September 2024

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『シベリウス』
Chandos CHSA 5267 SACD hybrid (Multichannel/stereo) classical

 
ジャン・シベリウス(1865–1957)
 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47(1903-04 rev.1905)
 2つのユモレスク(2 Humoresques) Op.87(ヴァイオリンと管弦楽のための)
  ユモレスク(Humoresque) 第1番 ニ短調(1917 rev.c.1939)
  ユモレスク(Humoresque) 第2番 ニ長調(1917)
 4つのユモレスク(4 Humoresques)  Op.89(ヴァイオリンと弦楽のための)
  ユモレスク(Humoresque) 第3番 ト短調(1917)
  ユモレスク(Humoresque) 第4番 ト短調(1917)
  ユモレスク(Humoresque) 第5番 変ホ長調(1917)
  ユモレスク(Humoresque) 第6番 ト短調(1918)
 2つの荘重な旋律(Zwei ernste Melodien) Op.77
 (ヴァイオリンまたはチェロと管弦楽のための)
  頌歌「わが心の喜び」(Cantique "Laetare anima mea")(1914)
  献呈「わが心からの」(Devotion "Ab imo pectore”)(1915)
 2つのセレナード Op.69(ヴァイオリンと管弦楽のための)
  セレナード第1番 ニ長調 Op.69a(1912)
  セレナード第2番 ト短調 Op.69b(1913)
 組曲(Suite) ロ短調 Op.117(1929?)
 (ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)
  田舎の景色(Country-scenery)
  セレナード、春の夕べ(Seranade. Evening in Spring)
  その夏に(In the Summer)
  ジェームズ・エーネス(ヴァイオリン)
  ベルゲン・フィルハーモニック管弦楽団
  エドワード・ガードナー(指揮)
 
録音 2023年8月14日–18日 グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)

 
価格 2,750円(税込価格)(本体価格 2,500円)

『フィドル弾きの最後の旅(En spelmans jordafärd)』
Sterling CDA 1873-2 CDR classical

 
リレ・ブルール・セーデルルンド(1912–1957)
 Min sång ska vara ljus(わたしの歌は軽くあるべきだ)
ダン・アンデション(1888–1920)
 Jungman Jansson(若者ヤンソン)
ペール・ソルマン(1946–)
 Till min Märta(わたしのメルタへ)
ダン・アンデション(1888–1920)
 Ett rus(陶酔)
ラグナル・オーグレーン(1907–1970)
 Spelmannen(フィドル弾き)
トーシュタイン・ベリマン(1942–2022)
 Gässen flytta(ガチョウが引っ越していく)
ダン・アンデション(1888–1920)
 Till min syster(わが妹へ)
アッラン・ペッテション(1900–1980)
 En visa i ensamhet(ひとりぼっちの歌)
ニルス・ビリエション(1940–)
 En visa till fiol(フィドルを弾いて歌う歌)
トーシュタイン・ベリマン(1942–2022)
 Minnet(思い出)
グンナル・テューレソン(1906–2001)
 Jag väntar(わたしは待っている)
 Om aftonen(夕暮れ時に)
ニッセ・ムンク(1932–2010)
 Nu mörknar min väg(わたしの道は暗くなってゆく)
エーヴェット・トーブ(1890–1976)
 En spelmans jordafärd(フィドル弾きの最後の旅)
スヴェン・ショーランデル(1860–1936)
 Till min Längtan(わが憧れの女(ひと)へ)
テューレ・ラングストレム(1884–1947)
 Till smärtan(痛みに)
 Den gamle(老いた人)
  トシュテン・モッスベリ(テノール)
  スティーナ・ヘルベリ・アイバック(ハープ)
  イェリ・アブドゥー(アコーディオン)
  ユーナス・イーサクソン(ギター)
  アンドレーアス・ニューベリ(ヴァイオリン)
 
編曲 ユーナス・イーサクソン、スティーナ・ヘルベリ・アイバック
録音 2023年4月25日、5月1日、24日、26日 シクラ・スタジオ(Sickla studio)(ナッカ、スウェーデン)
録音エンジニア・マスタリング ヨーラン・ステーグボーン

 
トシュテン・モッスベリ Torsten Mossberg は、麻酔科学と集中治療学の医師が本業です。エステル・ルールサイツ、エヴァ・ピラット、ビョーン・テューリンたちに声楽を学んだ彼は、ストックホルムのオスカル室内合唱団でマンバーとして歌いながら、テノールのソロとしても活動しています。ソロのアルバムは、『尊いもの - セーデルルンド歌曲集』(CDA  1657-2)、『セシリアに - スウェーデンの愛の歌』(CDA 1818-2)、『すべての丘と谷が』(CDA 1834-2)、『生まれたからには』(CDA 1841-2)、『向こうはとても静かだ』(CDA 1857-2)を Sterling レーベルからりリースしてきました。
 
新しいアルバムでは、ダン・アンデション Dan Andersson の詩による18曲を歌いました。アンデションは、1888年にダーラナのルドヴィーカで生まれ、プロレタリア文学を中心にしながら幅広い作品を作り、作曲も手がけました。地味な生い立ちにもかかわらず高度な教育を受けた彼は、ラドヤード・キプリングの著作やシャルル・ボードレールの詩のスウェーデン語訳も行うなど、将来を期待されていたものの、1920年9月16日、ストックホルムのホテルで事故に遭い32歳で亡くなりました。
 
セーデルルンド、ペッテション、ラングストレムといった作曲家として知られる人たちの他、作曲家でリュート歌手のニルス・ビリエション Nils Birgersson、スウェーデンの「国民的詩人」エーヴェット・トーブ Evert Taube、吟遊詩人のグンナル・テューレソン Gunnar Turesson、そして、シンガーソングライターのペール・ソルマン Per Sörman、トーシュタイン・ベリマン Thorstein Berman、ニッセ・ムンク Nisse Munck、スヴェン・ショーランデル Sven Scholander の曲も歌われます。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。プレーヤー/トランスポートの機種によってはCD-Rの読み取り、再生ができないことがあります。再生対応のメディアを機器の取扱説明書でご確認ください。

『エーリク・モッレシュトレム』
Sterling CDA 1874–1875–1876 3CDR's classical

 
[Disc 1]
フランシスコ・タレガ(1852–1909)
 アランブラの思い出(Recuerdos de la Alhambra)
 アラビア風カプリッチョ(Capricho árabe)
 ラグリマ(涙)(Lagrima)
 アデリータ(Adelita)
 マリエッタ(Marieta)
 マズルカ ト長調(Mazurka en sol)
 パバーナ(Pavana)
伝承曲(エーリク・モッレシュトレム(1940–2021) 編曲)
 愛のロマンス(Romance d’amour)
ジョアン・ペルナンブコ(1883–1947)
 ショーロ(Choro)
エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ(1903–1982)
 泥棒の歌(Cancion del Lladre)(伝承曲の編曲)
 ハバネラ(Habanera)
 暁の鐘(Campanas del Alba)
イサーク・アルベニス(1860–1909)(アンドレス・セゴビア
 (1893–1987)/エーリク・モッレシュトレム(1940–2021) 編曲)
 伝説(Leyenda)
ジャック・マットソン(1954–2007)
 朝焼け(Morgonrodnad)(1975)(フルートとギターのための)
アグスティン・バリオス=マンゴレ(1885–1944)
 クリスマスの歌(Villancico de Navidad)
J・S・バッハ(1685–1750)(カール・シャイト(1909–1993) 編曲)
 メヌエット(Menuett)
ウルリク・ノイマン(1918–1994)(K・フリツェーン/K・オーマン 編曲)
 愛のワルツ(Kärleksvals)(フルートとギターのための)
ヨーゼフ・ハイドン(1732–1809)(ルイ・モイーズ(1912–2007) 編曲)
 小舞曲(Little Dance)(フルートとギターのための)
ジャック・イベール(1890–1962)
 間奏曲(Entr’acte)(フルートとギターのための)
ルイス・ボンファ(1922–2001)
 オルフェの歌(La chanson d’Orphée)
ヨーゼフ・ハイドン(1732–1809)(ルーランド・ベンクトソン(1916–2005) 編曲)
 セレナード(Serenad)(フルートとギターのための)
マウロ・ジュリアーニ(1781–1829)
 ロンド(Rondo) ハ長調 Op.71(フルートとギターのための)
オーサ・リンドストレム
 憂鬱のワルツ(Vals i vemod)(フルートとギターのための)
J・S・バッハ(1685–1750)
(エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ(1903–1982) 編曲)
 G線上のアリア(Air)
  エーリク・モッレシュトレム(ギター)
  オーサ・リンドストレム(フルート)
 [録音 1983年(Artemis CD 7116)(ギター・ソロ)
   1992年(Mån MC-008)(フルートとギター)]
[Disc 2]
スコット・ジョプリン(1868–1917)(メアリー・クリスウィック 編曲)
 エンターテイナー(The Entertainer)(ギター三重奏のための)
エーヴェット・トーブ(1890–1976)(ルイーズ・ラーシェン 編曲)
 岩礁の婦人(Skärgårdsfrun)(ギター三重奏のための)
エーヴェット・トーブ(1890–1976)
(エーリク・モッレシュトレム(1940–2021) 編曲)
 結婚ワルツ(Brudvals)(ギター三重奏のための)
 ペピータが踊る(Pepita Dansar)(ギター三重奏のための)
カール・ミーケル・ベルマン(1740–1795)
(ルーランド・ベンクトソン(1916–2005) 編曲)
 フレードマンの歌(Fredmans Sång)第21番(ギター三重奏のための)
 フレードマンの手紙(Fredmans Epistel)第7番(ギター三重奏のための)
 フレードマンの手紙(Fredmans Epistel)第42番(ギター三重奏のための)
 フレードマンの歌(Fredmans Sång)第60番(ギター三重奏のための)
スタンリー・マイヤーズ(1933–)(ジョン・ウィリアムズ(1941–) 編曲)
 カヴァティーナ(Cavatina)(ギター三重奏のための)
ゴトランド伝承曲(エリス・ハンソン 編曲)
 仕立屋のカドリーユ(Skräddarekandrilj)
 (ビューシュのフローシェン(Florsen i Burs)による)
 (ギター三重奏のための)
スコット・ジョプリン(1868–1917)(メアリー・クリスウィック 編曲)
 メープル・リーフ・ラグ(Maple Leaf Rag)(ギター三重奏のための)
ルイジ・ボッケリーニ(1743–1805)
(ヴァルター・ゲッツェ(1883z-1961) 編曲)
 メヌエット(Menuett)(ギター三重奏のための)
フランツ・シューベルト(1797–1828)
(ヴァルター・ゲッツェ(1883z-1961) 編曲)
 楽興の時(Moment Musicale)第3番(ギター三重奏のための)
 アンダンテ(Andante)(《ピアノソナタ第16番 イ短調》 D.845(Op.42)から)(ギター三重奏のための)
ピーター・ファン・デル・スターク(1930–2007)
 ギター三重奏のための3つの神話(Three Myths for Guitartrio)
  金髪のバルドル、春の神(Fair Baldur, God of Spring)
  ファラスクヴィル、愛の鳥(Falaskwil, The Bird of Love)
  フレイ、豊穣の神(Freyr, Lord of Fecundity)
 [録音 1978年 (Mariana, MMLP-08)]
ジョン・W・ドゥオーテ(1919–2004)
 《ヴェルムランドの歌》による変奏曲
  (Variationer över Värmlandsvisan) Op.84(ギター三重奏のための)
  第1曲と終曲
スコット・ジョプリン(1868–1917)(メアリー・クリスウィック 編曲)
 楽しいひととき(Pleasant moments)(ギター三重奏のための)
レオンハルト・フォン・カル(1767–1815)
 メヌエット(Minuet) Op.26 no.2(ギター三重奏のための)
メキシコ伝承曲(W・デュンネバイル 編曲)
 シエリト・リンド(Cielito Linto)(ギター三重奏のための)
  ストックホルム・ギター三重奏団
   ヨリエン・ロールビュー(ギター)
   エーリク・モッレシュトレム(ギター)
   ヨーラン・ヴィーストレム(ギター)
 [録音 1981年11月25日 スウェーデン放送(ストックホルム)
  (ランチコンサート)]   
ギレルモ・ギターラ
 スペイン舞曲第1番(Danza Española no.1)(チェロとギターのための)
 スペイン舞曲第2番(Danza Española no.2)(チェロとギターのための)
エンリケ・グラナドス(1867–1916)
(ペール=ウーラ・クローソン/エーリク・モッレシュトレム(1940–2021) 編曲)
 スペイン舞曲(Spanish Dance)第11番(チェロとギターのための)
 間奏曲(Intermedio)(チェロとギターのための)
フランツ・シューベルト(1797–1828)
(ヴァルター・ゲッツェ(1883z-1961) 編曲)
 3つのワルツ(Tre Valser)(チェロとギターのための)
  ワルツ ニ長調 D.783(Op.33) No.2
  ワルツ 変イ長調 D.365(Op.9A) No.2
  ワルツ 変イ長調 D.365(Op.9A) No.6
フェルナンド・ソル(1778–1839)
(ジョン・W・ドゥオーテ(1919–2004) 編曲)
 Point Counter(《練習曲 ロ短調》 Op.33 No.22)
  ペール=ウーラ・クローソン(チェロ)
  エーリク・モッレシュトレム(ギター)
 [録音 1984年 (Mån LP-003)]
[Disc 3]
フェルナンド・ソル(1778–1839)
 24の練習曲(24 Etyder) Op.35
 25の練習曲(25 Etyder) Op.60
 [録音 1984年(Mån LP-002)(Op.35)、1982年(Mån LP-001)(Op.60)]
 
エグゼクティヴ・プロデューサー ブー・ヒュットネル
マスタリング・編集 クット・カールソン

 
エーリク・モッレシュトレム Erik Möllerström は、1940年、ストックホルム生まれ。王立ストックホルム音楽大学でギターを教えていたルーランド・ベンクトソン Roland Bengtsson(1916–2005)に私的に教わり、1962年、スペインのバルセロナでエドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ Edouardo Sainz de la Maza(1903–1982)に学びました。帰国後、オーランドの音楽学校やインゲスンド音楽大学で教えるなど、プロのギター奏者として活動。ヨリエン・ロールビュー Jörgen Rörby(1932–1988)とヨーラン・ヴィーストレム Göran Wiström(1941–)と結成したストックホルム・ギター三重奏団は、「ランチコンサート」をはじめとするスウェーデン放送の番組に出演するとともに、ロンドンのウィグモアホールやエクサンプロバンスのフェスティヴァルにも出演しました。ソロ活動も行い、2021年にストックホルムで没しました。
 
このアルバムには、フェルナンド・ソルの2つの練習曲集などのソロ録音、オーサ・リンドストレム Åsa Lindström のフルート、ペール=ウーラ・クローソン Per-Ola Claesson のチェロとのデュオ録音、ストックホルム・ギター三重奏団のスタジオと「ランチコンサート」の録音が収録されています。
 
価格 7,425円(税込価格)(本体価格 6,750円)
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。プレーヤー/トランスポートの機種によってはCD-Rの読み取り、再生ができないことがあります。再生対応のメディアを機器の取扱説明書でご確認ください。

『悪魔の取り分』
Sterling CDO 1133/1134-2 2CDR’s classical

 
ダニエル=フランソワ=エスプリ・オベール(1785–1871)
 オペラ・コミーク《悪魔の取り分、またはカルロ・ブロスキ
 (La Part du Diable, ou Carlo Broschi)》
  ジークリンデ・ツェーエトバウアー(ソプラノ、カルロ・ブロスキ)
  橋本嘉世(メゾソプラノ、カシルダ)
  ミヒャエル・ドウマス(バス、スペイン王フェルディナンド六世)
  ヴェロニカ・ブルガー(ソプラノ、女王)
  ジーモン・ヘルマンスドルファー(バス、大審問官修道士アントニオ)
  アンドレーアス・アグラー(バリトン、ヒル・バルガス)
  ジョージ・ヴィンセント・ハンフリー(テノール、ラファエル)
  エルレゼーネ・オペラ・e・v・ハルディング合唱団・管弦楽団
  ゲオルク・ヘルマンスドルファー(指揮) [ドイツ語歌唱]
 
録音 2023年3月4日 ローゼンハイム文化コンベンション・センター(Kultur-und Kongresszentrum Rosenhaim)(バイエルン、ドイツ)
制作・録音エンジニア・編集・マスタリング トニ・シュティグホーファー

 
「フランス・ロマンティックス」シリーズの一作。『グランド・オペラ序曲集』(CDS 1039-2)につづき、「浅草オペラ」の時代から日本でも知られる《フラ・ディアヴォロ》など、オペラの作曲家として革命後のフランス市民を楽しませたダニエル=フランソワ=エスプリ・オベール(オーベール) Daniel-Françoiss-Esprit Auber の作品がリリースされます。
 
《悪魔の取り分、またはカルロ・ブロスキ》。カストラート歌手「ファリネッリ」として名を馳せたカルロ・ブロスキの身に起こったできごとを基にウジェーヌ・スクリーブが書いた台本による3幕のオペラ・コミークです。登場人物は、ミンストレルのカルロ・ブロスキと修道院に匿われている妹のカシルダ、スペイン王フェルディナンド六世、カシルダの恋人ラファエル・デストゥニガ、大審問官のアントニオ。1843年1月16日にパリのオペラ=コミークで初演されました。
 
ハルフィング「エルレゼーネ・オペラ・e・v」(”Erlesene Oper e.v.” Halfing)は、知られていなかったり忘れられてしまったりしたオペラを上演するため、2011年に設立されたオペラ協会です。バイエルン地域のアマチュアとプロフェッショナルのアーティストで構成され、上演には手稿譜から復元、再構成した楽譜が使われます。2023年3月4日にローゼンハイム文化コンベンション・センターで行われたドイツ語による上演の録音です。
 
価格 4,950円(税込価格)(本体価格 4,500円)
 

高品質メディア(Sony DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-Rによるリリースです。プレーヤー/トランスポートの機種によってはCD-Rの読み取り、再生ができないことがあります。再生対応のメディアを機器の取扱説明書でご確認ください。

『レクイエム』
Harmonia Mundi HMM 902729/HMM 332729 limited 2 Vinyl LP’s classical

 
『レクイエム』
聖歌
 交唱「イン・パラディスム(In paradisum)(天国へ)」
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
 二重カノン「ああ、われらが人生は余りに短し
 (Ach zu kurz ist unsers Lebens Lauf)」 K.228/515b
 わたしを憐れんでください(Miserere mei)(キリエ ニ短調) K.90
 レクイエム(Requiem) ニ短調 K.626
  入祭唱(Introitus) キリエ(Kyrie)(主よ、あわれみたまえ)
 モテット「Ne pulvis et cinis」 K.Anh.122
 レクイエム(Requiem) ニ短調 K.626
  セクエンツィア I(Sequentia I) 
   ディエス・イレ(Dies iræ)(怒りの日)
   トゥーバ・ミルム(Tuba mirum)(不思議なラッパの音)
   レックス・トレメンデ(Rex tremendæ)(おそるべき、みついの大王よ)
 ソルフェッジョ(Solfeggio) ヘ長調 K.393/385b no.2
 (オーケストレーション:ヴァンサン・マナク)
 レクイエム(Requiem) ニ短調 K.626
  セクエンツィア II(Sequentia II) 
   レコルダーレ(Recordare)(慈悲ふかい、イエスよ)
   コンフターティス(Confutatis)(のろわれた者が裁きをうけ)
   ラクリモーサ(Lacrymosa)(涙の日よ)&アーメン(Aamen)(補遺)
  奉献唱 I(Offertorium I)
   ドミネ・イェズ・クリステ(Domine Jesu Christe)
   (主イエス・キリスト)
 モテット「誰ぞ御身の広き心を知るや(Quis te comprehendat)」 K.Anh.110
 レクイエム(Requiem) ニ短調 K.626
  奉献唱 II(Offertorium II)
   オスティアス(Hostias)(主よ、賛美のいけにえと)
   サンクトゥス(Sanctus)(聖なるかな)
   ベネディクトゥス(Benedictus)(ほむべきかな)
 教会用歌曲「おお、神の子羊よ(O Gottes Lamn)」 K.343 no.1
 (オーケストレーション:ヴァンサン・マナク)
 レクイエム(Requiem) ニ短調 K.626
  アニュス・デイ(Agnus DeI)(神の子羊)
  コンムニオ(Communio)(聖体拝領)
聖歌
 交唱「イン・パラディスム(In paradisum)(天国へ)」
  ピグマリオン
  ラファエル・ピション(指揮)
  イン・ファン(ソプラノ) ベス・テイラー(アルト)
  ローレンス・キルズビ(テノール) アレックス・ローゼン(バス)
  シャディ・ラズレク(ボーイソプラノ)
  
録音 2023年9月 ナミュール・コンサートホール「グラン・マネージュ」(Grand Manège de Namur)(ナミュール、ベルギー)
芸術監督 アリーヌ・ブロンディオー
録音エンジニア ユーグ・デショー

 
ラファエル・ピション Raphaël Pichon(1984–)と「ピグマリオン Pygmalion」は、『マタイ受難曲」(HMM 902691)や『聖母マリアの夕べの祈り』(HMM 902710, HMM 932710)といったアルバムを Harmonia Mundi からリリース。「今」の感覚の音楽は、「古楽」にとどまらず広く世界の音楽シーンで高い評価と人気を獲得してきました。
 
新作は、モーツァルトの《レクイエム》です。「死と、人の命に対するモーツァルト自身の展望をつなぐ真の『契約の箱(ark of the covenant)』の姿をし、同時に、過去を思い起こさせるとともに未来のあらましを描いた音楽作品」(ピション)。ピグマリオンが音楽を担当して2019年のエクサン・プロヴァンス音楽祭で上演された、「現代でもっとも偉大な舞台詩人のひとり」とピションの言うロメオ・カステルッチ Romeo Castellucci が手がけた、演劇や舞踊の要素の入った舞台作品『レクイエム』を基に作られました。
 
この『レクイエム』は、カトリック典礼の『死者のためのミサ』の最後におかれる交唱「イン・パラディスム」(「天使が、あなたを天国へ運んでくださるように」)のボーイソプラノによる歌唱に始まります。4声の二重カノン「ああ、われらが人生は余りに短し」と《キリエ》K.90(詩篇51番「わたしを憐れんでください」)から、《レクイエム》の〈入祭唱〉と〈キリエ〉へ入っていきます。『エジプトの王タモス』の劇付随音楽から採られた《Ne pulvis et cinis》(汝、塵と灰なる者よ、誇らしげに振る舞うことなかれ)。「ニ短調という調性とこのページを《ドン・ジョヴァンニ》の血も凍りそうな騎士長の登場場面あるいは《魔笛》の夜の女王の暗い洞くつと結びつけないでいられるだろうか」という〈セクエンツィア〉。妻コンスタンツェのために書かれた『練習曲集』から、ヴァンサン・マナク Vencent Manac’h のオーケストレーションによる「アダージョ」の《ソルフェッジョ ヘ長調》。〈ラクリモーサ〉、そして、モーツァルトが16小節の声楽部だけを残した〈アーメン〉。《グラン・パルティータ》K.361 の「アダージョ」による天使のモテット「誰ぞ御身の広き心を知るや」。〈アニュス・デイ〉と〈コンムニオ〉のあと、ふたたび「イン・パラディスム」が歌われます。
 
《レクイエム》の部分は、「素材の展開や広がり、モーツァルトの天才を特徴づける自然さといったことを欠くものの、もっとも普遍的に親しまれている」ジュスマイアーの補筆完成版が「心の選択」で使われました。『聖母マリアの夕べの祈り』のスタッフが制作とエンジニアリングを担当。ナミュール・コンサートホールでのセッション録音です。
 
価格(CD) 3,300円(税込価格)(本体価格 3,000円)
価格(Vinyl LP) 6,875円(税込価格)(本体価格 6,250円)

『The Salvage Men』
BIS SACD 2599 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
サミュエル・バーバー(1910–1981)
 Reincarnations(生まれ変わり) Op.16(1939–40)
  Mary Hynes(メアリー・ハインズ)
  Anthony O’Daly(アントニー・オデイリー)
  The Coolin’(愛しいひと)
ジェフ・ビール(1963–)
 The Salvage Men(救助人)(2014)
  A Very Long Moment(ある種の長い瞬間) Spiderweb(クモの巣)
  Virga(尾流雲)* Age(年を取ると) Salvage(救助)
ダニエル・ネルソン(2023–)
 The New Colossus(新しい巨像)(2023)
エリック・ウィテカー(1970–)
 A Boy and a Girl(少年と少女)(2002)
 Three Songs of Faith(3つの信念の歌)(1999)
  i will wade out(わたしは、かきわけ行く)
  hope, faith, life, love(希望、信念、生、愛)
  i thank You God for most this amazing day
  (わたしは汝神に感謝する、この驚くべき日の礼に)**
  エーリク・エリクソン室内合唱団
  フレードリク・マルムベリ(指揮)
  ソフィア・ニクラソン(ソプラノ)*
  ロヴィーサ・シュデーン(ソプラノ)**
 
録音 2021年4月16日–18日(ビール)、2023年10月21日–22日 ナッカ講堂(Naxka Aula)(ナッカ、スウェーデン)
制作・録音エンジニア・編集・ミクシング マッティアス・スピツバルト(ビール)、トーレ・ブリンクマン

 
エーリク・エリクソン室内合唱団 Eric Ericsons Kammarkör は、1945年、27歳だったエーリク・エリクソンによって創設され、スウェーデンと世界の音楽シーンで活動してきました。2012年にスウェーデンのフレードリク・マルムベリ Fredrik Malmberg が首席指揮者に選ばれ、エリクソンの後任として、各国の客演指揮者とともに合唱団を指揮しています。新しいアルバムでは、アメリカあるいはアメリカ生まれの作曲家の現代に作られた、近づきやすいスタイルのアカペラ作品によるプログラムを歌っています。
 
サミュエル・バーバー Samuel Barber は、「わたしのめざすのは、できるだけ多くの人にわかってもらえる、いい音楽を書くこと」と言い、《弦楽のためのアダージョ》《ヴァイオリン協奏曲》《ノックスヴィル:1915年の夏》といったポスト=ロマンティシズムの管弦楽作品を多く作りました。《Reincarnations(生まれ変わり)》は、アントワン・オ・ラフテリ Antoine Ó Raifteirí(1779–1835)のゲール語の詩をジェームズ・スティーヴンズ James Stephens(1880–1950)が現代英語に訳したテクストによる「トリプティク」です。「男心をときめかせる詩」〈メアリー・ハインズ〉、不当に断罪された英雄の死を悼む〈アントニー・オデイリー〉、首のうしろで髪が小さくカールしている〈愛しいひと〉。バーバーの親しまれている合唱作品のひとつです。 
 
ジェフ・ビール Jeff Beal は、ハリウッドでもっとも多くのフィルムスコアを手がけている作曲家のひとり。BIS Records のフォン・バール氏も気に入りの『ハウス・オブ・カード』(BIS SA-2299/KKC 4144/5)の音楽で国際的に知られるようになりました。《The Salvage Men(救助人)》は、彼が個人的に経験した痛みを背景に書かれた作品です。オスカー・ワイルド Oscar Wilde(1854–1900)と「エミリ・ディキンソンやマリアン・ムーアのように、癖のある独自のやりかたで論理と言葉を楽しんでいる」といわれるケイ・ライアン Kay Ryan(1945–)。「変質と、痛みに対するわたしたちの答えというテーマを考える、まったく新しい、今の時代の見方」とジェフ・ビールが考えた詩がテクストに使われています。
 
ダニエル・ネルソン Daniel Nelson は、メリーランド州ベセズダで生まれ、6歳の時にスウェーデンに家族と移住。スウェーデン作曲家協会に属し活動しています。《The New Colossus(新しい巨像)》は、エマ・ラザラス Emma Lazarus(1849–1887)が自由の女神像からインスピレーションを得て書いた同名のソネットに作曲されました。「Not like the brazen giant of Greek fame…(ギリシャの有名な堂々たる巨像とは違い…)」。女神像、台座内部の博物館にプロンズ銘板として設置されているラザラスのソネット、そして、社会的な包括性という考え方の「尊厳と美」を伝えることが意図された作品です。エーリク・エリクソン室内合唱団の委嘱作。世界初録音です。
 
各国の合唱団に親しまれている作曲家のひとり、エリック・ウィテカー Eric Whitacre は、2つの作品が歌われます。メキシコの詩人、オクタビオ・パス Octavio Paz(1914–1998)の詩をミュリエル・ルークアイザー Muriel Rukeyser(1913–1980)が英訳した《A Boy and a Girl(少年と少女)》。《Three Songs of Faith(3つの信念の歌)》は、ノーザン・アリゾナ大学の音楽学校の100周年記念に委嘱された作品です。ネオ=ロマンティックなハーモニーの歌、作曲者を眠れなくしたという詩に書いた歌、神に感謝する美しく陽気な歌。ウィテカーの個人的な信念と、霊的、不可知のものについての思いを共有するE・E・カミングズ E. E. Cummings(1894–1962)の詩がテクストに選ばれています。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ホルン協奏曲』
BIS SACD 2635 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
 ホルン協奏曲第1番 ニ長調 K.412/514/386b
  アレグロ(K.412)(1791) アダージョ(K.211)(1775)*
  ロンド. アレグロ(K.514)(1791)**
 ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 K.417(1783)
 ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K.447(1787)
 ホルン協奏曲第4番 変ホ長調 K.495(1786)
 ホルン協奏曲 変ホ長調 K.370b
   (アレグロ) K.370b† ロンド. アレグロ K.371 **
  アレック・フランク=ゲミル(ホルン)
  スウェーデン室内管弦楽団 ニコラス・マギーガン(指揮)
 
編曲 アレック・フランク=ゲミル&スティーヴン・ロバーツ *
補筆完成 スティーヴン・ロバーツ **
復元 スティーヴン・ロバーツ†
 
録音 2023年5月22日–26日 オレブルー・コンサートホール(オレブルー、スウェーデン)
制作 トーレ・ブリンクマン

 
イギリスのホルン奏者、アレック・フランク=ゲミル Alec Frank-Gemmill(1985–)の『ブラームス 室内楽作品集』(BIS SA-2478)につづく BIS Records 第4作は、モーツァルトが、友人だったホルンの名手、ヨーゼフ・ロイトゲープ(1732–1811)のために作曲した協奏曲。ニコラス・マギーガン Nicholas McGegan 指揮スウェーデン室内管弦楽団の共演による録音です。
 
1783年作曲の《ホルン協奏曲第2番》、1787年の《第3番》、1786年の《第4番》。《第1番》は、「アレグロ」の第1楽章と「アレグロ」の第3楽章〈ロンド〉(K.514)の間に、ゲミルとスティーヴン・ロバーツ Stephen Roberts(1952–)が編曲した《ヴァイオリン協奏曲第2番》(K.211)による「アダージョ」をはさんで演奏。ロバーツは、「アレグロ」の楽章(断章)が草稿で残された《ホルン協奏曲 変ホ長調》(K.370b)を復元。モーツァルトがこの楽章と合わせて「ひとつの協奏曲」とすることを考えていたのではないかと言われる《ロンド 変ホ長調》(K.371)を補筆完成した版と合わせて《協奏曲》(第0番)に作りました。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『ブラームス、シューベルト』
BIS SACD 2660 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
ヨハネス・ブラームス(1833–1897)
 ピアノソナタ第1番 ハ長調 Op.1(1852–53)
フランツ・シューベルト(1797–1828)/フランツ・リスト(1811–1886)
 さすらい人(Der Wanderer) D.489(《12の歌》 S.558 no.11)
 水車職人と小川(Der Müller und der Bach) D.795 no.19
 (《ミュラー歌曲集》 S.565 no.2)
 春の想い(Frühlingsglaube) D.686(《12の歌》 S.558 no.7)
 町(Die Stadt) D.957 No.11(《白鳥の歌》 S.560 no.1)
 海辺にて(Am Meer) D.957 No.12(《白鳥の歌》 S.560 no.4)
フランツ・シューベルト(1797–1828)
 さすらい人幻想曲(Wandererfantasie) ハ長調 D.760
  アレクサンドル・カントロフ(ピアノ)
 
[楽器 Piano: Steinway D]
 
録音 2023年2月4日–7日(セッション)、3月30日(ライヴ) ヌーシャテロワ芸術センター 音楽ホール(ラ・ショー=ド=フォン、スイス)
制作・録音エンジニア・編集・ミクシング イェンス・ブラウン

 
アレクサンドル・カントロフ Alexandre Kantorow(1997–)は、2024年7月26日、パリ・オリンピックの開会式に起用され、雨の中、ラヴェルの作品を演奏しました。《ラプソディ第1番》《ピアノソナタ第2番》(BIS SA-2380)《4つのバラード》《ピアノソナタ第3番》(BIS SA-2600)と録音してきたブラームスのシリーズ。《ピアノソナタ第1番》をシューベルトの《さすらい人幻想曲》とリストのトランスクリプションによる歌曲と組み合わせたプログラムで作られました。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『秘密(Confidenza)』
BIS SACD 2695 SACD hybrid (5.0 surround/stereo) classical

 
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 アデライーデ(Adelaide) Op.46(c.1795)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
 ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき
 (Als Luise die Briefe ihres ungetreuenj) K.520(1787)
 夕べの想い(Abendempfindung) K.523(1787)
 クローエに(An Chloe) K.524(1787)
ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)
 誠実(Fidelity) Hob.XXVIa:30(1794)
 人魚の歌(The Mermaid's Song) Hob.XXVIa:25(1794)
 牧歌(A Pastoral Song) Hob.XXVIa:27(1794)
 精霊の歌(The Spirit's Song) Hob.XXVIa:41(1801?)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
 アダージョ(Adagjo) ロ短調 K.540(1788)(ピアノのための)
 寂しい森の中で(Dans un bois solitaire) K.308/295b(1777–78)
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 愛する喜び(Plaisir d'aimer) WoO.128(1798–99)
 何と時は長く(Que le temps me dure) WoO.116(1793)(断片)
 希望に寄せて(An die Hoffnung) Op.94(1813–15)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)
 魔法使い(Die Zauberer) K.472(1785)
ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)
 ピアノソナタ第51番(旧61番) ニ長調 Hob.XVI:51(1794–95)
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 愛しい人よ、私を愛していると言って(Dimmi, ben mio, che m’ami) Op.82 No.1
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756–1791)(ヨーゼフ・ミスリヴェチェク(1737–1781))
 静けさがほほえみながら(Ridente la calma) K.152/210a(1775)
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770–1827)
 この暗い墓の中で(In questa tomba oscura) WoO.133(1806–07)
 別れ(La Partenza) WoO.124(1795–96)
  ニコロ・バルドゥッチ(カウンターテナー)
  アンナ・パラディーゾ(フォルテピアノ)
 
[楽器 Grand piano: John Broadwood and Sons, London, 1802/Square piano: Matthias Peterr Kraft, Stockholm, 1797]
 
録音 2023年8月31日–9月3日 ロンナ教会(スウェーデン)
制作・録音エンジニア マリオン・シュヴェーベル

 
イタリアのニコロ・バルドゥッチ Nicolò Balducci は、アンナ・パラディーゾ Anna Paladiso とダン・ラウリンに認められ、彼らが結成したバロック・アンサンブル「ドルチ・アフェッティ」の『カストラポリス』(BIS SA-2585)のソリストに起用されました。つづいて『愛の痛み』(BIS SA-2645)のアルバムにも参加しました。彼のアルバム第3作『秘密』では、ベートーヴェン、モーツァルト、ハイドンというウィーン古典時代の歌曲を歌っています。ベートーヴェンが新たなキャリアを求めてウィーンに来てしばらく経った1795年ごろに書いた《アデライーデ》。モーツァルトがガブリエーレ・フォン・バウンベルクの詩に作曲した劇的な《ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき》と同じ1787年の《夕べの想い》と《クローエに》。「モーツァルト作」とされていた、彼と親しかったヨーゼフ・ミスリヴェチェク Joseph Myslivecek のアリア《私の愛しい人(Il caro mio bene)》を編曲した《静けさがほほえみながら》。ハイドンが1794年に書いた《誠実》など3曲と晩年の《精霊の歌》。パラディーゾのソロによるモーツァルトの《アダージョ ロ短調》とハイドンの《ピアノソナタ第 ニ長調》を途中に挟むプログラムです。
 
価格 2,915円(税込価格)(本体価格 2,650円)

『パルムグレン ソロ・ピアノ作品全集 第8集』
Grand Piano GP 952 classical

 
セリム・パルムグレン(1878–1951)
 涙の向こうに見える太陽(Solsken genom tårat) SP 263(1946)
 3つのピアノの小品(Three Piano Pieces) Op.71(1920 or earlier)
  祝典前奏曲(Festpreludium) 霧の姿(Dimgestalter)
  カプリース・バルバレスク(Caprice barbaresque)
 六月(June) SP 120(1922 or earlier)
 ヘルシンキ・オールドボイーズ連隊栄誉行進曲
 (Helsingfors Oldboys Regementes Honnörsmarsch) SP 80(1919)
 切ない思いの練習曲(Kaihomielinen harjoitelma) SP 125(1937)
 速いパッセージの練習曲(Juoksutusharjoitelma) SP 123(1937 or earlier)
 陽気な練習曲(Hilpeä harjoitelma) SP 84(1937 or earlier)
 アレグレット(Allegretto) SP 2(1921)
 コン・ソルディーノ(Con sordino) SP 30(1921 or earlier)
 夢の歌(Drömvisa) SP 45(1921 or earlier)
 演奏会用練習曲(Étude de concert) SP 59(1938)
 無線技師(Gnistor) SP 71(1907)
 演奏会用練習曲(Concert-Etüde) SP 31(1894)
 田舎の踊り(Country Dance) SP 32(1922 or earlier)
 田舎のメヌエット(Country Minuet) SP 33(1922 or earlier)
 歌(3つのピアノの小品)(Kappaleet) Op.45(1914 or earlier)
  前奏曲(Preludium) 民謡調の間奏曲(Intermezzo i folkton)
  メヌエット(Menuett)
 10の小品 Op.79(1921–22)
  小前奏曲(Preludietto) フィンランド・バラード(Finnish ballade)
  「イ音」による練習曲(Study on A)
  ラウンドレイ(輪舞)(Roundelay) 日光(Sunbeams)
  即興曲(Improvisaatiot)
  バッソ・オスティナート(Basso ostinato) アリエッタ(Arietta)
  絞首台への行進(March to the gallows) 湖畔で(By the lake)
 4つの小品 Op.88(1928)
  クレッシェンド=オスティナート(Crescendo-ostinat)
  ダンツァンド(Danzando) アルモニオーソ(Armonioso)
  インプロヴィザツィオーネ(Improvisazione)
 3つの小品 Op.83(1924)
  トッカータ(Toccatat) ナシ湖の岸辺で(Näsijärven rannalla)
  ユモレスク(Humoreskit)
  ヨウニ・ソメロ(ピアノ) [Piano: Steinway & Sons Model D]
 
録音 2023年5月2日–3日 クーサーホール(クーサンコスキ、フィンランド)

 
ヨウニ・ソメロ Jouni Somero によるパルムグレン Selim Palmgren のシリーズ。作曲者自身が1950年にフィンランド放送のためにスタジオ録音した《涙の向こうに見える太陽》を以外の曲は、世界初録音の作品です。
 
価格 2,200円(税込価格)(本体価格 2,000円)

『ミハイル・ルディ』
Le Palais des Degustateurs PDD 038 classical

 
エドヴァルド・グリーグ(1843–1907)
 ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16 *
フランツ・リスト(1811–1886)/リヒャルト・ワーグナー(1813–1883)
 イゾルデの愛の死(Isoldes Liebestod)
フレデリク・ショパン(1818–1849)
 夜想曲(Nocturne)第8番 変ニ長調 OP.27 no.2
クロード・ドビュッシー(1862–1918)
 12の練習曲(12 études pour piano)
 - 8本の指のための(Pour les huit doigts)(第6曲)
セルゲイ・プロコフィエフ(1891–1953)
 10の小品(10 Pieces for Piano) Op.12 - 前奏曲(Prelude)(第7曲)
アレクサンドル・スクリャービン(1872–1915)
 8つの練習曲 Op.42 - 嬰ヘ長調j(第3曲)
セルゲイ・プロコフィエフ(1891–1953)
 ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op.16 *
  ミハイル・ルディ(ピアノ)
  サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団 *
  マリス・ヤンソンス(指揮)*
 
録音 1990年代

 
ミハイル・ルディ Mikhail Rudy(1953–)。ウズベキスタン出身、モスクワ音楽院でヤコフ・フリエールに学び、1975年のロン=ティボー国際コンクールで第1位に選ばれました。当時のソ連から亡命後、フランスで活躍しています。長いキャリアにも関わらず録音の少ないミュージシャンのひとりです。マリス・ヤンソンス指揮サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団と共演したグリーグとプロコフィエヴのピアノ協奏曲は、このオーケストラの定期演奏会の録音。ルディ自身の依頼で記録用に収録された音源によるアルバムです。
 
価格 2,695円(税込価格)(本体価格 2,450円)

『Almost in Your Arms』
Stunt Records STUCD 24062/STULP 24061 Vinyl LP jazz

 
『Almost in Your Arms』
 I Feel a Song Coming On This One's from the Heart
 Almost in Your Arms Apparently, I'm Fine Bitter with the Sweet
 The Art Teacher Train in the Desert This House Is Empty Now
 Water and Salt September Song Do You Ever Wonder?
  クレア・マーティン(ヴォーカル)
  マッティン・ショーステット(ピアノ)
  ニクラス・フェーンクヴィスト(ベース)
  ダニエル・フレードリクソン(ドラム、パーカッション)
  ゲスト
   カール=マッティン・アルムクヴィスト(サクソフォーン)
   ジョー・ロック(ヴィブラフォーン) マーク・ハイメス(ギター)
   ニッキ・アイルズ(アコーディオン)
   チャーリー・ウッド(ヴォーカル)
   ジェイムズ・マクミラン(トランペット、フリューゲルホルン、
    キーボード、プログラミング)
 
録音 2024年1月24日–26日 Quiet Money Studios(イギリス)

 
クレア・マーティン Claire Martin が、今日世界でもっとも円熟した、飛び抜けて素晴らしいジャズ・シンガーのひとりだということは、ライター、批評家、放送関係者、リスナーとライヴの聴衆の一致した見方だと言われます。彼女の Stunt Records 第4作アルバムは、スウェーデンのマッティン・ショーステット Martin Sjöstedt とのコラボレーションで作られました。ニクラス・フェーンクヴィスト Niklas Fernqvist のベース、ダニエル・フレードリクソン Daniel Fredriksson のドラム。2019年のアルバム『Believin’ It』(Linn)で共演、ロンドン、スウェーデン、マドリードのコンサートとツアーでも一緒に演奏しています。このアルバムには、スウェーデンのサクソフォーン・プレーヤー、カール=マッティン・アルムクヴィスト Karl-Martin Almvist、アメリカのヴィブラフォーン・プレーヤー、ジョー・ロック Joe Locke、イギリスのギタリスト、マーク・ハイメス Mark Jaimes がゲスト参加。イギリスのピアニスト、ニッキ・アイルズ Nikki Iles がアコーディオンを弾き、アメリカのオルガンとピアノのプレーヤー、チャーリー・ウッド Charlie Wood がヴォーカル、セッションの行われた“Quiet Money Studios” を主宰するプロデューサーでミュージシャンのジェイムズ・マクミラン James McMillan がトランペットやキーボードを担当しています。映画で歌われた曲、キャロル・キング、フーファス・ウェインライト、マーク・ウィンクラー、タイ・ジェフリーズ、バート・バカラックとエルヴィス・コステロの共作《This House Is Empty Now》と、クレアとマクミランの《Apparently, I'm Fine》によるプログラム。
 
価格(CD) 2,420円(税込価格)(本体価格 2,200円)
価格(Vinyl LP) 4,125円(税込価格)(本体価格 3,750円)

『Red Bossa』
Stunt Records STUCD 24082/STULP 24081 Vinyl LP jazz

 
『Red Bossa』
 Ton to Ton(Steen Rasmussen) Hymn To Life(Steen Rasmussen)
 Red Bossa(Steen Rasmussen) Home(Steen Rasmussen)
 Baiãozinho(Steen Rasmussen)
 Bossa Para Joyce(Steen Rasmussen)
 Manhã de Carnaval(Luiz Bonfá/Antônio Maria)*
 Happy Sadness(Steen Rasmussen)
 No Mais, Geraes(Steen Rasmussen)**
 Silence(Steen Rasmussen)
 [Bonus track except STULP 24081]
  Eu Sei Que Você Sabe(Steen Rasmussen)***
  ステーン・ラスムセン(ピアノ)
  カスパー・ヴァズホルト(ベース)
  セルソ・デ・アルメイダ(ドラム、パーカッション)
  ゲスト
   マリルダ・アルメイダ(ヴォーカル)*/**
   クララ・エミリー・ヴェスベア・ラスムセン(ヴォーカル)**
   リス・ヴェスベア(トロンボーン)***
   ヨーナス・クーラウ(ギター)***
 
録音 2023年7月 Village Recording(コペンハーゲン)

 
デンマークのピアニスト、ステーン・ラスムセン Stenn Rasmussen は、長年にわたりブラジル音楽も演奏してきました。『Red Bossa』と題した新作アルバムでは、デンマークのベーシスト、カスパー・ヴァズホルト Kaspar Vadsholt と、ブラジルでもっとも敬愛されているドラマーのひとり、セルソ・デ・アルメイダ Celso De Almeida と「Red Bossa」を組み、彼のオリジナル曲、映画『黒いオルフェウス』に使われたルイス・ボンファとアントニオ・マリアの《Manhã de Carnaval(カーニバルの朝)》のプログラムを演奏しています。北欧ジャズとブラジル音楽の出会いが生んだ、心地よいリズム、耳なじみのいいメロディ、ほのかな哀愁の「ジャズ・ボッサ」。Bonus Track の《Eu Sei Que Você Sabe》は、CDのみの収録です。
 
価格(CD) 2,420円(税込価格)(本体価格 2,200円)
価格(Vinyl LP) 4,125円(税込価格)(本体価格 3,750円)

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