の作品です。
イギリスの作曲家サー・ピーター・マックスウェル・デイヴィス Sir Peter Maxwell Davies の《ストラスクライド協奏曲》は、スコットランドの行政区ストラスクライド・リージョナル・カウンシル(Strathclyde Regional Council)から委嘱を受けて作曲されました。1986年の「オーボエと管弦楽のため」の《ストラスクライド協奏曲第1番》から、行政区分の統合にともないリージョナル・カウンシルが廃止された1996年の《ストラスクライド協奏曲第10番》まで、10曲が作られました。《第10番》は、「アレグロ・ノン・トロッポ」「レント」「モデラート」の3楽章の作品。「オーケストラのための協奏曲」として作られ、フィナーレに、それまでの協奏曲の楽想が一種の再現部のように現れる作品です。1996年10月30日、マックスウェル・デイヴィスがスコットランド室内管弦楽団を指揮してグラスゴーのシティホールで初演されました。
サイモン・クロフォード=フィリップス Simon Crawford-Phillips は、イギリス出身の音楽家。指揮者、ピアニストとしてスウェーデンを拠点に活動しています。シンフォニア・ヴァルソヴィア、BBC ウェールズ・ナショナル管弦楽団、スウェーデン放送交響楽団、オルボー交響楽団、イギリス室内管弦楽団などを指揮。2017年にヴェステロース・シンフォニエッタの芸術顧問と首席指揮者に就任しました。クングスバッカ・ピアノ三重奏団の創設メンバーです。
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)
『1740年のころのロンドン(London circa 1740)- ヘンデルの音楽家たち』
Harmonia Mundi HMM 902613 early music/classical
チャールズ・ワイデマン(c.1705–1782)
協奏曲第6番 ホ短調 Op.2(ジャーマン・フルート(トラヴェルソ)のための)
ジョージ・フリデリック・ヘンデル(1685–1759)
トリオソナタ第5番 ト短調 Op2 HWV 390
ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695–1750)
リコーダー協奏曲(Concerto a più Istromenti per La Fluta) へ長調
GSM 1711
ピエトロ・カストルッチ(1679–1752)
ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ ト短調
ジェームズ・オズワルド(1710–1769)
カレドニア・ポケット・コンパニオン
(The Caledonian Pocket Companion)
Hugar Mu Fean
Sleepy Maggy
スコットランド民謡によるソナタ(A Sonata of Scots Tunes) ニ長調
O Mother what shall I do(Largo)
Ettrick Banks(Adagio)
She rose and let me in(Andante)
Cromlit’s Lilt(Largo)
Powart on the Green(Andante)
カレドニア・ポケット・コンパニオン
(The Caledonian Pocket Companion)
The Cameronian’s Rant
Up in the Morning Early
ジョージ・フリデリック・ヘンデル(1685–1759)
ヴォクソールの演奏会のためのホーンパイプ
(Hornpipe Compos’d for the Concert at Vauxhall) HWV 356
ラ・レヴーズ
オリヴィエ・リール(トラヴェルソ)
セバスティアン・マルク(リコーダー)
ステファン・デュデルメル(ヴァイオリン)
アジャイ・ランガナタン(ヴァイオリン)
ソフィー・イワムラ(ヴィオラ)
フロランス・ボルトン(ヴィオラ・ダ・ガンバ
(バス・ヴィオール、パルドゥシュ・ヴィオール))
カルステン・ローフ(チェンバロ)
バンジャマン・ペロー(アーチリュート、テオルボ、
バロックギター、シターン)
ブノワ・ヴァンダン・ベムダン(コントラバス)
録音 2021年10月 ドイツ・プロテスタント教会(パリ)
芸術監督・録音エンジニア・マスタリング ユーグ・デショー
『鳥たちのコンサート(Le Concert des Oiseaux)』(HMM 902709)をリリースしたフランスの古楽器アンサンブル「ラ・レヴーズ La Rêveuse」の「18世紀イギリス音楽」シリーズの新作。「コレッリのレガシー」の『1720年のころのロンドン』(HMM 905322)につづき「ヘンデルの音楽家たち」を特集。ヘンデルが彼のオーケストラで演奏するために招聘したイタリアとドイツを代表するヴィルトゥオーゾたちは、イギリスの音楽生活に変化をもたらす力強い風を吹かせ、スコットランド人のジェームズ・オズワルドは、自国の音楽をロンドンの客間で流行させる。そうした時代の音楽によるアルバムです。
ヘンデルのオーケストラは、ヨーロッパ大陸のヴィルトゥオーゾとして名高いプレーヤーで構成され、オーボエとフルートとリコーダーのプレーヤー、ジュゼッペ・サンマルティーニ Giuseppe Sammartini は、1720年ごろロンドンに到着してまもなく首席オーボエ奏者としてヘンデルのオペラ・オーケストラに加わりました。彼が作曲した《リコーダー協奏曲》は、この楽器が好奇の対象でしかなかった時代に初めて演奏され、もっとも人気の協奏曲のひとつとして今も演奏されています。ローマでヘンデルと知り合ったピエトロ・カストルッチ Pietro Castrucci は、1715年に帰国する彼に同行してロンドンに渡り、オーケストラのコンサートマスターに就任しました。作曲家として高名なチャールズ・ワイデマン(カール・フリードリヒ・ヴァイデマン Carl Friedrich Weidemann)は、1725年ごろ参加しました。《協奏曲第6番 ホ短調》は、軽快で優美なタッチをもち、次の世代のスタイルを予示する作品といわれます。
ジェームズ・オズワルド James Oswald は、イギリスに初めてエオリアン・ハープを紹介したひとり。1761年にジョージ三世の室内楽作曲家に就任しました。一方、素朴で粗野なロウランド民謡を中産階級の客間の柔らかな雰囲気に合うように編曲した「スコットランド風客間様式(Scots drawing-room style)」を創り、《スコットランド民謡によるソナタ》などを収めた『スコットランド民謡の珍しいコレクション(A Curious Collection of Scots Tunes)』を1740年に出版。1745年に発表したフルートまたはヴァイオリンのための12巻の『カレドニア・ポケット・コンパニオン(The Caledonian Pocket Companion)』は、ベストセラーになりました。
価格 3,300円(税込価格)(本体価格 3,000円)
『フィンランド・ピアノ作品集』
Hänssler Classic HC 23048 classical
イルマリ・ハンニカイネン(1892-1955)
気まぐれな変奏曲(Variations fantasques) Op.19(1923–24)
3つのかわいいワルツ(Trois valses mignonnes) Op.17
クワジ・アレグレット(Quasi allegretto)
アレグレット・グラツィオーソ(Allegretto grazioso)
アンダンテ・エ・ルバート(Andante e rubato)
アーレ・メリカント(1893-1958)
6つのピアノの小品(Kuusi pianokappaletta) Op.20(1919)
メロディ(Mélodie) パン(Pan) 即興曲(Improvisaatio)
夢(Uni) スケルツォ(Scherzo) 月の光(Kuutamo)
ジャン・シベリウス(1865–1957)
3つのソナティナ(Three Sonatinas) Op.67(1912)
第1番 嬰ヘ短調 第2番 ホ長調 第3番 変ロ短調
フィンランディア(Finlandia)Op.26(1899 rev.1900)(ピアノのための)
テルヒ・ドスタル(ピアノ)
[楽器 Piano: Steinway D]
録音 2022年10月12日–13日、10月19日–20日 ベルリン=ブランデンブルク放送(RBB)Saal 3(ベルリン、ドイツ)
制作・編集 ミヒャエル・ハーフェンシュタイン
録音エンジニア Henri Thaon(アンリ・タオン)
テルヒ・ドスタル Terhi Dostal(1978–)は、フィンランドのピアニスト。シベリウス・アカデミでエーリク・T・タヴァッシェルナ、マッティ・ラエカッリオ、イタリアのイモラ国際ピアノアカデミーでボリス・ペトルシャンスキーに学びました。ブラームスを中心とする幅広いレパートリーをもち、ソリストとして、NIX ピアノ四重奏団のメンバーとして活動しています。
この『フィンランド・ピアノ作品集』は、『フィンランドの印象』(Alba ABCD 514)につづく彼女のソロ・アルバム第2作です。ロマンティシズムと印象主義のスタイルのピアノ曲と歌曲で知られるイルマリ・ハンニカイネン Ilmari Hannikainen は、《2つのバラード》や《印象》といった小品が前のアルバムで演奏されていました。《気まぐれな変奏曲》は、彼が手がけた規模の大きい作品のひとつ。「アンダンテ・ミステリオーソ」の「オリジナル主題」と19の変奏曲で書かれています。《3つのかわいいワルツ》は、《印象》と並んで人気のある小品です。優雅でメランコリックな「クワジ・アレグレット」、「ショパンとおそらくスクリャービンのエコー」が聞こえる「アレグレット・グラツィオーソ」、「ジャズ風の不協和音」も使われる「アンダンテ・エ・ルバート」の3曲。
アーレ・メリカント Aarre Merikanto は、20世紀フィンランドでもっとも重要な作曲家のひとりに挙げられます。ライプツィヒでマックス・レーガーに学び、ナショナル・ロマンティシズムが一般的だった1920年代、当時の聴衆と批評家から「反動的」と受け取られる作品を発表。人気作曲家だった父オスカルに助けられながら、作曲活動を続けました。《6つのピアノの小品》は、彼が後期ロマンティシズムのスタイルを離れ、反動的な作風に移る前、1919年に出版された作品です。ドビューシーやラヴェルの姿もうかがわせる印象主義とネオクラシシズムの音楽は、アーレ・メリカントを有名にした管弦楽曲の陰に隠れた名品とみなされています。
シベリウスの《3つのソナティナ》は、交響曲第4番の翌年に書かれた作品です。「交響曲作家シベリウス」の手になるとわかる《第1番 嬰ヘ短調》、3曲のうちでもっとも陽気で明るい《第2番 ホ長調》。《第3番 変ロ短調》は、シベリウスが、後の交響曲第5番にみられるのと同じ「形式の革新」を探っていたことを指摘されている作品です。動機的につながりのある3つの楽章で構成され、「葬送行進曲」のような第2楽章「アンダンテ」と「バロックのジグ」を思わせる第3楽章「アレグレット」は「ひとつの楽章」に融合されていたかもしれないと言われています。
《フィンランディア》は、シベリウス自身によるピアノ編曲版の演奏。ブックレットの曲目解説(ドイツ語・英語)は、テルヒ・ドスタルが執筆しました。
価格 2,750円(税込価格)(本体価格 2,500円)
『ヘルヴィ・レイヴィスカ』
Hänssler Classic HC 23050 2CD’s classical
ヘルヴィ・レイヴィスカ(1902–1982)
[Disc 1]
ピアノ協奏曲 ニ短調 Op.7(1935)*
[Disc 2]
交響曲第1番 変ロ長調 Op.23(1947)
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)*
シュターツカペレ・ワイマール アリ・ラシライネン(指揮)
[楽器 Piano: Steinway D]
録音 2023年4月24日–27日 オーケストラ練習ホール(ワイマール、ドイツ)
制作・録音エンジニア カロラ・パリー
ヘルヴィ・レイヴィスカ Helvi Leiviskä は、20世紀フィンランドで交響曲をはじめとする大きな編成の管弦楽曲を手がけた作曲家のひとりです。1902年、ヘルシンキ生まれ。エルッキ・メラルティンとアルトゥール・ヴィルナーにピアノと作曲を学びました。1933年から1968年までシベリウス・アカデミーでライブラリアンとして働き、その合間に作曲を行いました。番号つきの3つの交響曲と番号のない《シンフォニア・ブレヴィス》、管弦楽のための《三重フーガ》、カンタータ、映画の音楽、管弦楽組曲、歌曲、ヴァイオリンソナタ、ピアノ曲、室内楽曲を書いています。生前名声を得ることはなかったものの、近年、あらためて注目されるようになりました。
世界初録音の2曲。《ピアノ協奏曲 ニ短調》は、1931年から1935年にかけて作曲されました。「アレグロ・マ・ノン・トロッポ-アレグロ」「ヴィヴァーチェ」「アンダンティーノ・マ・トランクィッロ-マエストーソ-アンダンティーノ・カンタービレ」の〈フーガ〉。1935年11月23日、エルンスト・リンコ Ernst Linko(1889–1960)のソロ、トイヴォ・ハーパネン Toivo Haapanen(1889–1950)指揮のヘルシンキ・フィルハーモニックにより初演されました。この初演に接したウーノ・クラミ、スルホ・ランタ、セリム・パルムグレンといった作曲家たちは、彼女の構成力とオーケストレーションを賞賛した一方、ソロ・パートやクライマックスの処理に関して意見を述べました。この曲は初演後、スコアが紛失したため、残っていたピアノ・リダクションとパート譜から復元して演奏と録音が行われました。Hänssler Classics に多くのアルバムを録音し、無視されたり、めったにしか演奏されない曲を献身的に紹介しているオリヴァー・トリンドル Oliver Triendl がソロを担当しています。
《交響曲第1番 変ロ長調》は、1947年の作品です。「アレグロ・モデラート-テンポ・ディ・ヴァルス」「アンダンテ・ソステヌート」「ヴィヴァーチェ」の〈スケルツォ〉、「アレグロ・ノン・トロッポ」という古典的な4楽章で書かれています。ニルス=エーリク・フォウグステットがフィンランド放送交響楽団を指揮して1948年3月18日に初演。この初演のためレイヴィスカは、85,000FIM(約4,000EUR)をローンで用意したと言われます。この作品は1951年までに3回演奏され、2022年、70年の沈黙を経て蘇演されました。伝統主義者、ロマンティストという側面とマデトヤの影響のうかがえる交響曲です。
シュターツカペレ・ワイマール Staatskapelle Weimar は、1491年に創設された最古のオーケストラのひとつ。アリ・ラシライネン Ari Rasilainen は、シベリウス・アカデミーでヨルマ・パヌラに学び、フィンランドとスカンディナヴィア、ドイツやスイスのオーケストラを指揮してきました。
価格 3,960円(税込価格)(本体価格 3,600円)
『モーツァルトとオルガン(Mozart and the Organ)』
LAWO Classics LWC 1257 classical
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
教会ソナタ第1番 変ホ長調 K.67/41h
教会ソナタ第2番 変ロ長調 K.68/41i
教会ソナタ第3番 ニ長調 K.69/41k
教会ソナタ第4番 ニ長調 K.144/124a
教会ソナタ第5番 へ長調 K.145/124b
教会ソナタ第6番 変ロ長調 K.212
教会ソナタ第7番 ト長調 K.241
教会ソナタ第8番 へ長調 K.224/241a
教会ソナタ第9番 イ長調 K.225/241b
教会ソナタ第10番 へ長調 K.244
教会ソナタ第11番 ニ長調 K.245
教会ソナタ第13番 ト長調 K.274/271d
教会ソナタ第15番 ハ長調 K.328/317c
教会ソナタ第17番 ハ長調 K.336/336d
アダージョとアレグロ へ短調 K.594 幻想曲 へ短調 K.608
アンダンテ へ長調 K.616
アンデシュ・アイステン・ダール(オルガン)
アルヴィド・エンゲゴール(ヴァイオリン)
アトレ・スポンベルグ(ヴァイオリン)
エムブリーク・スネルテ(ファゴット)
[楽器 ブラゲルネス教会の主オルガン、カーステン・ロン(Carsten Lund)(2009)(K.336)、ブラゲルネス教会の室内オルガン、リューデ&ベルグ(Ryde & Berg)(2005)(K.67–328)、マルガレータ教会、スウェーデン教会のオルガン、トマシュ・モチニク(Tomaž Močnik)(2016)(ソロ)]
録音 2019年8月21日 マルガレータ教会、スウェーデン教会(オスロ)(ソロ)、2022年5月23日–24日 ブラゲルネス教会(ドランメン、ノルウェー)
制作・編集 ヴェーガル・ランドース
録音エンジニア・マスタリング トマス・ヴォルデン [DXD(24bit/352.8kHz)録音]
『Light Shall Shine(闇から光が輝き出よ)』(LWC 1235)をリリースしたドランメン生まれのオルガニスト、アンデシュ・アイステン・ダール Anders Eidsten Dahl(1976–)の新しいアルバム。「モーツァルトとオルガン」と題してモーツァルトが書いた「チャーミング」な17曲の《教会ソナタ》から14曲と、「自動オルガン」のための3つのソロ曲を演奏しています。ノルウェーの音楽シーンで活躍する音楽家たち、エンゲゴール四重奏団のヴァイオリニスト、アルヴィド・エンゲゴール Arvid Engegård (1963–)とアトレ・スポンベルグ Atle Sponberg(1964–)、ノルウェー放送管弦楽団の副首席ファゴット奏者のエムブリーク・スネルテ Embrik Snerte(1974–)が、《教会ソナタ》で共演しています。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『北極のサクフォソーン(Arctic Saxophone)』
LAWO Classics LWC 1263 contemporary/classical
アレクサンデル・オーロエン(1993–)
心、高まる(The Heart, It Soars)(2019)
子供のころの秋(The Autumn of Childhood) 春(Spring)
季節はすべて過ぎゆく(All Seasons Must Pass)
アレクサンドル・マノツコフ(1972–)
7つの肖像(Seven Portraits)(2011)
ミカエル(Michael) イェグディエル(Jegudiel)
ガブリエル(Gabriel) バラキエル(Barachiel)
セアルティエル(Sealtiel) ラファエル(Raphael)
ウリエル(Uriel)
テリエ・ビョルクルン(1945–)
北極の短詩(Arctic Lines)(2020)
短いサーミの歌(Short Sami Song) 北極の風(Arctic Winds)
北極の風景(Arctic Landscapes)
北極熊との戦い(Fighting with the Polar Bear)
北極の十一月(Arctic November) サーミの歌(Sami Song)
オーラ・アスダール・ロッコネス(アルト・サクソフォーン)
アークティック・フィルハーモニック
ペール・クリスチャン・スカルスタード(指揮)
録音 2021年4月26日–30日 グロンノーセン教会(トロムソ、ノルウェー)
制作・編集 ヴェーガル・ランドース
録音エンジニア・マスタリング トマス・ヴォルデン [DXD(24bit/352.8kHz)録音]
オーラ・アスダール・ロッコネス Ola Asdahl Rokkones(1983–)は、ノルウェー北部、トロムソのサクソフォン奏者。ラーシュ・リーエン、ヴィーヴェケ・ブライアン、ジャン=イヴ・フルモー、ヨン=ポール・インデルベルグたちに学び、ジャズとクラシカル音楽の両分野で活動しています。パリのサクソフォーン・メーカー、アンリ・セルマーの公式アンバサダー。「トリオ・ブラクス Trio Brax」(LWC 1248)のメンバー。『北極のサクソフォーン』は、ファビオ・マストランジェロ指揮サンクトペテルブルク・ノーザン・シンフォニアとの『ノルウェーのサクソフォーン』(LWC 1162)に次ぐ、オーケストラ共演のアルバムです。
アレクサンデル・オーロエン Alexander Aarøen は、ノルウェー北部に生まれ、オスロで活動しています。《心、高まる》は、メロディと主題のはっきりした「リスナー・フレンドリー」なスタイルによる〈子供のころの秋〉〈春〉〈季節はすべて過ぎゆく〉の3曲の作品です。
アレクサンドル・マノツコフ Alexander Manotskov は、ロシアのサンクトペテルブルク生まれ。《7つの肖像》は、北部ノルウェーと北西ロシアが緊密な関係にあったことから、「大天使(Archangel)の町」として知られるアルハンゲリスク市 Arkhangelsk をインスピレーションに作曲されました。〈ミカエル〉から〈ウリエル〉まで、東方正教会の7人の大天使の名をつけた7曲の作品です。
テリエ・ビョルクルン Terje Bjørklund もメロディを書く作曲家です。1994年のリレハンメル冬季オリンピック大会で初演された弦楽四重奏のための《カントス》は、弦楽オーケストラ用にも編曲され、親しまれています。ロムソの南、車で数時間のナルヴィークの生まれ。サクソフォーン協奏曲《北極の短詩》は、「北極への頌歌」として作られました。3つの作品すべて、ロッコネスの委嘱作です。
トロムソとボードーのオーケストラ「アークティック・フィルハーモニック Arktisk Filharmnoni」を指揮するペール・クリスチャン・スカルスタード Per Kristian Skalstad(1972–)は、オスロ弦楽四重奏団創設メンバー。指揮者としての活動が多くなり、テレマルク室内管弦楽団の芸術監督を務めています。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『ブラームス、ヴィオッティ』
Ondine ODE 1423-2 classical
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(1755–1824)
ヴァイオリン協奏曲第22番 イ短調 W 1.22/G. 97
アントニーン・ドヴォルザーク(1841–1904)
森の静けさ(Waldesruhe) Op.68 No.5(チェロと管弦楽のための)
クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
ターニャ・テツラフ(チェロ)
ベルリン・ドイツ交響楽団 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
録音 2022年12月21日–23日 ベルリン放送局大ホール(マスーレンアレー、ベルリン)
価格 2,585円(税込価格) (本体価格 2,350円)
『マズルカ』
Ondine ODE 1431-2 classical
フレデリク・ショパン(1818–1849)
6つのマズルカ Op.posth.
変ロ長調 B.16(1826) ト長調 B.16(1826) ニ長調 B.31(1829)
変ロ長調《ヴォウォウスカ(Wołowska)》 B.73(1832)
ハ長調 B.82(1833) 変イ長調 B.85(1834)
2つのマズルカ Op.posth.(c.1840)
第51番 イ短調《エミール・ガイヤール(Emile Gaillard)》 B.140
第50番 イ短調《現代(Notre Temps)》 B.140
3つのマズルカ Op.50(1840–42)
第30番 ト長調 第31番 変イ長調 第32番 嬰ハ短調
3つのマズルカ Op.56(1843)
第33番 ロ長調 第34番 ハ長調 第35番 ハ短調
3つのマズルカ Op.59(1845)
第36番 イ短調 第37番 変イ長調 第38番 嬰へ短調
3つのマズルカ Op.63(1846)
第39番 ロ長調 第40番 へ短調 第41番 嬰ハ短調
4つのマズルカ Op.67
第42番 ト長調(1835) 第43番 ト短調(1849)
第44番 ハ長調(1835) 第45番 イ短調(1846)
4つのマズルカ Op.68
第46番 ハ長調(1830) 第47番 イ短調(1827)
第48番 へ長調(1830) 第49番 へ短調(1849)
ペーテル・ヤブロンスキ(ピアノ)
録音 2023年6月 マルメ・パラディウム(マルメ、スウェーデン)
価格 2,585円(税込価格) (本体価格 2,350円)
『Corellimania』
OUR Recordings 6.220682 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) early music/classical
アルカンジェロ・コレッリ(1653–1713)
教会ソナタ(Sonata da Chiesa) ロ短調 Op.3 no.4(トリオソナタ)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
コレッリの主題によるフーガ BWV 579
ジョージ・フリデリック・ヘンデル(1685–1759)
アルト・リコーダーと通奏低音のためのソナタ ニ短調 HWV 367
チェンバロ組曲 変ロ長調 HWV 434
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
4つのデュエット(リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバによる)
デュエット ホ短調 BWV 802 デュエット へ長調 BWV 803
デュエット ト長調 BWV 804 デュエット イ短調 BWV 805
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681–1767)
コレッリ風ソナタ第2番 イ長調(トリオソナタ)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750)
コラール「われは神より離れず(Von Gott will ich nicht lassen)」 BWV 658
(チェンバロ、リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバによる)
アルカンジェロ・コレッリ(1653–1713)
ソナタ ト短調《ラ・フォリア(La Folia)》 Op.5 no.12
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
ヒッレ・ペルル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マハン・エスファハニ(チェンバロ)
[楽器 Recorders: Heinz Ammann, a=415/Viola da Gamba: Matthias Alban, 1686/Harpsichord: Italian instrument by Matthias Kramer, 2003]
録音 2022年11月27日–29日 ガーニソン教会(コペンハーゲン、デンマーク)
制作・ミクシング ・マスタリング メテ・ドゥーウ [DXD(32bit/352.8kHz)録音]
編集 ミカラ・ペトリ、メテ・ドゥーウ
デンマークのミカラ・ペトリ Michala Petri、ドイツのヒッレ・ペルル Hille Perl、トルコ出身のマハン・エスファハニ Mahan Esfahani の3人が、イタリアのヴァイオリニストで作曲家のコレッリが18世紀ヨーロッパに及ぼした影響を探るプロジェクト。
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)
『シベリウス・ピアノ作品集 第3集』
Quartz QTZ 2158 classical
ジャン・シベリウス(1865–1957)
組曲《フロレスタン(Florestan)》 JS82(1889)
ラルゴ(Largo) イ長調 JS117(1888)
6つの即興曲(Kuusi impromptua) Op.5(1890-93)
8つの小品(8 Petits Morceaux) Op.99(1922)
おどけた小品(Pièce humoristique) スケッチ(Esquisse)
思い出(Souvenir) 即興曲(Impromptu) クプレ(Couplet)
アニモーゾ(Animoso) ワルツのひととき(Moment de valse)
小行進曲(Petite marche)
10のピアノの小品(10 Klavierstücke) Op.58(1909)
夢想(Rêverie) スケルツィーノ(Scherzino) 変奏曲(Air varié)
羊飼い(Der Hirt) 夕べ(Des Abends) 対話(Dialogue)
デンポ・ディ・メヌエット(Tempo di minuetto)
漁夫の歌(Fischerlied) セレナード(Ständchen)
夏の歌(Sommerlied)
ジョーセフ・トング(ピアノ) [楽器 Piano: Steinway & Sons]
録音 2022年8月17日–19日 シベリウス博物館(トゥルク、フィンランド)
制作 ヴィーヴェ・マエメツ、エンノ・マエメツ
録音エンジニア・マスタリング エンノ・マエメツ
ジョーセフ・トング Joseph Tong はイギリスのピアニスト。1997年、メイシー・ルイス・ヤングアーティスト賞を受け、ウィグモアホールにデビューしました。近年、フィンランドで定期的にコンサートを行い、オーボ・アカデミー大学基金とのコラボレーションの一環としてシベリウスのピアノ作品を録音するプロジェクトを始めました。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『Lofoten Meditations(ロフォーレン・メディテーション)』
Toccata Classics TOCC 0694 film score
グンナル・イーデンスタム(1961–)
Lofoten Meditations(ロフォーレン・メディテーション)
Prelude(前奏曲) Chorale Theme I(コラールの主題 I)
Water Vortex(渦巻く水) Water Landscapes(水の風景)
Poem I(詩曲 I) Chorale Theme II(コラールの主題 II)
Poem II(詩曲 II)
Scandinavian Air: A Meditative Recitativo
(スカンディナヴィアの旋律:瞑想のレチタティーヴォ)
Bubbles(泡) Chorale Theme III(コラールの主題 III)
Hymn(讃歌)
グンナル・イーデンスタム(オルガン)
[楽器 Digital organ: Allen Quantum Q350]
録音 2019年1月6日 エーリク・エーリクソン・ホール(旧 シェップスホルメン教会)(ストックホルム)
ノルウェーの映画監督トリュグヴェ・ルクトヴァッシルモ Trygve Luktvassilmo の短編映画『Shallow Water Blackout』(2019)のための音楽。「クルーズ船『ワールド号』がロフォーテン沖を航行中、アメリアとスティーヴンという気候変動問題に取り組む子供たちにハイジャックされる。地球温暖化よりもっと悪い脅威と彼らが考えるものを社会から取り除く計画の一環だという……」(IMDb)。
この映画の音楽は、スウェーデンのグンナル・イーデンスタム Gunnar Idenstam が担当しました。作曲家、オルガニスト、フォーク・ミュージシャンとしてジャンルを超えた活動で知られるミュージシャンです。ヨイク歌手ウーラ・スティンネルブムとのコラボレーションによる『サーミのレクイエム』(Toccata Next TOCN 0017)、オルフェイ・ドレンガル男声合唱団の『深き淵より』(BIS SA-2053)、聖ヤコブ室内合唱団の『フォーク・クリスマス』(BIS NL5031)、ニッケルハルパ奏者ユーハン・ヘーディンと共演した『Låtar』(Caprice CAP 21733)といったユニークなアルバムがいずれも、高く評価され、親しまれています。このアルバムには、彼がオルガンによる即興を基に作った、「水」をモティーフとする11曲が「組曲」のスタイルで収録されました。
価格 2,530円(税込価格)(本体価格 2,300円)
『Geyser(間欠泉)』
ACT Music ACT 9056 jazz
『Geyser(間欠泉)』
Waterfall(Marius Neset) On Fire(Marius Neset)
Out of Sight(Marius Neset) Under the Surface(Marius Neset)
Lava(Marius Neset) Flow(Marius Neset)
Meeting Magma(Marius Neset) Ourbreak(Marius Neset)
マリウス・ネセット(テナーサックス、ソプラノサックス、
パーカッション)
イーヴォ・ニーム(ピアノ)
ジム・ハート(ヴィブラフォーン、マリンバ、パーカッション)
コナー・チャプリン(ベース)
アントン・エーイェル(ドラム、パーカッション)
ロンドン・シンフォニエッタ
ジェフリー・パターソン(指揮)
録音 2022年9月3日 ロイヤル・アルバート・ホール(ロンドン)(BBC Proms 2022)(ライヴ録音)
制作 マリウス・ネセット
ノルウェーのサクソフォーン奏者マリウス・ネセット Marius Neset(1985–)の《Geyser(間欠泉)》は、 BBC Radio 3 の委嘱で作曲された作品です。「火山」や「噴火」に関係する8つの部分で構成され、ネセットのクインテットとロンドン・シンフォニエッタの19人のプレーヤーのために作曲、編曲されました。「BBC Proms 2022」のコンサート。2022年9月3日、ロイヤル・アルバート・ホールでの初演のライヴ録音です。
価格 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)
『Evolution』
ACT ACT 9746-2 CD/ACTLP 9746-1 Vinyl LP jazz
『Evolution』
Rapid Eye Movements(Kalle Kalima/Essi Kalima)
Trigger(Andreas Schaerer) Pristine Dawn(Andreas Schaerer)
Evolution(Kalle Kalima/Essi Kalima)
SloMo(Kalle Kalima) Song Yet Untitled(Andreas Schaerer)
Untold Stories(Kalle Kalima/Essi Kalima)
Multitasking(Andreas Schaerer) So Far(Andreas Schaerer)
Piercing Love(Kalle Kalima) Sphere(Kalle Kalima)
アンドレーアス・シェーラー(ヴォイス、ボイス・パーカッション)
カッレ・カレマ
(エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター)
ティム・ルフィーヴァー
(エレクトリック・ベース、アコースティック・ベース)
録音 2023年3月29日–31日 Soundfabrik Berlin(ベルリン)
制作 アンドレーアス・シェーラー、カッレ・カレマ
録音 ガイ・スタンバーグ(Guy Sternberg)
スイスの「ヴォーカル・アクロバット」アンドレーアス・シェーラー Andreas Schaerer とフィンランドのギタリスト、カッレ・カレマ Kalle Kalima のコラボレーション。クロスジャンルのアーティストとして国際的なジャズ・シーンで活動するふたりは、カルテット「A Novel of Anomaly」で何年も一緒に演奏、今回はじめて自分たちの音楽を凝縮したアルバムを制作することになりました。セッションはベルリンのスタジオで行われ、ふたりが敬愛するというアメリカのベーシスト、ティム・ルフィーヴァー(ルフェーヴル) Tim Lefevre が参加しました。彼はマーク・ギリアナ、ウェイン・クランツ、トム・ウェイツ、スティング、エルヴィス・コステロ、デイヴィッド・ボウイをはじめとするジャズとポップのミュージシャンとの仕事とまさに彼自身のヴォーカル・コスモスで知られるベテラン・ミュージシャンです。このアルバムでシェーラーは、クリック音と破裂音、ビートボックス、ポリフォニックに重ねたヴォーカル、管楽器の模倣など、彼のヴォーカル・テクニックを自在に使い、カッレのギターとティムのベースとともに、ユーモラスなことば遊び、メランコリー、静かな抒情といった音楽を幅広いイマジネーションで表現していきます。
価格(CD) 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)
価格(Vinyl LP) 4,400円(税込価格)(本体価格 4,000円)
『4 Wheel Drive II』
ACT Music ACT 9975-2 CD/ACTLP 9975-1 Vinyl LP jazz
『4 Wheel Drive II』
Chapter II(Michael Wollny)
Still Crazy After All These Years(Paul Simon)
Hold On My Heart(Phil Collins/Tony Banks/Mike Rutherford)
The Sound of Silence(Paul Simon)
Just Another Minute(Lars Danielsson/Nils Landgren)
Sunrise(Nils Landgren) Spring Dance(Michael Wollny)
Fields of Gold(Gordon M. Sumner) April Rain(Wolfgang Haffner)
Your Song(Elton John/Bernie Taupin)
The Wheelers(Lars Danielsson)
ニルス・ランドグレーン(トロンボーン、ヴォーカル)
ミヒャエル・ヴォルニ(ピアノ)
ラーシュ・デニエルソン(ベース、チェロ、ギター)
ヴォルフガング・ハフナー(ドラム)
録音 2023年4月17日–19日 ニレント・スタジオ(Nilento Studio)(コッレレード、スウェーデン)
制作 アンドレーアス・ブランディス、4 Wheel Drive
録音エンジニア ユーアル・ハルグレーン、ミーケル・ダールヴィド
追加録音エンジニア ラーシュ・ニルソン
ニルス・ランドグレーン Nils Landgren、ミヒャエル・ヴォルニ Michael Wollny、ラーシュ・デニエルソン Lars Danielson、ヴォルフガング・ハフナ Wolfgang Haffner の4人による「ドイツ=スウェーデン」のスーパー・グループは、2019年に最初のアルバム『4 Wheel Drive』(ACT 9875-2)をリリース。ドイツでこの年のジャズ録音として最大の成功を収め、彼らの音楽は「4 sure」(確実)といった評を獲得しました。
第2作の『4 Wheel Drive II』は、前作と同じヨーテボリのスタジオで2023年にセッション録音されました。ポール・サイモン、ジェネシス(フィル・コリンズ、トニー・バンクス、マイク・ラザフォード)、スティング(ゴードン・M・サムナー)、エルトン・ジョンのヒット・ソングと、4人のミュージシャンの創造性を刺激するオリジナル・ナンバーによるプログラム。
価格(CD) 2,860円(税込価格)(本体価格 2,600円)
価格(Vinyl LP) 4,400円(税込価格)(本体価格 4,000円)
『Out of the Fog』
Edition Records E2M 1006 CD/E2MLP 1006 Vinyl LP jazz
『Out of the Fog』
Out Here(Daniel Herskedal/Emilie Nicolas)
Lost(Daniel Herskedal/Emilie Nicolas)
Free(Daniel Herskedal/Emilie Nicolas)
Out of the Blue(Daniel Herskedal/Emilie Nicolas)
Found(Daniel Herskedal/Emilie Nicolas)
Uneven Terrain(Daniel Herskedal/Emilie Nicolas)
I’ll Sleep Later on(Daniel Herskedal/Emilie Nicolas)
While I Look for You(Daniel Herskedal)
Tundra(Daniel Herskedal/Emilie Nicolas)
Out from the Sea(Daniel Herskedal/Emilie Nicolas)
ダニエル・ヘシュケダール(テューバ、バストランペット)
エミーリエ・ニコラス(ヴォーカル)
アイヴィン・オーセット(ギター)
ヘルゲ・アンドレーアス・ノールバッケン(ドラム)
録音 2021年6月11日–13日 Ocean Sound Studios(ギスケ、ノルウェー)
制作 ダニエル・ヘシュケダール
録音エンジニア ヘンニング・スヴォーレン
ノルウェーのジャズ・テューバ奏者で作曲家のダニエル・ヘシュケダール(ハースケダール) Daniel Herskedal とシンガーソングライターのエミーリエ・ニコラス Emilie Nicolas のコラボレーション。「壮大さや回想の感覚とともに、霧の中から現れる陽光の暖かさを思わせる音楽」を表す『Out of the Fog(霧の中から)』のアルバム・タイトルがつけられました。全10曲をヘシュケダールが作曲、《While I Look for You》をのぞき、ニコラスが作詞しました。ギスケ島のオーシャン・サウンド・スタジオでセッションを行い、ギタリストのアイヴィン・オーセット Eivind Aarset とドラマーのヘルゲ・アンドレーアス・ノールバッケン Helge Andreas Norbakken が参加。ブラスとギターとパーカッションによる重厚なサウンドとニコラスのヴォーカルのブレンドから生まれる音楽には独特のチャーミングな優雅さがあるといわれます。
価格(CD) 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)
価格(Vinyl LP) 4,400円(税込価格)(本体価格 4,000円)
『Ejadira』
Losen Records LOS 283-2 jazz
『Ejadira』
Ejadira I Ejadira II Ejadira III Ejadira IV Ejadira V Ejadira VI
サラ・カルヴァネッリ(アコーディオン、ヴォイス、
インディアン・ハルモニウム、ループス、カホン)
ヴァージニア・ステーラ(ヴァイオリン)
録音 2022年5月 サン・ジョヴァンニ・デコラート教会(Pieve di San Giovanni Decollato)(コルナッキアイア、フィレンツェ、イタリア)(ライヴ録音)
制作 サラ・カルヴァネッリ、ヴァージニア・ステーラ
録音エンジニア・ミクシング エルマンノ・ノヴァリ
マスタリング ダリオ・ラヴェッリ
イタリアの女性音楽家ふたりのコラボレーションによる「インプロヴィゼーション」。
アコーディオン奏者のサラ・カルヴァネッリ Sara Calvanelli は、トスカーナを拠点にフリー・インプロヴィゼーションと、劇場、踊り、視覚芸術のジャンルで活動。ヴァイオリニストのヴァージニア・ステーラ Virginia Sutera は、ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院とミラノ国立大学の修士課程で学び、新たな音楽言語による創作と他分野の芸術との交流を行っています。300キロ離れて活動するふたりのプロジェクトは、2020年秋にスタートしました。COVID-19 パンデミックによるロックダウン下、録音や楽譜やアイデアを書きつけたものを送り合いながらイメージを練り、2022年5月、フィレンツェの教会でライヴのセッションを行いました。アコーディオン、ヴォイス、インディアン・ハルモニウム、ループス、カホン、そしてヴァイオリンの織りなす7つの「インプロヴィゼーション」と「即興曲」のアルバム。イタリア語の “Adidaje”(ああまたかい…)を逆に綴った “Ejadira” の曲名がつけられた、美しいムードや時にはダンサブルでさえある「今日の音楽」です。
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)
『Song & Wind』
OUR Recordings 8.226918 jazz
ヤコプ・ブカナン(1968–)
Song & Wind(ジャズオーケストラ、フリューゲルホルン、
パーカッションと少年合唱のための)
Part I Prelude “Songs in the Air” Postlude
Part II The Stones Make Sand Slow
Part III If You Want to Hurt Someone
Part IV You Have Only Seen How I Begin
Part V Rain Falls
オーフス・ジャズオーケストラ
ヤコプ・ブカナン(フリューゲルホルン)
マリリン・マスア(パーカッション)
コペンハーゲン王立礼拝堂合唱団
カーステン・サイアー=ハンセン(指揮)
録音 2022年2月25日–26日 スタウンスホルト教会(ファーロム、デンマーク)
エグゼクティブ・プロデューサー ラース・ハニバル
録音エンジニア フェデリコ・マティオリ、ヤコプ・ヴォーム
ミクシング・マスタリング プレーベン・イーヴァン
スカンディナヴィアのジャズは、1960年代の後期に世界のジャズ・シーンにひっそりと姿を現して以来、独自の立ち位置を確立しました。マイルズ・デイヴィスとギル・エヴァンズの影響を受けながら、自由で広い空間をもつ、実験的で瞑想的な美学を育ててきたスカンディナヴィア・ジャズは、今日のクラシカル音楽を受け入れ、ヨーロッパの民俗音楽やワールドミュージックの音楽家とのコラボレーションも行ってきました。OUR Recordings の新作は、2013年にリリースしたパレ・ミケルボーの『Going to Places without Falling Apart』(6.220607)につづく、ジャンルにとらわれないジャズ・アルバムです。
ヤコプ・ブカナン Jakob Buchanan は、1968年、デンマーク、ユランのヴィビュー生まれ。トランペットと作曲を専攻、オーフス王立音楽アカデミー(ユラン音楽院)のソリスト・クラスで学んだ最初のジャズの学生です。パーカッション奏者のマリリン・マスア Marilyn Mazur やギタリストのヤコプ・ボーたちもメンバーのカルテットを早くから結成するなど、積極的に活動してきました。
『Song & Wind』は、彼のもっとも新しいプロジェクトです。南アフリカの詩人イアン・S・トマス Iain S. Thomas の『I Wrote This for You and Only You』から採った詩に作曲された、5つの部分に分かれた作品です。ブカナンのコラボレーション仲間、オーフス・ジャズオーケストラ Aarhus Jazz Orchestra と指揮者カーステン・サイアー=ハンセン Carsten Seyer-Hansen(1971–)、マリリン・マスアのパーカッションと自身のフリューゲルホルンを念頭に置いて書かれ、少年合唱が「憧れと疑いと喪失」の歌詞を歌います。コペンハーゲン王立礼拝堂合唱団 Copenhagen Royal Chapel Choir(コペンハーゲン少年合唱団 Københavns Drengekor)は、1924年にモーウンス・ヴルディケによって設立され、1959年以来、コペンハーゲン大聖堂のレジデントを務めています。2020年、サイアー=ハンセンが首席指揮者に任命されました。
価格 2,585円(税込価格)(本体価格 2,350円)
『Sou Anna』
Prophone PCD 316 jazz
『Sou Anna』
To Gösta (In memory of Gösta Rundqvist)(Anna Lundqvist)
Fragile. Power.(Anna Lundqvist)
When the Rain Is Coming down(Anna Lundqvist)
One Life, but Thousands of Me(Anna Lundqvist)
This Place(Anna Lundqvist/Anders von Hofsten)
Could We Start Again?(Anna Lundqvist)
I’ve Saved It All for You(Anna Lundqvist/Anna Einarsson)
Long Gone/Open Waters(Anna Lundqvist/Anders von Hofsten)
Ashes to Fire(Anna Lundqvist)
The Voice of Lonely(Anna Lundqvist)
Leaving Gravity(Anna Lundqvist/Anna Einarsson)
Where Ever You Go(Anna Lundqvist)
アンナ・ルンドクヴィスト・リスボン・クインテット
アンナ・ルンドクヴィスト(ヴォーカル)
ダニエル・ベルナルデス(ピアノ)
アンドレ・カルヴァリョ(ベース)
デジデリオ・ラザロ(ソプラノサックス、テナーサックス)
ジョエル・シルヴァ(ドラム)
編曲 アンナ・ルンドクヴィスト
録音 2023年2月2日–6日 Slow Music Studio(ヴァーレ・デ・ロボス、ポルトガル)
制作 アンナ・ルンドクヴィスト、ジョエル・シルヴァ
録音エンジニア ヌノ・シモンイス
『Sou Anna(わたしはアンナ)』は、スウェーデンのジャズ・ヴォーカリスト、アンナ・ルンドクヴィスト Anna Lundqvist がリーダーを務めるリスゾンのグループ「アンナ・ルンドクヴィスト・リスボン・クインテット Anna Lundqvist Lisboa Cinco」のデビュー・アルバム。このバンドは、COVID-19 パンデミックの直前に結成され、2022年1月に再結集されました。ダニエル・ベルナルデス Daniel Bernardes のピアノ、アンドレ・ カルヴァリョ André Carvalho のベース、デジデリオ・ラザロ Desidério Lázaro のサクソフォーン、レイリア生まれのジョエル・シルヴァ Joel Silva のドラム。ポルトガルのジャズシーンでもっとも注目され、創造性ゆたかな音楽家たちの集まりです。ピアニストのヨースタ・ルンドクヴィストを追悼する《To Gösta(ヨースタへ)》から《Where Ever You Go(あなたがどこへ行こうと)》まで、12曲すべてアンナが作曲。メンバーそれぞれの背景を映すモダンジャズ、スウェーデン賛美歌、ロック音楽と、いろいろなジャンルの音楽の表情と色彩を融合させて創りあげた音楽のアルバムです。「短い休暇の間にすっかり心を惹かれ、2016年以来、アンナの第二の故郷になった」ポルトガルで録音とミクシングが行われました。
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)
『People in Orbit』
Prophone PCD 317 jazz
『People in Orbit』
The Man and His Myths(Adam Sass)
Sudden Mind Explosion(Adam Sass)
Curved Sunlight(Adam Sass) A Drop of Colour(Adam Sass)
Interlude(Adam Sass) In a Skin of Aluminium(Adam Sass)
Whirlpool(Adam Sass)
Close/Away (In the Galasxy of Wires)(Adam Sass)
アダム・サス(トランペット)
エドヴィン・エークマン(テナーサックス、イフェクツ)
ニクラス・ベリストレム(ピアノ)
フェリシア・ヴェストベリ(ベース)
フランク・ヴィリアム・レイス(ドラム)
録音エンジニア・ミクシング イェッセ・エンモト
マスタリング ヤン・セヴェリンソン
スウェーデンのマルメを拠点とするアフロビート・バンド「Olmo Soundz(オルモ・サウンズ)」のトランペッター、アダム・サス Adam Sass のリーダー・アルバム『People in Orbit(軌道上の人たち)』。「最初の音符から音楽は、音色と表現と形と色の変化をたっぷり見せながら動いてゆく。心地よい風に吹かれるかと思えば、爆発的エネルギーに吹き飛ばされる……」。独自の世界をもつ8つのトラックによるジャズ・アルバムです。すべてアダム・サスのオリジナル曲。さまざまな要素を取りこみながら、エレクトロニクスも応用して作曲された、フレッシュさとグルーヴ感のある音楽です。エドヴィン・エークマン Edvin Ekman のテナーサックス、ニクラス・ベリストレム Niklas Bergström のピアノ、フェリシア・ヴェストベリ Felisia Westberg のベース、フランク・ヴィリアム・レイス Frank William Reis のドラム。アンサンブル全体と同時に特定のプレーヤーを念頭に置いて書かれたパッセージが、彼らのプレーに多くの自由を与えています。《Curved Sunlight》や《Close/Away》のピアノをはじめ、ソロ楽器のプレーから漂ってくる抒情は、北欧音楽の最良のページのひとつです。
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)
『Lights』
Prophone PCD 322 jazz
『Lights』
Gråtlåten(Traditional) Brudpolska från Rätvik(Traditional)
Chinock(Alf Carlsson) The Epiphany(Alf Carlsson)
Travels(Alf Carlsson) The Search(Alf Carlsson)
21st Century Blues(Alf Carlsson)
Where’s the Party at?(Alf Carlsson)
アルフ・カールソン(エレクトリック・ギター、
アコースティック・ギター)
サミュエル・ローフダール(ベース)
アントン・ドロムベリ(ピアノ)
ハンネス・シグフリードソン(ドラム)
録音 2022年9月1日–2日 アトランティス・スタジオ(Atlantis Studios)(ストックホルム)
ミクシング トビアス・グレーンホルム
マスタリング トマス・エーベリエル
スウェーデンの若いギタリスト、アルフ・カールソン Alf Carlsson のソリストとしてのデビュー・アルバム。カールソンが、人として、「音楽家」として生きるためになくてはならない導きの「光」をタイトルに選びました。
カールソンは、王立ストックホルム音楽大学で学び、2013年にアルビン・ハーグストレム・スカラシップ・アウォードを受賞。ポピュラー・ミュージック分野でもっとも将来を期待されるギタリストのひとりです。ジャズとロックとスウェーデンの民俗音楽を現代の感覚でミックスした音楽を追求。チェコのトランペット奏者イジー・コタチャとのコラボレーションによる「アルフ・カールソン/イジー・コタチャ・カルテット」でドイツ、ポーランド、チェコ、オーストリア、オランダ、デンマーク、スウェーデンとツアーで回りました。
デビュー・アルバムのメンバーは、サミュエル・ローフダール Samuel Löfdahl のベース、アントン・ドロムベリ Anton Dromberg のピアノ、ハンネス・シグフリードソン Hannes Sigfridsson のドラム。「Bear Garden」「Simon Zions Group」「Cosima Olu」「Norrbotten Big Band(ノルボッテン・ビッグバンド)」といったバンドを経験したプレーヤーたちです。アルバムは、「音楽家カールソン」のアイデンティディ、スウェーデンの民俗音楽から始まります。《Gråtlåten(涙ながらに歌う)》と《Brudpolska från Rätvik(レットヴィークの結婚ポルスカ)》。そして、フォークで彩色されたメロディ、エネルギッシュなインプロヴィゼーション、エレクトロニックのサウンドスケープといった、彼の音楽の背景を反映する彼の自作が6曲。カールソンの多面性の「ショーケース」といえる構成で作られたアルバムです。
価格 2,365円(税込価格)(本体価格 2,150円)
『Stilhed & Storm(静寂と嵐)』
Storyville 101 4355 jazz
『Stilhed & Storm(静寂と嵐)』
Skovens vidner(森の目撃者たち) På en god dag(いい一日に)
Det gamle sted(むかしの場所)
Mit hjertes landevej(わが心の田舎道) Min hund(わたしの犬)
Min stilhed og min storm(わたしの静寂と嵐)
Krabbedans(カニのダンス)
Stærk som lakrids(リコリスのように強く)
Falmende rose(しおれるバラ) Hjem til min far(父さんのいる家へ)
Det store tomme rum(空っぽの大きな部屋)
Når lasten er let(荷が軽いと) Årets gang(一年の時)
Fyr og flamme(火と炎) Himlens dyner(空のキルト)
カトリーネ・レガー(ヴォーカル)
シーグルズル・フロウサソン(アルト・サクソフォーン)
アンナ・グリェタ(ピアノ)
イェスパー・トアン(ベース)
イェスペン・ラウプ・フォン・リレンスキョル(ドラム)
デンマークのジャズヴォーカリスト、カトリーネ・レガー Catherine Legardh と「アイスランドのポール・デズモンド」と呼ばれるアルトサックス奏者、シーグルズル・フロウサソン Sigurður Flósason の約10年ぶりのコラボレーション・アルバム。2011年にリリースされた前作『Land & Sky』(Storyville 103 4269)は、デンマーク音楽賞とアイスランド音楽賞の両方で「年間最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」にノミネートされ、シーグルズルは、アイスランドの「年間最優秀作曲家賞」を受けました。
『Stilhed & Storm(静寂と嵐)』と題した新作には、レガーが作詞、シーグルズルが作曲したデンマーク語の新曲が15曲収録されています。ふたりは、この録音のために「Ny Nordsik Kvintet」(ニュー・ノルディック・クインテット)を結成。ACT Music の『Nightjar in the Northern Sky』(ACT 9744-2)でソロアルバム・デビューしたアイスランドのピアニスト、アンナ・グレタ(アンナ・グリェタ・シーグルザルドウッティル Anna Gréta Sigurðardóttir)、万能のデンマークのベーシスト、イェスパー・トアン Jesper Thorn、才能のあるデンマークのドラマー、イェスペン・ラウプ・フォン・リレンスキョル Espen Laub von Lillienskjold が参加しました。
このアルバムでは、生と死、愛する人を失うこと、さらなるの高みの力への信頼、生命の輪、母性、自然、子育て、日々の仕事、動物への愛情といったテーマが探られます。「デンマーク語の歌詞が、作曲する際のインスピレーションの重要な源になった。デンマーク語のジャズは、他の北欧の言語と同様、きわめて珍しい。北欧の言葉だと、表現がより直接的で率直、個人的になると信じている。歌詞を理解しやすく、内容を敏感に察することができるので、これまでジャズを聴いてこなかった新しい聴き手に届くことを願っている」(シーグルズル・フロウサソン)。
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)